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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

農業の何が、楽しみになっているか



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昨晩、ワンパックの注文メールが1軒入り、さっそく今日送った。

受注メールを共有しているO君もたいそう喜んでくれて、さっそくお祝いメールをくれた。ただ1ヶ月ほどの単位でみないと、どれくらい注文が入るかわからない。

もし、週に2軒ほどのペースであるなら、ネットショップはかなりの広告宣伝ツールだと思う。

ただ、これはブログの「ランキング」が影響してくるだろう。

野菜のワンパックの場合は、気にいられれば、月に1回とかの固定客になってもらえる可能性があるので、もし、こういう顧客が30軒(月に30パック発送)にもなれば、すごいことだと思う。その後、口コミで紹介してもらえることも多いのだから。

阪神大震災以前には、1ヶ月に70パック前後送っていたこともある。

1ヶ月に50パック(週平均12パック)送ることができたら、50パック×2400円=12万円の総売り上げとなる。直売所で1ヶ月間に12万円の売上をしようと思ったら、大変である。最低でも15%の販売手数料を取られるのだから、実質14万円の売上にならないと12万円にならない。自分の場合、12万円を超えたことはまだ1回(1ヶ月)しかない。

直売所へ出荷するようになって初めてワンパックの有難味がわかった。直売所で「競争」を生き抜くことはなかなか厳しい。



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農業者にとって、何を楽しみにしているかは、人それぞれ異なる。自分の場合、
(1)タマネギの通路に植えたカモミール(タマネギのコンパニオンプランツとして有名)が咲いて、タマネギ畑が花畑になることを楽しみにしている。

(2)収穫後のニンジンの葉やダイコンの葉やハクサイの外葉やキャベツの外葉がニワトリやヤギの貴重な飼料となり、無駄が全く出ず、田んぼもきれいになるという完ぺきなリサイクルが、喜びというより自慢になっている。

(3)借地でない田んぼや畑なら、できるだけ早く果樹を植えておくと、その時期、その時期の楽しみが増える。「カキ」、「キーウイ」、「イチジク」、「ハッサク」、「フェイジョア」、「ユスラ」、「スモモ」、「サクランボ」が口に入っている。カラスに負けて少ししか口に入らなくても、スモモやサクランボは「花見」の楽しみがある。

(4)野菜が残っても、後にニワトリが控えているので、それほど惜しいと思わない。それどころか、いちいち洗って、いちいち袋詰めするくらいなら、ニワトリにやった方がいいと思い、少量だが、しばしばそうしている。

(5)キンモクセイやアジサイも、田んぼに1~2本植えているだけで、季節の到来を感じるし、傍を通るだけで癒しになる。

(6)カイコも意外な癒しになっている。葉を摘んだり、カイコに葉を与える作業が、手間でなく逆に楽しみになる。そして繭作りは見ているだけで楽しい。ただし300頭くらいまで。
 桑の葉にもいろいろ品種があるようだが、大葉の品種は黄緑色の葉が美しく、新緑に映える。実が食べれる品種もある。


経済にならなくても、農業にはいろんな楽しみがある。少数の家畜もその一つである。ヒヨコを姫路まで買いに行き、半年後、始めて卵を手にした時の感動は今でも覚えている。

草刈の役には全くたたず(外につなぎ飼いしても好物の草しか食べない)、ヤギ乳も飲めず(子ヤギ、特にオスヤギが生まれると引き取り先を探すのも大変であリ、除角や去勢という痛く悲しい作業もつきまとう)、放牧場で飼うと肥料になる糞尿も取れず、手間だけ取られていると感じたこともあったが、計り知れない恩恵(ヤギがきっかけで現在のスーパーの直売所を紹介してもらった、そして援農の復活、ミツバチ愛好家との出会い)もあり、今度はまた観光農園の目玉になってくれそうである。

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ヤーコン

 
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ヤーコンもキクイモと同じく、裏街道で大輪の花を咲かせる芋である。スーパーでは全く見かけないし、直売所でもあまり見かけない。
 
12年ほど前から一般的になった芋で、その頃に人気を博したが、作る人はだんだん少なくなっているように思う。ボクは農林水産省・四国農業試験場でもらった「ヤーコン料理集」という冊子を持っているが、今はインターネットにいくらでも載っていると思う。

ヤーコンは掘り上げて4~5日経過すると甘くなり、生で食べると梨のような味がする。拍子木切りして炒めて食べるとおいしい。

以前の原種は「割れ」が多かったが、品種改良されてから「割れ」が少なくなった。

大手種苗店がヤーコンとキクイモをほとんど取り上げない(取扱いがごく小さい)のは、全く儲からない(いくらでも増やすことができる)からである。

実際どちらも、親指の先ほどの芋(キクイモ)や芽(ヤーコン)を3月20日~4月10日頃に植え付けると、こんな小さな芋(芽)のどこにそんなパワーがあるのかと思うくらい、5~6本の太い茎が伸びてくる。 

ヤーコンの芽は去年、大半が野ネズミに食われて半分欠けたような芽で、果たして芽が出るだろうかと心配したが、結局、欠株は1株もなく、しかもかなりの収量があった。

ヤーコンの芽は芋と茎の間にあり、1株で10個ほどの芽ができるので、翌年には10倍に増やすことができる。

キロ数でいったら、ヤーコンもキクイモも同じくらいの収量があると思う。1株で2キロは入ると思う。

ただ、ヤーコンもキクイモも「くず」がたくさん出るし、大量の葉も活用できるように、これを平らげてくれるニワトリがいた方がよい。

つまり、ヤーコンとキクイモは、ワンパック宅配をしている人で、なおかつニワトリを飼っている人に最も適する芋だと思う。直売所ではあまり売れない。


ワンパック宅配では洗ったりしない(鮮度保持のため)し、袋詰めもしない(新聞紙で包む)し、直売所のような細かい選別も必要はなく、外観もさほど問われないし、中間マージンも取られないので、より安く、サービス品を多く入れても、直売所出荷より採算はかなり良い。


今日はニンジンとダイコンしか、直売所に出荷する野菜がなかった。

技術的なことをしばしば教えてもらっている若い直売所仲間に、「いくらシミュレーションをしても来年以降の秋冬作で直売所に出荷できそうな野菜は7種類しかなく、その内の4種類は競合相手が多く、残るのは3種類しかないと話したら、すぐに理解してくれて、競争相手のいないサトイモと、出荷者が少ないニンジンをたくさん作るようにしたらと勧めてくれた。 


春夏作では収穫や仕分けに時間もかからず、相応に稼げるが、秋冬作では、
(1)収穫に春夏作の3倍以上の時間がかかり、
(2)春夏作に比べて利益率はかなり劣り、
(3)ニンジンやダイコンは洗う必要もあり、
(4)アブラナ科野菜が多いので作る段階で害虫が多く、
(5)春夏作に比べて大型で重い野菜が多く、
(6)仕分や単価シール張りにも時間が数倍かかり、
(7)レタスやシュンギクのように霜に弱い作物もある。

春夏野菜ではあまり能力差が目立たない(トマト、キュウリを除く)のに、秋冬作ではあからさまに出てしまう。特にホウレンソウ、コマツナ、サラダミズナのような菜っ葉類で。
 
農薬もぴしゃっと効果的に使わないと、使う意味がない。アブラナ科四天王(ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ)に関しては外観云々より、「形にできるかどうか」という瀬戸際の攻防になっている。 

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ネットショップの余韻

 
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ヤギは竹の葉もよく食べる。松とかモロマツも食べる。放牧場周辺の雑木はたいてい与えたが、毒になる木はないようだ。  

   
ネットショップの注文はまだ入らない。広告効果は0.1~0.2%ほど、つまり1000人が見てくれると1~2人が購入してくれるらしいので、自分の場合は1日に100~130人ほど訪問してくださるから計算上は10日に1人ほどの注文が入る計算になるが・・・。


ネットショップの注文や観光農園の予約メールの件数は1週間ごとくらいに遂次公開します。伏せる必要はないし、訪問者の特に知りたい情報の一つと思うから。


ネットショップの出荷を1日に3軒までとしたのは、直売所も含め、出荷は午前中には終わらせたいからである。

ワンパックの出荷と直売所の出荷は並行するとややこしくなるので、どちらかの出荷の時は他方の出荷はしない。 


ネットショップで最も力を入れたの「生産・運営者情報」である。11月20日にO君から次のようなメールがあった。
『インターネット上にショップを開設して運営する際には、注文する側もきちんとした生産者が運営しているかを確認したいと思います。

そのため、生産・運営者情報ページを追加しようと思います。下記URLに仮ページを作成しておりますので、掲載する内容をご連絡ください。

項目の追加は可能ですので、生産野菜一覧や過去の経験なども掲載したほうが安心して注文することができると思います。』


生産・運営者情報をきちんと正確に書けば、その人のやっている農業が一目瞭然になる。


「あめんぼ百姓塾」という屋号はすでに10年以上前から確定申告で記載している屋号である。 14年前に看板を出し、地元の新聞に大きく取り上げてもらったが、来られた塾生は数人であり、半年ほどで来られなくなった。

技術的にはかなり未熟だったが、未熟なら未熟なりにそのレベルで伝えれるものがあると思ったし、塾生はそれぞれ求めるものが異なる。完熟より半熟の時の方がより多く伝えれると思い、2年早めて8年目が終わった時にした。看板に掲げたのは「野菜、ニワトリ、ハーブ、炭焼き」だったが、ハーブは始めたばかりで、炭焼きはドラム缶炭焼きをちょっとかじった程度だった。


生産品目の中でトマトがないが、まだ一度も出荷したことがない。自給用で15~20本ほど作るがうまく作れない。ハウスがないことを言い訳にしているが、カラスも狙うし、難しい作物と思う。去年の夏、忙しくて支柱が立てれず「地這い」になり、脇芽もとれなかったが、ミニトマトや普通のトマトがよくなった。何故かカラスも狙わなかった。支柱を立てたら必ず狙うのに・・・。だから来年も10本ほど同じ方法でしてみる。 


ネットショップをオープンして後、昨日は虚脱感が半日抜けなかったが、今朝はもう現実モードに引き戻された。農業は小刻みに身体(足)を動かし続けないと仕事が前に進んでくれない。そして足を動かせば動かすほど頭の中の雑念もいつの間にか消えていく。


ネットショップをオープンしたことで、今後数年間、貴重な経験ができると思う。

定年と同じで、定年前に何か手をつけておけば、定年後に進む方向のめども立つ。だからできれば定年前に2つ3つは先鞭をつけて、現実はどういうものかだけでも知っておくと、早く方向性が定まると思う。

どんなに忙しくても、どんなに余力がなくても、何とか時間を編み出して、現役の時代に並行処理しておかないと(自分の事です)、第一線を退いてからでは遅すぎる。
 

        
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巣箱が満員御礼になっている。この時期(3年目の後半)にこういう状態になるのは珍しい。メンドリは18羽なのに昨日は15個も産んでいた。


    
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渡り鳥のヒヨドリの第一陣が竹藪に飛来した。甲高い鳴き声なのですぐにわかった。しかし今の時期は、誰も取らずに熟した柿の木や、赤いアクラの実や、山の中に食べるものが多いようで、田んぼに舞い降りてくるのは例年1月中旬頃からである。菜っ葉類はべた掛け資材をかぶせて防御する。

 
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10年以上前、「田んぼで遊ぼ」というイベント広告を入れたり、百姓塾も立ち上げたので、その時に来客用の「簡易トイレ」を購入した。だから今回、観光農園のために用意したことは一つもない。ミツバチもカイコも楽しみのために始めたもので観光農園を意識して始めたのではない。いつの間にかメニューがそろっていたが、主体は田んぼの案内と里山案内になると思う。

観光農園の課題は、片付けと草刈の2点のみで、特に片付けは、使ったら片付ける、出したら片付けるを習慣にしないと、自分の場合、なかなか片付かないので、この点が要注意。物置の中がごった返している。

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ネットショップ オープン



オープン当日のご来店を、心から御礼申し上げます。

どうぞごゆっくり、ご覧になってください。


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ネットショップオープン前夜の緊張

 
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エンドウ類が発芽を始めた。
 
  
 
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キーウイ、そして残りのユズを収穫して、あと残るのはハッサクのみ。ハッサクは12月下旬に収穫する。

フェイジョアも少し落ちていたのを拾った。フェイジョアはクリのように、熟すると落下するので、それを拾って10日ほど追熟して食べると、パイナップルのような味がする。これらの果樹はカラスが狙わない利点がある。

 
 
 
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霜が降りはじめると紅葉は一気に進み、台所の残飯を果樹の根元に捨てると一気にカラスが来襲する。いつものことだが、人の行為をよく学習する害鳥である。



数日前、下記のようなメールをもらっていた。

『本日中に、26日のオープン日にはアクセスするためのパスワードを 外す作業のみでオープンできるように調整をさせていただきます。

お手数ですが、全てのページの誤字脱字チェックやリンク設定が正しく動作するかこちらでもチェックしておりますが、今一度ご確認下さい。

訂正作業が10項目ほどあるということですが、訂正箇所によっては画像で表示している箇所があり、時間が必要となる場合がありますので、できれば事前にメールでご連絡頂ければと思います。

更新方法の指導にかかる時間ですが、デジカメで撮影した写真をサイズ変更するまでは、FC2ブログとほぼ同じになります。

そして画像をアップロードして記事を書く操作が異なりますので、約1時間あれば今週のワンパック、今週の観光メニューの更新方法をご説明できると思います。

その他に、土曜日はメールソフトの設定を行います。

その後、あめんぼ通信側のリンク画像の設定や、人気ブログランキングの紹介文章の訂正などを行いたいと思います。』


明日のオープンに向けて今日は少し緊張した1日だった。すぐに田んぼには行かず、1時間ほど生産・運営者情報の見直しや、お問い合わせフォームの動作確認等をして、昼には1時間ほど早く田んぼから帰り、訂正箇所の追加メールを送り、夕方は1時間ほど早くしまって早めの夕飯を食べ、夕寝を1時間ほどして、明日に備えることにした。 
 



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ネットショップのオープン前に書いておきたかった事

 
 
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今日は風の強い1日だった。夕方には体感温度も低くなり、明日は霜が降りるような気がした。

だからヤギ小屋の中に枯草を敷いた。初霜が降りる頃まではコンパネ1枚でも構わないが、12月に入るとこれでは寒すぎる。今日は暖かい夜をすごしているだろう。
 
 

ネットショップのオープンがいよいよ後2日に迫ってきた。オープンしたら書けないことを徒然なるままに書いてみた。

実際、ネットショップに注文が入ってくるだろうか。

閑古鳥が鳴いても困るが、多すぎても困る(まあ、これはないだろうが)。1週間に2軒(2人)ほどの注文が入るのが理想である。

今は、よく売れる直売所へ出荷できているので、ネットショップや観光農園に依存しようとしているわけではない。

それでも将来的に見れば、ネットショップや観光農園を伸ばしていきたい。

そしてこれを、他の農業者が真似たいようなものにしたい。

実際、シンプルで見やすいネットショップと観光農園のサイトができたと思う。

ボクはサイトは全然イメージできなかった。他のネットショップをほとんど見たことがないから。

しかしO君はそういうことも仕事にしているらしいので、他のネットショップも数多く知っているのだろう。そうでないとサイトがデザインできなかったと思う。

デザインしたのはO君だが、もちろん内容はボクが考えたものである。

ネットショップだけ立ち上げるのなら、閑古鳥が鳴くだろうが、ブログと観光農園をドッキングして3本の矢にしたので結構いけるだろう。加えて、検索エンジンにひっかかるようにO君が工夫を凝らしてくれている。


ネットショップとブログと観光農園なら、どこに居を構えていてもできる。

ところが、ワンパック宅配(軽四で地元宅配)なら、地方都市近郊のような場所に地の利があるし、直売所出荷なら「近くによく売れる自分に適した直売所がある」という、これも地の利に左右される。この2つは自分ではどうすることもできない事情である。


観光農園とネットショップの注文が時々入ってくる(週に2人ほど)といううれしい誤算が生じたら、比重は徐々にこちらに移す。

しかし、直売所出荷も丸2年が経過してやっと慣れてきた頃である。そして出荷の日には直売所で一緒になる若い農業者に技術的なことをいろいろ教えてもらうこともできる。
直売所はワンパックではけなかった野菜をさらえてくれるというメリットもあるし、ワンパックの顧客の増減をカバーしてくれる側面もある。

しかし、ワンパックは何と言っても、自分のペースでできるし、自分の価格設定ができる。そして観光農園ではわざわざ先方が来てくれるので、こちらが出向く必要がない。だんだん年齢が高くなるとこの利点は大きい。

ただ、ネットショップや観光農園ではあまり稼げないだろう。しかしボクのような、農業であまり稼げないタイプは、少なくても稼ぎ続けることが大切である。生きるためのランニングコストは少ないし、長年の農業生活で、節約しても生活は充実させていくという「田舎暮らし術」を身につけているので、そんなにたくさん稼ぐ必要もない。


本当は、ネットショップなんかより「口コミ」の威力の方が大きい。そして、ネットショップなど開設しなくてもすでにワンパック宅配の顧客がいっぱいという人も近くで何人か知っている。

しかし、そういう人にもネットショップを勧めたい。人が全然見てくれない無人島のようなネットショップでも、立ち上げるだけは立ち上げておくと、一種の表札のようなもので、多少のネームバリューになると思う。 
 

直売所とネットショップと観光農園とブログの4本柱で、また新たな気持ちで農業ができるだろう。うまくバランスをとりながら4つを並行して進める必要がある。

でも結構バランスは取れると思う。なぜなら、観光農園とネットショップにはそんなに注文メールは入ってこないだろうから。

しかし、観光農園とネットショップをほどほどに繁盛させて、他の農業者が真似てくれるようなものにしたい。繁盛させるにはやはりブログでの集客力が大きなウエイトを占めるのだろうか。


ホームページの作成では最低料金でも4万円ほどかかったが、ネットショップの作成はホームページに比べてどうなんだろうか。作成がほぼ完了してO君は随分と低価格を提示してくれたが、かなり以前に他の人に作ってもらったホームページに比べてデザイン的には(ページ数では)5~6倍の量になっている。

ホームページでもブログでも、それが野菜の売上(ワンパックの顧客獲得)に全く反映しなかったのは、目的が絞り込めていなかったからと下記のようなメールでO君に指摘された。

『ブログ記事をみていくと、農業に関する知識、ワンパック宅配の宣伝記事、政治・経済に関する記事などがまとめて掲載されているブログになっています。そのため、閲覧しに来た人もサイトに訪れた目的を見失ってしまい、野菜の購入意欲なども薄れてしまっている可能性があります』

思えば、10月29日にフェイスブックに関する「いいね」というアイコン設置のメールをもらい、10月30日には下記のようなメールをもらった。

『今後はハーブや野菜を田舎野菜セットにしたネット販売なども視野に入れながらブログを有効活用してみてはいかがでしょうか。
 今後、ブログやホームページを通じてどのようなことをやっていきたいかなど、ご要望や意見がございましたら、お聞かせください』 23才のO君からもらったこのメールは衝撃だった。ボクの内部で何かが動き始めた。 

そして、10月31日に、
『今後は、ネットで野菜を買いたい人、観光農園(農業を学びたい人)にターゲットを絞ったホームページ(ブログ)を別に作成してみてはどうでしょう。

この販売に目的を絞ったホームページでは野菜の注文フォームや問い合わせフォーム、観光農園予約フォームなどが必要になるため、できればプログラムの動作するきちんとしたサーバ(有料)と契約をし、URLアドレスを取得してあめんぼ通信と連動したあめんぼオンラインショップを始めてみませんか?

もちろんあめんぼ通信を閲覧している人を効率的にあめんぼショップに誘導する対策は必要になってきますが、ブログを閲覧しにきた人だけでなく田舎野菜を買いたい人、定年農業を考えている人なども、あめんぼショップを通じてブログを閲覧してもらえる可能性もあります。

2つのサイトを運営することになるので、作業は増えてしまいますが、あめんぼショップの方は週に1回程度の更新でも大丈夫だと思います』
 

フェイスブックに関する久しぶりのメールをもらってから、事はトントン拍子で進み、わずか1ヶ月足らずでネットショップと観光農園をオープンする運びとなった。

11月26日は記憶に残る記念日になると思う。農業人生のターニングポイントにしたい。
 
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あべこべの発想

 
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夕方、タマネギの畝間(通路)にカモミールを定植して、今季の定植作業はすべて終了。

現実には、終了したというより時期的にもう定植は手遅れである。

結局、ホウレンソウとサラダミズナを合わせて8ケースほど、苗はあったが定植できずに終わった。まことに恥ずかしいような話で言い訳になるが、雨が多く、耕運・畝立ての作業がことごとく狂ってしまった。

そのことを直売所仲間に話したら、8月中に畝立てと肥料散布は終わらせているという話だった。草が生えたら畝の上だけ管理機を走らせたり、草焼きバーナーを活用しているらしい。
 
タマネギは畝上より通路の草が多い。だから籾殻をたっぷり撒いた。活着したら畝上にも籾殻を散布する。


あべこべの発想

野菜の出来が悪い⇒出荷回数が減る⇒農作業が大いにはかどる

ワンパックの顧客が少ない⇒ネットショップ開設につながる
このように、一般的に考えると悪い局面でも、いい方に解釈している。そして結果的に「いいことだったのか、悪いことだったのか」は、年数が経過してみないとわからない。


その日の更新ネタがたくさん見つかると、もうこれだけで十分という無意識の意識が働くのか、その後は新たなネタが増えない。

これとは逆に、その日の更新ネタがなかなか見つからないと、農作業により精を出して手足をしっかり動かすようにする。こうすると机についている(じっとしている)時より、はるかに更新ネタが見つかりやすい。


経済的に安定してくると、農業はもうこれくらいでいいと、安住の境地に入りやすい。

農業収入が少ないと、少しでもアップさせようと、農作業や出荷方法を考え続けるから、ちょっとしたアイデアやブログネタが生じやすい。 


農業能力が劣ると、できる人から見たら見逃しやすいことでもブログに書くテーマとなり、ブログ訪問者の特定層の参考になりやすい。

これと同じ理由で、農業初心者には農業を始めて間がない人のブログが役立つ。それはベテランになると「初心忘るべからず」ではないが、農業を始めて間もない頃だったら当然に気づくことが、経験年数が長くなると、そういうことに対して気づかずに素通りしてしまうことが多くなる。

つまり、農業能力が高い人の技術だけが役立つのではなく、それぞれの立場の層の役に立つには、それぞれの立場に立てる能力の違った層の農業者が必要になると思う。

そういう意味では、農業のどんな立場のどういう人でも、ある一定層の支持を得るはずだから、自分の感じたことや思ったことを、卑下したり自信喪失になったり、逆に高慢になったりすることなく、こつこつと続けることだと思う。 


住居でも経済でも職業でも「安定」すると、知らず知らずのうちにその段階で「安住」しやすい。しかし安定しなければ、安住を探して常に頭を働かせ身体を動かし情報を求めようとアンテナを張るようになる。

つまり、悪い状況でも、見方によってはラッキーという局面が多いような気がする。 
   

   
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池の土手がきれいになり、土手に上がって写すことが多くなった。


防災無線の5時のチャイムを聞きながら2つのゲートの戸締り(電柵)をして、車を外に出して最後のゲートを閉める頃にはすでに薄暗い。田んぼの周囲を見渡しながらふと、父母よりも自分の方がすでにこの風景を長く見ていると思った。前の世代は40代の後半から農業の足を洗い、日稼ぎ(日雇い)に出るという選択をせざるをえなかった。運よく自分はその逆の選択ができた。

経済的な安定より、ブログのできる状況(テーマの多い生き方)を選びたい。

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うっすら初霜

  
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勤労感謝の日の頃・・・季節は毎年測ったように、その時期が到来したことを告げる便りを運んでくる。今日はうっすら初霜だった。池からは湯気のような蒸気が上がっている。


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寒くなるとヤギは決まってこの場所で「ひなたぼっこ」をする。太陽の昇る位置が変わり、今の時期はここが最も早く朝陽があたる。

ニワトリにも、この時期の朝の太陽は大切である。


  
  
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今日からピーマンを片付け始めた。ニワトリに2本、ヤギにも2本あげた。最後の収穫に「ピーマンの葉の佃煮」もおいしいらしいが、まだ食べたことがない。

ずっと前、大阪の年配の顧客に、ピーマンの葉を送ってと言われたことがある。

   

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今日の初霜で、ヤーコンの葉は一部が黒ずんだ。しかし、ツルムラサキは今日くらいのうっすら初霜には強く、外観はさほど変わっていない。強い霜にあたると、湯をかけたように「とろ~ん」となる。

ヤーコンの葉はあまり傷むと家畜の餌になる葉の利用価値がなくなるので、明日には全部ヤギに与える。ツルムラサキは初霜から逆算して1ヶ月ほど前から少しずつ家畜に与えると、全草を無駄なく使える。



『除草剤と黒マルチの費用比較を数字で 教えて下さいね、だいたいで結構ですので。けっこう、除草剤、高価だと思ってたのですが黒マルチの方が高価だとは思いませんでした。除草剤はヘタしたら作物も枯れるから使いづらいのではと考えてました。』

昨日このようなコメントを頂いたので、いつも購入する農業資材店に電話で価格を聞いたら、
除草剤は500ミリリットルが598円でした。これを水で薄めて約8リットル×10回使えると思うので、ボクの場合は2年に1本買えば足ります。家の屋敷周りに4回(確か、5月上旬、7月上旬、8月末、12月上旬の4回)と電柵の下に1~2回で年間合計5回ほどだから2年持ちます。

黒マルチの価格は店によってかなり異なります。0.02ミリの厚さで
A店では、
120幅×100mが1450円
135幅×100mが1550円
B店では
120幅×200mが2080円
135幅×200mが2230円
B店の方がかなり安いのがわかります。

ボクの場合、135幅を年間に2本、120幅を1本、他に90幅を1本ほど買っていると思うので、B店で買うとすると年間で8500円ほどになっていると思います。黒マルチの廃棄処分料(引き取り料金)は1キロ50円であり、2年分で確か3000円ほど払っているので、これを合わせると黒マルチ関係で年間1万円の出費ということになる。

除草剤は自家消費用も含めて年間では598円÷2年=300円である。つまり黒マルチに要する費用は除草剤の33倍(1万円÷300円)という計算になる。

加えて、黒マルチを敷く手間、はがす手間を考えたら、ざっと除草剤の50倍ほどの経費がかかっていると思う。
 

   
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昨日ハーブの作付種類を書いたが、その中で、ロケット、ディル、チャービルの3種類は秋冬作の料理用ハーブであるが、現在は業務用の注文が少なくなり、ディルとチャービルは作付せずロケットだけにしている。

上の画像の左はアップルミントであり、植えたわけではないのに田んぼから畦岸に進出してはびこっている。それくらい繁殖力が強いのがミントでる。収穫期間は4月~翌年1月頃までの9ヶ月くらい続く。だからサービス品として利用している。

タイム類は耐寒性が強く、まさに1年中収獲できる。

右の画像はカモミール(ジャーマンカモミール)であり、5月頃に咲く花を10片ほど湯呑みに入れて湯を注げば、リンゴの香りのするハーブティができる。これも雑草化して、何回耕運しても今の時期になると芽が出てくる。草姿が独特なのですぐに他の雑草と見分けがつき、タマネギの畝間(通路)に植えるとタマネギの病虫害を防ぐコンパニオンプランツとして有名である。月末頃までにこの雑草化したカモミールをタマネギの通路に定植する。麦と同じように踏みつけると成長がよいので、通路に植えても何ら問題はない。5月にはタマネギ畑が花畑になるが、カモミールがタマネギの病気を防ぐというのは疑問である。

 
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今日、残りの春キャベツを定植して、合計で300本ほどになった。ワンパックだけの時は顧客数からきちんと本数を数えて植えていたが、今は残れば直売所へ出せるので、定植数にさほどこだわる必要はなくなった。

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ネットショップの生産・運営者情報

  
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朝の風景

  
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夕方の風景



始めて訪問してくださった人が、どんな生産者かすぐにわかるように、できるだけ短く、必要事項は漏らさないように、ネットショップの「生産・運営者情報」を書いて、O君にメールをした。

『野菜の作付面積は春夏作11a、秋冬作11a、ハーブ2aほどで家庭菜園を少し大きくした程度。

田んぼは一ヶ所にまとまって45アール(この内23アールは借地)あるが、他は果樹、桑、鳥小屋、物置、井戸、放牧場、牧草地。

今後の展開として、6月蒔きのエダマメ(観光農園用)に2a、10月以降のサラダミズナとホウレンソウの移植栽培に2aほど作付拡大を予定。

ハウスはなく露地野菜のみ。春夏作は15種類、秋冬作も15種類ほどの作付で、どれも家庭菜園で作っているような一般的な野菜。

ハーブは14種類で、
ハーブティ用ハーブ6種類(レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス、タイム類、ミント類、セイジ)
料理用ハーブ6種類(スイートバジル、ローズマリー、イタリアンパセリ、ロケット、ディル、チャービル)
その他のハーブ2種類(ルバーブ、ステビア)

主要な肥料は米ヌカとナタネカスを利用した「メタン菌液肥」であるが、年間に1~2袋の化成肥料も使っている。その他にクン炭、消し炭、鶏小屋の鶏糞。

農薬は秋冬作のアブラナ科野菜のみ、定植・播種時に1回、その後に1回使用を予定。

田んぼに除草剤は全く使わないが、2年前から畔の電柵の下に1~2回使っている。

2年前から周囲300m4段張りの電柵でイノシシとシカの侵入を防御している。

農業資材は、春夏作で黒マルチを利用することが多い。秋冬作ではヒヨドリ防止に年明け後、べた掛けの被覆資材を使っている。

ニワトリ37才で導入、ヤギ55才で導入、ミツバチ57才で導入、カイコ57才で導入。』



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黒マルチ・除草剤、草マルチ


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暖冬のせいか、巻かないかも知れないと思ったキャベツやハクサイも巻き、ダイコンも通常の大きさに近づきつつある。

ただ、明日の直売所出荷にまわせるのは、ニンジン、キクイモ、シュンギクの3種類しかない。今回が最後の収穫になると思うがピーマンも10袋ほど準備できた。


観光農園とネットショップのサイトはほぼ出来上がった。26日の土曜日にオープンの運びになると思う。今からわくわくしている。

最後の詰めの段階でO君から次のようなメールが送られてきた。

『インターネット上にショップを開設して運営する際には、注文する側もきちんとした生産者が運営しているかを確認したいと思います。

そのため、生産・運営者情報ページを追加しようと思います。下記URLに仮ページを作成しておりますので、掲載する内容をご連絡ください。

項目の追加は可能ですので、生産野菜一覧や過去の経験なども掲載した方が安心して注文することができると思います。』

このメールからすぐに次のような項目が必要だと思った。

(1)使用している主な肥料

(2)農薬に関する状況

(3)黒マルチと除草剤と草マルチに関する状況

(4)春夏野菜の作付け状況

(5)秋冬野菜の作付け状況

(6)春夏ハーブの作付け状況

(7)秋冬ハーブの作付け状況

(8)過去の経験  


その中で(3)に関して。

除草剤を使うか使わないかで、農作業の進捗率は数倍違ってくるだろう。

もし除草剤を使うなら、秋冬作の畝立ては早々と8月に終わらせることもできる。使わないので、種蒔きや定植の直前まで畝立てを遅らせるしかない。草が生えて困るから。

除草剤・・・直接的環境破壊
黒マルチ…間接的環境破壊

有機無農薬の認証基準では除草剤は違反だが黒マルチに関しては規制はない。現実にはこれはおかしいと思う。

農業を始めて3~4年は黒マルチを使ったことはなかった。反自然的で異物のようなイメージがあった。使い出してからは、その便利さに手離せなくなった。

草マルチもかなり使っているが、黒マルチと比較して労力が全然違う。

何も知らない人から見ると黒マルチは悪者に見えるかも知れない。しかし、多用しているといっても、自分の場合は作付規模が小さいので黒マルチの使用はしれている。

たとえばハウスがあるなら、大量のビニールの廃棄が出るだろうし、ブドウには全作にビニールの屋根をするので、これまた2~3年ごとに大量の廃棄ビニールが出る。


除草剤に関しては農業を始めてからこっち田んぼには1度も使ったことはない。ただ、電柵を張り巡らしてから、電柵の下だけは年に1~2回使うようになった。草が伸びて電柵に触れると漏電し、漏電すると効果はない。たいていは草刈をするが、草刈の手間が取れないこともある。

集落の家庭菜園では黒マルチを利用する人は少ない(サツマイモくらい)が、その代わり、大半の人が除草剤を日常茶飯事に使っている。

農薬と違って除草剤にはまるで抵抗がないように見える。

確かに稲作においては、除草剤は多くの労力を解放した。

野菜産地では除草剤は常識。使わなかったら、大規模な作付は無理。

除草剤は黒マルチに比べたら、はるかに時間も労力も費用もかからない。 

草マルチにこしたことはないが、あなたは、除草剤と黒マルチに関してどう考えられますか。 


    
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観光農園で大活躍してくれそうな、今日の銀ちゃん、ラムちゃん。

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巣箱とキンリョウヘンはセット


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今日も雨がよく降った。一昼夜も降っていなくても、雨脚の強い時間帯があるとすぐに畝間に水がたまる。

それでも不耕起の田んぼは水の引きが早いように思う。

しかしこの雨で、か細い苗だったタマネギが活着してくれるだろうし、エンドウ類の発芽にはいい雨だった。


秋冬野菜のできはあまりよくないが、週に6~8個のワンパックを送るくらいは確保できている。

直売所に出す野菜とワンパックで送る野菜はちょっと違う。例えばハクサイやキャベツは直売所に一定量を出荷する人がいるので、ボクの出る幕はないが、元々ハクサイやキャベツはワンパック出荷だけの目的で作っている。他に、ネギ、ブロッコリー、ロケットもワンパック用だけに作っている。 

キクイモはもう少し直売所に出すが、その後はワンパックとニワトリ用にまわす。


 
 

キンリョウヘンは霜避けのために物置の中に入れているが、時々外に出して水やりをしている。

以前は、親しい人に会うと決まって巣箱の設置を勧めていたが、巣箱だけを勧めたのは誤りだった。キンリョウヘンとセットで勧めるべきだった。
 
しかし最近は誰にも勧めなくなった。理由は、
(1)1年を通してのキンリョウヘンの世話が大変である。
(2)日本ミツバチは逃去しやすい。
(3)長く住みついてもらおうと思えば、技術的な要素も必要になる。
(4)一浪、二浪と蜂浪人が続くと熱が冷めやすい。
(5)ミツバチがいると、スズメバチを引き寄せることにもつながる。
(6)楽しみのためだけに飼う生き物で、ビジネスにはしづらい。

ミツバチをゲットできるのは4月17日~5月17日頃までの分蜂期の1ヵ月間であり、ゲットできなければまた1年待たなければならない。

巣箱は3~4年は持つので、5箱設置しても3~4万円ほどで楽しめるが、サラリーマンをしながらとなると分蜂期の時間の捻出が難しいのではなかろうか。

農家のような自営業だと分蜂期に時間を費やせるが、継続的に飼う(長くすみついてもらう)ことの難しさを感じる。

アマチュアでありながらすでに「日本ミツバチの大家」といえる2人は、我が家から20~25分ほどの所にお住まいだが、2人とも定職を持ちながら6~12群を維持し続けられている。

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「捨てるものが全くない」これは大きな感動

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鳥小屋と放牧場は野菜のゴミ捨て場になっている。ボクは野菜を作ることより片付ける時に喜びや感動を感じることが多い。葉1枚でさえ、ほとんど無駄にしない。

ニンジンを収穫すれば、葉に利用価値がある。

出荷できそうにない虫食いキャベツは、少しずつ片付けながら家畜に食べてもらう。

レタス等の外葉も家畜に持って行く。
 
出荷の役に立たない部位は家畜の腹を通して循環させ、鶏糞や卵を頂く。

ツルムラサキ、エンサイ、モロヘイヤは片付ける時、全てを家畜に食べてもらう。 

だから捨てるものが全くない。これは大きな感動になっている。 

   
  
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ホウレンソウとサラダミズナは全部失敗したわけではなく、うまくいったのも何列かある。

オクラやナスビの後作では、その根も利用しながら(つまり不耕起で)定植した。エンサイ、ツルムラサキ、モロヘイヤの後作にも不耕起で定植した。

これらの前作には黒マルチをしているので、黒マルチをはがしてメタン菌液肥を施すのみ。前作で黒マルチをしていたら後作の雑草は著しく少ない。

   
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冬越しして3月の彼岸頃に定植するレタスを4種類蒔いた。

 

 
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青シソの後作にニンニク、ラッキョ、ワケギを定植している。不耕起は2作までで、連続して3作目の不耕起は、今度は草の処理が大変になるので、あまりする予定はない。

 

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ツルムラサキは春夏作の稼ぎ頭だったが、片付ける時も、重量感があって食べ応えがあり、今の時期のヤギの主要な食料になっている。ニワトリはあまり好まないが、他に食べる青菜がなければよく食べる。



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昨日もらった稲わらでサトイモの霜よけをした。稲作農家は集落(43軒)でたった3軒になっているので、稲わらは貴重品である。

稲わらよりもっと貴重なのは「籾殻」である。籾殻は種蒔き後によく使うし、焼いて「クン炭」にして使うと、籾殻以上の効果がある。

稲わらはなかったら、草で代用できる。
 


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農業にニワトリは必須である。逆に言えばニワトリのいない農業は考えられない。

青菜と土(砂浴び)と太陽がニワトリの健康の源であり、こういう飼い方をすれば鳥インフルエンザとは無縁である。

しかし99.9%のニワトリはケージで飼われているので、青菜と土から隔離されている。そしてウインドレス鶏舎が多いので太陽からも遮断されている。

こんな飼育方法でニワトリの健康が保てるわけがない。だから各種抗菌剤や防虫剤が必需品になる。これは卵を通して人間の健康に影響する。

卵は食べない方がいいし、こういう鶏糞は使えない。

ケージの中でほとんど動けずに生涯を終えることは、家畜福祉とは正反対の家畜虐待である。

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できるのが不思議、できないのが不思議

 
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楽しく液肥を担ぐ。やはりこの肥料が最も気に入っている。ただし濃すぎて肥料あたりすることがある。18メートル畝に「2荷」施して、エンジンポンプでたっぷり散水して薄めてから定植したのに、定植後2日目に散水したらサラダミズナとホウレンソウが1畝ずつ壊滅した。

だから今日の春キャベツの定植は、畝の中央部分だけに「1荷」施し、肥料のかかっていない場所に植えた。 


 
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オクラの足元に蒔いたエンドウ類には籾殻をふり、雨にたたかれるのを防ぐ。オクラは2畝あったが、1畝が135センチ幅ではエンドウ類には狭すぎるので2畝並行して蒔くことはできない。
  
 

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明日は雨の予報なので、近所の稲わらを今日もらいに行って、物置の軒下に置いた。 
 
今年の秋はまことによく雨が降る。明日からまた雨の予報なので、今日の農作業はハードだった。それでも予定の3分の2ほどしかできなかった。


韓国カボチャ

韓国カボチャは未だに劣化せず、収穫時のままの外観をとどめている。収量、保存性がよく、病気が少なく、通常のナンキンより2週間早く収穫でき、若取りしてズッキーニ風の利用ができる等、多くの優れた特性があるが、問題は食べ方。普通のナンキンのような食べ方だとおいしくない。韓国カボチャのいろんな料理法を知る必要がある。


草刈

池の土手の草刈りは年に1回なので、草木が生い茂り、刈るのがかなり重労働になり危険でもある。しかし年に2回になったら、集落の大半の人が1回でいいというだろう。

これと同じような事例で、山の葉タバコ跡地も年に1回刈るのではなく、間でもう1回刈っておけば、そんなに茂らず、2回目の草刈りが随分と楽になるが、現実には、間での草刈りの時間はなかなか捻出できない。


ホウレンソウの移植栽培

美作市の宇野さんに教えてもらっていたホウレンソウとサラダミズナの移植栽培がうまくできなかった。原因として、
(1)発芽がうまく揃わなかった。
(2)芽が出てから、何回も雨にあたった。
(3)雨がよく降り、畝立てができず、定植が遅れた。
(4)定植したがメタン菌液肥が濃すぎて2畝が壊滅した。
(5)他の農作業や出荷が忙しくて手が回らなかった。
恥ずかしいようなミスの連続だった。しかしこれが、いつもの自分の現実。

それでもこの方法は自分に合っていると思うので、また捲土重来を期する。

「また」というのは、農業では1年後になってしまう。

失敗が多かったが、その中で、サラダミズナはホウレンソウに比べて相当に生が強いと感じた。


できるのが不思議、できないのが不思議

出荷仲間で、ほとんど毎日出荷している人がいる。よくそれだけ手が回ると思う。毎日出荷するということは、それだけ作付量も多いから、出荷作業だけでなく作付作業もかなり忙しいと思う。

出荷できる野菜が少なく、11月は週に1回だけの出荷にしてもらったので、農作業がはかどるはずだが、11月の農作業は目白押しで遅れ遅れになっている。これで週に3回の直売所出荷があったら、多くの農作業は「旬の時期」がはずれてしまう。

できる人から見たら、何でそれくらいのことができないのかと思うだろう。しかし、できないものから見たら、何でそんなにできるのか不思議である。


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近所の年輩の大豆(枝豆)作り

  
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劣化したタマネギの下半分を埋めておくと、1ヶ月ほどで茎が勢いよく伸びる。まさに腐っても鯛。

これは直売所では売りづらいが、ワンパックでは生きる作物である。単価をつけてもいいし、サービス品として入れてもよい。タマネギを売るより茎の方が高く売れる?



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今年もキーウイが鈴なりになっている。キーウイにはユズのような隔年結果はなく、毎年コンスタントになる。
 
   
   
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家の小庭に植えているムラサキシキブ(コムラサキ)という花木を片付けたので、ヤギに与えたらよく食べた。しかし芙蓉は食べていなかった。

アセビのような毒になる花木は本能的に食べないのではないかと思う。それでも毒になる花木だったらいけないので、始めて与える時は少しだけ与えて、翌日の状況を見る。



近所の年輩の方が毎年3アールほどの大豆を作られている。来年は作ろうと思い、質問事項をメモしていろいろ教わった。
(1)肥料・・・全く入れない(いらない)
(2)種まき日・・・6月10~6月15日の間
(3)害虫・・・農薬を使ったことはない。小型の茶色のカメムシが一部発生するが広がらない
(4)収量・・・比較できないのでわからないが結構とれる
(5)畝間潅水・・・していない(放任)
(6)除草・・・管理機で2回程度
(7)種どり・・・すでに10年以上にわたって自家採取
(8)枝豆で収穫・・・9月20日頃
(9)畝幅・・・80㎝×80㎝と言われた

エダマメ(ダイズ)は22年間で2~3回作った記憶があるが、良いのができなくて止めてしまった。ワンパックに入れたことは一度もない。
 
エダマメは、直売所で生きる野菜、ワンパックで生きる野菜、観光農園で生きる野菜、どれに該当するだろうか。

子供の頃には「畦豆」といって、稲の田植えの水漏れがしないように、泥で畦塗りをしたが、その畦にダイズ(エダマメ)を植えていた。その光景を知っているのはボクの世代が最後かも知れない。

稲の畦に植えるくらいだから、水をかなり好む。

昔はどこの家でも味噌を自給していたので、大豆は必需品だった。そして煮豆というおかずを作ることも多かった。


ダイズ(エダマメ)とサツマイモは成育ステージが同じである。

どちらも肥料はほとんどいらない。ただ、「サツマイモを作ると土地がやせる」、「ダイズは土を肥やす(根粒菌の働きで窒素を固定する)」という違いがある。

ダイズは地上部を刈り取れば、畝が後作に使えるし、ダイズの葉に覆われていたので、秋冬雑草は少ないと思う。

ダイズはサツマイモのようにツルは伸びないので面積は少なくてすむし、湿気やすい田んぼで作るには、サツマイモよりダイズの方が適する。
 
サツマイモのような苗作りはないし、サツマイモのように黒マルチが必須ではなく、管理機による2回の土寄せで草が抑えれるなら、エダマメの手間は「収穫」だけである。

肥料はいらず、6月10~15日に蒔けば農薬もいらず結構収穫できるなら、イノシシも狙わないのでサツマイモよりメリットは大きい。そして豆類の葉はニワトリやヤギの大好物である。

2アールほど作りたい。ただ、ダイズでなくエダマメで収穫となると、収穫適期幅は10日間ほどしかない。


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作物の生きる道は異なる。

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「直売所で生きる作物」、「ワンパック宅配で生きる作物」、「観光農園で生きる作物」、それぞれ異なる。

ムラサキ芋は観光農園で生きる作物だと思う。畑でなく田んぼでサツマイモを作るので、当方のサツマイモは甘味が少ない。それでも品種によっては甘味のある芋もある。

ムラサキ芋の品種は多いが、当方の作るムラサキ芋は収量は多いがおいしくない。だから「ふかし芋」にはしなかった。ところが「焼き芋」にすると意外とおいしい。

つまり、田んぼで作る甘くないムラサキ芋でも、「食べ方によってはおいしい」ということに気づいた。まるで人間世界のよう。

冬の観光農園では「たき火」をするが、火が消えてからその中にムラサキ芋を入れておくと1時間ほどで、きれいなおいしい焼き芋ができる。



ワンパック宅配で生きる作物は、ヤーコン、キクイモの他に、上の画像の「ロケット」がある。生食で食べるゴマ風味のサラダ野菜であり、外観はホウレンソウによく似ている。
 
このロケットは直売所では売れないが、食べ方を書いてワンパックに入れると喜ばれる。つまり、手でちぎってキャベツやレタスと共に生食サラダで食べるととてもおいしい。ロケットは生食の他に「おひたし」や「炒めもの」にもよく、3拍子揃った優れものである。



ネットショップと観光農園をセットにしたことはヒットだと思う。どちらか一つだったら、インターネットの大海原で、瞬く間に難破船となってしまうだろう。

観光農園をしようと思って準備したのではなく、自分の興味があることに手を出しているうちに、量が増えていって、観光農園にもなると気づいた。そのタイミングがネットショップの開設とうまく合致した。 
 


午前中に5割、書くことが決まり
夕方までに4割、書くことが決まり
夕飯後は1割も書くことが思い浮かばない。

つまり、夕方になって田んぼから帰る頃までに、その日の更新記事の内容が決まらなかったら、その日のブログはまず書けない。

自分の場合は、昼食時などのゆっくりしている時に更新テーマがひらめきやすいので、忘れないうちにメモをする。そうしないと頭の中はすぐ他の思考に変わっていく。

四六時中「今日のブログテーマは?」と考え続けているから浮かびやすいのであって、そうしなかったら浮かばないだろう。

しかしこれはあくまで方法であって、骨格となるのは、ブログのテーマになるような生き方をしているかということ。そうでなかったらブログの更新は短期間で枯渇する。

農業は他のどんな職業よりブログにしやすい職業だと思う。作物は大地からめばえるが、言葉も、手足を動かすことによって大地からめばえる。頭の中からめばえるのでは決してない。 


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タマネギの中晩生品種を定植し、春キャベツも一部定植した。エンドウ、スナックエンドウ、グリンピースの種もオクラの足元に蒔いた。今年は青シソの足元にも少し蒔いてみた。

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シンプルなことと、検索エンジンでヒットすることの矛盾

     
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昨日、池の土手の草刈りがあり、随分、見晴らしがよくなった。これで少しはイノシシが警戒するだろう。 
   
   
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今日は「花比べ」の日。こんな日もないと、まずお墓には上がらない。

今の時期に咲いている花は菊ぐらいしかない。菊は作っていないので近くの親戚にもらいにいって飾った。

集落の方を向いて並ぶ墓石。

祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり、沙羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
 

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草の中でタマネギが見え隠れしていた。細い苗だが何とか早生品種を1列定植することができた。明日は中晩生品種を1列植える。

エンドウ類の種も17日までには蒔きたい。冬越しして春に定植するレタスの種も近日中に蒔く必要がある。


ネットショップは初霜の頃(11月23日頃)には出来上がるだろう。O君が送ってくれる途中経過の画像を1日に何回も開いている。

ブログ同様、できるだけシンプルなものにしたいと、次のような質問メールを送った。

『各ページにある「ページトップへ戻る」は、いらないような気がします。それと、末尾にあるワンパック宅配とは、観光農園とは・・・のクリックするとその画面に飛ぶ表示もいらないような気がします。スクロールは短いので、上のような細かい表示は不要であり、かえって複雑になるような気がしますが、どう思われますか』

そうしたら次のようなメールが送られてきた。

『各ページにそれぞれのページへのリングがあると、検索エンジンの評価が高くなり、さまざまなキーワードでヒットしやすくなるため必要最低限のリンク先を設定しています。
最近の流行としてページの一番下に各ページへのリンクをテキストで掲載するサイトマップを全ページに設定しています』


シンプルにすることと、検索エンジンでヒットしやすくなることは、多少矛盾するようだ。次回のパソコン指導の時、この点をもう一度よく聞いてみようと思う。
 
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桑の葉は新緑に映え、目立つ美しさがある

  
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今日のヤギの餌は、ツルムラサキを主体に、金柑、ニンジンの葉、インゲンの葉、キクイモの葉、ヤーコンの葉。

インゲンの葉のような「マメ科」の葉は、ニワトリもヤギも大好物である。インゲンの地下部はそのまま残し、ハサミで地上部を片付けた後に無肥料(マメ科の後作だし、黒マルチをしているから)で、ホウレンソウを定植した。
    
    
  
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一段下がった田んぼは集落共有田であるが、明日は池の土手の草刈りがあり、続けてこの共有田の草刈りもある。セイタカアワダチソウが咲いているが、他の昆虫はいっぱいいるのに、ミツバチはあまり見かけなかった。

今日はこの畦岸で2回もヘビ(普通のヘビ)を見た。まだ冬眠に入っていないようだ。

池の土手の草刈りは集落総出(1軒に1人)なので、土手の端(私有地)に置いてある5個の待ち受け箱は山中へ移動した。集落の人だから盗難の心配はないが、人目に触れる必要もない。
  
    

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ブルーのネットで囲んで桑の木を植えている。周辺はイノシシに掘り返されているが、このちょっとした防御でもイノシシを防げることがある。

カイコも優れた観光メニューだと思う。カイコの良い点は、「エサが完全自給」だということ。つまり、桑の葉の量によってカイコの飼育頭数が決まる。

合計で50本余り植えたので、来年の初夏には300頭は楽に飼えるだろう。活着がよければ300頭×2回転できる。この夏、1個30円で自然食品店に売った繭は評判になり、ぜひ来年もとすでに注文を受けている。顔のマッサージに使われる。

次の代で桑の木が不要になることも考慮し、大木仕立てでなく小中木仕立てにする。カイコだけでなくヤギも大好物なので、大木には至らない。

桑の葉は新緑に映え、目立つ美しさがある。実のなる品種も10本ほど植えている。最近は桑の葉茶など機能性食品としても注目を浴びつつある。


知人にコゴメを3袋もらい、ニワトリに与えるようになってから産卵率が一気に倍増して1日に7~8個産みだした。メンドリは18羽なので4割の産卵率である。
朝→米ヌカ+コゴメ
夕→米ヌカ+購入飼料
を与え、青菜は不断給餌とする。プロの養鶏農家は購入飼料を「不断給餌」するらしい。自分の場合はコゴメも購入飼料も3分ほどでなくなってしまう量しか与えない。不断給餌していたら餌代がとんでもなく高くつく。無料の米ヌカをたくさん与えるようにしているが、米ヌカはあまり好まない。 


まだ若木の柿の木になった8個の柿を今日収穫した。初霜にあたる頃まで収獲しない方が甘くておいしいが、カラスは1日のことが言えないから。

当地の初霜は例年、勤労感謝の日の頃である。暖かい日が続いていても、寒さは突然やってくる。

初霜の前に、うっすらとした初霜らしきものが降り、それはちょうど今頃の時期だが、今年はまだストーブも出していない。

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美しい森、宿泊施設

    
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田んぼから徒歩7分の所に「美しい森、宿泊施設」がある。素泊まりで2500円。

観光農園をオープンするとこの市営施設は役立ってくれるかも知れない。上の画像の右にあるのが宿泊施設で風呂もある。自炊できる設備はあるが、調理セットを借りると1000円かかるので、最も安くあげるにはコンビニ等で弁当類を買ってきた方がいいかも知れない。

グループだとバンガロー(真ん中の画像)の利用がお勧めで、5人泊れて9000円です。バンガローには調理セットは揃っていて、もちろん風呂もあります。

地元なので風景も見慣れていて、ほとんど行くことはないが、観光農園オープンのために施設の利用料金を聞きに上がったら、「チューリップツリー」が紅葉になっていた。チューリップツリーはミツバチにとっては大変な蜜源であり、スロー人さんはそれをよく知っていて、蜜源は豊富にあり、20箱くらいは養えるといってくださったが、チューリップツリーと時を同じくして咲いていた芝生のクローバーを見て、来ているミツバチの多くは「日本ミツバチではなく西洋ミツバチ」だと言われた。近くに誰か西洋ミツバチを飼っている人がいるのだろう。


神戸や大阪からだと日帰り圏だと思う。山陽自動車道の備前インターで降りて、海沿いの岡山ブルーライン(無料)にコースをとり、邑久インターで降りるとそこから当地まで10分で来れる。逆方向へ行くと、日本のエーゲ海といわれる牛窓町の民宿やペンション村があり、邑久インターから15分ほどで行ける。

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今日のワンパック宅配

    
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ワンパックを2軒に送った。120サイズの箱だと、かなりの量の野菜が入る。今日は合計で18種類入れた。

長年しているので、箱に入りきるか入りきらないかは収獲の段階で想像がつく。箱の底に根菜類を、上部に葉物を置く。

   
 
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納品書の字が見えると思います。金額は3200円に固定しているが、納品書はきちんと書いている。顧客に野菜の内容をよく把握してもらった方がよいから。

送料は800円であるが、400~500円のサービス品を入れるようにし、実際の送料は300円~400円に抑えるようにしている。

サービス品は、その日にたくさん収穫できたものや、簡単に収穫できいくらでも伸びるハーブ類、置いていたら家畜行きになる野菜をサービス品にしている。
 
今日のサービス品は、エンサイ2単位、キクイモ(800g)、ユズ2個、タマネギの茎(200g)、アップルミント、レモンバーベナ、コモンタイムのハーブティ用ハーブ3種類。

エンサイ・・・家畜に食べてもらいながら片付けているが、まだ十分食べれる。ホウレンソウは1~2回は霜にあたらないとおいしくないので、今の時期ならまだエンサイの方がおいしい。

キクイモ・・・はまるほどおいしい芋だから、顧客にも堪能してほしい。合計で1.8キロ入れた。


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根菜類も洗ったりしないが、ダイコンは9月に2回農薬を使っているので洗った。まだ小さく、3本で850gしかなかった。通常の1本分より目方が少ない。
 

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ニンジンは700gで250円にしたが、もう少し大きくなって1キロでも同じ250円。
サトイモ(子芋)は1キロが400円。親芋は味が少し落ちるが入れた。キクイモは1キロが300円。 
    
    

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タマネギは1キロ200円。ジャガイモは春の芋で、芽をかいで入れた。今日は600gが100円。
 


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今日のヒット野菜はタマネギの茎。黒マルチをして、劣化したタマネギの半分から下を土に埋めていたら、1ヶ月ほどで見事に茎が伸びた。ネギを多く植えれなかったのでタマネギの茎があると助かる。今回はサービス品にした。
 

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暖冬のせいか、インゲンやピーマンがまだ収獲できている。


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ロケットとサラダシュンギク。どちらもレタスと生食サラダで食べてもらう。


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大葉シュンギクとミニレタス。どちらも余り気味だったので、たくさん入れた。シュンギク3単位で200円、ミニレタス5個で200円。

     
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左からレモンバーベナ、コモンタイム、アップルミントのハーブティ用ハーブ3種類。今はユズ茶の方がもっとおいしいので2個ずつサービス品にした。

サービス品が多いように見えるが、ハーブティ用ハーブは直売所ではほとんど売れないし、ユズは毎年虫害が多く、外観が悪ければ直売所では売れない。

今日の2軒はすでに20年以上にわたって月に2回、定期的に送らせてもらっているかけがえのない顧客。
 
     
    
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先ほど、根菜類も洗わないと書いたが、葉物ももちろん洗ったりはしない。ただ、葉物のうち、「エンサイ」、「シュンギク」、「サラダシュンギク」、「ロケット」はジョロで打ち水をし、アップルミント、コモンタイムもジョロで打ち水をしておくと、鮮度が長く保てる。打ち水をしないのは、レタス、ネギ類、ハーブのレモンバーベナも湿気ると黒ずむので打ち水はしていない。


宅急便の営業所で重量を量ったら今日は11.2キロあった。ハクサイやキャベツが入り、大きくなったダイコンが2本入ると、14キロほどになる。

ハクサイやキャベツが入りだすとレタスは入れるスペースがない。

前日の夜に、収穫する野菜と単価とサービス品を紙に書いておき、それに沿った収獲をすると無駄な収獲が防げるしスピードも早い。今日は2パックだったが3パックでも午前中に宅急便の営業所へ持参して帰れる。それでも、送付は2パックにとどめておきたい。

春夏野菜では、ナンキン、トウガン(もしくは韓国カボチャ)、エンサイ2単位、ツルムラサキ2単位のような野菜がかさばるので120サイズの箱がいっぱいになる。

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画像いろいろ


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ニワトリを飼っていると、卵を産み落とす決定的瞬間に出くわすことも時々ある。

産むときはちょっと「きばっている」ように見える。産み落とした瞬間は半透明で、外気(空気)に触れると5秒も立たない間に普通の卵色になる。卵の「ぬめり」も空気に触れるとすぐに蒸発する。その後、産みましたよと合図する(コウコッコウと甲高い声で鳴く)ニワトリもいる。このニワトリもそうだった。

マスコミや行政が「鳥インフルエンザ」の恐怖心をあおるような報道をするので、楽しみのための20~30羽養鶏が廃れてしまった。

農業の現場ではニワトリはとても重宝する。出荷できないようなクズ野菜をニワトリは全て平らげてくれる。その雑食性はヤギよりはるかに優れている。


鳥インフルエンザの発生源は大半が大規模なケージ養鶏であり、20~30羽養鶏が発生源になった例は、まだ1例(鳥インフルエンザが日本で始めて山口県で発生した年の、大分県のチャボ)しかない。

このあたりに、原因究明となる手がかりがありはしないだろうか。

四面オール解放の金網鶏舎で、太陽をたっぷり浴び、青菜をたらふく食べ、自由に動き回れる「土の上」で飼うなら、鳥インフルエンザに対して抵抗力があるはず。

大地との接触を断たれたことが、鳥インフルエンザに対して抵抗力を失った最大の原因ではないだろうか。

   
  
 
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ネットショップと観光農園の画像を添付ファイルでいろいろ送ってとO君に言われ、ヤギに関しては上の4枚を送った。 


 
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ミツバチはいなくなったが、26箱の空箱めぐりも観光コースに入れている。

Aさんから1群の「移動実験」をして頂く予定だったが、セキュリティの面がどうしてもクリアーできず、今回は見合わせてもらうことにした。巣箱の盗難は多いし、自分の空き箱ならまだしも、預かったミツバチと巣箱の両方を盗まれると、困ってしまう。

画像でしょっちゅうアップするようになるから、置き場所などすぐにわかる。


ネットショップや観光農園に利用する画像は添付ファイルで送ったものの中からO君に選んでもらう。これらの制作を人に依頼すると、その人の感性も反映されるので、1人で作るよりいいと思う。

先進的な果樹農家ではすでにネット販売が常識のようである。特にリンゴ農家などでよく見かける。

口コミでいくらでも買ってもらえるし、すでに顧客がいっぱいという人でも、ネットショップがあると、ネームバリューがより高まるし、「かっこよく」見える。

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そのタイミングを逃したらできていなかった

  
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液肥を4荷担いだ後、米ヌカ1袋ずつとナタネカス少々を補充して攪拌した。

500リットルタンク2つだけで春夏作15アール、秋冬作15アールほどは十分賄えるが、それには、液肥を使うことが少ない(逆にメタン菌は活発に動き、液肥の熟成は早い)6月、7月、8月の3ヶ月間に、いかに液肥を効率よく使うかにかかってくる。

つまりこの3ヶ月の間に、春夏作の追肥にしっかり使い、秋冬作の準備を早めにして液肥を施し、雨で流亡しないように黒マルチをしておく。これらの作業が先手先手とできれば、2つのタンクの液肥だけで他の肥料はいらない。
 
担ぐのは重労働なのでタンク2つが限度であり、1人でするなら春夏作15アール、秋冬作15アールほどが限度と思う。そしてこの面積ならタンク2つでうまく循環する。黒マルチは産業廃棄物であるが、液肥が主体なら使わざる得ないことも多い。

他に、籾殻、クン炭(籾殻を焼いたもの)、雑木(竹)の消し炭、枯れ草(刈り草)等の有機物をできるだけ多く投入する。



義父の稲作

炊く米がなくなっていたので、コイン精米機まで精米(30キロ=300円)に行き、帰りにコメリによってニワトリの配合飼料(20キロ=1350円)とナタネ油カス(20キロ=1030円)と軍手(12双組=248円)を買ったら、あっという間に千円札3枚が飛んでいった。


去年の今頃は元気に稲作をしていた義父が今年はすでに介護が必要な状態になった。80才を超えると1年先のことがわからない。義兄も稲作を止める選択をして、すでに大型農具は購入した農機具店に買い取ってもらったようだ。

いくらで買い取ってもらったのか知らないが、何もかも本当にもったいない。乗用トラクター、乗用田植え機、コンバイン、乾燥機、もみすり機、これらの大型農具を収納していた大型倉庫も今となっては使い道がない。


当集落でも稲作をしている家はすでに3軒で、60代が2人で70代が1人。集落では請け負ってくれる人がいないので、集落外の人に田んぼを委託している人が多いが、請け負った人は手を広げ過ぎているのか、草ぼうぼう。これではまるで耕作放棄地である。その草むらの中で、まるで耕運したようにイノシシが暴れまわっている。



ぎりぎりのタイミング

振り返ってみたら、そのタイミングを逃したらできていなかったと思えることが多い。農業への転身もそうだし、ヤギの導入もそうだし、直売所出荷もそうだし、山仕事もそうである。ネットショップと観光農園も今のタイミングを逃したらできていなかったかもしれない。

農業への転身は36才の末・・・第2の人生をスタートする年齢としてはぎりぎりの年齢と思うが、この年齢より早くはできなかった。

ヤギは55才の末・・・飼うにはかなり体力が必要である。仮に1頭が死んでも、相棒をあてがってやる体力はもうない。最初で最後の2頭である。

直売所出荷は56才の半ばから・・・直後にイノシシの激しい進出に遭遇し、秋冬作はほとんど出荷できなかった。だから実質的な出荷は57才から。
ワンパックの顧客がその時に多かったら、直売所出荷まで手を広げることはできなかったし、一般の直売所と異なり、声をかけてもらった時にすっと乗れなかったら(乗らなかったら)、現在のスーパーの産直コーナーへの出荷はできなかった。

山仕事・・・一昨年、昨年とUさんに援農してもらって放牧場周辺の大木を切り倒したが、大木を切ると、薪にもならずシイタケの原木にもならない細い枝葉の部分が大量に出る。昔のようにクドもなく風呂炊きもしないので、枝葉は田んぼのかたわらで燃やすしかない。週に1回、半日だけの山仕事でも、枝葉の焼却作業だけで「半日×3回」もかかる。この無意味な焼却作業に疲れてしまった。山仕事をすると冬の農閑期もなくなってしまう。

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ネットショップ、オープンに向けて

 

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ダイコン、ハクサイ、キャベツも12月に入れば何とかワンパックで送れるような大きさになった。

ネットショップをオープンするのに送る野菜がないでは、話にならない。


土曜日にマンツーマンのパソコン指導を受け、細部の話をして、日曜日に観光農園とワンパック宅配の説明記事をメールで送ったので、今月中にはオープンできると思う。
 
オープンしても、100~130人ほどの人目にしか触れないと思うので、観光農園もワンパックも注文はなかなか入らないだろう。

注文がなければ直売所へ出荷すればよい。逆に考えれば、あれこれ手を出さずに、直売所1本にしぼった方が経済的なメリットは大きいかもしれない。しかし、そうはしたくない。


ネットショップも観光農園も立ち上げることに大きな意義があると思う。
 
ネットショップなど開かなくても、すでにワンパックの会員がいっぱいという人も何人か知っている。

どちらの状況がいいかは一概には言えない。ネットショップという未知なる領域に踏み込めたのは、ボクが常に「不充足」の状態だから。


観光農園も、ワンパック出荷(当日3パックまでなら)も、直売所出荷も、半日の作業である。だから残りの半日は通常の農作業にあてることができる。 
 

1日平均5千円にしたい(観光農園は一人限定で5000円、ワンパックは2個で手取りが4600円、直売所は7000円の荷で手取りが約5000円)というのが大きな目標である。




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この秋は雨が多く、タイミングよく耕運や畝立てができず、ホウレンソウの定植が後手後手になってしまった。

秋はこんな年がよくある。そんな場合に春夏作の畝が利用できれば、秋冬作の畝立てが少なくてすむ。その場合の春夏作はいくら考えてもエダマメしか思い浮かばない。つまり6月中旬にエダマメを18メートル×8列(約2アール)ほど蒔くと、9月中下旬にはエダマメの収穫が終わるので、不耕起で秋冬作の定植ができる。


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エンサイ、ツルムラサキを片付けながら(家畜に与えながら)、その後作に15~20日までにタマネギが植えれるようにする。

  

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左はキクイモ、右はヤーコン。キクイモの葉はすでに傷んできたが,ヤーコンの葉はまだ青々としている。ヤーコンの芽は去年の冬に野ネズミにかじられて、ごく小さなものしか植えれなかったが、それでも元気に大きくなった。まだ収獲はしていないが、芽は十分確保できると思う。

ヤーコンは料理のレパートリーが少ないように思う。


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ヤーコンもキクイモもスーパーや直売所ではあまり見かけず、裏街道で大輪の花を咲かせる。つまり表の流通には乗りづらく、業務用やワンパック(セット野菜の宅配)で大きな存在感を見せる。

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霜里農場


いつもご訪問して頂き、まことにありがとうございます。

今日はネットショップと観光農園の概略を作成中のため更新できません。

尊敬するこの人のサイトをお楽しみ下さい。

霜里農場


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ネットショップは一つのステイタスシンボル

 

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第1ゲートのそばをイノシシが激しく掘り返している。固い道の部分まで。

今、毎日のようにイノシシに攻められている。電柵は最後の砦。このラインは死守する必要がある。

援農してもらっているUさんに、電柵は100点か0点しかないと言われた。つまり漏電したらアウト。

だから今日は、家路につく前に電柵を一周して漏電のチェックをした。


ネットショップができあがるのを、わくわくしながら待っている。

ネットショップは一つの到達点であり、農家にとって「ステイタスシンボル」だと思う。

ネットショップの概観は自分の中ですでに形成されていた。ただ、それを形にすることができなかっただけ。

社会人1年生だがITスペシャリストのO君が背中を押してくれなかったら、一歩前に進むことはできなかった。直売所出荷だけで手いっぱいの状態で、他に販路を持つ必要はなかったから。

もちろん、楽天の産直広場のようなテナントに出店する気は毛頭ない。

それだったら、売上の15%の販売手数料と単価シール代をとられる直売所と同じである。

個人でネットショップを開設することは、ネットの大海原に一人漕ぎ出す孤舟である。だから、ブログでの集客力が特に大切になる。

ネットショップと観光農園とブログの連結。

観光農園は毎週土曜日の午後1時~5時で、一人(一家族)限定の観光農園にしたい。料金は5000円(2500円相当の野菜の手土産つき)を想定している。
 
観光農園というより百姓塾のようなニュアンスにしたい。
(1)農業の一つの形を提示
(2)技術的な問題と販路の問題
(3)害獣問題と電柵
(4)ワンパック宅配、直売所、ネットショップについて
(5)グリーンツーリズム(里山歩き、森林浴)
(6)定年帰農や移住に関して
(7)農業の実情と展望
(8)希望に沿った農業者の紹介

観光農園のメニューはすでに用意できているが、一番の問題点は「片付けと草刈り」である。農業資材がどこかしこに散らばっているようでは風景が台無しだし、畦草ぼうぼうでは観光農園としてはいだだけない。


ネットショップに関しては、ワンパックが3200円という固定的なものとし(今までやって来たことを踏襲)、宅配エリアは近畿圏までとしたい。遠方送付は身土不二に反するし、夏にクール便(200円アップ)を使う必要がでてくる。

業務用(イタリア料理店)は従来の顧客だけとし、ネットショップは個人客だけにする。

ネットショップと観光農園で、自分のやってきた農業を一つの形として提示したい。これが農業人生のターニングポイントになれば。

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三里塚ワンパック野菜

   

今日はこれから、下記のようなネットショップを見て、構想を練ります。

三里塚ワンパック野菜

このネットショップはO君が教えてくれたのですが、昔からよく知っている人だった。

三里塚微生物農法の会ワンパックグループの著作である「おいしくたべよう百野菜」は、ラッキョを漬ける時などに今も参考にしているし、主催者である小泉英政さんの著作の「みみず物語」も手元にある。
 
小泉英政さんは成田空港反対運動で三里塚に住まわれるようになった筋金入りの人である。


他に、個人の小規模農家のネットショップをいくつか見て検討したいのですが、どなたか御存じでしたら、メールかコメントで教えていただけないでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。
 
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オンラインショップにわくわくする

  

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3年間はサツマイモ畑だけだったのに、田んぼ全体を電柵で囲んで、間もなく2年が来る。

農業を始めた頃には想像もしなかったイノシシ。

7~8年前、近くの集落にイノシシが出ているという話を聞いても、対岸の火事だった。

始めてイノシシが出た5年前、それは衝撃の一言だった。

それでも3年間はサツマイモの畑を囲うだけでよかった。

2年前の10月7日の台風の夜、秋冬野菜の多くが被害に会い、11月24日に田んぼ全体を囲んだ。

すでに檻(囲い)の中でする農業になっている。毎夕、戸締り(3ヵ所の電柵ゲートを閉める)をして家路につく。

「害獣防御力」という能力が極めて劣る自分に、果たして今後も農業が続けれるだろうかと、その時は感じたが、慣れるものだ。慣れなければ農業が続けれなかった。

今はすでに、そんなに負担にはなっていない。上の画像のように、電柵の一部はよその田んぼの畔岸に立てさせてもらっているし、田んぼ1枚ごとに囲うのではなく、全体を囲んでいるので、乗用トラクターでの耕運にもさほど不便を感じていない。

超不器用なので、いったん電柵を設置してもらったら、もう動かせないと思い、何回も、何十回も、歩いて、歩きまわって、シミュレーションをしてそれを繰り返し、位置を決めてから立ててもらったので、その後、電柵の位置を変えた方がいいと思ったことは一度もない。

立ててもらうまでにそれくらい時間を費やしたが、八塔寺のNさんは周囲300メートルを囲うのを、たった7時間弱でしてくれたのだった。大都会の非農家出身なのに。

Nさんは有機農業をするために30代前半で家族と共に岡山県に新天地を求めてやってきた入植第1世代の人たちである。すでに25年になる。農業に関してあふれる才能の持ち主と思う。数年前、請われて認定農業者になった。
      


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周囲の山はまだ緑が濃いが、あと3週間もすれば、山は黄土色に変わる。晩秋にはドライブ方々、農業仲間の田んぼを訪ねたいと思うが、出れるかどうかわからない。

直売所へ出荷するようになってから、ものすごく忙しくなった。それでも手取り収入はワンパック宅配だけの時とあまり変わらない。

スーパーの直売所は少人数の生産者集団であり、若い生産者のペースについていくのが、自分にとってはしんどい。それでも属させてもらっているからカネになるのであり、他の直売所ではほとんど売れなかった。
      

    
 
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秋冬雑草でも随分はびこる。特にこの「ホトケノザ」という雑草の繁殖力には手を焼く。昨年、友人にもらって植えた「アカザ」という雑草(柔らかい若葉はおひたしなどで食用にもなる)もすでに至る所にはびこっている。
    
 

定年後にすることを定年になってから考えたのでは、すでに遅すぎる。

いくら忙しくても、並行処理をしていかないと、いきなりは次の段階へ進めない。

現状に安住するのではなく、常に他の事も模索していかないと、居場所は保てれなくなる。

現状では直売所出荷だけで手一杯の状況であるが、将来のことも考えて、観光農園とワンパック宅配のオンラインショップを始めたい。

それをビジネスにつなげたいというよりも、今までの自分の経験を少しは社会に還元したいという気持ちと、オンラインショップの道しるべのようなものをブログの訪問者に提示したいという気持ちがある。

特にオンラインショップに関してはわくわくしている。

当人にとって良い直売所に出会えることは極めて稀だと思うし、しかもそれが近くにあるというのは、もっと稀である。本当に自分は恵まれていると思う。しかし現状に安住していたら、知らず知らずのうちに居場所はなくなる。
 
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「いいね」というアイコン


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ニワトリは高い場所(天井近く)の止まり木を好む。だから、できれば高い場所に止まり木を設置してあげたい。それが家畜福祉になる。


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1羽だけになってオンドリがとても優しくなった。2羽だった時は、お互いにあてられて(競争しあって)、ボクに対して飛びかかっていたのかも知れない。

最初は足で蹴っ飛ばしていたが、しまいには棒を持って入るようになった。それでも怪我をさせたら、反省して落ち込むのは自分自身である。


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ニワトリは、すでに先客がいる巣箱へ入りたがる。他に3つも空いているのだから空き巣箱へ入ればいいのに、2羽入って押し合いへし合いする。


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昨日から、エンサイ、ツルムラサキを少しずつ片づけながら家畜に与えている。エンサイ、ツルムラサキの後作に11月15日~20日頃、タマネギと春キャベツを定植するので、それまでに家畜に食べてもらう。

オクラは目の高さに切り揃え、エンドウ類の支柱に使う。切り取った上部と株元から出ている強い側枝はヤギに与える。ヤギはオクラの茎葉も好物である。 
 
     

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満ち足りた様子のヤギ。

毎週土曜日午後から「お一人(一家族)限定の」観光農業を始める予定です。観光農業というより、農業の実情話や、就農相談、定年帰農、目的に沿った農業者の紹介等を中心にしたいと思います。もちろん、単なる観光農業も歓迎です。

セット野菜の「オンラインショップ」と観光農業にしぼった別途ブログも立ち上げ、この方は週1回更新(その週にお届けできるセット野菜やその週に提供できる観光メニューを記載)して、これを従来のブログと連動させて「オンラインショップの活性化」につなげたいと思います。


1日に100~130人ほど訪問してくださるが、多くはリピーターというブログの集客数で、果たしてオンラインショップなど開けるのだろうかと思うが、高校時代からすでに5年を超えてパソコン指導をしてもらっているO君が勧めてくれた。

ブログ以外の機能はほとんど使えないので、セキュリティを含むパソコン操作の不明点の解決は全面的にO君に依存している。O君のおかげで、ブログの更新だけに専念できている。


一昨日から「いいね」という表示を新たに加えておりますが、気付かれましたか。これもO君が次のようなメールで勧めてくれた。

話は変わりますが、フェイスブックをご存知でしょうか?
ビジネスでの利用が最近注目されてきております。

他の方のブログを見ていただくと、「いいね」と書かれたアイコンが表示されていることはございませんか?

このアイコンをフェイスブックに登録しているAさんがクリックするとAさんがフェイスブックで友達になっているBさんたちにも「Aさんがブログの記事についていいねと言っています」のように通知されます。

さらにBさんが友達になっているCさん、Dさんにも Aさんがいいねボタンを押したことが通知されます。

このいいねボタンを設置するだけで多くの人たちにブログ記事についてアピールすることができます。そして、より多くのアクセス数を獲得できると思います。

まずはお試しとしてあめんぼ通信にも「いいね」ボタンを設置してみませんか?効果がなければ削除することもできますのでご検討ください。

      
     
    
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秋冬作ではニンジンだけ調子がいい。今日来られた出荷仲間がそのニンジンを見て「葉勝ちになっている」、何か窒素分を入れた?と聞くので、メタン菌液肥にナタネカス(窒素成分が多い)がかなり入っていると返答した。

ニンジンは、窒素分はあまりいらないようだ。
 

今日のコメントでハーブの「ボリジ」のことを書かれていましたが、ボリジは業務用の注文がないので、1年で止めた。

レストラン・飲食店ブログ等を見て、イタリア料理店等に電話営業をされる場合、ぜひ作っておきたいハーブは、
秋冬作では、
(1)ロケット(ルッコラ)
(2)ディル・・・霜に弱いので注意
(3)チャービル

春夏作では、
(1)ミント→特にスペアミント
(2)タイム→特にコモンタイム
(3)セイジ
(4)スイートバジル
(5)ローズマリー
(6)イタリアンパセリ→立ち枯れ病(青枯れ病)が多い

これだけで、注文のある8~9割はカバーできると思う。 

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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