


サトイモは洗って土を落とし、蒸し器に入れ、沸騰して5分経過したらザルにとって皮むきをする。収穫して1週間ほど経過していたが、この方法だと簡単に皮がむけた。ただ収穫後3~4日の間に、生のまま皮むきする方法と比べて、皮むきに要する時間はあまり変わらない。
蒸すことによって「ぬめり」は取れて、実際に料理に使う時、ねばくならないようだ。




皮むきしたサトイモの一部は「炊き込みご飯」に使った。具材はサトイモ、シイタケ、ニンジンで、3合の米に2カップの水と1カップの出し汁を入れ、酒60cc、醬油40ccを入れて混ぜ、その上に具材を置き(具材を入れたら混ぜない)、強火で点火し、沸騰したら極弱火にして20分、火を消して余熱20分で出来上がり。出来上がったらネギの小口切りをふって、さっくり混ぜて粗熱と水分をとばし、5分ほどしてから炊飯器に入れ保温する。
水加減さえ間違えなければ、無水鍋で炊いた「炊き込みご飯」はおいしい。レシピに載っている顆粒ダシの代わりに出し汁を入れた。



サトイモの一部は豚汁(イノシシ汁)に使った。具材は多い方がおいしいので、サトイモ、ダイコン、ニンジン、タマネギ、ヤーコンの5種類を入れた。
鍋に具材を入れ、ひたひたの水(今回は出し汁も入れた)を入れて強火で点火し、沸騰したら弱火にして味噌半量と酒少々を入れ、その間にイノシシ肉を80度の湯で15秒ほど湯通しして、具材が煮える5分ほど前にイノシシ肉を入れ、残り半量の味噌と、大さじ1~2の醬油と、ごま油数滴を入れ、肉に火が通ったら出来上がり。

去年の11月にイノシシ肉をたくさん頂いて「豚汁(イノシシ汁)」が堪能できた。この料理で「肉の湯通し」に精通することができた。湯通しすることによって表面の余分な油やたんぱく質を落としてアクをふせぎ、うまみや香りを内部に閉じ込めると書いてあった。
この方法は肉の調理法を画期的に変えてくれた出来事だった。魚の調理(レシピ)にも同じ方法が載っている。
今回でイノシシ肉がなくなった。来冬、イノシシ肉がもらえなくても、今度は豚肉で作り続けるだろう。10回以上作ったが、まことにおいしい「イノシシ汁」だった。