ヤギの出産小屋の片づけをした。物置の一部で3畳。この状態で新鮮な空気にさらし3~4日後、葉タバコ跡地の刈り草を敷き詰めれば完了。
集落営農の良い点
(1)害獣を集落全体で防ごうという視点がめばえる。
(2)休耕田が少なくなる。
集落営農の問題点
(1)集落営農は利益を追求する団体に脱皮できるか。
(2)面積の小さい機械の入らない田んぼはどうするか。
(3)集落営農の出仕事が多いと不満が必ず出る。
(4)集落営農に入りたくない人の扱いはどうなるか。
(5)補助金なしで、果たして集落営農が機能していくか。
(6)集落営農は農業本来の喜びからは少し方向が異なる。癒しとか、自然に触れるとか、農作業を楽しむとか、少数の家畜を飼うとかは集落営農では不可能と思う。
(7)集落内で担い手を探すのは難しいような気がする。当集落のように外部の大規模オペレーターに委託するような形が主体になるのでは。
(8)またぞろ補助金がらみで集落内の「圃場整備」が浮上してくるだろう。逆に圃場整備なしで利益が上げれるだろうか。圃場整備は先人の作った風景の破壊である。
(9)集落の誰かが独立自営をしたくなった場合、すぐに田んぼは返してもらえるか。
(10)集落営農になって、労力の提供や金額的負担が生じた場合、すぐに崩壊する恐れがある。
(11)集落営農は環境問題や風景問題や里山問題に取り組む経済的余裕があるだろうか。
(12)農作物の販路をどうするか。
(13)米、麦、大豆以外に集落営農が取り組める作物はあるだろうか。
(14)個人経営で利益を上げることが難しいのに、集落営農ならなお厳しいと思う。単なる「お茶クラブ」や「世間話サロン」になる可能性もある。
イノシシ、シカ、クマ、サルによる経済的、精神的被害を考えたら、TPPなど取るにたらない。
2020年、TPPによって日本の農業が滅んだなどとは言わせない。すさまじい害獣の進出によって農業からのリタイアを迫られているのが現状である。少なくとも我が集落では。
林業が滅んだのも自由化のせいではなく、プロパンガスの普及によって「クド」がなくなり、薪が不必要になったからである。
自由化をしていなくても農業はジリ貧であるが、それは商工業と比較した時の年収格差という原因が大きい。林業も同じ。
自由化しても農業は林業のようにはならない。生きていくためにどうしても必要な食糧であり、国産が放棄されることはない。
予算規模を現在の3分の2ほどに縮小して、各種補助金も半分ほどに減額する。こんな案を出すと各分野の「族議員」の猛反発にあうだろうが、国債の増加は予算規模が大きすぎることにあるのだから、減らそうと思えばそうするしかない。
ボク自身も交際範囲や行動範囲が無意識のうちに小さくなり生活防衛をしているが、だからといって自由が狭まったり、視野が狭まったり、我慢が多くなったとは思わない。懐は寂しくても、田んぼや里山は豊かな気持ちを与えてくれる。ただし、生きていくための最低限の年金(ベーシックインカム)は現役世代にも必要である。
韓国で猛威をふるっている口蹄疫、日本にもいつ飛び火するかわからない。
韓国の口蹄疫は、
2000年3月・・・66年ぶりに発生
2002年5月・・・2ヶ月未満で終息
2010年1月・・・2ヶ月未満で終息
2010年4月・・・2ヶ月未満で終息
2010年11月・・・3ヶ月経過してなお拡大している。3月2日現在、すでに150件の口蹄疫が確認され、豚に牛を加えると殺処分になった頭数は345万7261頭。
(農業新聞3月7日)
1頭の大きさを考えると345万頭という数字は驚がく的である。
何年か前に英国で口蹄疫が発生した時にはは600万頭が殺処分された。
ナチスドイツによるヨーロッパ全体のユダヤ人虐殺数は600万人と言われている。
口蹄疫も鳥インフルエンザと同じく「防ぎようがない」ように見える。
口蹄疫もなぜ野生動物(イノシシ・シカ)には感染しないのか。
宮崎県は6日、県内13例目の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された養鶏場で飼育するブロイラー約3万3千羽の殺処分を実施した。同県では1月22日に宮崎市で最初の感染を確認して以降、95万羽以上の鶏を既に殺処分しており、今回の殺処分を合わせると100万羽に迫る。
鳥インフルエンザはなぜ、残飯をあさる卑しいカラスに感染しないのだろう。
野鳥の鳥インフルエンザ感染は新聞にしばしば載るが、数羽どまりで、大量死は発生していない。
2030年 農業の旅→
農業は日銭を稼ぐ仕事だから、ある程度はがんばらないとカネにならない。しかし、時間当たりの金額はサラリーマンに比べてはるかに劣るから、農業は働きすぎたら損をする。これは、正社員になれない34%の人も同じである。つまり農業は抜群の「バランス感覚」で働きすぎない「分岐点」をうまく把握しないと、くたびれ損の悪循環に陥る。働いても働いてもカネになる利益率が劣るのだから、働く時間を減らして、その時間を自己啓発や自分の楽しみのための時間にあてないと、正社員とますます差がついてしまう。つまり働けば働くほど正社員との差がますます広がる。かといって賃金は時間当たりに換算すると3分の1~4分の1だから、ぎりぎりがんばって働かないと食っていけない。
だからいつも、働きすぎたら損をする、もっと働かないと食っていけないという「やじろべえの支点」を常に頭におきながら動いている。
今朝、ナバナの収穫をしていたら突然、腰砕けみたいになった。ナバナ(450本ほど定植)の収穫は中腰が多いので、そのせいかなと思ったが、収穫はまだ始まったばかり。
ワンパック宅配だけの時は、3月、4月の2か月間は出荷はなかったが、直売所出荷は1種類でも出荷できるし、ナバナは収穫と袋詰めがしやすいので、こういう作物で稼がないと、自分の場合は稼げる作物が少ない。単価130円×50袋=6500円×85%=5525円。今日は50袋出荷したので全部売れればこの計算式になる。こんなことをしょっちゅう考えながら収穫出荷をしている。他の農業者も同じだろう。
オスが生まれたら行き先が決まっていないと書いたが、今日、1本の電話を入れたら急転直下、オスの行き先が見つかった。多分、飼ってもらえると思う。家から3キロも離れていない。多分、明日の画像に載せれると思う。
昨日、インターネットで通信販売の種の注文をした。春夏作の種代は秋冬作の半分ほどであり8千円ほど。ただ定植数が30本以内であるナスビ、ピーマン、ニガウリ、トマト、スイカは苗を購入するので、苗代が少なくとも5千円はかかるし、ジャガイモの種代(15キロ)も3千5百円ほどかかる。
夏作の直売所出荷(スーパーの産直)は、エンサイ、ツルムラサキ、青シソ、スイートバジル、ナスビ、ピーマン、オクラの7種類が主体。
季節の変わり目は雨が多い。雨は身体を少し休めてくれる。
物置の4分の1(3畳)をヤギの出産場所に使い、子育てが終わる5月中下旬頃には、このスペースを「蚕部屋」にする予定。
蚕は桑の葉しか食べないし、ヤギも桑の葉が大好物である。だから使っていない場所には、去年に引き続き、挿し木の桑を植える。蚕は農薬のかかった桑の葉を食べると死んでしまうので周囲の環境のバロメーターにもなると思う。
蚕は100%「自給エサ」であり、本来の畜産はこうあるべきだと思う。ヤギもほとんど「自給エサ」であるが、メスには出産前後と搾乳時だけ、コゴメと米糠を混ぜて与えようと思う。桑がたくさんあれば、搾乳時だけ桑の葉を与えて動かないようにすることができると思う。
2月26日、三重県南伊勢町の養鶏場で鳥インフルエンザが発生。この養鶏場では採卵用鶏約26万羽を28棟で飼育。18棟が密閉型の無窓鶏舎で、その1棟で発生した。昨年11月以降で全国20例目。
2月28日、奈良県五條市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生。約10万羽の殺処分を行う。鶏舎は窓がなく密閉性の高いウインドレス型で、感染ルートの特定を進める。全国21例目。
鳥インフルエンザには問題点が多すぎる。
(1)30羽ほどの家庭菜園養鶏ではまだ全く発生していない。
(2)大規模なウインドレス型鶏舎で鳥インフルエンザが多発している。
(3)発生すれば全羽が殺処分になるため、大羽数飼いはあまりにリスクが高い。
(4)損害補償は国が負担(税金)。
(5)大規模飼育の問題点が新聞に全く載らないのはなぜか。
(6)全羽淘汰という家畜福祉の観点からの言及もない。
(7)卵は自給率が100%近いと言っても、同じく飼料の輸入依存率もその数字に近い。
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