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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  「越 一人さん」の世界





私は馬鈴薯を植付けていた

地獄谷のウグイスは

いつのまにか

谷渡りの囀りをひびかせ

さわやかに横切っていく

ここから見る納骨堂はぼんやりとしろく霞んでいる

私は納骨堂の桜を確かめに立ち寄った

ぶよのような

黒い星が目の前いっぱい飛んでいる

そんな

私の視力に

桜の花群はただぼやっとして

しろく浮かんでいた


 「七百五十余が十年後には五百になる

  それは 誰れだかわからないが

  机上での計算ではそうなっている」

私は新しい所長挨拶での数字を数えていた

十年後

五百の年老いた人たち

ウグイスの谷渡りを聞きながら

馬鈴薯を植付けているだろうか

それは

今年とまったく変りないだろうか


夜になって風がでてきた

外灯の笠がからから鳴っている

風はやみそうもない

五百のライ病み継ぐ人たち

その人たちを彫りこんで

納骨堂の桜は

風に煽られ谷間へ消えていくのだろうか

私は とうに消滅したはずの哀しみが通りすぎていくような

物音を聞いていた



越 一人さんの過去記事


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多摩全生園  氏原 孝さん



空きベッド誰彼となくきて昼寝




わが失明知らざりし母の墓拝む




替えられし杖を探しに来て端居




左右唇でたしかめ足袋を穿く




夢に踏む落ち葉に音のなかりけり




舌読の点字書冬の陽にさらす




つき減りし杖比べあい春惜しむ




遺品焼く煙と知らずあたりいし




信じねばならぬ父の死水鶏鳴く




秋風や性の異なる癩夫婦




春愁や義足の捩子を締め直す




木瓜紅し睫毛なき眼のすぐ疲れ




足袋穿きし義足捨てあり秋の雨




青天のこぼせし如く野菊咲く




簾巻くしずかな一日巻く如く




見えし日の視野あり冬の望郷台



氏原 孝さんの略歴
多摩全生園 平成4年5月3日逝去。遺稿集に『盲導鈴』「真」「善」「美」の三部作がある。一部「真」は氏原の句作に対する本田滄浪、井沢正江、杉浦強各師による誌上批評を一句一評のかたちで集成、二部「善」は全作中から年代順選出。第三部「美」は自身が残した遺稿と合同句集『心開眼』一部の採録。合同句集に『芽生』(昭和32年)『心開眼』(昭和49年)


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ヤーコン団子


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ヤーコンは1週間ほど前に掘り上げておいた。栄養価は落ちていくが、日が経つにつれて甘味が増える。

1個で1.2キロもあり、半分使った。ダイコン(通常1キロ)より重い。

ヤーコンはすりおろし、出た水分はコップにとり、つなぎに片栗粉を入れて混ぜる。

ヤーコン果汁はそのまま飲むと甘い。ヤーコンはダイコンよりすりおろしが簡単で、水分もダイコンより多い。



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熱したフライパンに大さじ1の油を入れ、ヤーコンをスプーンですくって入れ、蓋をして弱火で裏表5分ずつ焼いて出来上がり。皿にとり、すりゴマをふりポン酢をかけて食べる。

これは「野菜はともだち」に載っていた、「レンコンだんご」を参照した。キクイモ=ゴボウだが、ヤーコン=レンコンなので、レンコンのレシピがそのままヤーコンに使える。

ヤーコンやキクイモは形がそろわず、市場性はない(市場流通は少ない)が、裏街道(ワンパック宅配や直売所)で大輪の花を咲かせる。




ポン酢作り

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醤油70CC+酢50CC+みりん30CC+レモン果汁25CC+出し汁25CC=200CCのポン酢の出来上がり。



すき焼き

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牛肉100gは15秒湯通しする。フライパンに醤油、蜂蜜、酒、みりんを入れ、煮立ったらざく切りしたハクサイを入れて水を出させ、ハクサイがしな~としたらネギとシュンギクを入れ、牛肉を置き、蓋をして5分煮て全体を混ぜ、弱火にして3分ほどで火を消し、5分ほど蒸らして出来上がり。


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栗生楽泉園  「越 一人さん」の世界



立春の朝


  「二月四日。

  午前六時三十分

  晴、風なし

  外気温度氷点下十一・五度

  昨夜、緊急呼出し、なし。」

宿直帖に記入する

交代まで二時間

二十四時間隙間なしの放送部勤務

ぼくは宿直のおわりを確かめるように

風のない外で腕まわししながら雪を踏んだ


白根連峰の雪も

足もとの雪も

紅く染め

草津高原の夜明けの雪がぎしぎし音たてる

今日は立春

だが

ここはかんまっただ中

星を打ちつけたような真空地帯

金物に濡れたものが張りつく


病室の妻を見舞ってきたという

盲人ひとり放送部前を通っていく

「おはよう」声をかけ

ふりかえると

きらきらした美しい朝の雪に

新しい生命のひびきのように続く靴跡があった



越一人さんの過去記事

越一人さんの過去記事の中で「ゲート・ボール」という詩が特に好きだ。
 



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多摩全生園  秩父雄峰さん



手は萎へて足大事なり重ね足袋




喜雨ありしあとの眠りの深かりし




母在りて故里ありぬ雁渡る




生き残り生き残り花種を蒔く




盲にも景あり蛙聴き居れば




月見草咲き静まりて闇濃ゆし




梅雨寒や貧しさ縷々と兄の文




見送りてまた残されて日向ぼこ




蚊の声の流るる廊下探り行く




ひるみなき蝉の音声秋に入る




天井の蝿も降り来ておらが春




ふと人の心を見たる炉辺寒し




菊あれば手術したりし眼を試す




水晶体なき眼に散りて月微塵




夏ゆけば秋を励ます母の文




秋草や死後も癩負ふ無縁仏



秩父雄峰さんの略歴
多摩全生園 大正元年秋田県生れ。昭和13年春、全生園に入園。昭和30年頃から句作を始め、皆吉爽雨主宰の「雪解」や井沢正江の「多摩」、「雲海」に投句。妻(北川照子)の代筆に支えられ36年間に及ぶ俳句一筋の人生を送る。昭和32年『句集芽生』に採録。平成4年7月、個人句集『鬼やらひ』(同年11月刊)の完成を見ることなく80歳で他界。


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タマゴ豆腐



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ボールに出し汁1カップとミリン大さじ1を入れ、溶き卵2個を入れて混ぜ、容器に注ぎ、水を入れた鍋に置き(容器の半分ほどの高さの水)、煮立ったら弱火にして10分、火を消して余熱5分で出来上がり。

簡単!手作り卵豆腐」を参考にした。



ニンジンの酢醤油

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ニンジンは拍子木切りして水から茹で、煮立ったら弱火にして10分ほど煮て、ニンジンが柔らかくなったらザルに上げ、湯切りする。

ボールに各大さじ1の酢と醤油と蜂蜜を入れ、ニンジンを入れ、すりゴマをふり、混ぜると出来上がり。



ホウレンソウのおひたし

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沸騰したら根元の方から入れて30秒、茎葉の部分を浸して1分茹でて冷水にとり、ざく切りして水気をしぼって出来上がり。醤油で。



ハクサイとツナ缶の煮物

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ハクサイをざく切りして無水鍋に入れ、ツナ缶の油をよく切ってほぐしながら入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、煮立ったらよく混ぜ、極弱火にして15分煮て出来上がり。           


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栗生楽泉園  「谺雄二さん」の世界


鉈をとぐ



なたをとごう

力いっぱい鉈を砥ごう

いま時の薄手の刃物は付焼刃。信用できんしヤクザで好かん

鉈はいいぞ

鈍重だが、あくなき鋼さ

ふりおろせば真正直

骨までたたっきる


<これは、おれの首だもの

<おれが斬る

<鉈で断つ


見上げれば、今夜も

月はない

だが、この明るさは何だろう

鬼一匹の

赤黒い熱情の光芒

鉈をとぐ





この首を

何処に曝そう

東京のどまん中だ

敬愛すべき人間共の百千万度のエネルギーがギラ、ギラともえ

くらく眩しく、はげしく

交錯するところ

おれの梟木は其処だ


梟木の上から

おれは叫ぼう


<おーい、みんな

<なつかしい、むかしの友達よ

<ちょいの間でいい

<こっちを向いてくれ

<おれをみてくれ


がおれの叫びは声にならない。でも

あきらめないぞ

おれはあきらめない。おれの首は

声なき声でさけぶ


<みてくれ皆んな

<日本山脈の熊笹の奥で獲れた鬼

<この、ライの首級を!

<現在に生継いだ、これが

<ライの最期の顔だ


群衆はながれ、絶えまなくながれ

肥料を思わせてながれ

とりわけ疲れた人々のなかに、おれは

曾てのチチ、ハハをみる


━━いっしゅん、鬼の眼にとおい雲が浮び

黝い記憶がちぎれとぶ━━


<むかし、おれにも父母があった

<かれらは貧しかった、貧し過ぎた

<働いても働いても喰ってはゆけぬ夫婦

<貧困と過労がおれを生んだ

<ライの子が誕生したんだ

<お伽噺ではない

<現にあなたがたの隣人に

<おれのチチがいる、ハハがいる

<現代史の谷底。犇めく

<ひくい屋根屋根の

<その破れたドブ板の下に

<ああ

<ライは巣くっているんです


梟木の上から、おれは

なおも訴えて叫ぶだろう

人間の名をひんむかれた、赤ムケの

生きものの歴史を!

日本の冬が、どんなに永く

そしていかに狂暴残酷であったかを!

おれたち一万二千の仲間がどのように結束し

闘って来たかを!


<この鬼の首は

<おれたち仲間の”苦悶の象徴”

<飼馴らし飼殺しの策謀に抗して

<生き抜いたシンボル

<おれたちの敵を

<ハッキリと確認して来た首


百千万度の生産エネルギーを担いながら

あまりに貧しい労働者よ

終日、田畑に這いつくばりながら

自らの収穫さえ喰えぬ零細農民等よ

あなたがたの敵は、同時に

おれたちライの子の敵だ。おれは

あなたがたと共に

再度、彼奴を告発する

しかしおれはここで

悲しく言葉をつがねばならぬ


<健康で美しい友よ、ひとびとよ

<あなたがたと

<おれたちは

<同じ広場に立っている

<だのになぜ

<こんなにも遠いんだ

<あなたがたはなぜ

<おれたちをしりぞけるんだ

<遺伝と云うな

<恐しい伝染病と云うな

<まして不治と云うな


おれは

愛するあなたがたにつたえよう

昨日━━1956年

「柊の森」に棲むライの仲間の

その90%が

治癒・無菌を証明された事を!

ひとびとよ

聞け、あの音を!(とおれは叫ぼう)

あれは隔離撲滅に閉されていた

ライの氷河が

亀裂するとどろき!


<伝説は消えた

<友よ、勇気ある友よ

<いまこそ我が首を

<此処に

<梟木に曝せ!






月がのぼっていた

血いろの、ひどく醜い月が

熊笹の尾根にかたむき

鬼一匹

鉈をとぐ



谺雄二さんの過去記事

昨日更新した「架空の花」は、独立した題ではなく、一昨日更新した「自画像よ」の続きでした。そのため、「架空の花」は削除し「自画像よ」の続きに挿入して訂正しました。まことに失礼を致しました。今日読み直して気付いた次第です。お許し下さい。


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菊池恵楓園  中村花芙蓉さん


8年ぶりに帰郷
山国の馬車の鈴の音帰省かな




妹の吾れになじまぬゆすらうめ




きび畑に母の声ある帰省かな




どろどろと阿蘇の地鳴や桑
くく





抱きよせてこぼるる萩を括りけり




風鈴の窓より貰ふ手紙かな




金魚玉看護婦長が映り来る




新患者火鉢に遠くかしこまり




春の夜明日断つ足をじっと見る




麻酔より醒めたる命菊匂ふ




掛大根日々細りゆく窓に病む




ぼんやりと暮しゐる間に糸瓜垂れ




古毛糸つなぐが如き命かな




若竹に流るる白き雲ばかり




闘病の五十年目の雑煮食ぶ



中村花芙蓉さんの略歴
菊池恵楓園 大正2年9月佐賀県小城郡生れ。昭和3年春、病をえて15歳で菊池恵楓園(当時九州療養所)に入所。望郷の思いや離別の悲しみに打ちひしがれていた昭和5年の春、盲人先輩の導きで句作を始める。昭和9年同病の女性と園内で結婚したが15年に愛妻が他界。句作活動は、「草の花」「鴫野」「ホトトギス」「阿」「水葱」「俳句作家」など俳誌に投句を続け、昭和63年に第17回「水葱賞」の第一席を受賞。後年、菌陰性となるものの神経障害などの後遺症で右眼失明、左眼も不自由の身となるが、持ち前の「老いの一徹に加えて皆を愛する温情」(菊池恵楓園長・熊丸茂)で句会の中心を担う。個人句集『句集ひとつぶの露』(平成元年)。合同句集『檜の蔭の聖父』(昭和10年)『俳句三代集』(昭和15年)『草の花句集』第二集(昭和26年)


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鯛アラとサトイモの煮物



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昨日のポトフはルーを2個入れてカレーにした。



鯛アラとサトイモの煮物
 
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サトイモは乱切りし、鯛アラは15秒湯通しする。

無水鍋に出し汁を入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、乱切りしたサトイモを入れ、よく煮立ったら混ぜて極弱火にし、鯛アラを置いて25分、火を消して余熱5分で出来上がり。




ブロッコリーの茎のバター醤油炒め

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ブロッコリーの茎は薄切りして2分ほど茹でてザルに上げ湯切りする。熱したフライパンにバターを入れ、ブロッコリーの茎を炒め、醤油で味付けして出来上がり。


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房は別に茹でてマヨネーズで。

   


豚肉とタマネギの炒め物

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豚肉150gは15秒湯通しする。生姜醤油を作っておく。

熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の薄切り、豚肉、タマネギの順に炒め、生姜醤油で味付けして出来上がり。



ダイコンの柚子味噌

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タジン鍋に大さじ3の出し汁を入れ、輪切りしたダイコンを入れ、煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で皿にとり、柚子味噌(味噌をみりんと酒でのばし、蜂蜜を入れ、柚子皮をすりおろした後に半分に切って柚子果汁をしぼり、混ぜる)をつけて。    
 


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多摩全生園  児島宗子さん



癩園で娶りし妻と星祭る




母恋ふる如く冬日を恋ひにけり




米背負ひ母会ひに来し年暮るる




母に出す偽名悲しき初便り




癒えて世に出る望みなく梅雨に病む




母の愚痴罪負ふごとく炉辺に聞く




日記買ふ療養流転二十年




花の種蒔き面会の母帰る




富士見ゆる望郷台に春惜しむ




母を呼ぶ我が声を消し雪しまき




三千の癩者眠れる墓洗ふ




迎火の炎癩者の顔照らす




遍路笠もて癩の顔かくし行く




遍路杖真白に塗りて盲なり




癩園に遍路姿で入院す



児島宗子(本名・児島惣治)さんの略歴
多摩全生園 大正9年大阪生まれ。少年時より俳句に興味をもち作句。昭和8年夏突然罹病。発病即強制収容の時代ゆえ多摩全生園に入所。昭和10年頃より園内で斎藤俳小星、本田一杉の指導を受ける。幸い症状も軽かったので13年秋退園を許され社会復帰。4年後の秋に再発。絶望の果てに自殺を図るが未遂、再度全生園へ戻る。24年プロミン効果で後遺症は残ったが無菌となり症状回復。以来、東村山の療園に一生を託し、不自由寮の付き添いや盲人会館の書記世話役、代筆・代読、ときには厚生省や国会の陳情に同伴。俳歴は29年「若葉」の誌友となり富安風生に師事。49年「若葉」第12回艸魚賞を受賞。50年「若葉」同人、近藤忠主宰「雲海」同人。53年俳人協会に入会。個人句集『望郷』(平成元年)を発刊。


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ポトフ



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無水鍋を普通の鍋として使った。

無水鍋に大さじ1の油を入れ、ニンニク1片の薄切り、ベーコン1連の細切り、タマネギのスライスの順に炒め、他の野菜全部(ニンジン、キクイモ、カブの乱切り)を入れ、全体に油がまわったら5カップの水を入れ、煮立ったら弱火にしてコンソメ2個を入れ(明日のカレーのリメイクを考え薄味にした)、15分煮て胡椒で味付けして出来上がり。

野菜がとろける!簡単ポトフ」を参考にしている。






出し汁作り

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昆布、干しシイタケ、煮干しを5時間ほど水に浸し、中火で点火し、煮立ったら弱火にして削り節を入れ、10分ほど煮て、出し殻を全て取り出し、再沸騰させアクをとって出来上がり。

冷めたら瓶に入れ冷蔵庫で保存する。1週間ほどで使い切る。

 


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宮古南静園  湧川新一さん



秋晴れの砂に句を書く一人ぼち




耳の幸我にまだあり蝉の声




繃帯の手と手触れ合ふ盆踊り




盲導鈴消えてとまどふ蝉時雨




裏土手や盲ひばかりの月見会




満開の浜木綿の茎を測る杖




垂れ足の古傷疼く冬の底




園一番の長者がめくる初暦




日没の浜どどどどと夜釣船




鈍痛のギプスに伝わる5月闇




振り上ぐる杖先に重し積乱雲




杖磨き枕辺に置く除夜の鐘




風発す音の折々椎匂ひ



湧川新一さんの略歴
宮古南静園 昭和2年沖縄県の漁村生まれ。小学6年の時発病。翌々年15歳のとき宮古南静園に入園。昭和35年カソリック教会で受洗。38年春37歳で失明の試練に遭遇。信仰の力で苦しみに耐えるなか俳句と出会い生活が一変。以来、入選を楽しみに琉球新報や沖縄タイムズに毎月投句。その力が認められ、「タイムズ俳壇」の瀬底月城や「雲海」の近藤忠らを師とする機会を得る。昭和62年、作句生活20年の集成として個人句集『島葛』(非売品)を上梓。


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栗生楽泉園  「谺 雄二さん」の世界


自画像よ


きみはまだそんな齢ではない。

ぼくの記憶にまちがいがなければ

きみは美しい青年のはずだ。

しかしきみのその顔は

まるで枯原である。

乳色の季節の たどたどしい傷みの

痕跡もみつからない。

ただ茫茫の枯野原 きみの顔よ。


この枯原の暮色

寒い風が吹いている。


 夏の日の眩暈 向日葵の花。

 きみの その瞳のなかで

 ついに炎えなかった花 向日葵。

 架空の花。


きみの瞳は 冬木一本も

なにもうつしていないのだ。

みひらかれている。(閉じていない)

それだけである。


憤怒の根は すでにあとかたもなく

引っこ抜かれていた。

感情地帯の

不毛の赫土の乾き。


 みろ うかつに踏みこんだ
  
  ヒューマニティの間抜野郎が

 たちまち 途方にくれ
  
  みじめなうろたえかたをしている。


空と海とそれに大地からとりはずされて

きみの孤独は はじめて

完成されたのだ。

砕かれた鼻柱

智慧は葬われたのである。

そして どこかの

だれかがささやく

社会的モラルは果されたと。


明けることのない夜をむかえていた。

唇はもの云わぬ石になっていた。


ああ きみの顔よ。

屈辱と撲滅の歴史

汚濁の歴史の ぼくらの顔よ。

死臭が ぼくを突きのめす。


きみの顔の闇のなかで はげしく

ぼくはよろめいていた。

生きたいと願った。




谺雄二さんの過去記事


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すき焼き



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牛肉100gは15秒湯通しする。フライパンに出し汁を少し入れ、いつもの醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、煮立ったらシイタケのスライスを入れ、続けてざく切りしたハクサイとネギを入れ、真ん中に牛肉を置き、5分ほど煮て、最後にシュンギクを入れて3分ほど煮て火を消し、5分ほど蒸らして出来上がり。



無水肉ジャガ

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無水鍋にバターを入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、乱切りしたニンジンとキクイモ、スライスしたタマネギを入れて混ぜ、よく煮立ったら極弱火にして、上で使った残り半分の牛肉100gを15秒湯通しして置き25分、火を消して余熱5分で出来上がり。




新生姜の冷凍

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小分けして洗い、一日蔭干しして冷凍にした。あと1回作る。



ダイコンとブリのアラ煮
 
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出し汁と水を半々入れ、乱切りしたダイコンとスライスしたシイタケを入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、煮立ったら弱火にして5分煮て、15秒湯通ししたブリアラを置き15分煮て出来上がり。


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栗生楽泉園  「谺 雄二さん」の世界


残暑


ボクハ、ボクノ軀ヲジロジロト眺メダス

(タブン不意打チダッタノダロウ)

ボクノ軀ハ、シワガレタ音タテ

トマドウ

ボクノ視線ニ羞ッテイル


ヨシトイウ女ガ、十一番目ニボクヲ生ミオトシテ二十一年

ヨシトイウ女ハ、ボクト同じ「ライ」ヲ病ンデイタガ、ダイブ前ニ死ンダ


━━マ、マ、松ボックリノ河流レ。レ、レ、蓮華ノ花ガ開ィライタ。タ、タ、狸ノキンタマ団子デショ━━


八月末の太陽ハ出サカリデアル

庭ノ大輪ノ
向日葵ひまわりノ黄ガマブシクテ

ボクノ眼ハ、涙ヲタレナガス



谺雄二さんの過去記事


谺雄二さんの過去記事


谺雄二さんの過去記事


谺雄二さんの過去記事


谺雄二さんの過去記事


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冬越し野菜


タマネギの早生品種を270本 中晩生品種を1080本ほど定植した。


エンドウ、グリンピース、スナップエンドウの3種類は、オクラ、ナスビ、ピーマン、青シソの足元に不耕起で蒔いた。これらの支柱は弱く、そして低いが、倒れてもたくさん実がつく。これらは収穫だけの手間とする。収穫期間は短いので支柱等に時間をかけていては採算は合わない。

毎年出来の悪いスナップエンドウの品種は変えてみた。


春キャベツは4月中旬取りの極早生品種を50本、5月取りを50本ほど定植した。

春レタスは3品種を11月12日に蒔いて地床育苗中。3月20日頃に定植予定。

ニンニクは10月10日に225片を植えつけた。収穫はタマネギと同じ5月末。

自分の場合は以上が、冬越しの春収穫野菜である。

他に自給用にワケギ(3月中旬~4月中旬収穫)とラッキョ(6月中旬収穫)を少しずつ植えている。


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多摩全生園  陸奥亀太郎さん



炎昼の煙のごとし除籍さる




楽しみは耳のみにあり鳴く笹子




でで虫に芯なき生活覗かれし




落葉時雨心の底で聴きゐたり




失ひし光の中に鳴る風鈴




春立つや膝撫でつまむこぼれ飯




補聴器に一握の空囀れり




カンパの銭転げる音や原爆忌



陸奥亀太郎さんの略歴
多摩全生園 『句集冬銀河』(昭和49年)に採録。


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多摩全生園  桂 玲人さん



昼蚊帳の底に病みをり麦の秋




並び寝のベッドの裾に月歩む




運び行く菊に従ふ小さき蝶




郭公や樹海は朝の霧吐ける




嘘交ぜて母の炉話美しく




秋風やわれと古りたる傷一つ




虹を見る窓に病人顔重ね




揺るるとき鉄砲百合は蜂を吐く




好きな句を点字に打ちて長き夜を



桂玲人さんの略歴
多摩全生園 明治38年東京生まれ。徴兵検査甲種合格。騎兵隊に入営中ハンセン病に罹り神山復生病院に入院。昭和6年、26歳で全生病院に転院。入院後の経過は良好で症状は停止治癒状態。全生園歌舞団で素人俳優として活躍、団長となる。昭和7年秋より斎藤俳小星、田中陀湖に師事し俳句を始める。昭和9年、「山桜」「芽生」に投句。以後、「ホトトギス」「馬酔木」「鴫野」などに投句。昭和16年に全生俳句会会長に。昭和27年に皆吉爽雨の「雪解」同人となる。文芸だけではなく、政治行政面でも手腕をみせ、全生患者自治会会長、東京都人会会長などを歴任。『句集菊守』(昭和44年)。


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ダイコンの柚子味噌



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ダイコンは輪切りにしてタジン鍋に置き、大さじ3の出し汁を入れ、3分ほどで煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で出来上がり。

柚子味噌(味噌にみりんと酒を少し入れてのばし、大さじ1の蜂蜜を入れ、柚子皮をすりおろし、最後に半分に切り、柚子果汁をしぼり、混ぜて出来上がり)をつけて食べる。



ホウレンソウのおひたし


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沸騰したらホウレンソウを根元の方から入れて30秒、その後茎葉を浸して1分茹でて冷水にとり、ざく切りして水気をしぼる。醤油をかけて食べる。



カブの甘酢漬け

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カブはスライスして塩もみ(間で何回か、もむ)をして1時間以上おいて、しな~としたら、水気をしぼりながら瓶に入れる。鍋に出し汁180CC、酢120CC、蜂蜜(砂糖なら50g)を入れて火にかけ、蜂蜜を溶かし、ショウガ1片をすりおろし、冷めたら瓶に注いで出来上がり。明朝には食べれる。



 ブロッコリー

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ブロッコリーのふさは小分けし、茎は薄切りし、1分半~2分茹でてザルに上げ、湯切りして出来上がり。マヨネーズで。



 塩サバ

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昨日、ハマチのアラやサンマといっしょに買った。



タマゴ焼き

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タマゴ3個をボールに溶き、砂糖と醤油で味付けし、熱したフライパンに油をひいて流し入れ、細かく切ったシュンギクを入れ、表面が乾いたら巻いて火を消し、余熱3~4分で出来上がり。


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ハマチのアラ汁



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ハマチのアラを買い、半分は15秒湯通しし、残り半分は冷凍にした。



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ニンジン、ダイコン、キクイモを乱切りして鍋に入れ、水とだし汁を半々ほどずつ入れ、煮立ったら弱火にして5分煮て、ハマチのアラを入れ10分煮て、豆腐を入れ、ショウガ1片をすりおろし、味噌を溶き入れ、シュンギクを入れ、5分煮て出来上がり。

アラからいい出汁が出るし、アラにも身が結構ついている。





サンマ

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うっかり、魚がだぶった。サンマは明日食べる。
   


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栗生楽泉園  佐藤敬子さん



柿を剥く視力おとろふ夜を怖れ




短命の母系にのこりささめ雪




供養鐘撞きておぼろのわが身かな




わが影も一物体や冴返る




二人静どちら欠けても一人なる




啄木鳥こつこつ眠れる山に話かけ




文焼いて癩の過去埋む雪の穴




晩涼や夫が吹く笛海の唄



佐藤敬子さんの略歴
栗生楽泉園 大正6年東京生まれ。昭和17年入園。『句集雪割』(昭和40年)『句集一代畑』(昭和51年)『句集花鳥山水譜』(平成元年)に採録


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長島愛生園  青山蓮月さん



雪降るや故郷の生活に似し一日




かなかなや手引かれ入る手術室




萩すすき花瓶倒れんばかり差す




大根蒔く足裏温き大地かな




干柿や十人並び眼を病める




抱かれて病後の屠蘇をうけにけり




水底のごとき病室冬薔薇




フリージヤに眼移し医師の言葉待つ




きりのなき愚痴よ落葉が地に積る




死のごとく四つのベッド冬の雨




目覚むれば梅が活けあり歩みたし




枕かたし妻さがす目に春の空




遺作三句
痰きって春立つ日射咽喉に浴ぶ




春の蜜柑掌にはなやげり熱高し




人にさそはれ妻が笑へり東風の中




絶筆
春雷や細るいのちに妻の声


青山蓮月さんの略歴
長島愛生園 昭和25年から「蕗の芽会」に入会し作句を始める。主に「雪解」誌に投句。病友の村越化石や山本肇、須並一衛らに刺激を受け俳句開眼。昭和27年頃すでに失明状態。30年紅彩手術を受けるが治癒せず。妻の道代と供に看とりあい励ましあって作句に励む。昭和33年食道ガン手術。翌34年妻らに見守られ他界。絶句「春雷や細るいのちに妻の声」。句集『真珠』(昭和26年)『露七彩』(昭和34年)に採録。


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タジン鍋



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タジン鍋の下敷きにミズナのざく切りを置き、薄切りしたジャガイモとニンジンを置き、ニンニク6片を置き、ベーコン1連を半分に切って置き、胡椒で味付けし、煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で出来上がり。ポン酢で食べる。



ニンジンの酢醤油
  
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ニンジンは拍子木切りして水から茹で、煮立ったら弱火にして5分ほど煮て、1本食べて柔らかくなっていたらザルに上げ湯切りする。ボールに酢、醤油を各大さじ1入れ、蜂蜜を溶かし、ニンジンを入れ、すりごまをふって混ぜると出来上がり。


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ダイコンのユズ味噌



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味噌をみりんでのばし、ユズの皮をすりおろす。

タジン鍋に大さじ3の出し汁を入れ、ダイコンを置き、極弱火で25分煮て蓋を開け、ユズ味噌を置き、蓋をして極弱火で少し煮て、火を消して余熱5分で出来上がり。

ユズ味噌に蜂蜜を入れるのを忘れた。





サツマイモのおやつ

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熱した無水鍋にバター、大さじ2の醤油と水、蜂蜜を入れ、乱切りしたサツマイモを入れてよく混ぜ、煮立ったら極弱火にして25分、火を消して余熱5分で出来上がり。



ブロッコリーのニンニク醤油炒め

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ブロッコリーは小房に分け、茎は薄切りし、1分半ほど茹でて湯切りする。熱したフライパンに油を入れ、ニンニク醤油のニンニク1片を薄切りして炒め、ブロッコリーを入れて炒め、ニンニク醤油で味付けして出来上がり。



豚肉とタマネギの炒め物

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先日小分けした豚肉は解凍して15秒湯通しする。熱したフライパンに油を入れ、豚肉とタマネギを入れて炒め、オイスターソースとニンニク醤油各大さじ1で味付けして出来上がり。



ホウレンソウのおひたし

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シュンギクと卵の煮物 

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鍋に出し汁を少し入れ、いつもの醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、シュンギクを入れ、煮立ったら卵2個を入れ、弱火で5分、火を消して余熱5分で出来上がり。

  


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長島愛生園  大田あさしさん



島の子ら春めく月に出遊べる





彼岸餅一つ食べたる友逝けり




すぐ下は虫明湾や芋植うる




頬かむりとれば患者や畑打ち




療院に育ちし子等の入学日




盲人の膝に眠れる子猫かな




院長以下みな句作者や花こぶし




どの室も椿活けあり御回診




山の上の納骨堂や露涼し




癒えて世に出るのぞみ断ち蟹と遊ぶ




病むわれに水とるための糸瓜咲く




癩と云ふ字を言海に見し夜寒




永き夜のいたづら書きや薬包紙



大田あさしさんの略歴
長島愛生園 少年時にハンセン病を病み、昭和6年3月全生病院入院。同年、全生病院より患者80余名とともに開園したばかりの長島愛生園に開拓患者として転入。短歌から俳句に転じ同園の「蕗之芽句会」創立者の一人となる。昭和9年肺結核に罹り吐血。11年最度吐血。ハンセン病と結核の二重苦を負うが「病苦を征服して法悦の域に達する」(本田一杉『句集公孫樹』序文)。俳誌『愛生』に「俳句は宗教なり」の境地を記す。昭和16年他界。享年42歳。個人句集に『句集公孫樹』(昭和15年)、合同句集に『雑林』(昭和7年)『蕗之芽句集』(昭和10年)『俳句三代集』(昭和15年)『真珠』(昭和26年)。


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多摩全生園  早川兎月さん



窓の月重病人にまどかなれ




病人や今宵の月に泣き寝入り




隙間風来るとふり向く盲かな




病床のどこかにをりぬ冬の蝿




風鈴の音をしるべの起居かな




春雨の戸樋の音楽はじまりぬ




看護衣のままの散歩や月涼し




風鈴に武蔵野の景うつりけり




移りきて南風うれしく病みにけり




かなかなの鳴いて暇を申しけり




かばかりの風邪をいとへる身なりけり




足なへの背負はれゆくや村芝居




細々と流るる水を争いぬ




十二歳の甥入院二句
叔父甥の同じ病の蚊張かな




泣きじゃくる手をいたはりぬ蚊帳の中



早川兎月さんの過去記事


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菊池恵楓園  寄田南村さん



妻と居て春を惜める盲かな




眼のあきし夢ばかり見る暮春かな




百合の芽の幼なく萌えてゐたりけり




療院の西瓜盗みに来ようとは




母の顔うろ覚えなる墓参かな




切断ときまりし足や足袋をはく



寄田南村さんの略歴
九州療養所 『俳句三代集』(昭和15年)に採録


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鯛アラとサトイモの煮物



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無水鍋に乱切りしたサトイモを入れ、出し汁を入れ、いつもの醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、煮立ったら極弱火にして15秒湯通しした鯛アラを置き25分、火を消して余熱5分で出来上がり。



出し汁作り

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干しシイタケ、煮干し、昆布を5時間ほど水に浸しておいた。中火にかけ煮立ったら弱火にして削り節を入れ5分ほど煮て、出し殻は全て取り出し、再沸騰させアクをとって出来上がり。



カブの甘酢漬け

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カブはスライスして塩もみし5時間ほど置いた。水気をしぼりながら瓶に入れる。

鍋に出し汁180CC、酢120CCを入れ、蜂蜜を溶かし、ショウガ1片をすりおろす。冷めたら瓶に注いで出来上がり。明朝には食べれる。

  


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長島愛生園  中江灯子さん



夜は秋の石よりおもき水枕




義眼入れて戻りて妻と菊の前




盲妻に嘘も言ひえず蝿を打つ




亡き母へ切餅なれど奉る




蕗の中埋れてしづか母の墓




看護夜々沖に漁火千鳥鳴く




月光の葉音きき臥す獺祭忌
(注)獺祭忌とは正岡子規の忌日



父母の地や刈草匂ふ風甘し




尻餅をついてことさら雪を愛し




夏大根かたし生涯手の畸形




揚舟に酌む望郷の十三夜




死にきれぬ身を月光に獺祭忌




医に通ふかたこと車秋の風




生きてゆくときにはかなし石蕗を見る




炎天の棒となりたる義足ぬぐ



中江灯子さんの略歴
長島愛生園 大正4年北海道生れ。昭和7年発病。同11年長島愛生園に入園。翌年本田一杉の下で俳句を学び、昭和25年から野見山朱鳥に師事。両脚義足、両手不自由の身になっても挫けず、前後して愛生園に入園し結ばれた盲の妻と支えあい、生命諷詠にひたすら入魂。個人句集『埋火』(昭和38年)や『冬銀河』(昭和49年)『ナナカマド』(昭和52年)はその偽りのない歩みの結晶。合同句集に『真珠』(昭和26年)『群礁』(昭和45年)。昭和51年12月、同い年3月に死別した妻のあとを追うように他界。享年61。絶句は「凍蝶やわが身白無垢にて逝かむ」。


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長島愛生園  須並一衛さん



蒸して色なき鯛元日の患者食




トマト挘ぐ夫婦夕日にひざまづき




筍寝かす友が義足を脱ぐやうに




母死なば母の眼が欲し鴨足草




撃たれても撃たれても鴨海を飛ぶ




冬日濃し友の個室の巣箱めき




断種了ふ天に自由のつばくらめ




盲導線に紫蘇の匂ひの風はしる




サルビヤがベッドの妻を焼かざるや




さくら満開一花を咥へとぶ雀



須並一衛さんの略歴
長島愛生園 大正15年新潟県生れ。少年期の昭和13年ハンセン病に罹り長島愛生園に入園するがまもなく回復し17年一度退院。軍事工場で働くが過労のため病気が再発。昭和22年の春、20歳のとき愛生園に再入園。23年「蕗の芽会」の指導者・梶井枯骨のもとで作句を開始。当時、食料不足で病状が悪化。救いは俳句であり生きる証しであった。特効薬プロミン以後須並の症状も和らぐ。昭和24年「雲母」入会し飯田蛇笏に師事。34年園内結婚。37年妻と故郷への旅に出るが旅の疲れが原因で全身浮腫となり3年近く臥床の身となるが奇蹟的に快方。昭和40年飯田蛇笏(山蘆)の名をとどめる第一回「山蘆賞」を81名中最高点で受賞。42年岡山県文学選奨受賞。49年句集『海の石』(牧羊社)、58年句集『天癩』(手帳舎)を出版。



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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