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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  岡 生門さん(3)



涙ぐむ自己紹介で子とわかり




年金へきれいに並ぶ長い列




生き伸びる命を包むオブラード




アルバムをぱたんと閉じて寝る失意




木枯らしよ騒ぐな蕗のそばは春




初春を地球を踏もう菌はゼロ




春闘のように女房は春の風邪




妻病んで桜の下の座をはずし




土筆つくしにも昇って遊ぶ蟻家族




生きなんと苔はちっちゃな花をつけ




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長島愛生園  岡 生門さん(2)



あゝ「断種」そこで次々佇ちどまり




人がひく霊柩車なり歩く列




連れた気の歩幅が妻に連れられる




引越しへ猫は荷物の上で揺れ




小豆島見えたあの日へ眼鏡ふく




汁椀へライスカレーを盛る雑居




病妻の耳をとらえたコマーシャル




鉢巻を医者にもさせた薬事法




きな粉の香故郷の畑の土を恋い




ふるさとを知りたいアンテナ高うはり



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長島愛生園  岡 生門さん(1)



杖なしでここまで来たよ
喜壽きじゅの門




サイコロと自問自答の狭い部屋




桜前線狂わず逢えた花句会




手術の目若葉やさしく迎えくれ




朝顔の執念支柱をはなさない




妻の背を流せば侘しく骨がなる




本棚の奥で昔が呼んでくれ




望郷の向日葵首をのばしきる




平均台あなどるなかれ喜壽の足




砂に書いた話は潮がもってゆく




食うためか自衛か蟹のその鋏




人生のまわり道にも鬼が居て




ハードルは越すよりくぐる老いの知恵



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タマネギの煮物



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田んぼの帰りが少し遅くなったら、家人が夕飯を作りかけていた。

タマネギ、タマネギの葉、豚肉、アゲ、豆腐の煮物。


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長島愛生園  浜口志賀夫さん(5)




神経痛が止むと七味の量が増え




前衛派ひらめのような人をかき




出る釘を打つ金槌が見当らず




仕方なく後姿をほめてくれ




しばられて切られて盆栽らしくなり




良薬とは知らず血管逃げ回り




古釘の執念柱に根を残し




道具箱担いだ肩の肉も落ち




一時帰省夜の故郷を見て帰園かえ
(五年目の帰省)




新患の涙も枯れて趣味に生き



浜口志賀夫さんの略歴
明治38年生れ。本業大工。社会に出て間もない時期に発病。昭和18年5月長島愛生園入園。視力減退のため園内での大工仕事が困難になった折に川柳に出会い、大森風来子に師事し句作に励む。「川柳七草会」結成(昭和27年)の立役者の一人。昭和35年開眼手術を受け成功、白杖を放して歩行できるまで回復。その機をとらえ念願の自選句集『志賀夫句集鳥羽玉』(昭和36年)を上梓。50年7月20日没。合同句集に『七草』第一集(昭和30年)、『七草』第二集(昭和32年)。



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長島愛生園  浜口志賀夫さん(4)




水くさいと妻は言えども氏は秘め
(療園で再婚した妻。隔離された療園から出られないとわかると、園内で再婚する人もいた)



月さえも見えぬ瞳に星がとび




泣いて来た島で目出度い配り物




おとろえし視力聖堂の灯にすがり




つながれた手綱のはばで草をはみ




ぼうふらの育つ水にも同じ月




豆電球ほどの生活にある笑い




プロミンの効き目素足で下駄がはけ




盆栽のような指にも爪が伸び




人生とは所詮は一人仕舞風呂




両義足機械のような音で行く




病む胸にまだ青春の血がたぎり




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初物 エンドウ



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初物のエンドウはヘタとスジを取り、1~2分茹でて湯切りし、何もつけずに食べた。



タジン鍋

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豚肉100gは15秒湯通しする。タジン鍋に手でちぎったキャベツを入れ、タマネギのスライスを入れ、薄切りしたニンジンを入れ、豚肉を入れ、ニンニク醤油のニンニク2片の薄切りを置き、ニンニク醤油で味付けし、胡椒をふり、煮立ったら極弱火にして15分、火を消して余熱5分で出来上がり。




レタス

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昨日と同じ手作りドレッシングで。



ニラ卵


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卵3個をボールに割り、砂糖と醤油で味付けし、熱したフライパンに油をひいて流し入れ、ニラの小口切りを入れ、卵の表面が乾いたら巻いて火を消し、余熱3分で出来上がり。  



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長島愛生園  浜口志賀夫さん(3)



指のない女患に継ぎをして貰い




子の便りうつろな胸に灯をともし




代筆のナースも共に泣いてくれ




逃走の思い出

憧れた故郷の風の冷たすぎ




ただ一夜泊めてはくれぬ兄の家




病院がいやなら死ねと父らしく




叱る父慰める母ともに泣き




雑居部屋たたみ二枚が俺の城




鉄瓶に艶を残して妻は逝き




亡き妻の息がこもれる火吹竹




子と対面
伜には見せたくはない顔を撫で




うつしてはならぬ倅に手を曳かれ





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長島愛生園  浜口志賀夫さん(2)



年金を行李に貯めて粗衣粗食




盲鈴が綺麗にひびく秋の朝




故郷の土つけた筍嗅いでみる




お茶席の窓へ紅梅かげを投げ




大工我れ茶筌さばきを見直され




鉛筆をなめている間にもう忘れ




目と頼む杖元旦へみがいとき




刺墨へナースかすかに声を上げ




酔うほどに二の腕に浮く紅桜




鋸の末路哀れや炭を切り




夢さめて孤独の闇が冷たすぎ




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長島愛生園  浜口志賀夫さん(1)



倖は不揃いなれど四肢があり




両足と両手でお茶の缶が開き




目もみえず足も立たぬに株を買い




病み古りた大工の我れに釘もすね




金槌の最期の一とつ効いた音




代読の声がうるんだ子の便り




岩影のデートを覗く波頭



(盲人会に入会して)
盲人としての一歩を踏みしめる




目に見えぬ速度で闇がしのびより




まだ杖を忘れる視力うらやまれ




このままの視力でいたい酒も止め




点字読む指一本が欲しい友




バーテンのようにみくじの筒を振り




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初物 スナップエンドウとレタス



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初物のスナップエンドウは両ヘタをとり、2分ほど茹でて湯切りし、マヨネーズで。



初物レタス

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手作りドレッシング(酢大さじ1、醤油大さじ2、みりん大さじ1、ゴマ油小さじ1、生姜1片のすりおろし)で。



タマネギの葉の酢味噌

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タマネギの葉をざく切りし、2~3分茹でて冷水にとり、水気をしぼる。酢、味噌、砂糖を入れたタレで和えて出来上がり。



タジン鍋

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タジン鍋の下敷きにキャベツを入れ、豆腐を入れ、ニンニク醤油のニンニク2片を薄切りして入れ、ニンニク醤油で味付けし、煮立ったら極弱火にして15分、火を消して余熱5分で出来上がり。



タマネギとベーコン炒め
   
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熱したふらいぱんに油を入れ、ニンニク1片の薄切り、ベーコン2枚の細切り、タマネギのスライスの順に炒め、オイスターソースと醤油で味付けして出来上がり。
  


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長島愛生園  辻村みつ子さんの川柳解説(10)



長島愛生園の雰囲気を変えた・・・。かなり衝撃的なデビューだったのではなかろうか。


解説によれば、平成4年4月刊行の異色の個人句集『海鳴り』(辻村みつ子)の序で、大森風来子は次のように辻村みつ子を紹介している。

たじろいだふりで女はたじろがず

風みどりなんときれいな霊柩車


これは昭和56年度岡山県文学選奨川柳の部の入選作品として、審査会会場で俳句、短歌、詩、随筆、小説の各部門の先生方から特に二つの作品について絶賛を浴び、川柳部門を担当していた私にとって、とても肩身の広い思いだった。

遥かなる人を海鳴り連れてくる

荒波の砂も涙も人恋いよ


全盲に近い日常生活を思う時、すべての事象を音と匂いを媒介として自分の脳裏に受け止め、空間にあるすべてのものを理解しようと懸命に生きている。


『海鳴り』より

美しい薔薇に飼われている毛虫

笑い声たてて別れに耐えてます

陣痛の呻きも知らぬ病葉よ

生きよ生きよ玉菜に肉を包みこむ

ラブ・イズ・オーバーなど唄ってみる日暮れ窓

白いショールに触れないでよあなた

海の鳴る日はきっちりと窓閉める

みやこわすれに私も忘れたと告げる

ジョークですか本心ですかそのうたは

左眼からこぼれるものは皆こぼれ

血まみれてまだそびえ立つ自尊心

女ゆえ指繃帯がすぐ汚れ

生きるとはスプーンの粥を飲みくだす

輝ける鴎のごとき翼欲し

痛みにも嘘にも慣れて日本晴れ

良薬を男にもらう十二月

大切な人失ったのは九月

壮烈な音で散ったよ療花火

泥舟に乗るほど命安くない

波キララ 私もキララ 死もキララ

大声で泣くだけ泣けて目が見えず



まさに鮮烈な句集。時実新子の句集もテープで聞いたという辻村みつ子に川柳を選んでくれてありがとうとお礼を言いたい。

人はどんな不条理な環境にあってもその存在を失わない━これが数多くの作品を読み終えた私の感想である。
(この巻の解説 田口麦彦さん)


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長島愛生園  辻村みつ子さん(9)



ほつれ髪深い祈りの掌を合わせ




五月はいいな陽のあかり葉のそよぎ




三界にこよなく沁みる虫時雨




バラの園バラ見るふりで泣いている




空も海も覆いかくすよ島桜




電話ください雨の日も晴れの日も




みだれ髪風の小島で梳き続け




雨の夜タンゴの好きな人と居て




春月に椿あぶなきまで開き




自尊心薔薇より赤き血を持てり




指定席あなた戻って来なかった




もの思いわが魂は星になり




赤い花ばかり買うのよ寒いから




伝言板わたしに何を書けという




河畔から毎日届くラブレター




痛みにも嘘にも慣れて日本晴れ





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長島愛生園  辻村みつ子さん(8)




嘘つきの男の笑顔見飽きない




山は雪里も降れ降れ罪かくせ




恋文になるから手紙書けません




燃え尽きたカンナ男はまだ優し




夕闇に蛍のいない蛍篭




少し揺れてるコスモスの絵を貰い




青年とグラス合わせて何祈る




省みる日は白菊の真っ盛り




懐しい風は背中で追い返す




はじめから女の谷は深くない




はこべらよもう生い立ちを喋ろうよ




追憶よおはじき遊び花小袖




海の鳴る日はきっちりと窓閉める




みやこわすれに私もわすれたと告げる




心ひらけばキラキラと海光る





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ネギ坊主のゴマ和え



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ネギ坊主の天ぷら以外の食べ方を検索したら、「ネギ坊主のゴマ和え」が出ていた。

ネギ坊主は3分茹でて湯切りする。ボールに醤油と砂糖を入れ、ネギ坊主を入れ、すりゴマをふって混ぜると出来上がり。

ネギ坊主を食べるのは初めてだが、意外とおいしかった。

ネギ坊主を取らずに花を咲かせると、たくさんの蜜蜂がよってくるが、ネギの株が弱るような気がする。

先日、山椒の花にもミツバチの羽音が聞こえるほどたくさん来ており、こんなものもミツバチの大好物なんだと思った。よく見るとどの蜜蜂も「花粉団子」を足に抱えている。山椒の花の花粉!



タケノコの佃煮

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下処理済みのタケノコがまだ冷蔵庫に残っていたので、佃煮にした。「木の芽和え」にするつもりだったのにできず、すりこ木で擦ってタケノコにのせた。
   
 


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26の待受けを設置した年もある


去年、一昨年より2週間遅れて4月18日に第1分蜂を捕獲したばかりだから、今年は5月12日頃まで分蜂があると思う。

元巣が多くても、少なくても、当方で獲れるのは10群前後である。混み合っていたら、蜂は察知して、遠方(と言っても2キロほど)へ移動すると思う。

分蜂群は元巣から5メートル内外にある木の枝等に、いったん、蜂球を作り、その分蜂について出る蜂を集合させ、探索蜂の尻振りダンスの多数決で決まった新居へ集団で移動する。

田んぼで飼っている群は近くの果樹の幹に蜂球ができることが多いので捕獲しやすいが、山の群は近くの高木に蜂球ができるので捕獲は難しい。

今年は田んぼの1群だけしか分蜂をせず、それが3回分蜂し、他所から来たのが2群で、合計5群(1群は販売済み)とれている。

2キロ内に分蜂して「蜂密度」が高くなると、蜜源の競合になり、共倒れの危険もある。だから捕獲できた群は遠方へ移す(販売する)方がいいのではないかと思った。

最新バージョンの巣箱は蜜蜂にどうも気にいってもらえない。去年の5月に7セット(7万円)購入したが、無駄な投資になったかもしれない。

巣箱は(1)底板 (2)開閉扉つきの高さ8センチの最下段の箱 (3)その上に重箱4個 (4)最上段はベニヤ板でふさぎ、その上に蓋  という構造であるが、蜂が巣作りを始めるとスムシが入り(3)の重箱は「消耗品」となり耐用年数が短いが、(1)(2)(4)は10年は使えるだろう。

来春に備えて近々、重箱のみ、内径24センチのを20個作ってもらう予定。

8年前、蜜蜂飼育者に偶然出会うまで、日本蜜蜂がこんなに簡単に捕獲でき、だれでも飼えるものだとは、全く知らなかった。それでも分蜂の現場は田んぼで何回か目にしたことがある。あれが日本蜜蜂の「分蜂」だったんだと、飼い始めてから知った。

ごくシンプルな箱だが、箱作りは自分には無理と思った。友人に木工作家がいて、その人を巻き込んで、箱作りを依頼した。結果が良ければ(蜜蜂が気に入ってくれれば)、ベストの箱と言える。5セット作ってもらって設置したら、初年度に4セット入居してびっくりした。あの春の感動を今もひきずっている。
最初から指導していただき、開花したキンリョウヘンを一鉢くださり、待受け箱の天板(ベニヤ板)と巣門にバーナーで蜜蝋をぬってくれた「蜂飼いスロー人日記」さんも驚いていた。

木工作家の事情で作ってもらえなくなり、去年の春、箱作りをしてくれる人を新たに探し始めた時、ある材木店で「巣箱を依頼されて作ったことがある」とお聞きし、その材木店に依頼した。

巣箱にすでに20万余り投資している。最大で26の待受けを設置したことがある。

蜂浪人の期間も随分と長い。初年度~5年目くらいまで、夏がなかなか越えられず、秋のお彼岸頃までに消滅や逃去を繰返し、たまたま2群が越冬したのが一昨年の春で、去年の春は7群が、今年の春は3群が越冬した。

一昨年、去年と約10群の分蜂がとれたが、今年は現時点で5群。

たまたま2群が越冬した一昨年の春、6年目にして始めて、キンリョウヘンの4月1日開花に成功した。


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長島愛生園  辻村みつ子さん(7)




透明な花瓶に映るわが心




わたくしが泣いたら皆が笑ったよ




二つや三つ嘘つかれても死にはしない




星になれたらきっと見つけて下さいね




壮烈な音で散ったよ療花火




眼圧正常トンネル抜ける日も近い




泥舟に乗るほど命安くない




北窓を女たびたび開けてみる




風光る髪が肩まで伸びました




雲に乗るまで生きられぬシャボン玉




恋ひとつ偲んだりして秋はいい




いつからか愛の化石が棚にある




花繚乱孤独の果ては考えず




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長島愛生園  辻村みつ子さん(6)




つらすぎる噂話に潮鳴る




左眼からこぼれるものは皆こぼれ




青空が青く見えたら叫ぼうよ




血まみれてまだそびえ立つ自尊心




女ゆえ指包帯がすぐ汚れ




葉桜よ愛の捜索まだ続く




愛も悲も乗せておゆきよちぎれ雲




愛称で呼んでくれます看学生




生きるとはスプーンの粥を飲みくだす




仰臥する唇にはじけるさくらんぼ




鳳仙花ふっとかすめる死に化粧




音楽会あなたは遠い席にいる





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長島愛生園  辻村みつ子さん(5)




深い傷埋めつくすまで雪よ降れ




不器用に男電話で愛告げる




鬼灯ホオズキをくれた少年遥かはるか





埋めるものまだあり砂を深く掘る




髪を
く悔いももつれも解けるまで




高圧線鳴る日は痛み裂くばかり




惜しむもの無くて静かな十二月




冬山も母も見えます春菜粥




片言で人形の髪すいてやり




冬だから咲き急ぐなよシクラメン




粥すする音は命か夫病む




杖になります桜見に行きましょう




生きよ生きよ玉菜に肉を包みこむ




深い海それより深い渕をみる




ひびかねば持ち変えてみる母の鈴




ハイビスカス別れの日にも赤く咲き




彼岸花母に逢いたく母は居ず




振り向いたばかりに傷が深くなり



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鯛のアラ汁



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鯛アラは15秒湯通しする。

鍋にジャガイモ、ニンジン、タマネギ、シイタケのスライスを入れ、水を入れ、ダシの素を入れ、煮立ったら弱火にして鯛アラを入れ10分煮て、薬味にタマネギの葉を入れ、味噌を溶き入れ、3分ほど煮て出来上がり。




キャベツの酢醤油

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キャベツは細目のざく切りにして3分ほど茹でて冷水にとり、水気をしぼる。

ボールにポン酢とレモン果汁と砂糖を少し入れ、キャベツを入れ、混ぜて出来上がり。





タマネギとサバ水煮缶の煮物

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鍋にスライスしたタマネギを入れ、水とダシの素を入れ、醤油、砂糖、酒、みりんで味付けし、煮立ったら弱火にしてサバ水煮缶の半分を入れ、5分ほど煮て出来上がり。
 


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長島愛生園  辻村みつ子さん(4)




ひとり旅北はやっぱり淋しすぎ




水色の夢を残して君遥か




美しい女男を語らない




折れそうな女が花に添え木する




ゆれている手鏡罪に気がつかず




束の間の哀なら泣いて済むものを




濁り川女ばかりが流される




耐えきれぬ時には帯を締め直し




ハンカチを振ってちぎれていった日よ




陣痛の呻きも知らぬ病葉よ




曇天に日傘ひろげて行く女





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長島愛生園  辻村みつ子さん(3)



あじさいの心に添うた絹の雨




薔薇買って急ぐ男が憎らしい




小島には孤島に似合う波の音




あんなに優しかった人あれは風




大がかりで捜して欲しいかくれんぼ




花あかり眩しい人に手を取られ




もう葉桜よすいすいと雲流る




眼帯に花散る音のしきりなり




秋桜やさしい声で呼ばれそう




海鳴りも風も小さな身を揺する




早く早く来て下さい褪せます島
桔梗
ききょう









嗅ぐうちに食べてしまった薔薇の花




眼が痛む鳴いているのはカラスだよ




花見えず花の滴が眼を伝う




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長島愛生園  辻村みつ子さん(2)




遥かなる人を海鳴り連れて来る




美しい薔薇に飼われている毛虫




青い葉を食べると蝶になれますか




風は愛女の扉打ちつづけ




海に囲まれ海を見ぬ日が続き




空と海おんなじ色で向かい合う




どの音も私の生きる道しるべ




青い空ふいに逢いたい男あり




波キララ 私もキララ 死もキララ




大声で泣くだけ泣けて目が見えず





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ポテトサラダ



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薄切りしたジャガイモを無水鍋に入れ、大さじ3の水を入れ、煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で蓋を開け、塩・胡椒をしてつぶし、ボールに入れる。

茹でたニンジンと、スライスしたタマネギを入れ、ゆで卵1個を入れ、マヨネーズ、大さじ1と半の酢、大さじ1のレモン果汁で味付けして出来上がり。





冷凍うどん

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ご飯が少し足らなかったので冷凍うどんを茹で、湯切りして皿にとる。

メンツユと同量の水で、タマネギの玉と葉を煮て、うどんにかけて出来上がり。

  


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長島愛生園  辻村みつ子さん(1)




たじろいだふりで女はたじろがず




笑い声たてて別れに耐えてます




長い髪切ればわかってくれますか




向い風だから女は胸を張る




白いショールに触れないでよあなた




会いに来て下さい明りが消えるから




秋砂の脆さあなたの名が消える




真っ赤なバラが好きという嘘つきよ




掌へ男がおいたさくらんぼ




あなたはきっと橋を渡って来てくれる




辻村みつ子さんの略歴
昭和3年生まれ。昭和21年愛生園へ入所。50年1月「川柳七草会」と「川柳岡山社」に入会。視力が落ち小説から川柳に転じた伸三氏と知己を得、結婚。夫君とともに55年から川柳を始め2年目にして岡山県文学選奨に入選。59年「ますかっと」誌の同人に。「全盲に近い身で、すべての事象を音と匂いを媒介に川柳に詠み」(大森風来子)、独自の句境を拓き、平成4年『句集海鳴り』を出版。


玉木愛子さん→明治20年生れ
辻村みつ子さん→昭和3年生れ

二人は、辻村みつ子さんが入所した昭和21年から、玉木愛子さんが亡くなる昭和44年までの23年間、長島愛生園で同じ時代を過ごした。

俳句と川柳という違いはあるものの、時代背景で、これだけの違いがある。

時代が辻村みつ子を呼んだのか、辻村みつ子が時代を切り開いたのか!


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長島愛生園  玉木愛子さん(4)




蝉に暮れ蝉に明けゆく山の宿




春の海一波毎に
けてゆく




はろかなる漁船動かず夏の月




逢へば泣く母とならびて朝寝かな




故郷の柿ころがして話しをり




夏の月花なき庭を照らしけり




野分めく風に
糸瓜へちまのながみじか




咳入りて背撫でくるる娘も
めしい






妹もまだ嫁がぬ便り灯蛾にきく




盲にも花が見えそな春の風




玉木愛子(玉置愛子)さんの略歴
明治20年大阪の島の内で材木問屋の長女に生まれる。4歳のとき麻疹に罹る。7歳の春左足に水疱ができたのがハンセン病最初の兆候。14歳女学校1年の秋、身体検査で校医に疑いをかけられ蟄居生活に入る。18歳、父が旅先で客死。病勢が進むうち妹に縁談があり、離郷を決意。新聞で熊本回春病院を知りリデル女史に手紙を送り入院が決まる。大正8年回春病院入院。大正10年受洗。昭和4年右足切断。昭和6年の暮れ義足ができ歩行を始めるが足に炎症を起こし臥床の身となる。同年、ハンナ・リデル逝去。昭和8年12月長島愛生園に転園。昭和10年5月常盤寮が建ち転居。牧紫水(玲二)と結婚。昭和12年10月失明。29年、句文集『真夏の祈り』出版。33年一力五郎賞受賞。38年以後故郷との音信絶える。昭和44年3月26日、逝去。8月、絶信していた愛子の従兄と連絡がつき、夫玲二が祭壇の父母と妹たちに愛子の死を報告。「両眼なく、脚なく手もかなわぬ身を瀬戸の小島に賛美の歌もて明け暮れた」玉木。彼女が没する2年前の42年愛生園を訪ねた大濱亮一は「眼帯をかけ萎えた手を膝において縁端に坐した80歳の彼女の声の何と若々しく明るかったことか」と故人を偲んでいる。「日時計」(昭和9年)に採録。個人句集『真夏の祈り』(昭和30年)『この命ある限り』(昭和59年)『天の階』(昭和46年)『わがいのちわがうた』(昭和62年)。


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タケノコの佃煮



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タケノコは皮をむいて、鍋に入るような大きさに切り、水を入れ、大さじ3の米ぬかを入れ、煮立ったら弱火にして20分ほど煮て火を消し、そのまま冷めるのを待ち、下処理が終了。

米ぬかを洗い流し、食べやすい大きさに切り、水、醤油、砂糖、酒、みりんを入れ、煮立ったら弱火にして5分煮て、かつおぶしを入れ、水気が少なくなったら出来上がり。



タジン鍋

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鯛アラは15秒湯通しする。無水鍋の下敷きに手でちぎったキャベツを入れ、鯛アラを置き、生姜1片をすりおろし、ニンニク醤油で味付けし、煮立ったら極弱火にして15分、火を消して余熱5分で出来上がり。




豚肉とタマネギの炒め物


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豚肉100gは15秒湯通しする。

熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の薄切り、豚肉、タマネギのスライスの順に炒め、ニンニク醤油とオイスターソースで味付けして出来上がり。

   
  
 
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第5弾  捕獲



最新バージョンの巣箱には、なかなか、すんなり入ってくれない。

今日も箱のそばに置いているキンリョウヘンに蜂球ができており、それに気付いたのは4時頃だった。だから最新バージョンの箱には入れずに、旧バージョンの箱を持って来て、左手で鉢をもち、右手で箱の中にふるい落とした。

今日の分蜂も、当方の元巣からではなく、半径2キロ内で飼われている、もしくは野生の元巣からの分蜂だった。



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長島愛生園  玉木愛子さん(3)



夕顔にきいてもらひぬ今日のこと




生ひたちも性もそれぞれ千草の穂




冬椿めぐりきし日をしかと抱き




冬ばらや日本の土に五十年




喜雨の猫もんどりうって戻りけり




乳母車棚の糸瓜を叩き訪ふ




目をささげ手足をささげ降誕祭




死の影に癩の一喝初笑




身不自由の一大行事更衣





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長島愛生園  玉木愛子さん(2)



むしの夜飽かなくさめてゐる盲




病名のかなしやがたと秋日落つ




初夢や母恋ふ齢にあらねども




萎し手をかさねいただく草の餅




年豆を夜空に投げて泣く娘かな




病み古りてめでたくうけし年の豆




ならはしの遺書をしたため年あらた




相寄りて句座はじまらず花の宵




枯草をつけて戻りぬ小春猫




片足に穿かせる足袋や紅葉冷え




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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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