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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

RITERA

今日はこのサイトをご紹介いたします。

含蓄のある内容と思います。

LITERA

日本中のマスコミが萎縮(忖度)するなか、ネットでは今のところ、自由な弁論がなされているような気がします。


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栗生楽泉園  五津正人さん(3)



見えぬ目のカルテにペンの走る音




無意識に花に向けてゼロの視野




電話今日鳴らず孤独の点字打つ




点字読む指がつぶやく誤字誤植




見えそうな義眼確かに夢が見え




盲眼に青々と聞く風の音




独酌の私語を聞いてる膝小僧




元気でね娘が津軽弁置いてゆき




父さんと呼ばれて婿と酌み交わす




酔う程に娘に見透かされいる威厳




娘夫婦帰して貝になる手酌




闘病のねがい親娘で暮らせる日




年一度来る娘へ親の顔になり




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栗生楽泉園  五津正人さん(2)



食べて寝る暮らししあわせとは哀し




本心を明かす言葉の接ぎ穂選る




独酌の極楽過去を呼び戻し




逆境は言うまい杖にあるリズム




朱の丸の重さ句作に湧くファイト




喜びを憂さを点字に打ち刻み




年一度来る娘が炊いた飯の味




故郷の話うなずくだけの親




誕生日娘に声だけのプレゼント




作句欲湧かんのんのん雪積もる




友葬る高原の雪重すぎる




豪雪の重みに杖も耐えて生き




巣づくりの如く独りの布団敷く




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栗生楽泉園  五津正人さん(1)




白杖に夢の火種は絶やすまい




目に代る指に還暦支えられ




音の世に生きて匂える花を活け




目くばせの出来ぬ義眼を意識する




耳はまだ達者義眼を嘆くまい




足音の個性を盲聞き当てる




雑談の中で義眼も微笑する




カセットの柳誌が老いへ油差す




盲目の履歴に農と軍と癩




夢はいつも見えるに覚えて盲なる




義眼から流れる涙暖かい




反骨のナイフもいつか錆びて古稀





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タジン鍋



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タジン鍋の下敷きにタマネギのスライスを置き、ピーマンとパプリカを置き、シイタケを置き、ベーコン3枚を半分に切って置き、15秒湯通ししたタラのあらを置き、ニンニク醤油のニンニク2片の薄切りを置き、ニンニク醤油で味付けし、胡椒をふり、煮立ったら極弱火にして20分、火を消して余熱5分で出来上がり。



真タラのあら

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サンマは2匹で300円もしたので買う気がしなかった。真タラのあらは3つに小分けして使い、使用範囲も広い。



ピーマンとパプリカの煮物

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今は野菜の種類が少ないから、ピーマンの煮物をよく作っている。

簡単でおいしい。

   


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黄金の金玉を知らないか?



時々、読ませてもらっていますが、10月23日のこの記事は何度も読み返した。




「黄金の金玉を知らないか?」 


こんなことにならないよう、護憲にむけて闘う。選挙の1週間ほど前から、ぼくの心に火がついた。



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栗生楽泉園  中尾一哉さん




風鈴の音が知らせる友の寮




園内にお産の神さまある皮肉




目隠しがいらぬめしいの西瓜割り




虫の音が寮まで送ってくれる夜




ぬぐ靴の中から草の実がこぼれ




妻の留守ソースか酒か鼻にきく




ジングルベルわたしのつえもリズミカル




舗装路へこぼした砂利に迷う杖




落し物探す時にも杖の役




健忘症呑む約束はよく守り




コロコロと音の行く方の銭探す




電柱も白杖によき道知るべ




盲導線うずめた雪をさぐる杖




若草の命の上におろす腰




ふる里は栗生と胸に言い聞かせ




中尾一哉さんの略歴
栗生楽泉園。明治41年兵庫県生まれ。昭和55年5月「高原川柳会」入会。『ふるさとを捨てて』(昭和47年)に採録。


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栗生楽泉園  南条ますみさん




癒えた足見てほしかった母は逝き




おかっぱをつばでとかしてくれた母




球根が戸だなの隅で目をさます




背のひもを結ぶ夫がいてくれる




肩を貸す夫へ妻の背が足りず




菌ゼロになっても帰る家がなし




ふるさとを見たかも知れぬ流れ星




言うことがあったか亡母夢でくる




退院の胃へ医師の目があたたかい




編める日を信じ編み棒捨てられず




春の日をすなおに受けて麦の青




友園のお国なまりに迎えられ




書く時の夫が字引きになってくれ



南条ますみさんの略歴
栗生楽泉園。大正15年5月埼玉県生れ。昭和47年1月「高原川柳会」入会。『ふるさとを捨てて』(昭和47年)『合同句集高原』(昭和57年)に採録。
書かれていないが、南条当太さんと御夫婦だろう。




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栗生楽泉園  南条当太さん




読める目を守りぬきたいサングラス




変形の足へゴムぐつ伸びてくれ




面会にミニスカートがまぶしすぎ




病棟の灯よ病む妻を頼みます




なつかしさ受話器いっぱい母の声




逢う日もうない母の声しかと聞く




病臭を部屋いっぱいに雨つづく




看護婦のえくぼ見つけて少し癒え




満月が丸く見えない目の不安




二十年の距離ちぢめた血のぬくみ




ぼくと妻不具を補い合うコンビ




風に耳当てては春の音を聞く




三十年偽名に生きた印のつや




盆栽をいじる余生というねこ背




南条当太さんの略歴
栗生楽泉園。『ふるさとを捨てて』(昭和47年)に採録。



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初物 インゲン



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初物のインゲンは、両端をとり、洗って半分に切り、無水鍋に入れ、ニンニク醤油、砂糖、酒、みりんで味付けし、大さじ1の水を入れ、煮立ったら極弱火にして15分、火を消して余熱5分で蓋を開け、混ぜて出来上がり。



芋飯

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3合の白米を洗って3合の水加減にし、塩を一つまみ入れて混ぜ、もらった安納芋を乱切りして置き、炊きあがったら混ぜて出来上がり。




エダマメ

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味噌汁+ソーメン

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鍋にタマネギ、ニンジン、ナス、ピーマン、パプリカを入れ、水とダシの素と削り節を入れ、煮立ったら弱火にして10分煮て、味噌を溶き入れ2分ほど煮て、ネギの小口切りを入れて出来上がり。

ソーメンを茹でて冷水にとり、お椀に入れ、味噌汁を入れる。

 


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星の金貨 new



2017年8月16日の記事は特に内容が濃いと思うので、紹介させて頂きます。


   「 星の金貨new



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栗生楽泉園  森 芳治さん



失明せし籠れる日日をアララギの歌聞きて学ぶ妻に読ませて




舌先にて点字読むことの困難も吾のうつつの慰めとする




落葉松の萠え軟かき葉にふれて視覚なき吾の親しみてをり




病棟につづく梅林のこの道を五年通ひき亡き妻のみとりに



森 芳治さんの略歴
栗生楽泉園。『山霧』(昭和41年・故人)



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栗生楽泉園  水田由里さん



蚊帳の中に蛍を入れて子供等に仲よく寝よと母は声かける




布団干してふくらむ寝床にねむる夜友とヨモギを摘む夢見たり




ゆっくりと降り来る雪は道に解け冬木の枝に丸く積れる




熱高く渇きし口に夫がむきし滴るリンゴの冷たく甘し




入所する荷物に母は紅おしろい姫鏡台もおさめくれたり




祖父と父が付き添い園に向う道切れし鼻緒を父がすげくれ




老い母も作りくれたる草ダンゴ車を駆って甥は来たれり




ひとつづつ笹に包みて家族らが心をこめしぬくもり味わう



水田由里さんの略歴
大正14年8月生まれ。昭和17年8月栗生楽泉園入園。『高原短歌会合同歌集』(平成4年)



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栗生楽泉園  平田政道さん




スピーカーにて吾子と同じ名呼びをれば新患の子を我は見にゆきぬ




我が癩に効くとしきけば火葬場に真夜中行きて骨を盗みき




声高く話す医師と口寄せて話す医師とありき耳遠き吾に




妻子らと夢に会ひゐしなさかにて布団直しくるる巡回の看護婦さん




襲い来る台風に雷も加われば怖ろしくなり補聴器はずす




療養呆けのあたまを鍛えんと広辞苑をめくる鷲手の指に




花芽つきし沈丁花の鉢を思いきりきびしき霜に幾度もさらす




小春日の光さし入る畳の上腰の抜けたる蝿がよろけおり




移り来しこの庭土になじめぬか未だに蕾をもたぬ紅ばら




君を悼み集い来たりし友らの歌四十七首慎しみ読みぬ
(こんなに悼まれたのは楽泉園のどなただろう)




わが病癒えぬと知りつつ再婚せず保母となりたる故里の妻




故郷の雁木通りを憶いつつ吹雪ふきこむ病棟の廊下ゆく




スピーカで呼び出されしは思いがけぬ二十三年振り面会の弟




千CCのリンゲル射たるる大腿部見る間に芋虫の如く腫れきぬ




再び三たび原籍を変えて遁れこし癩園に還暦の年をむかえん



平田政道さんの略歴
大正4年生まれ。昭和23年栗生楽泉園入園。「高原」所属。昭和57年没。『山霧』(昭和41年)『冬の花』(昭和53年)『凍雪』(昭和63年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


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サンマのから揚げポン酢あん



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出かけていて遅くなる予定だったので、夕飯は家人が作った。

今日の新聞のレシピに載っていたらしい。作り方は、サンマは頭と内臓をとり、幅4センチに切り、酒、醤油、生姜のすりおろしで下味をつけ、汁気を切る。片栗粉をまぶして揚げる。
鍋に片栗粉小さじ1、酢大さじ3、水と醤油各大さじ2を合わせ、混ぜながら煮立ててとろみをつけ、サンマを入れて出来上がり。



ピーマンとナスの白和え

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ピーマンとパプリカとナスは茹でて冷水にとり水気をしぼる。

豆腐、味噌、砂糖で和えて出来上がり。



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栗生楽泉園  山下ハツさん(2)




待ちまちし秋雨清し顔を洗い義眼を外し丹念にすすぐ




火葬場跡熊笹なかに長き歳月さらされて居し療友のみ骨




雪どけの坂ゆきなずむうしろより友の声ありその掌にすがる




山霧に頬は冷たくぬれながら一つの傘に夫に添いゆく




束の間を乳ふくませて別れにき侘しくも吾の乳房老いたり




朝な朝な手萎の夫のボタンかけて吾が生甲斐を覚ゆるものを




手の萎えし夫の入歯を洗いつつ我亡き後はと思う厨に




母さんと吾子が呼ぶ声幾とせを待ちわび居りしその掌握りしむ




独り身と思い居りしに新嫁を携え来しに吾はうろたう




便り絶えてせつなかりしを子に言えば聞きいる嫁のすすり泣く声



山下初子(ハツ)さんの略歴
明治33年生まれ。はじめ身延深敬病院に入院するが、藤本トシと共に外島保養院を目指し、門づけをしながら外島保養院に入る。外島のいわゆる「赤化事件」に巻き込まれて保養院を出る。昭和15年栗生楽泉園入園。「高原短歌会」所属。昭和56年没。『山霧』(昭和41年)『冬の花』(昭和53年)『凍雪』(昭和63年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


「地面の底がぬけたんです」で有名な「藤本トシ」さんと友人だったんですね。「門付け」しながら山梨の身延深敬病院から大阪の外島保養院(邑久光明園の前身)を目指したくだりには涙があふれます。


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栗生楽泉園  山下ハツさん(1)




吾が貧しきさまを憐れみ面会の義姉は着て来し衣もおきゆく




骨になりても帰るすべなき夫と吾骨堂に聞かん松風の音




繰返す菌の検査に陰性と言はるるも空し今は盲ひぞ




数十年を経なば癩者の骨堂のみ寒き松原の丘に残らん




クロッカスの芽はいでぬかとまさぐれば土の中より囁ききこゆ




丘に遊ぶ盲いのさまはけものらに似たりと言うに吾逆わず




母われの乳房も知らず育ちたる子の肩幅の広きをまさぐる




優しき嫁にわが寄りて肩を背を探りその髪型にそっと触れみる




敷布団綴じるなかばに早や疲れぬ吾の気負いに身は従わず




髪を洗い抜毛一筋指にからむこの感覚の指になおあり





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栗生楽泉園  古井経智さん




傷む者あれば語るをはばかりて氷柱の先の雫を見てをり




人に知られず命断たむとしたりしか其の夜の如く除夜の鐘なる




いのちあらば離りをりともよしと言ひ妻は縋りき薬服む手に




わが癩をひたすら秘めて里の母に出入り断たれしを妻は言はざりき



古井経智さんの略歴
栗生楽泉園。『山霧』(昭和41年)



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パスタ



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まず野菜炒めを作り、パスタが茹であがったら入れ、1分炒めて出来上がり。

野菜炒めは、熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、ベーコン2枚の細切り、タマネギのスライスの順に炒め、その他の野菜(ナス、ピーマン、パプリカ)を同時に入れて炒め、ニンニク醤油で味付けして出来上がり。



ネギの煮物

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鍋にざく切りしたネギを入れ、解凍した練り製品を入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、水と削り節とダシの素を入れ、煮立ったら弱火にして7~8分煮て出来上がり。
  
 


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星の金貨new


今日もご訪問いただき、まことにありがとうございます。


今日はこのブログを紹介させて頂きます。


星の金貨new」さんです。


(注)星の金貨newさんを知ったのは「晴天とら日和」さんのブログからです。


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栗生楽泉園  清野 勇さん




子規歌集盲の友に読ませられ心動きて歌作りたり




病人にやらむと思ひ手萎吾れ手に包丁をむすび林檎むく




背負ひ来し盲ひの友を祭壇の近くに坐らせ共に祈りぬ




買ふよりも高き郵税支払ひて姉はのし餅送り呉れたり




手術せし友は看護婦に気がねして尿こらへつつ我を待ちゐき




足立たぬ友は双手に靴はきて庭に這ひ出づかまきりのごと




亡き友が植ゑし桐の木七年経て夏は日影を作りて涼し




大雪に備へて配給されし非常米今朝たきて一人食ふわびしさ



清野 勇さんの略歴
明治39年5月25日生まれ。昭和18年4月10日栗生楽泉園入園。『陸の中の島』(1956年)『盲導鈴』(昭和32年)『山霧』(昭和41年)



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栗生楽泉園  沼尾神四郎さん(2)



わが病誤診と言いて憤りし父もあわれ今は世に亡し




オリオンのぺテルギウスやリッゲルや仰ぎ見し眼が吾にもありし




盲目われ右ひだりより支えられ障害度調査医の前に据えらる




朝な朝な時計に向い聴力を振子の音に確めてみる




スピーカーより流るるわれの歌声のよくぞ似しかな亡き父の声に




引き出しは素直ならねど想い出のこもる机といたわり使う




故郷には甥のその子が農を継ぎ癩を病みいる我を知らぬなり




かくも醜く容貌かえし癩なれば世の偏見もわかる気がする




閉じぬ唇指にて押さえものを食う我が生きざまを世の人見るな




欠かさずに食事取りつつ痩せゆくは身に恐ろしきもの潜み居るのか





行先を子らに言い繕い妹は遠く療園の我を訪い来ぬ




幾十年経ても故郷は有難し電気毛布がシーツが届く




長兄逝き次兄も逝きて療園に病み惚け居る三男我は





沼尾神四郎さんの略歴
大正2年1月27日生まれ。昭和16年10月5日栗生楽泉園入園。「群馬歌人」「高原短歌会」所属。平成元年1月没。『盲導鈴』(昭和32年)『山霧』(昭和41年)『冬の花』(昭和53年)『凍雪』(昭和63年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


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栗生楽泉園  沼尾神四郎さん(1)



盲ひわれに盲ひの友が唇にてさぐりつつ足袋を履かせてくれぬ




癩園にわが果てゆかむ日思ひつつ卵売りし銭は箱にためおく




鶏小屋をなほすと妻が釘うつ音盲ひし大工のわれはききをり




鼻落ちてゆがみし面貌もおのれには見えざるを幸と思ふことあり




特重病者我ら演奏せし郭公ワルツ癩予防デーの朝ラジオより流るる




義弟夫婦がわれに面会に来るといふ理解ありてか好奇心持ちてか




他人の思惑窺ひ居ては何も出来ぬ盲杖持ち直し舗装路歩む




病歴に必要なれば拒まれず病み崩えし顔写真に映さる




鉢植の枇杷の苗木を雪解けし庭に移さんと位置を考える




この年は療友多くみまかりきしみじみと食う年越しのそば




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ジャガイモとニンジンの煮物



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乱切りしたジャガイモとニンジンを無水鍋に入れ、大さじ2の水を入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、バターを入れ、砂糖も少し入れ(ここまで、混ぜない)、煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で蓋を開け、混ぜて出来上がり。




味噌汁


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鍋にタマネギ、ニンジン、ナス、ピーマン、パプリカを適当に切って入れ、水と削り節とダシの素を入れ、煮立ったら弱火にして10分煮て、味噌を溶き入れ、ネギの小口切りをふって出来上がり。



キュウリの塩もみ

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今季最後のキュウリ。7月20日過ぎに蒔いた4回目の地這いキュウリが9月に入ると生り始め、今まで収穫できた。例年4回目のキュウリは、それまでに蒔いた3回のキュウリより収穫期間が長い。気候が合うのだろう。
   


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栗生楽泉園  葉山学さん



熊笹の小径かけ下り日向路を友と吾との呼吸そろふなり




月あびて町の雪路をさむざむと合唱隊の児等灯を振りぬ




筒袖の着物そぐはず日の暮は心みじめになりて坐りぬ




ホルマリン消毒うけていまだ温かき本を丁寧に並べて干しぬ

どこの療園でも、昭和40年頃まで、本や紙幣も消毒の対象だった。近藤宏一さんの著作「闇を光に」のあとがきで佐々木松雄さんという方が『昭和36年当時、私たちが入学できる高等学校は、日本で唯一長島愛生園にしかありませんでした。私は、その県立邑久高等学校新良田教室を受験して合格したので、愛生園に転園(東北新生園から)することになりました。「伝染病患者輸送」と書かれた紙の貼られた列車に乗って岡山駅まで行ったのです。本土と長島の距離は、最も近い瀬溝から約30メートルほどしか離れていないのですが、橋は架かっていませんでした。高校の校舎、職員室、寄宿舎は同じ敷地内に建っていました。教師に用事があるときは、職員室に入れないので、外の壁に取り付けてある教師の符号が記してある表示を見て、ブザーを押すのです。モールス信号みたいなものでした。園内の売店にない品物を教師にお願いするのですが、出入口の所にクレゾール消毒液の入った洗面器が置いてあり、その中にお札を浸して、窓ガラスに張り付け乾かしていました。15歳の私にはショックでした。以下略』

昭和36年と言えば、治癩薬のプロミンで、大半の人が無菌となっていたはずである。
ぼくの記憶にも、岡山駅で、貨物列車に「伝染病患者輸送」の貼り紙を見た記憶が確かに残っている。昭和40年(12歳)頃だったと思う。こんな時代にまだ伝染病・・・と不思議に思った記憶がある。このことを思いだしたのは還暦が過ぎて長島愛生園の石田雅男さんと不思議なご縁ができて「闇を光に」の本を頂き、佐々木松雄さんの書かれたあとがきを読んだ時だった。




送りきし為替に添へし便りには返事は要らぬとのみ記したり




虫眼鏡あてがひて読む文字の上を拡大されし蟻がよぎりぬ




わが病癒ゆる日なしも姉上よ心はげまし嫁ぎたまへよ




葉山学さんの略歴
聖バルナバ医院。昭和16年5月18日長島愛生園入園。19年9月4日没。享年27。『高原歌集』(昭和12年)『青滋』(昭和26年)


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栗生楽泉園  川島多一さん(3)



新藁に方苞納豆を灯の下に詰めいし母の面影顕ちくる




再会を共に喜び桑子先生は萎えし我が手を包む如く握る




姪甥らに話聞きおれば夢の如く時は過ぎ汝らは帰り支度始む




友の手に洗いし墓碑は湯の沢当時の明星団の人の暮らしという




麦畑の続く農道にて高高と奴凧揚げし少年の記憶甦る




川島多一さんの略歴
大正2年生まれ。昭和9年栗生楽泉園入園。「高原」に出詠。『山霧』(昭和41年)『棕櫚の葉』(昭和53年)『冬の花』(昭和53年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『凍雪』(昭和63年)『高原短歌会合同歌集』(平成4年)



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栗生楽泉園  川島多一さん(2)




蛇口よりほとばしる寒の水をのみ今朝も廊下の体操にいでゆく




我がことを村人たちに隠し隠し惨めに死にし母の恋おしも




納屋にかくれ機械を踏みて縄ないしかなしき日日は今も忘れず




古里を出でしかの日の記憶悲し水塚のかげに若竹茂りいき




病むわれに会うために兄は善光寺に詣ずと嫁にいつわりて来し




わが杖の音を覚えしと目の見えぬ姪は寝台に坐り待ち居つ




名を呼びつつ探り寄るベッドに応えなく姪の面に白布かけあり




若き日の写真美しと聞くときに病みくずれ死にし姪あわれなり




十五年振りに来し姉は許してと言いながら我の手を取りて泣く




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サツマイモの緑酢和え


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近所でもらった安納芋は小さ目に乱切りして無水鍋に入れ、大さじ2の水を入れ、煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で蒸し上り。

その間に、キュウリをすりおろし、水分を少し捨ててボールに入れ、大さじ2の酢と大さじ1の醤油を入れて混ぜ、蒸した芋を入れ、混ぜて出来上がり。




エダマメ

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沸騰した湯に塩をひとつまみ入れ、エダマメを入れ、5~6分茹でて、湯切りして出来上がり。




ナスとピーマンの味噌炒め
   
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ナスとピーマンとパプリカは適当な大きさに切る。熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切りを炒め、ナスとピーマンを入れ、強火で炒め、弱火にして蓋をしてじっくり火を通し、時々混ぜ、火が通ったら、味噌をみりんと酒で溶いて入れ、醤油と砂糖を少しずつ入れ、強火で1分ほど炒めて出来上がり。


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リベラル21の過去記事



リベラル21の過去記事を一つずつ、遅読していきたい。


今日はこの記事です。


http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4134.html




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栗生楽泉園  川島多一さん(1)



松葉杖つきあゆむ身は傘さし得ず今日はプロミンの注射休みぬ




飾りもなき不自由者室に借受けし一鉢の白きバラの花匂ふ




竝べある二足の靴に顔寄せて白きボタンの目印を探す




玄関に梔子くちなしと沈丁花持ちこみて共にきびしき冬を越えんとす




お歳暮よと言われて朗らに頂きぬ二週間分の薬の袋




炬燵の上に置きたる鉢の沈丁花眠らんとするわれに匂いくる




風邪熱の落ちたる今日は玄関の花木に急須の水注ぎやる




閉じぬ眼の涙に汚れしわが眼鏡を看護婦は丹念に清めくれたり




友夫婦に守られて長き冬越えし机の上の鉢の金魚たち




山道にて看護婦の拾いしどんぐりが机の引出にころころ踊る




2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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