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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

生産者にとって良い直売所はごく少ない。

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8ケース、これだけの収穫で1時間半ほどかかった。オクラに25分、ツルムラサキに20分、その他4種類で40分ほど。


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左上から、青シソ、ナスビ、オクラ、スイートバジル、モロヘイヤ、ツルムラサキ。ツルムラサキだけ3ケース収穫。 
      
   
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左から、スイートバジル、モロヘイヤ、青シソで、荷姿も袋サイズも同じ。

オクラ43袋、ツルムラサキ19袋、青シソ11袋、モロヘイヤ8袋、スイートバジル6袋、ナスビ4袋。合計91袋出荷。  

  

昼寝から目覚めたら2時半。30分ほどぼう~っとして3時頃から、今日が締切の有機農業研究会機関紙「土と健康」の40周年記念特集号に、先日ブログで紹介した記事を少し訂正しながら、メールで送った。

内容は、ワンパック宅配(提携)と直売所出荷の相違点について書いた。

自分の気に入る直売所は本当に少ない。片道30分以内に直売所が11ヵ所もある恵まれた場所にいるが、現在出荷中の直売所に出せなくなったら、他に出荷できそうな(したい)直売所は一つもない。

自分が譲歩できるぎりぎりの価格で出荷しても売れないようなら、そんな直売所へ出荷しても損するだけ。出荷した野菜の8~9割が売れる直売所でないと生産者のメリットはほとんどない。

直売所は地域外の人は、出荷できない場合も多々ある。 

片道20~25分以内の場所に直売所が5ヶ所以上あり、その中から出荷する直売所を選べるような状況が望ましい。


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4時半がまわって田んぼに出たら、ヤギが矢のような督促をするかのように、出入口からこちらの動向を凝視し続けている。走っていってヤギを外に出し、ニワトリにエサを与え、エンサイとツルムラサキをコンテナに満杯収穫して家畜に与え、メタン菌液肥を攪拌して、今日のブログを写してまわり、キンリョウヘンに水やりをして、2回目のレタス類の種蒔きを終えると、すでに時刻は6時に近い。 

レタス類は2回目も地床育苗にした。連結ポット育苗は種蒔きに時間がかかるが、地床育苗はすぐ蒔けるので、急ぎの時は地床育苗。

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分を知る

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農業でも「鶏口となるも牛後となるなかれ」は通じる。つまり、同じ土俵で勝負してはいけないこともある。

人にはそれぞれ持分がある。100万円コースの農業しかできない人もいれば、200万円コースが進める人、500万円超のコースが進める人、それぞれである。早く自分の「分を知る」ことも大事である。 「分を知る」と、自分の進む方向も見えてくる。 


6回目の畝間潅水をした。前回は8月19日だったので、今回は11日間あいた。

時間は3時55分~4時40分までの45分間。

今さらながら、作物の水の要求量の多さに気づかされる。畝間潅水を止めると1時間ほどで水は地下に吸い込まれてしまうが、これだけの水を与えても「根腐れ」などは生じない。

今日は畝間に「メタン菌液肥」を流し込んだ。「春夏作の追肥」はこういう形が楽でいいなと思った。

メタン菌液肥の有効活用は、作物に肥料を与えることの少ない6月、7月の2か月間(春夏作と秋冬作のちょうど中間の季節だから)に、いかに寝かさないようにメタン菌液肥を頻繁に使うかだと思う。6月、7月は8月ほどではないが、メタン菌が活発に動き発酵を促す時期でもある。

つまり秋冬作に必要な肥料散布は、6月、7月にできれば終わらせたい。



現在は日本中のどこに行っても直売所があるが、直売所の歴史はまだ10年にもならない。つまり10年前には直売所などほとんどなかった。

美作町の宇野さんは現在は直売所に出荷されているが、60才頃までの40年間は独力で販路を開拓されていた。長く「イチゴの宇野農園」として有名であり、新聞に時々紹介されていたので20年ほどから名前だけは知っていた。

技術力もさることながら、一般農家にはない「営業力」で中間業者など通さず、業務用や個人の顧客に直接に売っていた。


今年の冬はホウレンソウに関して宇野さんに師事したい。 
トマトやキュウリに関しては現在以上には作る気がしない。
ハウスがないので、シュンギクは増やせない。

コマツナやサラダミズナのようなアブラナ科野菜は虫害が多すぎる。

他の作物も、今作っている以上は作る気がしない。

結局残ったのはホウレンソウだけだった。

ホウレンソウは技術系の野菜ではなく「手数の野菜」だと思った。そして病気もなく害虫もこず、耐寒性も滅法強い。「播種機」を使わないという点も自分に向いていると思った。

春夏作に関しては現在の種類と作付量でほぼ手いっぱいであり、利益率は悪かろうと、作る上で負担にならないので現状維持を続けたい。逆に秋冬作に関しては、年明け以降に出荷できそうな野菜は少ない。この空白をホウレンソウが埋めてくれるだろう。ただ宇野さんの10分の1(288穴の連結ポット10ケース)ほどしか蒔けないと思う。


農業でも「鶏口となるも牛後となるなかれ」は通じる。つまり、同じ土俵で勝負してはいけないこともある。

人にはそれぞれ持分がある。100万円コースの農業しかできない人もいれば、200万円コースが進める人、500万円超のコースが進める人、それぞれである。早く自分の「分を知る」ことも大事である。 「分を知る」と、自分の進む方向も見えてくる。 

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液肥を12荷かついだ

 
 
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今日はもりだくさんの1日だった。民主党の代表選をかぶりつきで見て、夕飯後はさっきまで世界陸上を見ていた。

室伏、圧勝だった。南アフリカの義足の選手は準決勝で敗退したが、初めて走る姿を見た。中国の劉璋選手を応援していたが銅メダルだった。相手の手が触れたようだ。

代表選で海江田さんが選ばれるようなら、民主党も終わりだなあと思ったが、野田さんだった。小沢さんと鳩山さんにはもうお引き取り願いたい。


今日1日で液肥を12荷、担いだ。朝4荷と夕方8荷。

12荷も担ぐとさすがにえらい。そして身体中が臭い。家に入ったらいきなり家人が臭いと言うので、改めてメタン液肥の臭さに気づかされた。まだ風呂に入っていないので今も臭い。

今日はとにかくタンクの半分は施して、次の仕込みをする必要があった。
   
 

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朝一番に画像の管理機で4枚の田んぼの畝立てをして、その後すぐに液肥を担いだ。ほとばしる汗、背中をつたう汗、目に入る汗。8月末の農作業がきついのは他の農業者も同じ。暑いとか言っておれなかった。秋冬作の全ての畝立てをして、第2弾に予定しているハクサイ・キャベツ・ダイコン・カブの畝に液肥を施した。

11時ごろ家に帰り、オクラだけを持って直売所へ行った。今日は出荷を予定していなかったが、オクラが32袋あったので家の冷蔵庫に置きたくなかった。液肥を施す日は外出しないか、もしくはシャワーを浴びてから出かける。


※メタン菌液肥は臭うので住宅の近くでは使えない。

※メタン菌が実際に活躍してくれているのかどうかは知らない。液肥を半分使ったら、米ぬかを1袋半、ナタネカスを半袋ほど投入して井戸水をポンプアップしてまた満杯にする。

※液肥を半分残して次を仕込めば、今の時期なら1週間ほどでまた使えるようになる。

※液肥を担ぐのは重労働なので、春夏作、秋冬作とも12~13アールが限度ではなかろうか。タンクも2つに留めておいた方がよい。

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ミツバチの大量死

  
  
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夏分蜂も逃去群もほとんど期待できなくなったが、お彼岸頃まで一縷の望みをつないで、25箱の空き箱の内部チェックをした。大きな黒蟻がいた箱が3箱と、土蜘蛛の巣があったのが5箱ほどあった。こんな先客がいたら、いくら空き箱でもミツバチは入ってくれない。

25箱の空き箱チェックに1時間20分ほどかかった。いつもこれくらいかかる。


蜂仲間からまた、ミツバチの大量死に関するメールをもらった。
『しばらく大なり小なり続いていた大量死ですが、今朝は5群全てで200匹以上、総計1000匹以上が死んでおり、昼過ぎまで続いています。夕方までかなりの数になりそうです。
水田さんの言われた通り、農薬の影響と思われます。神経系に作用するものらしく、帰巣できなくて、家に迷い込み、死んでいる蜂も多いです。
現在、飼育記録を分析して対策を考えています。
蜜不足やスズメバチなどで蜂群の勢いが衰える時期と重なり危惧しています。そちらはいかがでしょうか?』

今の時期の大量死は農薬か除草剤くらいしか原因は考えられないと思う。

蜂は愛しいペット同様なのに、1000匹もの死んだミツバチを目にしなければならないのは何とむごい現実だろうか。

どこに怒りをもっていけばいいのだろう。

仕方がないですまさなければならないのだろうか。

移動式の西洋ミツバチの大量死が農業新聞に載るようになってすでに4年ほどになるが、農薬に関しては西洋ミツバチも日本ミツバチも被害は同じである。

自分がその立場になったらどういう心境の変化が起こるだろうか。

ミツバチから引いてしまうだろうか。

イノシシが原因だったら引いてしまう。防御してまで飼おうと思わないし、確実な防御ができるとも思えない。

しかし農薬が原因だったら・・・

日本ミツバチは定住型のミツバチであり、巣箱は動かせないので、イノシシが原因と同じく引いてしまうかも知れない。

メールをくださった蜂仲間は、去年もこういうことがあり、今年はもっと状況が厳しい。来年も同様の問題が発生する可能性が高い。

2箱ほどは現在の場所に置き、残りは3キロ以上離れた場所に巣箱(飼育場所)を移すしかないのではなかろうか。

ボクのような観賞系(巣箱の出入りや見回りを楽しむ)のミツバチ飼育とは全く異なり、まさに技術系の飼育者なので、半径2キロ圏の原因究明に突き進まれるかも知れないし、この人はそれがやってのけれるような人である。 

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明日の出荷


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ハクサイの種を蒔いた。早生の無双という品種を1袋。 


 
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今日の出荷はなかったが、オクラだけは収穫する必要がある。現在の背丈は160センチほど。

オクラの花は毎朝たくさん咲くが、ミツバチが来ているのをまだ見たことがない。人を刺すハチはしばしば見かける。

背中に太い黄色の線があり、腹の両サイドに細い黄色の線がある「フタトガリコヤガ」という名前を覚えづらい害虫がかなり発生しているが、放任している。

オクラは背丈が高くなればなるほど、葉はだんだん小さくなるので、水分の蒸散も少なく、フタトガリコヤガに食害されると葉がなくなることもあるので、お盆前から収穫時に葉は落としていない。


今日は久しぶりに残暑の厳しい1日だった。だから日中の仕事がほとんどはかどらなかった。畝立てをしてメタン菌液肥の散布を予定していたができなかった。

明日は直売所出荷があるので午前中は農作業ができない。明日の出荷予定は、
エンサイ8袋×100円=800円(長物3号)

ツルムラサキ15袋×120円=1800円(ボードン11号)

モロヘイヤ12袋×100円=1200円(ボードン11号)

スイートバジル12袋×100円=1200円(ボードン11号)

青シソ15袋×80円=1200円(ボードン11号)

ナスビ10袋×120円=1200円(ボードン11号)

オクラ約40袋×110円=4400円(ボードン8号)

ピーマン・・・現在は成り止まりで明日の出荷はない 

直売所は毎日でも出荷できるが、農作業もあるので、水、金、日と週に3回出荷している。8種類を少しずつ(10~15袋)出荷するようにしている。

モロヘイヤとスイートバジルと青シソの3種類は、茎の上部を収獲し、ごそっと11号袋に入れて目方を量っている。8月末頃には葉がだんだん小さくなり、茎を揃えたりしていたら時間がかかりすぎる。顧客にとってもこういう入れ方の方がいいと思う。冷蔵庫に青シソを入れて自分が使う時でも、揃えるより、この入れ方の方が使い勝手がいい。 

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45aの田んぼ構成


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ニンジンが発芽した。こんなに発芽がいいのも珍しい。これは天候のおかげ。発芽がうまくいけばニンジンは8割成功したと言える。

去年はニンジンの発芽失敗とサトイモの失敗(水不足)で、10月以降のワンパックが送れなかったが、今年はどちらも成功しているので2月末まで送れる。

    

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キュウリの花が咲いた。ワンパックではキュウリは夏の最も大事な野菜である。10本くらい入れても平気。逆に言えば、失敗すると他の野菜に大きなしわ寄せがいく。
第1回目・・・市販の苗を購入して定植(4月20日頃)
第2回目・・・5月20日蒔き
第3回目・・・6月20日蒔き
第4回目・・・7月20日蒔き
すべて地這い方式で各7~8本定植。4回目だけ16~18本定植。



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ハチ仲間からのメールでハチの大量死を知った。今の時期の大量死は「農薬問題」以外にありえないと思う。ちまたで言われている「ネオニコチノイド系農薬」が原因だろうか。

飼い始めてまだ2年だが、去年も今年も初夏~秋にかけての大量死はない。晩秋~早春にかけての大量死はあったが、それはボクがハチミツを横取りした時期が悪く「蛾死」だった。

そちらのハチは元気ですかと問われたので、最下段の開閉扉を開けて内検したが、ハチ数も多く、スムシの発生も肉眼では見えなかった。

常時スズメバチに狙われているが、スクラムを組んで対峙している。その陣取りもうまい。スズメバチも下手をすれば反対に囲まれて熱死のうきめにあうので、そう簡単には近寄れない。

1群だけとなり寂しくなったが、1日1回は見回りをしている。5群おれば5通りの態様が学べるのに・・・。

暑さの天王山は越えたが、うまく越冬してくれるかどうかはわからない。もうこの時期だと、夏分蜂も逃去群ゲットもあまり期待できなくなった。
 
      
           
     
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昨日、出荷の帰りにコメリで288穴(12列×24列=288列)の連結ポットを買った。1枚が95円だった。野菜を入れるボードン袋(100枚入り)より安い。30センチ×60センチで稲の苗箱にきちんと収まる。

自分の中で春夏秋冬の野菜はすでに固定しているが、一昨日に宇野さんが話された野菜の中で、ホウレンソウにだけ気持ちが揺れ動いた。他の野菜はどこかに苦手部分があってできると思えなかった。



田んぼ構成(総面積45a、この内22アールは借地)

春夏作・・・11a
秋冬作・・・11a
予備田・・・・3a

ハーブ・・・・2a
構築物・・・ 2a(物置・鳥小屋・井戸)

ヤギ放牧場・・・3アール
ヤギ草地・・・・・3アール

果樹・桑・・・10アール

春夏作と秋冬作の作付面積が少な過ぎると思われますか。ハーブもあり、家畜もいるので自分の場合はこれで手がいっぱいの状態。

春夏作の内3aは「ウリ科野菜」であり、これだけは秋冬にまたがらず、秋冬作を作付けできるので、正味の予備田は3a+3a=6aであり、ホウレンソウを作付けできるスペースは十分ある。

直売所出荷にもやっと慣れ、ワンパックと直売所で春夏秋冬の野菜の作付量はほぼ固定してきた段階での電話だったので、ホウレンソウは今なお思案中。冬~春の時間はあいているが・・・。

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宇野さんからホウレンソウの指南


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ピーマンもナスビも120センチのパイプ支柱の1~2本で、倒れないようにつっかえ棒にしているだけである。

22年間、ずっとこの方法でやってきた。全然進歩していないが、別段困ってはいない。ただしこの方法は、定植数は各25本くらいまで。


昼に美作市の宇野さん(宇野農園)から電話をもらって話していたら、宇野さんは「トウモロコシ」、「エダマメ」、「トマト」、「キュウリ」が夏野菜の出荷の4本柱であるらしい。ボクの苦手なものばかりを出荷されている。

古希を迎えられたのに、ますます元気で、講演活動、執筆活動、毎日のブログ更新、毎日の出荷と、まさに超人的な活動を続けられている。

その宇野さんに、稼ぎ方のポイントを教えてあげるから、冬はホウレンソウ1本にしぼって頑張るようにと言われた。

288穴の連結ポット(1センチ角の四角すいのような連結ポットらしい)にホウレンソウの種を2粒ずつ落とし、それを引きぬいて左手に20個ほどのせて、右手で1個ずつ土に押さえつける(1畝に5条植え)だけで、土などかぶせなくても十分活着するらしい。黒マルチは使わず露地定植で、苦土石灰なども使われないようだ。

年末までに、288穴の連結ポットにのべ100枚ほど種を蒔くらしい。ホウレンソウに播種機を使わず定植するという点が最大の特徴である。この方法を教えてあげるから一度来るようにと言ってくださった。


明日のワンパックは個人2軒、業務用1軒。業務用の1軒はスイートバジルのみ16単位。個人用は、 
タマネギ250円
ジャガイモ200円
ナスビ200円×2倍=400円
ピーマン200円
オクラ150円×4倍=600円
ナンキン大型300円
エンサイ150円
ツルムラサキ200円
モロヘイヤ100円
送料800円、合計3200円
サービス品としてニンニク1個、青シソ、ミョウガ、ハーブティ用ハーブ(アップルミント、レモンバーベナ、セイジ)、その他1~2品の野菜。
今回はキュウリが送れないが仕方がない。 
   
 
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9月のキンリョウヘンの管理

 
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曇天、時折にわか雨の天気だったので、今日は外に出さず、韓国カボチャ、柿の木、月桂樹、くず(マメ科のつる性の雑草)を放牧場に持ち込んだ。
   
    
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この所、イノシシが毎日のように来ている。画像は近所の柿の木であるが、登ってへし折られ、その下のミョウガも踏み荒らされていた。近くのうちの柿の木も電柵の外に植えているのが折られたので、ヤギに与えた。

近くに他の果樹もたくさんあるのに、柿の木ばかりを狙っている。 

 
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土曜日に蒔いたサラダ菜が発芽した。


蜂仲間から「9月のキンリョウヘンの管理」についてのメールを頂いた。何かとてもうれしかった。「NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 シンビジューム(950円)」を読んでいたので、メールの内容も理解できた。

キンリョウヘンの土は必ず市販の「シンビジュームの土(10キロが500円ほど)」を利用すること。シンビジュームの土は、上から水をやれば下から抜けていくような軽石のような土で、普通の土とは全然違う。

上記の本を読んだら、シンビジューム(キンリョウヘン)のことがやっとわかるようになった。キンリョウヘンは多肥栽培であり、本を読まなかったら肥料の与え方もわからない。

キンリョウヘンの鉢は大きくもなく小さくもない5号鉢がいいらしい。

株分けをするなら分蜂期が終わったらできるだけ早くした方がよく、3茎(3バルブ)は残すようにし、小さく株分けすることは禁物。


巣箱は早めに用意しましょう。新品より少し古くなった方がよく、空き巣箱は4年は使えると思う。

御入用なら友人の木工作家を紹介します。1セットが6千円で全国発送もできます。遠方でも送料は2000~2500円ほど。1セット購入してそれをサンプルに近くの大工さん等に依頼されるのもいいと思います。巣箱の作り方、飼い方の説明書もつきます。

近くで日本ミツバチを飼育している人は意外と多いと思います。1人のアマチュア養蜂家と知り合いになれば、その人がたいてい5~6人の養蜂家を知っている。

セットする場合は最低5セットくらいを、すでに飼っている人に置き場所を選んでもらうか、飼っている人を3人ほど訪ねて、置き場所の「勘」を養うとよい。
 
分蜂期は当地では4月16日~5月16日頃の1ヵ月間であるが、初めてなら、巣箱やキンリョウヘンを今のうちから準備したい。



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「日本有機農業研究会」結成40周年

  
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昨日の雨で農作業はしづらかったので、電柵のゲートを開けるとすぐに家に戻り、たまったデスクワークをしていたら1日が過ぎた。

5時が過ぎて田んぼに出たら、ヤギのきびしい視線を感じ、走って放牧場に行き、すぐ外に出した。

ニワトリにエサをやり、ミツバチの見回りに行ったりしたら、あっという間に6時近くになった。

巣箱の近くには必ずスズメバチがきているが、ミツバチはスズメバチには集団で対抗するので負けない。外の敵より、内なる敵のスムシの方が難敵である。

ニワトリはミニトウガンを残すことが多い。大型品種のトウガンは好物だったのに、ミニトウガンはまずいのかも知れない。他の野菜残渣はほとんど残さないのに、ミニトウガンだけ残っていることが多い。ニワトリも好まないものを顧客に送ることは少し控えよう。


『日本有機農業研究会の結成から満40年にあたり、会誌「土と健康」10月号を「記念特集号」として、広く原稿を募ることにいたしました』という封書が届いたので、22年の経験を書こうと思った。テーマは自由で1000字以内だから原稿用紙だと2枚半。 

24年前、就農準備期間中に知り合いから「土と健康」という本をもらい、初めて「有機農業」という言葉や「提携」という関係や「顔の見える関係」という言葉を知った。合わせて「自然食通信」という本をもらい、図書館で「都市生活者のためのほどほどに食っていける百姓入門(坂根修著)」という本を知った。

これらの本を読み進むうち、こういう農業なら自分にもできるだろうし、こういう農業をしたいと思った。

とにかくこういう農業は、作ることより売ることにエネルギーの半分を注ぐ必要があった。

スタートして野菜ができ始めた4ヶ月後には軽四に野菜をのせて近くの団地を売り歩き、その1か月後の8月にはワンパックが1500円の「提携」の顧客に「あめんぼ通信第1号(翌月お届けできる野菜の種類とお届け日を書き、農業への思い等を書いた)」と共に野菜を配達した。つまり、軽四で引き売りしながら8種類ほどをワンパックにした「提携の顧客」をさがし、顧客が一定数になってから引き売りを止めた。 

以後、地元の顧客から、宅急便を利用した京阪神地区の顧客が中心となり、その後、業務用のイタリア料理店が中心となるという多少の紆余曲折はあったものの、「ワンパック宅配」という農業だけを20年間続けてきた。

ブログに熱中したあまり、新規顧客獲得や顧客維持のための営業努力を怠り、ジリ貧となり、2年前からスーパーの直売所へも出荷させてもらうようになった。

直売所へ出荷するようになってから、ワンパック宅配(提携)のメリットを改めて感じるようになった。直売所出荷とワンパック宅配は多種類作ることは同じだが、
(1)直売所出荷は ボードン袋等に袋詰めをする必要があるが、ワンパックは新聞紙で包めばよい。
(2)ワンパックでは野菜を洗う必要がないし、その方が鮮度が保てる。
(3)ワンパックでは単価を自由に決めれるが、直売所では他の出荷者の単価も参考にせざるをえない。
(4)凡人なら一回の出荷で、ワンパック2個分、多くても3個分しか直売所では稼げない。つまり5千円~7千5百円。自分の場合、ワンパック平均は3200円(中味2400円、送料800円)。
(5)ワンパックでは見栄えの許容範囲は広いが、直売所ではごく狭い。
(6)直売所には出せないものでも、ワンパックではスペースがあればサービス品として入れてあげることで、先方も当方も両方にお得感がある。
(7)顔の見える関係(提携)は、必然的に安全志向となるが、直売所ではそれはない。
(8)直売所では出荷時間帯、並べ方等、個々の直売所のやり方に合わす必要がある。
(9)直売所では単価シール代を1円とられる場合が多いし、総売り上げの15%の売上手数料がとられる。

つまり、両方の出荷をやってみて初めて、一方の出荷形態のメリット、デメリットがわかる。

ワンパック宅配では、スペースがある限りサービス品を入れてあげください。それでも直売所よりメリットは多い。サービス品は、その日にたくさん収穫できたものでもいいが、サービス品用にハーブティ用ハーブ6種類(野菜よりはるかに簡単に作れて、主に多年草)を別に作るとよい。

その人の技術力や性格にもよるが、自分の場合は直売所よりワンパック宅配の方がかなりメリットは多い。ただしそれには顧客獲得のための営業努力が欠かせない。

業務用なら料理・飲食店ブログ等を見て電話営業をすればよいが、個人客の場合は営業方法が少なく、紹介や口コミに頼るしかない。

ワンパック宅配なら、自給の延長線上にあるので、 1日に2パックくらいなら簡単に送れる。週に5パック出荷できれば月間では20パックになる。20バック×2400円(送料を引いた自分の取り分)=5万円ほどになる。直売所でも月間でせいぜいそれくらいではなかろうか。

今はワンパックと並行して直売所へも出荷しているが、農業(人生)の最終ステージは原点に戻り、自給の延長線上のワンパックに帰る。

年金も手取りだと月に5万円ほどにしかならない(63才くらいからもらい始めたい)だろうから、週に5パックほど送って月に5万円ほど稼ぎ、合わせて10万にしたい。

週に5パックほど送るだけなら、自給を中心とした半農半Xの生活ができる。  

有機農業研究会へ送付する原稿を先にブログで公開した。1000字以内だからこれを半分に圧縮する必要がある。 

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電柵の修繕を依頼


金曜日のオクラが10袋、売れ残っていた。60袋も出荷したのだから仕方がない。

昨晩からの雨で急に涼しくなった。

昨日、ニンジンの種蒔きができたのが不思議な気がする。今日は雨脚の強い雨もあり、明日から天気が回復するとしても、この雨で少なくとも3日間は種蒔きはできず、早くても25日以降になるだろう。

つまり、ニンジンを蒔けるタイミングは20日の土曜日の1日しかなかった。金曜日までは田んぼがカラカラに乾いていたから蒔けるような状態でなかった。

農業はこういうことが多い。過ぎ去ってから、あの日のあのタイミングを逃していたら、種蒔きや定植の「旬(適期)」が過ぎ去っていただろうと。 
 


電柵の修繕を依頼

雨天だったが、出荷の終わった午後、農機具店さんに電柵の不具合の修繕に来てもらった。18日に電柵の支柱まわりの草刈りや漏電の再チェックをしていたが、昨日、電柵内に植えている柿の木の枝が数本、イノシシに折られているのを見て、またイノシシに入られたことを確認し、昨晩電話して今日、電柵の状態を見に来てもらった。電柵本体と柵線に接触不良があったようだ。昨日蒔いたニンジンの畑も今朝見たらイノシシが歩いていた。2日連続で入られた。
 
入り出したら癖になり、電柵を怖がらないようになったらもっと困る。
 
イノシシはヤマイモ以外ではサツマイモを最も好み、その他にジャガイモやニンジンも好むが、現在の田んぼにはサツマイモしかなく、それが被害の拡大を防いでくれた。

イノシシはサツマイモが太り始める8月中旬以降に決まって、田んぼに進出してくるということを頭では理解していたのに、身体が動いてくれなかった。電柵という苦手な部分を攻められた。

近所の田んぼに大きな足跡があり、イノシシが近くに来ていることがわかっていたのに、電柵の下の草刈りや漏電の対応が、後回し、後回しになってしまった。

ただ、今はまだ集団では来ていないので、大きな被害は免れた。2年前の10月7日(台風の通り過ぎた夜)には、1枚の畑のほとんどが掘り返された。

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ニンジンの種を蒔いた

  
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ニンジン、ツルナシインゲン、サラダ菜の種を蒔いた。前夜少し雨が降ったらしく、土が多少湿っていた。今日は曇天で時折小雨がぱらつく天気だった。

絶好の種蒔きびよりだと思った。通常の秋蒔き野菜の種蒔きや定植より25日ほど早く蒔かなければならないところにニンジンの種蒔きの難しさがある。この時期は残暑が厳しく土がよく乾いているから。

畝立てをして、メタン菌液肥の散布もすませ、鍬で蒔きすじをつけ、透明のポリをべた掛けして天日による草枯らしをしていたので、ポリをとればすぐ種蒔きができる状態だった。

ニンジンは蒔いた後に土をかぶせず、片足の地下足袋で踏んづけて(よく鎮圧して)歩き、籾殻をふって完了。エンジンポンプでたっぷり散水した。 

 
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インゲンは黒マルチを敷き、50センチ間隔でマルチの穴あけ器で穴をあけ、4粒ずつ種を落とした。以前は、ある程度大きくなってから株元に枯草マルチをしていたが、ポリマルチを利用するようになってこの簡便さに慣れると、枯草マルチのような手間はかけれなくなった。

ポリマルチは産業廃棄物なので、年に一度、農閑期に1キロ50円で業者に引き取ってもらう。有機農業の立場からはポリマルチの多用は大きな減点対象である。
 
※農薬の多少
※化学肥料の多少
※ニワトリがいるかいないか
※ポリマルチの使用の多少
※どんな水を利用しているか
※周囲の環境
※どんな有機肥料を使っているか
※肥料は手作りかそれとも購入肥料か
※除草剤は全く使わない
※主にどういう所に出荷しているか

認証の取得など関係なく、上記のようなことが有機農業に関係してくると思う。



サラダ菜(地床育苗)の第1回目を蒔いた。1週間間隔であと3回は蒔く。ポット育苗なら定植時に日除けの寒冷紗をかぶせる必要はないが、地床育苗の場合は、根にハチ(土)がつかないので、定植時に寒冷紗をかぶせないと、ちょっとした日ざしでも枯れる。



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日本の民家は昔から、冬の寒さより夏の暑さ対策を考えた作りだった。

巣箱も同じことが言える。去年も同じ失敗をしたのに、懲りずに今年も同じ失敗を続けた。

全然懲りていなかった、というより1度で学習できなかった。

農業全般、生活全般、人生全般において、自分の場合はこういうことが実に多い。

懲りないというか、しつこいというか、同じ失敗を繰り返してしまう。

3回ほど失敗してやっと懲りて、やっと記憶に刻まれる。


今日もオクラだけは収穫して、袋詰めして、家庭用冷蔵庫に入れた。オクラは1000粒が3045円のグリーンソードという種を購入しているが、これは1ヶ所に5粒蒔けば、ちょうど200株(株間35センチほど)になり、自分の田んぼではちょうど2列になる。

来季は今年と同じ200株を蒔くか、以前の100株に戻すか、採算はどちらが合うか今季が終わってから考える。

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一雨欲しい

   
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畝間潅水5回目。5時50分~6時25分の35分間。

8月6日(1回目) 時間帯不明、    1時間30分
8月9日(2回目)4時~4時45分、      45分
8月12日(3回目)3時35分~4時20分、 45分
8月16日(4回目)3時35分~4時15分、 40分
8月19日(5回目)5時50分~6時25分、 35分

畝間潅水を何回かすると、だいたい様子がわかってくる。約4アールの畝間潅水は平均40分ほどで終わる。

これくらい頻度多く潅水しても、「根腐れ」は今のところ無いように思える。

夏野菜はこんなに水が必要だったのか! サトイモだけは毎年、水が足らないと思っていたが。

潅水のスタートが少し遅れた気がする。あと10日早く、7月25日頃から始めればよかった。

    
    
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発芽は良好。害虫防御にネットをかぶせる。家の前だから目もよく届く。


今はまだ昼寝付きだが、ダイコンの種を蒔く9月14日頃には、日が暮れるのが急に早くなるので、おちおち昼寝はしておれない。


昨日、今日と天気予報は雨のマークだったのに、雨が降ってくれない。一雨来ないとニンジンが蒔けない。遅くとも8月23日頃までには蒔きたい。雨が降らなければエンジンポンプで散水して2時間ほど経過して種を蒔き、種蒔き後にまた、たっぷり散水の必要がある。

ニンジンは絶対に失敗できない作物(ワンパックの必須野菜)の一つであるが、発芽に失敗して蒔き直しできるタイムリミットも8月29日頃まで。ニンジンは蒔いて5日目に発芽するので、23日までには第1回目を蒔きたい。失敗してももう1回だけ蒔くチャンスが残る。


水曜日にはオクラを53袋出荷していたので、売れ残りを心配したが、売れ残りは1袋だけだった。今日はそれよりもっと多く60袋ほど出荷。売れるだろうか。次の出荷は日曜日なので、その時わかる。


他の果樹はあまり意識したことはないが、キーウイは特に水が必要である。水が足らなくなると決まって葉が枯れたようになるので、よく目立つ。雨が降らなかったので夕方、エンジンポンプでたっぷり散水した。こうなる前に散水すべきだったのに。


近所のおばさんに種まきの日を聞かれたので、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーに関してはもう遅いくらいなので、1日でも早く蒔いた方がよい。ハクサイは27日か28日に蒔く。ニンジンとツルナシインゲンは遅くとも25日頃までに。秋ジャガイモに関しては、芽だしして定植するなら25日頃に芋を伏せ、春と同様に直に植えるなら9月8日~10日頃に。レタスはできれば早い方がいいが、高温だと発芽不良になるので、25日頃に第1回目を蒔いたらいいと話した。


電柵で囲んでいない場所の桑の木が、今日見たらシカにかなり葉を食われていた。イノシシは葉だけ食べるようなことはせず、もっと乱暴に枝をへし折ったりするので、シカの仕業ということはすぐにわかった。サルも桑の木が好物らしいが、当地にサルはまだ押し寄せて来てはいない。 

桑の木は桜や梅と同様に日本のシンボルツリーと勝手に思っているが、カミキリムシだけでなく、シカやサルも好物であるという不思議な木である。桑の木のそばにハッサク、フェイジョア、ウメ、ユズ等も植えているが、まるで探したように、所々に植えているまだ幼木の桑の葉を食べていた。

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電柵の再チェック

    
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火曜日に電柵の下の草を刈り、その後に除草剤を散布していたが、今日、草刈機で刈れなかった支柱近くの草を鎌で刈り、電柵の緩みをチェックして回り、クモの巣もとってまわったので、これで漏電は防げたと思う。バッテリーも再度充電した。

4段に電柵を張っているので、シカには入られていない。
 
例外もあるが、害獣はたいてい、好物の作物を植えていなければ近づかない。例えばイノシシに対してはサツマイモ、シカに対してはダイズやホウレンソウ。

当方の畔岸ではなく、他所の田んぼの畔岸に電柵を張らせてもらっている箇所もあるし、道をはさんだ左右の田んぼは、道を遮るように電柵を張っているので、田んぼの耕運に不便を感じたことは一度もない。これが最も大切だと思う。 

電柵は備前市のNさんに資材を購入してもらい、セッティングもしてもらった。周囲300メートル(囲んだのは鳥小屋の下の田んぼまで)ほどを囲うのに、たった6時間で張ってくれた。コーナーには圧がかかるので鉄棒で補強し、各支柱の地際は、草刈機で支柱を飛ばさないように、10センチほどのパイプを入れてくれている。

ボクはこういうことが特に苦手なので、いったん設置したら電柵は動かせないと思い、「どこに電柵を設置するか」に相当のエネルギーを使わざるをえなかった。だから、何回も歩き回って設置場所を考えた。歩き回っている時に、うちの畔岸ではなく、長く休耕田になっている他所の田んぼの畔岸に張らせてもらおうと思いついた。



ミツバチがスズメバチを熱殺

ミツバチの見回りに行ったら、巣門の前で10匹ほどのミツバチが塊になっていた。何か異物でもあるのかなあと近づいて見たら、何と小型のスズメバチだった。10匹ほどのミツバチがスズメバチを熱死させた瞬間をみた。スズメバチに襲いかかった瞬間を見れなかったのは残念だが、しばらく見ていたら巣門の台座からスズメバチもろとも地面に落下したが、落下の途中も、落下してからも10匹ほどのミツバチはスズメバチから離れなかった。30秒ほどで離れたので見たら、すでに死んでいた。

スズメバチはしょっちゅうミツバチを襲いに来ている(巣門の前で空中停止している)が、1匹のミツバチを捕まえようとしたその瞬間に逆に10匹ほどに取り囲まれたのだろう。



腹8分目の農業

腹8分目の農業に留めるために、毎日のように、春夏秋冬の野菜をシミュレーションしている。寝ても覚めても立居につけても。

1月、2月、3月、4月、5月、6月下旬頃まであまり稼げないのだから、6月下旬、7月、8月、9月、10月、11月、12月に腹10分目~12分目の農業をせざるをえない。比較的稼ぎ安いのは後半の半年間だけだから。

播種機で蒔く5~10アールほどのホウレンソウと、ハウスでのシュンギク、この2種類に通じていれば、また違った展開になると思うが、今まで不必要だった(ワンパックでは少しで足りた)のでしてこなかった。今さらしようとは思わない。

ホウレンソウとシュンギクをたくさん作らなかった(逆な見方をすれば、能力がなかった)から農閑期ができ、農業以外のいろんな事にトライできた。

忙しい時が半年間という稲作農家や果樹農家に似ているが、野菜の場合は半年間もあまり稼げなかったら、収入もそれだけ劣る。

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更新19日目で秋ナス収穫

   
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7月29日に葉も全部落として強剪定したのに、8月17日の今日、早くも秋ナスが5本収穫できた。

秋ナスまでに35日はかかると思っていたが、19日間という最速スピードだった。追肥は全くしていないが、4回の畝間潅水が特に効果的だったと思う。

秋ナスが害虫にやられたことは一度もない。剪定前にはまぶれつくほどいたニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)は、葉を全部落とすことによって2~3日の間に「蛾死」するようだ。再度発生することはない。

成り始め頃の秋ナスは毎年、ぴっかぴかである。

ナスビを楽しく作れる本数は、自分の場合は20~30本という数字である。それ以上に作っても出荷先がないし、収穫時間や仕分時間もない。

夏野菜は8種類を1時間15分以内で収穫できる量しか作付できない。1時間15分の収穫に対して仕分は必ず2時間はかかるので、ナスビに費やせる収穫時間は5分間。


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15日に蒔いたキャベツ類が発芽した。物置に置いていたが、朝見たら発芽を始めていたので、徒長するとよくないので外に出した。コオロギ等に狙われるので、とりあえず田んぼの真ん中に置いたが、夕方、家に持ち帰った。秋の連結ポット育苗は家の門先でしている。その方が目が行き届くから。



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生ごみが出るのは、農家であろうと非農家であろうと全く同じ。バケツがいっぱいになったら果樹の根元等に捨てている。1年もしないうちに土に戻る。


   
 
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ツルムラサキに集う昆虫たち。アマガエルやカマキリを見つけるとうれしくなる。よく目にするということは、今、ツルムラサキが良い「餌場」になっているからで、害虫を食べてくれるからツルムラサキに虫食い跡はほとんど見られない。左の画像の「バッタ」は益虫か、害虫か、どちらでもないのか、よく知らない。コオロギは害虫である。

 
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ヤギはツルムラサキが大好物である。だから草場へ連れ出すことができない日はツルムラサキを収穫して放牧場に持ち込む。草を刈ったり、木を切ったりすることより時間はかなり短縮できる。ツルムラサキは日々驚異的に脇芽が伸びるので、出荷が足らなくなることはない。
夏の飼料作物→エンサイ、ツルムラサキ、韓国カボチャ
秋の飼料作物→エンサイ、ツルムラサキ、韓国カボチャ
冬の飼料作物→ハクサイ、キャベツ、キクイモ(ニワトリ専用)
春の飼料作物→ナバナを想定

ナバナは「三陸つぼみ菜」と「のらぼう菜」を各150本ずつ定植予定。三陸つぼみ菜は2月末頃から、のらぼう菜は3月中旬から収穫が始まる。4月10日頃に出荷は切り上げて、その後はミツバチの蜜源として5月10日頃までの1ヵ月間、花を楽しむ。その頃には大株となっており、片付ける時にヤギとニワトリの良い飼料になる。

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電柵の下に除草剤を散布

  
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オクラの収穫に20分、しょうやくに20分、袋とじに5分、合計45分。今日は27袋あったので、110円×27袋=2970円。2970円×85%=2524円(自分の取り分)

オクラは9個もしくは10個入りで110円にしているが、120円にしないと採算割れを感じる。今の直売所は120円でも完売できるが、もう少し考えてみる。
 
   
   

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採蜜した巣箱は、継ぎ目などに沸騰した湯をかけてスムシを根絶してから、物干し竿で天日乾燥をしている。板の中に入り込んだスムシは天日乾燥だけでは死なないから。

右は、水を通すコンクリートブロックで、巣箱を置く台座をこれに替えて、ジョロかペットボトルで暑い日などに水を流す。蜂仲間から勧められてさっそくコメリに買いに行ったら、1枚が348円(透水平板)だった。30センチの正方形で厚さは3センチ。

陽が沈んでからジョロを持って、残った一群の所へ行った。内検して(内検しすぎかも?)スムシがいるようだったら透水平板に替えて水を流そうと思ったが、スムシは見えなかったので、暑さ対策のこの「荒療治」は今回は思いとどまった。

暑さはダイコンの種を蒔く9月14日頃までの後1ヵ月間であり、この群は6月14日にゲットした逃去群でまだ巣が新しく、箱の空きスペースも広いので、巣が満杯になっていた先日逃去した群とは、状況が少し異なる。

 
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畝間潅水の4回目。3時35分~4時15分までの40分間。8列4アールの畝間に水をいっぱいたたえても、1時間余り後の5時半頃にはもう畝間の水は地下に浸み込んでしまう。

  
  
 
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畝間潅水が終わった後、電柵の下に除草剤(枯れ葉剤)を散布した。イノシシにサツマイモを掘り返されてから、あわてて対処する後手後手になった。

人災も天災も獣害も忘れた頃にやってくる。

田んぼ全体を電柵で囲んだ一昨年の11月24日から、1年と9ヶ月間、一度もイノシシやシカに入られたことはなく、全くの油断だった。「8月のサツマイモは狙われる」と5年前からよくわかっていたはずなのに。

草が伸び放題で漏電が3ヶ月ほど続いていた状態だった。

その間、何の対処もしていなかった。

被害にあってから泥縄式に除草剤(枯れ葉剤)散布となった。電柵の下に除草剤を散布するのは今回で2回目。こまめに草刈機で刈っていた時期もあるが・・・。

ヤギの連れ出しコースにあたる電柵の下は避けた。ヤギが誤って食べると命に係わるかも知れないから。
 
噴霧器をのせた後は、エンジンポンプを稼働して井戸水で荷台を洗う。

画像の噴霧器は 父が買っていたものだから、少なくとも22年以上前に購入している。昔の製品は良いので長く使える。乗用トラクターも同じ。

今年、サツマイモは食べれない。土質がサツマイモに合わない(甘みがのらない)ことと、イノシシが狙うことの2つの理由から出荷構想からははずしたが、「ふかし芋」は自給用に欠かせないし、短期間だがワンパックにも欠かせない。

友人に20キロほど売ってもらおうと思う。 


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蜜蝋を作った

  
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巣を手で搾った後、搾りカスを百均のザル付きのバケツに入れて、もう1日、ミツが落ちるのを待った。

バケツのハチミツを茶こしで濾しながら、コーヒーの大瓶に入れたら、2瓶と7分目ほどしか取れなかった。通常なら、最上段の一箱だけでも5瓶は採れるはず。

とれたハチミツもなんか色が悪く、泡立ちも多い。
 
 
   
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搾りカスは大鍋に水を3分の1ほど入れて煮て、沸騰させてから、冷水を入れたザル付きのバケツに晒しを敷いて流し込む。
 
    

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冷水の中で蜜蝋だけが分離されて上に浮くので、それを皿にとる。この蜜蝋は来春の分蜂期に、巣門の入り口等にガスバーナーで溶かして塗りつける。

ハチミツは採れなかったが、巣自体は5箱にまたがるほど大きかったので、搾りカスを2回に分けて煮るほど、蜜蝋はたくさんとれた。

蜜蝋をとった後の搾りカスはニワトリに与えた。ヤギにも少し与えてみたが、ヤギは食べなかった。ニワトリは好物である。 
  

     
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朝、キャベツ2袋とブロッコリー1袋を蒔いた。土は市販の育苗土を使い、144穴の発砲スチロールの連結ポットに1粒ずつ落とした。上部にクン炭(焼きすくも)を少しふった。

ニワトリとヤギの餌用目的(冬はほとんど草が伸びないから)もあるので、キャベツは苗が上がればできるだけたくさん植える。餌用としてはキャベツとハクサイが最も適する(大型になるので)が、耐寒性の面でハクサイよりキャベツの方がより利用価値が高い。

今後、この連結ポットは8月27日蒔きのハクサイと、9月18日蒔きのナバナと、10月上旬蒔きのホウレンソウに使う予定だが、今年は、8月25日~9月上旬に蒔くレタス類や9月7日~9月14日に蒔くシュンギクや、9月18日~9月22日に蒔くロケット(ハーブ)にも、地床育苗と併用して連結ポット育苗を試みたい。

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お盆でも家畜は休んでくれない

 
 
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お盆だからといって、ヤギもニワトリもオクラも休んではくれない。特に、毎朝のオクラの収穫は重労働である。今の成育段階では中腰の収穫作業が多く、時間も決まって20分かかる。

農業でも「抜けている」と思える人を何人も知っているが、ミツバチでも「抜けている」と思える人を何人か知っている。ミツバチ専業でもなく、農業をしているわけでもなく、他に主たる仕事をもちながらの趣味の養蜂家なのに、とんでもなく詳しい。
ボクは一定のレベルまではいっても、それ以上は進歩せず平行線をたどることが多い。全てにおいて。
 

農業はブログに似ている。パソコンの他の機能がほとんど使えなくても、ブログの機能だけ知っておれば、とりあえずブログは更新できる。農業でも、イチゴとかブドウ等、1種類の作物だけに精通しておれば、他の作物のことはほとんど知らなくても農業ができ、そんなスペシャリスト型の方が百花繚乱型より稼ぎが多い。


キンリョウヘンは分蜂期に花を咲かせるために1年間にわたって水やり等の世話がかかってくるが、同じように1年間にわたって世話をして1ヶ月ほどの収穫期を迎えるのが果樹である。1日に世話をする時間はごく短時間でも、こつこつ続けなければならないキンリョウヘンのような作物は気の遠くなるような作物である。


15日にキャベツとブロッコリーの種を蒔く。ニンジンも含めて、種蒔き適期期間の最後の方で蒔くので、失敗した場合のやり直しが難しくなるが、秋冬作はその方が作りやすい。 

種蒔きの時期、定植本数、それぞれの面積(畝数)も、ワンパックの時は顧客数から逆算すればよかったので、暗記していたが、直売所にも出荷するようになってそれが崩され、もう一度シミュレーションをして暗記する必要が出てきたが、売れる、売れない、得意、不得意で、なかなかシミュレーションが安定しなかった。2年が近くなってやっと直売所出荷の定植本数、それぞれの面積(畝数)がシミュレーションできるようになった。

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準備万端の逃去だった

 
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準備万端の逃去だった。

子育て中の幼蜂もあまり見当たらず、ほとんど巣立った後だった。

ハチミツも、4段の巣箱が普通に山から持って下りれたくらいだから少ない。

通常なら1箱でもかなり重い。

1万匹以上の蜂が、腹いっぱいにミツを抱え込んでの逃去だったと思う。


今回は逆に、早く採蜜をしなかったことが逃去の原因だったような気がする。

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通常なら、最もミツがたまっているはずの、最上段の箱がほとんどからっぽ。

下の方の箱には、少しだがミツもあった。

去年、採蜜ができなかったのは、あまり巣が伸びなかったからであるが、越冬して5月1日に母女王が分蜂して、長女が女王バチになってから、産卵が活発になり、急に巣が伸び始めた。

分蜂が終わって一段落ついた5月末~6月上旬に、古い巣は撤去(つまり採蜜)した方がよかったのかも知れない。

越冬中に、巣にためた蜜を食べて、食べた巣は壊して下に落としていくので、冬は巣箱(台座)の掃除が夏以上に必須になるが、食べきれずに残した巣(残るようでないと冬の間に蛾死する)の下に、春になってまた新たに巣を作り始めるので、春の巣が伸びた6月上旬頃に古い巣は取り除いて(採蜜して)あげるべきだった。
  
  
  
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ただ、新しい巣もなぜか老化したような巣だった。

逃去群は、近くに置いている24箱の空き箱のどれ一つ選択してくれなかった。

しかしまだ、近くで「蜂球」になっている可能性も少しは残っていると思うので、今日中にもう一度探して歩きたい。


逃去の最大の原因は巣箱に「暑さ対策ができなかった」ことだと思う。

新バージョンの巣箱(今年設置した箱)は、それぞれの巣箱に縦穴の巣門もついていて、そこからもミツバチが出入りでき、風通しもよくなっているが、旧バーションの巣箱(去年の箱)は、「巣門のある丁番で開閉できるようになっている最下段の高さが2分の1の箱」以外の箱はどこにもミツバチが出入りできる穴がなく、風通しも悪く、夏は高温になり、門番兵の蜂が巣門周辺に待機すると、なおのこと空気の流通が少なくなって酸欠状態になったかも知れない。

今回のことで学んだことは、
(1)前年に1度も採蜜しなかった巣箱は、分蜂期が終わった5月末~6月上旬頃に採蜜をした方がいいと感じた。
(2)旧バーションの巣箱は、継ぎ箱に穴を開けるなど、夏の暑さ対策が必ず必要。

まだ一群残っているので蜂浪人だけは回避でき、見回りの楽しみも残った。

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ミツバチが逃去

 
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朝8時半には、いつもと変わった様子はなかったのに、午後4時半に山に上がったら「もぬけの殻」だった。

この一群だけが越冬し、強群になっていたのに。

暑過ぎたのが原因かもしれない。涼しい山の中に設置していたが、出入口は巣門の一ヶ所しかなく、風通しはかなり悪い。
 
7月16日に一段継ぎ箱をして5.5段(5.5箱)になっていたが、既に箱いっぱいに巣が広がっていた。


突然の逃去ではなく、計画的な逃去のような気がする。理由は、
(1)スムシは全くわいていない。
(2)スズメバチが原因ではない。
(3)巣箱の中にも外にも死骸がないから農薬が原因でもない。
(4)幼虫もいない(子育てもしていない)ように見える。

明日、採蜜すれば、状況がわかるだろうが、5段(5箱)のハチミツをすべて放置しての逃去だろうか。 

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イノシシにサツマイモをやられた

 
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ステビア入り、甘いハーブティ。今日の材料は、アップルミント、セイジ、レモンバーベナ、そしてステビア。

ヤカンが沸騰したら火を止めて材料を投入し、2~3分して草色がついたら出来上がり。冷めたらジョウゴでペットボトルに入れ、冷やして麦茶代わりに飲む。
   
   
   
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田んぼに水が入るのを見るのは本当に気持ちが良い。畝間潅水の3回目。

3時35分から4時20分までの45分間で4アールの畝間に水をたたえた。その間はつきっきりで水の世話をする。水を無駄にしないように、すべての畝に短時間で行き渡るようにする。


畝間潅水がちょうど終わった頃、待望の夕立ちがあり、お湿り程度の雨が降った。

このタイミングを待っていたので、すぐ家に帰り、乗用トラクターで4枚の田んぼを耕運した。これで明日からいつでも畝立てをしてメタン菌液肥が施せる。


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湯通しして小口切りしたオクラに削り節をかけ、醤油を少し落として混ぜ、ご飯にかけて食べる。この季節に最後の晩餐を迎えるなら、オクラのご飯かけを希望する。

発芽に失敗して3回蒔き直し、種代が9千円もかかったが、蒔き直してよかった。3回目がうまくいったから、今の畝間潅水を楽しめるし、収獲や出荷という次のステージに進むことができた。

オクラは収穫と同時に、そのオクラの根元の葉も落とすが、今後は「フタトガリコヤガ」という3本の黄色の線を持つ害虫が多発して、葉を食べてしまうことが多いので、発生が目立たない今のうちから葉を落とさないようにしている。


電柵をしてから初めてイノシシに入られ、サツマイモをやられた。草が伸び放題で漏電しっぱなしだったから、自分の不徳で仕方がないが、電柵の下だけは除草剤を使っておくべきだったと、やられてから思う。

今からでも遅くないし、これ以上入られるとサツマイモ以外にも被害が出る可能性があるので、お盆だが、近日中に除草剤を散布する必要がある。

「何のための12万円の投資か」と自分に腹を立てても、今さらどうすることもできない。80%のペースで農業を進めておればこういう事態も防げただろうに、95%のペースでやっているから、こんなことになる。しかし95%で進めないと、なかなか人並にいかない。 

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メールを頂きましたが・・・

       
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ミツバチの見回りに山に上がったら、足元にアブラゼミが落ちてきた。よく見たら交尾中だった。手のひらにのせても離れようとしない。山から下りるまでこの状態だった。

当地ではクマゼミはあまり見ず、アブラゼミがほとんど。




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画像がちょっと鮮明でないが、桑の木でスズメバチがカミキリムシを食べているのを見て、ちょっと驚いた。こんな甲羅の硬い虫まで食べるんだ。


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その後、ハッサクの木で青虫のようなぶにょぶにょした虫を食べているスズメバチを見てまたもびっくり。こんなものも好物なんだ。

人に対して攻撃的なので悪役のイメージが強いが、害虫を食べてくれる肉食の益虫である。


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フェイジョアの木にいたカミキリムシと、ユズの木にいたカミキリムシ。


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先日の消し炭を米袋に収納したら1袋半あった。今年の冬に作った消し炭はまだ50袋以上が納屋に残っている。


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ヤギは小屋の中には糞尿をしない。コンパネを置いているだけで、その上に枯草等は敷いていない。夏は枯草を敷かない方が涼しいし、枯草を置くと糞尿をすることがある。

   
   
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ニワトリを引き取ってもらった友人に発酵飼料を1袋もらっていた。コゴメがなくなり発酵飼料を与え始めたら、翌日から産卵率が2倍になった。毎日3~4個しか産んでいなかったのに連日8個も。メスは18羽なので5割近い産卵率である。

この飼料はとても良い香りがして、上に白い菌もはびこっている。20キロ入りで、袋の説明書きには、
『良質の租繊維にビール醸造副産物、穀類、糟糖類、糖蜜を配合し、ポリエチレン袋に詰めて乳酸発酵をさせていますので嗜好性に秀れ、腹作りに必要な第一胃内の微生物の活動を活発にして養分の分解、有機物の生産、ビタミンの合成など大切な作用を助け、スムーズな増体が期待できる飼料です』と書いてあった。

和牛用の飼料のようだが、コメリで買っているニワトリ用の飼料よりはるかに産卵に効果的だと思った。どちらも20キロ入りなので、発酵飼料の保存性と価格を聞いて、この飼料に変えようかと思う。

ただし、これらの飼料はあくまで補助飼料であり、主体は野菜残渣である。重量割合にして購入飼料は毎日1キロ弱(1袋購入して20日間はもたす)で、野菜残渣は毎日5~7キロくらい。今の時期は韓国カボチャ、劣化したナンキン、トウガンくず、劣化したタマネギ、エンサイ、その他雑草を与えている。
 
    
  

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地這いキュウリは18本定植したが、「ネキリムシの被害」も「ウリバエの被害」も全く受けていない。年あるいは時期もしくは田んぼによっては、大きな被害が出ることもある。ただ、ウリバエの被害はサンサンネットで覆えば簡単に防げるし、ネキリムシの被害は1~2割までなら許容範囲である。

この時期のキュウリは種を蒔いてから40日~43日で収穫が始まる。
  
    
     
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すでにメタン菌液肥はできあがっているので、早く使って次を仕込みたいが、田んぼの準備が進まない。乾きすぎて土ぼこりがするので乗用トラクタが使えず、夕立ちを待っている状態だがその一雨もない。お盆が過ぎても雨が降らなければ、これ以上は耕運せず畝立てをしてとにかく液肥を使い、次の仕込みを急ぐ必要がある。     
     
 

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昨日早朝に内検したら、左の巣箱は7月16日に1箱を継ぎ箱したにもかかわらず、すでに台座近くまで巣が伸びていた。巣門のついた扉を開けたら蜂球が見えたので、ふうっと息を吐いて蜂をよけさせたら、巣の先が台座の上4~5センチの所まで迫っていた。

もう1箱継ぎ箱をして6.5箱にするか、1箱採蜜してから1箱継ぎ箱するか迷い、詳しい人に聞いたら、暑さのピークが過ぎる9月上旬頃まで待ち、最上段の1箱を採蜜した方がいいと言われた。この巣箱は去年からまだ1度も採蜜をしたことがないが、スムシ防除の観点からも、ここで採蜜をした方がいいらしい。 
  


これから農業を始めたいという人からメールを頂きましたが・・・

「200万稼ぐのは無理かもしれないが、150万ほどなら何とか稼げるのではなかろうか」。就農準備期間中にそんなイメージをしたが、現実にはその半分しか稼げなかった。

最初はハウスで花栽培を考え、ハウスの借金も考えたが、「借金して農業収入で払えるん」と家人に詰問され、自信がなくなりあきらめた。

有機農業、提携栽培、顧客との顔の見える関係という農業形態を知ったのは、就農準備期間中のことだった。その時は有機農業という言葉の意味もはっきり知らず、「土と健康」、「自然食通信」という2冊の本をもらってから、その農業形態に引き込まれるようになった。

この農業形態は、元手もいらない、機械もハウスも必要ない、旬のものを旬に作るだけ、農薬も化学肥料も使わない(いうなれば放任栽培)、消費者に直接販売する、少量多品目栽培、ニワトリが必須という形態だった。「これなら自分にもできる」と初めて実感できた。

25年ほど前、都会からIターンで岡山県に来て有機農業を始めた人たちが親睦の意味で月に1回集まっていたが、その会に来ないかと誘われて行かせてもらうようになった。Iターン者は全部で6人いたが、そのうち4人はすでに主たる収入が農業以外の仕事になり、現在も農業を続けているのは2人(2家族)だけである。農業の現実はこれほど厳しい。 
 
一つの作物を大規模(大量)に作る方法は、自分にできるとは思えなかった。だから市場出荷(農協出荷)できるような野菜は到底作れず、自分で売るしかなかった。

当時は直売所などまだなかったので、自分で売るには軽四で引き売りするしかなかった。引き売りしながら地元で「提携(旬の野菜10種類ほどをセットにして売る)」の顧客を探した。

野菜作りは全くといっていいほど進歩しなかった。路地放任栽培というか、まさに農薬も化学肥料もほとんど使わない「ほったらかし農業」を長く続けた。ただ肥料に関しては初期は堆肥作りをせっせとし、その後は酪農家から2トン車で堆肥を購入するようになり、友人から鶏糞をもらったりもした。井戸ができてからはメタン菌液肥が主体になった。

野菜はそこそこできた。ワンパックにはそれで十分まにあったので、その農法を続けてきた。

ピオーネが10アールで80万円にもなるなら、とても採算がいいと思う。イチジクでは60万ほどと聞いたことがある。野菜では40万にするのは難しいのではなかろうか。

言われるようなコンサルタントなどとてもできない。家庭菜園より面積は少し広いが、定年帰農型のような農業をしてきたから。

市場出荷(農協出荷)するなら、かなり大規模に作る必要があると思う。産直(直売所)出荷なら、自宅から比較的近く、安売り合戦になっていない、自分がぎりぎり譲歩できる単価で完売できるような直売所でないと早晩続かなくなると思う。

消費者直販なら、自分で売り先を確保する営業が必要だし、顧客に長く続けてもらうのは、顧客の新規獲得よりはるかに難しい。 

定年後にその地域で産地形成されているイチジク栽培を始め、わずか3年ほどで軌道にのせ、現在もどんどん規模拡大中の人を知っているし、野菜なら、わずか2年ほどの間にボクのレベルなど並ぶまもなく追い抜いて行った人を何人も見てきた。 

これといった専門作物はなく、どんな作物でもある一定の数を超えると、自分の場合は途端に難しくなる。例えばナスビなら20本、ピーマンなら30本くらいで、これがナスビ40本、ピーマン50本となると今の作り方では到底作れない。剪定の仕方、支柱の仕方、誘引の仕方を始めから学ぶ必要があるだろう。 

100万円の攻防の農業と、200万円の攻防の農業では全く違うと思う。自分には200万の攻防の農業がどういうイメージになるのか想像もシミュレーションもできない。 

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不得意でも他の方法で間に合った

  
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お前、なんで大事な桑の木を好むんだ! とっとと消え失せろ。
 
 
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一昨日作った消し炭の上が気に入って横たわっている。


上るキュウリはほとんど作ったことがなく、いつも地這いキュウリ。
ツル性のインゲンはほとんど作ったことがなく、いつもツルナシインゲン。
それでも全然困ったことはない。ワンパックは1種類を大量に作る必要はなく、外観よりも安全性や味が問われる。


農業をスタートした頃、ベテラン農家に勧められて「キュウリのパイプ支柱一式」を3万円ほどで購入した。得意、不得意など考えもせず、キュウリを作るならパイプ支柱が必要と言われて、言われるままに購入した。

そのパイプ支柱は結局、1回も立てずに終わった。

そのパイプ支柱は意外なことで役立っている。春夏作と秋冬作の「マルチ押さえ」として重宝している。 


苦手なことは後回し後回しとなり、結局、トマトの支柱が立てれず、地這いトマトになったが、これが功を奏してカラスに狙われず、例年なら終わっている今頃でも、トマトが口に入っている。トマトは一度もワンパックに入れたことがない。
 
トマトが入るにこしたことはないが、もっと大事なことは、キュウリに失敗せず、旬の期間中(6月上旬~10月上旬頃までの4ヵ月間)、十分な量のキュウリ(8~10本)を入れ続けることだと思う。


8月9日から8月16日までの8日間、スーパーの直売所は休みである。出荷がないと「身体は少し休まる」が、「野菜は休んでくれない」ので、収穫適期になれば収獲する必要がある。その中で最も問題になるのが「オクラ」である。オクラは毎日140~150個ほどの収穫があり、我が家だけでは食べきれない。オクラは家畜もあまり好まないし、葉野菜と違って家畜に与えるのはもったいない。


「あまり技術が上がらなかった」、そして「技術力を磨いてこなかった」のはワンパック宅配という農業形態に問題があったかもしれない。野菜を市場(人目)にさらす必要もなく、他人の野菜と比較されることもない。とにかく、技術をあげることよりも売り先の確保に力を注いできた。もちろん、市場出荷できる野菜を作る自信がなかったから、スタート時点でワンパックを選択した。

直売所は市場出荷に近い。

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2回目の畝間潅水

   
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今日また、ペットボトルのスズメバチ捕獲器にグレープジュース等を仕込んだ。1週間ほどですぐいっぱいになるので頻繁に入れ替えをする必要があるが、結構面倒である。

面倒くさがらずに身体をすぐに反応させるには、
(1)投入する「材料」と「量」を暗記して、いつでもそらんじて言えるようにしておく。
(2)1回に作るペットボルトは3~4個が適当。2個では少なすぎるし5個では多すぎる。 

スズメバチの1匹や2匹に日本ミツバチは負けたりしない。羽をウエーブのように羽ばたいて集団で威嚇する。6月14日にゲットした逃去群はミツバチの数はまだ多くないが、巣門を固める門番兵の数は多く、こちらもスズメバチに今のところ負けてはいない。山に上がるとスズメバチが2つの巣箱の前でホバリング(空中停止)していることが多いが、巣門から6~7センチの所まで近づいても、それ以上は近づけない。

お盆が過ぎる頃には「大スズメバチ」がやってくるので、ペットボトルの捕獲器で援軍する。他に「ラケット」、「ハエたたき」、「昆虫網」の3つでスズメバチに対応するが、自分がいなくても捕獲できるのはペットボトルのみ。

 
 
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今日また、水を引いた。4時から4時45分までの45分間で4アールほどの畝間に水をたたえることができた。8月6日(土曜日)には1時間半かかったが、要領がわかった今回はその半分の時間ですんだ。

ただ、水路を流れる水量によって「かかる時間」は異なるので、条件が同じなら今後も45分で終わる。全ての畝間に水が行き届いたら水を引くのをすぐにストップするが、止めると2時間もしないうちに畝間の水は跡形もなく地下にしゅんでしまう。

田んぼに水を引くのは気持ちがいい。

水引きはいつも水泥棒をしている気分になる。

水を引いた日と時間は一覧表にして土木委員に報告するので、水泥棒ではないのに、今日もそんな気持ちになった。

4アールの畝間が45分でいっぱいになるなら、エンジンポンプで散水することに比べ、かかる時間も水の量も畝間潅水の方が圧倒的に優位である。

井戸ができるまでは畝間潅水をしたこともあるのだから、この辺の事情はよくわかっていたはずなのに、井戸ができてから去年まで何と12年間ほど「停滞」してしまった。
 
井戸と畝間潅水を併用すべきだった!

「まにあっていた」、「さほど必要に迫られなかった」と言えばそれまでだが、もっと挑戦的に合理的に進めるべきだった。自分の場合はこういう「低迷」の期間が多いような気がする。 

   
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キクイモには水は全くいらない。ヤーコンはキクイモより水が必要だが畝間潅水は禁物と思う。 
 

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7月29日に強剪定し、葉も全部落としたナスビだが、まだ10日ほどしか経過していないのに、葉がこんなにおごリ、花もたくさん咲いている。7月29日にはうじゃうじゃするほどいたテントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)は、葉を全部落とすだけで1~3日ほどの間に蛾死するようだ。現在、葉にはほとんどテントウムシダマシはいない。この調子だと8月20日頃から秋ナスが収穫できるだろう。「畝間潅水」の効果かも知れない。


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夏に畝間潅水が必要な作物は、自分の場合は下記の合計で4アールほど。
①エンサイ→200株
②ツルムラサキ→70~80株(一ヶ所2本立ち)
③オクラ→200株(一ヶ所3~4本立ち)
④ピーマン→30本
⑤ナスビ→20本(強剪定するのでこれくらいが限度)
⑥モロヘイヤ→60株
⑦青シソ→50株
⑧スイートバジル→100~150株

サトイモを増やすかも知れないが、増やしても400株(2アールほど)までで、上と合わせて6アールほど。
 
   
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スイートバジルの作付量に迷っている。減らすと、今年のように虫害が多発すると困るし、増やすとイタリア料理店からの注文が少ない時に、しばしば剪定作業(すぐに花芽が出るから)が生じる。

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お盆の準備

     
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放牧場の草がこんなに伸びたので、草刈をした。

草を食べさせるための放牧場なのに、清潔好きのヤギは糞尿のかかった草は食べない。牛の放牧場では、草が伸び放題の放牧場はあまり見たことがないので、あまり気にせず食べるのかも知れない。

草が伸びすぎるとヘビが紛れ込む危険性もある。


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草刈の前に、放牧場内に散らばっていたヤギが食べた雑木と、鳥小屋の前に積み重ねていたヤギが食べた雑木を、草刈がしやすいように焼却することにした。1時間余り燃やし、大方燃え尽きた頃、水路から水を一荷担いできて柄杓でかけ「消し炭」にした。1~2日乾かしてから、糠袋に入れて保存する。
 
放牧場は広いので、その中で焼くと危険性が少ないし、焼いた後は草があまり生えず、ヤギはその場所を好んで寝そべっていることが多い。

お盆が来るので、放牧場も少しお盆らしくした。


ヤギの草刈り効果は全く期待はずれだし、放牧場方式だと糞尿(堆肥)も取れない。ただ、「朝夕の村道の電柵の開閉」と「ニワトリの餌やり」と「ヤギの草場への連れ出し(夕方2時間ほど)」の3つはセットと考えているので、負担感は少ない。

ヤギは今は何の役にもたっていないが、直売所出荷の出会いを作り、ミツバチ愛好家との出会いを作り、援農のきっかけも作り、多くのブログネタも提供してくれた。

   
   

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虫害の少ないツルムラサキやエンサイに虫害が目立つようになると、きまってよく目にするのがアマガエル。植物は身の危険性を察知すると天敵にSOSを送るが、いつも決まってアマガエルの軍団が駆けつけてくれる。

   
   
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草刈機の刃は研いでもらっている。すでに15年以上になリ、野菜と物々交換のような形になっている。

農業者なのだから、草刈機の刃くらい、自分で研ごうと努力もしたが、いつのまにか、得意でないことは、得意でないままでいいと思うようになった。

同じ集落の5才年上の大工さんで、稲作は1ヘクタールほどしているのに、家庭菜園はしていない。稲作は得意なのに、野菜作りは苦手らしい。種を蒔く時期を紙に書いて渡し、苗をあげたりしていたのに1年作られただけだった。

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農業はすでに「ステイタスシンボル」

   
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家庭菜園でも出荷農家でも、今、農業ができることはステイタスシンボルだと思う。大半の人が農業を選択できない時代に、農業のできる幸せを感じる。

今、農業をすることは医者になるより難しい。なぜなら、医学部の定員より60歳以下の新規就農者は少ないのだから。

それくらい誇り高い農業をしている。稼ぐ金額はどんなに少なかろうと。


農業をしていたら、食欲のない時でも、家人のいない時でも、自分で簡単に夕食の用意ができる。画像は2日前の夕飯で、オクラと削り節の醤油掛け、豆腐と青シソ、メザシ3匹、蒸したピーマン、市販のコロッケ、ゆで卵。これで6品。
コロッケ等の市販の惣菜を1品買い、メザシやミリン干しや練り製品の買い置きがあればそれを1品焼くと、後は野菜ですませれる。

料理はあまり知らないが、味噌汁や簡単な煮物くらいはできる。自分の作った旬の野菜が2~3品食卓にあれば、それだけで無上の幸せである。
 
高齢になってからのボケ防止は、1日のうち数時間は土の上で過ごすことに尽きる。人間は大地から引き離されると、輪廻転生も感じることができなくなる。


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8月20日前後に蒔く予定のニンジンの畝にポリをかぶせ、天日による「草枯らし」をしている。畝立てをして、肥料(メタン菌液肥)を施し、エンジンポンプで散水し(薄め)、その後ポリをかぶせておけば、高温で草の種が死滅するらしい。去年までは時期が迫ってから大慌てで種蒔きをしていたので、この方法は今回が初めて。


直売所のチームリーダーに、年末までは週に3回出荷できるが、年明けからは出荷するものがないと伝えた。年明けに出荷できるとすれば、ニンジン、ダイコン、キクイモがあるが、ニンジン、ダイコンは多くは作らないし、キクイモは出荷がとても面倒である。サトイモは今年はあまり作っていない。

冬に稼ぐ人は「ホウレンソウ」、「シュンギク」、「コマツナ」、「サラダミズナ」の軟弱野菜の4本柱で稼ぐようだ。ホウレンソウは苦手作物であり、シュンギクはハウスがなく、コマツナやサラダミズナはワンパックの1品として計算に入れておらず、アブラナ科野菜で害虫が多いので作ってこなかった。

年明け以降に出荷できる野菜は、
2月末~4月10日→ナバナ(三陸つぼみ菜・のらぼう菜)
5月上旬→早生タマネギ、レタス類、キャベツ
6月中下旬以降→、現在出しているような夏野菜
つまり、年明け~6月中下旬まで、直売所に出せる野菜がごく少ない。しかし、3月と4月以外はワンパックの出荷があるし、冬期間は少しゆっくりしたい。


ハウスは無料で手に入る機会が今までに2回あったが、2回とも断った。ハウスを立てても、その後のビニール張りや、台風時のビニールはずしや、ビニールの廃棄処分を考えたら、自分には難しいと思った。難しくても必要なら導入せざるをえないが、ワンパック宅配には不必要だった。

ハウスがあったらいいと思うのは、
(1)春の育苗
(2)夏のトマト
(3)カラス等の防御が必要なスイカやマクワウリ類
(4)冬のシュンギクやレタス類
(5)冬のミント類やディル(いずれもハーブ)


昼寝も欠かしたことがないのに、人より夜がちょっと遅いせいか、朝がなかなか起きれない。起きても30分ほどぼう~っとしていないと、すぐには動けない。だからどうしても収獲開始が遅くなる。6時45分~7時頃から収獲を始める。 そして8時15分までには収穫を終える必要がある。収獲に1時間15分かかれば、仕分にはどうしても1時間30分はかかる。だから仕分が終わるのは9時45分頃。散らばった新聞紙を片付け、仕分残渣をニワトリに与え、10時までには家に帰る。その後、電熱シーラーで袋を閉じたり、単価シールを張ったり、前日収獲したオクラ(オクラだけは毎日収穫している)を家庭用冷蔵庫から出して単価シールを張ったりしていると、それだけで35~40分ほどかかり、服を着替えて10時45分に家を出るとスーパーの直売所に到着するのは11時になる。

     
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1日1回のミツバチの見回りは大きな楽しみの一つである。ハチミツを食べれる喜びより、ミツバチを見回れる喜びの方がはるかに大きい。

ハチミツをとらなければ、ミツバチがいてくれるなら、ボクはもうハチミツはいらない。

しかし自然界はそう甘くはなくて、ハチミツを奪わなくても、
(1)スズメバチ
(2)農薬のついた蜜源
(3)巣箱の状態(狭くなったり、巣虫が発生したり)
(4)周囲の自然環境の変化
等により、容易に野生に帰ってしまうようだ。


作付面積は同業者に比べてかなり少ないのに、それを遂行しようとして無理が生じることが多いので、もっと減らす必要があるかも知れない。

とにかく「並行処理」ができるように「農業本体」の量を減らさないと、次のステージは決して見えてこない。今の自分にとっての並行処理とは、
(1)新聞にゆっくり目が通せる時間
(2)週に半日、農作業から離れれる時間
(3)週に半日、ぶら~と外出できる時間
(4)月に1~2冊の本が読める時間
 
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畝間潅水

 
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13年ぶりの畝間潅水。畝間を走る水を見ながら、サトイモと共に喜んだ。

井戸ができてからこっち、畝間潅水はしてこなかった。しかし今日それをやってみて、井戸があっても並行して畝間潅水をすればよかったと思った。

畝間潅水に要した時間は1時間半。1時間半で、サトイモ、ナスビ、ピーマン、オクラ、エンサイ等の夏野菜の畝間に水を走らせることができた。エンジンポンプで散水しても最低1時間はかかり、畝間潅水に比べたら比較にならないくらい水量は少ない。

今日は1時間半を要したが、様子がわかった次回からは1時間ほどで終わるだろう。


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田んぼのそばの細い水路を土嚢(どのう)で堰き止め、田んぼの方に水を引き入れるが、まず草刈機で草を刈り、鍬で水の道を作って(掘って)おく。それから、池の水の出口へ行き、水が竹やぶ沿いの水路を走るように、逆方向の水路に分木(ぶんぎ)をさして水を止める(分木がなければ土嚢で堰き止める)。
 
   
     
   
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水路のみなくち(水が入ってくる源)から、最も遠い場所に、最も水が必要なサトイモの畝がある。本来なら、水の要求量の多い順番にみなくちから植えておくべきだった。つまり、サトイモの畝→ナスビの畝→オクラの畝→エンサイの畝→ツルムラサキの畝→ピーマンの畝とすべきなのに、みなくちから順に、ヤギの草場→エンサイ→ツルムラサキ→オクラ→ピーマン・ナスビ→サトイモという配列になっていた。定植の早い作物から順に左岸から植えていったのでこうなった。

春の段階ではまだ、畝間潅水が現実のこととして、身体に染み込んでいなかった。13年も畝間潅水から遠ざかっていたので、身体が反応してくれなかった。


水のことではいろいろあって・・・

水喧嘩などもしたりして・・・

それが井戸につながったが・・・

井戸ができたから、メタン菌液肥を導入することもできたし、春の育苗の水も確保できたし、秋雨がほとんど降らない9月末~10月の散水もできた。なぜなら、池の水は、稲に水が必要な6月15日~9月20日頃までの3か月間しか落とさない(流さない)から。

井戸ができるまでは、夏場に畝間潅水をさせてもらっていたので、13年のブランクがあっても、「潅水に要する時間」等は、よく覚えていた。その頃にはサトイモを5~6列(500~600株)作っていたこともある。


土木委員は2~4年の任期で交代していくので、その間、水を引かせてもらうこともできたのに、13年間もそうしなかったのは「水を引かせてもらわなくても十分間に合ったから」であるが、今日、13年ぶりに畝間潅水をしてみて、こっちの方が随分と楽で、時間もかなり節約できたことをはっきりと認識させられた。ただ、費用に関しては、池の水の使用量として3千円~5千円が必要と思うので、エンジンポンプのガソリン代やオイル代と比較してあまり変わらないと思う。

夏に畝間潅水をしたい作物は、ナスビ、ピーマン、オクラ、エンサイ、ツルムラサキ、モロヘイヤ、青シソ、スイートバジル、そしてサトイモの合計9種類であり、サトイモに多少の増減はあっても、トータルで4~5アール。9月中旬頃まで、5日に1回は畝間潅水をしたい。


野菜にこんなに水が必要とはスタートして数年経過するまでわからなかった。それでも8年間は井戸なしでやってきた。川の水をタゴに汲んで軽四でピストン輸送したこともある。

産地では「畑潅」が整備されていて、年間の利用料は10アールにつき7千円ほどである。50アールだと3万5千円。20年利用すると70万円であるが、井戸を掘ることに比較したら随分と安い。井戸だと、井戸を掘る費用、エンジンポンプ代、ホース代、ガソリン代、オイル代、修理代、散水に要する時間等もかかってくる。自分の場合は井戸代は27万円だった。

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30アールでは足らないと思ったことはない

 
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ペットボトルのスズメバチ捕獲器の液を入れ替えようと、山から持って下りたら、中から画像のような昆虫が出てきた。カブトムシのオスが4匹、メスが1匹とカミキリムシが2匹。

3センチ×4センチのあの小さな出入口からよく入れたと思う。スズメバチの補殺が目的なのに、他の昆虫はかわいそう。カブトムシやカミキリムシが入っていたのは初めてである。


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夏分蜂は春分蜂の5%ほどの確率かも知れないが、あきらめずに、ひそかに狙い続けている。

当地に日本ミツバチが本当に多いなら、可能性の低い夏分蜂でも1~2群はゲットできるはずだと思う。そのために空き巣箱は定期的に点検して、黒蟻や蜘蛛等がいないかチェックしている。今日の点検では画像のような土で作った巣が4箱から見つかった。土を粉々にして見ると中から蜘蛛の幼虫のような虫がいっぱい出てきた。この昆虫の名称は知らない。



耕作面積

借地を含めて45アールほどあるが、このうち5アールは物置、鳥小屋、放牧場、井戸に使っており、7アールは果樹類を、耕作にあまり適さない3アールほどはヤギの草地(ヤギを飼う以前は休耕田にしていた)にしているので、正味作付できる土地は30アールほどであり、農業をスタートしてからこっち、30~35アールほどを切り盛り(果樹類は農業を始めてから少しずつ増やした)してきた。 

30アールでは足らないと思ったことはない。ちょうど適当な面積だと思った。今年は25アールほどの作付けなので5アールほどが遊休地として残る。

作付けの変動の多くはイモ類の増減である。イモ類以外は春夏作も 秋冬作も大きな変動はない。
ヤーコン・・・多い時は250~300株ほど作っていたことがある。

キクイモ・・・数年前からヤーコンに変えてキクイモを200株ほど作るようになった。

ヤマイモ・・・5年ほど作ったが、どの品種もいいのができないので止めた。

ジャガイモ・・・収穫期が梅雨になるため病気が発生しやすい。収獲も一括収穫のため、たくさん作ると収穫がえらい。来春の種芋は10キロまでにする。

サトイモ・・・400株ほど作っていたこともあるが、ワンパックの減少とともに徐々に作付けは減った。

サツマイモ・・・業務用の紫芋の注文が減り、直売所ではサツマイモよりサトイモの方が売りやすいので、サツマイモは今年はかなり減らしている。 

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野焼き作業

 
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野焼きは火の回りが早いので注意する。野焼きから山火事や、野焼きの焼死事故は、毎年のように全国のどこかで発生している。

焼き畑農業とは、野焼きをして作物を植えることを言う。害虫防除や、雑草の種の焼却、草木灰は肥料になる。

山ぎわや畦ぎわの枯草(刈り草)は、1~2メートル田んぼの中に戻してから火を付ける。短時間で燃え広がるので、火を付けてからそれをしたのでは遅い。

この田んぼは先日草刈があった集落共有田であり、借りることもできるが、今以上に田んぼはいらないし、電柵をこの田んぼに広げるのは不便である。


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液肥を担いだら、昼寝+夕寝をしてしまう。

担ぎ終えたら、すぐに米ぬか2袋ずつとナタネカス2分の1袋ずつほどを投入(4対1の割合)して井戸水をポンプアップする。5割ほど残して投入すると、次の出来上がりが早い。盛夏の今の時期なら1週間ほどでまた使えるようになる。

メタン菌は35度の時に最も活躍するので、できれば梅雨明け後の7月中下旬~9月上旬頃までに液肥散布は終えるようにするのが理想であるが、暑い時期に担ぐのはえらいし、秋冬作の田んぼの準備を急ぐ必要がある。

必要量を使ったらすぐに次を仕込み、仕込んだら毎日1~2回混ぜると次の出来上がりが早くなる。黒マルチを張る作物なら、早く準備しておいても雨で流亡はしない。

メタン菌液肥も好き好きであって、他人のやっていることが自分に合っているかどうかは、やってみないとわからない。現実問題として液肥が担げるのは、春夏作で10アールくらいまで、秋冬作でも10アールくらいまでで、それ以上の面積の作付けなら、液肥を担ぐのはとても重労働で時間もかかる。

自分の場合、春夏作で11アールほど、秋冬作でも11アールほどの作付けなので、楽しく液肥を担げている。ただ液肥だけでなく、化成肥料も年間に「1袋ほど」使っているし、籾殻クン炭や、草木灰もかなり使っているし、
 鳥小屋の鶏糞も結構とれる。

農薬や化成肥料を完全に否定する考えには全く反対である。少しは使った方が身体が随分と楽であるし、その方が自然と思う。使うといってもほんの少量なのだから
。「アブラナ科野菜」を完全無農薬で貫くには、かなりの手間と「技術力」が必要と思う。

  
春夏作で11アール、秋冬作で11アール、ハーブは多年草と1年草のスイートバジルやロケットを加えて2アールほどで、今年の場合、合計作付面積は年間24~25アールである。

面積的な詳しいことはまた明日。

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秋冬作は第1陣~第6陣

 
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夕方、久しぶりにメタン菌液肥を担ぎ、秋冬作のスタートを切った。

その第1陣は、地這いキュウリ4回目、ニンジン、インゲン、ネギの4種類で、そのための液肥だった。

朝方に3回目の耕運をし、夕方に畝立てをし、その後すぐメタン菌液肥を「5荷」担いだ。明日も担いで、すぐ次を仕込む。

500リットルタンクは2つくらいが適当である。これ以上置くと、担ぐのがえらい。

秋冬作の、
第2陣→ダイコン、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー

第3陣→レタス、シュンギク、ロケット、ホウレンソウ

第4陣→ナバナ

第5陣→タマネギ、春キャベツ、(ニンニク、ラッキョ、ワケギ)

第6陣→エンドウ、グリンピース、スナックエンドウ
 
今日液肥を施した第1陣の4種類は8月20日までには種を蒔いたり、定植したりするので、準備がそんなに早いわけではない。キュウリは2~3日内に定植する。

第4陣のナバナは、直売所出荷用に去年から蒔き始めた。ワンパックは3月と4月は休んでいた(種類が揃わないから)ので、その時期が旬のナバナは不必要だった。ナバナの播種は今後も続けるかどうかは未定である。場所をとるし、36メートル×3列の黒マルチが必要だし、ヒヨドリ防除も必要だし、3月、4月の出荷はナバナしかなく、それだけを持って直売所へ行くのも採算上どうかと思う。

第6陣のエンドウ類は「うどんこ病」が早々と出て、収穫期間があまりに短い。直売所に出すほどは作らないが、ワンパックには必要不可欠。
 
第5陣のタマネギは今年から、早生品種1袋と中晩生品種1袋の合計2袋だけにした。主にワンパック用。

第3陣のレタス、シュンギク、ロケット、ホウレンソウはすべて黒マルチをする予定。苦手のホウレンソウはワンパックに必要な量だけを連結ポットに蒔いて定植するつもり。

第2陣のダイコン、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの「アブラナ科野菜」の5種類だけは初期に1~2回の農薬を使う予定。ダイコンサルハムシの被害が毎年激しく、農薬を使ってもなかなか防げない。

第3陣のロケット、第4陣のナバナ、第5陣の春キャベツも同じく「アブラナ科野菜」であるが、癖のあるロケットはアブラナ科野菜の中では最も被害が少なく、ナバナは家のかど先で連結ポット育苗をするし、春キャベツは蒔く時期が10月なのでいずれもダイコンサルハムシの被害はたいてい免れる。

第3陣~第6陣は全て黒マルチを使うが、合計で5アールほどなので面積は多くない。黒マルチは産業廃棄物であるが、労力や野菜の出来具合を考えたら、使わざるを得ない。ナバナを止めれば3アールほど。

秋冬作は収穫の利便性と、マルチを張る利便性を考えて、マルチとマルチとの間を広げる(通路を設ける)ので、面積分ほど黒マルチの使用が多くなるわけではない。

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夕方の農作業

    
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こちらは出入りが少ないのでいつでも内検できるが、
   
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こちらは出入りが多く、日々チャンスをうかがっているが、巣箱が開けづらい。  


   
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どのニワトリも尻尾の羽が抜けて見苦しいので、画像アップはほとんどしていない。いっしょに購入して分けた2人が飼っているニワトリはどちらも羽は全く抜けていない。

青菜は毎日大量に与えているが、カルシウム系の飼料が足らないのだろう。どうすることもできない。

鳥小屋は野菜残渣の捨て場である。スイカの皮、変形トウガン、変形韓国カボチャ、くずナンキン、劣化タマネギ、小粒ジャガイモ等が現在の残渣である。19羽でもかなり食べるので残渣が多すぎて困ることはない。

   
   
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ヤギの草場は前もって設けている。放牧場から遠い草場は、放牧場を出す時に鎖を付け、メスの鎖を持って追い立てるように走らせると、オスが負けじと後を追っかけてくる。逆に、オスを先に目的地まで連れて行こうとすると、途中で足を踏ん張ったりして動かなくなることがあり、時間がかかってしまう。

鎖の長さは2メートル30センチ、杭の長さは40センチ。40センチの杭でも抜けないのは、2頭とも大型サイズのヤギではないし、横には引っ張っても上に引っ張ることはないから。だから毎日容易に外に連れ出すことができる。草を持ち込むことより、草場へ連れて行く方が時間は短縮できている。草場は毎日変えている。 


2時半頃に昼寝から目覚め、3時半には田んぼに出るが、上記2種類の家畜の世話と、1種類の家畜の見回りをしていたら、またたく間に30~40分が過ぎる。


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その中にはキンリョウヘンの見回り(水やり)も含まれている。キンリョウヘンはミツバチと「セット」と捉えているから。

肥料はナタネカスの置き肥を5個ほど鉢の上に置き、1週間に1回は液肥を1000倍に薄めて散布している。朝と夕方は太陽にたっぷりあて、日中だけ透光率が65%ほどの寒冷紗をかぶせている。

鉢の土は市販のキンリョウヘンの土(シンビジュームの土)を使っている。これが最も簡単で、最も安くつき、最も成育がよい。鉢は5号鉢。

 

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カミキリムシが桑の木を好んで困る。種類によって、葉を好むカミキリと幹の皮を好むカミキリがあるようで、幹の皮の方が困る。5月末に挿し木をして6月末に仮植えした桑の木が、右の画像のようにもうこんなに大きくなった。


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繭は納屋の涼しい所に吊り下げている。1年ほどかけてさばく。


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4回目の地這いキュウリだけは少し多めに蒔いた。抑制キュウリを作る人は少ないから。45日過ぎた9月8日頃から10月10日頃まで収穫できる。 


     
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今日からもう8月。「腹8分目」の農業をすべきなのに、「腹12分目」の農業になってしまう。ワンパックだけなら自分のリズムでできるが、直売所はどうしてもその直売所のリズムに合わせる必要がある。 

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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