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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  信原翠陽さん(2)


小包


附録のどっさりついた絵本を入れると

中身の貧しい小包は重たくなって

其処から子供達の歓声が聞える様だ

ただ生きていると云うだけの

只、親で有ると云うだけの自分だけれど

断ち切る事の出来ない骨肉の愛情と

打ち消す事の出来ない望郷の想いを

固く結わえた小包に秘めて送る

雪の故郷奥能登よ

別れて生きる親と子が呼び合うには

余りに大きく引離された間隔でも

盲いた事が悲しい闇の連続でも

私にはまだまだ命を支えるものがある

此の世の何処かに生きている親を信じて

成長して行く子供達のために

永らえる事が残された今の希いが

北陸のきびしい風雪に打たれても

やぶれぬ様に出来上った此の小包を

さあ一日も早く送ろうよ━━










青みかん



あんまり晴れた朝なので

青みかんを買った

てのひらに載せると

清潔な朝の冷たさが

病んで久しい体に伝わる

未熟な固さからくる悦びに

爪を立てると

高い香りが四方に散り

胸に沁みれば

離れ住む子が瞼に来る

青みかんの青さには

フレッシュな息吹がある

生き抜くことの苦しさに

疲れたとき

私を新らしくしておくれでないか 

 


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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