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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

はとバス・ライセンスガイド 井上淳さん


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「私の名前はアツシ・イノウエ。アツシが発音しにくければ”スシ”と呼んでください。でも”テンプラ”とは呼ばないで」。


東京・浜松町を出発した「はとバス」の外国人向け東京観光ツアー。ユーモアを交えて英語で自己紹介すると、車内は笑いに包まれた。明治神宮に皇居東御苑、浅草、銀座━━。名所を回りながら、その歴史や見どころを説明する。新天皇即位や東京五輪・パラリンピックの準備状況などのトピックも盛り込み、軽妙なトークで乗客の興味を引きつける。


英語の全国通訳案内士の資格をもち、2012年からはとバスでツアーガイドを務める。


通訳案内士は語学のスキルはもちろん、日本に関する幅広い知識が求められる。ただ、それを相手に伝えるだけでは満足していない。「ガイドはエンターテインメント。どうしたら楽しんでもらえるかを常に意識しています」


旺盛なサービス精神には、役者の経験が生かされている。大阪の大学を卒業後、大手流通企業に就職したが、映画に携わる仕事をしたいという思いが捨てられず、3ヶ月で辞めた。東京の劇団に入って舞台役者をしながら、浅草で人力車を引くアルバイトを始め、そのうち独立して個人で人力車の会社を持った。


浅草は外国人観光客が多く、知人のガイドから教えてもらった通訳案内士に興味を持ち、難関の国家試験に挑戦しようと決意。役者の活動をやめて勉強に集中し、3度目のチャレンジとなる07年度の試験で合格した。


はとバスでは日本人向けツアーと違って、外国人向けにはガイドのマニュアルはない。先輩ガイドの案内を参考に、どのタイミングで何を話すか、自分なりのシナリオを作っていく。半日のツアーでリポート用紙30枚くらいの量になるという。内容はデータを常にアップデートするほか、より分かりやすい表現を思いつけばその都度書き直す。


「想定外の質問で話が飛ぶこともありますが、そこは柔軟に対応するのがテクニック。覚えたセリフをそのまま言うだけでは役者は成り立ちません。ガイドも同じです」


五輪イヤーで、インバウンドはこれからが本番だ。「国籍や文化、考え方がそれぞれ異なるお客様の多様性をあるがままに受け止め、個々の人間として接するように心がけています。ツアーに参加して、『心地よかった』とプラスの感情をもってもらえれば」。
プロのエンターテイナーとして”おもてなし力”に磨きをかける。

(文・田中洋之 写真・尾籠章裕)


いのうえ・あつし 1970年大阪府生まれ。浅草個人人力車協会の会長だった2008年、浅草に人力車専用レーンを実現させた。


私のイッピン 指示棒

はとバスでガイドをするようになってから同じものを使っている。先端には「どこでも目立つように」と、いつも黄色のてるてる坊主をつるしている。ツアー中の晴天を願う意味もあるが、「僕はもともと晴れ男なんです」。



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今日のクイーン(再4)  7

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阿修羅

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大島青松園  塔 和子さん(7)

 

いちじく


なまりのように重い暑さを扇風機がかき廻している

厚ぼったく茂った木々の間で

蝉がじんじん鳴いている

ひまわりはこくびをかしげたままいくぶんしおれている

夏は日々うれて

私は思い出の夏をその夏の上に重ねる

小川のそばのいちじくを手にいっぱい

もぎとって食べた夏

海でしぶきを上げながら泳いだ夏

少女の日の健康な夏は光り

そしていまそのさまざまな

思い出の夏を見ている

畳の上に

どさりと体をよこたえたまま











今はまだ


もうすこし年がいったら

この未完の物体が仕上がるのかも知れない

あるいは

夕焼の中の芦原のようになるのかもしれない

仕上がってほっとしたいとも思うし

ひっそりと枯れていたいとも希う

またしばらくは

静かにほほ笑んでいるような

薔薇色の夕焼雲のように在りたい

ああ

それから

安らかに眠りたい


もう少し年がいったら

そして今はまだ

なまぐさいものが好きだ

欲望や希望にゆれる波でおぼれそうな海

自らを引き裂きひきさき糧とする日常

愛や裏切りや

自負や喪失を重く沈めて

発酵している

この狂気のような現実が

なぜともなく好きなのだ



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圧力鍋でイノシシ肉


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もらったイノシシ肉は解凍してスライスし、15秒湯通しする。

圧力鍋に乱切りしたダイコンとニンジンを入れ、同じく乱切りしたヤーコンとジャガイモを入れ、タマネギのスライスを入れ、イノシシ肉を入れ、ネギを入れ、ショウガ1片とニンニク1片をすりおろし、醤油、砂糖、酒、みりんで味付けし、1カップほどの水を入れ、強火で、おもりが勢いよくまわりだしたら極弱火にして25分、火を消して圧が抜けるまでそのまま放置して出来上がり。

おいしいイノシシ肉だった。豚肉や牛肉に比べ、煮た時の「目減り」がかなり少ない。
  


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作家 岡部伊都子さん


 朝日新聞1月23日 折々のことば 鷲田清一


ほんまに、八十歳になって初めてのこと、ぎょうさんありまっせ



婚約者に「この戦争は間違っている」と告げられたのに、日の丸の小旗を振って送り出し、彼は戦地ではかなく散った。若き日のその痛恨事を原点に、随筆家は戦争や沖縄差別や環境について、「言わんならんことは言わんならん」と語り続けた。「私は、子無し。私が赤ちゃんなんですから」と小児科医に相談し、老いても日々「刻々の誕生や」と。自伝『遺言のつもりで』から。



岡部伊都子さんのことは、ハンセン病文学を読んでいた時に知った。


論楽社ほっとニュース


文中に出てくる大島青松園の吉田美枝子さん

大島青松園 吉田美枝子さん(1)

大島青松園 吉田美枝子さん(2)




文中に出てくる島田等さん(1)

文中に出てくる島田等さん(2)


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今日のクイーン(再4)  6

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wakaben6888のブログ

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大島青松園  塔 和子さん(6)

 

食欲

それは

何本の植物の

何匹の獣の

何尾の魚の命の

胃袋は死体埋葬所である

しかし

この厳粛な葬儀は

私の生を支える

生命の始発点で

美しく料理された野菜や肉に箸をつけるとき

私は

ただおいしいと思っているだけ

食欲という愛しくも楽しい欲に幻惑されて

いけにえの痛みに思いを至らすこともない

これは

何物が私に与えた麻薬だろう

そして

生きている限り

私は毎日

自分の生への祝福のうちに

葬儀をすます

血のしたたる肉と

光をはじく野菜を

口の端につけながら











生きて


浮かんでいた波がしょうしょうとひくと

くらげはぺしゃんこになって

渚にとりこのされた

ひとりになって

自分をあまやかしてくれた優しい波のことや

もはや

その波がなくては生きてゆけなくなっている

自分のことを考える

砂にまみれてぶかっこうなこの時間

波が満ちて再び

自分を包んでくれたらなにもかも忘れて

やっぱりあのように

ふわふわとおよいでいたいと思う

それ以外にどんな生もないのだ

すきとおった自分の中の海を熱くあつく

見つめながらくらげはどうしようもなく

ひとりであった




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ゲタミンチの炒め煮


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もらったゲタミンチは15秒湯通しする。

熱した鍋に油を入れ、ゲタミンチを入れ、ショウガ1片をすりおろして炒め、ダイコン、ニンジン、シイタケの千切りを入れて炒め、全体に油がまわったら1カップ足らずの水を入れ、醤油、砂糖、酒、みりんで味付し、煮立ったら弱火にして10分ほど煮て、溶き卵1個を入れ、ネギの小口切りをふり、4分ほど煮て出来上がり。




味噌汁

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ダイコンとニンジンの千切り、シイタケのスライスを鍋に入れ、水とダシの素を入れ、煮立ったら弱火にしてハクサイを入れ、10分煮て、味噌を溶き入れ、シュンギクをふって出来上がり。




ダイコンおろしとニンジンおろし

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直木賞 川越宗一さんエッセー(一部抜粋)


朝日新聞 1月24日 26面

二十歳になる年、京都市内で一人暮らしをはじめた。それまで大阪の実家から一時間半ほどかけて大学へ通っていたのだが、辛くなったからだ。 

だがそれから、僕は本末転倒なことに大学にはさっぱり通わなくなった。同回生の卒業と就職を見届けて退学し、三十歳くらいまでモラトリアムを延長し、途中で結婚し、それからなんとか就職し、ひょんなこととも言えない朧げなきっかけで小説を書き始め、引っ越しも五回した。いつのまにか四十一歳になっている。



たいていの人は肩書や経歴に頼る、利用するという方法を取ると思うが、大学を中退した川越さんはそういう選択をしなかった・・・

前後の見境もなくということはなく、かなり思慮したであろう・・・

期待している親のことも頭をよぎっただろう・・・

自分に対して自信があったから、中退という選択もできたのだろう・・・

入学から在学にかけては、かなりの金額を使っただろう・・・


三十歳くらいまでモラトリアムを延長し・・・、この点に強さを感じる。自分が怖くて、そのような年まで、モラトリアムはなかなか選択できない。

経済的な問題もしばしば浮上しただろう。

四十一歳・・・とても若いと思える。



受賞の次の日の夜、自宅のある京都へ戻った。駅で待ってくれていた妻と焼肉店で祝杯を挙げ・・・


駅で待ってくれていた妻・・・携帯電話を持たれている。都会の駅での待ち合わせは携帯がないと難しいと思うから。

焼肉店で祝杯・・・お好み焼き店では様にならないかな?

最近は直木賞や芥川賞をとっても、それで食べていくのは本当に難しいようだ。上の2点は大変失礼だったかも知れない。



ふと、柳美里さんが思い浮かんだ。

柳美里 ブログ


柳美里 芥川賞


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今日のクイーン(再4)  5

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植草一秀の『知られざる真実』

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大島青松園  塔 和子さん(5)

 

不出考


枯れている芝生

珊瑚樹がしんから赤い実をつけて

ぼけの花がぽっかり咲いている

陽がうらうらと照り

小鳥がときおり鳴く

すべてが


一枚の画の中におさまった色彩のように

互いに互いをひき立て合った朝

私も

この中の一景として加えられ

出来上がった画の中を

いま出て行こうとしている

しかし

本当は朝昼夕べ

自然の画く豊かな色彩の中にいつでもはめ込まれていて

どこへも

出て行くことは出来ないのだ










崖の上


遊んでいてもぎりぎり

いつも切り立つ崖の上

怠惰の淵へ落ちるか

悲哀のふちへ落ちるか

思考するのもぎりぎり

危うく踏みこらえて

青白く光る一瞬に命をたくすか

ときたま平らなところにいると不安で

すぐに

先端へ走り寄る

端にいないとなにも出来ない不具の身

不具である私の

私が私であることによってふるえる

この快感

この充実感

ぴいんと張った内側の

一本の線によって生き

その他のところは

死んでいる



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初物 ナバナの出汁浸し


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初物のナバナはざく切りし、太い茎の部分は縦に2~3分割する。

沸騰したら茎の部分を先に入れて1分茹で、その他の部分を入れ2分茹でて冷水にとり、水気をしぼる。

鍋に醤油、砂糖、酒、みりんと水を入れ、煮立ったら火を消して削り節を入れて15分ほど置き、出し汁を作る。

冷めた出し汁に水気をしぼったナバナを入れて浸すと出来上がり。昼に作って数時間おいて食べた方がおいしい。



ダイコン漬け

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ダイコン2キロ(約2本)は3等分して皮をむき、四つ割りにして樽に入れる。

砂糖400g、塩100g、酢を半カップ、ユズ1個の果汁と皮を細切りして入れ、5キロほどの重石をする。

翌日、水が上がっているか確認し、水が上がっていなかったらよくかき混ぜておく。

水が上がって6日経過したら食べれる。



ダイコンとニンジンのバターポン酢

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熱したフライパンにバターを入れ、ダイコンとニンジンの輪切り、シイタケを入れ、煮立ったら極弱火にして25分焼いて裏返し、手作りポン酢(大さじ1の醤油、大さじ1の酢とレモン果汁、みりん大さじ半分)をまわしかけ、2分ほど煮つめて出来上がり。



シュンギクの卵とじ

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醤油、砂糖、酒、みりんに水とダシの素を入れ、煮立ったらざく切りしたシュンギクを入れ、溶き卵1個を入れ、弱火で5分煮て火を止め、10分ほど置き、混ぜて出来上がり。


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三つの無とキリンの首の骨


「 三つの無」という考え方を大切にしている。三つとは「無目的」「無制限」「無計画」だ・・・(文中より)


毎日新聞 1月23日 15面 
今どきサイエンス 鴨志田公男(筑波大教授)


三つの無とキリンの首の骨


その研究は、何の役に立つのですか?

国立科学博物館に勤務する若き解剖学者の郡司芽久さん(30)は、学生の頃から何度もそう問われ、「心が傷ついた」ことがある。

郡司さんが主な研究対象としてきたのはキリンの首。各地の動物園などから死んだキリンの献体を受け、30頭以上を解剖してきた。「世界一、キリンを解剖している人間ではないか」と自負する。

「幼い頃からキリンが好きだった」からこそ続けられた研究で突き止めたのが、キリンには「8番目の首の骨」があるということだった。確かに、何の役に立つの?と言いたくなるかもしれない。

でも、この研究成果、従来の常識を覆す大発見なのだ。

ヒトもキリンも哺乳類だ。哺乳類の背骨は上から頸椎(首の骨)、胸椎(胸の骨)、腰椎(腰の骨)と続く。そして、哺乳類であれば頸椎の数は七つと決まっている。ヒトより首がはるかに長いキリンも例外ではない。両側に肋骨がある胸椎は、頸椎のような柔軟な動きはできない。

これが常識だった。

ところが郡司さんの研究により、第7頸椎に続くキリンの第一胸椎は首の骨のようによく動くことがわかった。

この特殊な第一胸椎、すなわち8番目の「首の骨」を持ったおかげで、大人のキリンでは頭の到達範囲が50センチ以上も広がった。その結果、キリンは、高い場所にある木の葉を食べることも、低い場所にある水を飲むこともできるようになったのだ。

詳しくは、郡司さんが書いた「キリン解剖記」(ナツメ社)を読んでいただきたい。


さて、郡司さんのもとには現在、異分野からの問い合わせや共同研究への参加依頼が相次いでいる。その一つが、生き物のように柔らかな構造を持つロボット作りを目指す「ソフトロボット学」だ。

キリンは首が長くて大きくて、見た目はとてもアンバランスだ。なのに、首の動きは柔軟だし、時速50キロで走ることもできる。その仕組みをロボット開発に生かしたい、というわけだ。クレーン製造会社からの相談もあった。

「人間は、何が役に立つのかが分かるほどいろんなことを知らない」と実感し、「好きなことを好きだということの大事さ」に気づいたという。

郡司さんは、博物館に根付く「三つの無」という考え方を大切にしている。三つとは「無目的」「無制限」「無計画」だ。今は不要でも、いずれ誰かが必要とするかもしれない。人間の都合で博物館に収める標本を制限してはいけない、という戒めの言葉だ。

事実、郡司さんは、100年以上前に収集されたキリンの標本も研究に使っている。

「何の役に立つか」にとらわれすぎると、大発見の芽を摘むことになるのだろう。



農業においても、農業をすることが「環境問題」「雇用問題」「食糧問題」の三つとつながりができる(役に立つことができる)。

上記三つに貢献していると思うので、その補償として現役世代には、月7万円ほどのベーシックインカム(年金)が支給されてもいいのではないか。


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今日のクイーン(再4)  4

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ちきゅう座

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ダイズの煮豆


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緑ダイズ100gは一晩、水に浸す。

ニンジン、シイタケ、ヤーコンは角切りする。ヤーコンはアクが多いので3分ほど水に浸した。

圧力鍋に戻し水ごとダイズを入れ、ニンジン、シイタケ、ヤーコンを入れ、醤油、砂糖、酒、みりんで味付し、ダシの素を入れ、強火で点火し、おもりが勢いよく回り出したら極弱火にして20分余り煮て火を消し、圧が抜けるまでそのまま放置して出来上がり。




目玉焼き

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ニンジンおろしとダイコンおろし  

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味噌汁


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乱切りしたサツマイモとシイタケを鍋に入れ、水とダシの素を入れ、煮立ったらダイコンとニンジンの千切りを入れ、再度煮立ったざく切りしたハクサイを入れ、弱火で10分ほど煮て、味噌を溶き入れ、ネギをふって出来上がり。



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大島青松園  塔 和子さん(4)


妖精


春の土は

すべての生の胎動を秘めてやさしくぬれている

このぬれた土の上で

草が生えたそれはもう枯れることをまぬがれない

動物が生まれる

それは死がひとつふえたことだ

生まれない前

死はなかった

生まれたところから

死を生きることによって生き

いつか死だけになる

春の土の上で

はじまったものらの胎動をききながら

私はふと

生命の妖精のように

手を差し出している黒いかげを見る

そのかげと共に

すべての生は

ただひたすらに生きようと思いながら

死へと上昇するほかなく

上昇している











邪悪な鬼



悲しくて泣いているのに

そんなに弱くはないはずだ泣くなんて

と言っているところがあったり

嬉しくて泣いているのに

そればかしのことと思っていたり

はしゃいでいても

そんな自分をじろっと見ていたり

深刻に悩む自分にも

冷たい一瞥をなげてなやみの中へ

入ってゆこうとしなかったり

とにかく

どんな感情にも

どっぷりひたり切れない

邪悪な鬼が一匹いて

いつもどこかが

白々としている



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青春の彷徨~60代後半の彷徨


20代の頃の青春の彷徨と、60代後半の彷徨が、いたるところで、しばしば交差する。


20代のあの頃がよみがえって来る。ということは、あまり進歩をしておらず、精神的な成長もできていない。いい方に解釈すれば、青春の頃の気持ちをまだ維持している。


つまるところ、全く変われていない自分がそこにいる。



青春の彷徨と同じコースを40年余り後に、ここ数年、足跡を追っている。


そこに深い意味はない。同じ場所を歩き回り、青春の頃を思い浮かべるだけ。


しかし、全く変わり映えがしない。ただ、年をくっただけなのか。


でも、今日の脚力はかなりあった。年末まで、坐骨神経痛で左足をひきずっていたことが考えられないような歩行距離。


翌日も同じ場所、同じコースを歩き回った。




山陽インターを午前9時3分発の高速バスに乗り、昼前にナンバ湊町OCATに到着すると、地下のなんばウオークを15分ほど歩いて、地下鉄日本橋駅に到着する。


その5番出口の階段を上がると、道を隔てた斜め向こうに「黒門市場」の看板が見える。そして、道沿いに100メートルほど進むと、今夜宿泊するスーパーホテル難波・日本橋(朝食バイキング付きで5600円)がある。


ホテルに荷物を預けると黒門市場へ行った。韓国人観光客の激減を知っていたが、ここの通りは外国人観光客でいっぱいだった。中国人や台湾人観光客が減少分をカバーしてくれているのだろう。日本語がほとんど聞こえない。


日本橋駅に戻り、近鉄奈良線で東大阪の布施へ。布施から高架橋下のポッポアベニューというアーケード街を次の駅である永和まで歩く。


永和周辺を歩き回った後、JRの河内永和駅から、放出へ。放出に降り立つと「みゆき通り商店街」を歩く。ここはほとんどシャッター商店街になっている。駅前にはタワーマンションが数棟そびえる。永和駅前にもタワーマンションが目立つ。


放出から永和へ戻り、ポッポアベニューを通ってまた布施まで戻り、マクドナルドへ入る。チーズバーガーとコーヒー(計240円)で一休み。


その後、布施の商店街「ブランドーリ布施」を歩く。ここもさびれている。人口減、高齢化、経済の後退が原因だろう。


日本橋へ戻り、地下鉄で北千里行きへ。とある駅で降り立ち、4キロほど歩きまわる。


日本橋へ戻ってホテルにチェックインし、近くで買ったコンビニ弁当を食べ、夜8時頃、ホテルから3~400メートルの道頓堀の大通りを歩く。

夜の道頓堀も、日本語はあまり聞こえず、ここもまるで外国人観光客が占拠した様相である。去年も同様だった。

通りをはずれると、自分が今どこにいるのかわからなくなるので、メイン通路から離れることはできなかった。道頓堀はナンバの歓楽街である。


黒門市場も道頓堀も、日本人には手が出せない価格帯だと思うが、羽振りのよい外国人にはたいしたこともない価格なのか。黒門市場と道頓堀は人気スポットでもあるのだろう。


往復の高速バス代が4500円。ホテル代が5600円。電車代が2日間で2840円。食費が2975円。合計で16000円ほど。



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時代をうたう意志

毎日新聞1月20日 19面 短歌月評

時代をうたう意志 (加藤英彦)



顎まで沈みて雨の音を聴くいくつになっても秋はさびしい


季節が心に落とす影は歳月を重ねるほどに陰翳を濃くしたろう。

二十歳の秋は恋の憂いであったかも知れぬが、古稀の秋に人生の濃淡は紛れもない。それは円熟とともにやがて来る冬を予感させる。

右は久々湊盈子の第十歌集『麻裳よし』にある。

久々湊は権力への抵抗を詠い、沖縄を詠い、舅の介護を詠うなかで自らを問い続けてきた歌人である。

時代を詠うとは今を生きる”私”を問うことに他ならない。そんなときふと懐かしさに心熱くすることがある。

へっついもパチパチ爆ぜる火もなくて母のおこげがひたに食いたし

へっついとは竈。



久々湊は若くして父母を亡くした。薪を焚く火の勢いも母も全ては遠い記憶なのだ。時代がまだ生活の匂いを残していた頃だろう。背後にそうした文化を捨てて高度化する現代が透けてみえる。


死刑囚十三人を縊り終えこのうえもなき日本の辱暑


オウム事件に関わった十三人の死刑が執行されたのは一昨年七月である。行為の反社会性は糺されるべきだが、元号が変わる前に執行したかった政治の思惑は覆い難い。犯罪者たちは鴻毛よりも軽く縊り殺された。

あの事件もこの処刑も私は平成の凶事として記憶する。

民の字に罒かければ「罠」となる共謀罪とは大いなる罠

英雄はいらぬ独裁者などなお要らぬ春の星座がうるみはじめる


時代は今危うい方向に向いていると私も思う。独裁はいつの時代にも独裁者を支える機構とそれを宥した大衆がいた。文学は無力だが、せめて時代の危機には敏くあらねばと思う。

雨ふれば濡れてゆかんか雪ふればたわむれゆかんか人生短か

時代の風雪は残生に緩ぶわけではない。逆風浪を吹くとも悠然と生きぬこうとする意志をそこに感じる。

時代を詠うとは、そんな覚悟を差し出すことなのだと改めて気づかされた。

(かとう・ひでひこ=歌人)



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今日のクイーン(再4)  3

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郷原信郎が斬る

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大島青松園  塔 和子さん(3)


行く

人も獣も

鳥も魚も

みんな行く

私も行かなきゃあと

ぼんやり思いながら立っている

どこへ

餌をさがしに

とどくとも思えない夢にとどくために

みんな必死に走っているのだ

まっさきに捕って腹を満たすために

目を輝かせて走っているのだ

私も行かなきゃあ

走っているもののすごい力に押されて

ゆらゆらしながらそう思う

なにか

ちょっと

それたところで

しらじらと立って










深い鏡


愛しまれていると思うとき

世界はまぶしく光る

慈しまれていると思うとき

ほんのりとして温かく

裏切られたと思うとき

ふき上げる怒りとさびしさに細くなる

私は

他人の顔の深い鏡に

つかれつかれてきりきりと痛みながら

いつも

声を上げそうになるのを

あやうくおさえている

鳥よりもなお

さびしい生きもの




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ダイコンの味噌煮


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豚肉100gは15秒湯通しする。

熱した鍋に油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、豚肉、乱切りしたダイコンの順に炒め、全体に油がまわったらひたひたに水を入れ、煮立ったら弱火にして5分煮て、砂糖、みりん、酒、小さじ1の醤油を入れ、さらに15分煮て味噌を溶き入れ、ユズ1個の皮をすりおろして出来上がり。



目玉焼き

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今日のクイーン(再4)  2

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晴天とら日和

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大島青松園  塔 和子さん(2)

 




私は沙漠にいたから

一滴の水の尊さがわかる

海の中を漂流していたから

つかんだ一片の木ぎれの重さがわかる

闇の間をさまよったから

かすかな灯の見えたときの喜びがわかる


過酷な師は

私をわかるものにするために

一刻も手をゆるめず

極限に立って一つを学ぶと

息つくひまもなく

また

新たなこころみへ投げ込んだ

いまも師は

大きな目をむき

まだまだおまえにわからせることは

行きつくところのない道のように

あるのだと

愛弟子である私から手をはなさない

そして

不思議な嫌悪と

親密さを感じるその顔を

近々とよせてくるのだ 












胸の泉に


かかわらなければ

この愛しさを知るすべはなかった

この親しさは湧かなかった

この大らかな依存の安らいは得られなかった

この甘い思いや

きびしい思いも知らなかった

人はかかわることからさまざまな思いを知る

子は親とかかわり

親は子とかかわることによって

恋も友情も

かかわることから始まって

かかわったが故に起こる

幸や不幸を

積み重ねて大きくなり

繰り返すことで磨かれ

そして人は

人の間で思いを削り思いをふくらませ

生を綴る

ああ

何億の人がいようとも

かかわらなければ路傍の人

私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも

落としてはくれない




2030年 農業の旅→
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すき焼き


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醤油、砂糖、酒、みりんに水とダシの素を入れ、煮立ったらニンジンとダイコンの千切り、シイタケのスライスを入れ、再度煮立ったら弱火にして5分煮て、ハクサイとネギを入れ、15秒湯通しした牛肉150gを入れ、強火で、ハクサイがしんなりしたら弱火にして7分ほど煮て出来上がり。


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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