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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

サトイモの煮物


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サトイモを掘ってみた。子芋は1キロほどしか入っていなかったが、親芋が大きいので2回に分けて食べることにした(どんな品種でもたいてい親芋も食べれる)。

昔から、サトイモの皮むきと煮るのは自分の役割になっている。シンプルにアゲと煮た。

購入した種芋であり、以前のサトイモとは味が少し違うように感じた。軟らかくておいしかったが自分の好みとは少し異なる。

来年増やすには、いろんな品種を植えて、味や収量等、比較してみる必要があると思った。


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キクイモも少しほじくって、入っているかどうか確認してみた。まだ画像のように小さいが10月に入ると急激に太る。ほんの少しだが初物なのでサトイモと一緒に煮て食べた。



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ニンジンに施した液肥はどうやら問題はなかったようだ。あと2~3日どうもなければ大丈夫。


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3日前に蒔いたダイコンが発芽した。右は初回蒔きのダイコンで、2回も浸水したせいか、土が固まって全然大きくならない。昨日、土中に空気を送るためにダイコンの畝を四爪でうったが、またしてもダイコンサルハムシがかなり来ている。
 
直売所の仲間が今日、コマツナ、サラダミズナ、ダイコンの間引き菜のアブラナ科3種類を出荷していた。コマツナは並べている間に売り切れていた。

そろそろ夏野菜に飽きてきて、秋冬野菜のアブラナ科野菜やホウレンソウが欲しくなる時期である。

人の出荷する野菜を見て、ダイコンやカブ、ハクサイやキャベツに関して、従来のやり方を踏襲していてはだめだとつくづく思う。


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次に定植する野菜は、ロケット、ナバナ、ホウレンソウの3種類。288穴の連結ポットは小さいので肥料切れを起こしやすく、1000倍に薄める市販の液肥を潅水のつど使っている。

午後、ホウレンソウの種を4ケース蒔いた。

明日も引き続きホウレンソウの種を4ケース蒔き、メタン菌液肥を担いで、ロケット、ナバナ、ホウレンソウの定植準備をする。ナバナには黒マルチをする。
 
液肥の原料である米ヌカを一昨日、農協のカントリーで16袋もらった。日頃は疎遠なのに、わざわざ電話を頂いて恐縮した。


明日中に電柵の下の草刈りをして漏電を防ぐ。電柵の下だけは除草剤を散布しているが、周辺の草が大きくなって電柵に触れることが多い
 



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蜂仲間から、「キンリョウヘンもバルブが一気に太って、花芽も2つ確認です」というメールを4日前にもらった。10鉢ある当方のキンリョウヘンはまだそんな気配はない。画像の2つは花芽だろうか、葉芽のような気がする。

10月中に観察用の巣箱を1つ貸してもらえることになった。とてもうれしい。

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理想の半農半Xが・・・

  
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浸水後にナスビが急に成らなくなったので、片付け始めた。ナスビの葉は独特なので、家畜は食べないように見えるが、ヤギもニワトリもよく食べる。

トマト、ピーマン、ジャガイモも同じ「ナス科」であるが、ジャガイモの葉は家畜は食べない。

   
 

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ミツバチがいなくなって、毎日は山に上がらなくなったが、2~3日に1度は上がる。

秋冬~早春にかけての観察用に、ひょっとすると蜂仲間が1群を貸してくれるかも知れない。

  


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『この秋は、雨か嵐か知らねども、今日のこの日に、液肥を担ぐ』

液肥は、メタン菌が最も活躍する5月中旬~9月中旬の4ヶ月間にしっかり使っておく必要がある。10月~4月の7ヶ月間は温度が下がり熟成が進まない。

大雨によって流亡してしまっても、施さないより施した効果はある。黒マルチをしておけば、畝が浸からなければ流亡は防げる。



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ハクサイ、ダイコン、キャベツに液肥を施した。


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ニンジンは葉が茂っているので通路に施した。液肥があたって、今までにいろんな作物を枯らしたことがあるが、今、ブログを書きながら、ニンジンに施した液肥が根元に近すぎなかったか、かなり心配になっている。



半農半Xを目標にしているのに、全農になっている。

9月2日~9月3日と、9月16日~17日の2度にわたる大雨で、農作業が後手にまわってしまい、追いつけない。

秋冬作の作付けは必要最低限の12アールほどで、これ以上、減らすことはできない。

スーパーの直売所は一定の荷が求められるので、農作業が忙しいからといって出荷を随意にパスするわけにはいかない。少数の生産者集団だから。

そんなこんなで、ほとんど休みがとれない。

ブログの継続には半農半Xが大切だし、還暦が近づいているので半農半X
 で心の準備をする必要があるし、次の目標を見つけるにも半農半Xの生活を心がける必要があるのに、「忙しさ」の悪循環に陥っている。

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多くの直売所は生産者の役に立っていない

 

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今日の夕飯。ニンジンの間引き菜を味噌和えで食べた。トウガンのスープもおいしい。だから残りのミニトウガンはワンパックに入れることにした。

元々、大型トウガンはニワトリも大好物だった。ミニトウガンをあまり食べないだけ。野菜は小型種より大型種の方がおいしい。


月曜日に出荷した34袋のニンジンの間引き菜は完売だった。29袋出荷したエンサイは1袋だけ売れ残っていた。

直売所は10時半~11時に搬入するが、その時に、前回分の売れ残りがあるかどうかに一喜一憂する。今の直売所は本当によく売れるのでありがたい。

片道30分以内に10ヵ所ほどの直売所があり、去年は5ヶ所の直売所に入れ替わり立ち代わり出荷していたが、現在はこの直売所だけに出荷している。

どこの直売所でも10人ほどの生産者がその直売所を牛耳っているのではなかろうか。生産者が100~200人登録してあっても、他の生産者は単なる「引き立て役」、もしくは登録しているだけで出荷をしていない。多くの直売所は生産者の役に立っていない。 


昨日、ダイコンとカブを蒔き直した。そして今日、シュンギクと3回目のレタスを定植した。大雨による2回の浸水で、農作業が後手にまわってしまい、毎日、強行日程が続いている。昨日は夕飯後に横になったら、そのまま朝まで寝てしまった。

金曜日から雨なので、それまでに終わらせる必要のある農作業が目白押しである。シュンギクはまだ小さかったが、288穴の連結ポットでは、シュンギクが肥料不足で黄色になりかかっていたので、フォークで突き刺しながら引き出して定植した。


10月は夏野菜から秋冬野菜へバトンリレーする時期なので、野菜の端境期である。その端境期に出荷する予定だったレタスとインゲンであるが、1回目定植のレタスは2度の浸水後、成育が止まったようになっている。ツルナシインゲンは黒マルチをしたのが失敗だった。春に蒔くインゲンは黒マルチをしても問題ないが、夏に蒔くインゲンは枯草マルチにすべきだった。黒マルチでは高温になりすぎる。

キクイモは10月25日頃にならないと収獲できない。年が明けると劣化が多くなるので、できるだけ年内の2か月間で出荷したい。残ればニワトリ行き。

サトイモは去年が不作で種芋を購入したのであまり植えておらず、ワンパック用と来年の種芋にまわすので直売所には少ししか出せない。

 
今日出荷した野菜は、ピーマン9袋、オクラ10袋、地這いキュウリ5袋、エンサイ14袋、ツルムラサキ15袋、モロヘイヤ4袋。

キュウリはワンパックに欠かせないし、直売所ではキュウリがない期間も多い(特に8月」以降)し、20本ほどなら地這いキュウリでも収穫に手間取らないので、来年はもっと注意して育てたい。(初回は苗購入、2回目は5月15日蒔き、3回目は6月20日蒔き、4回目は7月20日蒔き)。

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甘えの構造

   
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ヤギの手も借りたいほど忙しい1日だった。
 
昨日出荷した野菜は、ニンジンの間引き菜が3袋売れ残っていた以外は完売だった。モロヘイヤ5袋、スイートバジル9袋は売れているのに、飛ぶように売れるだろうと思ったニンジンの間引き菜が売れ残るとは。

そして今日出荷した野菜は、ニンジンの間引き菜34袋、オクラ12袋、キュウリ2袋、モロヘイヤ4袋、エンサイ29袋。水曜日に売れたかどうかわかる。


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育苗していたハクサイは定植直前に病気がきて、今日、義兄に苗をもらいに行って植えた。

定植後、害虫防除の農薬を株元に少しずつまき、エンジンポンプで井戸水を散水して完了。


出荷仲間にカブやダイコンの失敗の原因を尋ねたら、定植野菜と同様、播種時に農薬(粒剤)を散布しないと、発芽してからでは遅すぎると言われた。

時間がとれれば明日、カブとダイコンの蒔き直しをしたい。カブは小カブならまだ間に合うし、ダイコンもとにかく蒔き直した方がよいと勧められ、今日、種を購入してきた。水曜日から天気が崩れそうなので、蒔くなら、明日か明後日の2日間しかない。


アブラナ科野菜に関しては、有機農業とは決別したはずなのに、自分の中でそれが徹底できていなかった。

とにかく中途半端だった。

毎年失敗しているのに。

同じ失敗をもう5年以上も続けている。

そして、のど元過ぎれば暑さを忘れるがごとく、また来年の今頃、同じ失敗を繰り返すのだろうか。

失敗すれば1円にもならないし、誰も補償はしてくれない。全ての責任は自分に帰する。

そして、失敗すれば結局、食べ量は購入せざるをえない。


自分の技術力ではアブラナ科野菜は無農薬ではできないことは、わかりすぎるくらいわかっているのに、それが徹底できていなかった。

失敗しても、キャベツとハクサイなら義兄に苗をもらえる・・・
失敗して収入が少なくなっても、家人に定期収入がある・・・
そんな「甘えの構造」があった。

そして懲りずに毎年同じ失敗・・・

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人は何かに狂いたがっている


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物置と竹藪の間に軽四を止めているが、ここは絶好の仕分場である。収穫した野菜はこの日蔭に運び、収穫が全て終わったら、軽四の荷台ですぐに仕分(袋詰め)作業をする。

ここは春~秋の間は11時頃まで日陰になり、冬は太陽の昇る位置が異なるので朝から陽があたるが、冬の太陽はあまり問題ではない。 

農業を始めて、出荷をするようになってから、この場所は仕分にもってこいの場所だと気付いた。

ここで仕分をするから、多種類の少量出荷でも十分対応できる。1袋が中途半端な量になっても、必要分だけすぐに収穫して1袋にすることができる。

1袋でも粗末にはしない。1袋売れれば「ボードン袋代」くらいは出る。

多種類あると、一つの作業が長時間にならず、身体に負担がかからないし、目移りがして楽しい。


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左から、ピーマン、エンサイ、ツルムラサキ


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左から、ミョウガ、地這いキュウリ、スイートバジル


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モロヘイヤ

他に、オクラ、ニンジンの間引き菜を出荷した。

エンサイ・・・・・・・・・・・・・8袋×100円=800円
ツルムラサキ・・・・・・・・・8袋×120円=960円
モロヘイヤ・・・・・・・・・・・5袋×100円=500円
スイートバジル・・・・・・・・9袋×100円=900円
地這いキュウリ・・・・・・・・6袋×120円=720円
ピーマン・・・・・・・・・・・・・12袋×100円=1200円
オクラ・・・・・・・・・・・・・・・18袋×110円=1980円
ミョウガ・・・・・・・・・・・・・・・3袋×110円=330円
ニンジンの間引き菜・・・18袋×120円=2160円
合計 9550円
 
   
  

間引き作業にはまった・・・

昼寝をして目が覚めたら2時半を回っていた。3時半頃に田んぼに出ると、家畜にエサを与え、苗物に水をした後、すぐに昨日の続きのニンジンの間引き作業をした。

今日は18袋だったが、明日は30袋ほどの間引き菜が出荷できるだろう。一心不乱に間引き作業をして、それを全部拾い集めた頃には、すでに陽はどっぶり暮れていた。
 
拾い集めている時、なぜか「襟裳岬」の歌が頭に浮かんだ。


9月下旬~10月上旬は荷が少ないから、できれば週に4回出してと直売所のリーダーに言われて、安請負したものの、夜温の急激な低下で、要であるオクラとツルムラサキの収量がガタ落ちしている。特にツルムラサキは稼ぎ頭だったのでこれが少ししか出せないと、あまり収入にならない。夜温が下がってからはエンサイもツルムラサキも家畜に与える余分はない。

明日は出せるものが少なかったので、ニンジンの間引き作業を優先してそれを出荷しようと思った。  


「ナスビ畑へ行くときは肥タゴを担いで行け」という農家の格言があるが、全然追肥はしていないので、ナスビの生りが悪い。ピーマンとナスビは合計で50本も植えていないのだから、7月末~8月上旬頃に黒マルチを取り除き、メタン菌液肥を追肥して、今度は枯草マルチをしておけば、秋深くまで収穫ができるのに、その一手間がかけれていない。


今日の朝日新聞に作家の夢枕獏さんの記事が載っていたが、その一節に「芭蕉の生涯をかけた俳諧への傾倒も、物狂いだと思います。人は何かに狂いたがっている。それを実現してしまった人間がうらやましいのです・・・」とあった。

ボクもできうるならば百姓とブログに狂いたい。  

    
 
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今日の夕飯
ひじきの煮物(オクラ、アゲ、焼き鳥、ヒジキ)
卵焼き、エンサイのおひたし

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画像の視点

 
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お彼岸だから、彼岸花とキクイモの花を供えた。キクイモは7月の台風で大半が横倒しとなり半分から上を切り捨てたが、この2か月間でよく盛り返してくれ、花が咲き始めた。

例年なら、お彼岸の頃、キクイモの畝は黄色の花畑になる。


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台風の通過後、数日前から急に温度が下がり、金曜日からオクラの収穫が半減した。夜、昼、大きくなっていたのに、気温が下がると、暖かい日中しか大きくならない。


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2回目のニンジンの間引きをした。間引きをしながら、ニンジンの間引き菜を出荷する人がいるが、面倒だろうなあと思いつつ間引きをしていたら、ふと、自分も出荷してみようと思い立った。

1列間引いてから拾い集めたのが上の画像で、それを袋詰めしたのが右の画像。ニンジンの葉は間引き菜でも少し長いのでエンサイを入れる長物3号に入れた。
   
   
   
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夕方、今度は本気で間引き菜を出荷しようと意識しながら間引いた。面倒くさいという先入観があったが、間引き菜を拾い集めてみると、そう手間でもなかった。


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夕飯で、頼んでおいた間引き菜の煮物を食べた。ニンジンの間引き菜を食べるのは数十年ぶり。「1年にいっぺんしか食べれんのじゃから、よう味おうて食べられえ」と言った母の言葉と味を思い出しながら食べた。


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ロケットは発芽がそろった。三陸つぼみ菜(ナバナ)は発芽したばかりで、のらぼう菜(ナバナ)とホウレンソウはまだちらほらしか発芽していない。
  

  
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ホウレンソウをまた蒔いた。アイスプラントというサラダ野菜も蒔いてみた。ミニレタス、アイスプラント、ロケット、サラダシュンギクの4種類で「サラダセット(ボードン12号袋に入れて150円)」として出荷したい。


画像の視点

ブログに画像があると、
(1)見た目がきれいである。
(2)画像があると何かほっとする。
(3)言葉より画像からの方がすっと入れる。

画像は言葉で説明するよりわかりやすい面があるが、ボクのは作文が中心のブログである。だからカメラ(デジカメ)には興味がなく、ブログ画像としての最低限の鮮明度をクリアできていればよい。どんなにいいカメラで写しても、ブログに載せる時に縮小するので、画像の質はさほど違わないのではなかろうか。

写す時も、単なる説明画像として、伝えたいことが伝わるような画像を心がける。
 
アングルとか視点というものがあるなら、第一に「説明画像としての角度」である。

カメラは小さければ小さいほどいいし、軽ければ軽いほどいい。値段は2万円前後のデジカメ。これが自分には最もフィットする。毎日50枚ほど写している。

カメラや写真には全く興味がなかったのに、ブログを始めてから、ブログを訪問してもらうには、どうしても画像が必要と感じて購入したが、今では、なくてはならないものになった。

もちろん作文への思い入れが強く、言葉を重視しているが、画像があると自分も気持ちがやわらぐ。

デジカメは本体の2万円ほどだけで、他に全く費用がかからないのが最高によい。現在使っているのは3台目だが、平均2年ほどで壊れる。

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激賞 韓国カボチャ

  
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寝る前、午前零時のハーブティ。

ヤカンが沸騰したら火を止め、ハーブを適当に入れ、2~3分で色がついたら、ハーブを引き上げて完了。

今日の材料は、アップルミント、レモンバーベナ、コモンタイム、セイジ、そして甘味付けにステビアも入れた。

たくさんあったから入れたが2種類でよく、甘味を好まない人はステビアは不要。

昨晩は少し肌寒かったから、熱いのを飲みたかった。


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朝、昼、兼用の食事。午前11時。


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午後は冷えたハーブティがよい。

 
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タマネギの種を蒔いた。早生品種を1袋、中晩生品種を1袋。早生品種は主に直売所に、中晩生品種はワンパックの顧客に。

ワンパックの顧客は少なくなっているので、タマネギは1袋を蒔けば足りる。

シュンギクとレタスを育苗中であるが、コオロギの被害が大きく、地上から40センチのコンテナの上に置いて、コオロギが上がれないようにした。

 
  
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夕飯はミニトウガンの料理をリクエストしておいた。ニワトリも好まないようなものをワンパックに入れて送ってもいいのか迷い、まず食べてから判断しようと思った。

トウガンのスープだった。トウガンはもともと味のない野菜だし、市販のトーガンスープのダシがよかったのか、おいしかった。

同じ瀬戸内市の牛窓町は西日本有数のトウガン産地であり。「トウガン音頭」まである。

黄色のはソウメンナンキン。これも牛窓町が産地である。輪切りにして湯がくと実がソーメン状になるので、ソウメンナンキンと呼ばれており、三杯酢などで食べるが、家人は普通の煮物にしていた。

ソウメンナンキンを止めてトウガンにしたので、ソウメンナンキンは作っておらず、牛窓町でもらったもの。

トウガン(冬瓜)も、ソウメンナンキンも長期保存がきく。ただ、ソウメンナンキンはウドンコ病が発生しやすく、トウガンの方が作りやすいように思う。


来年はトウガンも止めて「韓国カボチャ」を少し増やす。

今年初めて作って、その多収性に驚いた。しかも長期保存ができそうである。在庫の韓国カボチャはまだ全然劣化していない。

肉質が軟らかく、ニワトリとヤギが大好物であり、しばしば注文してくれるイタリア料理店もある。

直売所ではほとんど売れなかったが、それはポップ(商品説明)が下手だったからと思っている。

4月10日過ぎに蒔いても、6月15日頃にはもう若取り収穫が可能で、それはズッキーニ風に食べる。韓国カボチャは料理の腕次第で、和洋中何でもいける。詳しくはネットで検索して。

ただし、韓国カボチャを作るのは「家畜」を飼っている人に限る。たくさん作ってもあまり売れないと思うから。

物置に山積みしておいて、2個ずつヤギとニワトリに与え、人間にも少し売ってあげる。

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ワンパック宅配だけに長く安住しすぎた


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少しでも田んぼが乾けば管理機を使い、定植を急ぐ必要のある野菜を順次植えていく。画像はミニレタス。


出荷は週に5回している。

水曜日、金曜日、日曜日・・・・スーパーの直売所
火曜日、木曜日・・・・・・・・・・・ワンパック宅配

出荷は午前中で終わるが、週5回の出荷は自分にはかなりしんどい。


直売所へ出荷するようになってまだ2年も経過していないし、農法に関してもぐらついている。 

ワンパック宅配に関しても、長くそれだけに「安住」しすぎたと思う。

長い安住の状況が破れたのはほんの少し前、56才になってからだった。ヤギの導入、イノシシの進出、直売所の紹介等、それまでの田んぼの状況が変わらざるをえなかった。

もう10年早かったら、また様子が違っていたと思うが、10年前にはまだ直売所などはなく、イノシシも当地では影も形もなかった。

とにかく、中途半端な形で農業はやめれない。いくら未熟でも、自分なりに自己満足の納得がいくまでは。  

  


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キュウリの収穫が少なかったら、ワンパックを送るためにサトイモを掘ろうと思っていたが、キュウリがある程度収穫できたので、サトイモは掘らなかった。

ワンパック・・・必要なだけを収穫する。
直売所・・・・・さらえるような収獲をする。

ワンパック・・・常に営業をして増やす必要がある(随時、目減りするから)。
直売所・・・近くに良い直売所があるとは限らない。

ワンパック・・・3パック送れば、手取りが約7200円。
直売所・・・手取り7200円にするには、1万円分の野菜を持参し、それが85%売れて、売れた価格の15%の販売手数料が差し引かれ、残りが約7200円となる。

1万円分の野菜は、百均なら100袋である。少ない袋数ではない。自分の場合で言えば、エンサイ15袋、ツルムラサキ25袋、スイートバジル5袋、オクラ40袋(2日分)、ピーマン10袋の合計で95袋であり、まだ100袋に届かない。 


ワンパック・・・3パックなら軽く午前中に終わる。
直売所・・・午前中に終わらせる。

ワンパック・・・顧客数が不安定なため、作付が安定しない。
直売所・・・自分の労力(能力)に応じて、作付を安定させることができる。 

ワンパック・・・とにかく多種類作る必要がある。
直売所・・・8種類ほどにしぼることもできる。

ワンパック・・・顧客の獲得が難しく、獲得しても長く続けてくれるかどうかわからない。
直売所・・・持参した野菜が85%は売れなければ話にならない(続かない)。


異なる出荷形態を並行して続けることは簡単ではないが、並行することは安住しないことと同じ。ただ、ワンパックと直売所は出荷する日を変えている。 

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懲りずに同じ失敗を繰り返すアブラナ科野菜


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夕方、タマネギの種蒔き予定地をヨツメでうった。土中に空気を入れてやれば早く乾く。22日、23日の2日間が好天なら23日の午後には蒔ける。


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モロヘイヤがあまり売れていなかった。売れ行きが悪いようであれば出荷を止める。花も咲いてきて、そろそろモロヘイヤは終わる。花穂シソは売れ行きが悪かったので、先週で出荷は止めた。


 

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オクラはまだ快調。1000粒が3045円のタキイ種苗の「グリーンソード」という種を使っているが、5月17日~5月25日頃、一ヶ所に5粒ずつ直播きをすれば、1000粒÷5粒=200株になる。

5粒蒔けば3~4本は大きくなる。つまり、一ヶ所3~4本立ちで200株の作付けがちょうどよい。


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昨日の台風でピーマンはまた半分ほど倒れた。120センチの2本のつっかえ棒で支えをしているだけなので、強風ですぐに倒れる。倒れても25本だからすぐに起こせる。

ピーマンを25本以上定植しても、出荷先がないし、他にもいろいろ作っているので25本が手をかけれる限度であり、収穫時間を考えても25本が限度である。

 
   
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ツルムラサキとエンサイは水には滅法強い。虫害もほとんどない。秋口に多少の虫害があっても、収獲して家畜に何回か与えているうちに、すぐに持ち直す。

 
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ディープテレックスの粉剤の2回目を使った。今度は晴れが続きそうなので効果が持続できるだろう。

ダイコンサルハムシが来ているのに、ただ傍観するだけなら、2~3日のうちにダイコンは全滅する。 

水に浸かったり、ダイコンサルハムシの被害に合ったりして、すでにカブは全滅。ダイコンも生存率は6割ほどなので、これ以上に減らすわけにはいかない。 

アブラナ科野菜を成功させる人は、初期生育の段階で注意を集中し、適期防除に徹するのだと思う。

カブは何年、同じ失敗を繰り返せばすむのだろう。

ずらし蒔きはせず、ぎりぎりまで遅らせて、旬の適期の最終日くらいに1回だけ蒔くので、失敗してもやり直しがきかない。

手間や防除回数は多くなっても、「ずらし蒔き」という方法を取り入れた方がいいのだろうか。 

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農業は儲かる

  

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ホウレンソウ4ケース、ロケット2ケース、ナバナ2ケースを2時間ほどかかって蒔いた。美作市の宇野さんは秋から冬にかけてホウレンソウを100ケース以上蒔かれる。

その宇野さんから今朝メールを頂いた。

『台風12号以来雨が多くて困りますね。農作業が遅れてしまいます。

秋の農作業が1日遅れると収穫は5~7日遅れ収穫不能になることもあります。
 
昨日の午後からやっとのことでタマネギの種子を撒きました(今日のブログを見て下さい)。こちらでは20日を過ぎて蒔くと小さな玉しかとれません。
 
植え付けて間のない白菜にとっては良い雨になります(皮肉なことですが・・・・・・)。黄ごころ65を400本、80を400本、90を700本植えました。約5アールです。
今年の白菜には初めて「魚粕」を使いました。美味しい白菜が出来るかも。美味しいのを作らないと競争に勝てませんからね。

ブログに依るとミツバチがいなくなったのですね。
貴君が心血を注いで楽しんでいたのに残念なことですね。
 
台風12号の雨で関西の野菜の生育が悪くキュウリは特に影響を受けているようです。私が作っている300本のキュウリはこれから収穫が始まります。高騰しているので少しは稼げそうです。
 
秋冬野菜の種まきや植え付け時にこんなに天候が悪いと年末には野菜が高騰するかも。農業は自然には逆らえません。
 
貴君の今朝のブログを見て書きました。』


宇野さんは人にメールをする時間がよく取れると思う。自身のブログ「宇野農園」も毎日更新されているし、春夏野菜、そして秋冬野菜の作付量はどちらもボクの5倍を超えている。古希なのに、まさに40代の作付量だと思う。

ブログは主に早朝30分ほどかけて更新されるらしい。30分以上かかったら新聞を読んだりする他の時間がとれないと言われる。

同業者だから、書かれている内容は理解できるが、キュウリ等、大半は真似ができない。

少ない資金で農業で自立するには、宇野さんのような人について2~3年、しっかり学ぶと、大変参考になると思う。

宇野さんの息子さんは一流企業に勤務されていて農業は継がれないだろうし、ご自身も古希を迎えられて、40年余りの農業経験を今後は後継者に伝授する方向にシフトされるのではなかろうか。

片道50キロを超える距離なのであまり伺うことができないが、近くだったら、田んぼの有り様をブログでしばしば紹介できるのに。

それにしても、ハクサイ5アール、これから収穫が始まるキュウリ300本、玉ねぎの育苗2缶(苗を売られている)、本業のイチゴの定植、ホウレンソウ100ケース以上、サラダミズナ約30ケース、ハウスにシュンギク、ナバナの定植、等々。どうやったらこんなに動けるのか不思議である。労力は夫婦2人だけ。
 

真似ができそうにないことが多いが、ホウレンソウは真似れると思った。

アブラナ科野菜の害虫は、成育初期にトレボン1000倍液を2回、多くても3回で十分防げると言われる。

パソコンをゼロから始めたのも60代の半ばを過ぎてからだったが、わずか2年ほどでブログを立ち上げられた。

直売所などなかった60代初めまでは地元に顧客を持ち、軽四で配達したり売ってまわったりされていた。長く、イチゴの宇野農園として有名であり、大阪の阪急百貨店にも個人ネームのコーナーを持たれていた。

山深い山村の集落で、技術力だけでは農業でやっていけなかっただろう。独力で販路を開拓する「営業力」もあった。
イノシシやサル、クマまで出没する地域であるが、『農業は儲かる』と常々言われる。

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天候不順で農作業が前に進まない

  
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3連休といっても、田んぼの往復と出荷に行くだけで、何の変化もない日々になっている。ヤギも草を食べない休日はない。 

週に1回は農休日を設けたいが、どうしても組み込めない。

こんな働き方をしてはいけないと思うが、農休日がとれない。


     

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生まれたてのミツバチが天井近くで一塊になっていたので、この部分の巣は残して元に戻していたが、2日後の今日見たら1匹もいなくなっていた。逃去していった先から迎えに来てくれたのだろうか。


 

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ダイコンは雨で畝がつかり7割ほどしか発芽しなかった。夕方見たらダイコンサルハムシがすでに来ている。家に帰って水和剤を作る余裕はなかったので、物置に置いているディープテレックスという粉剤をガーゼに入れて双葉の上に散布した。その後に雨が降ったので効果は半減。

ダイコンは蒔き直しもできないし、失敗もできない。ただ、4~5割成功すれば足りる。アブラナ科野菜はそういう作り方をしている。

作っているアブラナ科野菜は、
ハクサイ
キャベツ
ダイコン
カブ→ダイコンを守るためカブは害虫の餌として捨て作り
ロケット(ルッコラ)→風味が強く害虫は比較的少ない
ナバナ→種まきが遅く、家で育苗するので被害は免れる
春キャベツ→今年はナバナと同様にするつもり
春にチンゲンサイを蒔くこともある


雨や曇天で田んぼが乾かないので、農作業が前に進まない。9月中下旬に田んぼがこんな状態で推移しているのは、この20年間で記憶にない。

明日20日は下記3種類を蒔きたい。雨が降らなければよいが。
ホウレンソウ4ケース(288穴連結ポット)
ロケット2ケース(288穴連結ポット)
ナバナ4ケース(144穴連結ポット)

タマネギも9月23日までには蒔きたいが、お天道様次第である。適期にタマネギが蒔けなかった記憶もない。

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清水良典「自分づくりの文章術」

         
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9月10日にペットボトルの捕獲器を2つ設置して今日で8日目だが、134匹ものスズメバチを捕獲した。 

仕掛けてからの3日間は数匹しか入らなかったので、大半はその後の5日間で入ったものである。スズメバチはSOSを発して仲間に助けを求めるらしい。
 
今回はカブトムシやコガネムシの類は入っておらず、ほとんどがスズメバチで、他に蛾と銀蠅が少し入っていた。仕掛ける時期によって捕獲できるものが異なる。

しかし捕獲の目的だった主はもういない。

こんなにもスズメバチに襲われていたのだろうか。しかし原因はスズメバチだけでなく、逃去の原因は複合的な要因であると言われる。

   
 
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9月末くらいが最後の逃去群をゲットしたいというかすかな希望を託して、今日また空き箱のチェックをした。
 
空き箱は26あるので、チェックするだけでも1時間はかかる

チェックする理由は右の画像のように、箱の中に土でできた巣のようなものがあったり、黒蟻が住みついていることがあり、これではミツバチに選んでもらえない。


16日に片づけた逃去群の巣は採蜜するほど蜜がなかったので、今日、ニワトリに与えた。孵化したばかりのミツバチもかなりいたが、ニワトリに与えるしか他にすべはなかった。

与える時に見たら、まる2日も経過していないのに、早くもスムシが白い綿のようなものを巣に作っていた。ミツバチの活動が弱くなるとすぐにスムシの思うままになってしまう。


人生は収穫作業に似ている。一定の時間になれば、その時点で収穫は終え、次の仕分け作業に進まないと、一定の時間に直売所に入れない。

農業でも一定の期限を決めて、農業の次のステージへ進まないと、「死への準備」もできない。


昨日は雨が降ったりやんだりで日照時間はなかったが、オクラの収穫量はさほど落ちなかった。日照時間は少なくても、「夜がにだえる」ようであれば、オクラはかなりの収穫が期待できる。


せわしなく足や手を動かしている収穫中などにブログに書きたい言葉がひらめくことが多い。ひらめいた言葉は軽四に走ってメモ書きしておかないと、収穫が終わった頃には忘れてしまう。

そんなメモ書きの寄せ集めも文学の一形式であり、いわゆる「アフォリズム」や「断章」と呼ばれる形式であると書かれていた清水良典さんの「自分づくりの文章術(ちくま新書)700円」は、ブログを書く時にしばしば思い出すほど、ボクを勇気づけてくれた本である。

「旧来の窮屈な文章観を駆逐し、自分にしか書けないことを楽しみながら書くコツを手ほどきする革命的な文章読本」とあったが、まさにその通りの本だった。

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捕らぬ狸の皮算用


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1年に1回だけ、この時期に2週間ほど咲く彼岸花の季節がやってきた。

秋冬作の植え付けや種まきで忙しい時期に「秋の長雨」は困る。



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ダイコンが発芽し始めたが、ダイコンの畝も水がたまっている。雨天だからといってダイコンサルハムシは晴れるまで待ってはくれない。



  
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キクイモの花が咲き始めた。オクラの花も花盛り。

  
   

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今日は伊勢大神楽が集落の公会堂であった。2週間前の予定が台風でできず、今日に伸びたが、あいにくの雨で、外ではできず室内でとり行われた。

今年は順番で集落の班長の役があり、公会堂の準備もあって久しぶりに神楽の舞を見たが、なかなかおもしろかった。神楽も世代交代して半分は若い世代である。若くないと肩にのせたり、肩の上で立ったりはできないだろう。

子供がこんなに多いのは4集落の子供が集まっているから。親も子供も、どこの家の人か全くわからなかった。集落が違えばまずわからないし、同じ集落でも日常ほとんど顔を合わすことがないので半分の人はわからなかった。集落の出仕事や行事にはたいてい親の親世代が出てくるから。 


物言わぬミツバチから「察して学ぶ」必要があるのに、察する力が全然足らなかったから逃げられた。
 
昨日の巣箱は元に戻した。ミツバチになりたてほやほやの100匹ほどが天井付近で蜂球になっていたから。


まだまだ先と思っても、20年後の78才はすぐに来る。長くて残り20年を引き算で人生の選択をしていく必要がある。両親の平均死亡年齢は68才なので、それだったら後10年の猶予しかない。 


捕らぬ狸の皮算用

同じワンパック宅配をしていた農業仲間がタマネギを5000本定植したとか8000本定植したなどと話していたことがあるが、今年はホウレンソウを8000本ほど定植しようと思う。つまり9月20日から5日おきに10月25日まで4ケースずつ種を蒔く。合計で32ケースになり、288穴の歩留まりが250穴とすると250穴×32ケース=8000本の定植数となる。

タマネギは9月20日過ぎに蒔き、 55日育苗して、11月15日頃に一気に全部定植する必要があるが、ホウレンソウは4ケースずつだから、そのつど約1000本の定植で終わる。

タマネギの収穫期は早生品種なら5月からで、1個40円ほど。ホウレンソウは9月20日蒔きなら11月末には収穫でき、1株が20円ほどにはなるらしい。

成育期間の短さ、扱う荷の軽さ、仕分の簡便さ、病害虫の少なさ、定植と収獲が一括でなく順次、等を考えたら、ホウレンソウの方にかなり分があると思う。・・・まだ蒔いても植えてもいないのに「捕らぬ狸の皮算用」。 

秋冬作は長期に安定して少しずつ出荷できるものが何もなかったので、ホウレンソウでそれをクリアできるなら、一つ脱皮できる。

今まで自分も、ホウレンソウは「直播き」ではなく「定植」だったが、その方法が誤っていた。 

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蜜もほとんどなかった

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畝間潅水する時に水路を堰き止めする土のうを除けようと思ってふと見ると、ヘビがとぐろをまいている。とっさに頭を見たら三角だったので、これは「ハミ(マムシ)」だと認識し、すぐに物置に走り鍬を持ってきた。頭を狙って何度となく鍬を押し付けて仕留めた。

こんなのに噛まれたら、スズメバチの比ではなく入院になる。

今年になって初めて見た。当地には普通のヘビは多いが、ハミはあまり見かけない。しかし油断はできない。ハミは1匹おれば近くにもう1匹いるというし、ヤギが噛まれたら多分死んでしまう。


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キュウリとオクラは毎日収穫する必要があり、オクラは袋詰めして家庭用冷蔵庫に入れ、キュウリは冷蔵庫に入りきらないので、家の納屋に置いていた。

直売所は1日おきに出荷しているので、オクラとキュウリだけは2日分になる。キュウリは目分量で3本ずつ11号袋に入れたが、地這いキュウリのため片面が黄色っぽく、曲がりも多かったが、今は野菜が高いので、単価120円にしたら並べる先から売れた。

単価は自分が譲歩できるぎりぎりの値段をつけている。同じスーパー内の野菜価格や市場価格などは関係ない。同業者がもっと安い単価をつけても単価を下げるわけにはいかない。売れ残りが続いたら、出荷量を少なくしたりして状況をうかがう。
 


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物置の北側の日蔭を利用して3メートルほど植えているミョウガは10月10日頃まで秋ミョウガが収穫できる。 
 

3時頃から強い雨が降り始めた。雨でも家畜の世話や電柵の開閉があるので、田んぼへ行かざるをえない。カラスに味をしめられたくないので雨でもイチジクを収穫し、キンリョウヘンは長雨を想定して物置の中に移し、サラダ菜の寒冷紗を取り払った後、逃去した巣箱を採蜜するため山へ上がった。
 
この雨で種蒔きの予定がたたなくなったが、18~20日にナバナとロケット(ルッコラ)の種を蒔き、20~22日にタマネギの種を蒔く。20日にはホウレンソウの種も4ケース(288穴×4ケース)蒔きたい。

 

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今回は採蜜は全くできなかった。それくらい蜜はなかった。

しかし、今まさに蛹からミツバチになろうとするのもいたし、ふた掛けをしている蛹もかなりあった。

しかし、上にいけばいくほど空っぽで、天井近くまで巣を取り進んだ時、ふと見たら、100匹ほどのミツバチの集団がひと塊になっていた。今まで、逃去した巣箱にこんな塊は見たことがなかった。蛹からミツバチになったばかりなのだろう。逃去した群と合流できるのかどうか知らないが、明日また巣箱を元に戻そうと思う。

やはり、あわてて逃去したように思う。8月13日に逃去した群は蛹や幼虫はほとんど見かけなかったので準備万端の逃去だったが、今回は様子が違う。


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とうとう蜂浪人に



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急転直下、逃去されてしまった。籠城は回避できたと思ったが。

昨日午後2時半はなんら問題はなかったが、今日の午後2時半にはいなくなっていた。

巣の状況も何かおかしい。

巣門に取り付けた防御板も気に入ってもらえたようで、これで一安心と思った矢先だった。


逃去の理由はともかく、いなくなったという現実は重い。これでミツバチから何も学べなくなった。来春まで7ヶ月間、見回りの楽しみもなくなった。

ミツバチからは冬期も巣くずの掃除を通して学ぶことが多いのに。

7ヶ月間のブランクは、蜂仲間から「経験」でも遅れをとってしまう。

7ヶ月後の来春、確実にゲットできる保証は何もない。


逃げられるのはごく簡単で、ゲットするのは極めて難しい。

来春はキンリョウヘン頼みとなるが、そのキンリョウヘンも10鉢のうち、花が咲いてくれるだろうと思えるのは2鉢だけで、もう2鉢は微妙であり、残りの6鉢は来春咲くのは難しい。 


去年の春、思いもしなかった4群もゲットして、その余韻で今日までやってきた。

今年の春、一群もゲットできなかった時は、去年、運を使い果たしたからと思った。

今日逃去したと思える群は、6月16日にゲットした逃去群であり、わずか3ヶ月間の滞在でしかなかった。

それでも一縷の希望は、去年最初にゲットしたのも桜の木の下であり、今回逃げた逃去群も同じ桜の木の下の箱に入ってきた。つまりこの桜の木の下はミツバチが気に入る何かがあり、来春も大いに期待できる場所である。そして、この山に最初に巣箱を設置したのも桜の木の下だった。

26箱の空き箱で待ち受けるが、来春ゲットできるかどうかは未定である。 

しかしまだ去年の春に4群ゲットした時の余韻は残っている。あの時の感動を忘れない限り、ミツバチから関心が薄らぐことはない。

ただ、ミツバチに関して来春まで7ヶ月間のブランクはあまりに大きい。本から学べることは少なく、実地にミツバチを見ながら学ぶことが大半だから。

半分は野生の単なるペットであり、ミツバチをビジネスにする気はなく、見回りがなくなって多少は時間の余裕が生まれるが、喪失感という感情が大きい。

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ダイコンの種蒔き


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最後まで終わらなかった。後30分あれば終わったのに、やっぱり「秋の日はつるべ落とし」。種を蒔いて籾殻をふる(強い雨にたたかれるのを防ぐ)ところまではできたが、その後の井戸水散水ができず明日に持ち越し。

時間は4時間あったのに・・・。

2時半に田んぼに着くと、すぐ山に上がりミツバチの様子をうかがう。今日は残暑というより8月上旬のような猛暑だった。それでも山の中は涼しい。

山を下りても暑すぎて農作業をする気にならなかったが、身体を動かさなければ何一つ前へ進まないので、ニワトリに餌を与え、水を入れ替え、ツルムラサキとエンサイをコンテナに2杯収穫してヤギとニワトリに与えた。

苗物に水をやり、イチジクを収穫して物置の日蔭で食べながら、もう始めないと今日中に種まきが終わらないと思いつつ、あまりに暑くて動く気がせず、3時50分頃になってやっと本腰をあげた。

管理機でまた畝立てをして、鍬で蒔き溝をつけ、ダイコンは20センチ間隔で3粒ずつ落とし、カブはすじ蒔きにした。 ダイコンは2列、カブは1列蒔いた。

種を蒔いてもアブラナ科野菜はすくすくと育つ保証はない。発芽と同時にダイコンサルハムシに食われてしまうことも多いので、朝、昼、夕と注意深くチェックする必要がある。当地の場合は100%来るので、いつ農薬を散布するかそのタイミングが問題になる。

アブラナ科野菜を「形にする」ことの難しさ。


    
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今日は2時半の1回だけ見回りをした。不意打ちをくらって1匹、スズメバチに持って行かれたが、他には状況の変化はなかった。

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また畝間潅水


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畝間潅水7回目。9月になってからは初めてで、前回の8月30日から2週間ぶり。10日前の9月3日に台風による大雨で田んぼがつかったが、その後また炎天が続き、野菜が水を欲しがっているようだった。

5時35分から6時20分まで45分間の畝間潅水。エンサイもツルムラサキもかなり水を好む。そして、これでもか、これでもかというくらい茎を伸長させてくる。

今日のオクラの収穫は32袋。数日前に収量が少なかったのは台風による花落ちだったようだ。この高温でまた急速に盛り返してきた。



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午前と午後に分けてニンジンの間引き作業をした。ニンジンの間引きは「根を詰める作業」である。合計で2時間余りかかった。間引きは後2~3回する。今日の第1回目の間引きは時間がかかったが、2回目以降は早い。

今日予定していたダイコンとカブの種蒔きはできなかった。明日14日には蒔く必要があるが、午前中は出荷がある。野菜は適期に収穫する必要があるし、出荷しなければむざむざ家畜行きとなる。
 

  
    
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巣門に設置したシンプルな仕掛け。これをミツバチが気に入ってくれて本当にうれしい。これだったら、10箱に増えても簡単にスズメバチ防御ができる。

陣形を整えてまたスズメバチに対抗し始めた。ホバリング(空中停止)しながら、すきを見てはミツバチを狙っているが、へたをすれば反対に囲まれて熱死させられるので、スズメバチにとっても危険な狩りである。

午前8時、午前11時、午後2時半、午後5時の4回見回りをしたが、いずれも画像のような状態がキープできていた。

 
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給餌は2日間で終わらせるようにとAさんに教えられていたので、午後2時半の見回りの時に取り出した。今日も砂糖水は空っぽ。ミツバチはこんなに吸水するのか。

気になったのが、キッチンペーパーの中に落ちていた「巣くず」であり、その中に大小合わせて20匹ほどのスムシがいた。とてもすばしっこくて、普通の芋虫とは全然違う。これではミツバチも手に焼けるだろう。2週間に1回の内検の時、台座にそれほど巣くずやスムシが見当たらないのは、ミツバチが掃除しているからだろう。ただこの状態だと、巣の中にかなりのスムシがいると考えられる。強群ならスムシはそれほど問題ないと言われるが・・・。

外の敵「スズメバチ」、内なる敵「スムシ」。
 
    
    
    
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キクイモに花蕾ができた。お彼岸にはきれいな橙色の花が咲くので墓に供える。無数に咲くので見応えがある。花も売れればよいが。

7月の台風で大半が横倒しとなり、草刈や他の作物のじゃまになるので半分に切り戻したが、その後また盛り返してきた。キクイモに関しては、
(1)倒れても起こす必要はない。
(2)他の作物のじゃまにならないようにかなり余分のスペースをとって植える。
(3)3月下旬に植え付ければ、高さ50センチほどになったら、中心部の幹を半分切り戻して草丈を低くし側枝を伸ばして倒れにくくする。

キクイモは皮をむく必要がなく、口の中で皮離れもよい。和洋中どんな料理にも合う。特に味噌汁、おでん、煮物がおいしく、きんぴら風に炒めてもよい。ただ、出荷するときに洗う必要があるなら、出荷にとても手間取る。直売所ではよく見かける根菜である。


昼寝をしても2時半までに田んぼに着けば、6時半まで4時間の農作業ができる。4時間もあればダイコンとカブの種蒔きができたはずだが、ミツバチの給餌トレーの取り出し、ニンジンの間引き、畝間潅水に時間をとられた。明日はこんなことは言っておれない。

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秋の夕暮れ

 
 
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ごくシンプルな防御板。ミツバチに気に入ってもらえたようで、5日間続いた籠城は昨日で終わった。朝8時も夕方5時もこういう状況だった。給餌もよかったのかも知れない。砂糖水はなくなっていたので100ccほど追加した。

3~4日様子を見る必要があるが、この工夫でスズメバチが防げるなら、今後につながる。

ミツバチに関して学んだこと
(1)スムシ対策→2週間に1回の台座の掃除(1年中)
(2)スズメバチ対策→ペットボトル捕獲器と防御板の設置
(3)給餌→籠城または越冬対策として
(4)夏の暑さ対策→各巣箱に縦穴の出入口を設ける
(5)1年採蜜しなかったら、翌春の分蜂期の後すぐに採蜜


 
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レタス類の4回目の種まきをした。もう一回9月18日頃に蒔いて終了。



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残暑が続くこの時期にのどをうるおしてくれるイチジク。毎日これくらいの量が口に入る。カミキリムシはイチジクと桑の木を特に好む。 
 

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メタン菌液肥は50リットル容器も500リットル容器も、仕込んで3日ほど経過すると上部にヌカの層ができる。メタンガスが発生してヌカを上に押し上げているのだろうか? 

    
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昼寝から目覚めたらすでに3時半。家のごそごそ用をして田んぼに出たのは5時前。ミツバチ、ヤギ、ニワトリという3種類の家畜の世話をして、イチジクを食べ、苗物に水をやり、キンリョウヘンに水をやり、メタン菌液肥を攪拌したら、あっという間に6時がまわる。何も仕事らしい仕事はしていないのに。


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「秋の日はつるべ落とし」というが、「つるべ」を使ったことがありますか。若い人はそんなものは見たことも使ったこともないと思う。

井戸水をくみ上げる容器を釣瓶(つるべ)というが、わざわざエンジンポンプを使うにおよばないジョロ2杯ほどなら、釣瓶で汲む。今は苗物の水やりがあるから。

「秋の日はつるべ落とし」とは、釣瓶が井戸にストンと落ちていくように、あっという間に日が沈むことの形容で使われる。


ちょっと前に農業を始めたように思うが、早、20年余りが過ぎた。「つるべ落とし」のように、今後の20年も過ぎ去っていくのだろう。20年後は78才。今後は蓄積したものを一つ一つ失っていく年齢かも知れない。仕事、健康、友人、家族、最後に残るのはセミの抜け殻のような自分自身か。失う過程をブログに留めたい。

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ミツバチに援護射撃 第二弾

 
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昨日のブログを見て、さっそく対策に訪問してくださったAさん。巣門に画像のような工夫をしてくれた。

 

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その後、もっとシンプルな方法に替えてくれた。つまり、ベニヤ板を巣門の上側に付けただけで、スズメバチがその距離以上に近づけない。ベニヤ板を取り付ける台は巣門の高さの6ミリの板を巣門に挿入してピンで留めているだけ。これで動かない。

上部からも出入りできるように、右の画像のようにベニヤ板の一部を削っている。

たったこれだけのことだが、スズメバチ対策としてこういう知恵が働くのがすごいと思った。

ボクはこういう知恵は全くゼロ。右脳か左脳なのかどちらかがほとんど機能してくれない。来て下さらなかったら、現況を何ら変えることもできず、ただ手をこまねいて見ているだけに終わっただろう。
 
してもらった工夫を見て、これ、すごくいいと思った。


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そして「給餌」もしてくれた。3日も籠城しているなら給餌をした方がいいらしい。

かなり大きなトレー(巣箱の広さの3分の2ほど)にガーゼを敷き、その上に紙タオル(キッチンペーパー)を敷いて、砂糖水(1対1の割合。300gの砂糖と300ccの水で、500ccのペットボトルにちょうど収まる)を注ぐ。左の画像のトレーを巣箱内に置き、右の画像のようにまた砂糖水を注ぐ。

給餌も初めての体験である。

 

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給餌したら蟻対策が必要であり、画像のような蟻の忌避剤がホームセンター等で売っている。できれば黄色のコンテを置いている地面との接触面にも蟻避けの薬をふった方がよいらしい。

給餌の水を飲んでいるかどうか毎日確認し、減っていれば砂糖水を追加し、3日ほど全く減らなかったら、給餌は必要なかったものと見なし取り出す。

Aさんとはスタートが同じでキャリア2年(ふた春経験)だが、すでに雲泥の差が生じている。Aさんの話を理解するには、冬の農閑期にミツバチの本を何冊か読む必要がある。

明日からは1日1回ではなく2~3回の見回りに増やそうと思うが、何か、これでひとまず生き延びてくれたかな(逃去は避けれたかな)という予感がする。


野生と家畜の間を行ったり来たりするミツバチ。

春夏秋冬、めぐる季節の中でミツバチと共に歩む日々。

8月下旬、5群合わせて数千匹のミツバチの死(農薬禍)に直面しながらも、生き延びた女王バチと働きバチ。2群は残し、3群は別の場所に巣箱を移動させたと話されるAさん。

木工作家は台風の前後に3群とも逃去したらしい。かなり気落ちしているのではないかと思ったら、さほどでもないようだった。春にまた捕まえると話された。

いずれにしろ、春はまためぐってくる。

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ミツバチに援護射撃

 
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スズメバチに襲われ、3日前からミツバチが籠城作戦に入った。陣形よく集団で威嚇していたのに、ここにきて防御しきれなくなったようだ。右下の画像のように巣門の入り口がスズメバチにかじられている。

ペットボトルの捕獲器2つを巣箱の近くの木に吊り下げ、出入口が2ヶ所になるように、下から2段目の箱を縦穴のある新バージョンの箱に入れ替えた。

台座と巣門のついた最下段の箱もスムシ予防に新しいのと交換した。

毎日1回は見回りをしていたので、状況の変化に早く対応できたが、出入口を2ヶ所にしたことが、良かったのか悪かったのかは3~4日経過してみないとわからない。

2時間後に再度上がって見たが、その時は縦穴にスズメバチが待ち伏せしていたので、蠅たたきで仕留めた。足音で応援できるのは1日のうちたった5分ほどでしかない。

育児もあるし、越冬のための蜜をこれから2ヶ月ほどの間に貯める必要があるので、ここで籠城を迫られることはよくない。

 

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キャベツ350本と茎ブロッコリーを100本ほど定植した。台風前に義兄からもらっていた極早生キャベツとブロッコリーも各30本ほど定植したので、合計で500本ほどになった。ちょっと多すぎたが家畜の餌用に重宝するので。
 
農薬散布は、ダイコンとカブが発芽する9月16~17日頃と、ハクサイの定植が終わる頃に合わせて、9月18日頃に第1回目(トレボン1000倍液)を考えている。


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ニンジンの草取りをした。右側の2列は透明のポリで覆い、天日による草枯らしをしていたので草はあまり生えなかった。



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オクラはいつもの半分しか収穫できなかった。昨晩はちょっと「にだえた」が、4日前から夜が涼しくなったことに起因するのか、それとも一週間前の台風の時に「花落ち」がしたのか、どちらかが原因と思うが、これも3~4日経過すれば原因がわかるだろう。

    
     
  
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左の手前のミニレタスの発芽は非常によいが、シュンギクの発芽は5割に満たなかった。たくさん蒔いているので問題はない。

レタスの種を連結ポットに蒔くのは初めてで、種の形容から蒔きづらいという先入観があったが、蒔いてみるとそうでもなかった。


明日の出荷(収穫)予定は、
(1)エンサイ15袋
(2)ツルムラサキ20袋
(3)モロヘイヤ6~7袋(この数量なら何とか売れる)
(4)スイートバジル6~7袋(この数量なら何とか売れる)
(5)花穂シソ10~12袋(花穂もよい香り)
(6)ナスビ1~2袋(台風後、かなり傷んだ)
(7)ピーマン4~5袋(果菜類はやはり追肥が必要か)
(8)オクラ25~30袋
合計約90袋(平均100円) 
 
85%以上は売れないと採算が合わない。出荷した野菜が85%以上売れないような直売所には出すべきでない。他の出荷方法を模索すべきである。

ワンパックにはこの他、タマネギ(在庫野菜)、ジャガイモ(在庫野菜)、キュウリ、ナンキン(在庫野菜)、ニンニク(在庫野菜)、ミョウガ、ハーブティ用ハーブ6種類があるので、常時13種類以上が簡単に揃う。 

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ダイコンの種を蒔くとき

 
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池の土手にクズの花が咲いた。秋はもう本番である。
 
   
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キャベツとブロッコリーの定植を10日(土)、11日(日)の2日間でしたい。
  
  
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乗用トラクターではなく管理機(ミニトラクタ)でもう一度、畝の上を耕した。大雨のアクシデントはあったが、その後好天が続き、意外とすばやい対応ができた。

13日(火)か14日(水)にダイコンとカブの種を蒔く。

ダイコンの種を蒔くとき、夏の扉が閉まり秋の扉が開く。

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夜が「にだえなく」なった


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夕方、サラダ菜を定植した。6時40分をまわるともう薄暗くなる。地床育苗だと苗に鉢(土)がつかないので、定植後の1週間、黒い寒冷紗で覆って日除けをする。
 
野菜は夜、昼、大きくなるが、3日前から夜が「にだえなく」なった。「にだえる」という言葉をご存知ですか。「にだえる」とは湿度が高くてむしむしするとか、暑くて夜が寝苦しい状態を言うが、ネットで検索したら出てこなかった。もしかして岡山弁?

つまり、夜が「にだえる」状態でなくなると、葉野菜の伸長はぐっと落ちてくるし、果菜類も生り方がゆっくりになる。日中は残暑が続いているが、3日前から急に夜が涼しくなった。毎朝収穫していると、オクラやツルムラサキが「夜の状況の変化」を如実に反映するのがわかる。
 


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ニワトリ小屋は出荷できない「くず野菜」の捨て場にしている。他の農業者は「くず野菜」をどう処理しているのだろうか。農家にとって20~40羽ほどのニワトリは必須だと思う。

放し飼いではなく4坪半の鶏舎に閉じ込めて飼っているが、雑草や野菜くずを通して野鳥との接触(つまり野鳥の糞を介しての接触)は頻繁に生じている。

地べたで飼うなら、鳥インフルエンザはまず心配はない(発生源にはならない)と思う。ケージ飼いとは抵抗力が全然違うと思っている。 

ニワトリの手間はヤギの手間の3分の1~4分の1ほど。加えて、卵と糞も取れるし、雑食性がヤギより数段すぐれている。ヤギは根菜類はあまり食べない。

ヤギは放牧場や戸外でのつなぎ飼いをすると糞は全く取れないし、「乳を飲む」には幾重ものハードルを越える必要があり極めて難しい。

つまり、ヤギを飼うメリットはほとんどない。しかし粗末に扱ったり、手離したりはしない。

逆にニワトリはいざという時には肉として食べれるし、卵をよく産んでくれるし、くず野菜のリサイクルに最適だし、半年も経過すれば糞(肥料)もたくさんとれるし、手間もほとんどかからない。

農家がなぜニワトリを飼わないのか不思議である。「鳥インフルエンザ」の恐怖にマインドコントロールされているのだろうか。

口蹄疫に関しても、あれほど感染力が強いのになぜイノシシやシカ等の野生動物に感染しないのか。 
  
 
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ワンパックは顧客を見つけ、その顧客に継続して買い続けてもらうことが難しいが、直売所は売ることが難しい。

ワンパック3個分と、直売所へ1万円の荷を持参することは経済的に同じくらいと思う。

ワンパック1個の手取り収入は約2400円×3個=7200円

直売所へ1万円相当の野菜を持参して、85%売れれば8500円になるが、15%の販売手数料を取られるので取り分は7225円になる。つまり上の7200円とほとんど同じである。

1万円相当の野菜とは、百均で売るなら100袋用意する必要があり、してみるとわかるが、なかなか大変である。

この状況で売れるとして週に3回直売所に出せば7200円×3回=21600円になり、1ヶ月では21600円×4週=86400円で、10か月出荷すれば864000円。

ワンパックも3個ずつ週に3回出荷すれば7200円×3回=21600円になり、1ヶ月では、21600円×4週=86400円で、10か月出荷すれば864000円。

合計で1728000円になるが、農業経費は少なくとも年間に60~70万円はかかるので、70万かかったとすると手取りは1028000円。

つまり、週3回のワンパック3個ずつの出荷と、週3回の直売所出荷を10ヶ月間続けても、農業における手取りは約百万円ほど。

出荷作業は半日で終わるとしても、週に6回も出荷をする必要がある。それだけやっても手取り収入がなかなか100万円に届かない農業という現実をどう思われますか。 

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乾しマユのその後


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イタリア料理店からの注文は春夏はスイートバジル、秋冬はロケット(ルッコラ)の注文が多いが、その次に多いのがミント(特にスペアミント)であり、ミントは4月から翌年1月頃(少し防寒をする)までの10ヵ月間連続して出荷(収穫)をすることができる。

ミントの状態が悪くなったら、草刈機もしくは鎌でミントを刈り払い、液肥をふっておけば(ハーブ類はあまり肥料を要求しないが)、暑い時期なら3週間ほどでまた出荷できる状態になる。


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今の時期、農作業の合間にのどを潤してくれるイチジク。カラスに先を越されないように完熟まで待たずに収穫する。


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月曜日に蒔いたシュンギクの芽が出かかったので、竹藪の日蔭から田んぼに出した。コオロギ避けと日除けにネットをかぶせた。


 
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農協のライスセンターで米ヌカを10袋もらった。ニワトリの餌とメタン菌液肥に使うので、春~秋の間、月に10袋ほどもらえると大いに助かる。他で買うと1袋が250円ほどする。



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左が8月20日、右が8月31日蒔きのレタス。9月5日には連結ポットに蒔いた。8月20日蒔きのレタスは今週中に定植する必要がある。10月上旬に収穫できれば特に価値がある。
 
レタスは袋詰めしやすいミニレタスやサラダナに品種変更をした。


繭のその後

先日の乾し繭は、出荷仲間の紹介で自然食品店にサンプルとして少し置かせてもらうことになった。店主さんによると、繭の端を切って蛹を出し、中が汚れていたら洗うか歯ブラシ等で汚れを落とし、80度ほどの湯で2~3分煮沸してからザルにあげて天日でちょっと干すと、匂いが消えると教えてくれた。

繭は一昼夜冷凍庫に入れて蛹の命をいただき、その後3日間、海苔の瓶に吊り下げて土用の炎天下で天日乾燥をしたが、繭の中の蛹がうまく乾燥できず、少し悪臭を放つ繭もあった。人に使ってもらうにはこの点がネックだった。

煮沸しても繭はどうもならなかったと聞いて、蚕が吐く糸の強靭さを感じた。主に女性の顔のマッサージに使ってもらう。インターネットで「繭の使い方」と検索したらそのようなことが出ていた。

繭は木炭や竹炭と同じく、汚れたら洗って天日乾燥をすれば何回も繰り返し使える。

蚕は1回に300頭を飼う(稲の苗箱に30頭ずつ10ケース)予定なので、繭1個が30円で売れれば×300頭=9千円になり、少し励みにもなる。

卵の購入先→群馬県蚕糸技術センター(他にもネットで種々売られている)。

飼う期間→6月15日~7月20日の約35日間を予定。

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さまよえる故郷 

 
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サツマイモはイノシシにやられて出荷できないので、早めにサトイモを出荷しようと初堀りしてみたら、さすがにまだ早かったようだ。多少小さくても2週間後のお彼岸には初出荷をしたい。ワンパックには親芋も入れる。 


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明日の出荷に備えてミョウガを収穫した。当日には8種類以外のものを収獲する時間的余裕はない。8種類とはエンサイ、ツルムラサキ、モロヘイヤ、青シソ、スイートバジルの葉物5種類と、ナスビ、ピーマン、オクラの果菜類3種類。

我が家ではミョウガはあまり食べず、もっぱら青シソを重宝している。

青シソはぼつぼつ花が咲いて葉が小さくなっているが、お彼岸頃まで「花穂シソ」として出荷できる。用途は青シソと同じ。花穂もいい香りがして味噌汁などに散らすときれいである。 



さまよえる故郷

50代も後半になると、取締役に出世した人もだんだんと耳にする。農業者と取締役では随分と境遇が異なるし、世間的な評価もかなり違う。それでも引け目など感じたことは一度もない。

価値観が違う
世界観が違う
生きがいが異なる

その取締役も現役を退いた後は、往々にして家庭菜園の農業者になっている。そんな時、自分はすでに20年余りの蓄積があることを誇りに感じる。

つまり、行き着いたところは同じ土耕の人だった。
 
人生の最終ステージを土の上で過ごせることは大きな幸せだと思う。土に対峙していると、
ボケ防止になるし
食べたい野菜が食べれるし
おすそ分けすれば喜ばれるし
一人でも全然つまらなくないし
刺激や楽しみを外に求める必要がないし
死んだら土に還り、大地からまた新たな命が芽生えるという輪廻転生を感じることもできる

しかし現役世代はもちろんのこと、定年後世代でも、土に帰依することができる人は5%ほどだろう。大半のニワトリが土の上で生きる(つまり地べた飼い)ことを許されない(つまりケージ飼い)ように、大半の人間も土の上に戻れなくなっている。


原発によって故郷の大地を追われ、いつ帰れるかもわからない。作物はしばらくは作れないかも知れない。作っても安全性の保障がない。新天地を求めるには若さとカネの両方がいる。先祖代々が暮らしてきた故郷が今、壊れようとしている。それでもこの国はまだ原発を止めようとしない。

原子爆弾、原発災害、2度あることは3度ある。「想定外」のことが必ずまた発生する。

快適な暮らしとは何だろう。何を持って快適というのだろうか。価値観が違う。世界観が違う。

人間の最後の拠り所である大地(故郷)を根こそぎ破壊する原子力発電を、この国はまだ許容する。選挙でしか変えることができないもどかしさ。

緑の党(ドイツ)は日本にはできないのか。

原子力発電による快適な生活とはいったい何なのか。幸せとは近世ではなく近世以前の豊かな環境の時代にあったと考える人も多い。すでに大部分を失くしてしまった山の幸、里の幸、海の幸。

たった100年ほど前まで、多くの人が自給自足的な生活をしていた豊かな環境の時代があった。

失われた故郷はカネでは戻らない。故郷を返せ。自分を形作ったアイデンティティの場を返せ。さまよえる湖、さまよえる故郷、さまよえる自我。
 
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シュンギクの種を蒔いた


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シュンギクの種を蒔いた。288穴の連結ポットに2粒ずつ落とした。今年は大葉品種、中葉品種、サラダ品種の3種類を蒔いた。

シュンギクは霜に弱いので、出荷予定は年末くらいまで。

株張り品種より摘み取り品種の方が面積が少なくてすむし、年内なら摘み取り品種でもよく伸長する。

シュンギクは今までずっと地床育苗で、ポット育苗は初めて。
 
ポット育苗は定植時に日除けの「寒冷紗」が不必要だし、根に鉢(土)がついているので定植後の活着も早い。

288穴だと間引きはできないので、1穴に2粒ずつ蒔いた。蒔いてから育苗土をかぶせるのに画像の「フルイ」を使った。手ではとても面倒だったから。その上にクン炭(焼きすくも)をふった。

ホウレンソウ予定の連結ポットだがシュンギクを蒔いてみて、ロケットやミニレタスやサラダ菜にも使えると思った。そして今日、ミニレタスの2回目を蒔いた。

144穴の発砲スチロールの連結ポットはハクサイやキャベツの大産地である同じ瀬戸内市の牛窓町で使われているものだが、ホウレンソウには穴が大きすぎて適さない。

なお、144穴の連結ポット2ケースの土の量と、288穴の連結ポット3ケースの土の量が同じである。288穴の方が土も節約できる。

 
 
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借地している田んぼは4枚で23アール、我が家の田んぼは14枚で23アールほど。つまり我が家の田んぼは1枚の田んぼ面積が小さく畦がやたらと多い。そして田んぼは多少のだんだん畑になっているので、すべて「のり面」があり、畔草刈りは2倍になる。加えて隣接する村道の草刈りもする必要がある。

だから農作業時間に占める草刈の比重は大きい。今年は残暑、雨天の繰り返しで余計に草が伸びる。ヤギは好物の草しか食べないので草刈効果はゼロ。 

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日常と非日常


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朝、田んぼに着いたら、畝間の水はすっかり引いていた。ニンジンは首までつかり、育苗中のサラダ菜は水の中で泳いでいたのに。



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オクラやツルムラサキやエンサイの畝間からも水は引いていた、台風の通過後は雨があまり降らなかったことがよかったのだろう。

だから出荷もできた。オクラ39袋、ナスビ1袋、エンサイ9袋、ツルムラサキ19袋、モロヘイヤ8袋を出荷。



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ミツバチも台風の影響はなかった。 

夕方1時間ほどかかって、ナスビとピーマンを起こし、オクラの一部も起こした。ナスビとピーマンはまた1~2本の支柱で支え、株元をよく踏んづけた。 台風の後処理はこれら3種類だけで、葉物は何の後処理もいらない。 


     
 国際陸上も終わって、これで普通の日常に戻れる。

日常の中に「非日常(ドライブや外泊)」を組み入れることができないのは、やはり経済的理由が大きい。

そして今回のような台風に直面すると、台風対策、台風後の処理、再度耕運、再度畝立て、再度液肥散布等の二重手間が発生して、なお「非日常」に時間がさけなくなる。

2年半前にヤギを導入したこと、1年半ほど前からミツバチの飼育を始めたことは、日常の中に楽しみ(手間)が増えたが、非日常を取り入れる時間を圧迫している。

ブログと農業は両輪であるが、ブログは農業を一定範囲に留め、逆に非日常を増やそうという原動力になっている。

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田んぼが水浸し

岡山県のど真ん中を通過して行った台風だったが、さほど風は吹かず、雨台風だった。

4時半頃に田んぼを見に行ったら、どこもかしこも水浸しだった。

今、雨は止んでいるので、この水が明日の午前中に引いてくれればオクラやナスビ、ピーマン、ツルムラサキの被害は最小限に収まると思うが、午前中に畝間の水が引かないようなら根腐れを起こしてしまう。

秋冬野菜はニンジンとインゲンを蒔いているだけで、本体は9月14日頃からなので、お彼岸の頃に来る台風と違って致命的被害はない。ただ耕運からまたやり直す必要がある。

風はさほど吹かなかったが、ナスビとピーマンはほとんど倒れていたので、明日、畝間の水が引いたらすぐに起こす必要がある。オクラはあまり倒れていなかった。

池の水を水路から引く畝間潅水はもう今年はいらないと思うが、残暑は中旬頃まではあると思う。

残暑があれば田んぼの乾きも早くなる。
 
自然災害だから今回の台風による被害はどうすることもできない。農業はいつもこういうリスクと隣り合わせである。これは2000年の昔から同じ習わし。

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台風対策

  
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左の3ケースがハクサイで、右の4ケースがキャベツとブロッコリー。育苗はまずまず。台風が直撃しそうなので、門先から納屋に移した。
   
 
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ミツバチの台風対策はしなかった。巣箱の上にはレンガではなくブロックを置いているし、この巣箱置き場は風の影響は少ないと思う。なおキンリョウヘンは物置の中に移した。
  
 
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ヤギの台風対策もなし。今日は台風に備えてピーマンとナスビと桑を剪定したので、その剪定枝をすべて放牧場に持ち込んだ。 


    

発酵を促すために液肥を混ぜるのは楽しみの一つである。果報は寝て待て。
 
液肥は作るのは簡単で、施す時に多少重労働であるが、使って楽しい肥料だと思う。しかし利用できる農業者は少ないだろう。
(1)液肥には水の便が必要になる。
(2)臭うので住宅の近くでは使えない。
(3)作付面積が広いと、間拍子に合わないと思う。

どういう肥料を使うかは、安全性の見地からも、農業を楽しくする見地からも大きなポイントになる。

液肥に使う米ヌカは農協だと順番待ちになり、他で買えば1袋が250円する。7日の水曜日に農協から10袋もらえる。
 


秋冬作は約11アールの作付予定だが、作付が2倍の22アールになったら、
(1)肥料も2倍必要になる。
(2)売り先も2倍必要になる。
(3)収獲・仕分・出荷に関わる時間も2倍になる。
(4)生産に関わる時間も2倍になる。

こなせる、こなせないは個人差が大きいが、最も大きな問題点は「売り先が2倍必要になる」ことではないだろうか。 

       

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9月2日は毎年、集落に伊勢大神楽が来られ、各戸をまわってお祓いをされる。お礼に寸志とお米を少々供える。

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ダイコンサルハムシ


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後回し後回しにしていたら時期を逸してしまい、支柱なしの地這いトマトになったが、偶然にも好結果となり、少しだが未だに生っている。

キュウリも4回目の地這いキュウリが生り始めた。台風が進路を変えてこっちに向かってきているが、地這いキュウリだから大きな影響は受けないと思う。本来は台風対策としての地這い作りであり、自分の場合は支柱が不得意なので4回とも地這い。
 
台風対策は、

ハウスはないので、ハウスの台風対策はいらない。

簡易な1~2本の支柱で支えているだけのナスビやピーマンは簡単に倒れるだろうが、簡単に倒れた方が被害は少ないし、各20~25本しか定植していないので、倒れてもすぐに起こせる。

ただ、明日の出荷は少し小さくても収獲して身軽にし、起こしやすいように盆栽仕立て(徒長した枝を切り戻しておく)にする。

オクラが160センチほどになっているので少し心配だが、倒れたら倒れたまま収穫を続ける。

エンサイ、ツルムラサキ、モロヘイヤ、青シソ、スイートバジルの葉物は、台風には滅法強いので問題はない。 
 


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小型の50リットルタンクから今日は6荷担いだ。こちらも早く次を仕込む必要があった。蓋を開けると匂いを嗅ぎ付けて、どこからともなく銀蠅が集まってくる。

この銀蠅と同じ様相を示すのが、アブラナ科野菜の種を蒔いたり定植をすると、どこからともなくそれを嗅ぎ付けて集まってくる「ダイコンサルハムシ」という害虫。

この害虫には毎年泣かされている。発芽と同時に食われてしまったことも何回かある。

ダイコンとカブの種を蒔く9月14日前後から大発生する。今年は農薬を変えてみようと思い、「トレボン乳剤(940円)」を今日農協で購入してきた。

農薬なしではもうアブラナ科野菜はできない。

農薬を使っても、後手にまわったら使う意味がない。

前もって農薬を準備しておかないと、まず対応できない。

その害虫に効かない農薬はいくら使っても意味がない。

特にカブとハクサイが毎年、致命的にやられる。

だからアブラナ科野菜はあまり作りたくないが、冬のワンパックでは、ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブのアブラナ科四天王は必須野菜。

秋冬作の多くはアブラナ科野菜である。コマツナもミズナもナバナもブロッコリーもロケット(ルッコラ)も。この中でロケットだけは独特のごま風味のせいか被害は最も少ない。

ダイコンサルハムシは「アブラナ科野菜」という餌を与えなければ発生は抑えられるが、雑草の中にもアブラナ科に属するものがあり、近所の田んぼでアブラナ科野菜を作っているなら餌はいくらでもある。

10年ほど前、この害虫の被害を免れようと、アブラナ科野菜だけ、遠方の田んぼに移したことがあるが、その2年間はダイコンサルハムシの被害は逃れたが、「植え付け時の水やり」、「肥料の散布」、「収穫時の移動の問題」で結局2年間しか続かなかった。

今年も必ず発生する。いかに被害を最小限に食い止めるか。それは種を蒔いたり定植をしたら、朝、昼、夕と見て回り、後手にまわらないように、確かな効果のある農薬をドンピシャ、タイミングよく使う。ただ、1回の使用では抑えきれず2回は使うようになるだろう。 

ホウレンソウ、レタス、シュンギクにはほとんど害虫が来ないのが不思議である。

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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