

昨晩、ワンパックの注文メールが1軒入り、さっそく今日送った。
受注メールを共有しているO君もたいそう喜んでくれて、さっそくお祝いメールをくれた。ただ1ヶ月ほどの単位でみないと、どれくらい注文が入るかわからない。
もし、週に2軒ほどのペースであるなら、ネットショップはかなりの広告宣伝ツールだと思う。
ただ、これはブログの「ランキング」が影響してくるだろう。
野菜のワンパックの場合は、気にいられれば、月に1回とかの固定客になってもらえる可能性があるので、もし、こういう顧客が30軒(月に30パック発送)にもなれば、すごいことだと思う。その後、口コミで紹介してもらえることも多いのだから。
阪神大震災以前には、1ヶ月に70パック前後送っていたこともある。
1ヶ月に50パック(週平均12パック)送ることができたら、50パック×2400円=12万円の総売り上げとなる。直売所で1ヶ月間に12万円の売上をしようと思ったら、大変である。最低でも15%の販売手数料を取られるのだから、実質14万円の売上にならないと12万円にならない。自分の場合、12万円を超えたことはまだ1回(1ヶ月)しかない。
直売所へ出荷するようになって初めてワンパックの有難味がわかった。直売所で「競争」を生き抜くことはなかなか厳しい。

農業者にとって、何を楽しみにしているかは、人それぞれ異なる。自分の場合、
(1)タマネギの通路に植えたカモミール(タマネギのコンパニオンプランツとして有名)が咲いて、タマネギ畑が花畑になることを楽しみにしている。
(2)収穫後のニンジンの葉やダイコンの葉やハクサイの外葉やキャベツの外葉がニワトリやヤギの貴重な飼料となり、無駄が全く出ず、田んぼもきれいになるという完ぺきなリサイクルが、喜びというより自慢になっている。
(3)借地でない田んぼや畑なら、できるだけ早く果樹を植えておくと、その時期、その時期の楽しみが増える。「カキ」、「キーウイ」、「イチジク」、「ハッサク」、「フェイジョア」、「ユスラ」、「スモモ」、「サクランボ」が口に入っている。カラスに負けて少ししか口に入らなくても、スモモやサクランボは「花見」の楽しみがある。
(4)野菜が残っても、後にニワトリが控えているので、それほど惜しいと思わない。それどころか、いちいち洗って、いちいち袋詰めするくらいなら、ニワトリにやった方がいいと思い、少量だが、しばしばそうしている。
(5)キンモクセイやアジサイも、田んぼに1~2本植えているだけで、季節の到来を感じるし、傍を通るだけで癒しになる。
(6)カイコも意外な癒しになっている。葉を摘んだり、カイコに葉を与える作業が、手間でなく逆に楽しみになる。そして繭作りは見ているだけで楽しい。ただし300頭くらいまで。
桑の葉にもいろいろ品種があるようだが、大葉の品種は黄緑色の葉が美しく、新緑に映える。実が食べれる品種もある。
経済にならなくても、農業にはいろんな楽しみがある。少数の家畜もその一つである。ヒヨコを姫路まで買いに行き、半年後、始めて卵を手にした時の感動は今でも覚えている。
草刈の役には全くたたず(外につなぎ飼いしても好物の草しか食べない)、ヤギ乳も飲めず(子ヤギ、特にオスヤギが生まれると引き取り先を探すのも大変であリ、除角や去勢という痛く悲しい作業もつきまとう)、放牧場で飼うと肥料になる糞尿も取れず、手間だけ取られていると感じたこともあったが、計り知れない恩恵(ヤギがきっかけで現在のスーパーの直売所を紹介してもらった、そして援農の復活、ミツバチ愛好家との出会い)もあり、今度はまた観光農園の目玉になってくれそうである。