あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  香山末子さん



わたしの指と眼



わたしには カセットのふたを開けて

テープを入れる指がない。

ずうとずうと以前

わたしも指を持っていたのに、

四、五年前から、

指がなくなった。

外科にみんなあずけてある

眼も二十五年前

手術でとって

先生にあずけてある。

わたしが死んで

小さな箱に納まるその日

先生が

「香山さん、眼をかえすよ、

なんでもいっぱい見ることだ・・・」と言い

外科の看護婦さんは

「香山さん、指を返します

どうぞ何んでも自由にお使いなさいね・・・」

そういってくれるかな?

そういってくれるのを

わたしは

胸の中でしきりに願っている







忘れていた韓国


カセットテープに

喋りかけ 戻して聞く

忘れていたふるさと

韓国

韓国人ということを忘れていた

韓国人ということを思い出しても

すっかり忘れてしまった言葉

思い出さん国の言葉

発音だけにはまだ韓国が

そっくり残っている

みんなといっしょに

笑い喋って

私は

韓国を忘れていた

毎月二十日には

給与金 支払いの放送をする

そのつど

そのつど

すぐまた

韓国人を忘れ大きな顔をして

皆と一緒に

笑い 喋っている私


月に小遣いが八百四十円

淋しかった

けれど今では

みんなと同じ金額になりうれしい

山の病院で

心も 小さく丸まったようになり

悲しく淋しい時もあった

でも地震があっても壊れそうにない

あの立派な納骨堂に

皆と一緒に

私も納まることだろう







空に座って


澄んでいる空 真っ青な空

二十何年も見ないんで

おあずけ おあずけ

これからも何年も何年も死ぬまで

おあずけしたまま

見るのはもう夢だけ

真っ青で

澄んでいる空色が

あの空の上でピーンと張っている

手でさわったらどんな感じだろうな

毎日毎日外科通いしている

繃帯を今日も巻いてもらって帰る

うっとおしいこと

あのピーンと張った空の中で

じゃぶじゃぶと

洗えたら

なんぼか気持がいいだろうな

いっそ あの空に上って空の上で坐って

空を撫でていたら━━

そんなことばかり考えて







タンポポ


私の庭先に三年間 抜きとらずに

大切にしているタンポポがある

付添さんが「まあいい色だこと━━」

眺めながら一つ二つとかぞえてくれる

昨日は二十五個、今日は三十個も咲いた

と、よろこんでくれる

花が大きいので暫く口唇に触れて遊んでいる

その感触がふさふさとしていた赤ん坊の頭の毛を想い出させる

前の庭を通る人が時々 タンポポきれいに咲いたねといってくれる

そのたびになつかしい子供がよみがえってくる








母の面影

お母さんも日本にきていた

お母さんは朝から晩までため息をついて

私の病気を嘆いていた

私が家に戻って半年後

お母さんは心が変ったように

国へ帰ると頑張りだし

言葉もわからん、末子が病気になっては━━

情けない 情けないと繰り返して

私が入園すると帰って行った

重い心を私一人が背負っているようだった


それから三年たったある日

お母さんが亡くなった、と

おじさんからの便りであった

私は一晩中闇の中を歩き廻わりながら

お母さんの面影に向って

掌を合わすばかりだった








汐風


十五銭のうどん一杯

うまい、匂もいい

あんなうどんは

もう戻らんだろうな・・・


夜中の十二時

豊橋の駅

最終列車は止まった

みんな店を閉めて

静まっていたが

店屋のおじさんに

特別にたのんで作って貰ったうどん

十五銭か二十銭の

あのうどんを食べた時は

病気もない

何んの苦労もなかった

大きな希望に燃えて

先に日本へ来ている主人の

そこに胸の思いは走っていた


唱和十六年三月十日

豊橋の駅に着いた時には

真暗い駅で

夜明けまで待っていた

汐風が冷たく

一番電車を待つ時間が永かった


香山末子さんの過去記事

香山末子さんの過去記事


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ピーマンのジャコ煮


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昨日の夏野菜煮込みは、カレールーを1個入れ、水をコップに4分の1ほど足して極弱火で15分ほど煮て、全体を混ぜると出来上がり。



ピーマンのジャコ煮


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ピーマンは細切り、小魚は湯をかける。鍋にピーマンと小魚を入れ、蜂の巣、醤油、酒で味付けし、中~強火で5分煮て、水気がなくなればできあがり。



エダマメ

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食べだしたら止まらない。



ナスの味噌煮

   
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乱切りしたナスをゴマ油で炒め、ナスが半分ほど浸るくらいのだし汁を入れて弱火で10分煮て、味噌をみりんでのばして入れ、汁気が少なかったので酒を少し入れ、2分ほど煮て出来上がり。




シュンギクのサラダ


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最近これにはまっている。シュンギクといえば味噌汁の薬味か鍋に入れるくらいしか知らなかったが、シュンギクを生で使うこのサラダはおいしい。

シュンギクはざく切りして、水気をしぼりながらボールに入れ、ニンニク1片のすりおろしとタレ(醤油大さじ2、酢大さじ1、レモン果汁大さじ1、ごま油少々)を入れ、すりゴマをふって、手でもむように和えると出来上がり。(野菜はともだち参照)

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多摩全生園  内田静生さん



分籍



俺は俺の穢れた戸籍を

このんで故郷から引き抜いたのだ。

分家したのだ。


斯うしてベッドに薬瓶を抱いていても

ハハハ・・・俺は一戸の戸主だ。

だが、自分の宅地をも知らない

一軒の主になってしまったのだ。


俺の宅地は何れそこいらの空き地だろうよ。

お日様が照っているだろうか、

子供達が鬼ごっこしているだろうか。

けれど、日が暮れたらさびしく

霜枯れのペンペン草に夕風が吹いているだろう。

あゝ、経帷子を着た俺の行くところは

たゞ一つその空地だけになった。

俺はペンペン草に膝小僧を抱えて、

梢に痛い三ケ月に刺されながら

いつまでも

経帷子をしらじらと風に吹かせているだろう。

(注)経帷子とは死者に着せる着物








陰影


野末のとおい秋の落日を

懸命に追っていると、


草も 木も

花も 石も、

みんな俺に背を向けて

くろい影をながながとげていた。


ふと 振り返ってみると

地上に黝々とながながと

俺は俺自身の陰影を見た。

噫 俺にもこんな醜い陰影があったのか。


おづおづ
懺悔はじらいの眸を上げると

おゝ何と 落日にあかあかと

みんな明るい親しい貌であることか。


やがてみんなの上に夜がやってくるのだ。

せめて俺はこの暫くの間を

落日の野に後向きに座っていよう。


内田静生(醍田彬、内山康郎)さんの略歴
1922年7月23日石川県に生まれる。1930年5月11日全生病院に入院。1946年3月5日死去。小説・詩などを「山桜」に発表。小説は三篇が『ハンセン病に咲いた花 戦前編』(2002 皓星社)に収録されている。


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夏野菜煮込み


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夏野菜がまだ生っている。病気から復活したトマト、ナスビ、ピーマン、オクラ、シカクマメを適当な大きさに切る。

ニンニク1片はみじん切り、ベーコン1連は細切り、タマネギ1個はスライスする。


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熱した無水鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、ニンニク、ベーコン、タマネギの順に炒め、残り野菜全部を入れて炒め、全体に油がまわったら、白ワインを少しとトマトを入れ、月桂樹3枚を置き、極弱火で20分煮て胡椒で味付けし、全体をよく混ぜて出来上がり。

いつもは普通の鍋で作るが、今回は無水鍋で作った。極弱火で、時間をかけて火を通すと、野菜のうまみが引き出される。

たくさん作って翌日、カレーかパスタにする。



   

シカクマメのゴマ和え

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シカクマメは適当な大きさに切り、4分ほど茹でてザルに上げる。ボールに醤油と蜂蜜を入れて溶かし、湯切りしたシカクマメを入れ、すりゴマをふって混ぜると出来上がり。

シカクマメは少し固くなって収穫すると、目方が取れるし、日持ちがするし、味がのる。包丁を入れた時にかなり固そうでも、細切りすると十分使える。細切りすると切り口がきれいで見栄えがいい。

株間は1メートル以上あける。窒素分(肥料)が多いと葉が茂ってジャングルになるので控える。収穫期間は3か月超。




生姜の冷凍保存

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洗って小指ほど(1回に使う量)に分割し、3~4時間陰干しし、10個ほどずつラップに包み、ジップロックに入れて冷凍庫で保存すると、1年間は十分もつ。解凍せずにそのまますりおろせる。



干しシイタケの保存

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3日間晴天が続く日を選んで収穫し、洗わずにスライスし、3日間で干し上がるようにするとカラカラになる。ジップロックに入れてこちらは冷蔵庫で保存すればこれも1年間は十分もつ。


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邑久光明園  中野ヤスオさん



むだい



その睫毛を閉じよ

碧き夜に

哀しくも濡れ光る睫毛を閉じよ

その疲れたる歩みを捨てよ

その痛ましき投影を離れよ

碧き月照り翳りつ

微風のまゝに

その心を漂わしめよ

音たてゝふと夢ひらく水連のごと

その病みたる心を漂わしめよ

さゞ波に揺れ

さゞ波に漂い

しずやかに匂い溢るゝものよ

ひたすらに睫毛を閉じよ

哀しくも濡れ光る睫毛を閉じよ








白い紙片れ


白い紙切れが赤黒い地上をはなれた時

砂塵におこった旋風が来てちりとごみとを

ひっくるめて灰色の空中に呑まれた

もう駄目です返事のかわり胸がどきんとした

脚を早めた扉が開いていた

ベッドの周囲には四五人佇っていた

肩がびくっとしたそれきり動かなかった

生と死 紙一重

昨日きた時しっかりした返事をした

早くよくなれ「ん」と答えた

昨日と今日 夢にも思わなかった淋しみ

胸に湧き眼を閉じ手を合した

時がたった 外に出た

雲もない 旋風もなかった

白い紙切れだけが

濁った水溜りにたゝきつけられていた


中野ヤスオさんの略歴
邑久光明園に在籍。中野ヤスオはペンネームと見られ、詳細は不明である。1954年刊の『光の杖』には故人とある。


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肉ジャガ


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具材のニンジン、ジャガイモは乱切り、タマネギはスライスし、豚肉100gは火を消して80度の湯で15秒湯通しする。

熱した無水鍋に大さじ1の油を入れ、タマネギを炒め、その後ジャガイモとニンジンを入れて炒め、全体に油がまわったら火を消し、大さじ2の水を入れ、豚肉を置き、醤油と蜂蜜で味付けし(混ぜない)、月桂樹の葉4枚を置き、極弱火で点火して30分、余熱5分で蓋を開け、バターを入れて混ぜると出来上がり。

我が家の無水肉ジャガ」を参考にした。



だし汁作り

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コーヒーの瓶一杯の水を鍋に入れ、昆布、煮干し、干しシイタケを入れて5時間ほど浸し、火にかけて煮立ったら昆布は取り出し、削り節を入れて弱火で5分ほど煮出し、全部取り出して再沸騰させ、アクを取ると出来上がり。

だし汁は冷めてから瓶に入れ、冷蔵庫で保存する。出し殻はみじん切りして、熱したフライパンで乾煎りし、砂糖と醤油で味付けすると「ふりかけ」の出来上がり。

  
 


 
7・5・3ポン酢作り
 
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計量カップに70ccの醤油、30ccのミリン、50ccの酢、25ccのレモン果汁とだし汁を入れて、合計1カップ(200cc)のポン酢の出来上がり。

今までお椀で作っていたが、計量カップで作った方が、瓶に入れやすい。こんなことに今まで気づかなかった。





レタス
   
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エダマメ

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生姜の初収穫

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生姜を初収穫した。左は三州生姜、右は一般に市販されているお多福生姜だが、三州生姜は種イモの30倍ほど、お多福生姜は10倍ほどにしかならなかった。

料理に使うのは小指の先ほどだから、三州生姜の方が使い勝手もよい。小指の先ほどに分解して洗い、半日ほど陰干しして乾かし、ラップで7~8個ずつ包みジップロックに入れて冷凍庫で保存すると1年間持つ。解凍せずにそのまますりおろして使う。



育苗が終りに近づいた

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明日、残りのホウレンソウ2箱を定植し、11月上旬に春キャベツ2品種を定植すると、お盆に蒔いたキャベツ類から始まった門前(かどさき)での育苗も終わる。


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4段を5段にした


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山の巣箱は4段目の中ほどまで蜂がぎっしり詰まっていたが、底板までは少し余裕がある。

その後、田んぼのそばの巣箱の開閉扉を開けたら画像の通り、蜂が底板についている。これは一大事と家にとんぼ返りして、昨年のオーナー(3群借りた)と今年のオーナー(2群借りた)に電話相談したら、1箱継いで5箱(5段)にした方がよいだろうと言われる。

4段(箱)を持ち上げて1箱ついでその上に4段(箱)を置くのは、重すぎて1人では持ち上がらないので、蜂仲間に手伝ってもらった。

9月16日に山の巣箱を採蜜した時、田んぼのそばの巣箱も4段目に巣が伸び、10月8日に内検した時は4段目の中ほどまできていたので、10月29日の今日、このような状況になることを考えなくもなかったが、秋が深まっていたから、もうそんなに巣はのびず、このまま越冬へ向うだろうと思っていたが、蜂が底板についてしまうと、継箱をするしかなかった。

1箱採蜜して1箱を継いで、そのまま4段にするなら9月20日頃までにした方がよい。その後に巣が伸びたら「継箱」の選択しかない。10月以降の採蜜は越冬用の蜜を奪うことになる。

この4年間、9月10日以降はずっと「蜂浪人」が続いていたので、この時期にまだ2群も、毎日観賞できることはうれしい。
  


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長島愛生園  志樹逸馬さん


1つずつと思いましたが、残り2つを紹介させて頂きます。


種子


ひとにぎりの土さえあれば

生命はどこからでも芽を吹いた

かなしみの病床でも

よろこびの花畑でも

こぼれ落ちたところがふるさと

種子は

天地の約束されたことばの中に

ただ みのる

汗や疲れをなつかしがらせるものよ



黒土の汚れ

生きてさえおれば

花ひらく憧れこそ持って来る

1952年10月15日








静けさの中に わたしは


静けさの中に わたしは

生まれる


へやがひらかれる

言語が出かけてくる


静けさの中に わたしは

生命を見つける

像(かたち)をきめる


静けさの中に わたしは

時間を超える 位置を超える

無限の花を咲かせる

どこまでも歩いてゆく


静けさの中に わたしは

はじめて ほおえみ

終わりを 眠る

1955年


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鯛アラで水炊き鍋


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前回入れ忘れた冬瓜(トウガン)とタマネギを入れた。どちらも鍋によく合う。

昼から土鍋に水を入れ、昆布、煮干し、干しシイタケを浸しておく。具材のキクイモ(5ミリほどに薄切り)、ニンジン、トウガンを入れて中火で点火し、煮立ったら弱火にして湯通しした鯛アラとタマネギを入れて10分ほど煮てネギを入れ、1分してシュンギクを入れ30秒で火を止めて出来上がり。

  


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鍋は野菜を準備するのに結構手間がかかる。鯛アラも2時間以上前に冷凍庫から出しておく。
   
   


ジャガイモのオイスターソース炒め 

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熱した無水鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、小さ目に乱切りしたジャガイモを置き、風味付けにローズマリーを入れて極弱火で30分、火を消して余熱5分で蓋を開け、オイスターソース大さじ1と醤油小さじ1を入れ、強火で1分炒めて出来上がり。

後でレシピ「テリッテリッ!新ジャガのオイスター炒め」を見たら、オリーブ油ではなくバターで、砂糖も大さじ1~2入っていた。





干しシイタケとシイタケの甘辛煮

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シイタケのいいものはスライスして天日乾燥し、


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虫食いやナメクジのはったものは、スライスして煮ることにした。醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、水少々と削り節を入れ、煮立ったら弱火にして20分煮て出来上がり。最後は強火にして2分ほど、水分が飛ぶように煎り付けた。
お弁当にぴったり シイタケの甘辛煮」を参考にした。

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長島愛生園  志樹逸馬さん


昨日送られてきた「愛生」誌に、ハンセンボランティア「ゆいの会」会員 疋田邦男さんの書かれた『詩人・永瀬清子と長島⑩』の記事があり、その中に志樹逸馬さんの詩が3つ載せられていた。1つずつ紹介させて頂きます。


水をむ女


広い地上 貴方はどうして

私達病み汚れている者の集まる小さな島を

たった一つの職場と選んだのですか


黒く澄んだ瞳を持つ若い貴方に

純白の服を着せたのは 誰なのですか


この生命に掬まれる水の 今日も━━

冷たいかおりを親しみ

うちに・・・赤い血潮となる不思議をいぶかしみながら


あゝ貴方は何処から来た

この胸に顫える手を

じっと 私はみつめるばかりです

1951年


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ニンジンとキクイモの煮物


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ニンジンとキクイモは乱切りし、干しシイタケは水で戻す。

鍋にニンジンとキクイモを入れ、戻し水ごとシイタケも入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、削り節を入れ、水をひたひたにし、煮立ったら水加減を見て弱火にし、15分煮て出来上がり。




サツマイモのおやつ

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無水鍋を熱してバターを入れ、乱切りしたサツマイモ2種を入れ、蜂の巣を置き、極弱火で30分、火を消して余熱5分で蓋を開け、さっくり混ぜて出来上がり。




ゆで卵

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秋深くなって羽換えし、羽根がいっぱい鶏舎の床に落ちている。そのためこの1週間ほど1日1個もしくはゼロだったが、今日は4個産んでいた。近所の稲作農家からたくさんのコゴメ(もみすり後のくず米)をいただき、それを毎日たっぷり与えた効果だろう。




インゲンのニンニク醤油炒め

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定番です。これがおいしいので、他の料理法をしようと思わない。



シカクマメとドレッシング2種

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4分ほど茹でて柔らかくなったシカクマメはざるに上げる。ボールに胡椒、ニンニク1片のすりおろし、ゴマ油少々と酢を入れ、シカクマメを入れて混ぜると出来上がり。

残りのシカクマメは、レタスにかけるドレッシングで和えた。ドレッシングをいろいろ試行中。



山芋のむかご
    
  
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山芋はむかごを採り、芋も一括収穫したが、でこぼこした芋で出荷がとてもしづらい。イノシシにも狙われるので、来年は植えない予定。



ユズ茶(ユズの蜂蜜漬け)

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ユズ2個は半分に切って果汁をしぼり、種は捨て、果汁は瓶に入れる。中の袋と外皮も千切りして瓶に入れる。その上から蜂蜜を入れて出来上がり。

1日1回は混ぜ、7~10日して馴染んだら、少しずつ湯呑に取り、湯を注いで飲む。

「自家製ユズ茶(ユズの蜂蜜漬け)」を参考にした。


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長島愛生園  明石海人さん






誰が死んだのか、知らせの鉦が鳴っている。日が暮れて寒い雨が降っている。こんな日に私も死んでゆくのではないか。乙女達が婚礼の日を思うように、私は死ぬ日の事を考える。汚れた壁の傍で息をひきとるときも、付添夫が湯灌をする間も、お仕着せの浴衣を着せられて解剖室へ運ばれる時にも、柩車に乗って赤土の
切通しを火葬場へ向かう途中も、このような雨が寒い音をたてているのであろう。葬列には友人の誰彼が「こんな日に死ぬなんて後生の悪い奴だ。」と泥濘に吸われる下駄を気にしたり、やがて短い祈りと讃美歌。それにしても天国などへはゆけそうもないしいや私に堕ちて行く地獄さえあるであろうか。
 妻が来ていたら、若し妻が来ていたら、昔、白雲の影むらさき立つ湖のほとりに住み、銀黒長身の狗を愛して、白鮠の跳る夕べを逍遥い、枇杷の実の明るい窓に唄いなどした事を思い出し乍ら、短いあの頃の為に涙を流してくれよう。後、その空色の音階に明日の喪服を被せてしまった私のためにも。
 柩が罅の入った煉瓦の竃に入れられる時、目の下の入海にはあの黄色い煙突の鉱石船が、艫の辺りに灯を瞬かせ乍ら起重機の音を立てているかも知れない。
 かくて、濡れた煙突の先からうすい煙が立ちのぼり、粗末な命の器がそれを触ばんだ微生物も共に、この島を降り沈める雨の中で灰になってゆく夜。人が名づけて不幸とよぶあらゆる不吉な影の焦点、生きながら屍になり果てる宿縁の一環が鳴り歇む夜も、雨の音に魂を濡らし乍ら、誰れかがやはりこんな事を考えているのであろう。
 届けられた骨壺にふるさとの母や妻が嘆く日も、根上り松の古木が章魚のように足をひろげている海辺の松原に、父や弟や幼いものの墓と並んでその骨壺が埋められるときにも、冷たい雨は、遠く夢みる故郷の風物に白い光の縞を鏤めていよう。
 冬がくる度この雨は、私の墓を濡らし、私を知っていた人達の墓を濡らし、それらの一切が忘られてしまってからも、天と地との間にささやかな音をてていることであろう。
 世に暇を告げるなら島、をうづめる丹躑躅が黄金に映える夕べ、夏ならば白罌粟に露の乾く午前十時、などと思っていたことも、寒い雨が降り続けている今日この頃の心には儚いものになって来た。あたりの起居の中を冬枯の木立のように過ぎて来た四年越しの病褥。たまたま呼吸困難の発作もなく青ざめてゆく今日の背に、潤いも暖みも涸れつくしたこの身を罩めて、夜はひとしきり濃やかな影を拡げる。浅い眠りに呼びかえすあの日この日の谺を、現に嗤う寂滅の秒刻。今はもう不幸でさえもない。夕暮の底に濡れている盲いた夢であるにすぎない。
 寒い雨が降っている。誰れが死んだのか、知らせの鉦が鳴っている。


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棚田ドライブ


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久米南町の北庄の棚田をかわきりに、大垪和西、上籾と周辺に3つの「日本の棚田百選」があって、恰好のドライブコースである。

北庄の棚田まで、家からノンストップで1時間半ほどかかる。





 大垪和西の棚田 
   
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ここは3つのうちでも、最も手がはいった「巨大なすり鉢型の棚田」で、一周ドライブすると、この棚田の全貌がわかる。

多分、何軒かの大規模農家が請け負って、補助金をもらいながらこの棚田を維持しているのだろう。どんな方法であれ、次の世代につないでほしい風景である。

少しわかりづらい場所にあるが、初めて見たら度胆を抜かれるだろう。




棚田の赤ソバ

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近くに「紅そば亭」というお食事処があり、3つの棚田の中間点のような場所にある。

ソバはミツバチの有名な蜜源であり、さっそくミツバチを探したが、名を知らない蜂はたくさんいるのに、ミツバチだけは見えなかった。



上籾の棚田

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少し荒地が目立った。以前はこの近くにある「園田ファーム」という農家民宿に一泊して棚田ドライブをしていたが、コースに慣れてから(道がわかってから)は日帰りドライブになっている。



タジン鍋

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タジン鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、タマネギのスライスを下敷きにしてジャガイモの薄切りを置き、ニンニク10片、ベーコン1連、ローズマリーの茎を置き、シイタケのスライスを置き、胡椒で味付けし、弱火で25分、火を消して余熱5分で出来上がり。

まるごとニンニクとポテトのオイル煮風」を参考にしている。ニンニクが口の中でとろける。



エダマメ

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定番です。



シュンギクのサラダ

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前回、水が出たので、今回はシュンギクをざく切りした後、手で水気をしぼってボールに入れた。

ドレッシングは醤油大さじ2、酢大さじ1、ゴマ油少々、ユズ果汁半個分、ニンニク1片のすりおろしを混ぜ、ボールに入れ、手でもむように和えると出来上がり。

後でレシピを見たら、すりゴマを入れるのを忘れていた。


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栗生楽泉園  香山末子さん



唐辛子のある風景



私の古里は わら屋根ばかり

秋になると わら屋根に

真赤な唐辛子が干される

どの家の屋根も

秋空のもとに唐辛子が映えて

眼に痛い程だった

日本の屋根には

真赤な梅干が

かごに詰まって土用干しされている

私は発熱のたびに

あの赤い梅干を口にする

韓国のあの真赤な景色は

今どうなっているだろうか?

眼に浮んで消えない熱のある日








まっしろいサンダル


昔は床が板で 看護婦さんが歩けば

ビシビシ音がした

今は部屋の中も廊下もみんなコンクリート壁が高くて ひとつも聞こえない

雨の音も聞こえない

私の頭の中は何も聞こえない闇の世界

自分の病気のことだけ考えている

看護婦のまっしろいサンダル 音がかわいい

カランコロンカランコロン

暗闇の中が明るくなる

ふっくらとした手足

ふっくらとしたかわいい顔を思い浮かべる

ときたま、バタバタ、ガタガタ、ガッーと走って行く

「おお どうしたかな」と言うと

明るく笑う声で

「走っただけだ」と答える

その時の走る姿を考えて また笑う

若い笑い

いいなあ、私はあんなに笑ったことがない

うらやましい

あの笑う声が








真赤な火の粉


私の好きな原稿

いくら好きでもいっぺんで出来あがらん

何回も直すうちに

頭の気が揉めて

腹が立って

手の中でしっかり揉みくちゃにして

灰皿にマッチ一本

真赤な火の粉

燃えて

真白い煙がもうもうと立ち上がる

灰もいくつかちぎられて

たちまち空へ立っていって

白い雲黒い雲

どっちになるのかなあと思いながら

いつまでも眺めている

おろおろと丸い喋々のようだ








鶏と犬


春の陽を受けた縁側には

鶏と犬

いつも一緒

餌を食べ終えた鶏

私の周りで羽根をバタバタさせて大騒ぎ

残したごはんを箸ごとやると

振り回して尻尾を空に向け

一粒一粒拾って食べる

向う側には

肩高くして座っているおとなしいワン公

私を見ると

ワンワンと声を張り上げる

残り物の魚の頭とごはんを皿に盛ってゆけば

魚の頭を食べている間

鶏が来てワン公のごはんを食べてしまう

鶏の雛がワン公の背中に並んで止まっている

大きい赤い犬に黄色い雛鳥

花が咲いたようだ

いつも仲のよい犬と鶏

私の古里

韓国

田舎の家はでっかくて庭も広い

横には鶏小屋

前は大きな畑

真青な野菜畑

人間も食べ鶏も自由に突ついて食べ

野菜の芯が棒のようにおっ立っている

豚小屋 牛小屋が並び

餌が遅いと屋根がぶっ飛びそうな

ごっつい豚の鳴き声

牛は尻尾を振り目を細くして

居眠りばかり

いまはなつかしい私の古里


香山末子さんの過去記事 


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サツマイモのバター煮


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ムラサキ芋と普通種は乱切りする。熱した無水鍋にバターをひき、サツマイモを置き、蜂の巣を入れ、極弱火で35分、余熱5分で蓋を開け、大さじ1の醤油を入れて混ぜると出来上がり。ムラサキ芋は煮くずれした。

蜂蜜はしぼらずに、蜂の巣のまま料理に使っている。

最後に醤油を入れるかどうか迷って、結局入れた。醤油を入れても入れなくても、「おかず」にはならず「おやつ」。



サトイモの煮物

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サトイモはこそげるようにむいて乱切りして鍋に入れ、スライスしたシイタケを入れ、醤油、蜂の巣、酒、みりんで味付けし、水と出しの素を入れ、煮立ったら弱火にして15分煮て出来上がり。


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使わなかったサトイモは洗って乱切りしてジップロックに入れて冷凍庫で保存する。解凍せずにこのまま煮物等に使えるようだ。



11月以降のニンニク保存


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5月末に収穫してからはネットに入れ、風通しのいい軒下につるしていたが、植え付けが終ったので、残りのニンニクは鱗片を外し、ジップロックに入れて冷蔵庫で保存する。鱗片内部に新芽が出てきたら冷凍庫へ入れる。



レタス

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ミニレタス(品種名はマノア)で結球しない。箱に入れる時、小さい方が送りやすいし、「トウ立ち」しても食べれるので、収穫期間も長い。



タマネギと魚ソーセージの炒め物

   
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熱したフライパンに大さじ1のオリーブ油を入れ、ニンニク1片のみじん切り、魚ソーセージ、頂いた蒲鉾を入れて炒め、次にタマネギを入れて炒め、オイスターソース大さじ1と醤油小さじ2で味付けして出来上がり。

「ケチャップとウスターソース」で味付けするか「オイスターソースと醤油」にするか、直前まで迷った。


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栗生楽泉園  谺 雄二さん



病床で



うかつに 病むことは

ゆるされぬ

まして 病んで 死ぬなんて

平和すぎて

ボクの性には あわない

だのに ライを

八つの時から 病んでいる


ボクの朝は またしても

夜から 取り残され 充血

直立歩行への 焦燥にかられ

なお畸形を ふかめる 風景の中

ボクはようやく わが体臭に めざめる

オヤジよ! 思わず 呼び

息子の位置は するどく

えぐられる━━オフクロはライに死んだ


わが体臭を かぐ

病床に あぐらをかいて

胸元を はだけて

その痛み かなしみを かみしめ

肚いっぱい 体臭を かぐ

すると ボクの 体の中に

重い手ごたえ 確かにあって

しかもそれ 病んで とげとげしく

痩せ細った ボクの神経を あばき

さらに荒々しく 心 踏みにじり

むかつくほど 熱っぽく

ボクを おそう


たわけが

いつまで 病む気か!

じんと こみあげ

ボクを搏つ 体臭━━

オヤジは すでに年老いて

もうじき 死ぬ

働いて 働きぬいて

報われもせず ついに骨枯れて

ある日

オヤジは 死ぬ


しかし オヤジ!

この まっぴるま

ボクの病室の 窓にも

すごく青い 八月の 空

ライの 汗と垢と 屈辱の

傷のにおいに まみれてなお

ベッドの上の 息子に伝わる

あなたの 体臭が ある


その体臭を かぐ

いかにも 病んで

死んでは ならぬ
 


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鯛アラで水炊き鍋


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土鍋に水を入れ、昆布、干しシイタケ、煮干しを入れ、5時間ほど置く。中火で点火し、スライスしたニンジンとキクイモを入れ、煮立ったら昆布は取り出し、湯通しした鯛アラを入れ、引き続き中火で10分ほど煮てネギを入れ、1分ほどしてシュンギクを入れ、30秒で火を止め、30秒ほど蒸らして出来上がり。ポン酢で食べる。

鍋の季節にはちょっと早いが、ネギとシュンギクを食べようと思った。

我が家の鍋は魚のアラを使った「海鮮鍋」がほとんど。

タマネギと冬瓜(トウガン)を入れる予定だったのに、入れ忘れた。

ハクサイとミズナが定番だが、収穫は初霜(11月23日前後)の頃。

キクイモはゴボウ代わり(ゴボウのレシピがそのまま使える)に使う。風味が似ている。

    


手作りポン酢
 
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醤油70cc、酢50cc、みりん30ccを入れ、ユズ果汁をしぼり、種を取り出して出来上がり。「7・5・3ポン酢」を参考にしている。

いつもは市販のレモン果汁25ccとだし汁25ccを入れるが、ユズが収穫期に入ったのでユズ果汁を使い、だし汁は最近作っていないので入れなかった。



エダマメ

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ニワトリとヤギの飼料用に3品種(白ダイズ、青大豆、黒豆)を蒔いているので、まだまだ食べれる。無肥料放任栽培だから実はあまり太っていない。




インゲンのニンニク醤油炒め
  
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定番です。




干しキュウリのパリパリ漬け

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食べやすい大きさに切って瓶に入れ、入った量を見て、酢130cc、めんつゆ130ccを入れ、ニンニク1片をすりおろし、一昼夜ほど常温に置き、その後は冷蔵庫で保存する。


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長島愛生園  しまだひとしさん






朝ごと 怖れなしに

掌をみることができるか

手をのばした新聞紙のうえで

不意に水ぶくれしている指

生きのびたいばっかりに 肉脱して

ぎりぎりに痩せている指


掌に巻かれた繃帯はすぐ汚れる

怠惰な心のように繃帯の中にくるまりたい指

繃帯の中には安堵がある

朝ごと 繃帯は

すばやくとり換えてもらえるから

怖れ

というほどの存在であることもなく

指はきのうと同じ形で

巻き換えられた繃帯の中でゆがんでいる









義足の唄


おれには頭も眼もない


神様は自分に似せて

人間をおつくりになった

人間は自分の切りとられた部分に似せて

おれをつくった


追われてきたという山河

晴れた海のむこうをみとれさせることもある

人間のもつ過去は

おれにはない


人間はもしかしたら神様に

似ているところがあるのかもしれないが

おれは人間の足に似ていると

思ったことはない


人間は自分をつくってくれたもののことを

忘れて生きていけるが

おれはおれをつくったものを離れて

生きていけない


人間にとっておれは

やむをえない部分であるかもしれないが

おれにとっては

すべてだ


だから

二十年同じ土しか踏まない主人に耐えている


ぎっこ

ぎっこ



しまだひとし(島田等)さんの略歴)
1926年5月11日、三重県に生まれる。県立中学中退。1947年9月9日、長島愛生園入所。「らい」詩人集団代表。1995年10月20日死去。評論集『病棄て』(1985 ゆみる出版)、詩集『返礼』(1992 私家版)、『次の冬』(1994 論楽社)、遺稿集『花』(1996 手帳舎)。編集の仕事に『隔絶の里程 長島愛生園入園者50年史』(1982 日本文教出版)、『全患協斗争史』(森田竹次著 1987 私家版)、『死にゆく日にそなえて』(森田竹次著 1978 私家版)などがある。


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玄米ご飯


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3合の玄米を洗って無水鍋に入れ、4カップと25ccの水を入れ、5分ほどで煮立ったら(音でわかる)、極弱火で1時間、火を消して余熱30分で出来上がり。

玄米だから、サツマイモご飯や炊き込みご飯より30分長く炊いたが、水は同量にした。

考えてみたら、30分長く炊くという事は、水もその分だけ多く入れる必要があるが、うっかりしていた。ぱさぱさしていたが、焦げついてはいなかった。

玄米ご飯を炊く時はたいていダイズを入れるが、ダイズの収穫期は11月中下旬である。

無水鍋で玄米もダイズも炊けるので、圧力鍋は必需品でなくなった。我が家で圧力鍋を使うのは、玄米やダイズを炊く時だけだったから。





干しキュウリと干しシイタケ

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大きいキュウリだったので、中のズをとって使った。キュウリはあと半日干してパリパリ漬けにし、シイタケはあと2日干して、カラカラにしないと長期保存はできない。



ニンジンのグラッセ

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間引きニンジンは適当な大きさに切って鍋に入れ、ひたひたより少なめの水と蜂蜜を入れ、煮立ったら弱火にして15分煮て、汁気が多かったので少し捨て、バターを入れてさらに5分煮て汁気がなくなれば出来上がり。

「ニンジンのバター煮」とか「ニンジンのつや煮」より「ニンジンのグラッセ」といった方がおいしく感じる。「ハンバーグ・ステーキに人参のグラッセ」と「元ステーキ職人直伝!人参のグラッセ」を参考にした。

砂糖とバターの量は1対1より、1対3の方がいいような気がした。



シュンギクのサラダ    
   
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昨日に続いて作った。シュンギクはざく切りしてボールに入れ、ドレッシング(醤油大さじ2、酢大さじ1、ゴマ油少々、ニンニク1片のすりおろし)をかけ、すりごまをふり、手でもむように和えて出来上がり。

シュンギクは湯通ししなくても、手でもむだけでかなり目減りする。
 


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邑久光明園  秋田穂月さん



蒼穹への招待



これほど美しく

これほど軽やかに

これほどいきいきと

これほどすばらしく

きらめきながら

蒼穹へきえてゆく煙を

かつてぼくは見た記憶がない

三十年にあまる療養生活から

やっと解放された妻を荼毘にする

花束よりも華麗な煙なのだ

それはまたぼくへの招待状なのだ

夜の闇にまぎれ

潮の香は

荼毘所をつつむ

限りない帰天を遂げさせた形のままに

春夏秋冬 その日その時の

涙にうつり

おごそかに ひっそりと

荼毘所の煙突は立ちつくしている

人とは何か

何でないのか

ぼくはぼくに向って

終りのない問いかけを重ね

深められてゆく悲しみに

昨日と同じ重さだけ

疲れはてるのだ








空白への招待


くる日も

くる日も

はるかな

風のゆくてに

生への意志をつつむように

きらめいている

ふるさと


空白の頁はめくられたままだ

山河のにおいは

あらあらしく軋み

積み忘れた翼を

生のはざまで

今日も

死よりもにがい形に編みつづけ

未来をかきあつめた過去に

あえぎながら

死ねなかった


近づくにつれて小さくなってゆく

ぼくの脳裡の

ふるさと

母の墓前に佇つと

涙もなく

よろこびもなく

せつなさも消え

ずっと前からここに

たたずんでいたようでもあり

すべての故郷の

人々の視線を

おそれながら

やっと

辿りついた そんな

疲れが

どっとぼくをとらえて

まぶしい景色だけが

よみがえってくる


空白

あるいは

空白

ないし

空白 の充実

母が生きつづけている足許

そして

ばくは傾きながら

空白への招待状を

残照のなかで

なりふりかまわず

麻痺した手に

うけとる


秋田穂月さんの過去記事


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シュンギクのサラダ


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シュンギクはざく切りしてボールに入れ、ドレッシング(醤油大さじ2、酢大さじ1、ごま油少々、ニンニク1片のすりおろし)を入れ、すりゴマをふり、手でもむように和える。(野菜はともだち参照)



シイタケの甘辛煮

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シイタケはスライスする。鍋に醤油、蜂蜜、酒、みりんを入れ、水を少し入れ、煮立ったらシイタケを入れ、弱火で10分ほど煮て汁気がなくなれば出来上がり。

シイタケからかなり水が出るので、最初は少しの水で、途中で水を足しながら煮る。「お弁当にぴったり シイタケの甘辛煮」を参考にした。

今日の雨でしいたけがまた出るだろう。





インゲンのニンニク醤油炒め

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定番です。インゲンは洗って半分に切り、今回はシカクマメも少し入れた。

熱した無水鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、インゲンとシカクマメを置き、弱火で20分、火を消して余熱5分で蓋を開け、ニンニク醤油を入れ、強火で1分炒めて出来上がり。





ニンニク醤油

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ニンニクの皮をむいて洗い、瓶に入れ、醤油を注ぐだけだが、重宝している。2か月ほどすればニンニクも食べれる。

これ以外にニンニクの鱗片はジップロックに入れて冷蔵庫で保存している。鱗片内部に芽が出てきたら冷凍庫に入れる。




サトイモのおやき
 

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一昨日、ユズ味噌で食べるのに蒸したサトイモの残りを、また5分ほど蒸してつぶし、熱したフライパンにバターを入れ、裏表5分ずつ焼いて皿にとり、蜂蜜をつけて食べる。「冷凍里芋でモッチモチホットケーキなり!を参考にした。

サトイモは「おやつ」にするより「おかず」にした方が合う。



ピーマンの煮物


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ピーマンは半分に切って種を取る。熱した無水鍋に醤油、蜂蜜、酒、みりん、水50ccを入れ、ピーマンを入れ、削り節をふって混ぜ、弱火で20分、火を消して余熱5分で出来上がり。

水を入れたのが失敗だった。いつも作る「ピーマンのジャコ煮」の方がおいしい。




ポリポリキュウリ
    
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干しキュウリのパリパリ漬けを作りたかったが、雨だったのでこっちにした。

キュウリ3本は乱切りして塩もみをし、2時間以上おく。容器に醤油大さじ2、ごま油少々、ニンニク1片のすりおろし、胡椒を入れて混ぜ、キュウリの水気をしぼりながら入れて混ぜると出来上がり。



シカクマメを使った2品


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シカクマメはへたを取って半分に切り、熱湯で4分ほど茹でて柔らかくなったらザルに上げて湯切りする。



シカクマメのゴマ和え

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ボールに醤油と蜂蜜を入れ、シカクマメの半分を入れ、すりゴマをふって混ぜると出来上がり。


シカクマメとトマトのチーズ焼き
   
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残りのシカクマメは耐熱皿に入れ、半分に切ったミニトマトを置き、小口切りした魚ソーセージを置き、ニンニク1片をすりおろし、マヨネーズと粉チーズをふり、オーブントースターで7分焼いて出来上がり。ポン酢を少しかけて食べる。「四角豆とトマトのチーズ焼き」を参考にした。

ちょっとこってりしているがおいしい。

野菜は全て「旬の自給野菜」を使っている。たまにもらうことはあっても、買うことはない。
  


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栗生楽泉園  中島栄一さん



ゴム靴に



おれは変形した足に

ゴム靴を履かせて

ずるこずるこ歩く

悲しそうに靴は泣く


らいの傷足に繃帯して

びっこを引いて

松葉杖にすがって

乞食のように


だがおれは

このゴム靴でないと

一歩も歩けないのだ

なお弱視のおれは

舌先でゴム靴を

舐めてさぐって履く


こんな不潔な動作は

誰にも見せたくない

社会の人はなんと

思うだろう

いやこんな愚痴は

やめよう


お前に願いがある

びっくりするなよ

おれはお前と

近いうちに郷里へ

里帰りする

ゆるしが出たよ


その時はいっしょにたのむ

お前を磨いてやる

郷里の土は温かいか

冷たいかよく踏みつけてくれ

三十年の古里の土を








印鑑


印鑑は無心に嘆く

なだめてもなだめても

寂しそうな顔をする

実家から

おれの印鑑を

借りに来るたび。

おれの印鑑が役に立つのは

土地の値上がりするたび

つぎつぎに田畑が切り売りされて

どこかへ消える

もう

永久に戻らない

美しい田畑

古里の小川

昔の夢となって

悲しみがこみあげてくる。

おれの大切な印鑑

やがて

無用になって

なんの役にも立たぬ時

もう二度と

実家からは

印鑑を借りに来ない。

療養所のおれには

縁がないだろう。

だが

おれは印鑑を

堅く握ったまま

ながく続いた

おらが農業も

ついに別れる時がくる。

あの鍬も馬も

いまは離れてしまった

田舎の素朴な生活が

むしょうになつかしい

残念でたまらない

おれはこの印鑑を

幾度も幾度も

力なく見つめるのだ。


中島栄一さんの過去記事


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イワシの梅煮


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スーパーで今日買った魚は、鯛アラ198円、イワシ198円、サンマ240円。

小分けした在庫が3つあったが、良い鯛アラだったので買い、2つに小分けし冷凍した。



サンマ

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イワシの梅煮

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頭とハラワタを取るのが面倒だったので、そのまま煮たら、別に問題はなく、骨まで食べれた。

醤油、砂糖、酒、みりん、1カップの水と出しの素を入れ、生姜1片をすりおろし、小梅4個を入れ、煮立ったら弱火にしてイワシを入れ、落し蓋をして25分煮て汁気が少なくなると出来上がり。「いわしの梅煮」を参考にしている。



レタス
 
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一昨日作ったドレッシングと、昨日作ったゆず味噌で食べた。


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多摩全生園  光岡良二さん




別れのあとに



五月の夕ぐれの

冷えびえした雨雲の空に

一本の緑の樹の梢がさわさわと揺れている。

短い三日の旅から帰って来て

私はそれを眺めている。

疲れて、すこし悲しく・・・

梢はまだ私のそとがわで

私の網膜で すげなく揺れているだけだ。

その緑の円錐をめぐる

見えない風の冷たさの中に私は融けこめない。


つかの間の幸福の火照りが

私の中にまだ燃えている。

だがそれは慌しくひとときに冷えてゆくだろう。

そしてこころは

もうあの知り尽した牢獄を感じはじめる。

愛するひとよ

おまえの瞳も 波だつ髪も しなやかに勁い腕も

ああ お前に属した一切が今はない

そして遠く引き裂かれた魂のsobbingだけが

風の中に顫へてくるのを感じる。

悲しみにいっぱいに満ちた世界

その何億分の一かを背負っている私たち

それだけでも こんなに重いのだ。

五月の とある夕ぐれの

雨間のいぶし銀の残光の中に

ひっそりと揺れている孤独な梢よ

お前の悲しみを聞かせてくれ。










池はまどろんでいた。

遠い江戸の頃から此処にあったのだ。

ときどき電車のひびきが

風に乗って聞えて来た。

池には氷が張りつめていた。

日なたの方の汀は、もうぼさぼさと

おたまじゃくしの卵でもありそうに

ゆるんでいたが

日陰の氷は暗い緑の水を潜めていた。

その水の色に吸われて

私たちは汀の枯草に座っていた。

冬の陽が

池と私たちの上だけに照りこぼれ

時間というものが死んでしまったようだった。

ふと、きいん きいんと小鳥の啼く声がした。

と思ったら、それは向う岸にこどもが来て

池の氷に小石を投げているのだった。

その音は まどろんでいる池のたましいへの

優しい呼びかけのように

春を呼びよせる ういういしい声のように

すこし冷たい、かわいい響きを残して消えた。


それから 私たちは

コンクリートに裸木の翳が淡く落ちている広場を横ぎって

電車通りへ出た。

なにかしんとしたような幸福を感じながら。








六月への頌歌


六月が来て 僕はニヒルから脱出する。

急に輝きを増した太陽と

あらゆる植物たちがつくり出す

さまざまのニュアンスの緑の氾濫が

僕を酔わせる。

そんな野放図に豪華な充溢の中で

僕はつきまとう亡霊を陽気な古外套のように

しばらく置き忘れる。


アカシヤ うつぎ 野薔薇 釣鐘草

六月の花はみんな白い

それはこの季節の中では最も美しい。

みどりの中の雪白の花々は

あたたかい優しい女性の胸のようだ。

熱い土を這うとかげ 蛇 ひきがえる

枝の上の蜘蛛 蜂や虻や蝶・・・

みんな六月を美しくする家族たちだ。

雲雀は子を孵して猛だけしい声を

空にひびかせる。


六月の自然は生命と生殖に溢れている。

繊弱なものは何もない。

生命の涸れたゆえに

他界へのまどはしの憧憬にのがれる

感傷的なメタフィジックは

そこにはない。

六月よ、お前はあくまで地上的だ。

やすらかに自己に充ち足りていて美しい。

それは僕自身にも感応する。

僕は自然と等量だ。僕は自分の中に裸の、ありのままの力を感じ、それに満足する。


夜々
天鵝絨びろうどのような、しっとりと重い空が

やがて来る季節を先触れする。

星々はつめたい鉱玉の光でなく

うるんで 生きものの眼のように

大きく豊麗だ。

やがて何もかもに黴を生やす鼠いろの雨空が

何日も何日もつづくだろう。

あの雨季のメランコリイもいい。

六月が湿潤な雨季をもっているのは

あまり生命と精気がいっぱいで

吹き出ものがあふれ出す若いからだのようだ。


ああ 六月よ

僕はお前が好きだ。

僕にもしも娘があったら

<JUNE>という名をつけてやるのだが・・・


光岡良二さんの略歴
1911年11月23日兵庫県に生まれる。旧制姫路高校を経て東京帝大文学部でドイツ哲学を専攻、2年修了時に発病。1933年3月、全生病院に入院。園内では文芸活動のほか、自治会、全患協(全国ハンセン氏病患者協議会)での活動、劇団「文芸座」での活動、全生学園の教師などに力を注いだ。1936年山室のぶ子(光岡芳枝)と結婚。戦後社会復帰するが1948年再入所。71歳のとき一酸化中毒で倒れ、以後11年は病棟で過ごした。1995年4月29日死去。


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根菜と鯛アラの煮物


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キクイモとニンジンは適当な大きさに切って鍋に入れ、醤油、砂糖、酒、みりんで味付けし、ひたひたの水と出しの素を入れ、煮立ったら弱火にして鯛アラ(火を消して80度の湯で15秒湯通しする)を置き、落し蓋をして15分煮て火を止める前にネギを入れ1分煮て出来上がり。

前回はゴマ油で「炒め煮」にしたが、油を使わず鯛アラと煮た方がおいしい。



ユズ味噌 
 
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サトイモとキクイモは適当な大きさに乱切りする。熱した無水鍋に半カップの水を入れ、サトイモとキクイモを置き、弱火で20分、火を消して余熱5分で蒸し上がり。

水を多く入れた分、極弱火でなく弱火にしたら、焦げもせず水も残らなかった。

味噌をみりんと酒でのばし、蜂蜜を入れ、ユズの皮をすりおろし、ユズ果汁を入れて混ぜるとユズ味噌の出来上がり。サトイモとキクイモにかけて食べる。残ったサトイモ等は何に使うか思案中。



ラタトゥユのパスタ


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沸騰した湯に塩を少し入れ、パスタ150gを8分茹でて湯切りし、2皿に分け、昨日のラタトゥユ(夏野菜煮込み)をのせると出来上がり。   


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長島愛生園  明石海人さん






昨日は二つ

今日は一つ

この頃 うたの出来るのは

先きの短い魂の

この世にのこす 歔欷すすりなき






おもいで


ふるさとの春はひねもす

れんげ田にぬるむ鳥ごえ


ふるさとのかすむれんげ田

末とほく富士の根となる


ふるさとの山の
南面みなも







新茶つむ乙女らの唄


ふるさとの乙女のどちは

若き日のわれによかりき


ふるさとの春のおもいに

わが心しきりになごむ








今日


今日もむなしく暮れてゆく

昨日もおとといもそうであった

明日もあさってもそうであろう

かくて再び太陽がのぼらない日になっても

空しくすぎさった過去をただくやんでいることであろう

思えば地上の大気を吸いはじめてから

みたされた一日でもがあったであろうか?

遠いものにおもっていた生の終末が

実はまうしろに忍びよっているのを

まんざらしらないわけではないが

明日をたのむこころはそれをふりむこうともしない

かくて「今日」もまた同じ悔をのこしつつむなしく暮れてゆくのである








癩の憂鬱


Oは授業中に突然狂い出して狂癩院に送られ、Uはダイビングで心臓麻痺を起し、Mは頸動脈を切りそこねて教師となり、Iは牢獄に肺を蝕まれて死んだ。

━━頁を繰りながらそんな事ばかり憶い出していた私は、同窓生名簿を火鉢の中に投げこんで立上った

国立療養所長島は赤松山の若葉朶に六月の太陽がさんさんと明るい。ふるさとでは今日からはじまる予防週間に、母や妻が、ひそかにおびえていることであろう。







あらしのあと


風は吹きやまないが、長い雨とあらしは過ぎ、さし覗く空が蒼い。おお蒼ぞら! おん身の肉体は希みを教える。日ごとの失意も屈辱もおん身の瞳に投げかけて明日の夢に睡る。この幾日、雲のかさなりをのみ瞶めていた神経は、はちきれる苦汁をおまえの微笑に濯いで新しい感覚によみがえる。叢をころげる蛇の抜け殻さえ何と楽しげではないか。枝の間にひろがる青空。文の聡さと母のいつくしみと恋人の歓びと童の希みとを芽ぶく光のシンホニー━━青ぞら! どんな宝石よりも香料よりも深く爽やかな青ぞら! いかに多くの争いが吐息がそこに浄められることか。人の心に醸されるあらゆる暖いもの美しいもの光あるものの故国、青ぞら。人の世のどん底に喘ぐこの身すら朝ごとに瞬くおん身の瞳に生きる歓びを汲まずにはいられない。壊れゆく肉身、氓び失せた希み、蹂みにじられた願、よるべもない魂の廃業を一瞥に吸いとって。



明石海人さんの略歴
1901年7月5日、静岡県駿東群(現・沼津市)に生まれる。静岡師範学校を卒業後、尋常高等小学校訓導として勤務。1924年結婚、二女をもうけるが、1926年に発病し退職。1927年、明石楽生病院入院。1932年、同院の閉鎖にともない、長島愛生園に入所。1933年受洗、1936年失明。1938年気管切開。1939年2月に上梓した歌集『白描』(改造社)はベストセラーとなったが、6月9日腸結核のため死去した。『海人遺稿』(1939)、『明石海人全集』(1941 ともに改造社)、『海人全集』(上・下・別巻 1993 晧星社)。


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夏野菜煮込み


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病気がきて放置していたミニトマトがまた少しずつ生り始めたので夏野菜煮込み(ラタトゥユ)にした。

用意した具材はナスビ、ピーマン、オクラ、インゲン、シカクマメ、ニンジン、タマネギで、ニンニク1片はみじん切り、ベーコン1連は細切りした。

熱した鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、ニンニク、ベーコン、タマネギの順に炒め、残り野菜全部を入れ、全体に油がまわったら白ワイン(ミニトマトの水分不足を補う)とミニトマトを入れ、弱火で20分ほど煮込み(水分が不足していないか途中で3回ほど混ぜた)、胡椒で味付けして出来上がり。



ピーマンのジャコ煮

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ピーマンは細切り、小魚は湯をかける。

鍋にピーマンを入れ、醤油、酒、蜂蜜で味付けし、小魚を入れ、強火で5分ほど煮て水気がなくなれば出来上がり。



レタス
  
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ドレッシングは前回同様、酢とみりんを大さじ1、醤油大さじ2、ごま油とレモン果汁を少々、生姜1片をすりおろして混ぜる。



エダマメ

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ボールに入れて塩もみをし、熱湯で5分茹でてザルにあげ、湯切りして出来上がり。




干しシイタケと干しキクイモ

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シイタケはスライスして3日間干し、ジップロックに入れて冷蔵庫で保存する。キクイモは5ミリほどにスライスして丸1日干し、キュウリのパリパリ漬けの瓶に入れた。

キュウリはまもなく終わるので、キクイモの漬物がおいしければ、今度はこれで作る。キクイモは干しやすい(乾きやすい)根菜である。
  




ゴーヤのポン酢和え

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ゴーヤはスライスして塩もみをして10分置き、熱湯で30秒茹でて冷水にとり、水気をしぼりながらボールに入れる。カツオブシ、ポン酢、生姜1片のすりおろしを入れて混ぜると出来上がり。

ゴーヤ(収穫期間は7月10日~10月20日頃)とキュウリ(4回目の地這いキュウリ)は時を同じくしてまもなく終わる。


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栗生楽泉園  谺雄二さん



ユメとボク


朝がた

目が覚めると

布団の裾にうずくまって

ユメが寝息もたてずに眠っていた

ついいましがた帰ったばかりの様子で

疲労の色濃くうす汚れていた

やつはいつもこうだ

ボクが眠っている間にどこへともなく抜け出て行って

ボクが目覚める時刻に

ぐったりと疲れきって帰ってくる

そして日がな一日

昏々と眠る


『鬼の顔』の頃

ユメは春の<六合村の街道を

片眼つぶって

ビッコひきひき

えっちらほっちら>この尾根にやって来て

長旅を終えたかのように

ボクと暮しはじめた

━━あれからもう十五年

べつにどこといってかけ廻ることなく

ユメ凍らすこの尾根の真冬には

氷柱となって

じっと春を待った


ところがどうだ

ある日突然

ユメはボクをふりむかなくなった

此処はやっぱりふるさとじゃないという

ふるさとじゃないからふるさとを

いまから探しに行くという

あいにく外はどしゃぶりの雨だったのに

ユメは傘もささず

裸足のままビッコひきひき出て行った

行くあてもないくせに

頑なに片眼つぶって


翌朝ボクが重い眠りから目覚めてみると

ずぶ濡れのユメが帰って来ていて

ぶるぶる震えながら眠っていた

それ以来ボクが起きている間はユメが眠り


ボクが眠りにつくとこんどはユメが

夜な夜なふるさとを求めて

この尾根からの彷徨をくりかえす

そんなユメとボクとの

全く奇妙でちぐはぐな関係が

もうずいぶん前から続いているのだ

だから片眼でビッコで

ライのふるさとを

あてどなく探し求めているボクのユメを

不眠の夜に

あなたもどこかで見かけませんか?

(『鬼の顔』=谺雄二詩集・1962年、昭森社刊)









夜はまだ明けぬ


ライを病んだその日いらい

ボクが生まれ育った筈の場所とボクの名前は

地図や家系図からかき消されて

まったくあとかたもない

しかし夢のおくに幽かに残る

おぼろげな記憶をたどれば

そこには石段のある草立ちの堤防

堤防の上はずーっとどこまでもつづく遠い道

川にはポンポン船の白い航跡

その堤防下の小さなお宮の境内で

いっしょに遊んだ近所の子は

たしか男の子がカズオ

女の子はヨシエと呼んだ

そしてボクの名は?


かならず記憶はここでとぎれ

黒い断面があらわれる

ハハはライを病んで死んだが

はたしてハハにふるさとはあったのだろうか

この尾根に今夜も雪は降りしきり

療舎の灯々は地獄谷への暗い傾斜にあえぐ

ハハもまた墓には眠らず

雪降るどこかの街をさまよっていないか


  ━━あるいは時に

  死んだハハの愛撫の手に抱かれている

  いとしい息子よ

  わたしはおまえを離しはしない!

  けれどハハよ

  その手の中であなたの息子は哭く

  もうたくさんです

  これ以上ボクを愛さないでください!

  息子はついにハハを拒絶しえたか

  拒絶することで回復しえたか

  ライの死の揺籃はゆれて━━


みるがいい

いまも祖国を犯す意図と

そこに繋がる徒者の眼とが

ライ病む者にふるさとを失わさせ

それらはまた自らの闇をふかめることで

ライ病む者の本名をも削りとらせてやまぬ

こんにち医学はライを治癒させている

だのになぜボクたちは

日本山脈の奥処 この熊笹の尾根に

ひっそりと身をひそめねばならぬのか

まして死してなお行方をしらず

いつの日鎮まるあてもなく

さまよい傷みつづける

ライの死たちよ!


夜はまだ明けぬ

ああ 夜はまだ明けぬ


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ユズ味噌


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ユズの皮、味噌、みりん、砂糖で「ユズ味噌」を作った。



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熱した無水鍋に大さじ2の水を入れ、スライスしたサトイモを置き、弱火で20分、火を消して余熱5分で蒸し上り。ユズ味噌をまぶして食べる。

反省(1)サトイモはスライスではなく乱切りした方がいい。
反省(2)少し底についたので、次回は大さじ4の水を入れる。
反省(3)ユズ皮だけでなく、ユズ果汁も入れた方がいい。





インゲンのニンニク醤油炒め


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熱した無水鍋に大さじ1のオリーブ油を入れ、半分に切ったインゲンを置き、弱火で20分、火を消して余熱5分で蓋を開け、ニンニク醤油を入れ、強火で1分炒めて出来上がり。





オクラ

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熱湯で1分茹でて冷水にとり、薄切りしてカツオブシをふり、醤油をかけて食べる


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大島青松園  塔和子さん



遠くからの声



母から母へ

   母から母へ

はるかにはるかに流れて来た私が

人の繁みの中へ

ほうり出されている

繁みの中の個として

もうどこへもつながっていないのに

どこか遠い遠いところから声がする

私は今日

次の世代へ渡すべくあらされている母性


あなたよ

あなたの父性も

その父のその父の

はるかなはるかな始祖から

あなたへ流れて来た血を受けとめてあるのか

私たちらい夫婦は子を産まず

遠くからの声を

うさぎのように耳を立てて

聞いているだけ

流れをせきとめて立つことの

重たさが

透明にしみる一瞬を










あそこは暗かった

あそこで食べたのは

木の根の汁だけ

あそこは長かった

もう明るみに出る日はないかと思った

なんと明るいのだここは

思い切り声を出して暮らせる日が来ると

あの長い年月

考えられもしなかった

大勢の仲間と

好きなだけ声が出せる

声が出せることがこんなにすばらしいことだとは

知らなかった

あそこでは

言いたいことがあっても

じいっとがまんしていた

声を出しても

回りからふさがれたものだ

ああ

太陽をいっぱい受けて

愛し合って

産んで

祈って

ここは緑と光の楽園

あの暗かった季節に

こんなすばらしい日が訪れるなんで

いかなる摂理によるものだろう

三日の命だってかまやしない

いまは

生きている感動にふるえる目を

かっと見ひらいていよう










風紋


いつも

幸運が

顔を少し近づけた頃に

風が消したので

風紋があるだけ

風紋たちはささやいた

  小学校しかゆけなかったね

  自分の作品に

  親からもらった名前も記せないね

  病気はなおっていても

  病名が悪いから

  なおったと言って祝ってもらえないね

風紋のささやきに焦られて

私は立つ


偏見と差別の風

ひっそりと沈黙した砂たち

生産のない砂漠

風紋ができる条件が

いつの場合も

そろっていて








五月


花々が野山を飾り

海がやわらかい色に変貌し

風が羽毛のように頬をさすってゆく

この明るい世界は

這い出すとかげ 飛び交う蝶 肥えた猫

農耕にいそしむ男

針を運ぶ妊婦

洗濯物を未来に向って干す女

人は

彼方からくるものに

眉間を輝かせ

生きている喜びにはち切れそうに見えるが

  花は極限を

  とかげは生きるために他の生きものをねらい

  そのとかげは猫にねらわれ

  妊婦は難産の

  男は疲労の果てのうすい毒を

みんないちように

あらがいがたい

自らの負う黒いかげを宿していて

見つめていると

明るさの底がじんわりと透けてくる



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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