あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

農業崩壊は自由化(TPP)以外の問題にある

99歳の日野原重明さん(聖路加国際病院理事長)が、「老人が若々しい新老人でいるためには、何歳になっても、今までやったことのないことに挑戦することが大事なのです」と新聞に書いていた。

つまり、何かに興味を持つことだが、大都会にいては(自然からかけ離れた状態で住んでいれば)、興味の対象は、さほど増えないような気がする。

農業をしていたら、それに付随するいろんな興味が不思議と湧き出てくる。

田んぼ訪問、景勝地訪問、見知らぬ土地の訪問(山村のドライブ)、棚田めぐり。


都会だったら、何かに興味を示したら、とたんにカネの心配が発生するように思うが、田舎だと、あまりカネを使わずに、上記のような楽しみが持てる。ガソリン代と缶コーヒーと昼飯代くらい。

そんなこと面白くもないという人も多いだろうが、全く面白くなくても、自分を何か夢中になれる環境におくためには、出歩く必要がある。
 
それはたった1人でできるし、1人の方が楽しめる。

最初から興味など誰もないと思う。何かやっているうちに残ったものが、自分にとっと興味があるものだろう。


楽しみや生きがいは結局、自分で見つけるしかない。

農業ばっかりせずに、今から、そういう視点で動くことが大事だと思っている。その方向が決まったら農業を止めてもいいと思う。止めてから探し始めたのでは、数年が無駄になる。そのためには半農半Xくらいに持っていく必要があるが、現実は厳しい。


定年後に何をするかは、定年前5年ほどで方向付けをしておく必要があるように、農業を止めてから何をするかは、止める5年ほど前から、経済的な問題も含めて関心の方向はある程度固めて置く必要がある。
 
えらそうなことを言っているが、自分のやりたい方向が決まっているわけではない。決まっても、カネがないからすぐには実行できない。どうするかを今後3~4年、考え続けていきたいと思う。
 
いずれにしろ、何かに無理やりにでも関心を持つようにしむける必要があるだろう。 
 


TPPはいろんな意見の対立で前に進まないと思う。

それなら日本だけ外れて、現状のままで行った方がいいのかというと、多くの人はそれに反対するだろう。

補助金をもらってきた人や組織の既得権益を打破することは難しいが、この国の過去40年ほどにわたる補助金のあり方が、日本の農業を崩壊に導いたことだけは事実である。

長く日本の農業は、自民党、農水省、農協が三位一体だった。

その失政が現在において表面化している。


農作物を関税なき完全自由化にしたら、大多数の日本人は購入する上での選択肢が増えるし、貧乏人は大助かりである。


稲作などすでに損得抜きでやっている人も多いから、自由化されようがされまいが、時間の問題で稲作は放棄されていくと思う。山ぎわではすでに、イノシシの被害により稲作を放棄する人も増えている。


今TPPに反対しても、近い将来、これではいけないという人たちが、民主党からも自民党からも出てくる。自由化は早い遅いの違いはあっても、いずれせざるを得ない状況ではなかろうか。 
 

自給率が下がることがそんなに大きな問題だろうか。輸入野菜が途絶えたら、国産も高止まりして、結局、貧乏人は手も足も出ない。そんな自給率など何の意味もない。いざとなったら自分で作らなければならなくなる。国内の自給率など何の意味もない数値である。


とにかく、農業の衰退を打破するには、完全自由化して既得権益を崩すことから始める必要がある。自由化が農業を崩壊させるのではなく、現状を続けることが農業をますます崩壊させる。


害獣の問題、里山の荒廃の問題、マツ枯れやナラ枯れの問題は、自由化とは何の関係もない。これらの問題を解決するには、補助金のあり方を変え、ベーシックインカム型の補助金にして、1人1人の生き方を変えていくしかない。


農業崩壊は自由化以外の問題にあるのに、さも自由化が問題のように置き換えている。


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今日のミツバチ

 
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今回は13日間で81匹。相変わらずペットボトルの捕獲器はすさまじい威力を見せてくれる。3つ仕掛けているうちの1つには42匹も入っていた。

砂糖・・・・・・・・・・・・大匙4杯ほど(ジョウゴで入れる)
グレープジュース・・180cc(約1カップ)
水・・・・・・・・・・・・・・180cc(単に増量のため)
酢・・・・・・・・・・・・・・50cc(酢が入るとミツバチが入らない)
酒・・・・・・・・・・・・・・50cc
イチジクの実・・・・・ひとかけら(果実なら何でもよい)
 
ペットボトルは目の高さの木の枝に針金で吊り下げている。針金だと蟻の侵入が少し防げる。


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曇天にもかかわらず、2つの巣箱はミツバチの出入りが多かった。アクシデントがない限り、この2群は越冬してくれると思う。スムシの被害も少ない。

スズメバチよりスムシの方が脅威と思う。

スズメバチは相変わらず多い。今日もラケットで1匹仕留めた。ペットボトルの捕獲器に入った瞬間にも今まで何回か出くわしている。その時には走って近付き、ペットボトルを揺らすと液の中に落ちる。たまに、入っても逃げだすのがいるので、入った瞬間に遭遇したり、ペットボトルの中で飛んでいるのを見かけたら、急いでペットボトルを揺らす。

  
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画像は鮮明でないが、ミツバチはレタスを好む。まだミツバチをゲットしていない時から、なぜレタスにミツバチが飛んで来るのか不思議に感じていたが、今もその疑問は解けていない。レタスに花は咲いていないので密や花粉を求めてではない。水分が取りやすいのだろうか?


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池の土手のセイタカアワダチソウにミツバチのチェックに行ったら、今日はこの密源にミツバチの羽音がかなりしていた。

ミツバチを写そうと思ってタイミングを狙っていたら、瞬間、カマキリに捕まえられた。ミツバチは動きが俊敏ではない。逆にカマキリは動きが鈍感に見えて瞬発力がある。セイタカアワダチソウの葉が保護色となり、カマキリが狙っているのに気付かなかったくらいだから、もちろんミツバチも気づかなかったのだろう。
  


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夏にほとんど雨が降らず、長く渇水状態だったのに、今年はフェイジョアに数年ぶりに実がついている。収穫期になると落下するので、それを拾う。まるでクリ拾いに似ている。

味はパイナップルのようなトロピカルフルーツの味がする。ただ、台風や大雪で、太い枝でも折れやすいのが欠点だと思う。

    
   
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裏作、表作があるのかも知れないが、ユズとキーウイは今年も結構、実をつけている。ハッサクも同様。ただ、キーウイだけは夏に何回か水やりをした。

フェイジョア、ユズ、キーウイ、ハッサクはカラスが狙わないのが最大の長所である。

カラスがこんなに増えたのも、ここ45年ほどのことである。小学校の頃までは、童謡に出てくる「七つの子」と同じようなイメージをカラスに持っていたのに。

原因は、3キロの小学校の通学路の田んぼの中ほどに「し尿処理場」ができたことと、各集落にゴミステーションができたことがカラスの一大増殖の原因と思う。

40年ほど前までのし尿は、どこの家でも大切な肥料として田んぼに施していた。

ゴミステーションができるまでは、ゴミは各家で燃やしていた。ゴミ焼きが禁止になってまだ15年にもならない。

生ごみは田舎では、使わない田んぼの一角や果樹の根元等に捨てている家が多い。

七つの子(ななつのこ)

からす なぜなくの からすはやまに かわいいななつの こがあるからよ
かわいい かわいいと からすはなくの かわいい かわいいと なくんだよ
やまのふるすへ いってみてごらん まるいめをした いいこだよ

今のカラスはイノシシやシカに匹敵する害鳥である。  
  


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今年挿し木をした桑がこんなに大きくなった。桑の成長は早い。桑の木は現在14本なので、50本ほどに増やしたい。

蚕は桑の葉しか食べないというのが、とてもストイックに感じる。しかも、繭から羽化した後は全く何も食べず、羽化して交尾して次の世代を残すと、役割を終えたように1週間ほどで死んでしまう。何というけなげな運命を背負っているのだろう。人間の改良のなせる技なのだろうか。
 
    
    
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この冬の間に収穫する野菜の定植は10月28日頃までに終える必要がある。11月に入ってからの定植は翌春どりになる。

11月10日過ぎ・・・極早生タマネギの定植 
11月12日頃・・・エンドウ、スナップエンドウ、GPの種蒔き
11月15日頃・・・春キャベツの定植
11月20日頃・・・早生タマネギ、中晩生タマネギの定植
11月5日~11月20日・・・レタス類の種蒔き(春先に定植)
合計面積は、135幅の畝で35メートル×4列。2アールほどである。毎年、春夏作のツルムラサキ、オクラ、ナスビ、ピーマン等を片付けながら、その後作に植えている。

              
 
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里山


家人の実家のヨウス(籾すり)の手伝いに行った。毎年1回のことであるが、玄米を入れた袋の紐を結ぶのがどうも苦手である。

他のいろんな「紐結び」も、何回教えてもらっても覚えれない。

農業の現場では「紐結び」が必要になることが多いのに、どうしても覚えれない。


義父によると、今年は米1俵の値段が去年に比べて4千円も値下がりしているらしい。これでは全く採算は合わないだろう。義兄が稲作の跡継ぎはしないというのも、この値段だとうなづける。1町7反(170アール)作っても、その年の減価償却費も出ない(払えない)のではなかろうか。

稲作は本当に機械代が高くつく。 
 


ナラ枯れ

ナラ枯れの問題は農業新聞には今まで何度も取り上げられてきたが、朝日新聞で見たのは今日が初めてである。

ナラ枯れの問題を共有できる人は少ない。

自分にとってナラ枯れは大問題である。マツ枯れ以上の大問題である。
 
ナラ枯れが発生したら、所有の里山は崩壊してしまう。


里山の荒廃はいろんな被害を相乗的に勃発させている。 


50年ほど前までは、稲秋が終わると、集落の人は皆、競争のようにして山に入ったという。そして地肌をなめるくらいきれいにしていたという父の話。それは57才の自分にもかすかな記憶に残っている。

まだ小学校に上がる前の頃、祖母に連れられて山仕事に行った記憶がある。遠方なので昼には帰らず「飯ごう炊飯」で、箸は「赤ん棒」という木の枝を使った。

小学校2年か3年の時に我が家に初めてプロパンガスが入った。それまでは台所の土間に「クド」があり、クドでご飯を炊いたり、おかずを作ったり、お茶をわかしたりしていた。

風呂はもちろん五右衛門風呂だった。


里山が放棄されたのは、集落の家々に「プロパンガス」が普及してからのことである。

それまでは、クドや風呂焚きのために「焚き付け用の落ち葉」、「風呂焚き用の下刈」、「クドに利用する割り木」は、冬の間に「里山から調達」しておく必要があった。

つまり11月中旬~3月中旬頃までの冬場の4ヶ月間の山仕事で、1年間分の「焚き付け用の落ち葉」と「風呂焚き用の下刈」と「クドに利用する割り木」を各家の軒下に保存したのだった。我が家にも軒下に落ち葉置き場があり、下刈や割り木も並べてあった。


「45年ほど前」を境に里山が放棄されると、

マツタケが生えなくなった。

県北ではイノシシが出没するようになった。

その後、マツ枯れが発生した。

そしてナラ枯れの発生が岡山でも確認された。


もう一度、里山に手を加えることができるだろうか。

すでに里山の利用価値はほとんどなくなっているのに、今さら、どうしようというのか。


今の自分は、

時々、腐葉土を取りに行く。

時々、落ち葉を取りに行く。
 
ヤギの餌に木を切って来る。

それだけ。


10年後の里山を考えたら、この国の未来が見える。

無残に倒れて放置されたままのマツやナラ。

山ぎわの田んぼは害獣が昼夜出没して、稲作も野菜も放棄された。

クマもイノシシと同じように進出して、物騒で昼間でも里山を歩けなくなった。

そのためグリーツーリズムはできなくなり、森林セラピーも危険でできなくなった。

秋になっても紅葉は少なく、春になっても芽ぶきは少ない。 
どうしたらよいのか、里山

どうすることもできない、里山

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農業者一人一人がTPPに対して発信する時である

   
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農業をやめて他産業に従事することは比較的簡単なのに、他産業から農業に転身することはきわめて難しい。

田んぼがない、指導者が身近にいない、害獣が出る、作ることより売ることが難しい、農具や物置が必要、天候に影響されやすい。

年80万円ほどの年金型(ベーシックインカム)で支援しないことには、現役世代が農業に新規参入するのは難しい。
そして、こういう支援なしには、里山も農業も過疎問題も雇用も解決に向かわない。
 
今の農業補助金では、農業の衰退を加速するだけ。特定の農業者や法人への補助金集中から、浅く広く平等なベーシックインカムに移行する必要がある。 
 
既存の大規模農業者(集落営農)に毎年800万円を支援するなら、10人の農業参入希望者に80万円ずつ支援した方が未来志向である。

農業協同組合の歴史的役割もすでに終わっている。



昼間の1時間の昼寝は夜の2時間の睡眠に匹敵する。
 
昼間の1時間のブログは夜の2時間のブログに匹敵する。
昼間脳と夜間脳は違うような気がする。

ブログは夜だけでなく、あいた時間を小刻みに利用して、ただの30分でも昼間にツイッター風に打って残しておくと、夜が随分と楽である。ただ、言うは易し行うは難し。
 
昼に昼寝とブログの両方をしたら、農作業の時間などない。  

 

TPPに対して農業新聞は連日、批判や反対の嵐である。今日も、国民新党の亀井静香代表と、社民党の福島端穂党首が「日本の農業や地域が壊滅的な打撃を受けるのではないか」と反対する考えを示したと書いてあった。 


多くの専業農家はあまりTPPの影響は受けないと思う。すでに地域の直売所やスーパーの産直に活路を見出しており、これらの地域の人たちは「地産地消」の観点から輸入農産物の価格にはさほど影響されずに、少々高く感じても、地元産に手を伸ばすだろう。

従来通りの補助金を続けるなら、ますます農業は衰退する。

莫大な補助金を投下しても明細が明らかにされず、補助金を投下した効果の検証もない。

TPPに参加すれば、消費者はもちろんのこと、生産者にもかなりの恩恵がある。地場産は逆に脚光を浴びるだろう。

TPPに参加し、戸別所得補償も合わせて従来の補助金のあり方を抜本的に見直すべきである。


食べ物はある程度は個人が自給(プランター等でも少しは自給できる)すべきものである。

大規模農家や農業法人や認定農家は、経済至上主義の農業をせざるをえない。里山や環境には何の貢献もしない。

TPPに反対していたら、諸外国からとり残されてしまう。

こんな鎖国主義を今後も取り続けるなら、農業以外の産業も崩壊する。

ただ、北海道農業だけはTPPの話が進めば大きな影響が出るだろう。先日の選挙で民主党が負けたのは、「政治とカネ」よりも首相のTPPの発言が影響したと思う。

それでもTPPに参加する必要があると思う。

農業者の一人一人がTPPに対して発信する時である。政治的無関心ではいけない。 


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銀色の朝

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夜が冷えたら、朝の田んぼは銀色に輝く。冷えれば冷えるほど朝の美しさが増す。

 

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スーパー内産直の今朝の出荷。エンサイ、ミニレタス、シュンギクの3種類を出した。ほとんど売れる。紹介してくださったKさんに感謝しなければ。

サトイモとニンジンの失敗で秋冬作のワンパックは送れなくなったので、産直が出せるのはありがたい。

 
  
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相変わらず、巣クズが異常にたくさん落ちている。巣虫が食べて落としているのか、それともミツバチが落としているのか。多分、巣虫だろうが、どうすることもできない。1~2日に1回、コンスタントに掃除してあげるだけ。



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こちらの巣箱は上記の巣箱ほど、巣クズは落ちていない。上記の巣箱より蜂の数もかなり多い。 

重箱の中は画像のように、1箱ごと対角線に竹の棒を渡しているだけで、中はずんどう。竹は巣落ち防止のため。


  
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この巣箱は、蜂の出入りが多かったので、掃除ができなかった。夕暮れに上がったら出入りは少なくなるので、どの巣箱も掃除ができるが、イノシシやシカがいるので物騒で上がれない。


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上がったおりに1匹、ラケットで仕留めたが、スズメバチの飛んでくる回数は少なくなった。ペットボトルの捕獲器も毎週交換しなくてもよく、今のは9日目。
 

  
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昨日、出荷の帰りにパンジーと葉ボタンの苗を買い、鉢にメタン菌液肥を施した。

肥料あたりするかなあと心配しつつ、今日夕方に植えた。門松とかは立てないので、正月の玄関用。

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20年後・・・ 他人事

もう30年以上、マツタケなど口にしていない。 

当地にマツタケが生えない理由は、
(1)マツタケが生えるには、アカマツがなければならないが、松枯れ病が発生した。
(2)下草刈りと落ち葉かきをしなくなったので、マツタケの生える環境が整わなくなった。
(3)開発でマツタケ山が少なくなった。  
 


クマはイノシシと違って、人間に対して攻撃的なようだ。クマがイノシシのように増え続けたら、昼間でも里山に入るのは危険である。

クマに電柵は効くのだろうか。

イノシシ、シカ、サル、そのうえクマまで出没したら、もう山村には住めない。農業をしようにも、作った作物は野菜であれ、稲であれ、果樹であれ、片っぱしから食われてしまうだろう。

どこかの市長が言っていたが、もしオオカミが人間を襲わないのなら、北米のオオカミを導入するしか手のうちようがなくなるのではなかろうか。まんざら無謀でもない。外来種のアライグマやヌートリアはたった30~40年ほどの間に爆発的に増え、農作物に甚大な被害をもたらしている。

アライグマは北米原産。70年代にテレビアニメの主人公になり、人気が出てペットとして輸入された。それが逃げたり、捨てられたりして野生化した。

毛皮用に輸入された南米原産のヌートリアは、近畿や中国地方を中心に分布を広げている。

その他、トマトなどの受粉に用いられるセイヨウオオマルハナバチは、温室から逃げ出して在来種の巣を乗っ取るなどの問題が生じている。
(以上、朝日新聞10月22日)
 
当地ではヌートリアの被害に困っている農家が多い。



パプリカ栽培大型ハウス


株式会社「ベジ・ドリーム栗原」が宮城県栗原市にパプリカ栽培の大型施設を造り、10月から本格的な出荷を始めた。

土地を含めた施設の総事業費は約23億円。うち11億円ほどは「強い農業づくり交付金」など国の補助金で賄った。

常勤の社員は5人で、従業員はパートなど40数人。収穫を待つ赤や黄色のパプリカを見ると、まるで工場のようだ。
(農業新聞10月24日)

農業補助金はこういう方向に使われていくのだろう。

4.2ヘクタールの大型鉄骨ハウスで週年栽培を行うようだが、これで社員はたったの5人。「雇用創出」には程遠い。「まるで工場」ではなく「言うまでもなく工場」である。

いずれ野菜は工場で作らないと、害獣の出没で露地では作れなくなると思う。



日本ミツバチと西洋ミツバチ

ミツバチと言えば西洋ミツバチのこと。西洋ミツバチは巣箱の移動ができるので、果樹園等で受粉作業に用いられるし、とれる蜜量も日本ミツバチの5倍以上。ミツバチの大量死問題は西洋ミツバチの話。西洋ミツバチと日本ミツバチでは、大規模農業と小さな家庭菜園ほどの開きがある。

森林のミツバチである日本ミツバチが近未来に最も憂慮すべき事態は、「クマの増加」と「ナラ枯れ」の2点。これが生じれば壊滅に向かうかも知れない。当地の雑木林の多くは「ナラ」に属する。
 
「ナラ」とはブナ科コナラ属の木のうち、落葉性の広葉樹の総称で、種類は、ミズナラ、コナラ、カシワ、ナラガシワ、クヌギ、ウバメガシがある。 

ナラ枯れが始まれば「農薬の空散」があるかもしれない。空散が始まったらナラ枯れの前に日本ミツバチは減ってしまうだろう。
 

クマは蜂蜜が大好物である

クマがイノシシと同様の増え方をするなら、10~20年後には、県北から南下してくる。発生現場と直線で30キロほどしか離れていない。


ナラ枯れはマツ枯れより被害はもっと甚大になる。それは木の量がマツよりナラの方が圧倒的に多いから。

近未来の現実を想像すると、「ベーシックインカムで里山へ」という流れは、クマによって阻止されるかも知れない。

20年後・・・   他人事


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金子美登さんの田んぼと著書


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田んぼから帰ったら、早、パソコンの前に座った。ある種の「依存症」だろう。まあ、酒やパチンコの依存症より良しとするか。

雨の降り始めは農作業ができても、雨後にすぐできる農作業は少ない。それでも村道の電柵の開閉があるので、天候にかかわらず、まず田んぼに出る。

遠くからヤギが前足を竹にのせ身を乗り出して出迎えてくれるし、ミツバチも待ってくれている。鶏は用心しないとオンドリがすぐ飛びかかって来るのであまりかわいくない。


ヤギにツルムラサキを与えた。10月下旬になるとツルムラサキは茎が固くなるし、レタスやシュンギクが出回るようになると購買力が落ちる。エンサイはホウレンソウが出回る11月中旬頃まで出せる。

昨日の雨はいい雨だった。雨脚が強すぎもせず、雨量も多くなかった。レタスにはこの時期の多量の雨はよくない。


朝刊をさらさらとめくる。一冊の本を読む通す時間はほとんどないが、新聞なら欠かさず読める。今日のブログネタになりそうな記事をピックアップする。

高校巡礼1500校を達成する「エレキの神様」寺内タケシ(71才)。9年前に大腸がんになったが、元気そのもの。66年になった「エレキ道」に終わりはない。(朝日新聞10月25日、「ひと」)

ボクも「ブログ道」を極めなければ。


朝日新聞社説「クマの大量出没、人と動物、共生の回復を」・・・現実問題として無理だと思う。すでに里山は放棄されているし、放棄されたから、山の木の実も減少した。もう一度人間が里山に戻るには、世の中のシステムを変える必要がある。資本主義の次の経済システムとして、権利としてのベーシックインカムで自給自足主義が可能になるなら、多くの人たちがもう一度里山に向かうだろう。

ホームレス歌人、公田耕一さんが投稿しなくなった朝日歌壇は、クリープのないコーヒーのようなもの。


補助金をめぐり不正受給や不適切な使用が相次いで発覚した国の芸術・文化への支援。19日には高木義明・文部科学省が会見で「支援のあり方を根本的に変えることで、不正をなくす固い決意を示していきたい」と述べた。
芸術支援に関する現行制度の問題点は、補助金を使った結果への評価がきちんと行われていない点にある・・・。(朝日新聞10月25日)

農業も同じである。補助金のあり方を根本的に変えるべきだ。特定の農業者や集落営農や農業法人への補助金は、生物多様性や里山整備には何ら寄与しない。

自給率に関しても少数の精鋭農家や農業法人に依存して、その人たちに支援を集中するのは危機(飢饉や輸入の途絶)に対しては役立たない。食はある程度は一人一人が自給で防御するしかないと思う。

上記2つの観点から、補助金のあり方を根底から変える必要がある。

現在の各種農業補助金はEU(欧州連合・ヨーロッパ25ヵ国)のようにすべてネットで公開して議論される必要がある。


「シュウカツ(就活)」はどこかおかしい。学生時代の最終目標が大学受験なら、社会生活の最終目標は、大学卒業時の「シュウカツ」なのか。

数年前までは、一流企業に入社しても3年内に、3人に1人は離職していると、新聞で報道されていたが、現在は逆に、一流企業に入れたら「さばりついて離さない」状態だろうか。

いずれにしても「流動性のない組織」はいずれ制度疲労を起こす。学校の先生でも新卒採用は4分の1くらいにして、他の社会を経験した30代で4分の1、40代で4分の1、50代で4分の1という合格者数が与えられたら学校自体が変わっていくと思う。 
 

著書紹介
尊敬する埼玉県小川町の「金子美登」さんの著書「有機自給菜園」。家の光協会、1365円。イラストが全体の3割で、春夏作が35種類、秋冬作が15種類。
農業新聞に連載されていたのをまとめられたのだと思う。

 
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正社員になれない33%の現役世代

  
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世界で最もよく飲まれているのが画像の3種類をブレンドしたハーブティ。
左から、レモンバーム、レモングラス、レモンバーベナ。

 
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レモンバーム   レモングラス   レモンバーベナ


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セイジ。薬効があると言われているが、立枯病(青枯病)が比較的多い。料理にもよく使われる。


   
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コモンタイム。レモンタイムと同様に常緑草なので、他のハーブが枯れる厳寒期でもハーブティが飲める。その場合は単品で利用する。


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ステビア。砂糖の300倍の甘さ。あまり売れないので4本ほどコレクションとして残していたが、今年の渇水で枯れて1本だけになった。挿し木の成功率は9割なので来春にまた増やしたい。
 
    
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ミントの中ではこのアップルミントがハーブティにはおいしい。ミント類ははびこるので、どこにでも植えると根絶しにくい。畔岸に植えてもよい。

 

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ルバーブ。3週間ほど前に植え替えた。これをハーブと言えるのかどうかわからないが、分類上はハーブで紹介されている。食用大黄とも言う。フキにそっくりであり、フキの収穫期と同じであるが、ルバーブは秋深くにも2ヶ月間ほど収穫できる。ただ、梅雨の湿気と夏の乾燥に弱い。いったん上部は枯れたようになっても、草に覆われなければ、秋にまた元気な芽を出してくる。株分けが簡単。


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ニラもハーブであり、ハーブと同じ多年草なので、ハーブの隣に植え替えた。 

    
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ブラックミントはクールミントの香りがする。
 


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スペアミントはハーブティより料理の飾りに使われる。葉がしゃんとしているからだろう。ミントはアップルミント、ブラックミント、スペアミントの3種類だけ作っている。



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知人を案内して、発情したメスヤギの種付けに同行した。


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手綱を離すと、かけってオスヤギの方に向かった。初対面とは思えないくらい、すぐにうちとけて、じゃれあったり、頭突きを始めたりした。


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滞在時間は30分ほど。交尾は成功したと思う。3週間後に発情(特有の鳴き声を発し、挙動不審になるのですぐにわかる)がなければ、種付けは成功。 



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角があるのはメスヤギで、ここの飼い主はオス、メスともにザーネン種(乳がよく出る品種)を飼われている。

角がある方が逆でなくてよかったと言われる。発情期(冬場の3ヶ月)のオスはかなり凶暴になるようだ。発情期のオスには異臭もあるので、去勢せずにオスを飼っている人は少ない。


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案内した知人はメスを2頭飼われていて、ヤギ乳をもらった。青臭みがあると言われるが全然そんなことはなかった。
    
        
    
 
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午後から、前日に引き続いての定植をした。雨が本降りになる前に、左の田んぼは定植を完了し、右の田んぼは残り少しになった。

本降りになる前に巣箱の様子も見に行った。雨なので巣門の出入りは少ないだろうから巣門掃除がしやすいと思った。毎日は掃除していない他の2箱にも、かなりの巣クズと巣虫が落下していた。

巣虫は低温でも活動する(冷蔵庫に保存して、しぼらなかった蜜蝋からウジがわいて、原因が最初わからなかったが、後になって巣虫の幼虫だと気付いた)ので、冬季でも2週間に1度くらいは掃除をする必要がある。



正社員になれない33%の現役世代

リーマンショック後の2008年の夏には、貧困問題が朝日新聞に頻繁に登場していたのに、最近ピタッと出なくなった。

貧困は深く静かに潜行する。

働きたくても働く場所がない貧困や、正社員になれない33%の現役世代の格差問題は、全く手つかずのままで、世の中はますます弱肉強食となっている。

貧困からの逃げ場、貧困からの脱出の場として「農業」にその役割ができたらいいのに、全然そうなっていない。都市生活者が農業を始めようとすれば「莫大な元手」がかかる。莫大な元手をかけても、3~4年の間に生活がまわっていくのは、ごく一部の人だろう。

多くの都市生活者の「逃げ場」に農業がなれば、里山問題、生物多様性問題、雇用問題、貧困問題(自然の中で大地と共に自給自足)の解決の足掛かりになると思う。

このためには現役世代にも最低年金(ベーシックインカム)を支給するしか方策はない。

すでに何人かの経済学者が試算しているので、税制を変えれば政策上はできるはずだが。


まず農作物の完全自由化をして、農業補助金のあり方を抜本的に見直すべきだ。その時に、既存の特定農家を支援するのではなく、平等に、新規参入者を含めて年金型で支援すれば、事務処理もシンプルになり、癒着や利得の入る隙間もない。

TPPに反対して従来の補助金制度を続ければ、農業も国も立ち行かなくなる。



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3ヶ月間で習得する「山村百姓術」という訓練所

 
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ヤギの乳しぼりを1度は経験してみたかった。だから、種付けを電話でお願いした。次回の発情予定日は11月3日(水曜日)、11月4日(木曜日)の予定なので、どちらかの日に軽四に乗せて連れていく。

うまく受胎すれば、分娩は来春の4月3日頃。

来春は忙しくなる。

4月3日頃・・・子ヤギの誕生、その後の乳しぼり(半年間)
4月10日~5月20日・・・ミツバチの分蜂期・張り付き
5月20日頃・・・春蚕の誕生(春蚕、夏蚕、初秋蚕の3回)

他に来年の4月から1年間は集落の組の班長の仕事が順番でまわってくるので、公報等の各種配り物や農業祭の準備等がある。

野菜の作付や出荷と、上記4項目のバランスをうまく取りながら進める必要がある。  

   


「山村百姓術」という訓練所
   
 
情けないほど技術力が弱いというか、進歩しなかった。

それが自分の農業だったと認めざるをえない。

技術力が高い低いにかかわらず、稼ぎが多い少ないにかかわらず、そんなことは超越して、自分の農業に集中したい。

同業者のブログはあまり見ない。見ても他人の農業は真似ができないし、かえって意志薄弱になるだけである。自分のブログだけに集中している。

スポーツの世界でも同じと思う。走り始めたら、ただひたすら自分の走りだけに集中する。


あきれるほど技術力がアップしなかったが、最初の1~2年の間にこれだけはマスターしておきたいものがある。「山村百姓術」と名付けてみた。3ヶ月間ほどで習得できるこんな訓練所があればいいのに。

(1)電柵の購入、及び電柵の張り方・・・これは山村で農業をするためにはまず最初に必要と思う。

(2)簡易な30羽用鳥小屋の建て方と、簡易な物置の建て方。

(3)水をどこから調達するか。川か池か井戸か。農業の先輩に見てもらうとよい。

(4)黒マルチや生分解性マルチの張り方と使い方。

(5)肥料をどうするか。どんな肥料を使うか。どう作るか。

(6)堆肥の作り方、ボカシの作り方、液肥の作り方、土着菌の捕まえ方と増やし方。

(7)草刈機の使い方と刃の砥ぎ方

(8)チェーンソーの使い方と刃の砥ぎ方

(9)連結ポット育苗と地床育苗と春の温床育苗の3点

(10)その地域の旬の種蒔き適期

(11)乗用トラクターの乗り方と簡単な整備

(12)畝立て(高畝)の方法

(13)出荷の方法。どこにどう出荷するか。


乗用トラクターに関しては、いまだに、我流で支離滅裂に耕運している。

管理機(ミニトラクター)は小さな場所の耕運と、畝立てに利用しているが、下の画像の畝上げ機では高畝にならない。高畝にしないと排水が悪い。

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こういう基礎というか初歩的なことをほとんど知らずに、ただ前へ前へと、前だけを見て農業を続けてきた。 

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ハーブティ

  
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だいぶ、定植が進んだのは、この3日間の曇天のおかげである。強光線が照りつければ、半日も持たずに枯れてしまう。

連結ポット育苗の場合は、根にハチ(土)がついているので、半日で枯れてしまうことはないが、地床育苗の場合は、根にハチ(土)がつかないので、強光線の日は黒い寒冷紗をトンネル状にかぶせる必要がある。

まだ、この定植がうまくいったわけではない。明日の土曜日も弱光線であってほしい。

定植したのは、サニーレタス、株張りシュンギク、ロケット、ホウレンソウ、ビタミンナ、チヂミナ。他に、ワケギ、ラッキョ、ニンニクを植えた。この3種類は同じ日に同じ場所に植えることにしている。ワケギとラッキョは自給用。
 

 
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定植したら、この井戸から、画像に見えるエンジンポンプで50メートルホースの先にジョロをセットして散水する。少しの場合は、画像の「つるべ」で井戸水をくみあげて、手持ちのジョロで散水する。

川が遠かったり、池の水が遠慮なく使えないなら、井戸を掘る必要がある。産地ではたいてい「畑灌」が来ている。畑灌は10アールあたり7千円ほどだから50アールなら3万5千円で、1ヘクタールなら7万円。10年だと35万もしくは70万の水代がかかる。この井戸は12年前の平成10年に掘ったもので27万円かかった。 



ハーブティ

「今、ハーブティは売っとらんの」と、夕飯時に家人が聞くので、「売れんから今は出しとらん」と言ったら、「これからがハーブティは美味しゅうなるのに、もう一回出してみりゃあええのに」と言う。「なんぼうで出したら買ってくれるじゃろうか」と聞くと、ちょっと考えてから「50円なら買うと思う」と言うので、「それじゃったらハーブは2種類しか入れれんなあ(3種類入れた方が味に深みが出る)」と答えた。

ボードン8号袋に2種類入れて50円。ポップ(商品説明の札)には「麦茶パックと同じ要領で作ります」と書く。これ以上に長い説明がいるようだと読んでくれない。 

ハーブは雑草のようなもんだから作るのは簡単でも、収穫や袋詰めは他の野菜と同じような手間がかかる。10袋売れて500円、20袋売れて1000円。う~ん、ちょっと厳しいなあ・・・。



日々雑感

夕暮れが早くなったので、昼寝をしていたら午後の農作業がはかどらない。それでも習慣になっていて昼食後に横になったらいつの間にか眠っている。潜在意識がせかすのか30分ほどで目が覚めることが度々ある。


ミツバチの見回りは1日1回で十分なのに、2回も行ったら、他の農作業にしわ寄せがいく。鳥小屋から200メートルもないのでつい足がむいてしまう。こんなに引きつけられるのは、日本ミツバチが土着の野生の昆虫だから。  


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レタスとシュンギクは、旬に適量を植えれば、ほとんど害虫が来ないのがよい。特にサラダ菜とミニレタス「マノア」はコンパクトで袋詰めがしやすいし、1人、2人家族に適する大きさである。


そんなに稼げなくてもいい。年間に40~50万ほどなら60才を越えても無理せずに稼げると思うと安心感がある。最も稼ぎ安い7月~12月の6ヶ月間だけ出荷するようにしてもよい。


不得意な作物を作ろうとしなくても、自分の比較的得意な作物だけ作っておれば、それだけで時間はいっぱいになる。そんなに収入にはならなくても低き安定感はある。ただ、生きるためのランニングコスト(小遣い、スーパーでの買い物、ライフライン及び農業経費)が高いなら、そういう選択はできない。


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TPPに反対しているのは農協であって、農家ではない。農家はすでにTPPに影響されるような農業形態はとっていない。だから来春の統一地方選に波及することなど全くない。農家票はむしろTPP参加を支持する方向にまわるだろう。

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「里山イニシアティブ」と「TPP反対」の時代錯誤

 
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巣箱を背面から移した画像。

日本の方向性の大きな誤りは、生物多様性会議で「SATOYAMA」を取り上げていることと、農協(農業新聞)が主体となってTPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加反対のキャンペーンを繰り広げていることの二つ。

里山はすでに、利用できるものが何もなくなった。今さらどうしようというのか。里山が日々の生活のための貴重な資源(ライフライン)を提供してくれていた50年前に時代を戻すこともできない。

里山はすでに、イノシシやシカやクマが君臨する害獣王国となり、夜間はとても近寄れない危険地帯である。

すでにどうしようもない状況の里山。今さら何をしようというのか。


TPP反対キャンペーンも時代に逆行している。こんなことをしていたら日本だけ取り残される。


 
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スムシとの攻防で、この巣箱が危機的になっている。それでも、寒さに向かう今の時期に逃去したら自殺行為になるから、このまま冬を越してくれるんじゃないかと言ってくれる人もいる。

ミツバチのストレスも顧みず、毎日のように巣門を開けて「巣クズの掃除」をしているが、それくらい毎日大量に落下している(右の画像)。

大小のスムシの幼虫も落下しているが、ミツバチの幼虫もかなり落下している。

スムシの成虫も左の画像のように、巣の下部に止まっているのが見える。

ハチの数も少なく、巣門からの出入りも、この巣箱だけごく少ない。スロー人さんが指摘してくださったように、このまま消滅してしまうのだろうか。

スムシから逃れるために、塊になっている女王蜂とその一群を別の巣箱に移し替えるのは無謀すぎるような気がするので、このまま状況を見守るしかない。

それにしても、こんなにたくさんの「巣クズ」が毎日落下しているのは、スムシの幼虫が蜜蝋を食べて、そのかすを落下させているように思う。他の2箱はこんなに落下していない。2週間に1度掃除をすれば十分なくらいの量である。
  

 
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池の土手にはセイタカアワダチソウが満開である。今の時期の貴重な密源のはずなのに、ミツバチの姿は全く見えなかった。
 


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ニワトリは高い場所の止まり木を好む。小さい頃から「工作」が極めて苦手で、この止まり木はUさんの援農で、この品種(岡崎おうはん)を導入する直前に作ってもらった。それまでの18年間は、産卵箱の前に1メートルほどの高さの止まり木を3本設置していただけだった。家畜福祉の立場からは失格。

止まり木を少し工夫するだけでも、ニワトリは随分と楽しんでいるだろう。

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革靴と地下足袋の谷間


革靴と地下足袋の間には、まるで異次元の空気が流れている

時には革靴をはいて

時には地下足袋をはいて

両方を行ったり来たりできれば、人生がどんなに豊かになるだろう
  

初めて地下足袋をはいた朝、自分ではないような気がした
集落の人の目も必要以上に意識してしまった

けげんそうな目で見られると、なにか「社会から落ちこぼれたように」感じた

農業が「社会的階層の低い職業」とは思わなかったが


スタートの3ヶ月間が危機的だった。3ヶ月が過ぎた頃

周囲の目も気にならなくなり

田んぼの空気にも慣れ

土の感触にも慣れ 

やっと足が地面に着いたような気がした

最初はけげんそうな目で見ても、「他人も」、「自分も」、状況に慣れてくるし、違和感を感じておれるほど、人生に誰もそんな余裕はないのだ
 
認めたくなくても、農業者であることを自他ともに認めざるをえない「形になった」、それが3ヶ月という期間だった

元々の農家なのに、革靴と地下足袋の間には、それくらい深い谷間があった
 
それほど「土から疎外」された状態だった


農業では食えないという先入観

人並みに立身出世を考えた青年時代、農業など想像もしなかった

転職を繰り返し、社会から脱落してしまった時、独立自営業の農業がひらめいたが、元々の農家だからひらめく潜在土壌もあった

都会では、転職を繰り返すと、真っ逆さまに落ちてしまう。正社員と非正社員の間のすさまじい格差社会。救ってくれる唯一の糸は「ベーシック・インカム(現役世代の年金)」しかない

ベーシック・インカムで、企業社会とは全く異次元の世界を生きるのだ。その人生は企業社会にとどまった人よりはるかに大きい実りと自負をもたらしてくれるだろう




今日はひなびた山村を歩いて

明日は大都会の裏通りを歩いて

田舎と都会を行ったり来たりするのが、近未来の目標の一つである



ほどほどの田舎だから、まだ熊は出ないし、イノシシやシカの密度も県北ほど高くない。

ほどほどの田舎で、駅周辺は岡山市内が通勤圏のベッドタウンになっているし、国道2号線がすぐそばを走っているし、海沿いにはブルーラインが走っている。こんな好条件だから、30分以内の距離に直売所が10ヶ所もある。
 
山村なら、害獣の密度は高いし、スーパーは近くにないし、野菜を出荷できる直売所も30分以上車を走らせる必要がある。

直売所を選ぶことができないなら、生産者には大きな不利である。
 
そして、出荷した野菜が全部売れるような直売所でないと、出荷するメリットは少ない。直売所に15~20%のマージンを取られるのだから、全部売れて6千円になっても、取り分は6千円×85%=5100円。

他に年会費が1~2千円取られる直売所もあるし、単価シールも1枚が1円取られる直売所もある。だから、売れ残るような直売所は避けた方がいい。スーパー内の「産直」が最もよく売れると思う。

今はたいていどこの大手スーパーでも産直コーナーがあるので、何ヶ所か尋ねて見たらいいと思う。 



今日は曇天で「定植びより」だったので、出荷が終わった午後から、サニーレタスと株張りシュンギクの定植をした。ワンパック宅配だけの時は、顧客数以上は不必要なので、定植数を逐次数えて植えていたが、直売所と並行出荷するようになってからは、植えれるだけ植えている。


JAの直売所、民間の直売所、スーパー内の産直コーナー等、いろんな形の直売所ができたのは、ここ5年ほどのことである。それまでは直売所などなかった。だからワンパック宅配(セット野菜の宅配)をするしかなかった。

「市場出荷」や「農協出荷」はする気はなかった。サイズや重量等の規格が決められ、しかも外観が要求される野菜など、とても生産できる自信はなかったので、就農準備期間中にワンパック宅配にしようと決めた。

(個人のセット野菜)・・・軽四で団地を引き売りしながら、セット野菜を購入してくれる家を探した。県外は、最初は友人や知人に依頼したが、その後は口コミで増えていった。

(業務用の野菜とハーブ)・・・電話帳を見て(当時はネットなどなかったから)、電話営業をした。



直売所への主な出荷野菜

(11月)レタス、シュンギク
(12月)レタス、シュンギク、ホウレンソウ
(1月)ホウレンソウサラダミズナ、ビタミンナ、雪白体菜
(2月)ホウレンソウサラダミズナ、ビタミンナ、雪白体菜
(3月)ナバナ
(4月)ナバナ
※レタスとシュンギクは霜に弱いので1月中旬頃までしか出荷できない。
※雪白体菜(シャクシナ)はアブラナ科の中でも特に虫害が多いので来年はやめる。
※ホウレンソウとサラダミズナはあまり得意でないのでやめる予定だが、ワンパック宅配に必要な量だけは作る。
※止める野菜の代わりに来年はチンゲンサイを加えようと思う。
※定植なら、4~5株で120円のホウレンソウやサラダミズナより、1株で120円になるレタスやシュンギクの方が有利。

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TPPに反対するのは既得権益を守ろうとする抵抗勢力

 
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ナバナを300本ほど定植した。今月中の定植物がまだ目白押し。

 
 

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夏に雨が降らなかったので、サツマイモが全く太っていない。クズばっかりでニワトリ行きが多い。茎葉はヤギの好物。

右の画像のキクイモの茎葉もヤギの好物。キクイモはまだ掘っていないので、どれくらい入っているかわからない。

サツマイモとキクイモは掘り上げが重労働とわかっているのに、植える時が簡単で、あまり肥料もいらないので、つい多く植えてしまう。採算はかなり悪い。 
 

スズメバチ

今の時期は、農作業中にもしばしばスズメバチを目にする。ミツバチは3キロ四方が行動圏だから、スズメバチもそれくらいが行動圏なのだろう。

これから巣箱が増えていって、たとえば20箱ほどになったら、ペットボトルの捕獲器も15個ほどは必要になる。そうなると1回に4個として2日に1度ほどのペースで液の交換が必要になるだろう。こうなると飼育箱数にも限度が出てくる。

スズメバチは悪物になっているが、生態系の観点からみれば、何か重要な役割があるのかも知れない。



農作物の貿易自由化の促進を!

「自給率」などという数字は、ほとんど意味がないと思う。いざ食料危機にでもなれば、プランターや庭先で野菜は簡単に作れる。売るのではなく自給用だから、外観や収量などにこだわる必要もない。

農業や農家をそんなに保護する必要があるだろうか。いったいどんな農家がどれくらいの補助金をもらってきたのだろうか。補助金の公開もなく、補償、補償と声高に叫ぶ。

集落営農や農業法人への補助金ぐらいは公開して、そんなに補助金が必要か、かんかんがくがくの議論が必要である。

すでに何十年にもわたって、莫大な補助金を「垂れ流し」しているのに、効果は全くないどころか、農業はますます斜陽化している。補助金のあり方を抜本から見直すべきだ。戸別所得補償も「前政権の垂れ流し」と似たりよったりである。

TPP(関税撤廃を原則とする環太平洋経済連携協定)に参加して、農作物の完全自由化をできるだけ早く実現しないと、韓国等に遅れをとってしまうだろう。

得意の分野(工業製品の貿易立国)で勝負すればいいのであって、莫大な補助金を投入して農業を保護する必要など全くない。その多くは環境破壊型農業であり、淘汰されるべき20世紀型農業である。

農業は産業として守るのではなく、1人1人が自給して守るべきものである。

そういう流れにならないと、生物多様性も、里山保全も、自給率も、自然環境も、過疎問題も解決に向かわず、ますます悪化するだけである。
 
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突然、ガンを宣告されたら

   
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隣村の猟師さんが60キロはあろうかという大きな雄イノシシを「くくりわな」で捕まえた。

「イノシシを捕まえたから見に来られえ」と声かけをしてくれた。お墓のすぐ上の山で歩いて200メートルほどの距離。こんなイノシシが夜な夜な出没していたのに、電柵でよく防げたと思う。

ワナに引っ掛かった時、よほど暴れたのだろう。右の画像のように、あたり一面が畑になっている。足にワイヤーが食い込んでいる。

 
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すぐそばに、左の画像のような「箱ワナ」も仕掛けているのに、これにはまだ入ったことがないようだ。捕まえても補助金は1円も出ないらしい。

今は狩猟期間ではないが、稲を荒らしているので特別に許可がおりている。

手負いのイノシシは危険と聞いていたので、どうやってとどめを刺したんですかと聞いたが「方法がある」と話されただけだった。全く出血はしていなかった。

今の時期はまだ肉はまずいので、「どう処分するんですか」と聞いたら、料理すると言われた。多分、猟犬にでも与えるのではなかろうか。口にワイヤーを引っ掛けて、引きずって持ち帰られた。

猟師さんが「くくりわな」や「箱わな」を設置するのは、ミツバチの「待ち受け」を設置するのと同じで、当人にとっては楽しみの一つなのかも知れない。柳の下にドジョウが1匹、ドジョウが2匹と口ずさみながら、待ち受けに入っているか毎日楽しみに見に行っていたから。 

 
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イノシシを捕まえたのはこの場所で、ここは隣村に通じる林道で峠の場所である。峠といっても、林道を少し登った場所である。この左側の山には、ちょうど今頃の季節、45年ほど前までは、たくさんマツタケが生えていて、休みの日や学校から帰って引きにいくのが楽しみだった。

まだ自転車もなかった80年ほど前までは、人も牛もこの林道を通って隣村と行き来していた。集落内に隣村との縁組が多い。祖父母の時代である。



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今回は8日間で57匹の成果。まだまだ捕獲のペースは落ちていない。それにしてもペットボトルの捕獲器(3個設置)はおもしろいほど捕れる。スズメバチに学習能力がないのか、それともグレープジュース主体の液がスズメバチをおびきよせる効果が高いのか。



突然、ガンを宣告されたら

アニメーション監督  (今 敏さん)

46才、膵臓ガンで死去

この人、知っておられますか。全然知らない人だったが、昨日の朝日新聞の「惜別」に出ていたので、経歴等を読んだ。

新聞によると今年5月、末期ガンで「余命長くて半年」と宣告された。「妻と2人で聞いた。2人の腕だけでは受け止められないほど、唐突で理不尽な運命だった」と、手記に書いた・・・・。

集落内にも、膵臓ガンで52才で亡くなられた女性がいる。3か月前にはあれほど元気だったのにと思えるほどの唐突な死だった。その時に、膵臓ガンは発見が難しいガンなんだと思った。

これが自分だったら、どんなにうろたえるだろう。運命を恨んでも恨みきれないほどの衝撃だろう。

この人の死も他人事? 他人事にせず他山の石とすることはできないだろうか。



突然、ガンを宣告されたら、即、農業は止める。ブログは続ける。思いのたけを書くために。

農業はすでに最終ステージに入っている。ミツバチは放置すればすぐに野生に戻る。ニワトリ30羽は友人に引き取ってもらうか、業者に渡す。ヤギだけは心残り。ここ以上の環境はないだろうから。そしてヤギの利用価値は少ないから誰もたやすく引き取ってはくれない。野菜は21年近くしてこれたのだから良しとしなければ。

農業の次の段階へ進めないのは非常に残念だ。人生の最後の10年は出荷は止めて自給野菜だけ作り、ミツバチ、ニワトリ、ヤギは続けるつもりだった。残ったあり余る時間は、棚田めぐり、過疎の山村を取材ドライブ、日帰りで行ける農業者を訪問取材等に費やす予定だった。しかし、この楽しみはできなくなるだろう。

毎日、田んぼや池の土手や葉タバコ跡地をぐるぐると歩き続ける。そしてこの人と同じように感じるだろう。

『ガンの発見から1年数か月。生と死が常に意識の真ん中に座ると、凡庸な私でも自然や人生に注ぐまなざしが以前とは変わったような気がする。
 悠々と流れる紀ノ川、山並みをわたる白い雲。自然は相変わらず輝くような生気に満ち、逆にそこはかとなく哀愁を漂わせているのだが、病む前とはどこか見え方が違う。生きとし生けるものへの限りない自然の包容力を感じ、我が身を委ねたくなるのだ。・・・・』(和歌山県 紀ノ川市 龍田健一さん 78才。2年前の7月21日、朝日新聞の「声」に載っていた)

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失楽園→鈍感力→孤舟

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この柿の木、3年連続で実が成らない。梅雨時分には鈴なりなのに、害虫にやられて大半が落下してしまう。

無農薬ではできなくなった。農薬を散布するにも木が背高すぎる。仮に農薬散布が効いて実が成っても、カラスと競争になり、口に入ることが少なくなった。少し熟れた状態から食べ始めても、11月半ば頃までに、ある日突然、残り全部を食べられてしまう。

今は毎日、イチジクが2~3個、口に入るが、これも1日遅れるとカラスに食べられるので、完熟でなく半熟くらいで口に入れている。
 


最近、とにかく働きすぎだと思う。サラリーマン並みとまでいかなくても、せめて週1日くらいは「農休日」を設けないと、次なる展開は開けない。

古今東西を見渡してみても、「有閑な時間」に大きな発見や新しいビジネスへの転身がひらめいている。

目先の利益を追い求めざるをえない現実の中で、如何に「有閑な時間」をあみだすかが今の課題でる。



「失楽園」や「鈍感力」で有名な、作家の渡辺純一さんの新作「弧舟」の紹介が昨日の朝日新聞に載っていた。
 『会社中心に暮らした結果、定年退職後の居場所はどこにもなく、妻にはばい菌のように扱われる。今の退職者たちが直面しているのは独居房に押し込められているかのような“過酷な暇”です。あり余る時間に押しつぶされるように孤立を深めていく。そんな退職した団塊の世代が抱える孤独を描いた』
 
都会の空間なら、そういう状況に追い込まれるだろうなあと思った。田舎なら「家庭菜園でもしようか」という気になり、健康にもいいし、カネをあまり使わない遊びにもなる。

都会なら一歩外に出るとカネがいるし、群衆の中の孤独を感じるだろう。

田舎なら自然の中で、木々や小鳥や虫の存在が孤独を癒してくれる。

一線を退いたら、できれば田舎へ帰って自然の中で暮らした方がよい。人の中では孤独を感じても自然の中では孤独を感じないし、散歩をしてもドライブをしても、四季折々の変化を楽しませてくれる。

都会には四季がない、土もない、空もなく、昆虫もいない無機質な空間である。そんなところに長くいれば興味も関心も持てなくなる。それでも定年までは「会社組織」という居場所があるし、多少のことは若さでカバーできる。

定年になったら、都会では必然的に孤独が生じるように思う。田舎でも高齢になって運転ができなくなったら買い物にも行けないという現実が押し寄せてくる。だから、
60才~80才くらいまで・・・田舎がよい。
80才以後・・・都会もしくは地方都市でないと生活ができなくなる場合もある。


都会と田舎を行ったり来たりできるなら「お互いのいいとこ取り」ができるが、日本の現状は密集と過疎の両極端である。過疎問題を解決できるのは、現役世代に対するベーシックインカム(年金)しか方法はないと思う。田舎には若い人の働ける場所はほとんどないのだから。


興味や関心は土との接点に多く生じるものであり、土(自然)から離されすぎると興味や関心を見つけることが難しくなる。それでもまだ団塊の世代の人は頭の中に自然や大地をイメージできるが、都会育ちの50才以下の人は自然をイメージすらできないのではなかろうか。 


土から離されすぎると、人間の魂は居場所を失って浮遊する。歴史的に見ても異常な時代である。



乳搾りが目的ならザーネン種がいいし、ペットが目的なら芝ヤギの方がかわいい。うちのヤギはどっちつかずで中途半端。

種付けしても、乳はあまり出ないだろうと何人かに言われた。母ヤギは明らかにザーネン種だったが、父ヤギが芝ヤギ系統だったのだろう。そして、父ヤギの方の特性をより多く受け継いでいるようだ。

それでもオス(銀ちゃん)、メス(ラムちゃん)ともに、まことに「初心者向き」のヤギだった。体躯が大きくもなく、小さくもなく、もってこいの大きさだった。「最終的なサイズ」は特に注意すべき選択肢の一つである。 

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ワンパック野菜の鮮度保持について

時々、もらってすごくうれしいメールがある。

それは自分の経験が生きると思える時。

ワンパック野菜の鮮度保持についての同業者からのご質問でした。

箇条書きで書かせてもらいます。

※真夏でもクール宅急便は使ったことはない。鮮度は十分保てる。イタリア料理店(京都、大阪、神戸)に送るのは、ほとんど葉物(ハーブ)ですが、それでも鮮度に関してクレームが入ったことはない。

※個人用でクレームがあったのは20年ほどの間で数回だけ。「ニラ」と「レタス」の腐敗だった。 


※当日の朝8時頃までに(朝陽があたりだす前に)全ての収穫を終える。

※朝露でぬれていても、レタスやスイートバジルを除き、ジョロでさっと打ち水をする。

※ポリ袋は使わず新聞紙で包むだけにした方がよい。ジョロで打ち水をしているので新聞紙が適度に湿る。

※収穫後は、外気に長く触れたり、風にあたったりすると萎えるので、できるだけ早く仕分けをして新聞紙で包む。つまりすべての収穫が終わったら、どこかの日蔭ですぐに仕分けに着手する。ワンパック宅配の場合、収穫と仕分けの間隔はできるだけ開けないようにする。

※収穫に1時間かかれば、ボードン袋の袋詰めには同じく1時間かかるが、新聞紙で包むなら半分の30分でできる。ワンパックで送る場合は、ポリ袋類はいっさい使わない方がいいと思う。蒸れるような気がする。 

※収穫と仕分けの2回、短時間触れるだけで、収穫物にはできるだけ手を触れないようにしている。

※6時~8時の2時間で収穫、8時~9時半で仕分け。最盛期でも1日に送るワンパック数は7個ほどで、8個送るのは身体的にきつかった。

※仕分けが終わったら家に帰るが、軽四の車庫に入れたら、暑さ避け(車庫はトタン屋根なので)と湿度保持(乾燥防止)のために、荷物に「筵(ムシロ)」を2枚かぶせている。

※食事をした後、納品書、振込用紙、送り状を書いて、昼寝をして、2時半~4時頃に在庫野菜のタマネギ、ジャガイモ等の仕分けと箱詰めをして宅急便の営業所へ持参していた。

※宅急便はたくさんあるが、「クロネコヤマト」は荷の取り扱いが丁寧だと思う。宅急便の営業所はクーラーが効いているし、2時以降に持参すると、走るのは夜間なので、昼間に走るのより、鮮度保持の観点からは随分影響があると思う。

※大雨以外は、雨の日でもワンパックを休んだことはない。晴れた日の収穫に比べて日持ちは短いが、顧客に届いた時の鮮度はさほど見劣りはしないと思う。鮮度に影響するのは「葉野菜」だけで、エンサイ、ツルムラサキ、青シソに関しては鮮度の低下は少ないと思う。ただ、「ニラ」と「レタス」だけは劣化しやすい。

雨で泥だらけにならない限り、葉野菜でも根菜類でも野菜は洗ったことがない。ワンパック宅配の場合、野菜を洗うことは禁物だと思う。ジョロで打ち水をするだけ。直売所出荷でも野菜は洗っていない。汚れている時はさっとジョロで流している。

※アブラナ科野菜だけは初期に1回(虫害の多い時は2回)の農薬を使っているが、40日以上経過してから出荷(間引き菜は出荷しない)するので、その間に雨で流亡すると思うので洗ってはいない。

※春夏作でも秋冬作でも120サイズの箱を使っている。縦33センチ、横58センチ、高さ27センチで、両サイドに4センチ×10センチの比較的大きな空気穴が2つずつあいている。持ち運びのために手を入れる箇所も3センチ×7センチの穴が開いているので合計で6箇所の空気穴が開いている。この空気穴は重要な役目をしていると思う。

※春夏作は送る日の朝に収穫するが、厳寒期には、送るパック数の多い時は葉物以外は前日の夕方に収穫と仕分けを済ませるようにした。 
 
(春夏作)

タマネギ(250円)
ジャガイモ(200円)

キュウリ(200円)
ナスビ(250円
ピーマン(200円)
オクラ(250円)

ナンキン(250円)
ニガウリ(150円)

エンサイ(150円)
ツルムラサキ(200円)

(その他)、インゲン、ニンジン、トウガン、ミョウガ
(サービス品)、ニンニク、青シソ、ハーブティ用ハーブ、バジル
合計・・・中身2400円+送料800円=3200円


(秋冬作)

ハクサイ(250円)
キャベツ(150円)
ダイコン(2本250円)
カブ(150円)

ニンジン(250円)
サトイモ(400円)

ネギ・シュンギク(250円)
ホウレンソウ(250円)
レタス(150円)
サツマイモ(300円)

(その他)ブロッコリー、キクイモ
(サービス品)ハーブティ用ハーブ他
合計・・・中身2400円+送料800円=3200円

毎年3月、4月の2ヶ月間はワンパックは休んでいる。今年は水不足(雨不足)で、サトイモとニンジンを失敗し、10月以後、ワンパックは送れなくなった。最低でも10種類は揃わないとワンパックは送りづらい。1種類の失敗はまだしも2種類も失敗すると致命的。1種類の失敗でも他の野菜にその「しわ寄せ」がいく。

ワンパックは送れないが、直売所には出せる。ワンパックと直売所は出荷形態が全然異なるが、多少きつくても「並行処理」をすればよかったと今頃になって思う。

5年前ほど前に直売所オープンの広告が大々的にあったのに、それに乗ろうとしなかった。それと同業者との付き合いが狭く、直売所出荷の人とほとんど接点がなく、直売所状況を皆目知らなかった。

ワンパックの他に直売所があれば、得意な作物は少し多く作り、それを直売所に出したらいいし、ワンパックで余った時に残りを直売所にまわせる。



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巣門の掃除

 
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いつもはうっかりして撮れなかったが、今日は巣門掃除の画像を撮った。

最近は2~3日に1度は開けて掃除をしているのに、いつもこれくらい「巣クズ」がたまっている。巣の塊もしばしば落ちている。
 
ミツバチの巣は重箱の最上段から下に向かって巣を伸ばす(作る)ので、いらない巣クズが下に落ちる。

この巣箱は「巣虫」にだいぶやられてハチ数が減っているのに、画像のような大量の「巣クズ」が落ちている。 

ミツバチはスムシとも戦っているようで、巣の塊の中には巣虫の幼虫がたくさんいた。巣の中にいるミツバチの幼虫もいっしょに落として、巣虫退治をしているようだ。

こんなに巣クズが落下するのだから、少なくとも2週間に1度くらいは掃除をしないと、巣虫が繁殖してしまう。

ミツバチの扱いに慣れていなくて、これが今までできていなかった。

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自由化に反対しているのは農家ではなく既得権益組織


こんなに害獣が出没すると、技術の研鑽どころではなくなる。農業転身の第一のハードルは「防御力」になってしまう。21年前に今のような現実だったら、自分の場合は農業参入にもっと躊躇しただろう。

農業の戸別所得補償は、事務処理が煩雑で複雑で大変だろうと思う。これに係る人件費を考えたら、とても賛成はできない。

戸別所得補償は、既存の農家しか支援できない。誰でも簡単に農業に新規参入できる制度は、ベーシックインカムで最低限の生活が保障される場合だけである。

農業のすそ野を広くしないと、里山も環境も守れない。大規模農家は里山維持にも環境保全にもどちらにも貢献していない。定年帰農型の人の方が貢献度ははるかに高い。

国の自給率とは一体何だ。そんな数字を取り上げてみたところで意味がない。食糧問題は一人一人ができる範囲で自給しながら自身の食糧の自己防衛が必要だと思う。

ドイツには過疎問題がないという。どういう施策が取られているのだろうか。
 
生物多様性が失われたのは農業の分野で、専門化、大量化、分業化、機械化、化学化が推し進められたからである。

農作物の完全自由化(TPP)に何故反対するのだろうか。

関税を全廃する自由貿易圏構想に、民主党内にも「農山漁村の雇用や所得が失われ、地域経済だけでなく、地域社会そのものが崩壊しかねない」と公然と異を唱える人もいる。・・・全然そんなことはないと思う。かえって恩恵の方が多いと思う。すでに農村地帯でも農業収入に依存している人はごく少ない。そして自由化されて困るような農業をしている人も自分の知る範囲では1人もいない。逆に「市場にあまり影響されない農業」をしている。
 
もう45年以上にわたって農業は斜陽産業なのだから、現在の農業者はとっくにそれくらいの自己防衛はできている。自由化に反対しているのは農業者ではなく、既得権益を代表する農林関係議員。

 
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メスヤギの発情

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どうやらメスが発情したようだ。去年はその兆候が見られなかったので、2年目の今年が初めてである。

どうして気づいたかと言うと、田んぼに着いたらいつもオスは「メエ~」と鳴いて、遠方から挨拶をおくってくれるが、今日はやけに鳴き続ける。出荷の日だったので無視していたが、何かアクシデントでもあったのかと思うほど鳴き続けていた。それでも出荷を優先して近づかなかった。

これはひょっとして「発情かも」と気付いたのはしばらくたってからだった。いつものオスの鳴き声ではないと思い始めた時、メスだと気付いた。前知識が多少あったので、それが役に立った。

メスは9月から翌年2月頃まで、ふつう3週間ごとに発情が繰り返される。最も発情が強いのは晩秋で、10月から12月である。発情の持続期間は秋季から初冬の発情では2~3日間くらい。なお、種付けは発情の持続期間の後期に行う方が受胎しやすい。これはメスの排卵の多くは、発情の末期に行われるからである。(「ヤギの飼い方」、農文協)

今回をパスすれば、次回の発情は11月3日(水曜日)と、11月24日(水曜日)であり、種付けが成功すれば、出産は5ヶ月後の4月3日か4月24日ということになる。

出産は4月が理想的である。伸び始めた春の生草を親子ともに存分に与えることができる。

相手をしてもらえるオスは近くで飼われているザーネン種のオスで、申し分ない。

自分の決断しだいであるが、少し迷っている。6~8ヶ月間にわたる「1日20分ほどの搾乳の時間」が取れるだろうかと。

まだ時間があるので、もうしばらく考えてみようと思う。

ヤギの飼育は「ヤギの乳をしぼることで完結する」と思っているが・・・・。
 


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今日は、秋冬作の「サラダナ」と「サラダシュンギク」を初出荷した。主体はまだ春夏作の「エンサイ」や「ツルムラサキ」である。

エンサイは9月は虫害が多くて2~3週間ほど出荷できなかった。何回か根元から切り戻しておいたら、涼しくなって虫害もおさまり、ここにきて急激に盛り返してきた。11月10日頃まで出荷したい。

エンサイは1日に20単位は売れる。少し値上げして現在は100円。重量は約200グラム。最盛期の8月は量らずに目分量で袋詰めしていたが、今は量っている。

夕飯で初めてサラダナとサラダシュンギクを食べた。おいしい!
 
  
  
 
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涼しくなって、久しぶりにハーブティを作った。ヤカンいっぱいの水を沸騰させて火を止め、上の画像のセイジ、レモンバーベナ、アップルミントを少しずつ適当に入れて1分ほど蒸らすと草色がつくので、ハーブを引き上げて完了。麦茶パックで麦茶を作るのと同じ要領である。

ハーブティがないとインスタントコーヒーを繰り返し飲むようになるので、控える意味でも作っておくと重宝する。冷えたらペットボトルに入れて冷蔵庫に入れる。ハーブの生葉はポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておくと1週間ほど保存できる。

薬効やリラックス効果もあるようで、作っておけば清涼飲料水やコーヒーが控えれる。お茶はほとんど飲まない。

  
  
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村道の電柵ゲートの開閉があるので、8時頃までには田んぼに行くが、今日は気がのらないなあと思うことはほとんどない。それは、ヤギとミツバチがいるからだと思う。

ミツバチはヤギと違って愛想はしてくれないが、見ていて飽きない。

左の画像の重箱の一番下の箱には巣門があり、巣門のある箱だけは2分の1のサイズで開閉ができるようになっている。スズメバチの攻撃にあい、ミツバチが巣門から出入りしていない時が、台座の掃除には都合がよい。開けて、ひっかき棒のようなもので、中の巣クズを外に出す。しばしば掃除をするようになったが、その都度、かなりの巣くずがたまっている。ミツバチは巣虫が居ついた巣は、ミツバチの幼虫ごと落下させて、巣虫が増えるのを防いでいるようだ。台座には、右の画像のような巣虫や、ミツバチの幼虫、それに巣クズが落ちている。



蚕はとうとう孵化しなかったので、一つの箱にまとめて冷暗所にしまった。25度の温度が確保できると11日目に孵化するらしいが、10月上旬に孵化しなかったのはその温度が確保できなかったから。

来春は群馬県蚕糸技術センターからも卵を送ってもらおうと思う。「1が」が送料込で1120円と出ていた。詳しくはネットで「群馬県蚕糸技術センター」と検索すると出てきます。単位の「1が」とは、1匹の蛾が産む卵の単位で、約400~500粒です。

8月に送ってもらったのは、京都の塩野屋という織物店で、10~12粒が2000円でしたが、とてもわかりやすいパンフレット付きで、しかも大量の桑の葉も入っていました。繭も美しい黄色でお勧めです。



シカも発情期に入り、高音でキーンという鳴き声を発している。メスがオスに居場所を教えるための声らしい。昼間も夜間も関係なく耳にする。これから12月にかけて鳴き声がだんだんとかまびすしくなるが、こんなによく耳にするようになったのは、ここ3年ほどのことである。


クマ猛威

12日朝、日本各地でクマが人を襲い、福井、富山、山形の3県で計5人が重軽傷を負ったと朝日新聞の第1面に出ていた。

数日前に岡山県の出没情報数を書いたが、20件というの昨年度であり、今年度は65件だった。その65件のうち42件が美作市であり、美作市は当地から真上に上がった県北で、直線で25~30キロほど。「他人ごと」で済ませておいていいだろうか。かといって手だてはない。


今日は救出日だったので、7時のニュースを見た。フェニックスにのって救出されるのを見て感極まった。

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水道格差時代


卵など少し産んでくれたらよい。

エサの食いが少々多くても構わない。

飼いたいニワトリは、羽装が美しく、かつ、オンドリの鳴き声が美しいニワトリなのに、こんな品種はどこを探してもいない。

つまり、エサをあまり食べずに、卵をバンバン産むニワトリに改良されてしまったのだ。

本当につまらない。

我らのような、30羽飼い(メス28羽、オス2羽)の家庭菜園型養鶏は、産卵率より、羽装や鳴き声の美しさの方に重きを置く。

でも、どこを探しても見つけることができない。

資本主義的価値観では、そういう価値は見向きもされないから。


作物も同じである。5月に生物多様性条約事務局が発表した概況によると、中国では半世紀でイネの種類が4万6千種から1千種強まで激減した。日本でも、いまやコシヒカリとその親類の品種が圧倒的な多数を占めている。(10月8日、朝日新聞)


子供の頃には、雨避けがないトマトでも病気がきたりせず、毎年夏には口に入ったのに、今は雨避けがないとすぐに病気がくる。

ナンキンはどこでも育つ強い作物というイメージを持っていたが、ナンキンを作り初めてから、ナンキンとはとても「きゃしゃな作物」という認識に変わった。「うどんこ病」の発生しない品種はないのだろうか。

必須野菜であるタマネギには、収穫期直前に必ず「ベト病」が発生するし、ジャガイモには、収穫期直前に必ず「疫病」が発生する。これらも「収量」だけを追い求めた結果ではなかろうか。

収量は3分の2ほどでいいから、ベト病や疫病の少ない品種がほしい。現在の品種は、収量を圧倒的な価値基準とし、農薬の使用を前提にしている品種も多いような気がする。 
 


水道格差時代 (朝日新聞、日付不明、橋本淳司)

家事用20立方メートルの水道料金では、最も安い山梨県の富士河口湖町700円に対し、最も高い北海道夕張市は6048円で、10倍近い格差になる。

人口や財政面で不利な地方の水の方が「まずくて高くなる」ケースがある一方、利用者1人あたりのコストを安くしやすい都市部では「安くてうまい水」を供給できる可能性がある。

水道料金はなぜ全国的に値上がりぎみなのか。

第1要因・・・維持管理費の重み。原水の汚染が進み、従来の浄水法では対応できず、巨額の投資が水道代に転嫁された。

第2要因・・・地下水の利用。工場、ホテル、病院などの大口利用者が井戸を掘り、地下水利用に転じると、収入を失い値上げにつながる。

第3要因・・・巨大ダム建設のツケ。工業用水需要が伸び悩み、事業を支えるために想定した水道料金では採算が合わなくなった。

第4要因・・・人口減少。過疎地では、利用者減が収入減となり、値上がりにつながる。



上下水道 借金大国揺るがす「爆弾」

上水道は高度成長期~90年代に集中的に整備が進んだ。施設の総資産額は約40兆円。

この巨大な社会基盤(インフラ)が疲労している。厚労省の研究会は施設の更新費用が現状の5、6千億円から10年後には8千億円前後になると試算する。

下水道も同じだ。これまでに90兆円が投資されたが、経年劣化が進み、89年以降、毎年4千件以上の管理施設の老朽化による道路陥没が起きている。国交省の予測では、改築更新費は20年頃に事業費ベースで1兆円規模になる。

いまに水道税を取らないと財源がない時代がくる。(朝日新聞、2009年2月21日、丹羽宇一郎)


上下水道だけではない。

老朽化する道路や橋などのインフラの更新にかかる費用が今後50年間で190兆円に達する、との試算を国交相がまとめた。2037年度には、維持管理と更新に必要な費用を公共事業予算で賄えなくなり、耐用年数を過ぎた道路や橋がそのまま放置される恐れもあるという。

高度成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化が一斉に進むため、29年度には全国の橋、河川管理施設、港湾岸壁の半分が完成後50年以上となる。(朝日新聞6月17日)


産めよ増やせよの時代だった。ほとんど車も通らない山奥に、立派過ぎる道路が、これでもかこれでもかというくらい走っている。これを広域農道という。

今、カネ回りがいいからと言って「家を新築する」のといっしょ。10年後、20年後も安定した収入が得られるかどうかはわからない。

民家のまばらな山村にまで、「なぜ下水道が必要なのか」と思う。個人でする合併処理浄化槽で十分だったはず。土建国家、日本。

結局、財政事情の悪化で、下水道事業は抜本的見直しとなった。下水道が来た集落が高いカネを払わされただけ。

農業集落排水事業は、農水省と県の補助を受けて整備している農村下水道のことである。最初の頃、農業集落排水事業とは何のことかわからなかった。田んぼの水の排水のことかと思っていたら、何と下水道のことだった。下水道と統一した呼び名にすればいいのに紛らわしい。下水道は国交省の管轄で、農業集落排水事業は農水省の管轄なので呼び方が違うようだ。ちなみに上水道は厚労省の管轄。

何で管轄がばらばらなんだ! これを縦割り行政という。
 
農業集落排水事業の1世帯あたりの建設コストは、一般的に下水道の4倍、合併処理浄化槽の7倍とされる。既存施設についても「使用料だけでは維持管理費も賄えない状況」(岡山市水道局)(山陽新聞2004年、日付けは不明だが、これは6年前の新聞の切り抜き)
 
これだけいろんな事実が赤裸々となり、財政も逼迫しているのに、瀬戸内市の一部では下水道工事が現在も進行中。いったん走り出したら止めれないのが行政事情。

 
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世代間格差


正社員と非正社員の「世代内の格差」が注目を集めているが、日本では「世代間格差」が世界でも例がないほど深刻な状況だ。ひと組の高齢者と幼年世代の損得の格差は1億円程度になるという試算が、研究者の間では知られている。

将来世代に配慮して国債発行を制限する「ゴールデンルール」で知られる英国は、財政状況を予測したうえで、世代間の受益と負担の関係を公表し、政府債務の膨張を防いでいる。(2008年、11月29日、朝日新聞)


受益と負担の世代間格差


1943年以前生まれ・・・・・・プラス  4875万円
1944~1953年生まれ・・・プラス  1598万円
1954~1963年生まれ・・・マイナス   28万円
1964~1973年生まれ・・・マイナス 1202万円
1974~1983年生まれ・・・マイナス 1660万円
1984年以降生まれ・・・・・・・マイナス 4585万円
(05年経済白書から。内閣府試算。生涯を通じた受益と負担の差額)

国が国債発行に追われるのは、税収が伸び悩む一方、少子高齢化で年金、医療などの社会保障を中心に歳出が増えているからだ。不足分を国債発行で埋めるほど、元本の返済や利払いに充てる国債費は膨らむ。財政制度等審議会の06年時点の長期試算では、08年度に20.1兆円の国債費は、25年度には80兆円台に達する。
(2008年、11月14日、朝日新聞)


オオカミの絶滅がイノシシやシカが急増する一因

ニホンオオカミが最後に確認されたのは1905年、奈良県。農耕文化の日本では、農作物を荒らすシカやイノシシの天敵として、その名の通り神格化されてきたが、18世紀に狂犬病が流行すると、駆除されるようになった。だが、「群を作るオオカミが生存するには、広い生息地が必要。明治時代以降に森が切り開かれたのが最大の原因だろう」と国立科学博物館の川田研究員はみる。
(2010年、10月5日、朝日新聞)


ハチに温度センサー

ミツバチは密集したり、羽で風を送ったりして、巣の温度を幼虫の成育に適した約35度に保っている。巣内が一定の温度を超えたり、嫌いな化学物質が蓄積されると「TRPAチャンネル」というたんぱく質が活性化し、ハチが巣外に逃げ出すことを確認。
(2010年、9月16日、農業新聞)


植物の会話

虫に食べられた植物が、化学物質で虫の天敵を呼び寄せ、自らを守る。そんな玄妙な仕組みがわかってきた。動けない植物だからこそ、周りの生き物との情報交換が重要になる。分析技術の進展にも支えられ、植物の織りなすコミュニケーションの秘密が少しずつ解き明かされつつある。

コナガの幼虫に食害されたキャベツは、天敵の寄生バチにSOS信号を送っていると、京都大生態学研究センターの高林センター長(化学生態学)らが論文発表したのは00年のことだ。ハチはこの信号をたどって、幼虫の居場所をつきとめているらしい。

キャベツはアオムシにも食べられる。こちらにはアオムシコマユバチが寄生する。

キャベツは何と、付いた虫によって信号を使い分け、それぞれの天敵となるハチを呼び寄せていることもわかってきた。

信号の化学物質は複数の成分からできていて、植物は虫によってブレンドの仕方を変える。免疫系のように、それぞれの天敵だけを呼ぶ高い特異性がある。

こうした信号は天敵に対してだけでなく、周りに生えている植物に危機を伝えるのにも働いているらしい。
(2008年、3月3日、朝日新聞)
 

天敵は山林と農地を往来

農地で活動する天敵昆虫はどこからやって来るのか。そんな疑問に答える研究を神戸大学大学院准教授の前藤薫さんが進めている。注目するのはずばり「農地周辺の里山林」だ。これまでの調査で、ヨトウムシなどを捕食するオサムシ類の一大供給基地になっていることや、間伐や下草刈りなど適度な管理が、寄生バチなど有益な昆虫を増やすことがわかってきた。前藤さんは現在、アブラムシなどを食べるゴミムシについても、農地と山林との行き来を調べている。農業に役立つ昆虫の行動や生息環境の解明が進めば、里山の環境を生かした農業に新たな地平が開ける。
(2008年、8月20日、農業新聞)

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里山など、農業者は見向きもしない

農業は環境破壊の側面も大きいと思う。

畔にも水田にも除草剤を使い、化学肥料を多投し、もしくは畜糞の捨て場になり、農薬も使う。
 
「水田は生物多様性の宝庫」と言えるだろうか。

里山も、農業者の大半は見向きもしない。利用できるものはほとんどないし、多少利用できても重労働でメリットが少ない。

自分の場合も20年間、山にはほとんど上がらなかった。必要なかったし、とにかく作物に集中しないと、最低限の収入にもならなかったから。


もうそろそろ、ぼう~っとした時間を過ごしたいが、まだ状況がそうなっていない。


一昔前のように自給できるものもなく、自給しようとするとかえって高くつく。築60年ほどの家屋と、90アールほどの田んぼと、30アールほどの山林でも、固定資産税と火災保険料だけで、年間10万ほどかかる。

山水(簡易水道)もあるが、上水道と下水道だけで月間に9千円ほどかかる。電気代も月間に1万円は軽く超える。

農業では食べれない。だから田舎の人は家庭菜園はしても、職業としての農業はしない。



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自分は結構はまっているが、ミツバチ飼育は人にはあまり勧めれない。

第一、手間ばかりかかって、日本ミツバチはビジネスにはならないと思う。

分蜂で増えた蜂を巣箱ごと売るにしても、日本ミツバチは移動先ですぐに逃げ出す可能性が高い。

採蜜は、画像の5段ある重箱の最上段の箱が、年に1回もしくは2回しか採蜜できないし、定期的な巣虫の掃除と、ペットボトルのスズメバチトラップを常備する必要もあるし、1日1回の見回りも必要だと思う。

だから、疑似体験ですませてほしいと思う。




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ヤギも疑似体験でとどめておいた方がいい。好物の木の葉を与えようとすると手間はニワトリの「5倍以上」かかるし、長生き(平均寿命は15年)だし。 

目的のヤギ乳に至るには、オスを探し、生まれた子ヤギをどうするか(買い手は少ない)、加えて乳しぼりの時間を捻出する必要がある。

飼い始めた以上、運命を共にするしかないが、同じ飼うならニワトリの方が、卵、野菜残渣の処理、手間がほとんどかからないという三拍子がそろっている。
20年ほど飼っているがニワトリは負担に感じたことがなく、ニワトリがいると畑がいつもきれいになる。   
      

ミツバチの見回りをして、ヤギを外に出したりしていたら、瞬く間に時間が過ぎた。「2年前はどちらもいなかった」と、ぼう~っと考えていたら、また、あっという間に時間が過ぎた。

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雇用で300万より自営で100万を望む人の方が多い

 
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ペットボトルのトラップが3つで、
前々回・・・4日間で62匹
前回・・・・・6日間で52匹
今回・・・・・6日間で53匹

面白いほどスズメバチが捕まえれる。ただ、NHKで放映された「16ミリ四角の入口が3ヶ所」より、ミツバチ本に出ている「横25ミリ×縦30ミリの入口が2ヶ所」の方が圧倒的にたくさん捕まえれる。今回の実績では、
16ミリ四角に開けた2つのペットボトルが9匹と11匹で、横25ミリ×縦30ミリに開けた1つのペットボトルが33匹と、3倍の開きが出た。仕掛けた場所も、前回、前々回に捕まえた数が最も少なかった場所に仕掛けて、この実績だから、こちらのトラップの方がすぐれている。
 
 
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画像の巣箱は巣門が開閉できないので、巣門が開閉できる箱に、台座と共に交換した。方法は、もう一つの黄色の置き台を隣に置いて、その上に新しい台座と巣門が開閉できる箱を置き、入れ替えた。

巣虫は台座に発生するので、2週間に1回ほど巣門を開閉して掃除しても、3~4ヶ月に1回は台座を新しいのと交換して、古い方は洗って天日乾燥してからまた使うようにした方が長持ちがすると思った。

それにしても、台座を入れ替えた巣箱は軽かった。この巣箱だけ採蜜をしていない。こんな蜜の量で果たして越冬できるのだろうか。これからの密源は下の画像に見えるセイタカアワダチソウが役立つ。土手や荒れ地にいっぱい生えている迷惑な帰化雑草である。スズメバチのすきを狙って、今後1ヶ月ほどの間にしっかり蜜をためないと食料不足におちいり、真冬に巣箱から追い出される「オス蜂」が生じるかもしれない。

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管直人首相は、「一に雇用、二に雇用、三に雇用」を掲げているが、もう少し見方を変えて、「一に自営創出、二に自営創出、三に自営創出」を考えてもらえないだろうか。

自営創出の方が雇用よりはるかに安定するし、雇用で300万より、自営で100万の方を望む人も多いと思う。

雇用と農業の両方を同時解決の方向に向けるのはベーシックインカム(生きるための最低限の補償である、あらゆる世代の基礎年金)しかない。世界恐慌を克服するためになされた1930年代のアメリカの「ニューディール政策」に匹敵する効果を上げるには、日本版「ベーシックインカム政策」である。これによって雇用と農業だけでなく、里山や自然環境も改善される可能性がある。



ツキノワグマ

ツキノワグマ出没情報数は、県下で、新見市、高梁市、真庭市、新庄村、津山市、鏡野町、美作市、奈義町、西粟倉村の合計で20件。

まだほとんどが鳥取県に近い県北であるが、「他人事」で済ませておいていいだろうか。イノシシも長く「他人事」で済ませていたら、10数年後に「現実」になった。ツキノワグマには農家の敵「ツキノワグマ愛護団体」がある。野生動物はいつの間にか雪だるま式に増える。増えてからでは手の打ちようがない。ツキノワグマが来たら、大好物のミツバチ(蜂蜜)はひとたまりもない。 


戦うのではなく受容


朝日新聞がシリーズで載せている「人・脈・記」の現在のテーマは「ガン」である。両親とも死因は「ガン」だったので、遺伝を受けついでいるかも知れない。ただ、両親とも「農薬の全盛期だった頃」を生きており、葉タバコと稲作で、農薬と除草剤(現在製造禁止になっているものが多い)を浴びるほど受けたのではなかろうか。

祖父母はどちらも90前後まで生き、我が家では死の順番の「あべこべ」が生じた。隔世遺伝なら長生きするかも?

ボクは「死に至る病」とは戦えない。早々と降伏して運命を「受容」する方向になると思う。



里山保全にまた補助金か

「里山保全を支援」という見出しが農業新聞の第一面を飾っていた。政府は8日、「生物多様性保全のための活動促進法案」を閣議決定した。

農業や里山や林業を、多額の補助金をつぎ込んでまで保護する必要があるだろうか。そこまでして第1次産業を守る必要はない。守らなければならないのは自然や農業ではなく1人1人の人間である。 
 
順序が誤っている。

農業に夥しい額の補助金をつぎ込むのではなく、1人1人にベーシックインカムとして支給する。ベーシックインカムの「副産物」として自然や農業の見直しが進む。

21世紀の農業に、大規模、単一、機械化、肥料や農薬の多投という20世紀の農業を継承してはならない。 
 

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EU(欧州連合)の補助金はネットに全て公開


欧州で農家補助金額をチェックするインターネットサイトが立ち上がったのは3年前。以来、330万件に及ぶ「検索」が行われた。このサイトはEU(欧州連合)内の農家の個人名と受け取った農業補助金の額をたちどころに示す。

試しに「ジョン」と入力すると、3951の農家名が得られ、それぞれについてEUから支払われた補助金額が細かく明示される。国によっては農家の住所まで特定される。加盟27カ国で550億ユーロ(7兆円)の共通農業政策予算の中身を、支払い先から丸裸にしてしまおうというのが運営元の狙いだ。

創設者であるジャック・サーストン代表に話を聞いた。
「誰がどれだけ補助金をもらっているのかを知ることは納税者の権利。大口受益者に対する支払い削減や、予算の透明性の確保など、共通農業政策見直し議論の中で、サイトの活動が現実に影響を与え始めている。情報開示に消極的な国もあるが、今年後半にはさらに多くの情報を盛り込むことができるはずだ」


農業新聞にこんな記事が載るのは珍しい。保身的な記事が多いから。これは2009年1月27日に掲載された記事であり、ブログにも載せたが、あまりにいい記事なのでまた載せた。


集落営農の補助金くらいはネットで公開してもらいたいと思う。その金額を見たら驚くのではなかろうか。補助金なしで集落営農が運営できるとは、自分は全く考えていない。補助金がなくなれば、集落営農は1~2年のうちに空中分解するだろう。

集落営農で集落のすみずみまでの田んぼが管理できるとも思わない。採算を考えるなら、逆に切り捨てていかざるを得ないと思う。

農業は根本的に「個人」でするものである。個人でしないと「環境」は守れない。組織だと、どうしても採算が優先されると思う。採算度外視なら補助金漬けになるだろう。

工業も商業も個人で成り立つ事業は少ない。せめて農業くらいは「個人事業の最後の砦」として残すべきだ。個人農業でないと、自由な作付、自由な品種、自由な風景は描けない。 



今日の農作業


ホウレンソウがうまくできない。

ポット育苗して定植しているが、それでもうまくできない。

必要最低限だけにして、ホウレンソウから撤退しようかと思う。

こんなに下手だったら採算に合わない。

同じ定植をするなら、レタスのように1株で120円ほどにならないと、4~5株で120円ではレタスの4分の1の値打ちしかない。


雨は不要になってからよく降る。今も外は雨が降っている。こんなにしばしば降ると、定植のための耕運ができない。秋の雨は乾くまでに時間がかかる。


直播が苦手で定植を多くすると、やたらと10月が忙しい。10月は義父の稲刈りの手伝いが2日ほどあるし、村の祭り(秋の農業祭)もあって、農作業ができない日もある。


ダイコンの間引きをした。20センチ間隔ほどで3粒蒔きにしているので、1本だけ間引いて2本立ちにした。虫害が多いので最近は1本立ちにすることができず、1ヶ所に2本立ちにしている。


人のブログはあまり見ない。特に同業者のブログは見ない。画像を見るとその農業者のレベルがだいたいわかるし、自分を顧みて「落ち込む」ことも多く、意志薄弱になるので、とにかく「井の中の蛙」でいいから「自分のブログに集中」しようと思っている。

人は能力に応じてその中で自分なりにベストをつくすしかない。だから、いくら自分の農業力が凡庸に思えても、凡庸さを続けるしかない。

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半農半Xを理想にしているが

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まだこれから定植しなければならない作物がいっぱい残っている。半農半Xを理想にしているのに、これではあべこべである。

しかし、同業者と比べるとかなり少ない。

農業は作りすぎると損をするし、売ろうとすると損をする。「がんばらない農業」をしないと、心にも身体にもよくない。


蚕がまだ孵化しない。今日で15日が過ぎたから、もう孵化しないかもしれない。温度が低くなっているからだろうか。初めてなので理由がわからない。

孵化しなくても、このまま箱に置いて、来春の5月上旬まで待ちたい。ただ、卵で越冬がありえるだろうか。どんな昆虫でも「サナギ(繭)」で越冬するのでは?


ミツバチを見に上がったら、下りる時に、ドングリの木を切ってヤギのエサに持って下りる。

(1)ミツバチのために木を切って少し見晴らしをよくする。
(2)切ったナラの木はヤギの飼料にする。
(3)見晴らしをよくすれば、害獣の緩衝地帯にもなる。
(4)ナラの木のうち「クヌギ」はシイタケの原木になる。
(5)他の雑木はUさんが薪割りして、薪ストーブに利用される。
(6)その他の細い木は野焼きにして、肥料に使う。

これだけ利用範囲があれば、里山の手入れをする気にもなれる。


補助金漬け農業

2010年度、農林水産予算、あなたにぴったりの補助金は?
米戸別所得補償モデル事業(3371億円)
水田利活用自給力向上事業(2167億円)
農作業事故防止活動確立事業(1000万円)
農畜産業機械等リース支援事業(27億円)
農の雇用事業(21億円)
鳥獣被害防止総合対策交付金(23億円)
中山間地域等直接支払い制度(265億円)
未来を切り拓く6次産業創出総合対策(131億円)
有機農業推進事業(16億円)
果樹経営支援対策事業(63億円)
生産環境総合対策事業(10億円)
耕畜連携粗飼料増産対策事業(16億円)
国産チーズ供給拡大・高付加価値化対策事業(29億円)
養豚緊急支援対策(35億円)

規模の大小や場所、作物の種類や農業形態で支援農家を選別したり、補助金がどこにどう流れたのか一般の人の目に触れることもなく、公開されていないからチェックすることもできない。いったい誰のための毎年2.5~3兆円の農業予算だろうか。

すでに30年以上にわたってこれほどの金額が「垂れ流し」されているのに、農山村は逼塞するばかり。費用対効果など検証もされていない。 


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自由貿易協定(FTA)に大賛成

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犬や猫というペットを飼う余裕はない。ヤギはペットではなく一応、家畜である。ただ、家畜としての能力は乏しい。
(1)草刈の効果など草刈機に比べようもない。
(2)日常的に集落で飼われていた時代と異なり、売買は難しい。
(3)やはり「ヤギ乳」が一番の目的になるが、種付けのための移動や、生まれた子ヤギの処分を考えると、このまま風景効果や癒し効果の目的のみで飼うしかないのかなあと思う。
(4)放牧なので堆肥はとれないが、逆に手間は省ける。堆肥をとりたいなら小屋飼いにした方がよい。


部屋が片付かないのは、新聞の切り抜きの問題だとわかっているが、いつのまにかたまってしまい、全然片付かない。今日は半日、片づけに費やさざるをえなかった。


自由貿易協定(FTA)には大賛成である。一日も早く、日韓や日中韓の自由貿易協定を結ぶべきだと思う。

TPP(米国、豪州、シンガポールなど環太平洋8ヶ国で進めている関税撤廃の例外を認めないFTA)交渉への参加ももちろん検討すべきだ。

日本がTPPに参加すれば、関税による国境措置は効力を失い、米、麦、乳製品や牛肉など畜産物、砂糖など多くの農産物が壊滅的な打撃を受けることは必至だ。(農業新聞10月5日)

自動車やIT製品で世界に羽ばたいている韓国は米国、欧州連合(EU)とのFTAを来年にも発効させる見通しである。そうなれば米やEUとの間にFTAがない日本の企業は、輸出で不利になる。輸出産業が工場の海外移転に拍車をかければ、国内雇用はさらに損なわれかねない。TPPにはカナダや韓国の参加も見込まれる。ここで日本だけが置き去りにされることは避けなければならない。逆に日本がTPPに参加することで、日韓や日中韓のFTA交渉を刺激するかも知れない。(朝日新聞10月5日)

もちろん朝日新聞の方に賛成である。

安い農産物が入ってくれば消費者の多くが助かる。こんなに安いのかとびっくりするだろう。農家の損失は戸別所得補償制度でカバーできる。

ただ、戸別所得補償制度にも反対である。一部の農業者の利益にしかならないから。

失業者、非正社員、生活保護等、あらゆる低所得者層を網羅するにはベーシックインカムの支援が必要であり、戸別所得補償制度もベーシックインカムに統合すべきだと思う。もちろんあらゆる補助金もベーシックインカムに統合する。

広く、浅く、ベーシックインカムで支援することによって、誰でも自給自足的な農業に新規参入できる。

現役世代の年金(ベーシックインカム)は世代間の不平等の平均化でもある。 

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アイデンティティの喪失

45年前までの山道や山の風景が何も残っていない。変わり果てた姿だけが目の前にある。

開発されてしまったのだ。昭和40年代の高度成長の時代に。


都会ならそういうことは日常茶飯事だろう。5~10年前の姿が一変してしまうことなど。


子供の頃の風景が一変してしまうと、自分の居場所やアイデンティティの喪失につながると思いませんか。

都会だけでなく、田舎でも、この45年ほどの間に風景が一変してしまったのだ。川も道も山も池もダムも。


1600年代、1700年代の江戸時代ならそういうことはありえなかっただろう。幼い頃に見た風景が、40歳代で死ぬ頃でも、変わらなかったと思う。美しい山河の中ではぐくまれ、その山河の中にまた還っていく。死は新しい命へと循環する。 
 
現代では命の循環さえあまり想像できなくなった。


2010年の現代と、300年前の1710年とでは、はたしてどちらが幸福だろうか。

現代の貧困は300年前とは比べものにならないほど悲惨なのではあるまいか。300年前なら、山の幸、里の幸、川の幸で、飢饉でも何とか飢えをしのぐことができただろうが、現代では貨幣がなければ何も口にすることはできない。

主従の関係も、現代の組織における主従の関係の方が、より屈辱的であるかもしれない。


魚を釣りに行った川は、三面コンクリートの川にかわってしまい、水はよどみ、川底の至る所に草が生えている。

釣りの餌の「蜂の巣」も「アザミの花の中の虫」も「ミミズ」も全く見かけなくなった。

昔は家の軒先に蜂の巣が多くあり、その蜂の子は川釣りのとっておきのエサだった。

アザミという花も今はめっきり少なくなった。

ミミズも、たいていの家のかど先には堆肥の山(牛小屋の前出しをしていた)があり、どんな堆肥にはミミズがたくさんいるか、子供でもよく知っていた。


10月の20日頃にはたくさん生えたマツタケも今は全く生えなくなった。

山ナスビも、山仕事が放棄されると同時に姿を消してしまった。

アケビを取りに行った山も開発されてしまい、どこがその山だったか、想像すらできなくなった。

山仕事のために作られた木立の中の薄暗い林道も、開発でなくなった。太い木や下刈した束が道のわきに置かれていた風景が懐かしい。

谷川のつららも全くできなくなった。


田舎の自然は45年前と今とでは、全く一変してしまったのだ。こんな開発がなぜ許されたのだろう。壊された自然はもう元には戻らない。

一生の間に、こんなに自然が変わり果ててしまった世代が、日本の歴史上にあっただろうか。変わり果ててしまった山河を嘆いても、元には戻らない。おそらく日本全国でこのような開発が同時進行でなされたのだろう。
 
変わり果ててしまったのは山河だけではない。田畑も荒れ果ててしまった。

どうしようもない。それが近代化であり資本主義の現実なのだから。


サラリーマン社会から落ちこぼれて、想像もしなかった百姓になった。

毎日、土に接しているおかげで、何とか今は、心身の均衡が保てれている。



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田んぼのトータルプロデュース

 
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前回は4日間で62匹だったが、今回は6日間で52匹を仕留めた。まだまだすごい威力を発揮している。前回と同じく仕込み液は、
砂糖大匙・・・・・・・・・・4~5杯
水・・・・・・・・・・・・・・・・180cc
グレープジュース・・・・180cc
米酢・・・・・・・・・・・・・・・・50cc
酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・50cc
イチジクのかけら・・・・・・少々

まず、ジョウゴに砂糖を入れ、流し込むために水を入れ、同量のグレープジュースを入れ、米酢と酒を入れる。180ccというのは200ccのカップを使うので、こぼれないように180ccにしている。

これでちょうどペットボトルに適量(4分の1ほど)になる。

今日は雨が降ったりやんだりしたせいか、スズメバチがあまり来襲しなかった。それが幸いしたのか、ミツバチは頻繁に出入りしていた。今は「密源」が豊富なのかも知れない。 

本来、野生の昆虫なのに、人間の作った重箱を積み重ねたような箱を気に入ってくれる。

巣門から出入りしているミツバチを見ていると飽きがこない。今でもこんな状態だから、4月10日~5月20日頃までの毎年の「分蜂期」には農作業どころではなくなると思う。

単純化標準化インターネット化されていたから、「自分にも飼える」と思った。ミツバチを飼っている人をこれまでに3人知っていたが、どの人のも「特技」に見えて、「自分にも飼える」とは全く思わなかった。スロー人さんの巣箱を見て初めて「標準化」された巣箱だと感じた。 


ヤギ、鶏、蚕も「標準化」されれば、もっと簡単に飼える。

ヤギ2頭・・・1メートル四角の小屋が2つ、2~3アールの放牧場(メッシュと竹と杭で囲う、もしくは電柵を使用)。

鶏・・・4坪半の簡易鶏舎にメス25~30羽、オス2羽(オスは住居が近いと鳴き声がうるさく飼えない)。

カイコ・・・桑の木の量で決まるが、多くても150~200頭ほどの予定。 


やっと、田んぼのトータルプロデュースができるようになった。専門作物を持つことが不得意で、いろんなことに手を出したから今がある。これこそ田んぼの多様性。
野菜も多種
ハーブも多種
果樹も1~2本植えの多種
鶏、ヤギ、ミツバチ、蚕

鶏は出荷できそうにない規格外野菜をすべて平らげてくれるし、ヤギは草や木の葉だけで餌代がいらず風景を作ってくれる。ミツバチは森の中で長時間楽しませてくれる。蚕はすでに伝説の昆虫。

果樹を植えてもカラスがほとんど食べてしまうので、カラスが狙わない果樹を中心に多種類を植えている。モモ、ナシ、リンゴ、ブドウなどの技術系の果樹は植えていない。カキ、キーウイ、ハッサク、イチジク、スモモ、ブラックベリー、ウメ、ユスラウメ、ユズ、キンカン、ビワ(ヤギ・ミツバチ用で実採りは難しい)、カリン、フェイジョアという放任栽培でも口に入りやすい果樹を植えている。

農業年数の少ないうちから、できれば並行処理した方が田んぼのトータルプロデュースができる。自分の場合はハーブは8年後、果樹は4~5年後からであり、鶏だけ就農1年後からだった。


     
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電柵のゲートの下に、道をさえぎるように竹を置いている。朝うっかり軽四でつっこんでしまうことがあるし、知らない人だと、電柵に気づかない場合もあるので、それもあって竹を置いている。 


「雇用農業」ほど役に立たないものはないと思う。やはり農業は自営でないと農業の意味がない。自営なら、30分間隔ほどで次々と違った農作業(動作)に移れるのでほとんど疲れないが、雇用農業の場合、2時間以上も同じ農作業(動作)を強いられることもあるのではなかろうか。これでは身体的な疲労が大きい。


今日の朝日新聞に「日高敏隆(動物行動学者)の口説き文句」という本の書評が載っていた。日高敏隆によれば、『博物学は思想であって、技術ではない』、『自分が本当に大事だと思ったら繰り返しなさい。そうしないと人には伝わらないよ』
この2つのメッセージは目から鱗だった。そして自分に置き換えて、
『農業は思想であって、技術ではない』、『ベーシック・インカムを繰り返し唱えよう』 


田んぼのトータルプロデュースは「思想」。農業は「技術」というよりも「生き方」。


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すでに集落の農業は壊れつつある

    
 
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去年はハーブを増やすことに時間を費やしたが、今年は増やしたハーブを減らすために、去年以上の時間を取られている。

画像に見える5列にほとんどのハーブを移した。
レモンバーム・レモンバーベナ・レモングラス
コモンタイム・レモンタイム
スペアミント・アップルミント・ブラックミント
セイジ
ルバーブ
ステビア
ニラ
他の場所にローズマリー、スイートバジル、ロケットがある。ディル、チャービル、イタリアンパセリは止めることにした。


ミツバチが3群とも元気に出入りしているのを見るとうれしくなる。ペットボトルに入った間抜けなスズメバチを見るのも楽しみ。
 


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コメントを頂いたのでそれに関して。

農業で収入をあげるのは本当に難しい。夫婦で農業をしている人を見ると、「ようやるなあ」と感心する。

23~25年ほど前、農業をするために都会から岡山県に来られた自分と同世代の6軒の家族を知っているが、現在も専業農家として続けられているのは、そのうちの2家族のみで、2家族は農業をやめて、元の都会に帰られた。残りの2家族は農業以外の収入で生活をされている。農業で食べていくことはそれくらい厳しい。

自分の場合、就農準備期間中に家人に運よく定職が決まって、それが就農への大きな後押しとなった。夫婦でしている人は主になる方の農業能力が極めて高い。ボクは夫婦で農業をすることは最初から考えたことはない。絶対に食べれないと思った。子供がもう少し大きくなったら(当時7才と5才)、パートにでも行ってくれるだろうと期待した。

つまり、農業がひらめいた時「一人農業」しかイメージできなかった。


30代の前半まで転職を繰り返していたので、「突然、農業がひらめいた」時の感動は今でも覚えている。農業では食べれないことはすでに常識だったから。

65才になったら84万円ほどの年金がもらえるので、「あと7年半」という数字が頭の中によく浮かぶ。出荷農業をその頃まで続けざるをえない。

自分の小遣い、集落や親戚の冠婚葬祭費、食料品や日用品の買い物(スーパーで週1~2回)、ライフラインの一部(家族で分担している)の出費があるので、年間100万ほどの手取り(売上-経費)にしたいが、どうしても届かない。
それでも、これくらい稼げばよいので農業が継続できている。手取り150万にしなければならないなら、自分の場合、農業は続けれない。かといって、他に働く場所など全くない。

農業で食べていける人は、何か特別に秀でた箇所がある。とても真似ができない。  
 

年に80万ほど年金のような形でもらえるなら、農業をしたい現役世代は相当に多いと思う。

誰もがみな「組織で働くこと」に向いているわけではない。組織に居場所ができている人はいいが、そうでない人は、何らかの自営業は夢だと思う。しかしこの国では「自営業」が成り立たなくなっているのではなかろうか。

農業くらいは、「簡単に参入できる自営業」として残しておいてほしいと思う。

挫折した時に「農業がある」とイメージできることは大切である。「逃げ場としての農業」が、今の世の中にはどうしても必要だと思う。

「農業では食えない」という潜在意識は「働く場所がない」という状況になった時、初めて越えれた壁だった。そういう人のためにベーシックインカム(年間80万ほどの現役世代の年金)があったらいいと思う。
 
自分の場合は元々の農家なので、家も田畑も農具も先生(父)も4拍子揃っていた。それでも農業で生活するのは難しい。


農業が嫌いという人も現実には多いだろうし、その人たちはもちろん農業以外の職業についたらよい。定年後に農業をしたいという人は20%ほどという統計が新聞に載っていたように思うが、意外と少ないんだなあと感じた。

団塊の世代の人は農業の厳しさを子供時代の経験で知っているから、逆にしたくないのかも知れない。
 
都会在住の人が農業を始めるにはハードルが多すぎるから、途中のハードルで息切れがする可能性もある。何かのきっかけと後押しがないと、その先に進めないかも知れない。

農業の経験もない
田んぼもない
農具もない
住む家もない
教えてくれる人もいない
稼げるだろうか
生活ができるだろうか
田舎の人間関係はどうなんだろう
買い物も不便
害獣も出るらしい
子供の教育にも支障があるかもしれない

これだけハードルがあったら誰でも二の足を踏む。こんな時、ベーシックインカムがあれば精神的な余裕ができる。年金世代が年金をあてにして生活しているのと同じである。


働きたくても働く場所がない、働きたくても気に入った職場がない。こんな状況の時に独立自営できる仕事があったらどんなに助かるだろう。それでも農業の自営は特別の才能がある人でないと難しいと思う。ベーシックインカムがあれば、農業が好きだが才能がない人が救われる。

現実には、今の補助金制度では、この国の農業はもたない。才能のある特定農業者に支援を集中するのではなく、小規模な自給自足型農業者を幅広くベーシックインカムで支援する方がはるかに効果的である。

特定農業者より家庭菜園型や定年帰農型の人の方が、環境や里山や農村風景の維持により貢献しているのではなかろうか。

とにかく、大規模から小規模へ、資本主義型農業から自給自足型農業への転換がない限り、自然や環境の維持はできない。これこそ21世紀の農業だと思う。

農業協同組合の歴史的役割もすでに終わった。これからはベーシックインカム(現役世代の基礎年金)で幅広く農業の新規参入を支援する時代である。

集落の農業はすでに壊れつつある。
 
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


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