あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

小作料の感慨

  
  
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ここで車を止めて電柵を開けて入るが、22年前にこんな現実だったら、農業に転身できていたかどうかわからない。電柵を張ったりする能力は極めて劣るから。

イノシシが初めて当地に進撃してきたのはブログを始めた年の8月末だった。

ただ、その後の3年間は「サツマイモ畑」だけを電柵で囲えば、他の被害はなかった。

2年前の10月7日の台風の日に、サツマイモ畑以外でもかなりの被害がでて、その後、電柵ができる11月24日までの間に数回やられて、その年の秋冬野菜は壊滅状態になった。

今年の夏、草が伸びて電柵に触れて漏電し、サツマイモだけがまたやられた。電柵をしてからこっち、入られたのはこの1回だけである。

しかし現在、電柵の周囲はイノシシが激しく掘り返している。池の土手も近くの田んぼも。

奴らは雪だるま式に増え続けている。 


今はまだ出ていなくても、あと2~3年のうちに瀬戸内海沿岸部までイノシシやシカは進撃していくだろう。山から離れた場所ならいいが、山ぎわの田んぼは無防備ではできなくなる。かなりの費用(電柵設置料金)と、かなりの労力(電柵の下の草刈りもしくは除草剤散布)と、かなりの時間(定期的な見回り)が必要になる。 
 

小作料金(借地料金)の支払い

平成2年・・・・ この年にスタート。0円
平成3年・・・・ 39164円
平成4年・・・・ 39164円
平成5年・・・・ 39164円
平成6年・・・・ 39164円
平成7年・・・・ 39164円
平成8年・・・・ 39164円
平成9年・・・・ 39164円
平成10年・・・39164円 
平成11年・・・18216円
平成12年・・・18216円
平成13年・・・18216円
平成14年・・・12523円
平成15年・・・12523円
平成16年・・・12523円
平成17年・・・12523円
平成18年・・・12523円
平成19年・・・12523円
平成20年・・・12523円
平成21年・・・12523円
平成22年・・・12523円
平成23年・・・12523円
 
来年から、小作料はもういいからと言ってくださった。

感慨深いものがあるなあ・・・。

通算で493190円の支払いをしている。

スタートした翌年から22アールほど借地。

田んぼの所有者が今年から、耕作していた他の田んぼを無料で委託に出した(作ってもらうようになった)ため、当方も同じ扱いをしてくれたのだろう。

2年前からイノシシが急激に増えたため、借りた人(地域外の大農家)も対策に苦慮するだろう。稲作も大豆も無防備ではもう作れない。


当方が所有する田んぼは合計で93アールほどあり、このうち23アールは現在地の田んぼであり、これ以外の方々に散らばっている70アールの田んぼは、父が亡くなった前年(平成5年)から委託に出している。

委託しているのは同じ集落内の親戚であり、小作料(借地料)として長く4俵(240キロ)を頂いてきたが、2年前から、圃場整備している1枚が27アールの田んぼ以外の10枚(合計面積43アール)は、稲作面積を減らしたいからと戻された。
 
現在、この43アールの田んぼは10キロほど離れた地域外の人に小作料なしで作ってもらっている。集落ではもう作ってくれる人がいないから。

現在、我が集落の田んぼはだんだん地域外の農家が請け負って作り始めた。

当方が委託している農家はすでに70才を超えているので、いつまで作ってくださるかわからない。もし戻されたら、次は作ってくれる人はいないだろう。この43アールは山からかなり離れていて、イノシシやシカの被害はないが、国からもらえる補助金なしで稲作を請け負ってくれる人はもういないだろう。


圃場整備している1枚が27アールの田んぼの小作料として去年からは2俵(120キロ)頂いている。この田はイノシシやシカの被害は決して起きない田んぼ(山から1キロ以上離れた広い平野の中だから)で、稲作には優良地だが、当方が違う人から借りている22アールは来年から無料にしてもらったのに、作ってもらっている田んぼは小作料を頂くというのは矛盾する。ただ、圃場整備した優良地を集落の他の人も作ってもらっており、その人たちの意向も聞いてから考えようと思う。
 

イノシシやシカが出没する山ぎわの田んぼは、無料でも今後は誰も作ってくれないだろう。

山からかなり離れたイノシシやシカが出没しない田んぼでも、「今の補助金がなくなれば」、耕作してくれる人はなかなか見つからないだろう。

集落で法人化して「補助金の受け皿」のような稲作を画策するなら、ボクは反対する。

こんなに害獣が増えて、農業はどういう形態をとっても、いい結果にならない。
 
2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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