FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

川辺川ダム容認 知事表明 豪雨被害で転換



毎日新聞 11月20日 28面 一部抜粋



人吉市内のマンションで避難生活を送る球磨村の市花保さん(50)は「時間も費用もかかるダム建設より、生活再建に注力すべきだ」とダム反対の立場だ。

人吉市出身の市花さんは、自然が多い場所で子育てをしようと、30代のころ隣の球磨村に移住した。

豪雨では、自宅から約100メートル離れた球磨川の支流があふれ、平屋の自宅は完全に水につかり、勤務する村内の診療所も、人吉市内の実家も床上浸水した。

ラフティングのプロ資格も持つ市花さんは当日、ボートによる救助活動に加わり、入所者14人が亡くなった村内の特別養護老人ホーム「千寿園」で入所者と救助に来ていた女性計2人を助けた。

そんな経験をしてもダム建設に反対するのは、球磨川の美しい流れを守りたいという思いからだ。

国土交通省が7月に公表した調査結果によると、ダム建設が予定される支流の川辺川は全国で水質が最も良好な河川の一つに14年連続で選ばれた。球磨川もアユ釣りやラフティングで人気だ。

知事は「清流を守るため」、「流水型」でのダム建設を求める考えを示したが、市花さんは「流水型でも下をコンクリートで固めることになる」と否定的だ。

川の土砂撤去や山林保護、遊水池整備などの対策を進めれば、ダムなしでも治水は可能と主張する市花さんは「清流が失われれば川とともに暮らす人が去り、豪雨でもボートを出して高齢者を救える人がいなくなる」と訴える。

「地球温暖化が進む『想定外』の時代にダムで防げるとの発想が間違いだ。知事には『豪雨で家を失い、今度はダムで川を奪うのか』と言いたい」




1面
川辺川ダム計画

1963~65年に熊本県の球磨川で大規模洪水が相次いだことを受け、66年に最大の支流の川辺川に計画された国営の多目的ダム。

村中心部の大部分が水没する同県五木村の住民らが長年反対運動を展開したが、82年に受け入れに転じ予定地の買収と住民移転はほぼ完了。

2000億円以上が投じられたが、2009年に旧民主党政権が八ッ場(やんば)ダム(群馬県)とともに計画中止を決めた。

八ッ場ダムは11年に建設再開が決まり、20年3月完成している。




5面
社説 川辺川ダム建設容認 方針転換の根拠は十分か


熊本県の川辺川へのダム建設計画について、同県の蒲島郁夫知事が容認を表明した。

知事は2008年、住民の建設反対の声が高まったことを受け、計画の白紙撤回を表明した。翌年に旧民主党政権が中止を決めた。

しかし、今年7月の豪雨で川辺川の本流の球磨川が氾濫し、多数の住民が犠牲になったため、方針を転換した。

知事は球磨川流域の治水について「ダムは選択肢から外すことはできない」と述べた。そのうえで、環境に配慮し、大雨時以外は水をためない「流水型ダム」の建設を国に求める考えを示した。

ただ、決断の根拠は不十分だ。

国は今回の災害を検証した委員会で、ダムがあれば被害が大きかった地区の浸水範囲を6割減らせたとの推計を示した。

だが、これは従来の「貯留型ダム」を前提にしたものだ。流水型で新たなダムの建設を目指すのなら、算定し直す必要がある。

地元の民意も割れたままだ。県は住民や団体代表らを対象にした意見聴取会を30回開いたが、環境への影響を懸念して反対する声は依然少なくなかった。

流水型ダムは「環境に優しい」とされるが、従来の計画規模のままなら流水型としては国内最大規模となる。川辺川の清流に与える影響は不透明だ。

こうした疑問点について、住民の懸念に応えるような説明が欠かせない。

近年、地球温暖化によって豪雨災害が激しさを増している。このため国は、ダムや堤防だけに頼る治水には限界があるという認識に立ち、「流域治水」という新たな考え方への転換を進めている。

地域ごとに、遊水池の活用や移転の促進、避難計画策定などハード、ソフト両面の対策を組み合わせ、総合力で災害に対応する。球磨川流域についても、素案を策定中だ。

本来なら、流域治水をどのように進めるかというビジョンを提示するのが先だ。そのうえで、ダムは必要か、必要なら役割をどう位置付けるかを検討すべきだ。

ダムの完成には長い年月を要する。豪雨災害が頻発する中、他の治水対策が止まることがあってはならない。




2020-11-20 024 
(上)自宅前の物置小屋に残る浸水跡を指さしながら「ダムがあることで高齢者の命が救える」と話す城本雄二さん

(下)豪雨で浸水した熊本県球磨村の自宅周辺の写真を示す市花保さん。「ダムがあれば緊急放流の可能性があり危険」と訴える=いずれも熊本県人吉市で。





ぼくの人生観では「大型ハコモノ」の建設は時代錯誤に見える。

市花さんが言われることがもっともだと思う。

地球温暖化が進む『想定外』の時代にダムで防げるとの発想が間違いだ

知事には『豪雨で家を失い、今度はダムで川を奪うのか』と言いたい



この国は少子化で人口がますます減る。

子どもたちは仕事を求めて、県外へ出る人も多いだろう。

老齢化する国家では「ハコモノ」のようなハード事業ではなく、心を介在させる方法で。


海岸線に高い防波堤を作って、海が見えなくなった三陸海岸の人にとって、堤防は海と人を分断する「疎外感」を生むのではないか。これでは、「そこに住む」意味がなくなる。

日本は土建国家である。こういう状態から卒業する必要がある。



2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ