FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

行く年 来る年


今年もあと3日。

今日は散髪に行って、やっと年賀状を数枚書いて、もっとぐずぐずしてまだ書いていた家人が郵便局へ持参するのに託した。 


3月11日に大きな災害があった。回復には1世代(30年)はかかるだろう。永遠に故郷に戻れない人もかなりいるだろう。

2万人以上の死者を出した明治三陸大津波(1896年)の被災地を、25年後に訪れた民俗学者柳田国男は「疵は既に全く癒えて居る」と『雪国の春』で記した。家も船もエコ素材。残骸は少なく原発はない。何より、人と自然とが近かった。(朝日新聞12月27日)

東北地方も他の地方も、100年前とは状況が一変している。すでに自給できるものはほとんどない。「買わざるをえない、買った方が安い」システムの中に我々は取り込まれてしまっている。最も自給に近いと思える食料でさえ、大多数の人はすでに自給できなくなっている。

そして、近代が構築してきたシステムの料金はあまりに高い。電話代、電気代、上下水道代・・・等、月に5万円はくだらない。

このような近代システムの元では、復興自体が難しい。自助努力では回復不可能とさえ思える。

しかも放射能汚染で故郷を追われている。

大地と故郷を追われたら、ボクはもう生きていくすべがない。家の再建も人間性の回復もできそうにない。この年になったら新たな故郷など作れるはずがない。それでも生きていかざるをえない状況など、想像を絶する。

そんな試練に立たされている何百万人もの人たち。

たった一人に対しても手を差し伸べることができない。

たった一人に対しても受け入れることができない。

こういう自分であり、こういう社会になっている。


おかしすぎる「就活」という雇用社会・・・。

おかしすぎる「年金」・・・高齢者がもらい過ぎ。

ライフラインという生活の最低線の金額があまりに高い。
 
押し寄せる害獣・・・なぜ口蹄疫に感染しないのか。

中途半端に野菜や米を作ることは買うことより数倍高くつくという現実。

会社に縛られた人生。

土から離れないと、大多数の人は生きていけないという現実。

敷かれたレールの上の人生から、中途で降りなければならなかったが、結果的にそれが、今の低い安定につながっている。低いほど安定する。それは「大地と故郷」の恩恵によるところが大きい。

近代システムとは大地と故郷を破壊してきたシステムであり、現代人の人生航路はその上に敷かれている。
 
2030年 農業の旅→ranking





このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ