fc2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  青木丈草さん



父の死を仮名でつづりし母の文涙にぬれて吾れは読みたり




不治にある吾に変らぬ愛情をつづりし妻の便りなつかし




プロミンに望みのありし日頃かも夜毎描きし故里の夢




籍を除く手続終へし兄上の文のこころにふれて泣きつも




注射うつ看護婦の手先なまめきてわが出す腕の麻痺の目立つも




恋しかり丘に登りて海底に続きて里があると思へり




夕暮を吹き来る風にゆらゆらと紅芙蓉の花ほつりとおちぬ




啄木の歌を次次浮べゐつ握りし砂が磯の香にたつ


青木丈草さんの略歴
大正4年2月7日滋賀県生まれ。昭和16年6月27日邑久光明園に入園。中部短歌所属。趣味として写真を撮り続けた。写真集『長島の自然』(平成15年)。平成15年1月14日没。『光明苑』(昭和28年)『海中石』(昭和31年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

邑久光明園  味地秀男さん



奉公のつらさは言はず弟のやさしきことを言ひて寄しぬ




癩病みて廿五の今日しみじみと母の肩こそ揉みたく思ふ




夕飯のおかずつくると牡蠣わりてすこやかに今日をわが生きてあり




世に絶ゆる癩者と思へば後の世に生けるしるしの歌ぞ残さむ




むらぎものこころさみしも世に生きて愛しと女の手にふるるなく




現身のあしたは知らずあらしむる大き力に 随順したが
ひて生きむ


味地秀男さんの略歴
邑久光明園。楓短歌会『光明苑』(昭和28年)に出詠。


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

マカロニサラダ



ゆで卵

IMG_3977.jpg




エンドウの湯通し

IMG_3966.jpg IMG_3969.jpg 

エンドウはヘタとスジをとり、沸騰した湯で2分ほど茹で、一つ食べて見て柔らかくなっていたらザルにあげ、湯切りして出来上がり。



マカロニサラダ

IMG_3972.jpg IMG_3979.jpg IMG_3980.jpg
IMG_3986.jpg

マカロニは袋の表示通り、沸騰した湯に少し塩を入れ、8分茹でてザルにあげ湯切りする。ボールにマカロニ、湯通ししたエンドウの一部、ゆで卵1個を入れ、マヨネーズ、胡椒、酢、砂糖で味付けし、混ぜて出来上がり。

マカロニとゆで卵の相性はとてもよい。

マカロニは意外と便利な食材と思った。ツナ缶やトマト缶のように常備品にしようと思う。



スナップエンドウの炒め物

IMG_3971.jpg IMG_3974.jpg  

スナップエンドウはヘタとスジをとり水洗いする。熱したフライパンに大さじ1のオリーブ油を入れ、強火~弱火で3分ほど炒め、一個食べて柔らかくなっていたら火を止め、塩・胡椒でなく、今日はニンニク醤油で味付けした。



ダイズの煮豆をリメイク

IMG_3984.jpg IMG_3989.jpg IMG_3991.jpg  

一昨日のダイズの煮豆は汁を少しとって煮立て、トマト缶の半分を入れ、再度煮立ったら弱火にして5~7分煮て出来上がり。

肉は入っていないが、ポークビーンズ風に味付けを変えてみた。
  


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

多摩全生園  山口信雄さん



人の死を告ぐる放送に目覚めけり夜来の風の吹き止まなくに




梨の花咲くとしいへど衰へし吾の視力の及ばぬ処




幾月の吾が念ひなりきこの月の療養手当にて歌集購むる




ララ衣料の配分受くると立ち列ぶ冷雨の中の長き行列




ことごとに諍ひなして睦まざる室人を吾は傍観し居り




指先の痺れて来れば漸くに馴れし作業も諦めねばならぬ




北窓の明りに寄りて書読めど視力衰へてながく続かず


山口信雄さんの略歴
大正3年生まれ。昭和17年多摩全生園入園。「アララギ」所属。昭和59年没。『木がくれの実』(昭和28年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

邑久光明園  永井静夫さん



さりげなく笑ひゐたりき昨日まで毒呑む女と思はざりしが




病み妻の睡りに落ちし息かそか夜に入りて外に風過ぐる音




癩短歌世にしろしめて大きなる海人もすでに気管孔うがてり




扉ひとえ境界に聞こゆ木槌のおと友敬吉は頭を
解剖さか
れゐむ




お母さんと寄れど涙も出しまさぬ気丈な母と夢にあひにけり




蚊をうちしわが掌のひびき空虚なり身にしみじみと夜の気は冷ゆ




やうやくに癩の病の蠢動やみぬ青葉若葉の風通るころ




雀といへ吾と仲よしが死にしかば今日はもの言はずこのまま居りたし




山風のいたぶりにして笹百合の花がみづからの花粉によごれり




けじめなき吾の不安に響き来て刃物のごとき冬の風鳴り




ポケットに眼鏡忘れず持ちていづいかなる代書けふ頼まれむ




夕ぐれの色にとけ合へず異物めきコンクリート壁に影して佇てり




みち潮に石など投げて愛情を論じし唇の乾きをなめつつ




不遇などの言葉は耳朶をくすぐれど未来をとにかく光とみなしつ




遅菊に冷たき雨のしたたりぬ癩より先にうつし身滅ぶ




まろやかなる月が嗚咽をするごとき風死にしあと磯あらふ波


永井静夫さんの過去記事



2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

スナップエンドウの炒め物



IMG_3937.jpg 
IMG_3944.jpg IMG_3952.jpg

スナップエンドウはヘタとスジをとり、水で洗う。熱したフライパンに大さじ1のオリーブ油を入れ、スナップエンドウを入れ、強火や弱火で3分ほど炒め、一つ食べて柔らかくなっていたら火を止め、塩・胡椒で味付けして出来上がり。



エンドウの湯通し

IMG_3940.jpg IMG_3942.jpg

エンドウはヘタを取り、水で洗い、2分ほど茹でてザルにあげ、湯切りして出来上がり。そのまま又はマヨネーズで。



レタス


IMG_3945.jpg




ハーブティ

IMG_3948.jpg IMG_3954.jpg IMG_3957.jpg

ワンパターンのタイム、セイジ、アップルミントを冷蔵庫から出して洗う。やかんが沸騰したら火を止めて入れ、3分蒸らし、ハーブを引き上げて出来上がり。冷めたら冷蔵庫に入れ、麦茶がわりに飲む。



ダイズの煮豆


IMG_3951.jpg      

昨晩の。


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

菊池恵楓園  入江章子さん



アララギ会費七十銭に苦しみし石川孝若く死にたり




涙壺と言える器にこぼさるる男のなみだというもあるべし




大晦日から元朝にかけて逢いに来るこの人もまた寂しきひとり




刑死せし藤本松夫その遺族を今に見守る弁護士君は




咽喉に詰まりし餅のとれて小康の芝精あわれその夜半に死




木の影に憩えるごとく置かれいし自動車の中にて男自裁す




閃光のごとく浮かびて失せたりし短歌の初句の再びは来ず




土屋文明の短冊一葉歌びとの亡き幾人の手を経てここに




スニーカーにリュックを背負う君の旅土屋勉氏再び起てよ




人よりも少しおくれてわが拾う骨が鳴るなり壺の中にて




ここに来て憩えとばかり木の下の一つの石に日の当たりおり




キリシタンにあるもあらぬも天草の一揆は興るべくして興る




治療薬プロミンが世に出でしより法改正を待ちて四十年過ぐ


入江章子さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

菊池恵楓園  近江敏也さん



整形手術すれば歩けるとききし今日醜き足の診察を受く




手押車に押されてゆけばさす如く集る視線ありて面ふせをり




朝が来たまた朝が来た病室に医師も看護婦もやさしく見えて




小箱の中に桜と錨のボタンしまひ十年われは病み継ぎて来ぬ




歩み得ぬ吾を看護りつつ夜は点字打つ疲れを見せぬ妻よと思ふ




血を吐きて終らむとする人の生命呼び戻す声は壁へだてて聞く




吾が生活小さければ妻とふたり夕餉の鰯火鉢にて焼く




身の廻り叶はむ吾にして指に火傷の絶ゆることなし




明けくれを労りくるる幼き妻よ憂ふる程に吾は疲れてはゐず




すがるなき死の上に生きゐるものらきらきらと三つ巴に
もつれゐる蝶










妻に背負はれて診察に来し吾に手を添へ呉れぬ医師も看護婦も




あかぎれの掌をしきりに嘆く妻歩み得ぬ吾の苦しみを知らず


近江敏也さんの略歴
滋賀県生まれ。少年航空兵の訓練中に敗戦。復員後郷里の郵便局の事務員。昭和24年発病。京大病院に入院。昭和27年11月25日転地療養のため菊池恵楓園に入園。病状悪化、妻の支えで生活。昭和29年「檜の影」31年「樹木」入会。33年11月腎臓炎で逝去。『陸の中の島』(1956年)『海雪』(昭和35年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

ニンジンの蒸し煮



IMG_3909.jpg IMG_3923.jpg IMG_3936.jpg

熱した無水鍋にバターを入れ、乱切りしたニンジンを入れ、極弱火で30分、火を消して余熱5分で蓋を開け、蜂蜜とポン酢を入れ、強火で1~2分からめて出来上がり。

冬のニンジンの劣化が始まったので、早く使おうと思った。



出し汁作り

IMG_3904.jpg IMG_3906.jpg

一晩水に浸した干しシイタケ、昆布、煮干しを中火にかけ、煮立ったら弱火にして削り節を入れ、5分ほど煮て、出し殻を全て取り出し、再沸騰させ、アクをとって出来上がり。




ヤーコンの甘酢漬け


IMG_3911.jpg
 IMG_3913.jpg IMG_3914.jpg
IMG_3931.jpg

ヤーコンの劣化が始まったので、使えなくなる前に、最後の甘酢漬けを作った。

初めに甘酢(だし汁180CC、酢120CC、砂糖50gを溶かし、生姜1片をすりおろす)を作る。ヤーコンはアクが多いので、切りながらボールの水に浸し、鍋の水が沸騰したら、水きりして入れ、2分ほど茹でて冷水にとり、瓶に入れる。上から甘酢を注いで出来上がり。



出し殻のふりかけ

IMG_3916.jpg IMG_3918.jpg IMG_3920.jpg 

出し汁の出し殻は粗みじん切りし、熱したフライパンで乾煎りし、砂糖と醤油で味付けして出来上がり。



 大豆の煮豆  
   
IMG_3925.jpg IMG_3928.jpg

ヤーコンとニンジンが終ると、ダイズの煮豆の具材がなくなるので、煮豆も最後。残った大豆は玄米ご飯に使い、その残りは6月12日頃に「エダマメ」として蒔く。大半は鶏の餌にする。

一晩、水に浸したダイズは戻し水を少し減らして圧力鍋に入れ、干しシイタケは戻し水ごと入れ、具材のヤーコンとニンジンを角切りして入れ、醤油、砂糖、酒、みりんで味付けし、ごま油を数滴入れ、出し汁を入れて水加減を調整し、強火で点火し、おもりが回り始めたら極弱火にして20分、火を消してそのまま放置して出来上がり。

3日ほどかけて食べる。身体にやさしいおかず。


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

多摩全生園  波田ちづ子さん



夏蜜柑一つあげたる少年が吾れに逢ふ度に頭さげゆく




不自由なる女ばかりのこの部屋に附添し居て勝気となりぬ




夫の位牌支へとなして癩園に一人の生活いつまでつづく




たかぶりてくる感情をおさへつつ時計のネジをきりきりと巻く




運針の針先口にくはえ抜くことが何時しか習慣となる




縁のなき受胎調節の附録つき今月も婦人雑誌二百円なり


波田ちづ子さんの略歴
多摩全生園。『輪唱』(昭和34年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

栗生楽泉園  沼尾神四郎さん


盲ひわれに盲ひの友が唇にてさぐりつつ足袋を履かせてくれぬ




癩園にわが果てゆかむ日思ひつつ卵売りし銭は箱にためおく




鶏小屋をなほすと妻が釘うつ音盲ひし大工のわれはききをり




鼻落ちてゆがみし面貌もおのれには見えざるを幸と思ふことあり




特重病者我ら演奏せし郭公ワルツ癩予防デーの朝ラジオより流るる




義弟夫婦がわれに面会に来るといふ理解ありてか好奇心持ちてか




他人の思惑窺ひ居ては何も出来ぬ盲杖持ち直し舗装路歩む




病歴に必要なれば拒まれず病み崩えし顔写真に映さる




鉢植の枇杷の苗木を雪解けし庭に移さんと位置を考える




この年は療友多くみまかりきしみじみと食う歳越しのそば




わが病誤診と言いて憤りし父もあわれ今は世に亡し




オリオンのぺテルギウスやリッゲルや仰ぎ見し眼が吾にもありし




盲目われ右ひだりより支えられ障害度調査医の前に据えらる


沼尾神四郎さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

ポトフ



IMG_3886.jpg IMG_3885.jpg IMG_3883.jpg
IMG_3887.jpg IMG_3892.jpg IMG_3902.jpg

シイタケは15分ほど水で戻す。具材のタマネギ、ジャガイモ、ニンジンを切る。タマネギは旧タマネギを使い、秋ジャガイモはえぐみが多いので、小さじ1の酢水に10分ほどつけた。

熱した鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、ニンニク2片の薄切り、ベーコン1連の細切り、タマネギのスライスの順に炒め、水きりしたジャガイモとニンジンを炒め、シイタケを戻し水ごと入れ、ひたひたに水を追加し、月桂樹を入れ、煮立ったら弱火にしてコンソメ2個を入れ、20分煮て胡椒で味付けして出来上がり。





エンドウの湯通し

IMG_3879.jpg IMG_3897.jpg IMG_3899.jpg

エンドウはヘタをとり、一部は茹でて湯切りして出来上がり。なにもつけずに食べた。



ハーブティ

IMG_3882.jpg
  

昨晩作ったハーブティはこの容器に入れ、冷蔵庫に入れた。



ゆで卵   
    
IMG_3890.jpg IMG_3894.jpg 


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

多摩全生園  仲田静月さん



目を病める隣りベッドの友へ来し神父の祈り箸置きて聞く




母と呼ばれし日の無く老いてゆく妻は庭に
鬼灯ほおずき
植ゑて育つる




目のうすき吾が蒔きしゆゑ稔り悪き陸稲と思ふ刈らねばならず




闘病の吾らを実習材にして准看生徒育ちてゆきぬ




半盲の吾見む術なき映画なれど題名のビラ近よりてみる




迷ひ居る盲ひの友の手を引きて籾を干しある庭を横切る




目の薄き吾前をゆく白足袋の妻を目当てに墓参す今日は




参観者の視線が吾によるならむ道辺に小さく杖とめて立つ




安らけき療養を望み監房の設置反対署名の印鑑を押す



仲田静月(徳次)さんの略歴
明治43年生まれ。昭和8年多摩全生園入園。「短歌草原」所属。『木がくれの実』(昭和28年)『陸の中の島』(1956年)『輪唱』(昭和34年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

栗生楽泉園  浅井哲也さん



歩行すでに困難となり来し吾が視力に覚えおくべし妻の面わを




顔面神経侵されし盲ひのわが笑ひ声のみにして表情ともなわず




知覚なき指よりもろく取れし爪掃きすてられぬ庭のたたきに




眼病む吾はいつしか日差しをば背にして坐る癖がつきたり




親が子を思ふ心を吾知らず子のなきままに癩に果つるか


浅井哲也さんの略歴
大正4年3月生まれ。昭和10年10月栗生楽泉園入園。昭和11年浅井あいと結婚。昭和27年失明。『盲導鈴』(昭和32年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

ニンジンと鯛アラの煮物



IMG_3864.jpg
  IMG_3867.jpg IMG_3869.jpg
IMG_3872.jpg

鯛アラは15秒湯通ししておく。鍋に出し汁、醤油、砂糖、酒、みりんを入れ、ニンジンの薄切りを入れ、煮立ったら鯛アラを入れ、生姜1片をすりおろし、落し蓋をして弱火で10分煮て、旧タマネギの茎葉を入れ、5分ほど煮て出来上がり。



黒豆の煮物
   
IMG_3858.jpg IMG_3874.jpg IMG_3877.jpg

一晩、水に浸した黒豆200gを戻し水ごと圧力鍋に入れ、砂糖70gほどと蜂の巣を入れ、醤油を小さじ1入れ、おもりが回り始めたら極弱火にして20分、火を消してそのまま放置して出来上がり。



レタス

IMG_3862.jpg


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

邑久光明園  長瀬美津緒さん



口に針くわへ引きつつ縫ひいそぐ夜なべの妻に甘藷焼きけり




幼児を思ふ一途に夢みしか病み臥す妻はうわ言を言ふ




父となること赦されず精管を断つといふなる今朝の手術室




義足吾に穿ける日もなき革靴を磨きて今日は友にゆずりぬ




病み崩ゆる身をば愛しみ初風呂に友と背なかを流し合ひをり




炎天の道に埃りをあげてゆく皮膚よわき足に冬足袋はきて




寒き夜を語りつつわれは懐に萎へゐる妻の手を温めぬ




冷えきびし夜の病床にあつあつの母の手打ちのそばの恋ほしも



長瀬美津緒(実津緒)さんの略歴
大正11年10月8日福井県生まれ。昭和17年1月18日邑久光明園入園。昭和52年11月19日没。中部短歌所属。『光明苑』(昭和28年)『陸の中の島』(1956年)『海中石』(昭和31年)


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

初物 スナップエンドウ



スナップエンドウの湯通し

IMG_3843.jpg
 IMG_3845.jpg

取り遅れて少し太いのは、2分ほど茹でて1個食べてみて、柔らかくなっていたらザルに上げ、湯切りする。そのまま又はマヨネーズで。



スナップエンドウの炒め物

IMG_3847.jpg IMG_3856.jpg

若どりしたスナップえんどうは、熱したフライパンに小さじ1のゴマ油を入れ、2分ほど炒めて1個食べてみて、柔らかくなっていたら火を止め、塩・胡椒で味付けして出来上がり。



ヤーコンの甘酢漬け

IMG_3839.jpg IMG_3841.jpg IMG_3848.jpg 
IMG_3851.jpg  

先に甘酢をつくっておく。鍋に出し汁180CC、酢120CC、砂糖50gを溶かし、生姜1片をすりおろす。

ヤーコンはアクが多いので切りながら水に浸し、ザルにあげ、2分ほど茹でて冷水にとり、瓶に入れる。冷めた甘酢を注ぐと出来上がり。明朝には食べれる。

ヤーコンはまもなく終わる。かわってタマネギの甘酢漬けができるが、タマネギは苗作りに失敗して予定数の定植ができず、出荷を優先すると甘酢漬けにまわせない。

 


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

駿河療養所  河内銀勝さん



病棟の主と言わるる我ながら神経痛に今も苦しむ




雨だれにリズムあわせる如く来る神経痛に一夜ねむれず




朝朝を雀の声に眼をさまし所内ラジオの鳴り出すを待つ




うららかな日和つづきの花便り盲いの我は聞いているのみ




集金の友も硬貨を摑み得ず看護婦を呼ぶブザーを鳴らす




盲いたる我に通じぬ言葉なりあっちだこっちだあそこだここだ


河内銀勝さんの略歴
昭和9年生まれ。昭和22年駿河療養所入所。所属なし。昭和44年没。『苔龍胆』第五集(昭和48年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

松丘保養園  春日牧夫さん



安堵なき吾が父の老境よいつまでも働かせねばならぬ責に追はるる




雨とならむ夜をとぢてゐる眼底に労苦重ねる父の貌浮く




さまざまな思ひに悶え一日暮れぬ手負猪の如くなりて吾が寝る




一日の段取り思へば入浴もはやばやと済ます日課となれり




白雪を踏みて来ませる新園長を仰ぐ吾等の希ひは多し




行く末の吾子に癩を描き云ふ年長の僚友を叱る夜寂し




園境に捨てられ居しをよそごとに嬰児は笑みしときけば切なし




新緑も玻瑠戸も濡らしふる雨に母への思慕は飽かなくつづく




陽に向きて黙黙と行くこの毛虫も目的あれば急ぎ行くべし




しとしとと朝ふりそめし雨の音意識にありてまた眠りゆく




真実に生きよと囁く声の如きものすれば夜更けて眠れなく居る




疲れたる身を支へ来て心無き物体の如く畳にまろぶ


春日牧夫さんの略歴
大正14年山形県生まれ。昭和34年没。享年34歳。昭和18年松丘保養園入園。「多摩」所属。『白樺』第二集(昭和38年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

新タマネギとツナ缶のあえ物



IMG_3816.jpg
 IMG_3818.jpg IMG_3820.jpg
IMG_3836.jpg

新タマネギ2個(小玉)はスライスして水に10分ほどさらし、ザルに上げ、水気をしぼりながらボールに入れる。油をよく切ったツナ缶、カツオブシ少々、マヨネーズ、ポン酢を入れて和えると出来上がり。



レタス
 
IMG_3808.jpg IMG_3809.jpg





タマネギの茎葉とキャベツの蒸し煮

IMG_3812.jpg IMG_3814.jpg IMG_3828.jpg

上で使った新タマネギの茎葉はざく切りし、春キャベツは手でちぎり、熱した無水鍋に入れ、極弱火で10分蒸し、生姜1片をすりおろし、味噌を出し汁でのばして入れ、強火で1分炒めて出来上がり。


 

タケノコを使った2品

IMG_3822.jpg    

タケノコは皮をむいて半分に切り、鍋に入れ、ひたひたの水と米ぬかを大さじ2入れ、煮立ったら弱火にして30~40分煮てそのまま冷ますとタケノコのアク抜き完了。



タケノコの木の芽和え

IMG_3824.jpg IMG_3826.jpg IMG_3830.jpg

木の芽はすりばちですり、味噌、砂糖、酒、みりんを入れる。下処理した竹の子はさっと水洗いして角切りにしてボールに入れ、すりばちのタレを入れて和えると出来上がり。




タケノコの佃煮
   
IMG_3832.jpg IMG_3835.jpg

下処理した竹の子はさっと水洗いしてスライスして鍋に入れ、出し汁、醤油、砂糖、酒、みりんを入れ、煮立ったら弱火にして汁気が少なくなったらカツオブシを入れ、さらに3分ほど煮て出来上がり。


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

菊池恵楓園  金見 勇さん



人に伍して甘藷を切りつつ下りたる義足はあはれつるにからまる




君が肩に確とつかまり丸木橋つひに渡りぬ義足の吾も




忘れやすき公教要理の暗誦を一途にくりかへす老妻あはれ




窓口に受けられたる吾が紙幣忽ちに消毒器の中に音たつ




唐辛子の紅きを一つくだされと隣りの翁今朝も来にける




休み日をひそかにひたる昼風呂や薄くのびたる鬚のうつれる




家思ふ心すくなくなり得たる我に淋しき秋風の吹く




吾が病癒ゆと思ひますたらちねにたやすく不治と告げらるべしや




足断ちし君と我れとの義足二つ芝生の上に並べて坐る




新調のズボンをはきて歩みをりトタン義足のきしみ淋しく


金見 勇さんの略歴
明治30年生まれ。大正14年菊池恵楓園入園。昭和57年没。「檜の影」「アララギ」所属。『菴羅樹』(昭和26年)『陸の中の島』(1956年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

多摩全生園  佐藤忠治さん



晴れし日は家族皆出て蜜柑もぐと便りの中の故里の秋




その一生隔離政策に使われて林園長悔い多からん




党友会の集りより帰る路めしいの君と肩くみ合わす




柊の垣外を行く靴音に声かけてみたし隔離療養者われは




洗いたる座布団カバーの乾きつつ風にゆらぐも喜びの一つ




退園は煙突からと言いをりし友の棺を火屋に見送る




あたたかき小春日浴びて歩こう会白杖の友とわが車椅子


佐藤忠治さんの略歴
明治34年生まれ。昭和29年多摩全生園入園。「多摩」所属。『輪唱』(昭和34年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

揚げ出し豆腐




IMG_3791.jpg IMG_3793.jpg IMG_3804.jpg


熱したフライパンに大さじ1の油を入れ、半分に切り片栗粉をつけた豆腐を入れ、蓋をして極弱火で5分、裏返して2分ほど焼き、タマネギの茎葉を入れ、タレ(だし汁大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ1)をまわしかけ、3分ほど焼き、火を消して余熱5分で出来上がり。



ハーブティ

IMG_3783.jpg IMG_3784.jpg IMG_3787.jpg

ハーブは冷蔵庫に入れておけば2週間ほど保存できる。

ヤカンが沸騰したら火を消してハーブ(タイム、セイジ、アップルミント)を入れ、3分蒸らしてハーブを取り出すと出来上がり。冷蔵庫で冷やして麦茶代わりに飲む。



大豆の煮豆


IMG_3780.jpg
 IMG_3770.jpg IMG_3799.jpg

大豆は一晩、水に浸しておいた。戻し水を少し減らして圧力鍋に入れ、ニンジン、ヤーコン、シイタケを角切りして入れ、醤油、砂糖、酒、みりんで味付けし、ごま油を数滴入れ、出し汁を入れて水加減を調整し、強火で、おもりが回り始めたら極弱火にして20分、火を消してそのまま放置して出来上がり。



新タマネギの炒め物

 IMG_3789.jpg IMG_3796.jpg 

熱したフライパンに小さじ1のゴマ油を入れ、ニンニク1片の薄切り、魚ソーセージの小口切り、新タマネギのスライスの順に炒め、ニンニク醤油で味付けして出来上がり。 
   


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

多摩全生園  児童作品


(落葉)

暮れてゆく秋はさびしく落葉など拾ひてノートにさしはさみけり

(M枝)




淋しさに野に立つ吾にサラサラと枯葉散りくる晩秋の夕べ
(F子)




寂しさに木立に寄ればハラハラと物思はせて落葉ちるなり
(A)




落葉踏み友とし別れて我が心故郷の空にさまよへてゆく
(K)




秋深み落葉つくせる菩提所の夕べさみしくひとり掃きけり
(K雄)




ひとつ跳ね二つ跳ねして蟋蟀こおろぎの鳴くがに落葉カサコソと云ふ
(S次)

「山櫻」1927・12・8)

児童作品と思えないほどハイレベルである。年齢的には15歳~18歳の短歌と思う。


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

松丘保養園  苅田省三さん



癩崩ゆる吾を所詮は離れゆく慰さめつつも兄の心は




おのおのの理想も空論に了らむとす吾らの集ひは何時も貧しく




七百の癩者が叫ぶ決起大会の肌寒き風をながく記憶す




人間の復帰を希ふプラカードしかと握りて雑草に座す




いくらでも安きリンゴを購むべく雪に濡れつつ脱柵を試む




血族の契り断ちつつ癩を病む孤りの媼が恋ふる古里




渡されし健康カード哀しけれ年毎に記るさる視力減退




哀れなる音にぞ聞こゆこつこつと先き行く盲ひの杖にさぐる音




患者らが患者を看とるこの矛盾を訴ふる叫びストに入りたり




手に触るるものをたたきて盲ひらの宴はつづく飽く事もなく




うかららに裏切られつつ母の死も知る事もなく離り病む古る



苅田省三さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

東北新生園  北海薫風さん



倖せに暮して呉れと幼な友の長き手紙に金入れてあり




離り住む思ひ淋しく日遅れの故郷の新聞くり返し読む




両の手にすがる児童らともないてプロミン注射待つ間長しも




秒針のたしかな刻み聞きながら我が悔多き一日終りぬ




裏山の枯木を打てる啄木鳥のしぐさ目守りぬ春浅き窓


北海薫風さんの略歴
昭和59年3月22日没。『陸の中の島』(1956年)『うもれ木』(昭和34年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

初物 エンドウ



IMG_3764.jpg IMG_3767.jpg

初物のエンドウはヘタを取り、2~3分塩茹でして、1個食べて、柔らかくなっていたらザルに上げ、湯切りする。そのまま、又はマヨネーズで。




お好み焼き


IMG_3756.jpg
 IMG_3759.jpg IMG_3760.jpg

豚肉100gは15秒湯通しする。ボールにざく切りしたキャベツ200g、薄力粉100g、卵2個、水125CC(卵1個なら150CC)、豚肉を入れて混ぜる。

熱したフライパンに大さじ1の油を入れ、具材を入れて蓋をし、弱火で5分、裏返して3~4分、火を消して余熱3分で出来上がり。ソースで食べる。





今日もレタス

IMG_3763.jpg   

マヨネーズ+ポン酢で。


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

松丘保養園  苅田省三さん



診断を待ち居る人ら皆暗き宿命ならむ吾もその一人




曲りたる指におさへつつ植ゑてゆく小さく萠へし黄のダリヤを




赤土に菊の芽挿しをせし夜は手に染みて菊の匂ひ残れり




瀬戸ものの割るる音せり手の麻痺をしきりに嘆きゐし妻かも知れず




医師看護婦増員せよと大会のデモは進みぬ梅雨空の下




苦しみも哀しみも吾が避けどころ昼うす暗き教会に坐す




心臓の発作起こりてねかさるる温もり遅き部屋の片隅




帰りたがる吾をいましめ家を継ぐ兄はまはりの偏見に怯ゆ




なにがしの金ひそませて配達られし兄の便りにくにの匂ひす




見極むる頬近づけておとろへし視力に触るる矢車の花




ある時は杖ともなりてひきくるる犬をなくせといふ所内の掟




哀しみを忘れむと来し雪原に犬を放てど吾を離れず




息絶えし犬を抱きつつ夜を明かす汝に冷たく朝の雨降る




生命短し犬を埋づめし樹もれ日の下に野菊の淡き花咲く



苅田省三さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

駿河療養所  上村真治さん



一人ゆく落葉の中に命一つふきのとうありかがみて撫でる




変化する入り陽の富士を仰ぎながら寄りかかる柱なほ熱くして




天つたふ陽はみんなみに片寄りて憩ふかれ草なまあたたかし




突風は張る天幕を巻き上げて病むハンストの人等かたまり合ひぬ




六十万円無断使用する職員をただせし俺がしかられてゐる




眼のふちに皺の寄りたる写真来ぬ吾の苦労を背負いいる妻




この土地を基地と名付けて米兵ら日本婦人をただ射ち殺す




有刺線張りめぐらして守りいる富士基地近き玉蜀黍畑




カナタイプ覚えて早く己が手で手紙書きたい歌も書きたい




親指の白き繃帯気にしつつ夜の人混みの駅にもまるる




吾がために本を買い来て読みくるる夜の十二時の盲人会館




この春の桜の花にふれざりき葉桜の影ベッドに動く




目しい我も基地撤廃に加わりて平和の歌を声強く唄う




共産党の講師資格の試験場カナタイプ機を提げて入りゆく




東京駅で乗換口をさがしておれば問いかけて来る同じ身体障害者




さみだれの朝の晴れ間の洗濯物眼は見えなくも白く眩しい


上村真治さんの略歴
大正2年生まれ。昭和22年駿河療養所入所。「新日本歌人」所属。昭和51年12月26日逝去。享年62。『苔龍胆』第一集(昭和28年)『苔龍胆』第2集(昭和29年)『苔龍胆』第三集(昭和31年)『陸の中の島』(1956年)『苔龍胆』第四集(昭和40年)『苔龍胆』第五集(昭和48年)『苔龍胆』第六集(昭和55年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

イワシの梅煮



IMG_3737.jpg IMG_3734.jpg

スーパーへ立ち寄ったら、イワシと鯛アラのいいのがあった。イワシは梅煮に、鯛アラは3つに小分けして冷凍した。



イワシの梅煮

IMG_3739.jpg IMG_3749.jpg IMG_3751.jpg
IMG_3753.jpg

鍋に出し汁、醤油、砂糖、酒、みりんを煮立たせ、洗ったイワシを入れ、生姜1片をすりおろし、小梅を5個入れ、再度煮立ったら弱火にして30分ほど煮て出来上がり。今日のイワシは生きがよかった。




タジン鍋

IMG_3743.jpg IMG_3746.jpg IMG_3748.jpg
IMG_3755.jpg   

簡単なので、何かもう一品という時、タジン鍋は重宝する。タジン鍋を弱火で熱しながら予熱し、大さじ1のオリーブ油を入れ、スライスしたシイタケを入れ、春キャベツを手でちぎって入れ、ベーコン1連を置き、胡椒で味付けし、弱火で10分、火を消して余熱5分で出来上がり。さっくり混ぜてポン酢で食べる。



初物 レタス   
   
IMG_3742.jpg 


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
にほんブログ村 料理ブログ 男の料理へ



セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ