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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

吉田裕と森健の対話


毎日新聞7月26日10面「文化の森」

戦争体験や記憶 どのように継承すべきか
(一部抜粋・順不同)


吉田
・・・私は一昨年大学を退職するにあたり、約2万点の蔵書の引き取り手を探しましたが、国内ではみつからず、結局韓国の大学に決まりました。

日本には戦争に関する資料を収集・公開する公的な資料館がほとんどありません。戦争体験と記憶の継承、資料の散逸を防ぐためにも整備は急務です。



・・・戦闘だけでなく餓死が異常に多かったこと、戦病死、自殺、「処置」という名による戦傷病兵 の殺害の実態なども、詳細なデータに基づいて書かれており、衝撃です。日本軍兵士の多数が日本軍によって命を奪われた、と言っていいように思います。



・・・旧日本軍関係の1次資料は敗戦に伴い大量に焼却され、残ったものはアメリカが没収しました。その後返還を受けた防衛庁は、それでも一般公開に消極的でした。現代の行政に通じる気がします。



吉田・・・80年代から戦争責任や戦争犯罪のことを調べ始めたのですが、敗戦直後の消却処分もあって、公文書の資料が少ない。一方で各部隊史や個人の体験記に優れたものがあることが分かりました。

当初は特定のテーマからの読み方、例えば戦争犯罪に関するものを中心に読みました。

しかし読み込むにつれて最前線の兵士たちが無残な死を強いられていたことが分かり、ショックでした。歴史家として悲惨な死を遂げた人たちの記録を残したい、と強く思いました。



・・・第二次世界大戦の日本人死没者は310万人とされますが、そのうち推計で9割近くが敗戦に近い1944年以降の犠牲者ということに驚きました。
(注)吉田さんが年次別の陸海軍の戦死者数を唯一公表している岩手県のデータを基に推計したところ、軍人・軍属の死者230万人のうち201万人が1944年1月以降に亡くなった。民間人の戦没者80万人の大部分もこの時期とみられる。



吉田・・・日本はドイツがイギリスを屈服させることを前提として対米英戦を始めたのですが、「ドイツはイギリスには勝てない」と指摘する軍人もいました。ところが、こうした正論は採用されない。



吉田・・・見る人が戦争を追体験できるように心がけています。たとえば「東京大空襲の犠牲者は10万人」と概数で把握するのではなく、一人一人の犠牲者に顔と名前があり、人生がある。その死を悼む遺族がいる。その遺族や空襲体験者はどのような思いで戦後を生きてきたのか。そうしたことに対する想像力をかきたてる展示を目指しています。



吉田・・・政府は年次別の戦没者数を把握していません。年齢別、階級別の人数も分からない。原点に返ってこうした基礎的な資料を整えるべきでしょう。戦争で犠牲になった人たち一人一人のデータを集めて、補正していくべきです。



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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