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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  楠 山水さん



いざりつつ厠へ行けば盲導鈴のせはしくきこゆ真夜中にして




癩園の中を樽神輿担ぎ廻る児童らいとほしと思ひつつ見る




掌の傷の臭き匂ひに金蝿のうるさくたかり吾を苦しむる




弟を親とも恃む通信のたえしはさびし一年八ヶ月


楠 山水さんの略歴
明治39年生まれ。昭和9年栗生楽泉園入園。昭和25年逝去。『盲導鈴』(昭和32年)


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多摩全生園  中村研史さん



入口の畳は吾の破りしか義足に護謨を附けて歩むに




義足ぬぎ仰向けに寝て体操すこの見苦しきさま知らぬ盲の友




喘ぎつつ昇る跨線橋人波の中に声あり早く昇れと




あれも堪へこれも堪へして少しづつ消極的になりゆく吾か


中村研史さんの略歴
多摩全生園。『木がくれの実』(昭和28年)



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タジン鍋

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タジン鍋を弱火で点火(予熱)し、大さじ1のオリーブ油を入れ、薄切りしたジャガイモ(火の通りが遅いから)を置き、蓋をして5分ほど煮て、適当に切ったナスとピーマンを置き、ニンニク6片を入れ、ベーコン1連を置き、胡椒で味付けし、弱火で15分、火を消して余熱5分で出来上がり。ポン酢で食べる。

まるごとニンニクとポテトのオイル煮風」を参考にした。



ゴーヤの佃煮
  
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ゴーヤは塩もみをして20~30秒茹でて冷水にとり水気をしぼる。鍋に醤油、酢、蜂蜜を沸騰させ、ゴーヤを入れ、中火で水分が少なくなるまで煮て、カツオブシを1袋ふり、最後に市販の炒りゴマをふって出来上がり。

ゴーヤの佃煮」を参考にしている。


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邑久光明園  沢野千鶴男さん



たらちねの母に便りも書けず居り眼を病みて吾幾月を経し




眼を病みて初めて握る杖なれば心に沿はぬ悲しみのあり




いとほしき吾子と離りて癩院に病み呆けゆく生命いたはる


沢野千鶴男さんの過去記事


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菊池恵楓園  杉山星雫さん



新しき家は嬉しも木の匂ひ畳の匂ひこもらひにつつ




病む子等の眠りし暇に師の君は此世に居らずなり給ひけり




語らふに友あり慕ふ君のあり物思ひする時に夜あり




疑はずつゆ悲しまじ太陽はかのむら雲の後ろにぞ照る


杉山星雫さんの略歴
回春病院。『ゆうかり』(昭和5年)に出詠



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ゴーヤチャンプル



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ゴーヤは塩もみをして熱湯で20~30秒茹でて冷水にとり、水気をしぼる。豚肉100gは火を消して80度の湯で15秒湯通しする。

熱したフライパンに大さじ1のゴマ油を入れ、ニンニク1片のみじん切り、豚肉、ゴーヤの順に炒め、ニンニク醤油で味付けして出来上がり。



ピーマン焼き

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ピーマンを半分に切り、オーブントースターで5分焼き、カツオブシをふり醤油で。



ソーメン

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ソーメン4束を茹で、薬味はミョウガの甘酢漬け。市販のメンツユで。今回で中元でもらったソーメンは終った。夏もそろそろ終り。



ポリポリキュウリ
    
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現在進行形。レシピ名は「ポリポリキュウリ」で、その理由は食べる時にポリポリと歯もろいからと思う。朝ご飯や昼食でよく食べる。

塩もみしたキュウリを、胡椒、醤油、ゴマ油、ニンニク1片のすりおろしで味付けするが、ニンニク1片のすりおろしを入れるだけで、味が全然違ってくる。ニンニクが入らなければ素っ気ないと思う。



オクラの薄切り

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1分湯通しして冷水にとり、薄切りする。カツオブシをふり醤油で。


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大島青松園  太田井敏夫さん



この我を造り給へる神あれば必ず癒えむ傷かと思ふ




孤独なるこの侘しさや行きずりのナースの声が痛くやさしく




この義足穿きて立つ日はいつならむ断ちて捨てたる脚はかへらず




病む人も病まざる人も行き交ふる花の匂へる道は明るし




十六首点訳したるのみにして秋の彼岸の中日終る




トンプクを服みたるあとの紙切れにメモ一つして寝に就かむとす




憩ひつつ眼つむりきけばさながらにふるさとめきて川は流るる




右の手にペンを結びて左手に蝿打ち持ちて雨の日こもる


太田井敏夫さんの過去記事



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駿河療養所  神村正史さん



慰安金あたへらるる日の迫りたり歌集を買はむ振替を書く




かくまでに癩がみじめに見られゐてやや好評の映画が終る




今日一日汗を流して仕事せし眉なき吾の瞼はれたり




夜の山の径に別れて暫らくは君が触れゆく冬笹の音




はらわたに
カンナ屑などつめられし友の柩を送り終へたり




トラックに積まれてゆきぬ癩病みしこの老人の小さき屍




棒のやうな点ペンを友はあつらへて病に萎えたる手につかみ打つ




ふり来たる雨粒の大きさなどを言ひ盲の友は正座してゐる




盲ひてゆく果てなど思ひ眠りたるその夜は蒼き山の夢見き




病める眼をいたはりて双手を覆ふなる吾の姿勢を祈りと言へり


神村正史さんの過去記事



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アジの塩焼き



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サンマを買う予定だったがいいのがなく、アジにした。洗ってボールに入れ、塩を多めにふって全体にまぶして焼いた。

塩が多すぎたら皮を食べなかったらいい。ゼイゴもとらずに焼いた。見た目で鮮度はわかりづらいが、普通においしかった。

  


ナスの味噌煮


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出し汁を少し入れ、乱切りしたナスビを入れ、煮立ったら弱火にして10分煮て、味噌をみりんでのばして入れ、5分煮て出来上がり。


ピーマンの佃煮


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鍋にだし汁を少し入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、煮立ったらピーマンを入れ強火~弱火で5分ほど煮て汁気が少なくなったらカツオブシ1袋を入れ、、混ぜて出来上がり。



ポリポリキュウリ

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定番です。



甘いハーブティ

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ステビア、アップルミント、タイムを準備した。沸騰したら火を止めて入れ、3分蒸らして全部取り出し、ステビアだけ戻し、さらに30分浸して出来上がり。
  


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菊池恵楓園  青木伸一さん



久久に来たりし妻が吾の療舎を書斎兼食堂兼寝室と笑ふ




押入れを片づけてゐる妻見れば単身赴任の如き思ひす




療養所は広く明るくなりたるに病める夫婦の命断ちたり




右足を断ちて動けぬ君あはれ今朝はうつろに窓を見てをり




慰さまむ心は告げず外科病棟の君を誘ひて碁盤に向ふ




二人して年年植替へし大賀蓮
山口秀男亡くひとり植替ふ




待ちまちし大賀蓮の花遅くひらきて
芝精唐突に逝く


青木伸一さんの過去記事


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駿河療養所  赤城たけ子さん



漠然と過ぎし一年を思いつつ今年の雑煮しっかりと噛む




大掃除終えし畳の清しさの痲痺せし足に伝わりて来ず




黄の蝶がたわむれいるよ古里におきこし吾が娘は十一歳か




髪の毛のふさふさゆらぎ坂道を
酸漿ホオズキを手に少女下り来


赤城たけ子さんの略歴
駿河療養所。『苔龍胆』第四集(昭和40年)


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タジン鍋



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時間がなかったので今日もタジン鍋にした。サケアラは電子レンジで途中まで解凍する。鍋の火を止めて80度の湯で15秒湯通しする。

タジン鍋を弱火で点火し、下敷きにタマネギのスライスを置き、その上に適当に切ったオクラ、ピーマン、ナスビを置き、その上にサケアラを置き、胡椒で味付けし、蓋をして15分、火を止めて余熱5分で出来上がり。ポン酢で食べる。

水は野菜から出るので入れない。

タジン鍋の場合は大さじ1のオリーブ油は入れていない。

タジン鍋も無水鍋の一種であるが、最後にニンニク醤油等で味付けする場合には「無水鍋」を、味付けせずにポン酢で食べる場合は「タジン鍋」を使っている。



ポン酢作り
 
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瓶に醤油70CC、酢50CC、みりん30CC、レモン果汁25CC、出し汁25CCを入れて混ぜると、合計200CCの手作りポン酢の出来上がり。「7・5・3ポン酢」を参考にしている。


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松丘保養園  谷川静夫さん



平仮名の母の便りはくどくどと癩みゐる吾の日日とひ給ふ




指きかぬ乙女は口もて針運ぶ清き心を愛しくおもふ




孤独なる時がほししとおもへども雑居生活の出入は多し




精神に疲れし友は勤労に疲れし吾より朝は遅く目覚む




わが胸に解き得ぬものの影ありて思ひつめしまま寝につく今宵


谷川静夫さんの略歴
松丘保養園。平成15年没。『白樺』第一集(昭和32年)


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多摩全生園  大友宗十さん



注射カード探し持ちしとき風吹きて廊下に落しぬ拾い難きに




小学校に共に学びし君はいま革新派の代議士となり吾は施療患者




実験用に飼育されいる小動物におのおの医師の名札つけあり




自主教育を守りてたたかう先生らをなぜ検束し減給するや




洗濯物禁ずと貼りある風呂場の隅にてさるまた洗う六十歳のわれ


大友宗十さんの略歴
多摩全生園。『輪唱』(昭和34年)



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芋飯



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3合の白米を洗い、酒50CCと塩を小さじ2分の1入れ、3合の水加減にして混ぜ、サツマイモ2品種(500g)を乱切りして入れ(混ぜない)、炊けたらさっくり混ぜて出来上がり。「サツマイモご飯」を参考にしている。



野菜の蒸し煮

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熱した無水鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、乱切りしたナスビ、ピーマン、オクラを入れ(混ぜない。混ぜると底の油が減って焦げる)、風味付けに月桂樹を4枚置き、極弱火で15分、火を消して余熱5分で蓋を開け、味噌をみりんでのばして入れ、強火で30秒炒め、炒りゴマをふって混ぜると出来上がり。

いつものニンニク醤油ではなく、今回は味噌味にした。「自家製干し野菜でごま味噌炒め」を参考にした。



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菊池恵楓園  畑野むめさん



うまれくるもの皆愛し手にすくふおたまじゃくしはまろく小さき




いくたびかくりかへし見る年賀状一枚にのみ心さわぐを




白玉の如く
馬酔木アセビ
の花散れば吹きちらすなり春のあらしの




睡蓮の五つひらきてくれなゐの褪せし二つに思ひ寄りゆく




むらぎもの心の妻と書きてあれば仰ぎて祈るただ征かすため




言ふこともきくこともならぬ君が名は胸ふるはせて吾がききゐたり




見はるかす熊本の市をすこやけき人は忙しくゆききしてをり




まぼろしに嬰児が見ゆ今にして母たる嘆き忘れかねつ




今日行きて麦の落穂を拾ひくれば三合に余るおろそかならず


畑野むめさんの過去記事



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松丘保養園  中島次男さん



文通の出来ぬと詫びて再婚を告げ来し姉の手紙読みたり




革製の手袋の如く縫目つきぬ手術受けたる吾が左の手




残りたる
合歓ねむの実莢を吹きならしすぐる風あり冬の黄昏




罪人の如くいつはりの名を書きて船室の隅に小さく座を占む




退園の望みは薄き吾なればつましく生きむと
ネギ移植する




まざれば吾の養ふ老い父母がをりをり小遣ひ送り給ひぬ


中島次男さんの略歴
松丘保養園。昭和2年北海道生まれ。「国民文学」所属。『白樺』第二集(昭和38年)



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野菜の煮物



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野菜はタマネギ、グリンピース(5月収穫・冷凍)、オクラ、ナスビ、ピーマンを準備した。

鍋に出し汁を少し入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、煮立ったら野菜を全て入れ、再度煮立ったら弱火にして15分煮て出来上がり。




ナンキンの煮物

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無水鍋に出し汁を入れ、蜜をしぼった絞りかすの蜂の巣(冷凍)を入れ、醤油、酒、みりんを入れ、煮立ったら(蜂の巣が溶けたら)乱切りしたナンキンを入れ、再度煮立ったらよく混ぜて、極弱火にして30分、火を消して余熱5分で出来上がり。



キュウリの酢の物

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定番です。
 


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栗生楽泉園  内田よしさん



手さぐりに冬日もとめて黄梅の鉢を持ち出し水やるわれは




面会の母に被せむとわが夫はふくれし布団を日にかへしをり




萎えし手に絞り足らざるほし物の凍りて夜半の風にガラス戸叩く




長病みの妻に逝かれし隣室の友が点字打つ音かすかなり




指曲り固く冷たき左手より杖持つ右手は二センチ太し




別れ際に眠りいる子を抱きあげて抱かせくるる嫁はためらいもなく




わが義眼知らぬ幼な孫写真帳を抱えきたりて見よと差出す


内田よしさんの略歴
大正10年2月生れ。昭和21年5月栗生楽泉園入園。『山霧』(昭和41年)『冬の花』(昭和53年)



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邑久光明園  山河潔(山川きよし)さん



老ひてより酒好きとなりし父想ふ元朝の屠蘇腹に沁み入る




単調な日日にしあればなほのこと働きたき意欲満ちくる我は




病ひもちて世間を離り住める身に浜昼顔の淡彩
いと




上村貞章先生を迎へて
諧謔を混ての批評に園長も居並ぶ人皆どっと笑へり




この島の景色を賞めて疑はぬ先生はやはり癩者にあらず




欲しいとは言はねど光る妻の眼よミシン踏む音近くにすれば




美代志氏と歌会に連だちのぼる道かたへの柳に春めくを見つ



山河 潔さんの過去記事


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タジン鍋



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急ぐ時はタジン鍋が早い。解凍も、いつもの「常温解凍」ではなく、レンジで「急速解凍」をした。夏は衛生面から「常温解凍」より「急速解凍」の方がいいらしい。

鯛アラは火を止めて80度の湯で15秒湯通しする。タジン鍋を弱火で点火し、スライスしたタマネギを下敷きに、適当に切ったオクラ、ナスビ、ピーマンを置き、上に鯛アラを置いて、胡椒で味付けし、蓋をして弱火で15分、火を消して余熱5分で出来上がり。ポン酢で食べる。



野菜炒め

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豚肉100gは火を止めて80度の湯で15秒湯通しする。熱したフライパンに大さじ1のオリーブ油を入れ、ニンニク1片のみじん切り、豚肉、野菜(タマネギとピーマン)の順に入れて炒め、ニンニク醤油で味付けして出来上がり。
  


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邑久光明園  平野春雄さん



癒ゆる日を幾歳経るも待つといふ妻の便りのかなしかりけり




海を知らずに育つ子のために集めたる貝がらも人は物好きと笑ふ




母の死にも帰れざりし心抱き来てみ冬の浜に吾が
うずくまる




今日限り脳裏ゆ消さむ面影よ繕ひくれし足袋をはきつつ




すくひたる砂に秋陽のぬくみあり忘れられつつ社会を恋ひ止まず


平野春雄さんの略歴
邑久光明園。『海中石』(昭和31年)『陸の中の島』(1956年)


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多摩全生園  飯川春乃さん



鳥の声ひとつ無き道静かにて昼とも夜ともつかぬわが視野




刻ながく迷ひし思ひ暮れ落ちし道引き返すわが杖の音




衰へを見せず咲きつぐシクラメン巡回に来る看護婦褒むる




盲ひとなりささいなことのひとつにもわがなしたれば心足る日よ




療園に付き添ひて来し父も亡く出でし故郷に再び帰らず




夫見舞ふ病棟廊下閑かにて杖ひく我の鈴の音響く




眼を借りる夫の居らねば介護婦にひとつ頼みてひとつを忘る


飯川春乃さんの略歴
大正15年生まれ。昭和17年多摩全生園入園。昭和47年失明。55年8月から「多磨」誌に投稿。『青葉の森』(昭和60年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『十字架草』(平成8年)


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ナスの味噌煮



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秋ナスを小さ目に乱切りして鍋に入れ、出し汁を入れ、煮立ったら弱火にして10分煮て、味噌をみりんでのばして入れ、煮立たせないようにさらに4分ほど煮て出来上がり。

新鮮であればナスビから水が出るので、出し汁は少な目に。

レシピでは最初にゴマ油で炒めるようになっているが、油は使わなかった。

最後に汁気がなくなるように煮るとおいしい。



ゴーヤの佃煮

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ゴーヤ2本(250g)は塩もみをして20~30秒湯通しして冷水にとり、水気をしぼる。鍋に醤油25CC、酢20CC、蜂蜜を入れて煮立たせ、ゴーヤを入れて中火で、汁気が少なくなったらカツオブシ1袋を入れ、炒りゴマをふって混ぜると出来上がり。「農家のレシピ ゴーヤの佃煮」を参考にしている。



甘いハーブティ

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アップルミント、ステビア、タイムを用意した。沸騰したら火を止めて入れ、3分蒸らして全て取り出し、ステビアだけ戻し、さらに30分浸して出来上がり。



ゆで卵
  
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ポリポリキュウリ
   
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定番です。



オクラの薄切り

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熱湯で1分茹でて冷水にとり、薄切りし、カツオブシをふり醤油で。
 


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多摩全生園  内田加津江さん



泌泌と心にしみるありがたさ母よこの世に永くありませ




よき人のかはるがはるに眼に見えてたやすく吾れや死ぬと思へず




十五年病ひ保ちて生きのびし身をかへりみてはろけく思ふ




病みつぎて母の心に添ひとげむ事もなくして果てなむ吾か




枕辺に注射瓶切るヤスリの音更けゆく部屋に冷たく響く




昨夜せしテトロ注射の未だしもしびれて朝の舌にのこれる




夢ながら逢へば嘆かす母そはか今はほとほと齢老いにけり




命ありて今日にありける身と思へば嘆くにたらぬ己と思ふ




健かにあれなと交す言さへや別れのきははかなしかりけり




つつましく沈丁の花の咲くにさへ心素直に生きむ思ひす




小包に添へて給ひし些の金はかくかく尊くて泣かゆ




寝ながらに箸もつことも覚えつつ今朝は一人し飯くはむとす


内田加津江(加津枝)さんの略歴
明治42年生まれ。多摩全生園入園。昭和9年「武蔵野短歌」創刊時の編集委員。『木がくれの実』(昭和28年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


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大島青松園  政石 蒙さん



石段を声に出だして数へつつ盲ひの君と連れだち登る




目明きには見えざるものも見えぬ目に見据ゑて詠めり「草に立つ風」




今日ありて明日は分からぬ命よと口先ばかり明日へ持越す




去年のいのち今年のいのちを撞き分ける除夜の鐘いま今年を撞きぬ




脱走の患者を阻みし海峡をひと
またぎなし橋はしず
まる




不具の手を構はずとりてサンバ躍るリオの踊子の裸が眩し




仏像の指先欠けし左手のわが不具の手にかも似て親し




校正を終へてくつろぐ春の夜誰も居らねばひとり茶を飲む




かゆき背を柱の角にてこすりつつ春の夜更けのひとりの愉悦




暗闇の
涯底そこひに生きて鳴く虫かわれに聞こえて誰も気づかぬ


政石 蒙さんの過去記事



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芋天



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サツマイモの収穫ができだしたので、久しぶりに天ぷらを作った。

紫芋、普通種、オクラ、ピーマン、ナスビで、赤いのは取り遅れたピーマンが色づいたもので、パプリカではない。オクラは爪楊枝で何か所か穴を開けた。サラダ油はいつものように200CC入れた。


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野菜のかき揚げと異なり、単品で揚げる場合は失敗は少ない。かき揚げの場合「からっと」揚げるのはなかなか難しい。



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天ぷら粉を使い、100gの天ぷら粉に対して、袋の表示通り160CCの水を入れて溶き、粉がなくなるまで揚げた。サラダ油は今回は途中で50CC補充した。残った油は右の画像のように70CCだったので、使った油は180CC。



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たくさん揚げたが3日間で食べる。

水田転換畑で作るサツマイモは甘みが少ない。だから「ふかし芋」はまずく、蜂蜜をたっぷり入れて無水鍋で煮るか、芋飯や天ぷらにする。

サツマイモは春夏作のオクラ、ナスビ、ピーマン、青シソの足元に、不耕起・無肥料で11月8~10日頃にエンドウ、スナップエンドウ、グリンピースを蒔き、それらを片付ける5月末~6月頭にまた不耕起・無肥料でその畝にサツマイモ(挿し木苗)を植える。

イノシシの被害にひやひやしながら、毎朝、田んぼに着いたらすぐサツマイモに被害はないか確認している。すべてを掘り上げてしまう10月10日頃まで心配はつづく。電柵はしていてもサツマイモは特に狙われ、電柵を突破されることもある。


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多摩全生園  片山桃里さん



逢ひにきて二言三言言っただけ帰る妹よ眼をうるませて




或る時は憎しみしこともありし父十余年ぶりに会へば老ひにし




吾が病あきらめ帰る妹は垣外に出てしきり手を振る




久久に会ひたる母にいたわりの言葉かけずに別れしを悔ゆ




逢にきて吾の洗濯して帰る妹も嫁ぐ日近くなりにき




夫婦して毎月吾に逢ひにきし妹の出産の間近しと聞く




木枯らしに吹かれて帰る人人にまじりて戻る面会の弟




手の平に乗せてくれたる柿一つ赤く切なし胸病む吾に




膿盆に弾片黒く抜き取りて吾を見据える医師の眼うるむ




四度目の手術に指も変形しまだ残る弾片に時どき疼く




垣外の子等が上げたる奴凧吾れの寮舎の上に及べり


片山桃里さんの略歴
大正6年6月千葉に生まれる。昭和12年世田谷自動車隊に入隊。12年中国戦線に派遣。陸軍技術伍長。昭和23年復員。24年発病。多摩全生園に入所。「春嶺」に投句。平成元年11月1日没。享年72。『片山桃里遺稿集』(平成2年)


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菊池恵楓園  青木伸一さん



一日にひつぎ三体見送りて園にまれなるけふのさびしさ




山やまの若萌えの日に透く球磨川を遡る君の骨を守りて




君を納める墓の囲りの杉山の
ヒヨドリ啼きゆきしあと静かなり




盲導鈴の澄みて流るる辻いくつけふは歩きて新報配る




悼む増葦雄氏
らい予防法を廃止させねば死なれぬと言ひゐし君の句集成りたり




浅蜊売りの古里のなまり懐かしく裏戸を開けて少し買ひたり




全生園に派遣されし吾を喜びて迎へてくれし
桜戸丈司君
亡し




泰勝寺の庭に咲きゐし蠟梅ろうばいに声上げし津田治子思ひ佇む




わが生れし家もそのままに住むといふ甥を哀れと思へど嬉し


青木伸一さんの過去記事



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サンマ



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先日おいしかったので、またサンマを買った。去年の冷凍物だが安くておいしい。



リメイクしてカレー

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昨日のポトフの残りは、ルーを1個入れてカレーにした。



ゴーヤの酢の物

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ゴーヤはスライスして塩もみをして20分ほど置く。さっと水洗いして水気をしぼりながらボールに入れ、大さじ1の酢とすりゴマをふって、混ぜてできあがり。



ポリポリキュウリ
   
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定番です。



豆腐

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薬味はミョウガの甘酢漬けと青シソのみじん切り。


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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