FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

法人が農業をしても早晩撤退する

 稲の農具はコンバイン、田植え機、乗用トラクタ、乾燥機、籾摺り機の大型農具だけに留まらず、下記のような農具をたいていの稲作農家が持っている。
(1)稲の苗箱に土や種を落とす機械
(2)育った苗を軽四等で運ぶ時に、苗を並べる器具
(3)苗箱を洗う機械 
 こんな機械まで揃えたら、30年間稲作をやったくらいでは減価償却できない。
 
 会社だったら、儲からない稲作にこんなに投資したらつぶれる。

 個人の農業はジリ貧、崩壊、後継者がいない、高齢化、なので、個人に代わって企業が農業を支えようとする時代である。

 企業がしても「人件費」は決して出ないだろう。個人の場合、人件費などは計算に入れない。そんなものを入れたら利益など出ない。

 企業がしても、規模は欧米の個人の規模より劣る。

 農業においては時間回転率と設備回転率が、他産業に比べてあまりに非効率なので「利潤」など産み出さない。

 農業は農業である。

 だから農業は経済第一主義の資本主義には馴染まない。かといって、社会主義のような計画経済にも馴染まないことは過去の歴史が証明している。

 農業は資本主義という経済システムから離れて、自給自足主義や癒しを求める時に、最も適する産業である。

 つまり農業は次元が違うのである。

 企業(法人)にいくら補助金を集中しても、農業で自立はできない。無駄な補助金に終わるだろう。

 農業は結局、ちいさな個人に広く浅く補助を続けるしか、最善の道はない。

 自給自足支援である。

 特にロストジェネレーションの世代に対する「自給自足支援」、「田舎疎開運動」を国が全面的にバックアップしない限り、この国の農業は崩壊する。

 法人がする農業は、ビジネスとしての農業であり、農業の本質(時間回転率と設備回転率)から鑑みて、早晩、撤退せざるをえないだろう。 

 

0906190028.jpg 0906190044.jpg

 次のようなコメントを頂きました。
『うちのプリマスひよこ達の餌箱にはやっぱり夜にネズミがきてます。夕方餌箱がちゃんと空になっているか毎日チェックしないとあきまへんな。なかなか正確な餌の量が分からず、つい成長期だからとやり過ぎてる証拠。』
 
 私の場合は、鳥小屋の周囲(基礎)だけはブロックで固めています。そのためネズミに入られたことは今まで一度もありません。最初に導入したヒヨコが一晩で害獣にやられて全滅(地下を掘られて)したので、周囲をブロックで固め直しました。

 このヒヨコは「岡崎おうはん」という品種で、横斑プリマスロックとロードアイランドレッドを交配した卵肉兼用種で、今年から売り出されたようです。

 4ヶ月ほどは「不断給与」にするつもりです。6ヶ月をめどに、それより早く卵を産み始めたら、餌を3分の1~半分ほどにし、6ヶ月経過しても卵を産まなかったら、動物性タンパク(魚粉)や植物性タンパク(大豆かす等)が含まれている購入飼料の割合を少し増やす予定です。

 成鶏の餌は少なすぎたと反省しています。餌をやって5~10分ほどの間に食べきってしまう量しか与えていませんでした。だから7羽の鶏はまだ若々しさを保ち、5年目に入ってからも6割ほどの産卵(毎日4個ほど)を維持しています。

 
0906190021.jpg 0906190020.jpg 

 今日、出荷の帰りに散歩している犬を見た。ヤギもあんなふうに散歩できるようになればいいのにと思った。ヤギは強情で、気に入らないと足を踏ん張って動かなくなる。


 
0906190011.jpg 0906190010.jpg

 ヤギ小屋も鳥小屋も、うまい具合にキーウイが日陰を作ってくれるが、キーウイの下に直接には放せない。ヤギはキーウイの木の皮や茎葉を食べるし、鶏は土をひっかきまわすので、これくらいの棚面積だと「1羽」しか放せない。

 
 
0906190002.jpg

 出荷の帰りに「コメリ」により、ヤギ小屋作りの材料を買った。1メートル四角の箱を2つ作るための材料。この材料費だけで8千円。

 今までに投資したヤギ関連費・・・4万円は越えている。ヤギ代は無料で、Uさんの人件費も無料なので、これらを金額に換算すれば軽く10万円は超える。

 安くない。

 加えて、それに投資した膨大な時間。

 いいのか、こんなことをしていて。

 よく、時間の余裕があるな。

 「2020年、日本農業史にヤギが復活」とブログで言い続けているうちに、飼うはめになった。 

 ヤギがごく一般的に飼われていた50年ほど前とは、時代がまるで変わってしまった。自給自足の時代にヤギは適したが、資本主義の時代にヤギは向かない。だから激減した。


あなたの一票が、農業ルポライターへの
道を開いてくれます→
ranking 

 
 

 

このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ