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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

ヤギシェルター

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  導入して今日でちょうど1ヶ月が過ぎた。ジャガイモのくずを突付いて食べている。

 農業をしていると、出荷できない野菜のくずがたくさんできる。そんな時、ニワトリがいるととても便利である。ニワトリはハゲタカのようなものである。ほとんどの野菜の最終処理をニワトリがしてくれる。

 だから、たったひとかけらの野菜も無駄にならない。たったひとかけらの野菜でも無駄にすることは、農業者として悔しいものである。精魂込めて作った野菜は全てを使いきりたい。

 10アールに10羽。つまり30アールの田んぼから出る野菜くずを処理してもらうには、30羽のニワトリがちょうど適する。

 ニワトリはヤギに比べてはるかに扱いやすいし、手間もとられないし、短期間に大きくなり、くず野菜の処理なら、ニワトリの方がはるかにすぐれている。

 ヤギはくず野菜というより、あぜ草と木の葉を食べる動物である。

 30羽なら、水替え、集卵、エサやり、青菜やりで、慣れれば1日10分ほどで終わる。

 朝出て翌日の晩に帰る1泊2日でも、朝、2日分のエサと水をやっておけば問題ない。

 糞出しはヤギの場合は2週間に1回ほどの間隔でする必要があるが、ニワトリは1年に1~2回すればよい。
 

 鳥インフルエンザは、地べたで放し飼いで30羽ほど飼うなら、99%、発生源にはならないと思う。

 大規模養鶏で一箇所に囲ってしまうのではなく、30羽養鶏に補助金を出して大々的に増やす運動をする必要があると思う。今のままでは鳥インフルエンザを恐れて誰も30羽養鶏を始めない。

 1年に1回、役にも立たない田植え体験を子供にさせるくらいなら、身近な所にいつもニワトリが見えるという環境(学校で飼ったらいいと思う)こそ、農的体験になる。


   
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 今朝はいつもより出荷が多かったので、ヤギを出さずに、すぐに収穫を始めた。ヤギを出したのは収穫、仕分けが終わってからで9時半を回っていた。いつもより2時間遅い。

 この2時間がヤギにはストレスだったのか、メスヤギは小屋の板に体当たりしたり、水の入った容器をひっくり返したりした。9時が過ぎる頃には、早く出してくれとメエ~メエ~とやかましくなった。

 出荷の朝はできればヤギに触りたくない(抜け毛混入の回避)のと、杭を動かしてヤギを連れ出す一連の作業に2頭で10分以上かかるので、その10分が捻出できない。出荷の朝は時間(太陽光線)との戦いだから。

 家に帰り朝食を食べ、納品書、送り状を書き、箱詰めをして、クロネコ営業所まで持参し、家に寄らずそのまま田んぼに直行してヤギを日陰に移す。時刻は1時半をまわっていた。

 通常は昼食に帰る前に日陰に移すが出荷の日はわざに来る必要がある。

 今日夕方、援農に来てくださっているUさんが立ち寄られたので、いちいち日陰に移すのが手間で困ると話したら「シェルター」を作ればよいと言われた。つまり日陰になる場所を作る。

 その言葉にはっとした。ヤギ小屋を作ってもらう前には、自分でも何とかできそうな箱型の小屋(鳥取県方式)を考えていたのに、ヤギ小屋ができたらそれに安住してしまい、箱型の小屋が頭に浮かばなかった。

 つまり、杭のそばに持ち運びできる箱型の小屋を置き、暑い時にはヤギがその箱に避難できれば熱射病を防げる。

 Uさんはいろんな知恵を出してくれる。「シェルター」以外にも、電柵で囲んでその中にヤギを放し飼いにするとか、有刺鉄線で囲んだ中に放してもいいとか、ヤギ用に囲う金網やメッシュのこととか、いろんな現場を見て来られている。

 ただ、仮に2アールほどの田んぼを囲んだとしても、2アールなら夏場でも2頭で1週間ほどで草を食べつくす量であり、日陰も必要になる。牛の放牧でも夏場は日陰が必要である。 

 結局、杭の近くにワンボックスを設置すれば、それが一番安上がりで、あらゆる状況(雨、太陽、一日留守、一晩外泊)に対処できる方法であることがわかった。やっぱり鳥取県方式にいきつく。

 近くて遠い鳥取県。いつか1泊2日でヤギ見学に行ってみたい。

 ヤギを飼いだして始めて、牛を飼う人の偉大さとタフさが理解できる。

 動物(家畜)を飼うことが案外好きで、飼う事の適性も野菜作りより高いような気がするが、飼う能力(小屋作り、けい牧の仕方、動揺したり動転する)が低い。

 ワンボックスはUさんに作ってもらうことにした。どういう風なワンボックスにしたいか構想が決まったらしたげるよと言ってくれたが、不得意なことは、構想(イメージ)が浮かんでこない。


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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