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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

農家の世襲 議員の世襲

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 ダム建設を伴う国の畑地灌漑事業のうち、89年度以降に完工した24事業について朝日新聞が調べたところ、実際に使われた灌漑用水はダムからの取水可能量の平均26%にとどまっていることがわかった。雨やため池の水で十分な畑地が多いほか、末端施設費の一部を負担する農家の協力が得にくいためだ。総事業費は8千億円で、農家から「税金の無駄遣い」との批判も出ている。

 事業は農家の意向も踏まえて着手されるが、完工までに20~30年かかる間に高齢化や後継者不足に直面する農家が増えたことも利用低迷の一因という。(朝日新聞6月14日)・・・現実にはこれが最も大きな原因ではないかと思う。

 
 次の代も議員をしたがるのは、 利権や地盤、看板を引き継げるなど、議員が儲かる仕事だから。

 農業でも世襲の方がはるかに有利である。農具がある、田んぼがある、親の指導がある、地域の付き合いも引き継げる。なのに、議員と違って農家は後継者が少ない。重労働のわりに、あまり儲からない仕事だからである。

 
 野菜や果樹の産地ではたいてい「畑潅」がすでに設置されている。使ってもつかわなくても10アールあたり年間で6~8千円かかる。

 農業を20年ほどやってみて、畑潅があれば多いに助かると思う。なぜなら、
(1)梅雨が来ても雨が降らない
(2)秋雨前線が雨をもたらしてくれない
 ということも最近は多いので、何らかの水の確保が必要になる。
 
 自分の場合は
(1)川が近くに流れていない
(2)ため池の水は6月15日~9月20日頃までの3ヶ月間ほどしか、田んぼの傍らの水路を流れない。

  5月の各種定植時や、9月下旬~10月上旬の、秋冬野菜に最も水が必要な時に雨がないと困ってしまう。

 だから井戸が必要になった。それでも井戸ができたのは9年目の秋だから、それまでは川の水を汲んできたり、ため池の水が流れる3ヶ月間は水路から水を引かせてもらったりしていた。
 
 水が常時確保できないと「メタン菌液肥」もできない。メタン菌液肥の利用を始めたのは12年目頃からである。

 井戸の設置費用等は20年間の畑潅使用料(30アール×年間7千円×20年間=42万円
 )ほどに匹敵する。

  井戸と畑潅の関係は、単独合併浄化槽と下水道の関係に似ている。畑潅を利用する人が少ないのであれば、井戸に半額助成をした方がはるかに税金の無駄遣いにならないし、田舎の集落のように戸数が少ないのであれば、下水道より単独合併浄化槽に半額助成をした方がはるかに税金の無駄遣いにならない。しかし、業者利益は、畑潅や下水道の方が圧倒的に多い。

 今は野菜や果樹の産地でも農業後継者があまり(ほとんど)いない。畑潅等の設備を無駄にしないため、あるいは産地を維持するために新規就農者には至れり尽くせりの補助制度があるようであるが、非農家出身で産地型農業をやってのけるには、能力や適性のハードルは高い。


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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