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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

八塔寺のNさんを訪問


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八塔寺のNさんを訪問する時はきまって、この八塔寺川ダムに立ち寄り、周囲の風景を楽しむ。
 


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ニワトリを1400羽ほど平飼い(地べたで飼う)しているので、ここで消毒をして入る。
 
  
  
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2トン車に描かれたこのデザイン。至る所に見受けられるこの人の芸術性の高さに感心する。


 
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大阪にある自然食品の大手宅配業者へ出荷している。もちろん有機認証をかなり以前から取得している。県の認定農業者でもある。 


  
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いつ行っても、技術力の高さに圧倒される。排水が悪いので高畝にされているが、かなりの高畝である。畝立てひとつとっても、真似ができない。



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キュウリを1200本、キュウリが終わった後にその支柱やネットを利用してモロッコインゲンを400本ずつ3回ずらし蒔きをする。

そのキュウリであるが、今年は6月の水害で全滅し、その後にモロッコインゲンを蒔いたが、野ウサギの被害でモロッコインゲンもほとんど出荷できなかったようだ。
 始め、おかしいなあ、何が原因かなあと思い、糞を見てシカは電柵を飛び越えれないしと考えていたら、ウサギがぴょんぴょん跳ねているのを見つけたらしい。


 
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ピーマンも1200本の定植。自然食品の大手宅配業者の契約農家だから、作ったものを全量引き取ってくれるのかと思ったら、そうではなくて注文が入ってからの出荷らしい。

この3種類は春夏作であり、以前は秋冬作でホウレンソウを出荷していたが、今はホウレンソウの出荷はされていない。だから秋冬は卵の収入だけになる。 


  
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見事な完全無農薬、完全無化学肥料の野菜である。無農薬でも立派なのができているなあと尋ねたら、稲作の後作で田畑輪換になっているし、遅まきしたから害虫被害をまぬがれ、今年は暖冬だから、遅まきでも通常の大きさになっていると話してくれた。

肥料は飼っている鶏糞のみで、残った鶏糞は130アール(1町3反)の稲作の肥料にされている。近くの友人たちも鶏糞をもらいにきている。
  
    
    
    
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その鶏糞はとても取扱いがしやすい。理由は、鶏舎の下敷きに籾殻を活用しているからであり、3ヵ所に広い籾殻置き場がある。この大量の籾殻は自家用の2トン車で運んでいるが、かなり険しい山道を4キロほど入った深い山の中の一軒家である。 


 
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30年以上前に集落全体が「廃村」になったくらい不便な場所にあり、ここに27年前に夫婦で移り住んだ。

就農準備期間中に読んだ「百姓になるための手引き」という本でその存在を知り、まだサラリーマンをしていた頃に訪ねたのが初対面である。

1980年代後半をリードしたのが「自然食通信」なら、1990年代前半をリードしたのは、まさしく「百姓天国第1集~第10集」である。その第1集に次のような手記が載っている。
『「農業なんかで食っていけるか」という周りの声をはねのけての百姓稼業は10年目に入った。俗にいう脱サラ百姓である。大阪の北端、能勢町に始まり、今、岡山の山村で4年を経た。試行錯誤の日々は今も続いているが、夫婦のみの出発は、今、おじいちゃんも入れて6人の大家族になり、(立派に?)「農業なんか」で食っている。田畑は借地も入れて約1町。採卵用の地鶏が200羽。米は自給用のみ。無農薬野菜づくりが中心で、生産物は大阪へ出荷している。自然の生態系を壊さないような、循環型の小さな農業の確立が目標である。
 「どうして百姓になったん」、とよく聞かれるが、いつも答えに困ってしまう。今から思えば無茶な百姓志願だった。耕す土地もなく住む家もない。そのうえ農業高校は出たものの素人同然、鍬や鎌の使い方もままならない・・・』

それでもNさんには天賦の才能も備わっていたのだろう。4棟の大型鶏舎は全て本人の手作りだし、陸の孤島のような「この地」を選択したということ自体、他の人にはなかなかできない選択だろう。初めてこの地を訪問した時、でこぼこ道の片側は断崖で、何度も引き返そうと思ったほどの奥地にある。

それと、Nさんのスタートは人より10年早い。第2の人生として農業を選択する人は多いが、その多くは30代前半~後半の転身が多い。Nさんは25才で転身している。この10年の「先見の明」の差は縮まらない。


   
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石垣の上のむこうに見えるのは堆肥舎で、右は手作り鶏舎のほんの一部。

2030年 農業の旅→
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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