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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

既成事実への屈服



朝日新聞 11月22日 1面 

天声人語


個人的には・・・。わざわざそう断ってから発言する人がやけに多いように感じる。気のせいだろうか。


「私はこう思う」と単に言えばいいのに、なぜかこの表現がよく使われる。


それなら今までの話は何だったのか。まさか何かの組織を代表していたわけでもあるまい。


疑問に思って同僚に尋ねると、本来の意味とは違って「相手の気に障るかもしれないけれどこれだけは言っておこう」といったときに使うという。


組織論が専門の同志社大学教授の太田肇さん(65)は日本の企業などでの同調圧力の強さを指摘する。周囲と異なる意見を言うには圧力にたえる「逃げ道」が必要で、それが「個人的には」といった表現になっているのではないかと。


「日本の組織には私より公を優先する暗黙の前提がありますから」。


ただ、前置きの後に本音を語れるような場合はまだましなのかもしれない。「最悪なのは本音が語られず、建前だけの組織です」と太田さん。


「私の個人的意見は反対でありました」。日本が戦争に向かった経緯について、A級戦犯が東京裁判で語った言葉を政治学者の丸山真男が書き残している。


自らの考えを「私情」と排し、ひたすら周囲に従うのをモラルとするような指導者の言動を丸山は「既成事実への屈服」と喝破した。


豊かで平和な社会は異論によって形成される。


正直言ってあまり好きではない言葉だけど、そう前置きするだけで言いたいことが言えるのならば、もっと使われてもいいと思う。個人的には。





あなたは「どう思うか」と、考えさせるような記事だった。

例えば、集会や何かの会議などで発言をする時、これを言ってもいいのかどうか、ちょっと緊張する。

でもこれは一種の「慣れ」で、いつも一言は発言するようにしておれば、「だんだん慣れる」と思う。

いつも発言を自制していると、次の機会にも自制するようになってしまう。




変えるには「幼稚園、小学校からの教育」だと思う。発言することを善しとして、大いに発言を促すような持って行き方をする先生が必要だ。

そうでないと、日本の子供は小学校低学年の頃から、強い流れの方についたり、どちらにつくのが得か考えたり、友達を見てどちらにつくか決めたりする。

多分これは、親の生き方や考え方や育て方がそうなっているのだろう。

欧米では、「発言しない子どもは自分の考えを持っていない」「発言する思考ができていない」などと評価するのに対して、日本の評価は真逆で「思慮深い」とか「相手の立場を考える」とかそんな肯定的評価をする先生の方が多いのではないか。

このことは、その後の人生において、自分の生き方や社会での戦い方につながってくると思うから、授業ではぜひ「欧米型の指導」をして頂きたいと思う。

子どもの性格ではなく、要は発言の経験数という「慣れ」の問題と思うから。

そうしないと、「空気を読んで忖度したり」、「強い流れを見てそれに追随したり」、「特定の人物に追随したり」など、本来の自分の考えを伏せて、流れに身をまかすという生き方をする人が多くなり、それは、本人にとっても社会にとっても有害である。

現在の日本の民主主義や進歩性を阻んでいるのは、日本人が子供の頃から身につけた「強い流れに乗るという生き方」だ。





韓国は日本人の性格とはかなり違うように思う。それは100万人のローソクデモを何回も繰り出したり、政権対テレビなどマスコミとの闘争などに見られる。テレビや新聞等のマスコミの「独立性」が高いとは、ニューヨークタイムスが、政情不安の香港から極東アジアの拠点を東京ではなくソウルに決めた時の発言である。


そんな朝鮮半島が、35年の長きにわたって日本の統治(植民地化)をよくも許したと思う。

日本は韓国の統治において部族間の対立をうまく利用したのだと思う。つまり敵と味方に分けた統治方法をとった・・・?





丸山真男の言う「既成事実への屈服」とは、言い換えれば「強い流れの方につく」、「空気を読む」、「どちらについた方が得か」、「人の目顔をみる」、「発言が少数派になるのを恐れる」・・・と言った独立心のなさだろう。

孤立したり村八分的になるのを避けたいという意識もあるだろう。

しかし、長年の日本人のこういう体質は、日本の民主主義を心底、阻害する。


特定の地位についた者が、こんな日本人の特性をうまく活用し、自分のめざす方向に流れをつくるため、与えられた権限を利用して強いリーダーシップのような方法をとったり、部下を利用して裏で反対者を威圧しながら、自分のめざす流れを作りあげ、それが「既成事実」のような風潮をつくりあげる。

だから、常に声に出して、自分の見解を述べることが大切だ。



2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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