事態は風雲急をとげ、このヤギ2匹が無料でもらえることになった。今朝までは想像もしなかったのに。
今日は下の画像でアップしている炭焼きに誘われていた。場所は、我が家から車で50分ほどの和気郡 佐伯町のリンゴ園であった。
途中から友人の車に乗せてもらったが、その時に「ヤギを飼いたいが、誰か知った人はおられんかな」と尋ねると、今日炭焼きをする所で飼っている人がいると言われ、さっそく現地で「ヤギが欲しい」と話すと「あげる」と言ってくれた。
ただ、生まれてまだ1ヶ月ほどであり、3ヶ月は母ヤギから離さない方がよいので、2月末にとりに来るようにと言われた。
何かトントン拍子。
それまでにヤギの本を1~2冊読んで、物置を半分片付けて柵をするつもり。
炭焼き
今日のメインイベントはこれ。とても簡単な組立て式炭焼き窯だった。農林試験場の方が考案された窯で、当人が指導に来られていた。窯一式は外注で2万9千円。
歩留まりは16~20%ほど。口炊きは15~20分ほどで着火する。乾燥した木や竹なら2時間半ほどで焼きあがる。煙が透明になったら、下部と、上部の煙突がわりの煙の出口を土で密閉する。その後3時間ほど冷却して完了。9時過ぎから始めて3時頃には終わった。3窯で焼いた。
材料さえ準備できれば、簡単に焼けそうである。
窯の上で栗や銀杏を焼いた。焼き芋もおいしくできるらしい。お茶を沸かしたりもできる。
この窯では他に、
(1)ニワトリ等の燻製
(2)籾殻を焼く
(3)観賞炭(まつぼっくり等のお花炭)
も作れるようである。
昼食に焼きおにぎりとおいしい沢庵を頂いた。焼きおにぎりを食べたのは数十年ぶり。今度うちでもやってみよう。
山の頂上の限界集落で、今日は粉雪が舞っていた。野菜も作ってリンゴ園で売られている。夏はこのハウスでミニトマト等を作っている。
山の赤土なのでサツマイモを作るととてもおいしそうだ。右の画像で、イノシシを追い払う犬の小屋が見える。
田んぼのシンドラー
ここのリンゴ園は町の施設で赤字が続いていたが、現在はSさんが経営を委託されている。
今日の感動的だったことは、Sさんがホームレスの人の力になりたいと話されたこと。食べることと寝る場所は確保でき、4~5人ほどならお世話をしたいと言われる。
この話を聞いて、ボクも何かお役になれたらと思った。まさにSさんこそ、田舎へのパスポートを提示できる人だと思う。10年ほど前、大阪からこの地にIターンをされた50代後半の方です。
真面目な方で、農業に興味がある人でしたら、年令は不問です。仕事は
(1)リンゴの木の剪定作業
(2)炭焼きの手伝い
(3)各種農作業
(4)農地の開拓(開墾)
給料というほどはお支払いできませんが、食べることと寝る場所、少しの小遣い程度はお支払いできるようです。
リンゴの加工場(町施設)も任されて、リンゴ果汁等も作られている。パンを焼く設備もある。元コックさんなので、それらには精通されているようです。
ただ、当地の水や空気や風景が当人に合うかどうかはわからず、やってみないと農作業が自分に向くかどうかはわかりません。
仮に1週間、1ヶ月ほどで元の町に帰られたとしても、それはあまり問題にならないと思います。なんなら私が中に入ってもかまいません。
ただ、一人はパソコンに精通された方を希望されています。イベント等の情報発信をしたり、ワードやエクセルでのパンフレット作りです。
大半は有機農業であり、少量多種類生産なので、特定の農作業を長時間するようなことはありません。Sさんの他に地元の方が3人手伝われていますが、どの方もとてもよい人です。
もしこの地が気に入れば、当地で独立(自給自足型農業)も可能ではないかと思いました。
ご紹介する以上は、私も責任がありますので、働く場所がなく、本当に困っている人だけが対象です。
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