巨木の渋柿。まだカラスが食べないから、食べ頃でないのかと思っていたら、今日、渡り鳥の「ヒヨドリ」がたくさんたかっているのを見た。
ヒヨドリはキイーキイーと甲高い声で鳴くからすぐにわかる。環境異変なのか最近は、ヒヨドリが来ない年と来る年がある。
ヒヨドリはおいしいものから順番に食べるので、渋柿を食べつくすと、今度は畑の野菜が狙われる。今年は害獣よけに早々とべた掛け資材をかぶせているが、キャベツや一部のロケットはまだなので、近日中にかぶせる必要がある。
今後1~2年内の大きな目標が3つある。
(1)野菜のワンパック、ハーブ、炭焼き、ニワトリという4種類の「有畜小農複合自給」型農業で、手取り100万を稼いで、限界集落でも暮らせる、一つのマニュアルを例示する。
(2)ロスジェネ世代と限界集落の仲立ちをすること。
(3)ヤギを導入して地域へ広める。
まず(3)から説明したい。30羽養鶏(メス30羽、オス2羽)はブログで発信し続けているから、飼い方はわかってもらえたと思う。
ヤギもまず自分で飼うことによって、いろんな事が情報発信できると思う。できればヤギを集落に広めたいと思う。
気持ちがぶれているが、やはり2匹(オスとメス)導入しようと思う。いずれ1匹は近所の人に「草刈」に使ってもらおうと思う。下の画像のような感じに。(鳥ネット→八頭総合事務所→和牛とヤギの放牧で検索し、ご紹介させて頂きました)
平成20年7月6日、智頭町芦津でヤギのモデル放牧を開始しました。
当日は日曜日、地区のみなさんが準備をしてくださいました。将来の担い手不足という中山間地域共通の課題を考え、放牧による農地保全に取り組んでみることになりました。まず取り組みやすいヤギの放牧を行ってみることとし、将来的には和牛放牧も考えられています。
芦津地区は智頭町の中心地から東へ約10km、紅葉の名所芦津渓谷や茅葺き屋根の山菜料理店、きれいな水を使った豆腐製造・販売店があり県内外から訪れる人も多い場所で、放牧による地域の魅力向上にも期待されています。
平成20年7月3日、若桜町吉川の休耕田で、ヤギのモデル放牧を開始しました。吉川地区では昨年度、八頭総合事務所次世代改革若手職員サブチームが試験放牧を行っており、「今年もヤギを飼って農地保全したい」と考えられた地元の方が管理をされます。
放牧されたのは、試験放牧中の昨年11月に吉川で生まれたメスヤギのさくらちゃんと、もう1頭のメスヤギです。大きくなって帰ってきたさくらちゃんと再会し、地元の方もうれしそうです。
平成20年6月16日、八頭町福井の遊休農地でヤギのモデル放牧がスタートしました。ヤギの世話をされるのは、広島県出身の小林浩子さん。空き家だった民家を借り農業体験イベントなどの活動を行っておられ、ヤギの放牧も地域活性化に一役買うことが期待されます。また、今回の放牧地は小学校に近く、ヤギの活躍が子ども達に見てもらえそうです。
やってきたのは黒ヤギのお母さん(2歳)と女の子(0歳)で、名前はこれからつけていただきます。今回は、くいを地中に埋め込んでロープでつなぎ、簡単に場所移動ができる方法で放牧しています。
平成20年6月24日、鳥取市福部町浜湯山の梨園で、ヤギのモデル放牧を開始しました。
ヤギの管理をされるのは、二十世紀梨農家の橋本さん。急傾斜地の果樹園に放牧し、草を食べてもらってきれいにすることに加え、イノシシによる果樹園の被害を抑制する効果も期待しています。
橋本さんは鳥取砂丘の近くで観光果樹園も経営されており、梨狩りシーズンには人気者になってくれるかもしれません。
放牧されたのは白やぎのオスと、茶色いやぎのメスの2頭。到着直後から食欲旺盛で、雑草をどんどん食べていました。梨の葉も食べそうな勢いなので、梨の木には届かないくらいの長さに調整して、果樹棚の下のアンカーにつないでいます。
当面は草刈目的だけで、いつか「ヤギ乳」に進めればいいなと思う。
(1)の野菜のワンパック、ハーブ、炭焼き、ニワトリの4種類に関しては、
☆ニワトリ・・・小屋さえ建てれたら、飼うのは簡単。32羽を超えない方がよいが、それより少なくても味気ない。長年飼ってみて、メス30羽、オス2羽の導入が最もいいと思う。現在のニワトリは6回目の導入。
☆ハーブ・・・ハーブティ用ハーブ6種類、料理用ハーブ6種類、合わせて12種類でハーブの9割はカバーできる。(右の帯のカテゴリーのハーブを参考にしてください)
☆炭焼き・・・1月12日の炭焼きイベントで使った窯なら、焼き始め~焼き上がりまで合計5時間。9時にスタートすれば3時には終わる。窯の上で、ハーブティや湯で卵、焼き芋等も楽しめる。
☆野菜のワンパック・・・家庭菜園の延長のようなワンパック。
限界集落に移住しても、年間の手取りが100万円になれば、1人だったら、何とか生きていけると思う。特別の能力でもない限り、農業では、よく稼げても100万ほどだと思う。これ以上稼がないと生活がまわらないと思うなら、農業はできないと思う。
下の画像の多くは休耕田になっている。休耕田は、草ぼうぼうになってから1年に1~2回、草刈をするか、1年に3~4回、トラクターで耕運して草が大きくならないようにする。しかし高齢になると、田んぼの管理だけでも重労働である。
ヤギがどこまで好き嫌いなく草を食べてくれるかわからないが、下の画像の1.5ヘクタール(150アール)ほどの田んぼをヤギが草刈してくれたらと思う。
冬には草は伸びないが、山には常緑の木も多いので、2匹なら冬でもエサに困らないと思う。
ヤギが自分の農業にうまくはまれば、観光農園やイベントをして「ビジネス」にしたいと思う。ビジネスにできる環境も整っているので、後は自分の「営業力」次第である。
(1)簡易トイレは8年ほど前から設置済み。
(2)野菜、ハーブ、ニワトリとバラエティに富む。
(3)1月12日の窯なら炭焼きもできる。
(4)池の上の山は葉タバコ跡地であり、森林セラピーもできる。
(5)池の東側の山には県下10ヶ所にある「美しい森施設」があり、キャンプ場、ログハウス、宿泊施設もある。
専門作物を持つことができず、家庭菜園の延長のような野菜しか作れなくても、農業は100人100様。「100万なら稼げる」という自分なりの手法を早く確立できたら、どんな限界集落でも「独立自営農民」として生きていける。
そして、100万稼ぐ方法をマニュアル化できれば、ロスジェネ世代にアピールできるし、限界集落との仲立ちができる。
ほどほどの田舎や、都市近郊の田舎で、まだ集落が機能している所では、冠婚葬祭や、村の行事や、村の出仕事の付き合いが多いし、よそ者扱いもされるだろう。限界集落なら、10年ほどの間に、移住してきた人の時代がやってくると思う。
都市にとどまり続けても、いいことにはならないし、
企業組織は非人間的な扱いしかしないし、
これからは第一次産業の時代だと思う。
きちんとした組織に勤めていれば辞めるのは惜しいし、
考えようによっては、非正社員は逆にチャンス。
限界集落に移住して、なんとか生活がまわせるなら、
サラリーマンよりはるかに充実した生活がおくれると思う。