あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

出産まで後1ヶ月

  

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4月2日出産予定のヤギの乳房が少し目立つようになった。

ただ、右のオス(去勢オス)が腹に向かってしばしば頭突きをくらわす。どんな時にそれが多いかというと、放牧場内に青菜等を持ち込んだ時に、独り占めしようとして、近づいたメスを追い払うために頭突きをする。だから最近のメスは様子を見ながら近づき、警戒しながら食べている。

3月20日頃にはメスを、子ヤギの時に飼っていた物置の一角に移して、いつでも出産ができるように準備をしようと思う。

初産はたいてい1頭らしいが、メスだったらもらってくれる人がすでに決まっているが、オスだった場合はまだ行先が決まっていない。

いずれにしても乳離れするまでに2か月ほど必要らしいので、5月末頃まで飼うことになる。この2か月間に人の手によく触れると人懐っこいヤギになるようだ。

メスだったら、六甲山を超え、箱根の山を越え、はるばる福島県の空の下で成長することになる。
 


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ヤギの子育てとミツバチの分蜂が始まる4月が待ち遠しい。

たくさん増やそうと小さく株分けしたせいで、今年はキンリョウヘン(日本ミツバチを誘引する東洋ラン)の花が咲かないかもしれない。

インターネットで「キンリョウヘンの育て方」と検索すればわかりやすく出ているのに、たったそれだけのことを怠って、我流で育ててしまった。

キンリョウヘンは将来たくさん必要なのではなく、この春と来春の2年間だけ必要だったことに今頃気付いた。だから株分けせずに保持しておけば少なくとも5輪は咲いて5セットに利用できたのに。

つまり今年5~10群ゲットできれば、来春はその分蜂群がゲットでき、再来年はキンリョウヘンを必要としないかもしれない。

なお、去年ミツバチが入った場所に巣箱をおけばゲットできる確率が高いようだ。

また、今年ミツバチが巣箱に入ったら、当日の夕方に別の場所へその巣箱を移し、空箱をまた同じ場所に置くと、同じミツバチの第2分蜂、第3分蜂がゲットしやすいらしい。
 


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林業土木

  
 
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「山道」を作ったり「剪定」をしたりする作業もUさんは詳しい。

ミツバチを見回るために山を上がり下りするようになってから、ここに階段のようなものがあると便利だなあと考えるようになった。

山仕事は終わったし、ミツバチの活動期にはまだ少し日数がある今の時期に、上り下りが急な3ヵ所に4つずつ階段を作ってもらおうと思った。

画像のような、たったこれだけのことでも、ボクはこういう作業が極めて苦手で、どういうふうにしたらいいのか、イメージがわかない。

上りやすいように、単に「トウグワ」で足の歩幅ずつ穴を掘っていけばよいが、それは、緩やかな斜面なら問題ないが、急な場所はできず、階段のようなものがないと、近くの木の根っこなどを手でもって上がらざるをえない。

10日に1回ほどの上り下りなら、さほど必要にせまられないが、毎日となるとやはり不便である。

それでもUさんの援農がなければ、人に頼んでまではする気が起きず、不便は不便のまま、そのまま受け入れて上がり下りを続けたであろう。それが過去何十年にわたって自分がしてきた苦手なことに対する「対処法」だから。


農業高校の林業科では「山道」を作ったりすることも実地で学ぶらしい。ただ、元々こういう作業のセンスがいいのだと思う。ボクは工業高校の機械科を出ているが、機械のことはまるでだめだから。

得意でないことはまるでイメージがわかない。

傍で、急な箇所の階段作りを間近に見て、ああこういう風に作るのかと感心する。

実際に作って上がり下りすると、こんなに簡単に作れるのに、なぜ1年も我慢していたのかと思う。実際、合計で10ほどの階段が1時間余りでできた。

今後、大いに参考になるが、一生の間に階段作りが必要になることはもう出会わないだろう。

ゆるやかな斜面は、単に歩幅に合わせて穴を掘るだけにしようと思うが、お彼岸頃までに、その時間が取れるかどうかわからない。ミツバチが活発に動きだす3月下旬以降は山での作業は控えたい。

農業者は誰も、結構ぎりぎりで、綱渡りのような時間の使い方をして農業をまわしているのではなかろうか。分刻みと言えば語弊があるが、それくらいの動き方をしないと農業はまわっていかないと思う。

上の画像を見ていただくとわかるように、たったこれだけのことでも、不得意なことは手足がなかなか動いてくれない。杭を2本打って、それに1~3本の横棒を渡しただけのものである。右の画像のように石を使った箇所もある。

杭は斜面に対して垂直に打ち込むように・・・
かけや(木槌)は、取っ手の先の方を持ち、左手はすべらせて・・・
穴(階段)は垂直、水平に掘るように・・・
階段の一番下は石を置くとよい・・・

援農してもらった日にお願いする作業は、自分の不得意なことだけにしているが、農業の家庭教師についているみたいである。ラッキー。

Uさんは農業高校の林業科を出られた後、長年公務員生活をされ、現在は家庭菜園をしながら悠々自適の生活を送られているが、御本人曰く「レジャー林業」と称されて、ボクだけでなく他に何人かの、もしくは季節的な「ボランティア援農」をされているようだ。主に剪定作業だったり、シイタケの原木切りだったり・・・。 
 

得意でないことは20年そのまま放置したり、そのままの状態が続いて進歩しない。できないと思いこんだり、手足が動いてくれなかったり、頭が働いてくれなかったりして、現状維持の状態が長く続く。農業は個人事業だから、どうしても必要を迫られる作業でない限りなかなか進歩がない。

つまり農業は本人以上でも以下でもなく、その人の能力ずばりのことが田んぼに表現される実力主義の世界である。

得意でないことが多く、農業能力が劣っているとしばしば思うが、それでも21年やってこれたのは、家族を含め、とりまく環境にも恵まれていたからである。

農業は百種類の仕事があるから百姓と言われるが、何か得意なことや、あまり苦にならない作業があり、それを前面に出して乗り切るしかない。

農業技術が身につかず、特定作物のスペシャリスト型農業はとてもできなかったが、多種類作ってワンパックで送る農業はあまりスペシャリスト型が必要なかったのでできた。それと、都会の顧客が口コミで広がっていく(紹介してもらえた)という幸運にも恵まれて20年続けてこれた。

直売所出荷はもろに「技術力」が表面化してしまうので、自分にはあまり適さないが、残りの農業人生は短いので、バランスを崩しながらしゃにむに突っ込む短距離走のゴール地点のようになだれこんでいくだろう。
 
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反経済成長、予算の大幅縮小という経済学

  
 
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集落共有田の草焼きをした。危険な作業なので誰かもう一人ついてもらった方がいいが、風が凪いでいたので一人で火をつけた。3アールほどの広さの田んぼが30分ほどで焼けてしまう。雑草の種や冬越しの害虫を草焼きによって消滅させるのが目的である。

  
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今週の月曜日から、暖かい日中にはミツバチが巣門を出入りするようになった。冬の間、寒さ避けに巣門を3分の1に縮小していたが、出入り口でひしめき合っているのを見て通常の巣門に戻した。早くも足に花粉をつけて戻っていた。

もう一つの巣箱は出入りが少なかったので少し心配になって巣門を開けたら1匹死んでいただけで、様子を見ていたら数匹が出入りを始めた。

冬の間はミツバチにじゃまされることなく巣くずの掃除ができたが、活動が激しくなるこれからは台座の掃除をするのが難しい。


家畜伝染病予防法(家伝法)は、大型養鶏や大型酪農に関するものだろうか。30羽養鶏やヤギの1~2頭飼いは、同じ家畜でもまさに異次元の生き物である。

衛生管理やネット防御を徹底しても、鳥インフルエンザや口蹄疫は防げない。今までの発生状況を見ればそれはわかる。衛生管理や防御よりも、飼育頭数(羽数)そのものの見直しが必要と思うが、これに関する言及は新聞には全く出ない。

家伝法改正で口蹄疫と鳥インフルエンザに関しては「全額補償」になったが、飼い方のリスクが当事者の負担にならないなら、鳥インフルエンザや口蹄疫の根幹にある飼育方法の見直しは進まない。



日本の国土や風土に大規模農業は適さないし、環境問題の面からも時代に逆行している。

農業を経済的側面ばかりで捉えるのではなく、癒しや風景や雇用問題(独立自営)や環境保全の側面から捉えるなら、農業は小規模にとどめることが鉄則である。


誰もが携われる農へ・・・それには農業補助金の在り方を根底から変える必要がある。現在の農業補助金は既存の農業者や、担い手農家や大規模農業に支援を集中しようというやり方であり、恩恵を受ける農業者は少ない。誰もが農業に携われるようにするには、定年帰農型農業と同じような「年金型の支援」がぜひ必要である。つまり、現役世代にベーシックインカムのような支援をしない限り、日本の農業は復活も維持もできない。 

世代間格差もベーシックインカムしか取り戻す術はない。政治は決して動かないので、ネットで賛同者をつどうしかないが、ベーシックインカムの代表をネットから議会に送る時代はまだ先の話になるのだろうか。
 

この50年間、農協は自民党、農水省と三位一体となって「大規模農業」を推し進めてきたのではなかったのか。それが現在の農業の衰退を招いた。

大規模農業 集落営農 農業法人 大規模養鶏 大規模酪農…これでは日本の農業は先が思いやられる。

日本の産業は大企業だけでよく中小企業はいらないという理屈と同じ。


大規模養鶏や大規模酪農は、鳥インフルエンザや口蹄疫に対して決定的な弱点を持つ。同じように大規模農業は気象変動に決定的な弱点を持つ。

自給率も何の意味もない数字である。いざという時に手を差し伸べてくれるのは、兄弟親戚や友人知人等の小規模な家庭菜園型農家である。戦時中の「疎開」と同じ状況になるだろうから。


「成長」を唱える思想や経済学も、すでに時代に即さなくなった。経済成長ではなく「反経済成長」を唱える経済学者はいないのか。そういう論客もかなりいるはずだが、新聞や他のマスメディアには登場させてもらえない。


経済成長は人間を決して幸福にしない。


年度予算の大幅な削減。生き方の縮小。社会全体を小さくする。


上昇は人間を苦しめる。下降は人の心を癒す。


国の借金を返すために、予算の大胆な縮小を求める。 


TPPに賛成する大きな理由の一つは既得権益の打破につながると思うから。


生き方の縮小は安堵になり、休息になり、自由になれる。

予算の縮小とは2兆5千億円もの農業予算を1兆円以下にすること。


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巣箱の販売

 
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明日は初物のナバナ(三陸つぼみ菜)を25袋ほど出荷する。同じ単価なら、右のキクイモよりはるかに採算はいい。キクイモは洗ったり選別したりがあまりに手間なので直売所出荷は止め、ワンパック(セット野菜)用とニワトリ用だけに作ろうと思う。

ワンパック用なら洗う必要はない(洗わない方が鮮度が長く保てる)し、直売所出荷のように細かい選別をする必要もなく、2割ほど多めに入れてもワンパックの方が採算がいい。

皮をむかずにダイコンと煮るとまことにおいしい芋だが、上記のような理由からスーパー等では決して出回ることはなく、直売所でもあまり出回らず、セット野菜で隠れたヒット野菜として受け継がれていくだろう。
  
 

友人の木工作家が日本ミツバチの巣箱を販売しています。
3.5箱の重箱方式で、価格は6千円です。ご希望の方は下記にメールをするか電話をしてください。

 
mosuka@mx32.tiki.ne.jp

電話番号0869-57-2015

巣箱は3月末までに設置すれば十分間に合います。

ゲットできる確率は通常1割で、キンリョウヘンというランの花(一輪でよい)を巣箱の前に置けば、確率は2倍になると言われている。ランの花はそれぞれ1種類の昆虫のためだけに咲くので、日本ミツバチの誘引にはキンリョウヘンは必須のようです。


巣箱は少なくとも5セットは設置する必要がある。3セットでは確率はかなり低くなると思います。だから初期投資は6千円×5セット=3万円です。他にブロック、コンテナ(置き台)、雨避けの波板が必要になります。


待ち受け箱は3.5箱の重箱のうち1箱を抜いて2.5箱で設置(X状の竹ヒゴははずし空洞にする)します。

うまくゲットできるかどうかは「置き場所」次第です。ミツバチはどこの里山にもいるらしいので、ゲットできないのは、ミツバチがいないからではなく、置き場所が悪いと考えれる。
最初は、すでにゲットしている先達に置き場所を選んでもらうか、もしくは3人ほどの先達のミツバチ圃場を見せてもらって、置き場所の勘を養う必要がある。

分蜂期間は当地では4月10日~5月20日頃(主に4月15日~5月5日の20日間)までの40日間ほどで、その期間にゲットできなければまた来年ということになるが、箱は4~5年は十分使えると思います。

運よくゲットできたら、2週間に1度の内見(巣くずの掃除)の時に中の状態を観察しながら、巣が大きくなるに従って1箱ずつ補充していき、最終5.5箱ほどに積み上げますが、そうなると5.5箱-3.5箱=2箱で、2箱足らなくなりますが、他の箱から2箱をまわせばいいので新たに購入する必要はありません。つまり3つゲットするまでは新たに購入する必要はなく、4つゲットできたら積み重ねる箱が足らなくなるので、自分で作るか新たに木工作家から購入するかどちらかです。

購入するなら5セット購入した方がいいと言ったのは上のような理由もあるからです。

1セットだけ購入して、それを見本にして自分で作るという手もあります。シンプルな箱なので普通に器用な人なら作れるらしいです。箱の外についている「取っ手」は採蜜の時に便利がいいだけで、別になくても問題はありません。箱と箱はガムテープでとめてもいいし、別に止めなくても問題はないと思います。

県内なら引き取りに行けますが、県外なら巣箱の郵送になります。1例として東北地方へ送ると送料が2300円ほどかかり、巣箱と合計で8300円になります。

インターネットで巣箱の売買もさかんらしいので、他の巣箱と価格を比較した方がいいかもしれません。


ミツバチがゲットできたら、毎日の見回りが本当に楽しみになる。別に毎日見回らなくても2週間に1度の巣くずの掃除だけでもいい。ただ、天敵のカマキリやカエルやスズメバチが巣門に待機して狙うし、クモの巣も張るので、その時期には注意が必要です。
 
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今日も巣箱三昧

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レンゲのような色の草は「ホトケノザ」という雑草。きれいな草であるが、ヤギもニワトリもあまり好まない。


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簡易トイレの近くにも2箱を設置した。
 

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道沿いの竹やぶにも2箱を設置した。道と竹やぶの境にツバキが多いので3月中旬頃にはたくさんのミツバチが来て、巣箱にすぐ気付いてくれるだろう。

 

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1箱だったが箱を移動して2箱にした。



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池の土手のすぐ左手のこの場所は重要ポイントなので3箱を設置。


20年前にも、この山に同じようにミツバチがいたはずだが、インタネットが一般に普及するまで、多くの人にとってミツバチは手に届かない存在だった。

数年前からミツバチの大量死問題が農業新聞にしばしば取り上げられ、興味を持つようになったことが伏線となり、最初は備前市のプロの養蜂家に依頼して、うちの山を巣箱の設置場所の一つとしてご利用くださいと何回もお願いしたのに、結局、置いてくれなかった。この状態で半年ほど待ったが、もしこの時に西洋ミツバチの箱を葉タバコ跡地に置きに来られていたら、今の日本ミツバチの楽しみは持てなかっただろう。これは大変ラッキーだったと思う。なぜその養蜂家が置きに来られなかったのか理由がわからない。ボクはただミツバチを鑑賞したかっただけなのに。つまり、スロー人さんに出会う半年前までは、ミツバチに関してはまだそんなレベルだった。

奇跡的に去年4群もゲットできたから現在があり、1郡もゲットできず「蜂浪人」をしていたら1年後の今も興味を持続できていたかどうかわからない。たった1年で雲泥の感がある。
 
ミツバチに関しては去年と今年でかなりの投資をした。すでに10万円を超えている。蜂蜜で取り戻す…それはちょっと難しい気がする。

巣箱が自分で作れれば、こんなに投資しなくても済んだかも知れないが、それには膨大な時間の消費が必要になる。依頼すれば、いろんな手直しを相談できるし、情報交換して未知の知識を入れることもできる。

ミツバチ飼育や巣箱の一般化(マニュアル化)に関して、インターネットが果たした役割は極めて大きい。
 
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国の借金は経済成長ではなく予算の縮小で賄う

 
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巣箱をどこに設置するかは、どこに釣糸をたらすかに似ている。 

納屋を片付けていたら、待ち受け専用の巣箱が3つ出てきたので、今日それも設置したので、待ち受け箱は合計19になった。そのうち2つは竹藪の石垣に、もう1つは来客用簡易トイレの近くに設置した。

今日も巣箱設置に忙殺されて、あっという間に1日が終わった。

他の仕事が全然前に進まない。
(1)籾殻クン炭作り
(2)田んぼの周囲の水路(みぞ)掃除
(3)キーウイ等の選定作業も終わっていない
(4)秋冬作の片づけがまったくできていない
(5)春ジャガイモの予定地の耕運もまだできていない

机上仕事では
(1)確定申告が全然進んでいない
(2)種の注文もまだしていない

一段落ついたら久しぶりに久米南町の農家民宿(棚田めぐり)に行きたいと思っているが、今の調子では、どこにも出かけれそうにない。

この2~3日の春のような陽気でナバナ(三陸つぼみ菜・のらぼう菜)がトウ立ちを始めたので出荷作業もある。
 

今日の朝日新聞に「全雇用者に占める非正社員の割合が34.3%となり、比較可能な02年以降で最大となった。そして、10年平均の完全失業者数334万人のうち、失業期間が1年以上の失業者は前年から26万人増の121万人。3年連続の増加で、過去最多となった」と出ていた。

ベーシックインカム(現役世代の年金)がないと、34.3%の人は生きていけない時代である。

転職を繰り返した自分だが、農業というセーフティネットが最後に1つ残っていた。しかし、こんな恵まれた境遇にある人は少ないし、20年前と違い今は害獣のすさまじい進出で農業がセーフティネットになりづらい時代である。

正社員として働ける場所もなく、農業もできない状況で、いったいどうやって生きていけというのか。

それでも資本主義が良いとあなたは思われますか。

ベーシックインカムのある資本主義でないなら、日本の資本主義は持たないと思う。
 
しかし、ベーシックインカムを主張する政党は見当たらない。自民党や公明党はベーシックインカムからは最も遠い政党と思うし、近いと思える共産党にもそんな気配は全く見られない。共産党は党名を変えた方がいいと思う。イメージが悪い。


農業関連の2兆5千億円もの予算も、農業の振興にほとんど役に立っていない。費用対効果の検証も全くない。農協の歴史的役割は20世紀ですでに終わっている。

農業補助金は全廃し、「ベーシックインカムに支えられた農業」が21世紀の主体になる必要がある。

農業は成長産業という捉え方はおかしいし、競争という概念とも折り合わない。資本主義とも相反する。

農業はやはり自給自足という概念でとらえることが最も正しい。自給自足の農業をすることが副次的に、里山の荒廃を防ぎ、生態系の保全につながり、農村の風景を維持し、弧族でないつながりが地域にでき、雇用の確保(独立自営)にもつながる。農業の底辺が広がれば少子化もある程度防げるだろうし、国の借金は経済成長で返済するのではなく、農業補助金等の各種補助金の全廃(縮小)という予算の削減で賄う。

担い手や認定農業者という選別や、集落営農や農業法人という形態は農業の本来の在り方ではない。そういう農業も少しは必要かもしれないが、自給自足型(家庭菜園型)農業に比べれば、果たす重要性は極めて小さい。
 
自給自足型農業にはTPPに反対する理由は一つもない。
 

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16箱の「待ち受け箱」を設置

 
  
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合計で16箱の日本ミツバチ「待ち受け箱」を設置した。

くっついて見えるが、各巣箱は5メートルほど離れている。
 
   
   
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この2箱は20アールの葉タバコ跡地の最も上に設置している。急斜面でかなり上った場所にあるが、「しんどい」というより「足腰にとても良い」と考える。1日1回の見回り(里山歩き)が楽しみである。

  
  
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注文していた巣箱を今日、友人の木工作家が持ってきてくれたが、画像のような「分蜂板」も5つ 持ってきてくれて設置してくれた。ミツバチは分蜂する時に、いったん近くの木に止まり、それから選んだ巣箱に移動する。その近くの木に分蜂群が止まりやすいように板を設置した。単なる板でいいが、より自然な状態に近づけるために板の下に桜の木の皮を取り付けてくれた分蜂板もある。
  
    
    
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分蜂板は別に設置しなくても、画像のようなクの字に曲がった木の角などに分蜂群は止まりやすい。ただ自然の状態のままだと高い位置にあることが多く、こんな場合は竹の棒の先にくくった網が必要になるので、分蜂板は目の高さに設置した。


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巣箱が5メートル離れていない時は、画像中央部のようにコンテナの色を変えた。ミツバチは色や周囲の形で自分の巣箱を識別するらしい。なお緑のコンテナの上下にある2箱が越冬中の巣箱である。 

   
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待ち受け箱は、日本ミツバチに選んでもらう住居であり、画像のようにまずブロック2個を置いて足元を固定し、その上にコンテナ(収穫容器)等を置き、コンテナの上に巣箱を置く。巣門は巣箱掃除で開閉する板についており、サイズは2分の1箱であり、この上に2箱を置き2.5箱で待ち受ける。中は空洞。巣箱の上にレンガか半ブロックを置いて重石にし、その上にポリカ波板をかぶせて雨よけをする。 

ミツバチが運よく入居してくれたら、様子を見ながら巣門のついた2分の1箱の上に1箱ずつ追加していき、最終で5.5段になったら、一番上の1箱を採蜜する。6.5段にする人もあるようだが、あまり高くすると安定が悪いような気がする。
  


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画像のように未来の巣箱予定地にもブロックを置いて準備している。接近して見えるが5メートルほど離している。


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画像は合計20アールの葉タバコ跡地の斜面の一番下にあたる場所であり、設置場所として適さないかなと思ったが、1箱設置してみた。画像の2つの大きな穴は50年前にはサツマイモの芋床があり、穴の上にわら屋根があった。葉タバコはナス科で連作がきかないので、数年に一度はサツマイモを作っていたようだ。


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山への上り口にも3箱を設置した。この場所だけは人目につきやすく、集落総出の草刈りがある土手のすぐそばなので騒々しいとも思ったが、ミツバチになって考えたら、この場所ははずせないような気がした。運よく入ってくれたら、当日の薄暗れ時に箱ごと、山の上へ移動させようと思う。

なお、画像の中央の2箱は2メートル半しか離せなかったので、巣門の方向を東向きと南向きに90度変えた。巣箱の大半は山の「南斜面」の「西側」に設置しているが、巣門の多くは「東向き」にしている。


越冬中の2箱を含めると18箱設置したことになる。

西洋ミツバチより日本ミツバチの方がいいと思う理由は、
(1)半径2.5キロ~3キロがエリアの定住型のミツバチである。

(2)明治に入って輸入された西洋ミツバチと異なり日本古来のミツバチである。

(3)在来種の日本ミツバチは日本の環境にも合い、スズメバチに集団で対抗する遺伝子も備わっている。ミツバチの大量死が問題になっているのは大半が西洋ミツバチである。

(4)とれる蜜の量は西洋ミツバチの方が5~10倍と多く、プロが飼うのはほとんど西洋ミツバチであり、ミツバチと言えば通常、西洋ミツバチのことを指す。

(5)蜜量は少なくても、箱を移動する必要がなく(できず)、世話もほとんどかからず、在来種だけに気候変動に強いのが大きな長所である。

(6)3キロ以内の蜜源の量で養える箱数が決まる。つまり飼育箱数は3年(自分の場合は来年)でめどが立つのが最大の長所と思う。

(7)3キロ以内、箱数の限度、3年でめどという制限付きなのが大変よい。制限があれば専門的にならずに済み、それ以外のことに自然と目が向く。

(8)ミツバチで考えたいことは生態系であり、農薬問題であり、自然環境であり、ビジネスはあまり考えていない。その方が圧倒的にミツバチを楽しめるだろう。一番の楽しみはミツバチのおかげで毎日、里山のぐるぐるまわりができること。


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今季の山仕事が終わった

 

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今季の山仕事は終わった。後は焼却作業だけ。

山の仕事は2月末頃までで終わらないと、3月からは里の仕事を始める必要がある。 

援農のおかげで山仕事ができている。

1人だと山仕事ははかどらないし、あまり気が進まないが、2人だと前に進む。

といっても、1シーズン(11月~翌年2月)に倒せるクヌギの大木はせいぜい12本ほど。

5つの大きな目的があるから、山仕事が楽しく進む。
(1)ミツバチのための環境整備。
(2)太い薪はUさんが薪ストーブに使われる。
(3)適当な太さの部分はシイタケ原木。
(4)枝葉等は焼却して「消し炭」を作る。
(5)農業の最終ステージとして、まだ見ぬ次の世代へ、いい形で里山を引き継ぎたい。

山仕事は終わったが引き続き、次のような援農をお願いしている。
(1)農業土木・・・急斜面の一部に簡易な木の階段を作る。
(2)4月2日出産予定のヤギの搾乳台作り。
(3)去年できなかったビオトープ作り(広さ2畳、深さ30センチ)…池の土手下から水漏れがあるので、その部分を少し掘って、水路にまた流す。つまり、たまり水でなく流動水。場所は放牧場の東側の土手下。


全国各地で野鳥の鳥インフルエンザ感染が伝えられているが、いずれも死んでいるのはそれぞれ1~2羽であり、ニワトリのように多数が感染して集団の死亡は報告されていない。つまり野鳥の場合は感染しても1~2羽の死亡で終わっている。

口蹄疫に関してもあれほど感染力が強いのに、野生のイノシシやシカが感染しないのはどう考えてもおかしい。

イノシシやシカが口蹄疫になぜかからないかという問題と、野鳥になぜ集団死が見られないかという問題を、農学部の教授や畜産関係の学者は発信してほしい。農業新聞にも全く出てこない。誰が考えても不思議な、素朴な疑問なのに。


鳥インフルエンザも口蹄疫も、どんなに防御しても防御しきれないと思う。飼う羽数と頭数を減らすことがリスク管理と家畜福祉と税金の節約(法定伝染病は損害補償がある)と環境問題(糞尿処理)という4つの問題を解決の方向に向けると思うが、「飼う羽数や飼う頭数に問題がある」という論説はまだ農業新聞でも一般紙でも見たことがない。これもおかしすぎる。

そんな飼い方をしたらビジネスとして全く成り立たないと言われても、成り立たない飼い方をしなければならないのが21世紀という時代である。


ビジネスにしようとするから成り立たない。たとえば30羽のニワトリなら「くず野菜の処理(畑の掃除)」、「肥料になる糞もかなりの量が取れる」、「卵と鶏肉の自給」、「卵を交際費として利用」、「子供の教育効果」・・・ビジネスにするよりもっと大きな効果がある。

たとえば2頭のヤギなら、「犬や猫代わりのペットになる癒し効果」、「風景の美」、「ヤギ乳も飲める可能性がある」。肥料として糞尿が取れる効果は放牧なら少ないし、除草効果も少ないが、山仕事で出る雑木はよく食べてくれるし、竹の葉もよく食べる。・・・ビジネスにならなくてもこれだけの効果がある。

1~2日のうちに何万羽というニワトリや何百頭何千頭という豚や牛が殺処分される現実は、アウシュビッツ以上にひどい。鳥インフルエンザや口蹄疫が解明された後世の人は、今の現実をどう見るだろうか。
 
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国家債務危機


新聞は「経済成長」を論じる経済学者ばかりを載せる。

なぜ、経済成長(支出の増大)に付き合わなければならないのか。

経済は平行線もしくはゆるやかな下降線をたどるくらいがいい。
 
経済成長は人を決して幸福にせず、格差と貧困と過重労働を大量生産するだけだという現実に多くの人はとっくに気づいている。

1月11日にMさんから頂いたコメントに、「経済成長がなぜ必要なのかと私も思ったことがあります。何かの本か新聞記事に、借金を返済するために、借金金利より高い経済成長率にしてお金を返却する必要があるからだとありました。なるほどと思いました」と書かれていた。

ボクもこのコメントを読ませてもらって「目からうろこ」でした。こういう記事は新聞にはほとんど出てこないと思う。経済成長=幸福の増大というマインドコントロール下に多くの人をおいておく必要があるから。


つまり、経済成長をし続けなければならない最大の理由は「国の借金が返せなくなるから」らしい。


生きていくためには必要最低限のカネがあればよい。

贅沢がしたいとも思わない。

海外旅行がしたいとも全然思わない。

ご馳走を食べたいとも思わない。

あくせく働かずに、半農半Xのような生活がしたい。

小さな生活、小さなランニングコスト、小さな行動圏、小さな農業、小さな農業経費が、大きなゆとり、大きな自由、大きな夢、大きな感動を生む。 



ジャック・アタリ氏(フランス)が、自著「国家債務危機」の出版を機にこのほど来日した。(朝日新聞2月17日)

著書によると解決策は「経済成長」と「人口増加」の2点が不可欠らしい。
 
経済成長こそが債務脱却の道。そして少子化対策や移民の受け入れなどで人口増加をめざせという。それが成長にとって不可欠の要素だというのだ。

「人口減を受け入れる考え方もあるようだが、減った人口で債務を返済するには、将来の1人あたりの負担がそれだけ増す。日本にとっては破滅的なシナリオだ」と言う。

限られた資源の中で、環境に負荷をかけながら、経済成長を永遠に続けていくことが可能だろうか。→「現在、地球環境を汚染しているのは、成長ではなく生産。鉱物燃料や原材料を使った生産ではなく、知的リソースに基づく成長は無制限に可能だ。質の違う成長であり、医療・教育・娯楽といった分野で成長していくだろう」 
 

加えて、日本で緊急に求められる政策は、増税と歳出削減だという。

デフレ下での増税は、経済成長に冷水をかけるのではないか?

増税が成長の阻害要因だというのは、事実ではない。このまま行けば、公的債務の返済のために将来の人々の貯蓄がすべて取り崩されることになる。いま増税をしてでも、債務を返済することが成長につながる。
 
「国家債務危機」は、1月に管直人首相が購入したことで話題になった。

日本では危機の重大さがいまだに認識されていない。2030年の日本がどうあるべきか、そのために必要な改革の道筋を示すこと。それが、いま日本が取り組むべきプロジェクトだ。
(以上、朝日新聞2月17日)

  
 


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口蹄疫はなぜイノシシやシカに感染しないのか


鳥インフルエンザが新たに三重、和歌山で発生し、宮崎では12例目が発生した。
三重・・・肉用鶏6万7千羽の殺処分が始まった。
和歌山・・・12万羽の殺処分を始めた。
宮崎・・・肉用と卵用で合計2万羽。

ますます広がっているようだ。それでも大規模養鶏ばかりで家庭菜園養鶏(30羽養鶏)には発生していない。

全国の30羽養鶏の仲間たちは、この事実を「最大の拠り所」として、日々世話をしているはずだ。だから、ボクの鶏舎から鳥インフルエンザを出すわけにはいかないし、出ないと思っている。

しかし細心の注意は払っている。
(1)水は池や井戸水ではなく、簡易水道の水を与える。
(2)毎日、青菜を欠かさない。
(3)重量換算でコゴメ2、購入餌1、米糠1の割合の餌。
 
もちろん飼育を止めたりはしない。全国の30羽養鶏の代表くらいの気持ちで飼いたい。


鳥インフルエンザより怖いと感じるのが口蹄疫である。家畜伝染病予防法(家伝法)の改正案が今国会に提出される。具体的な流行予防策としては、口蹄疫の場合、「急速かつ広範囲の蔓延を防止するためにやむを得ないときは、健康な家畜の殺処分を行える」と定める。宮崎県のケースでは、家伝法に規定がなかったために特別措置法を制定し、発生農場から半径10キロ以内のすべての牛豚を殺処分した。法改正でこうした予防的殺処分を常時、可能にする。(朝日新聞2月17日)

直線で半径10キロは、想像しただけでもかなり広い。

殺処分にはもちろんヤギも含まれるだろう。健康体でも予防的に殺処分される。これにはペットのヤギや農業高校や娯楽施設で飼われているヤギも含まれるのだろうか。動物園ではどうなるのだろうか。宮崎県の場合はどういう措置がされたのだろうか。

ボクの場合は放牧ヤギであり、野生のイノシシやシカと同じような飼い方をしている。こういうヤギも殺処分の対象になるなら、野生のイノシシやシカも全て殺処分しないと防疫にならないのではなかろうか。宮崎県では野生のイノシシやシカは殺処分されていないが、野生動物には伝染せずに口蹄疫はおさまった。

鳥インフルエンザでは野鳥との接触が大きな問題になっているのに、口蹄疫ではなぜ野生動物との近距離での接触が問題にならないのだろうか。当方の場合、ヤギ小屋のすぐ下の田んぼもイノシシにかなり掘り返されている。まさにニアミス接近である。

宮崎では野生動物になぜ、口蹄疫が伝染しなかったのだろう。

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巣箱の内見

     
 
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この1週間寒かったから、ちょっと心配していたが、どうやら2群とも越冬してくれたようだ。この巣箱は1匹しか死んでいなかった。掃除しようとしたら、中から威嚇音(集団で羽を震わす)も聞こえた。


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こちらの巣箱では15匹ほど死んでいたが、これくらいは許容範囲内。こちらの巣箱では4~5匹が巣門の周辺を出入りしていた。

次回の内見は3月のひな祭りの頃。もう大丈夫。山桜が3月末には開花する。 
 

当初の4群のうち2郡が「巣虫」にやられたことが返す返す惜しい。2週間おきに内見して、たとえ数十匹の犠牲を伴っても「心を鬼にして」掃除をしておけば、巣虫が防げたはずなのに。



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昼前、Uさん方へ薪を運んだ。この薪をチェーンソーでもう半分に切り、それを斧で割り、割り木置き場に並べて乾燥させ来年以降に使う。在庫はすでに3年分ほどできているようだ。スローライフは年齢制限のある重労働? 

50年前まで薪割りは、どこの家でも冬の間の必須作業だった。当時はまだプロパンガスがなく、土間の台所にクドが設置してあり、クドで使うのは大半が割り木だった。冬の4ヵ月間に1年間分の割り木を用意する必要があった。

クドがなくなり、風呂を焚くこともなくなった。そして家を建てる時、持ち山の木を伐り出して利用した昭和20年代のようなことも今はしない。だから里山は荒れ放題。不必要になったのだから仕方がない。

山は荒れ、田畑も荒れ、イノシシやシカが里山や田畑を蹂躙しつつある。

大多数の農家にとって、TPPより害獣による被害の方がはるかに大きい。

TPPを1とすれば、有形無形(防御のための時間等を含む)の害獣による被害金額は100ほどに換算されるだろう。



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雪の重みでビワが下垂していたので、少し切ってヤギに与えた。ビワはヤギの大好物である。

去勢後、オスヤギが動けなくなった時や、メスヤギがひん死の重体だった時に、他に何も食べようとしなくても、ビワの葉を近づけると食べてくれた。まさに特効薬の感がある。
 
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美作市の宇野さんが来られた

  
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ヤギは竹の葉もよく食べる。竹林がそばにあるので、2日に1本くらい倒して与えている。竹林は我が家の所有ではないが、今は50年前と違って利用価値がないので、お願いすればいくらでも切らせてもらえる。シイタケの原木も置かせてもらっている。

青菜(今の時期は雑草が伸びないので野菜)は、ニワトリに優先して与えるので、ヤギには山のものが中心になる。山がすぐ近くにあるのもヤギを飼うには都合がよい。ヤギは漢字で山羊と書く。


3時頃、美作市の宇野さんが来られた。片道60キロ以上あり、初めての来訪だった。

宇野さんは「できすぎる人」なので、自分を顧みて、いつも落ち込む。今日もデジカメを3台持たれていて、そのうち1台は本格的なものだった。

2年前にインターネットを習い始めたばかりだったのに、あっという間にブログを立ち上げ、ほとんど毎日更新されている。69才だが老けた感じが全くない。先日も佐賀県の方に講演に行かれた。県内でも講演を何ヶ所か依頼されているらしい。 

ブログはとてもコンパクトで見やすい。さかのぼって読まれると参考になる記事が多いと思います。

現在はネットで購入したり、画像の加工なども楽しまれている。ポップ(商品の説明書き)も自分で作成される。

ヤギ歴20年、親が養蚕をされていたので養蚕もくわしい。野菜歴は40年超。イチゴと野菜の収入で家を新築され、県外の大学へ進学された息子さんに仕送りをされた。デジカメ3台は息子さんの勤務先のメーカーのもので、お孫さんとはスカイプ(無料の画像つき電話)でしばしば会話を楽しまれている。
 
稲作もされていて、お餅にして直売所で売っている。トマト、キュウリ、トウモロコシ、ホウレンソウ等、ボクの苦手な野菜を得意作物にしている。

集落にはクマが出て、サルも出て、もちろんイノシシも多いのに、そんな県北の山深い田んぼで農業をされている。電柵は5基ほど持たれている。

TPPに関しては意見が一致しているが、ベーシックインカムは財源が無いと言われる。

気になっていた大規模栽培の大豆のことを聞いたら、産地では、大豆は花が終わって実が付くころに1~2回農薬を使うのであり、最近は粉剤ではなく水和剤が多いので霧散は少ないだろうし、花後だから、ミツバチにはそれほど影響はないのではないかと言われた。

広い葉タバコ跡地を見て、ここに柑橘類などを植えたらいいのにと言われた。

宇野さんは特に「土つくり」に力を注がれている。土ができれば連作も可能であると話される。現在は直売所出荷を主体にされているので多種類の野菜を作り、コメントやメールには全部返事を返されるらしかった。 

新聞も、山陽新聞、農業新聞、日本経済新聞の3紙を購読され、これ以外の読売、朝日等の社説や天声人語等は「お気に入り」に入れてネットで読まれるらしい。

ネットに長時間をかけず、その分を新しい知識を増やすことに費やした方がいいのではないかと言われた。

宇野さんの場合は朝、30分ほどかけて更新されるようだ。
農業は儲かるものだ。儲け方を教えてあげるからまた遊びに来るようにと言われる・・・。

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鳥インフルエンザの感染は大規模養鶏ばかり

 

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午前10時半には左の光景だったのに、午後3時半には右の光景になった。



兵庫県では公園のコブハクチョウ1羽の死骸から、大分県では衰弱していた野鳥のオシドリから高病原性鳥インフルエンザが検出された。(農業新聞2月13日)

全国各地で野鳥等から高病原性鳥インフルエンザが検出されているが、ニワトリが高病原性鳥インフルエンザに感染しているのは「大規模養鶏」ばかりで、20~30羽の家庭菜園養鶏が感染したという話はまだ報道されていない。

野鳥との接触は20~30羽養鶏の方が圧倒的に多いはずなのに、全く逆の結果が出ている。このあたりに「鳥インフルエンザ」を回避できる原因がありはしないだろうか。つまり土との接触(鶏は土浴びが大好き)や青菜の給餌。30羽だから、雨や雪の日でも青菜がやれる。

家庭菜園養鶏で鳥インフルエンザに感染した例は、日本で初めて山口県に鳥インフルエンザが発生した同年に、大分県でペットのチャボが感染した1例のみで、その後は全く発生を見ていない。 
 
新聞(農業新聞)はなぜ、この現実(実態)を報道しないのか。 

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大多数の農業者にはTPPより害獣の方が問題


TPPはそんなに大きな問題ではない。大半の農業者は困らず、1割ほどの特定農業者を守るために騒ぎたてている。

TPPより害獣問題の方がはるかに切実な問題である。

TPPなんかより数段危険な状況は、企業や担い手農家に田畑が集積される流れの方である。

いったん貸したら借り手の権利の方が強く、大手と貸借契約を結ぶ場合、20~30年という長期契約にされやすい。こうなるともう、自分の土地であって自分の土地ではない。最低限必要な土地は貸さずに残したといっても、近くで単一作物を大規模に作付されたら、農薬問題一つ考えてみても、多大な迷惑を被る可能性がある。

いったん貸したら、手も足も出ない。そして借地料は今時のことだから、無料(作ってもらえるだけでありがたいから)か、極めて低料金の借地料しかもらえない。 
 
つまり長期契約で貸すことは、譲ることと同じような結果になる。

草ぼうぼうでもよい。荒地でもよい。今こそ子孫に「田んぼ」を残しておくべきだ。

環境異変や異常気象は近未来に迫っている。20~30年契約等の長期契約では、いざと言う時に子孫が路頭に迷う。


TPPなら仮にスペシャリスト型農業が壊滅しても、家庭菜園型農業は全く影響を受けない。

TPPによって、安い輸入農産物が大量に入ってくるようになれば、選択肢は広がるし、地元の直売所は逆に脚光を浴び、大いに売上を伸ばすと思う。

TPPによって大規模農業や大規模農業法人は大きな影響を受けるだろうが、それによって国内の自給率が下がっても、全然問題ではない。輸入ができなくなった時に困ると思うかもしれないが、そうなった場合は便乗値上げが当然あって、いずれにしても農産物価格は高騰してしまうだろう。つまり、自給率とかは有名無実であり、決して大多数の消費者の台所を守ってくれるものではない。

現実に消費者を守ってくれるのは、国家や自給率や大規模農家ではなく、戦時中と同じように、疎開先の農家であり、親戚の農家であり、知人の農家というごく小さい家庭菜園型農家である。この点を誤ってはいけないと思う。

自給率を言うなら、「田舎の親戚作り(ワンパック野菜等を農家から直接、宅配便で購入する)」を考えたり、若い時から田舎とのネットワーク作り(棚田支援隊等に登録しておく)を心がけた方がよい。

大多数の農業者にとって、TPPより害獣の方がはるかに切実な問題である。


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2月末までに「待ち受け箱」を設置したい

 
 
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最近は夕飯後に2時間ほど寝ることが多い。昼寝をすると農作業がはかどらないから。

まだキーウイ等の剪定作業も全然進んでいない。

種の注文もしていない。

確定申告の作業もほとんど進んでいない。
 
農閑期なのに何か追い立てられている。


今日は巣箱の土台のブロックを20個ほど山の上に上げた。葉タバコ跡地のその上にある親戚の葉タバコ跡地に今年は設置する予定なので、持ち上げるのが去年よりもっと重労働だが、一度持ち上げればすむことだから。

なぜ山の上へ上へ?・・・そこの方がミツバチにとって快適な住環境と思うから。人間の都合などミツバチには関係ない。

日本ミツバチの何人かの先達に、日本ミツバチは西洋ミツバチのように移動はせず(できず)、里山(里山近く)を拠点に、半径3キロ四方しか行動範囲がないので、1ヶ所にはせいぜい10群ほどしか養えず、20群など無理だろうと言われたが、今年は「待ち受け箱」を15箱ほど設置する予定である。


英国の小学校に通う8~10歳の子供たちの論文が、英王立協会の学術誌バイオロジー・レターズに掲載された。論文は、1メートル角の透明な箱の中にミツバチを入れ、ミツバチが好きな砂糖水のありかを示す図形を描いて教育したところ、多くのミツバチが色や図形のパターンを正しく認識して飛んでいくことを確かめた。(朝日新聞・科学欄2月1日)

ミツバチの巣箱は5メートルほど離して設置しているが、今後の設置場所は3メートルほどしか離せない場所もある。その場合、上の論文から巣箱を置くコンテナの色を変えようと思う。


日本ミツバチにはキンリョウヘンというランの花

『ランには野生種まで含めると、一説にはその総数は2万5千種。花を咲かせる植物の約10分の1を占める計算となり、植物の中で最も大きなグループだ。なぜ、こんなに種類が多いのだろう?
それは、ランが進化する過程で、花粉を運ぶ昆虫とランの間に、1種類対1種類の関係を作ったからさ。つまり、受粉昆虫の数だけ、ランの種類が増えたということなんだ。
植物が種子を作って子孫を増やすためには、昆虫に花粉を運んでもらう必要があるのは知っているね。たいていの花は、複数の種類の昆虫が運んでくれるけど、ランの場合、ラン1種類に対して昆虫1種類だけ。1対1の方が、他の種類の花粉が紛れ込まず、効率が良いんだ。
しかし、1種類の昆虫だけに花粉を運んでもらうためには、花の色や形、香りなどを、その昆虫向けに特別にあつらえる必要がある。赤い花が好きな昆虫には赤い色、体の細長い昆虫には細長い花、というように。その結果、ランにはたくさんのさまざまな色や形の花が生まれたというわけなんだ。』(農業新聞2月5日)


去年の分蜂が終わった5月末に、キンリョウヘン2株を12株ほどに株分けしたが、この春、うまく咲いてくれるだろうか。1箱に1輪でいいが、15箱ほど設置するので15輪ほど必要(受粉しないように防虫ネットをかぶせておけば、ゲットできたら他の箱にまわせるので15輪より少なくてもよい)になる。しかも咲く時期は春の分蜂が始まる4月上中旬頃が最適であり、遅くとも4月末~5月連休頃までには咲いてもらわないと。
咲く時期の調整はポリの被覆等でしている。


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田舎の田んぼは資産ではなく負債に近い

 
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午前10時半の雪景色。当地では数年ぶりに雪がつもった。

初めての雪景色をヤギは堪能してくれただろうか。


日本経団連は10日、農業の競争力をつけるために、農地法を改正して企業の参入を促すとともに、大規模農家に支援を集中するべきだとする提言を発表した。
企業や担い手農家が農地を借りて経営面積を広げやすくするよう貸手農家への支援も求めた。
(朝日新聞2月11日)

反対する理由
(1)大規模農法は日本の地形や気候風土に適さない。 
(2)大規模単作では特定の農薬の投下量が多くなる。
(3)経済作物の場合、必然的に農薬散布量が多くなる。
(4)風による農薬の飛散も大いにありえる。
(5)「単一栽培」は、環境面から考えても極めてよくない。
(6)例えば大豆のような単一作物を近くで大量作付されたら、大豆の害虫が大量発生し、それに対する農薬の量も、面積が広いだけに多くなる。
(7)特定作物に来た特定の害虫が周囲の田んぼにも被害を及ぼす。
(8)ミツバチ、ヤギ、ニワトリ、カイコを飼育する畜産農家にとって、近くに大規模なモノカルチャー(単一栽培)の農家が来ることは死活問題だ。


今、田舎の田んぼは作り手がいなくて困っている。何も作らなければ草ぼうぼうになるので、休耕田にしていても、年に数回の耕運と畔草刈りはできればした方がよい。

すでに田舎の田んぼは資産というより負債という概念になっている。後継ぎがいなかったりする場合、売りたい人の方が多いように思う。かくいう自分も、現在作っている田んぼ以外は、貸してくれと言われれば喜んで貸すし、売ってくれと言われたら、金額によっては売りたい気持ちが強い。 

しかし、まだ見ぬ未来の後継者のために、長期間契約(20~30年契約)で田んぼを貸すことと、田んぼを売ってしまうことは、できれば最後の最後まで我慢しよう。

周囲の田んぼが、大規模農家(企業)の借地、もしくは所有地になったら、環境なんかよりビジネスが最優先の農業をされてしまう。

繰り返すが日本の農業に大規模単一栽培の農法は適さないし、特定の農薬や肥料の多投により河川の汚染にもつながり、無人ヘリコプターによる農薬の空中散布等も大いにありえる。こういう現実に直面する前に阻止する必要がある。 

その昔、ゴルフ場開発に反対して、立木トラスト運動などで戦った人もいる。

日本経団連は、企業や担い手農家が農地を借りて経営面積を広げやすくするよう貸手農家への支援も求めた・・・今後10年、こういう流れが加速するだろう。

今まで新聞記事を読んでも漠然としか感じなかったが、我が家の田んぼの近くに大規模農家が来て大豆を作るという話を聞いてから初めて、企業や大規模農家への農地集積がいかなる問題を引き起こすか、深く考えるきっかけになった。 

自分にできることは、この問題をブログでしばしば取り上げて問題提起をすること。企業や担い手農家に田んぼが集積してからでは遅すぎる。
 
しかも田舎の田んぼは現在、資産ではなく負債に近くなっていて、売りたい人の方が多い。買う方は二束三文で買えるだろう。貸すにしても借地料も二束三文。

大規模農家に田畑が集積すれば、日本の農業は根底から崩れてしまう。 

21世紀の農業は、企業や担い手農家による大規模農業ではなく、我々のような「有畜小農複合自給」農家こそが求められる。

21世紀は大規模から小規模への時代であり、大規模集積は時代に逆行している。もちろんウインドレス大規模養鶏や大規模酪農も、鳥インフルエンザや口蹄疫のリスクや家畜福祉の観点から、小規模分散飼育(有畜小農)に移行する必要がある。
 


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シイタケ植菌

 

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援農してもらってシイタケの植菌をし、仮伏せをした。

2人で半日では終わらなかった。

1袋が1480円×3袋使用=4440円。

1袋で約40本の原木に植菌できる。

まだ原木が残っているので、少なくとも後2袋は必要。

だから合計で5袋×1480円=7400円の種駒代になる。

去年は1袋だけの植菌だった。


農業をスタートして3年目の頃、シイタケの原木を切る目的で農器具店から6万円ほどでチェーンソーを購入したが、何回教えてもらっても刃がうまく砥げず、数回使っただけで納屋の奥深くに御用済みとなっていた。

その間、集落の墓掃除などで他人が使ってくれていた。

チェーンソーを使うこと自体は簡単でも、刃が砥げず、結局、宝の持ち腐れになっていた。購入した時には簡単に使えると思ったのに・・・。

だから、鋸で原木を切り、自給用だけの目的で細々とシイタケを楽しんでいた。

シイタケをするには、
(1)チェーンソーが使いこなせること。
(2)原木が持ち山等にたくさんあること。
(3)収穫に便利な良い置き場所があること。
(4)収穫期が秋深くと春なので、ワンパック宅配の場合、野菜の少ない3月、4月は送れないので、その時期のシイタケの出荷先も問題になる。

特に(3)が重要な要素だと思う。

直売所なら売れると思うが、採算がいいとは思えない。


シイタケが自分の農業史に再度復活を見たのは、去年からである。Uさんは薪ストーブ用に買われた愛用のチェーンソーを持参してくださる。

今後は毎年2袋(原木は約80本)ほどずつ植菌していこうと思う。

原木は、池の上の葉タバコ跡地の周辺にいくらでもあるが、多くは大木になっており、危険と隣り合わせの作業になるので、それが心配である。

20年前、これらのシイタケの原木がどのようであったか、記憶に残っていない。もしチェーンソーが普通に使いこなせていたら、毎年冬の農閑期も、シイタケに関しても、違った展開になっていただろう。
 


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案ずるより産むが易し

 
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70アールほどの田んぼは集落内の稲作農家に委託していたが、その委託農家が、圃場整備をしている1枚27アールの田んぼ以外は今年から返すと言われ、誰か他に作ってくれる人を探していたが、10キロほど離れた岡山市の人が作ってくれることになり、返却された44アールを委託した。もちろん小作料は無料である。

10キロほど遠方からわざわざ作りに来てくれる。とても助かるが、その方はすでに75才前後なので、5年ほどしか作ってもらえないかも知れない。

地域外の人が集落内の田んぼを作っている例は他にもある。

近くの田んぼでも、今年から地域外の人が作りに来られる。てっきり稲作と思っていたら大豆らしい。田んぼ6枚(合計で40アールほど)に全て、単一作物の大豆が作られるとなると、ちょっと困る。
 
大豆には花が咲く。

花が咲いたらミツバチが飛んで行くだろう。

しかし、出荷作物の大豆は2回ほど農薬散布をするのではなかろうか。

その農薬がネオニコチノイド系なら、ミツバチに影響がある。

少しだったら影響は少ないと思うが、単一の作付で40アールの田んぼに対する農薬の量は少なくはない。

「あまり使わないようにしてください」という権利は自分にはもちろんない。

使うのは先方の自由だから。

とても言いづらい言葉だが、使われる農薬の「種類」と「回数」と「時期」を教えて頂こうと思う。
 
理由を話せばわかってくれると思う。

ミツバチがネオニコチノイド系農薬に弱いこと、ヤギの主食は周囲の田んぼの畔草であること、近くでニワトリを飼っていること、夏の4ヵ月間は蚕に桑の葉を与えるが、蚕は農薬に弱いこと。

前もって教えてもらえれば、対処の方法もあるだろうし、お互いに納得できる点を話し合えると思う。

この40アールほどの田んぼは、去年まではずっと休耕田だった。そして持ち主の2軒の家では、年に4回ほど耕運して草が伸びすぎないように田んぼの管理をされていた。

今年から作ってくれる人が決まり、2軒の家では畔草刈りや耕運の手間が省けて大助かりだろう。自分も44アールほどの田んぼの新たな委託先が決まって大いに助かっているから立場は同じである。

ただ、稲作だったらそれほど大きな影響はないと思うが、大豆の大量作付となると、大豆を好む害虫の発生が多くなるだろうし、それが当方の野菜にかなり影響を与えるような気がする。もちろんその害虫を好む益虫の発生もあるだろうが。

今まではこの40アールほどは休耕田の状態だったので、別にどうという影響は当方の田んぼにはなかった。それが40アールほどの大豆の単一作付となると、近くなだけに影響がかなり出るような気がする。

野菜も心配だが、特に心配なのがミツバチと蚕(桑の葉)である。

そのことを考えると、少し気分が滅入る。
 
しかし、これは時代の流れである。集落内に稲作の委託農家が見つからなくなり、知人や縁故を頼って地域外(集落外)の人に田んぼの管理(稲の作付等)を委託するようになった。

わざわざ当集落に来て作ってくれる人は大規模農家であり、作目は稲作か大豆が多い。


休耕田が多く、風景が損なわれてしまったと常々感じていたが、稲ではなく大豆のような作物を単一に大量作付されるなら、休耕田の方がまだよかったと今になって思う。

しかし、まだ作付もされていない段階で取り越し苦労をしてもはじまらない。「案ずるより産むが易し」という諺もある。大豆がかなり大きくなってからでも遅くない。とにかく一度、当方の状況を話し、先方の話も伺わないと、何も前に進まない。

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休息も無駄もない農業

 
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今日の朝日新聞の科学欄に「たんぱく質づくり・休息も無駄も大切」という記事があった。
 
たんばく質の合成にも休息が必要ー蓄積した異常なたんぱく質を効率的に分解するために必要な仕組みだった。

・・・無駄のない配列を作ったところ、リズムが刻めなくなって、正常な背骨ができなかった。「無駄」な配列は、「生物のリズムをつくるうえでも重要なことがわかった」。 
 

自分の農業には休息も無駄もほとんどない。ヤギやニワトリ等、他の農業者からは無駄と見えるものでも、自分にとっては将棋の駒の一つで欠かせないものになっている。ブログもそうである。

農業はつくづく、休息も無駄も取れないものだと思う。休日もない。これだけ動いても収入は知れている。

やり方が悪い、無駄が多いと即座に言われそうだが、他のやり方に変えることはできない。これが自分の農業だから。

家族4人とも働いているので、自分の収入は少なくても、ライフラインの自動落ち(一部)と冠婚葬祭費と週に1回ほどのスーパーの買い物と散髪代がまかなえれば自分の生活はまわっていく。

それでも、その少しの収入を稼ぐために、休息も無駄もないくらい動いているか、さもなければ寝ている。


年金は63才からもらい始めようと思う。65才からに比べて84万→74万円ほどに下がるだろうが、休息と無駄のある人生に少し早く入りたい。


「言いごとは米櫃(とびつ)から」と昔の人はよく言ったが、20年の農業人生の間にはそういうことも度々あった。それでも「無い袖はふれない」。 
 

まもなく58才になるので、年金がもらえるようになるまで後5年。年金額が少ないとは全く思わない。生活してきたランニングコストや農業収入から考えても。



民主党政権を支持する理由は、50年以上続いた自民党政権に短期間で戻してはいけないという1点で支持し続けている。

TPPに賛成するのも、農協の在り方や、補助金の在り方を変えなければならないという1点で支持している。

野菜産地でも若い後継者はほとんどなく、稲作も若い従事者はほとんどいない。TPPに賛成しても反対しても、時間が早いか多少遅くなるかだけの違いで、すでに日本の農業は崩壊している。TPPに反対して日本の農業を守るというが、いったい誰を守ろうというのだろうか。
 

当地はまだイノシシやシカの密度は少ないが、増え続けている。農業のスタート地点でこの現実を突きつけられたら当惑しただろうが、イノシシが初めて出現したのが17年後だったから、なんとか今の所、対処できている。


輸入した植菌済み原木(ほだ木)などを使ったシイタケの原産地表示について、「栽培期間が最も長い場所にする(長いところルール)」という生産・流通団体の自主ルールをJAS法で義務化する方針を固めた。・・・シイタケの原木が一体どれくらい輸入されているかという肝心の情報が農業新聞には公開されていないが、シイタケの原木も輸入の時代なんだと認識を新たにした。材木の大半は輸入しているのだから、シイタケの原木も輸入した方が安くつくのだろう。

常識的に考えて国産とは、国内の原木を使って、国内で生産されたものとシンプルに捉えるべきと思うが、現実はそうではないようだ・・・。 

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山仕事の労力の7割は「意味のない焼却作業」


しばらく雨が降っていない。だから焼却作業もはかどる。

手順は、
(1)落ち葉や枯れ竹のような着火しやすいものをフゴで集めてきて、新聞紙1枚に火をつけて着火する。
(2)すぐに着火するので、しばらくは燃えやすい枯れ竹や細い枝を投入し、火勢がついたら太い幹も投入していく。
(3)火勢が衰えないように、どんどん投入するが、あまり「大ごや」にすると、瞬間的に風が吹いた時にあぶないので、火勢に注意する。
(4)そのようにして2時間~2時間半ほどぶっ通しで焼き続ける。

のんびりと焼く「どんど」は癒しになるが、このようにぶっ通しで焼くどんどは、常に手には鋸を持ち、足で運んで投入という休みない作業が続く。


山仕事(里山整備)をしても、こんな「意味のない焼却作業」が山仕事の労力の7割近くを占める。ただ「消し炭」は米袋で50袋をすでに超えた。

山の木が売れるようなことは、現在ではほとんどない。

だから誰も、里山には見向きもしない。

里山が昔のように復活するのは100%困難である。風呂焚きも台所のクドで利用することも無くなったから。

山仕事をしても労力だけがかかって、ほとんどカネにつながらない。それでも作業自体はとても楽しい。つまり山仕事は遊びであり快感(癒し)である。

すべての農的行動をカネに基づいたものだけにするのは肉体的にしんどい。農業ではこんな遊び的な仕事も多いから、それが大きな気分転換になるし、脳内活性化にもなる。
自分の農業には遊びの要素が多い。
ハーブ、ヤギ、ニワトリ、ミツバチ、山仕事・・・。遊びながら田んぼの周囲の風景を作っていく。

里山(持ち山)が田んぼのすぐ上にあり、その里山に「日本ミツバチがいた」ことが、里山が遊び場になる原点になった。

一昨年までの20年間は、全く、里山が生かせなかった。つまり、鳥小屋や育苗で落ち葉や腐葉土を少し使う以外は、利用価値ゼロと思っていた。

ミツバチが里山整備の動機付けとなり、里山歩き(1日1回の見回り)の楽しみを教えてくれた。シイタケの原木は単なる副産物である。

ただし、里山が近いことは害獣の出没も多くなるし、自家所有の里山が田んぼと離れているなら、ほとんどメリットは生じないだろう。

農業で稼ぐ能力は劣るが、農業で遊べているのだから、まあ良しとしなければ。

ただし自分の場合は例外的な幸運である。大多数の農業者にとって里山は今後も何のメリットももたらさず、害獣によるデメリットの方が多いだろう。

日本全国の里山の「復活への道」は極めて困難。



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ここは地の果て、新宮か

 
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シイタケの原木を家まで3往復して運んだ。


行ったことがない市でも、興味をそそられる市がある。和歌山県 新宮市。

新宮市は、保守と革新が激しくせめぎあう特異な市に見える。

昨日の朝日新聞に「大逆事件100年 見つめ直す」という記事が載っていた。

大逆事件は1910年、明治天皇の暗殺を計画したなどとして、幸徳秋水ら社会主義、無政府主義者ら数百人が摘発された。このうち12人が処刑された。事件で罪に問われた「新宮グループ」6人の中心地、和歌山県 新宮市。死刑になった大石誠之助はアメリカやインドに留学した医師だった。帰郷してからは貧しい人に無料で医療を施していた。


新宮に関して知っている人物は3人しかいない。作家の中上健次、政治家の二階俊博、大逆事件で死刑になった大石誠之助。

中上健次さんの本は1冊も読んだことがないが、同郷の人である大石誠之助に関しては繰り返し書かれたのではなかろうか。

 
二階俊博議員に関しては、地盤である和歌山県の紀伊半島一周道路(高速道路)建設に関して、新聞をにぎわしたので記憶に残っている。


地図で見ると新宮の目と鼻の先にあるのが那智勝浦。那智勝浦の色川には7年前の2月末に訪問したことがある。色川は都会からのIターン住民が多いことで有名な地域である。

紀伊半島は歴史のある場所であり、熊野古道もある。しかし那智勝浦までは、大阪から特急でも3時間半かかる。
 

新宮では大逆事件の判決直後、不敬な人物を出したことを国に謝罪する大会が計画され、街全体が謹慎する空気になった。遺族にもとんでもない圧力をかけてきた(大逆事件の犠牲者を顕彰する会会長、二河通夫さん)。

「遺族にとっては、権力より、世間の方が怖かったんじゃないか」、「もし誰かが理不尽に攻撃されている時、どっちの側に立てるのか。それが問われているんじゃないかな」(新宮市に住む無期懲役になった受刑者のひ孫)


法的には1967年、最高裁で再審請求の特別抗告が棄却された。

幸徳秋水らの命日にあたる1月24日、参院議員会館の講堂で、「大逆事件 百年後の意味」と題した集会が開かれた。200人ほどが集まり、検察捜査の問題点などを論じ合った。
ジャーナリストの鎌田慧さんは、事件の検事で、後に検事総長や首相を務めた平沼一郎らの捜査を「罪の無い人を陥れ誘導する取り調べ」と指摘。「今も同じようなことをしている」と述べた。
安田好弘弁護士は、政界捜査などでの検察の影響力の大きさを指摘。「大逆事件の意味を理解するなら、今の検察の役割を根本的に見直す必要がある」と主張した。(朝日新聞2月5日)

農業とは全く関係のない記事だったが、大逆事件について書くことが、和歌山県新宮市の大石誠之助さんらの供養になると思った。

1910年のこの事件も、太平洋戦争を止めることができなかった流れの中の1つである。時の権力のなす事に無関心であったり、誤った方に加担したことが、結局まわりまわって何年か後、太平洋戦争で当人や大切な人の命を落とすことにつながった。

人の歴史観はそれぞれであるが、大逆事件から100年を経た今も、この種のことは連綿と続いている。自分が感じたことを自分ができる方法で声に出していきたい。

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ヤギを導入して2周年

   
  
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ヤギをもらってから今日で2周年。随分長い年月が流れたような気がするが、ヤギとの時間の共有はまだ2年でしかない。 


口のある生き物は毎日欠かせない作業があって多少の負担になるが、自分の場合は他に、朝夕の村道の電柵の開閉と、ニワトリの世話があるので、感覚的には負担は3分の1に軽減されている。 

ヤギが空気のような存在になるのを理想にしている。
 
ヤギは自分の農業人生を劇的に変えてくれた。「新しい出荷先」や、「日本ミツバチへの興味」や、「援農の復活」は、すべてヤギがその出会いをセットしてくれた。


子供の頃に家で、黒い使役牛1頭(トラクターが入ってからは単なる肉牛となった)と、豚2頭と、ニワトリを20羽ほど飼っていたので、自分の潜在意識の中にすでに、動物飼育の「伏線」はできていた。2年間の就農準備期間中に、ニワトリを30羽ほど飼おうと決めた。牛に関しても、堆肥の自給の目的で小型種を1頭飼おうと何度か考えたことがあるが、その巨大さに踏ん切りがつかず、飼うところまでいかなかった。ヤギを飼い始めてから、牛はやはり到底、手に負えないと思った。牛の10分の1以下のサイズのヤギでも、食べる木の葉や雑草の量は半端ではない。

昨日切り倒した「モロマツ」を与えたら、よく食べた。当地には針葉樹は少ないが、以前、マツを与えた時に食べたので、モロマツ(クリスマスツリーを飾る木は当地ではモロマツ)も食べるような気がした。

モロマツの葉は燃やす時にパチパチと大きな音が出る。幹は真っ直ぐに伸び、腐りにくいので「稲足(稲を手刈りしていた時代の、はざかけ用の3本足)」に使われた。50年過ぎた今でもびくともせず、トマトの支柱に使ったりしている。

 

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池に来ている渡り鳥のカモは、池のそばの陸地に上がって、腐葉土や腐葉土の下の菌類なども食べているようだ。土手に上がると、驚いて池に逃げ戻る光景に何度か出くわした。

ここの落ち葉をニワトリ小屋の下敷きに使っているので、野鳥のカモの糞とニワトリの接触は多いにありえる。ならば落ち葉を止めて「籾殻」でもいいが、籾殻の上にしばしばカラスが来て米くずを拾っている。鳥インフルエンザの媒介ならカモもカラスも同類だろう。ヒヨドリの糞も青菜の上で頻繁に見かける。

つまり30羽養鶏では、落ち葉や腐葉土、籾殻、青菜を通して野鳥の糞との接触はかなり多い。かといって、ニワトリの健康のために落ち葉も腐葉土も青菜も決して無しでは済まされない。

これらの現実からして、鳥インフルエンザ頻発地域で、20~30羽の家庭菜園養鶏が鳥インフルエンザになぜかからないのか、関係機関は因果関係を明らかにする必要がある。



農業人生はせいぜい25~30年ほどである。

農業に定年はないといっても出荷農業はせいぜい65才前後くらいまでではなかろうか。

現代では、農業は第2の人生として30代からスタートする人が多い。学校を卒業してすぐ、もしくは20代でスタートする(できる)人は少ない。

35才でスタートすれば、60才までなら25年、65才までなら30年の農業人生でしかない。35才の時には遠い先のように見えても、過ぎ去ってみればあっという間である。

言いたかったことは、農業人生は長くて25年もしくは30年しかないと考えて、その年数で割って1年あたりの減価償却金額を計算して「設備投資」をする必要があるということ。

300万の初期投資なら、25年だと1年あたり12万円、30年だと1年あたり10万円の経費が「目に見えなくても」かかっている。

10~12万を農業で稼ごうと思ったら大変である。自分の場合は1ヵ月間では到底稼げない金額である。

農業を始める頃にはどうしても「気が大きくなる」。そして就農のために貯蓄に励んできたので、スタートの時には比較的、カネの余裕もある。

農業に投資したら300万などあっという間になくなる。

投資は投資を呼び、機械は機械を呼ぶ。

井戸を掘れば、エンジンポンプやホースやガソリン代も別途必要になる。

ヤギを飼えば、小屋代や放牧場のメッシュ(鉄柵)代や首輪代や鎖代や杭代やフック代で少なくとも5万円はくだらない。

極めて不器用なのでハウスは結局建てれなかったが、普通だったら2~3年のうちに1棟くらいは立てている。

建てれなかったことで農閑期が必然的に生じ、
8年目の農閑期・・・百姓塾の看板作りの構想と依頼
9年目の農閑期・・・百姓塾の公民館営業等
10年目の農閑期・・・ドラム缶炭焼き
11年目の農閑期・・・パソコンの習得
12年目の農閑期・・・大工さんに依頼して台所の改修等
13~15年目の農閑期・・・ミニコミを毎年小冊子に作成


下手な設備投資なら寝ていた方がまし。

設備投資や機械購入が少なければ、

農業経費のランニングコストが比例して少なくなる。

規模が小さければ小さいほど農業が癒しになる。

無理して稼ぐ必要も迫られない。

盗難の心配も少ない。

農業を止める(リタイアする)決断が自由に決めれる。

何も持たないことはそれだけ自由度も大きい。 


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キンリョウヘン 春の装い

  

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日本ミツバチを誘引するフェロモンを出す「キンリョウヘン」という東洋ランを、春の太陽にたっぷりあてるために、竹藪のそばの半日陰の場所から今日ここに出した。

去年の春にスロー人さんからもらった1鉢と購入した1鉢を、ミツバチの分蜂期が終わった5月末に、14鉢ほどに株分けしておいた。

株分け後は1週間に1回ほど水やりをするだけで放任しておいた。鉢の土は山の腐葉土を入れ、深植えにならないように注意して、周囲に焼却灰をふっておいたら14鉢のうち12鉢が活着した。

東洋ランは購入すれば1鉢が3000~4000円ほどする。ただ株分けが簡単で1年でこれだけ増やすことができた。ただし細かく分割すると株が鉢いっぱいにおごる翌々年まで花芽がつきにくいらしい。だから今年、花が咲いてくれるかどうかわからない。

まだ寒いので、引き続きポリの2重トンネルをかぶせた。分蜂が始まる4月上旬頃に花を咲かせようと思ったら2月上旬頃から暖かくしておく必要があるらしい。



山仕事 12回目

今日の午後、12回目の山仕事をした。大木の2本のクヌギと1本のモロマツを倒し、柿の木を強剪定した。

大木を倒す場合、太い幹が地面に横倒しになることは少なく、枝が4つ足のようになって宙に浮く場合も多い。こうなるとその後の作業が危険を伴う。圧のかかっていない枝を切り落としたり、ロープで引っ張ったりしながら、小刻みに分割していく。熟練した人でないと、簡単にはいかない。

柿の木はいつ植えたのか知らない苔むした老木であり、田んぼのシンボルのような木だったが、ここ4年ほど、虫害の多さとカラスの食害でほとんど口に入らなかったので、背丈ほどの高さまで強剪定して、木を若返らせることにした。

「畔草」と「山の木」は50年ほど前までは「奪い合い」だったが、今は「譲り合い」になっていると、Uさんが面白い言い方をされた。畔草は牛にやるために、山の木は風呂焚きや土間の台所のクドで毎日使っていたので「田んぼで無意味に焼却」などありえなかった。池の土手草などは区画ごとに値段が決められていたらしい。

人糞尿も50年前までは貴重な肥料だったが、現在は産業廃棄物であり、それを処理するために莫大な金額が必要になった。個人の家庭においては100万円ほどの支出を伴うトイレの改修が必要となり、公共では下水道という莫大な費用を投じることとなった。そしてこの下水道は道路の陥没をまねいたり、50年ほどのサイクルで改修工事が迫られるなど、未来への大きな負債になり、地方公共団体の財政破たんの原因にもなっている。
 
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半月に1回の巣箱の内見

 

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2月3日、今日は節分。穏やかな陽気の1日だった。今日のよき日に、半月に1回の巣箱の内見をした。

数日前から、今回の内見が越冬の天王山だと思っていたが、どうやら越えてくれたようだ。この巣箱は、巣くずはたくさん落ちていたが、ミツバチは1匹しか死んでいなかった。巣くずを引っ掻き棒でかきだして掃除している時に、中からシャーという威嚇音(集団で羽を震わせて大きな音を出す)も聞こえた。

  
  
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こちらの巣箱は、巣くずは少なかったが、ミツバチは25匹ほど死んでいた。巣くずの中では5ミリほどの巣虫の幼虫がたくさん動いていた。こちらもシャーという威嚇音は聞こえた。
巣虫の幼虫はいつ生まれたのだろうか。サイズから考えて1月上中旬頃に生まれたように思う。

どちらの巣箱も、掃除している時に見張り番の蜂が数匹攻撃してきた。この1ヶ月、巣門の出入りを見たことはなかったのに、こういう時には出てくる。だいぶエネルギーを使わせてしまった。

前回の内見の時にスロー人さんが、「越冬中の巣くずは、ミツバチが巣をかじって出ています。巣くずの少ない群の方が蜂数が少なく消滅の可能性が高くなります」というコメントをくださったので、下より上の巣箱の方が強群なのだろう。越冬中の巣は、ミツバチと巣虫の両方がかじっているような気がするが・・・?

なお、上の巣箱は採蜜をしなかった巣箱で、下の巣箱は採蜜をした巣箱である。


1月は例年になく寒かったが、保温(麻袋等をかぶせる)のようなことは何もせず、砂糖水のようなエサも与えなかった。2箱だからしようと思えばできたが、巣箱が増えた時のことを考えて、スパルタ飼育を選択した。

今日の内見の結果はうれしかった。ただ、1月の寒さの影響が出てくるのは、すぐにではなく2週間後の2月中旬の可能性もあるから、次回の内見で目安がつくだろう。



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韓国の口蹄疫は殺処分が300万頭を越し、鳥インフルエンザも蔓延しており541万1483羽が殺処分対象となった。

むごい!

家畜保健所、酪農大学校、農業大学校、農学部教授、獣医、関係機関の方たちは「声を出して」、飼い方の誤りを指摘すべきだ。

飼い方が農業的ではなく、あまりに資本主義的すぎる。


韓国の場合、昨年11月末以降の口蹄疫発生件数は2月2日現在で142例に上り、殺処分対象は302万4661頭となった。このうち豚が287万6568頭(飼養全頭の28.1%。牛が14万8093頭(同3.9%)

高病原性鳥インフルエンザは、2月2日現在で40事例が確認された。243農家の541万1483羽が殺処分対象となった。
5411483羽÷243農家=22269羽

豚と牛に関しては1軒あたりの平均飼養頭数が明らかでないが、ニワトリは1軒あたり22269羽も飼っている。

口蹄疫や鳥インフルエンザの脅威に対して、大規模飼育はあまりにリスクが大きいし、残酷過ぎる。いかに採算や効率が劣ろうとも、家畜福祉の立場にのっとった飼育をしないと、これでは牛や豚、鶏のアウシュビッツも同然である。

こういう状況に対して、なぜ関係機関の人は声を発しないのか。

権力にへつらうのか、身の保身のためか、それとも他人事か。

新聞も恐怖をあおるだけの記事である。口蹄疫や鳥インフルエンザに対して、家畜福祉の立場からの論述記事は見当たらない。

我々のような、20~30羽を飼う家庭菜園型養鶏や、1~2頭を飼う家庭菜園型ヤギ飼育農家が知りたいことは、鳥インフルエンザや口蹄疫が発生している近くでの家庭菜園型養鶏やヤギ1~2頭飼育農家の被害の状況である。

新聞に載らないということは家庭菜園型養鶏は被害をほとんど免れている。それとも20~30羽養鶏など、今時誰も飼っていないとでも言うのだろうか。

ヤギの1~2頭飼いは、「癒」しと「ミルク」と「少しの雑草処理」と「少しの野菜残渣の処理」で、最近は少しずつ増えているようだ。だから、口蹄疫が発生した近くでの1~2頭のヤギ飼育農家の状況も必要になる

我ら、時代の最先端の飼い方をしている者が知りたい情報が新聞に出てこない。この国の農業関係者の怠慢と言える。 

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疑似体験だけで十分満足できるブログ


昼に食べるものがなかったら、ラーメンか即席のカレーを食べることもある。つまりそれらを常備している。

夜はダイコンとタマネギとキクイモに市販の練り製品を加えた「煮物」をしばしば作る。

農業と同じく料理も、20年間、ほとんど進歩していない。どちらも腕を上げる必要に迫られなかったのだろう。

よく作るものに「ホウレンソウのおひたし」と「ダイコンおろし」がある。ホウレンソウのおひたしは茹でるだけだし、ダイコンおろしはするだけだから誰でもできる。

それでもしょっちゅう作れるのは農家の特権である。朝食べても昼食べても夜食べても、いつ食べてもおいしいので、今の時期は頻繁に作っている。

料理の腕が上がらなかったのは、作ってくれる人がいたからであり、農業の腕が上がらなかったのは、自分なりに満足するものができた(こんなものだと思った)からだろう。

料理に関しては将来、腕を上げなければならない現実に直面するかも知れない。1人暮らしになったら否応なしにバランスよく作る必要が出てくる。

グルメではなく、外食もほとんどせず、野菜が中心の質素な食生活をしているが、Mのランチ(食べ歩きブログ)や、生まれる前から不眠症(料理・飲食店ブログ)を見るのは好きで、毎日、疑似体験で堪能している。

農業も、「疑似体験だけで十分満足できるブログ」が理想である。


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農業は6次産業化でなく4次産業化がベスト

 

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伐採後の細枝は放牧場の中で焼いている。その場合、ヤギがいると都合が悪いので、ヤギを外に連れ出してから焼く。

今朝はあまり霜が強くなかったので9時半頃には外に出すことができた。


ワンパックの時にはあまり感じたことはなかったのに、直売所に出荷するようになってからつくづく「秋冬作では稼げない」と痛感させられた。

秋冬作は現在、ダイコンとキクイモしか出せれていない。

そして今後の秋冬作をシミュレーションしてみても、1月、2月に出荷できそうなのはダイコン、キクイモに加えてニンジン、サトイモの4種類だけである。

12月末まではレタスとシュンギクが出荷できても、年明け以降は寒さで傷みやすくなリ、出荷しづらい。

他の秋冬作は不得意が多く、直売所には出せない。


また、根菜類は「洗う」必要があるので、出荷にやたらと時間がかかってしまう。

春夏作では洗う必要のある野菜はなく、収穫や袋詰めのスピードも早い。

ワンパック宅配では秋冬作でも洗うことはほとんどない。根菜類を洗うと日持ちが劣るから。


つまるところ、春夏作で売上を伸ばすしかない。春夏作は去年の経験から、エンサイ、ツルムラサキ、青シソ、スイートバジル、ピーマン、オクラの6種類を主体にする。


直売所に出すようになってから、自分はワンパック向きだとつくづく思い知らされた。直売所は百円前後の単価をつけることが多いので、50袋出してそれが全部売れたとしても、100円×50袋=5000円。販売手数料として15%引かれるので、差引4250円。ワンパックは通常、中身2400円+送料800円=3200円ほどで年間を通して一定にしているので、ワンパックを2個送れば、直売所で50袋売るより収入がよい。
 

農業者によって向き不向きがあるかもしれないが、ワンパックより直売所の方が出荷のハードルは高い。理由は、
(1)直売所の場合はどうしても洗う必要がある。
(2)他人の野菜と外観や単価を比較される。
(3)ワンパックなら新聞紙でよいが直売所は袋詰めが必要。

ワンパック(業務用と個人用)が減っていた時に、直売所出荷を紹介してもらったので、主体を直売所出荷に移したが、1年余り経過して、利益率はワンパックの方がかなりいいと思う。しかし年齢的にワンパックの営業(業務用は電話営業、個人用は営業方法がないので口コミ頼りだった)はもうできない。

直売所に出すようになって改めて、ワンパックの大きなメリットに気づいた。

直売所出荷に依存せず、直接の販路を持つことは、ちょっとした営業努力(電話営業等)で可能なので、まだ40代ならぜひともトライする価値がある。

6次産業化など「まやかし」であり、農業は4次産業化(自分で作って自分で売る)が最もいい方法と思う。



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


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