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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

自分のやってきた農業を完結するために

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 当地でも田植えが始まった。水を張った田んぼはきれいである。集落から2キロほど行くと、このように圃場整備された、1枚が30アールほどの田んぼが整然とならんでいる。

 このあたりの田んぼは昔、「沖」と呼ばれていて、田んぼの周囲に、田んぼと同じくらいの「大きな堀(一種の池のようなもの)」があり、コイやライギョがたくさんいた。
 
 圃場整備されてすでに20年以上になるが、我が家にも1枚だけ27アールほどの圃場整備された田んぼがある。

 圃場整備の話が持ち上がった時、田んぼを手放すチャンスもあった。父はなぜ田んぼを手放さなかったのだろう。手放せば、かなりの現金収入になったのに。

 手放さなかったばっかりに、圃場整備代金を長い年月にわたって払わなければならなかった。

 もう後数年で終わると聞いていたので、払い済みだろうと思っていたのに、父の死後に確認したら、まだ50万円ほど残っていた。

 毎年、払い続けるのが負担で一括して払ってしまいたいと思ったが、その時に、圃場整備された時にあてがわれた10アールほどの畑地を買ってくれる人がいて、残りの債務を払ったが、その畑地にわずか数年後に下水道処理施設建設の話が持ち上がった。あと数年所持しておけば、売った金額の数倍で市が買い取ってくれたはずである。

 地域の流れをよく見ておれば、近いうちに下水道が来て、ここらあたりに下水道の処理施設ができるだろうくらい検討がついたはずなのに・・・。

 
 小さな田んぼをまとめて1枚の大きな田んぼにする圃場整備とはいったい何だったのだろう。施行した業者が儲けただけ。

 圃場整備が始まると同時くらいに「減反政策」が始まり、米は作るな、休耕せよという時代が始まった。それなら何のための圃場整備か。

 圃場整備されて田んぼの資産価値が上がったかと言えば、全くそんなことはない。今は田んぼの買い手はほとんどいない。

 農家はといえば、圃場整備代金が負債として残っただけだった。父の死後に確認した時、圃場整備代金をすでに払い終えていたら、畑地を売ってまで換金しようとは思はなかったはずである。

 
 その下水道であるが、我が家も1月に100万円超の出費でトイレの改修工事(2つ)が終わり、下水道料金の支払いが始まった。しかし、農業収入では毎月の下水道料金の負担は大きい。

 結局、電気代と上下水道料金はマルミさんの口座振替に変更してもらった。合わせて年間25万円は下回らない金額である。

 自分の口座振替はその分少なくなったが、かなり負担なのが、国民年金保険料17万円、固定資産税5万円超、家屋の火災保険料4万円超、集落や親戚の冠婚葬祭費6万円超、下水道の各戸分担金3年分割で1年が6万円超。

 農業で自給自足は野菜だけ。全生活費に占める野菜代など、スーパーの野菜価格に換算したら5%ほど。 
 

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 雨量はそんなに多くなかったが、恵みの雨だった。

 

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 雨が止んだ夕方5時前から2時間ほど外に出した。今日は外に出す予定はなかったが、2頭が共鳴しあってメエ~メエ~と鳴き、無視できなくなった。



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 こっちの鳥小屋には、トタン屋根が一部しかないし、ヤギ小屋のトタン屋根に降った雨が鳥小屋の中に落ちるので、鳥小屋の中は雨でずたずた。こんな日の卵はニワトリの足の泥がついて汚れている。1日太陽が照れば乾くが、天候不順が続くと好ましくない。


 国と地方の借金残高は800兆円を越える。個人の家庭なら、多額の借金があれば返せなくなるし、借りることもできない。それが国の場合は、国債を発行していくらでも借りることができるし、返すのは次の世代か、そのまた次の世代に任せようという魂胆。これでは生まれてくる大半の子供は不幸である。1人あたり600万円超の借金を背負って生まれてくるのだから。

 下水道どころではないはずである

 道路など作る余裕はないはずである

 新たな建造物など論外

 定額給付金は茶番劇

 とにかく借金を払うことを優先すべきである

 個人ならこんなに大借金したら払えない

 借金は新たな借金を呼ぶ

 最初のごくわずかの借金が、いつのまにか雪ダルマのような借金になる

 もう返せない

 知らず知らずのうちに国民に転嫁され

 弱いところ弱いところにしわ寄せが行く

 
 いつまで経済成長を唱えるつもりか

 地球というサイズは有限である

 経済成長が環境をより悪化させる

 
 人間もいつまでも成長はしない

 現状維持になり

 ある年令を境に健康も頭脳も下降線をたどりはじめる

 経済成長も地球も個人の命も同じだと思う

 
 農業に関しては、現状維持もしくは下降線になってから豊かに楽しくなる

 もう新しいことにはトライしない

 今までやってきたことを「まとめる」段階である

 うまくいった農業でも、うまくいかなかった農業でも
 
 今までやってきたことを総括して

 終わらせる必要がある

 ひとまず終わらせないと

 自分のやってきた農業が完結しない



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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