毎日新聞 3月28日 18面 一部抜粋
きっかけは嗅覚の異常だった。「コーヒーのにおいがしない」。
球団によると藤浪は元々、鼻炎やアレルギーなどを想定していたが、原因をはっきりさせるために複数の医療機関を受診。
3番目の病院で、感染の初期症状に嗅覚、味覚の異常が表れることを初めて知った。
藤浪は感染の有無を調べるPCR検査を受けた際には、「嗅覚、味覚の異常という初期症状があるということを多くの人に分かってもらう機会になる」と実名での公表を球団に求めたという。
この国ではPCR検査を希望しても、「簡単には受けさせてもらえない」が、嗅覚、味覚の異常という初期症状があれば、今後、受けさせてもらえる可能性がある! 藤浪選手のおかげ。
朝日新聞 3月28日 1面 折々のことば 鷲田清一
「その気持はありがたいがね、あたしの帳面も消させてくださいよ」
蜷川寅三
戦後28年間、革新府政を担った元京都府知事は、反骨の人でもあった。
公舎には入らず借家住まい。慰問などすぐ人のために散財するので懐はいつも寒い。
退職金はさすがに高額だったが、それも昔の選挙で資金援助してくれた人に返して回った。「喜んで出させてもろうた金どすがな」と固辞されてもこう返した。
蜷川寅三伝記編纂委員会編・吉村康著『蜷川寅三の生涯』から。
少額だが、初めて政治家にカンパしたのは山本太郎さんだった。そういう気持ちにさせてくれた人。
今、2枚のポスターが道沿いに光っている。


