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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

家族はヤギに反対

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 150センチの畝幅で17メートルほどの長さの畝に、2荷(約18リットル×4杯=72リットル)ほどこしている。

 今朝、12荷を担いだ。こんなに担ぐとえらい。1回につき8荷ほどに留めて置いた方が楽だが、仕事の段取りでこうなった。

 タンクが半分ほどになったらまた仕込む。半分は残して仕込んだ方が次の出来上がりが早い。

 今回は米ヌカは1袋半ずつにし、菜種カスは画像の容器に5杯ずつ入れた。米ヌカを入れすぎると混ぜにくくなるので、2~3日経過して、薄いようだったらその時に追加する。雑草は今回は入れなかった。

 井戸水をポンプアップして完了。仕込んでから1週間ほどは毎日1回は混ぜる。

 作るのは簡単で、米ヌカ代(1袋100円)も菜種カス代もさほどかからないが、施す時が重労働なので、万人向きではない。それに、施した後でかなり臭うので住宅地周辺では使えない。もちろん井戸水のような水の便がないと作れない。

 ただ自分は気に入っている。「仕込んで待つ」というのが農業らしくていい。盛夏なら仕込んで1週間ほどで使える。
 
 

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 1円にもならないこんな動物に時間をかけていいのだろうか。しかし、導入した以上は簡単には手放せない。これが現実。人生にこんなことは多い。

 ただ、手間はあまりかからなくなった。小屋からの出し入れと、1日3~4回の義務的?な触れ合い。1回につき5分ほど費やす。

 家族はヤギに反対する。もう少し農業で稼ぐことに集中すべきだと。

 自分はペットとして導入したわけではなく、草刈機として導入したのに、極めて性能の悪い草刈機である。

 年齢的には今の年で導入して、まだよかったと思う。ヤギの世話には結構体力がいる。小屋に入れる時に今日はどちらのヤギも「抱きかかえて」入れた。というのが、小屋に入れようとすると猛ダッシュをして嫌がり、無理やりに鎖を引っ張ると、首が絞まるのか、小屋に入れた後にゼイゼイと死にそうな息をする。ヤギの歩調に合わせて入れようとすると、いつまでたっても入らない。

 抱えると、重く感じるようになった。しかしまだ30キロ入り米袋より軽い。

 杭は40センチと60センチを併用するようになってから、随分と楽になった。打ち込みやすく、抜きやすい状態になっている。短い40センチの杭でも、打ち込んだ時の感じで、今のヤギの力で抜けるか抜けないかわかるようになった。

 今の季節、朝方や夕暮れ時、特に夕暮れ時に「ブト」が異様に多い。季節的なものか、急な暑さも少し関係しているのかもしれない。

 ヤギも嫌がって、しょっちゅう、身体全体をブルルッと震わせている。自分も夕暮れ時の農作業が手につかないほどブトに襲われた。夜が深まるとブトは少なくなると思うが、ヤギにはどうしてやることもできない。

 ニワトリには4~5年という自分が決めた命の寿命がある。しかしヤギの寿命はわからない。

 ニワトリは閉じ込めておけばすむ。その日のエサをやり、水を入れ替え、青菜を適当に刈って入れ、卵を回収すれば世話は完了。

 ヤギのいる風景はニワトリよりかなり優れる。

 ヤギは抜け毛が多いので、それが大きな欠点。

 草刈は半径2メートルの鎖の範囲内しかしてもらえない。

 卵は集めるだけだが、ヤギの乳は1万円ほどの「種付け料」を支払い、5ヶ月経過して出産すると、20分ほどかけて乳を搾らなければならない。それも毎日欠かさず。

 家族は、ヤギの乳には反対する。ヤギを入れた以上今さらどうすることもできないが、これ以上ヤギに手間をとられるようなことはして欲しくないと。 

 すでに50年前とは時代が変わってしまったのだ。

 玄関先に牛が1頭いて、庭先に20羽ほどのニワトリがいた時代の空気とは違ってしまった。

 とにかく世知辛い時代なのだ。

 ヤギの導入という選択は誤ったかもしれない。

 ニワトリだけに留めておいた方がよかったかも知れない。
 ただ、ヤギが入ってから、田んぼへ行くことが、より楽しくなったのは事実。

 しかし負担は自分一人にかかってくる。他に「目」になってくれる人はいない。この現実が50年前の時代と現代との大きな違い。

 ヤギは単なる「ぜいたく品」だったかも知れない。それも取り返しのつかない「ぜいたく品」。

 しかし、多くのブログネタを提供してくれているのも事実。
 1頭より2頭だからこそヤギから学べることも多いし、ヤギが寂しがらないと思う。

 オスの去勢についても、いくらかの情報を提供できる。

 しかし「実験」で入れたわけではない。

 あくまで、草刈で楽をしようと思って入れた。

 副産物として「景観」もアップすると思った。

 現実には、草刈機に比べて、ひどい草刈。

 自分はまだ現役であり、微々たる年金でも、もらえるようになるまでは働き続ける必要があるのだ。 



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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