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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

ぎりぎりの遅れ、ニンジンの種蒔き

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手にとまったバッタ。バッタは害虫?だが愛嬌のある害虫である。

田んぼにはうじゃうじゃいるが、野菜にはこれといった被害は出ない。だから他の害虫のように「困る」ことはない。害虫でも益虫でもなく普通の虫だろうか。 

被害が大きいのはコオロギ。定植したてのレタス類は狙われやすいので、畔岸(害虫の隠れ場)に近い畝はネットなどをかぶせて防御する。
  
 

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4時ごろ山に上がったら、3群とも、巣門の周りに数匹のスズメバチがたむろしていた。すぐに蠅叩きで攻撃して6匹ほど撃沈させた。

これだけ撃沈しているのだから、ここは危険地域であることをスズメバチ本部へ伝達してほしいが、次から次に刺客がやってくる。

撃沈させると、すぐにミツバチが巣門から出てくる。まるで正義の味方「月光仮面」になったような気分。

それでも、こういう状態が続くと好ましくないので、木工作家に、巣門に取り付ける金網を3つ、オプションで注文した。



近所のおばさんの話では昨晩、家庭菜園がかなりイノシシにやられたらしい。雨や夕立、台風の夜に害獣にやられることが多い。

電柵をしていても一度突破されたら、それが習慣になってしまう。対策としては、
(1)害獣の好物の野菜を減らす。
(2)山と柵との間に数メートルの緩衝地帯を設ける。
(3)柵の周辺(緩衝地帯)に人間の気配を残す。



例年より12日遅れの今日、ニンジンの種を蒔いた。昨晩の夕立が大きなきっかけになった。すでに耕運はできていたので、管理機で1メートル幅の畝立てをして、鍬で2条に蒔き床を作り、種を蒔き、片足を蒔き床に置いて、よく鎮圧しながら歩く。その後、蒔き床にたっぷりとクン炭(焼きすくも)をふり、井戸水をポンプアップして灌水した。明日は条間にメタン菌液肥をまき、もう一度灌水する予定。

今日は8月31日だからもうニンジンの蒔き直しはできない。12日遅れたので11月中の収穫は無理かもしれない。

遅れても蒔かないと、ニンジンの入らないワンパックは考えられない。毎年、ニンジンと同時に蒔くツルナシインゲンは、今年はパスした。ツルナシインゲンの出荷期間はせいぜい3週間だが、ニンジンは4ヶ月間続くので、遅れてもニンジンのパスはできない。


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夕立

 夕方6時半頃から30分ほど、今夏初めての強い夕立があった。待ちに待った涙雨だった。

雨量としては少しだが、これで明日、ニンジンが蒔けるかも知れない。


ツルムラサキはこの2週間ほど虫害が多く、少ししか出荷できなくなった。エンサイも水不足で成長が遅い。オクラも成長が遅くなっているのか、小さいのに茹でた時に固い。青シソも葉が随分と小さくなっている。

そんなわけで出荷できるものが少ない。

最初は大風呂敷を広げて、4種類だけなら3~4ヶ所の直売所へ出せると思っていた。それがこの渇水で、2ヶ所へ出荷するのも難しい状況になっている。

直売所の場合、出したり出さなかったりはよくないので、1ヶ所の直売所へ出すくらいの野菜しかないが、今後のことも考えて、出し続けたい2ヶ所に少しずつ分散して出している。 


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蚕とともに送られてきた小冊子を見ながら、厚紙で繭作りの部屋を作った。これでいいのかな?

最近特によく食べるようになったので、1日に何回も見て、桑の葉の状況を確認している。

蚕も蜜蜂と同じように足繁く見ることが大切だと感じた。納屋にはネズミや蟻のような外敵も多い。

外敵にやられてしまったら、来年の6月頃(桑の葉が成長する頃)まで蚕を手にすることはできないから、1年近くも遅れてしまう。

今までの蚕の変化はそう大きくなかったが、これからの変化は特に見逃せない。

インターネットで「蚕の飼い方」と検索したらたくさん出てきたが、ゆっくり読む間がないので、今いる蚕自体から直接学ばせてもらうしかない。


ここ2日間、残りの3群はスズメバチの大きな襲撃は受けていないようだった。ただ、山にいる10分ほどの間だけでもスズメバチの飛来は多いので、油断はできない。

ミツバチ目線で考えたら、いくらスズメバチに狙われても、この山の斜面が最も生存環境に適していると思う。


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人生の自由度

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144穴の発砲スチロールの連結ポットにハクサイの種を蒔いた。ハクサイとキャベツの大産地である瀬戸内市牛窓町では、育苗にこの連結ポットを使っている。


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蚕は癒しの昆虫である。大きいのが5匹、小さいのが2匹いるが、大きい方がメスなので、メス5匹、オス2匹。

蚕の体が少し透き通って黄色っぽくなりはじめたら糸を吐き出す。繭を作りやすいように厚紙で個別の部屋(3センチ×4センチ)を作ると、送られてきた冊子に書いてあるので、そろそろ部屋の準備が必要。 

 
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田んぼ全体を電柵で囲んでから、11月で1年が来るが、当初思ったほど、電柵の下の草刈や電柵のゲートの開閉は負担になっていない。

何でも「慣れる」ものだと思う。

しかし、電柵を動かしたり、電柵を張り直したりすることは根本的に苦手なので、自分の場合は「最初がとても大事」だった。つまり、電柵をどこに設置するか、田んぼをぐるぐるまわりしながら、1ヶ月ほどかかって決断した。それが幸いしてか、設置してから一度も害獣に入られていないし、草刈にもそれほど不便さを感じていないし、設置場所を動かした方がいいと思ったこともない。

ゲートの開閉(村道の開閉)も、早朝は収穫、夕方は家畜の世話で田んぼに拘束されるので、ゲートの開閉は何ら負担になっていない。現役期間中は負担に感じることは少ないと思う。

 

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売り上げが少ない

農業経費が少ない

生きる上でのランニングコストが小さい

生活圏が小さい

だから、自由度は限りなく大きい



4種類の家畜はビジネスにはなっていないし、それぞれは何のつながりもない。一見無意味な非経済活動であるが、この無意味さこそが農業人生を豊かにする。

いくら忙しくても、いくらカネにならなくても、無意味なことに時間をかける情熱があれば人生が楽しくなる。


出荷先が少なくなれば、
(1)作付量がそれだけ減る
(2)収穫時間が減る
(3)収穫時間と同じほどの仕訳・袋詰め時間が減る
(4)配送時間も減る

そうすれば少しはゆっくりできる。頑張れば頑張るほど損をするのが農業だと思う。「何もせずにぼう~っとする時間」を1日30分持てれば人生が豊かになるのに、その30分が持てない。

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採蜜 3回目

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昨日逃去した巣箱は、蜂蜜はほとんど採れないだろうと思っていた。

それは上の画像の左を見てそう思った。

ところが、家に帰って、2段重ねの下の方の箱の巣を取り除くと、上の箱には右の画像のように蜂蜜があった。

 
 
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百均で買ったザルがついたバケツに、少しずつ手でしぼりながら蜜を落としたら、コーヒーの大ビン1本分とクリープのビン2本分の蜂蜜が採れた。8月19日に採蜜した巣箱の半分より少し多く採れた。ただ、今回のは冷蔵庫に入れておいても50日ほどしか保存できないような気がする。

上の左の画像のお皿は、手でしぼった残りかすで、その右のボールに入れているのは、重箱の下の部分の蜜の入っていなかった巣。

鍋に水を入れてしぼった残りかすを煮ると蜜蝋が分離でき、分離して残った汁はペットボトルのスズメバチ捕獲器に使えるし、最終的な残りかすはニワトリが大好物なので、ミツバチの巣は捨てるところがない。

逃去した巣箱から、こんなに蜂蜜が採れるとは思いもしなかった。

これだけの蜜を残した一群を、スムシとスズメバチのために、むざむざ取り逃したのは、かえすがえすも惜しかった。

来春はもっと環境を整えるから、戻ってきてほしい。


 
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8月25日に蒔いたレタスとシュンギクがよく発芽した。これ以上は半日陰に置けないので、明日は強光線の下に出す予定。


エンサイ、ツルムラサキ、オクラ、ナスビ、ピーマン等の夏野菜は、まだ第2コーナーを曲がり終えたばかりなのに、もうバテバテの状態。雨が全く降らないのでこんな状態になっている。

エンジンポンプでポンプアップしている井戸水も35分ほどで無くなってしまう。

こんな状態ではニンジンが蒔けない。

ニンジンが蒔けないという状態は21年目にして初めてのことである。

井戸水が35分で切れるのも井戸ができて12年目で初めてのことである。

来年は池の水を10アール分ほどもらえるように、前もって書面で土木委員(水の世話人)さんに依頼しておこうと思う。井戸ができてからは、池の水を全く使わせてもらっていなかったが、こういう状態が来年以降もあるようでは、野菜は作れない。

そんな中でびっくりするような強さを見せているのが、キクイモとサツマイモ。水を一滴も与えていないのに、干上がってはいない。


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一群、逃去

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朝はミツバチが出入りしていたのに、夕方行くとすでに逃去していた。 

昼も山に上がって、この群に来ていたスズメバチを数匹撃墜しておいたのに。

スムシにやられて巣箱を動かした一群だった。動かしてから大スズメバチに連日のように狙われていた。毎日のようにその巣箱周辺で数匹のスズメバチを仕留めて助太刀していたのに、これ以上は留まれなかったようだ。

それでも、この一群からはすごい勉強をさせてもらった。

逃去の原因は、
(1)スムシへの「内見」の対応が遅れた。
(2)大スズメバチの「巣門防御」の対応が遅れた。

どちらも自分の弱点を突かれた。最初の頃は恐々で、「内見」の勇気も、方法もわからなかった。巣門防御の方は、不器用なため、金網を設置することが後回し後回しになってしまった。

スムシとスズメバチは逃去の二大要因だから、基本を順守(スムシは3~4週間に1回は内見して掃除をする。スズメバチは巣門に金網を設置する)すれば防げたはずなのに、していなかった。
 
ただ、内見も金網設置もミツバチには大きなストレスになると思うので、できればしないにこしたことはない。

1日1回の見回りで微妙な変化に気づき、この次は対応が遅れないようにしたい。それまでは、今のままでいこうと思う。


まだ3群も残っている。

残っていれば今後も引き続きミツバチから学ばしてもらえるし、見回る楽しみも残る。

少し気弱になったが、何としても2群は越冬させて来春を迎えれるようにしたい。


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冬の寒さより夏の暑さ対策

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昼寝から目が覚めてぼう~っとしていたら、昨日蒔いた育苗箱が気になった。

こんな時刻に田んぼに行くことはないのに、12時半に田んぼに行った。

いつも車を止める竹藪の傍は、午後1時頃までは日陰になり涼しいから、ここに育苗箱を設置したが、1時を過ぎると陽があたり始めるので、黒い寒冷紗をかぶせようと思った。


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これは物置で、ヤギを飼い始めた時に、物置の4分の1(1坪半=3畳分)を区切ってヤギ小屋にしていたが、ここが蚕部屋に最も適すると思った。早朝の3時間、夕方の3時間はたいていここに車を止めている。

蚕はまだどうなるかわからないが、朝、桑の葉を与え、夕方また桑の葉を与えるには、ここは最も便利であり、最も目がとどく場所でもある。 



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田んぼに来たついでに、未熟ナンキンを3個、ニワトリに与え、水も入れ替えた。

朝、入れ替えたのに、暑いせいかよく飲み、早、残り少なくなっていた。

口ばしはデービークしていないので、固いものでもよくつつく。

  
  
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ヤギはそれぞれの小屋に入って避暑をしていた。鳥小屋の東側が日陰になる時間帯は、たいていそこで避暑をしているが、昼前後は日陰になる場所が少ない。
  
  
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来たついでに、防虫ネットをかぶり山に上がったら、今日は2群が巣門周辺を占拠されたような状態だった。すぐに蠅叩きで10匹ほど仕留めた。

仕留めることが快感になりつつある。

ただ、こういう状態が続くようだとミツバチにはかなりストレスになるので、やはり3段階で防御する必要があると思った。
(1)見つけたら蠅叩きで攻撃する。
(2)ペットボトルの捕獲器を5個ほどセットし、液をしばしば入れ替える。
(3)巣門にミツバチだけが通れて大スズメバチは通れない金網をつける。


ミツバチもニワトリ同様、冬の寒さより、夏の暑さ対策を考えて巣箱置き場を決める必要があると思った。
  
 
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朝のリラックスした時間。

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シュンギクとレタスの種を蒔いた

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これ以上遅らせれないから、シュンギクとレタスの種を蒔いた。
(1)サラダシュンギク
(2)極早生ミニレタス・マノア
(3)株張りシュンギク
(4)岡山サラダ菜
(5)レタス・リバーグリーン

2回目は8月30日頃、3回目は9月5日頃に蒔く予定。

ニンジンとツルナシインゲンはまだ蒔いていない。すでに旬の時期を過ぎつつある。しかし、雨が降らないので蒔けない。蒔いても水やりができないと育たない。 

  
 
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蚕の発育遅れの1匹が死んだ。現在7匹。


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私用で牛窓町に行った。瀬戸内市牛窓町は、春夏作はトウガンやナンキン、秋冬作はキャベツとハクサイの大産地である。

いわゆる野菜や果樹の産地では、画像のような「畑灌水設備」が整っており、今年のように雨が全く降らなくても、水に困ることはない。水を使っても使わなくても、10アール当たりの料金はどこの産地でも7千円ほど。

今年のような場合、水がなければできないのだから7千円は高くはない。


水が足りないと、青シソやスイートバジルの葉がだんだんと小さくなる。今までは茎をそろえて「ボードン8号袋」に入れていたが、それをするとやたら時間がかかるようになり、茎をそろえずに、ごそっと「ボードン11号袋」に入れることにした。

袋を閉じる場合、テープで閉めるバックシーラーより、電熱で閉める卓上シーラーの方がよい。2万5千円ほど高くなるが、
(1)見栄えが随分よい。
(2)顧客が袋を破る時、テープならハサミが必要だが、電熱なら簡単に手で開けれる。より、顧客の立場に立っていると言える。
(3)テープは袋の上に余裕がないと結束できないが、電熱なら少しの余裕だけで閉めれる。
(4)卓上シーラーは電気が必要だが、テープ代はいらず、スピードもテープの2倍ほど早いと思う。
(5)単価シールも貼りやすく、顧客も中身が見やすい。
 友人に勧められて買ったが、高くても買ってよかった。


ミツバチを狙うのはスズメバチだけでなく、今日はカマキリだった。何と巣門の傍にとまって、むしゃむしゃとミツバチを食べている。カマキリに居座られたら、その大食漢ぶりはスズメバチの比ではない。カマキリは田んぼでは特に大事な益虫であるが、ミツバチには脅威の害虫である。

1日1回見回ることによって、
(1)スズメバチを射止め
(2)カマキリ等にも気づき
(3)蜘蛛の巣もとれる
スズメバチは大きいので動きが鈍く、狩に来ている時はミツバチに注意が向いて、こっちの存在に気づかない。だから蠅叩きで容易に叩ける。ただし、防虫ネットで顔面を覆い、厚手の上着を着用している。
山の中なので、蜘蛛の巣も巣箱周辺に多く、気付いたら、これも蠅叩きで巣をはらいのける。

日本ミツバチの場合、翌年の春を迎えるまでに3~4割ほども「逃去」するらしいが、1群たりとも逃去させないことを目標にしている。1日1回、楽しく見回ることによってそれは防げると思う。

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鶏と山羊と蜜蜂と蚕で自分おこし

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ヤギのリラックスした姿を見ると気持ちがなごむ。

この場所がヤギの放牧場になるとは、1年前にはまだ想像もできなかった。

運を変えてくれるような、多くの出会いを提供してくれたヤギだから大切にしたい。

アクシデントがない限り、平均寿命の14~15年は生きるだろう。ボクはその時70才前後になっている。

考えられるアクシデントは、
(1)ハミ(毒ヘビ)に噛まれる
(2)首の金具に雷が落ちる


今はいろんな家畜に囲まれて楽しい。

ミツバチがゲットできたことも衝撃的な出来事だった。

こんなに簡単に捕まえれるとは思ってもみなかった。

捕まえれたから、ものすごく学ばせてもらっている。

捕まえれなかったら、何一つ学べなかった。

4つの巣箱に自ずから入ったことで、ミツバチの好みそうな場所が何となくわかった。

毎日見回って、飽かずに眺めている。

この現実も、去年の今頃は想像もできなかった。


毎日見回っていると、少しの変化にも気づく。

そして、日本ミツバチは「定住型」であるというのもいい。

明治になって輸入された西洋ミツバチと違って、日本に古来からいるミツバチというのも親しみが持てる。

森の中でさほど目立たない木の花を主な密源にしているらしい。

分蜂時期も決まっていて、当地では4月15日~5月15日頃の1ヶ月間。

分蜂もすべてゲットできそうだというのもうれしい。

分蜂の時間帯は10時~3時頃の間で、2時間ほどかけて分蜂し、いったん近くの木に留まるらしい。

これだったら、10時半頃と、昼過ぎと、午後3時頃に山に上がればまず、見逃すことはない。

高い木に止まったら、竹の先に網をくくってセミを捕まえるみたいにすればいいようだ。


分蜂とは別に、お墓の周囲など、10ヶ所ほどのポイントに「待受け箱(木工作家から購入する1セットは3.5段だから、1箱抜いて2.5段で待受けにする)」を仕掛けて、新たな群もゲットしたい。

4月15日~5月15日は忙しくなりそうだ。

こんなに簡単に捕まえれるのなら、もっと簡略化して、もっとマニュアル化して、多くの人に広めたい。

多分、近くの里山のどこにでもいると思う。

(1)日本ミツバチの巣箱はいたってシンプル。4~5段の重箱型で中はずんどう(詳しく言えば、それぞれの箱の対角線に1センチ幅ほどの2本の竹が巣の支えに入っている)。

(2)木工作家に依頼すれば1セットが5千円。

(3)確率は1割ほどらしいので5セットは仕掛けたい。その年だめでも翌年以降、何年も使える。

(4)キンリョウヘンというミツバチを呼ぶフェロモンを出すランの花を巣箱の前に置くと確率は2割に上がるようだ。

(5)巣箱は先人に置く場所を選んでもらうのがよい。

(6)捕まえれさえすれば、知識は後からついてくる。

(7)採蜜までを最短コースで駆け上がりたい。ゲットできず蜂浪人をすれば、気持ちが失せる原因となる。

ミツバチの世話(1日1回の見回り)ができることが、ものすごくうれしい。


蚕も、何かわくわくする。

これからどういう風に変化していくのか楽しみである。

なぜか蚕部屋もすでにイメージしている。

蚕は今、インターネットでかなり売れているようだ。

蚕を飼って、いにしえの人たちの気持ちに少しでも近づきたい。

桑の木を現在の13本から、倍の30本ほどに増やしたい。

ニワトリもヤギもミツバチも蚕も、農家の大きな特権だと思う。
里山を近くに持つ過疎地の山村の農家の大きな特権だと思う。

ニワトリとヤギとミツバチと蚕で自分おこし。  
 


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葉タバコの乾燥庫

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葉タバコの乾燥庫をバックに巨大ヒマワリ。こんなに背高になったのは、足元にマメ科のラッカセイが植えられているせいか。

葉タバコの乾燥庫は集落に2つしか残っていない。2軒とも今は納屋として使われている。

乾燥庫は45年ほど前から使われなくなった。

集落からニワトリが消えたのも45年ほど前。

同じく牛や豚が消えたのも45年ほど前。

それはまさに同時期に怒涛のごとく消えていった。

手で植える田植えや、手(鎌)で刈る稲刈りが消えていったのも45年ほど前。

45年ほど前とは、昭和40年前後。小学校から中学校に上がる頃だった。
 

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昨日、大スズメバチに巣門を一時占拠された2つの巣箱が気になったので、収穫・袋詰めが終わった8時半に山に上がった。

昨日は巣箱の中に全部避難していたが、今朝は大スズメバチは見えず、2箱とも元気に巣門を出入りしていた。

1日1回の足音がミツバチを救ったと思う。ゲットした瞬間から家畜になるのだから、1日1回の見回りは当然といえば当然。

餌を与える必要のない家畜なのだから、1日1回は見回って安全確認くらいはしてあげたい。


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1番目にゲットしたミツバチ。たった3ヶ月で採蜜をしたが結構とれた。  
  
 

  
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2番目にゲットしたミツバチ。4ヶ月で採蜜をしたが、1番目のと変わらない蜜量だった。


  
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3番目にゲットしたミツバチ。最も出入りが少ない弱群だったのに、7月頃から強群になった。


  
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まだミツバチが入っていない「待受け箱」。
 



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午後から、私用で近くに来たので、やっぱり立ち寄った。

休耕田とけい畔(のり面)の草管理(草刈り)にヤギが導入されている。

田舎道を走っていると、圃場整備された田んぼで、このような草刈のとてもしずらい「巨大のり面」がある田んぼをしばしば見かける。

圃場整備をしてはいけない勾配のある田んぼまで圃場整備がされたからである。一時期、日本全国で圃場整備がいっせいに進められた。

後の草刈のことなど全く考えていない。つまり農家の立場に立っていない圃場整備だから、こういう巨大のり面になる。

農家は後で「やられた・・・」と思っただろう。

圃場整備をする時は「いい話ばっかり」聞かされて、こんなに草刈に困ることになるだろうとは、大半の農家は気づかない。

こんな例は、下水道が来る前の話と、施工された後の負担の大きさに似ている。


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宇野農園

宇野農園の宇野さんからメールを頂いた。  

『私の家では昭和48年まで60年も蚕を飼っていました。
祖父が飼い始めました。祖父は二男で分家。
長男が新しい家を建って出て祖父はボロ家をもらいました。
分家と言ってもなにも財産は貰えませんでした。
 
そこで行商をしてその儲けで山を買い開墾して桑を植え
養蚕を始めました。
繭を売って田畑や山を買い今の財産を作りました。
「蚕には恩があるから養蚕は止めるな」が遺言でしたが
長女が3才のとき止めました。
 
それから私はイチゴを作り、家を建てて3人の子を育てました。
わたしはイチゴに恩があるから未だに辞めずに作っています。
1ハウスに毎年1500本植えています。
6人の孫の喜ぶ顔を見たいからです。
 
ヤギは昭和57年まで飼いました。
3人の子は「メーチチ」と言ってヤギ乳で大きくなりました。
牛乳を買って飲ませるお金がなかったからです。
ヤギは人なつっこく私が呼べば返事をしていました。
 
貴君の暮らしは仙人のようですね
もう 少しお金を儲けてみませんか
儲け方なら私が指南しますよ
いつでもおいでください』
 
昭和48年とは、ボクが20才の時。それまで蚕を
昭和57年とは、ボクが29才の時。それまでヤギを
飼われていたという宇野さん。来年は確か古希を迎えられる。

まるで若返っているような人である。ブログも毎日のように更新されている。

戦争をはさんでの10~15年の生まれ年の違いは、たった2~3年で世の中が激変していったほど、見てきた世間や風景や生活が異なるようだ。

宇野さんのブログ・・・同業者なら、画像を見るだけで、その人の技術レベルがわかるし、稼いでいる金額まで想像できたりする。


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4時に山へ上がったら、先日採蜜した巣箱と、スムシにやられて場所を動かした巣箱の2つが、大スズメバチに占拠されていた。

無防備だったが、すぐに蠅叩きを持ち、採蜜した巣箱の巣門にいた3匹を仕留めた。その勢いで、場所を動かした巣箱の大スズメバチも撃退しようと思ったが、間一髪の差で1匹は仕留めたが2匹に逃げられ、そのうちの1匹が顔面に向かってきた。あわてて逃げた。これでは戦えないと思い、下山して頭(防御ネット)と上半身(ジャンバー)を防御して再度山へ上がった。

20分ほど待機している間に、たびたび飛来したが、1匹しか仕留めることができなかった。 
 
ここは大スズメバチのよい餌場なんだと認識せざるをえなかった。画像のように、ミツバチにかなりの犠牲が出た。

巣門を囲うように、ミツバチは通れて大スズメバチは通れない金網をおくといいようだが、その準備ができていない。それよりも、1日1回(理想をいえば午前と午後の2回)山へ上がり、防御ではなく攻撃して撃退できるなら、その方が効果的だと思う。

毎日の見回りが欠かせなくなった。そして20分ほど待機する必要もある。

こうなると、ミツバチが最も手のかかる家畜になってしまう。

採蜜する前は、大スズメバチが飛来しても手が出せない状態だったのに、やはり採蜜直後で群が少し弱っていたのかも知れない。大スズメバチはサイズが大きいので、巣門からは入れないが、こういう状態が続くと逃去の原因になる。



 さっき「生まれる前から不眠症」という料理・飲食店ブログを見ていたら、「空芯菜(エンサイ)のシンプル炒め」という画像が出ていて、茎の太い部分ばかりを炒めた画像が出ていた。
空芯菜は茎の太い部分は空洞であり、その部分は堅いので通常は使わずに捨てると思うが、太い部分は蒸して炒めたのかもしれない。
 
太い部分は蒸さなくても細切りしてキンピラ風に使えると思う。

家人は空芯菜が大好物で、毎日のようにおひたしにしている。

近頃、我が家が食べる空芯菜はすべて「売れ残り商品」である。


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ミツバチに「はまりつつ」ある

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去年はヤギにふりまわされた1年だったが、放牧場ができた今年は、世話がほとんどかからなくなった。夕方2時間ほど放牧場の外につなぐだけ。

飼い始めた頃は放牧場など想像もしなかった。半年ほどたって、放牧場がいるなあと思い始めた。

1頭飼う予定だったのに、2頭もらえることになった。

今から考えると2頭もらって本当によかったと思う。

スイスでは家畜福祉の観点から、ヤギやヒツジのような群を好む家畜は2頭以上をいっしょに飼うことを法律で義務付けられている。 



来年の春夏作の定植本数を決めるのは、今頃の時期である。

来春のミツバチの待受け箱の設置場所は、西日の当たり具合等を考慮しながら、今頃の時期に決める。

第一線を退いたら何をしようかと考えるのは、現役の今の時期に決めておくことが必要である。

たまには農業仲間を訪問しないと、疎遠になってしまう。

忙しすぎると、これらのことをする余裕がなくなる。



今日はエンジンポンプを稼働してから40分で井戸水がなくなった。1時間持ってくれればよいのだが、雨がそれだけ降っていない。 



前回採蜜した巣の一部を冷蔵庫に入れていたら「ウジ」がわいたと書いたが、あの「ウジ」はミツバチの天敵の「スムシのウジ」だった。今回の採蜜でそれがわかった。つまり、巣の中にすでにスムシの幼虫がいて、それに気付かずに冷蔵庫に入れておいたら大好物の蜂蜜の餌で幼虫が成虫になったのだろう。

ミツバチが花粉や蜜を集める草食系なら、そのミツバチを狙う大スズメバチは肉食系と言える。自然界はこれでバランスがとれているのだろう。 

最近、ミツバチに「はまり」つつある。巣箱作りが大きな関門だったが、この問題がクリアできさえすれば、それ以降のステージは自分に向いているかも知れないと考えるようになった。

岡山県、あるいは近県の方で、巣箱が欲しい方はメールをくだされば、木工作家を紹介します。1セット(3.5段)が5千円です。捕まえるには、確率的にも最低5箱は設置する必要があると思います。もちろん、その年で捕まえれなければ、翌年、翌々年もその巣箱は使えます(巣箱の上を波板で雨よけするから5年は使えると思う)。

設置場所が問題であるが、日本ミツバチは「定住型」なので、自分の家のまわりか、田んぼのまわりか、持ち山のまわりという3ヶ所に限定される。

目障りにならず、巣箱があることに気が散らず、あまり人目につかず(盗難の心配)、自分が楽しく見回える場所に設置するのがよい。

一浪、二浪という「蜂浪人」も多いらしいが、捕まえれないなら、すでに捕まえている人に設置場所を決めてもらうのがいいと思う。

ここまで進めば、後はミツバチが好きになれるかどうか、それだけだと思う。

(1)ゲットできたら、がぜんおもしろくなる。
(2)1回でも採蜜できたら、がぜんおもしろくなる。
(3)蠅叩きで大スズメバチを撃退して巣箱を守ることができたら、がぜんおもしろくなる。(1日1回見回ってさえいれば、大スズメバチに気付く)

イノシシ、シカ、カラス、その他、得体の知れない動物に狙われないなら、ミツバチ飼育は長く続けれるだろう。



ミツバチの大量死問題(花期に合わせて移動する西洋ミツバチ)が農業新聞によく載るようになってから、ミツバチに興味を持った。

ミツバチは「巣箱が高い」というイメージと、「花期に合わせて移動養蜂」というイメージがあり、自分には飼えないという先入観があまりに強かった。

日本ミツバチを飼い始める前、お隣の備前市のプロの養蜂家に依頼して、西洋ミツバチを田んぼか山に設置してとお願いしていた(単なる鑑賞目的で)が、いつまでたっても設置にきてくれなかった。その後、スロー人さんとの出会いがきっかけで、自分で飼ってみようと思い立った。あの時、プロの養蜂家が早々と設置に来られたら、どういう展開になっていたかわからない。

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暑すぎて秋のスタートができない

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当時は「お蚕様」と呼ばれていたらしい。

だいぶ大きくなっているのがわかりますか。孵化して今日で11日目。

「眠・脱皮」を4回繰り返して大きくなるらしいが、日数計算が途中でわからなくなり、蚕の様子を見ながら対応することにした。

通常は湿度85%ほどがよく、「眠・脱皮」の時は乾燥気味がよいらしい。そして、「眠・脱皮」の時は、
(1)餌をやらない
(2)さわったり動かしたりしない
と送られてきた小冊子に書いてあったが、8匹が同時に「眠・脱皮」に入るわけではなく、個体差があってそれぞればらばらなので、餌をどうしようか迷ってしまう。

結局、ずっと湿度を保ち、餌をやり続けた。

蚕は途中から劇的に変化するらしい。日数計算でいくと月末頃には繭づくりを始めると思うので、これから急激に大きくなるのかもしれない。


昨日採蜜をした巣箱は、物置の近くに置いていたが、今朝8時に見た時にも数十匹が一固まりになって箱の中に留まっていたので、元の巣箱まで持って行ったら、まるで分蜂騒ぎのように、そのあたり一帯を多数のミツバチが乱舞していた。こういう状況は「突然女王蜂が死んだ時」にもなりやすいと聞いていたので、昨日の採蜜の時、誤って女王蜂を殺してしまったかもしれないと考えた。

とにかく、持って上がった巣箱を元の巣箱の近くに置き、様子を見ることにした。2時間後の10時に上がったら、乱舞していたミツバチの大半は巣箱の中に戻ったようだった。ひょっとして女王蜂は、物置の近くで夜明かしした数十匹の一固まりの中にいて、その女王蜂が巣箱の中に戻ったため、やっと他のミツバチが落ち着いたのではと考えた。



今日は少し寝過ごしてしまい、田んぼについたら7時30分近くになっていた。それでも山ぎわの田んぼなので、まだ朝陽があたっていない野菜も多い。大急ぎで葉物の青シソとエンサイを収穫し、その後オクラを収穫した。山ぎわの田んぼのメリットはこういうところにもある。そして竹藪と物置の間の日蔭は絶好の「仕訳と袋詰め」の場所となる。

3種類で、金額にして2400円ほどの出荷でも、産直の店が近くなら、ちょっと置いてこようという気にもなる。往復で1時間近くかかるなら、2400円ほどの出荷なら、行く気がなくなる。 

ニンジン、インゲン、レタス、シュンギクの種を蒔きたいが、この暑さでは、うまく発芽してくれるかどうかわからない。残暑が厳しすぎて秋のスタートができない。

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採蜜2度目

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ミツバチは貴重な体験を次々と提供してくれる。

今日は4月26日に巣箱に入ってきたミツバチの採蜜をした。

巣箱に入ってからまだ4カ月も経過していないのに、早くもこんな蜜ろうができている。

そしてこれは、5段重ねの重箱の最上段の1箱だけで、4段は残している。

つまり、巣を壊して採蜜をするのではなく、上から順番に取るので、ミツバチは逃げ出さない。一番上の箱を取ったら同時に、一番下に新たに巣箱を挿入する。

具体的には一番下ではなく、下から2番目に挿入する。一番下は巣門(ミツバチの出入り口)のある箱なので、これは動かさない。


今日もUさんに援農してもらっての作業だった。慣れれば1人でもできないことはないが、2人の方がスムーズに作業ができるし、楽しい。

まず、最上段の箱の蓋をとり、最上段の箱だけにのせているベニヤ板を細い針金のようなものを使って、蜜ろうから切り離す。次に最上段の箱と上から2段目の箱の間に同じように針金を挿入して、最上段とその下の箱との蜜ろうを切り離すと完了。

針金で切り取った最上段の箱は、容器等に入れて物置まで持って下り(その方が作業がやりやすいから)、包丁を使って箱から蜜ろうを取り、ザルのついた容器に入れる。その時に蜜ろうを包丁で小さく切りながら、蜜がザルの下に滴り落ちやすいようにする。

 
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2度目だから、わりと段どりよくできた。

ミツバチの飼育に関しては「野菜のようには能力差が出ない」と思う。

ミツバチには、
(1)巣箱を作る作業(できなければ購入する)
(2)巣箱を設置する作業(わからなければ先人に据え付けてもらう)
(3)時々(できれば毎日)見回る作業
(4)1ヶ月に1回ほど巣門を開けて、スムシがいないか確認する作業と、掃除をする
(5)お盆以降は、スズメバチを撃退する(巣門近くのスズメバチは蠅叩きで容易に叩ける)作業と、スズメバチ捕獲器(ペットボトル)を取りつける作業
(6)蜜ろうが下へ下へと伸びるにつれて継箱をして巣箱内の面積を広げる作業
(7)採蜜作業
(8)売る予定ならそのための営業活動
これだけの工程がある。


(1)は完全に依存している。安く作ってもらえた(1セット5千円)から最初に巣箱を5セット購入できた。
(2)も、どこへ据え付けていいかわからなかった。最初は先人に据え付けてもらった。1回でも捕まえれたら、ミツバチがどんな設置場所を好むか勘でわかるようになる。
 その他の作業は一つずつ身体で覚えていくしかないが、4か月ほどの間にボクでもできだしたのだから、難しい作業ではない。


1人でする場合は、
 継箱の場合は、同じ高さの台(20~30センチ高低があっても何ら問題はない)を近くに置いて、いったんそこに置き、すばやく継箱をしてから、その上にまた戻す。

 採蜜の場合は針金で蜜ろうを切るが、それより下の箱に振動や衝撃を与えない、つまり箱を動かさないことが大切で、その場合、身体を巣箱に寄せて両足で巣箱をおさえるようにするか、切る箱の上にアゴをのせて、下の箱に振動がいかないようにする。

 巣箱の上にレンガかブロックを置き、その上に雨よけの波板をのせ、それら全部をマイカ線等で縛るので、重箱形式の箱と箱はガムテープ等で止める必要はないような気がした。ただ、巣箱を持ち上げる時に、どこか持つところがないと、蜜ろうが重くて持ち上がらない(4~5段もあるのだから)ので、持ち上げたい箱全体の一番下の箱に「取っ手」のようなものをつけて、重くても持ち上がるようにする。
 

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これが今日、採蜜をした巣箱。2~3日様子を見てみないとわからないが、逃げ去ることはないと思う。


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これが今日、継箱をした巣箱。前回採蜜をして巣箱を元通りにしたが、あれから1ヶ月もたたない内に、新たに継箱の必要があるほど蜜ろうが伸びていた。 


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採蜜の時に、100匹ほどのミツバチの犠牲が出るのは仕方がないように思う。


 
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採蜜をした後、箱を物置の近くに置いていても、残っていた蜂は夕暮れまでに元の箱に戻るだろうと思っていた。しかし、夜7時がまわっても画像のようにまだ残っている。

この中に「女王蜂」がいるので、元の巣箱に戻らなかったとは考えられないこともないが、明日の朝6時でもこの状態が続いていたら、採蜜をした箱の近くに戻しに行こうと思う。

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出荷できそうな主な産直野菜

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8月9日に卵からかえったので、今日で10日目。8匹が元気に育っている。

桑の葉しか食べないというのがちょっと不思議な気がする。 

中国の天山山脈を越え、月の砂漠を隊商のラクダの背中にのって、はるか中央アジアからトルコの方へ運ばれて行った絹の糸(道)。


初めて目にする蚕の成長はとても新鮮である。



直売所が増えて過当競争の時代であるが、今はスーパーの店内でしている産直も多い。

出荷できそうな月別の主な産直野菜

7月、8月、9月、10月→エンサイ・ツルムラサキ・青シソ・オクラ
11月、12月→レタス・シュンギク・ホウレンソウ・菜っ葉・ロケット
1月、2月→ホウレンソウ・菜っ葉・ロケット
3月、4月→ナバナ
5月、6月→レタス、チンゲンサイ

ワンパック宅配だけの時は、月、水、金の週に3回しか出荷をしていなかったが、直売所に出荷するようになってからは毎日であり、朝起きのリズムと昼寝のリズムができて、これが特によかった。

ただし、収穫、袋詰めが長時間になると疲れる。自分の場合は、早朝6時~8時半頃までの2時間半が、収穫、袋詰めの限度である。それ以上に費やすと他の仕事にさし障りが出る。

8時半~9時頃までの30分を予備時間として持てるかどうかが特に大切で、この時間帯に、ニワトリの餌やり、ヤギに朝の挨拶、ちょっとした農作業、片づけ等をする。

2時間半でできる収穫、袋詰めはしれている。自分の場合は一般的な野菜は不得意で、収穫や袋詰めに比較的手間がかかる野菜しか出荷できそうにない。
エンサイ→240本定植
ツルムラサキ→210本定植
青シソ→70本定植
オクラ→330~360ポット定植

2時間半でこの4種類を収穫、袋詰めするには、上記の定植数くらいが限度と思う。どの作物も、ワンパックの最盛期に定植していた3倍くらいである。

ワンパックはこれ以外に、キュウリ、ナスビ、ピーマン、ニガウリ、ハーブティ用ハーブ3種類の収穫がある。他に在庫野菜のタマネギ、ジャガイモ、ナンキン、ニンニクを入れる。
   
   
 
スムシの被害が出て、巣箱を移動してから、大スズメバチに狙われていた巣箱がやっと落ち着いてきた。


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若い方、「里山」を説明できますか

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最近は4種類の家畜を飼育しているが、原点ともいうべきこの家畜から目が離れているわけではない。

農業をスタートした1年後から飼い始めたが、まだ鳥小屋もできていない時に、家の軒先でヒヨコを飼い始めた。それくらい思い入れの強い家畜だった。

一番のピンチは7年ほど前の「鳥インフルエンザ」騒動の時だった。あの時は完全にマスコミに踊らされてしまった。冷静に考えてみれば、30羽ほどのこういう飼い方で、鳥インフルエンザの発生源になることはまず考えられない。

抗菌剤や各種ワクチンを多投する大規模養鶏場で、ウイルスに耐性ができて、ある日突然変異が生じて起きる可能性が大きいのではなかろうか。

渡り鳥原因説もおかしい。渡り鳥が原因なら、野生の鳥類が死んでいる現場にもっと頻繁にでくわすだろう。

ニワトリは農業の片手間に飼える家畜であり、畑から出るクズ野菜や出荷から漏れた野菜等をニワトリの胃袋を通してリサイクルできる最も重宝な家畜である。


最近飼い始めたヤギ、ミツバチ、カイコも、ニワトリ同様、ビジネスにする予定はない。単に自分の癒しであり、楽しみとして飼いたい。


今、最も想像力をかきたててくれる家畜はミツバチである。来春の待ち受け巣箱の設置場所や、どの木を切って、どの木を残すか等、歩き回りながら考える。

日本ミツバチは里山で、人間の営みに依存しながら生きている。 


日本の里山では、人が定期的に木々を伐採することで森林が維持されてきた。環境省はSATOYAMAを世界に広めようと国際会議を開催。海外の「里山」を探そうと現地調査もした。その結果、
※果樹や家畜が豊富なインドネシアの農家の裏庭「プカランガン」
※風土に根ざしたチーズやワインを生産するフランスの「テロワール」
※家族単位で管理されるアルゼンチンの農地や周辺の自然「チャクラ」
 等、各地で自然を維持しながら利用する例が確認できた。一方、都市化や産業化、過疎化が進み、維持管理ができなくなりつつあるという共通の課題もわかった。(朝日新聞8月17日)


今の農家は「里山」など見向きもしない。目先の経済作物にしか目を向けない。それくらい農業の現実は厳しい。

里山といっても、今の若い人は理解できないし、イメージもできないと思う。

里山とは集落に隣接した山のことであり、50年ほど前まではまだプロパンガスも普及していなかったので、近くの山で木を切って、太い木は割り木にして「クド」で煮炊きに利用し、雑木は「風呂焚き」に利用し、落ち葉もかいて(集めて)、それらの焚き付けに利用した。

つまり、50年ほど前までは里山はなくてはならないものであり、切っても切れないものであり、それがなくては生きていけないものだった。それが今は、全く利用価値がなくなった。「木」も「落ち葉」も「炭」も必要なくなったから。

だからボクも、この20年間ほど里山(集落の家にはそれぞれ持ち山がある)には見向きもしなかった。たまには落ち葉をかいて堆肥に利用したり、単なる遊びで農閑期にドラム缶炭焼きをしたことがある程度だった。

それを20年ぶりに打ち破ったのは「日本ミツバチ」だった。日本ミツバチは深い奥山や森林で生きてきたのではなく、集落近くの里山で生きてきたのではなかろうか。

ミツバチのために「里山整備」を始めようと、この春に強く意識した。4群も授かったのだから。

里山が近いためにイノシシやシカに田畑が狙われるという大きな欠点もあるが、里山が近いから風光明美な場所で農業ができ、風景が癒しになり、ヤギを飼うにも雑木がすぐに与えれるし、ニワトリの下敷きにいつでも腐葉土が入れられるし、人家から離れた里山近くに鳥小屋を建てれば臭いの苦情もない。蚕を飼うにも桑の木を植える遊休地が確保しやすい。そしてミツバチは里山で飼うことが最も適するのではなかろうか。

4種類の家畜は今後もいろんなことを教えてくれると思う。これこそ生物多様性である。

定年帰農者を含め、農業をする人の半数の目的はビジネスではなく「癒し」だと思う。癒しを目的にすると生物多様性に必然的に目が向く。

不必要になった里山を再生するには、このような農業者を一人でも多く増やす必要がある。そのためにはベーシック・インカム(現役世代の基礎年金)の制度がどうしても必要だと思う。つまり、ビジネスを目的とする農業者を増やすのではなく、自給自足や癒しを目的とする農業者を増やそうとしなければ、里山はもう維持できないし再生もできない。

農業補助金は、ある種の圧力団体のような強い農業者や農業法人や集落営農ばかりに注がれる。そして農協はその人たちだけのために存在する。

農業補助金の全廃、農作物の完全自由化(特に日中韓の自由貿易協定)を早期に実現し、自給自足や癒しを目的とする現役世代の農業者をベーシック・インカム(年間80万円ほどの基礎年金)で支えるしか、この国の里山の維持や再生の道はない。 

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蚕はニワトリの餌にいいかもしれない

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7時前まで水やりをして、それからヤギを放牧場に連れ戻した。日が暮れるのが早くなった。いつ頃までこの岩の上で遊ぶのか知らないが、寝るのは小屋の中だと思う。

ヤギの餌は雑草と雑木だけ。餌代は1円もかかっていない。米ぬかも2カ月以上与えていない。太っているのか痩せているのかわからないが、いたって健康だと思う。

ヤギは服装の色が変わると人物を識別しづらいようなので、手をたたいたり、名前を呼んだりして、いつものポーズで呼ぶとわかってくれて近寄ってくる。


午後3時半に山に上がったが、今日は大スズメバチを1匹も見なかった。昨日、一昨日とあれだけ仕留めたので警戒したのかもしれない。4つ仕掛けたスズメバチ捕獲器(ペットボトル)にも1匹も入っていなかった。


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今日もカブトムシがいつものクヌギの木にいた。森の中にいると、いつのまにか時間が経過している。

20年後は77才だから、生きているかどうかもわからない。だから、長くても後20年ほどという単元で考えている。

ボクが死んでも、この山の営みは続く。ただそのためには、葉タバコ跡地の10アールほどの斜面を年に1回は草刈をする必要がある。そうしないと山に入れなくなるし、ミツバチの営巣にも適さない。

ミツバチは宝くじに当たったも同然である。巣箱を5つセットして、そのうち3つは自然に蜂が入り、1つは巣箱の外に蜂玉ができていたのを巣箱の中に入れただけだから、自動的に4つ入ったも同然である。まさに奇跡的だった。

ミツバチには何の手助けもしてあげれないが、周囲の草刈をして、風通しをよくし、クモの巣が張る環境を作らないようにする。



蚕はニワトリのカルシウム補給のための餌にいいかもしれない。ニワトリのためのミミズの繁殖やウジの繁殖は難しいが、蚕はうまくいくかもしれないと考えている。

その場合には、桑の木をもっと増やす必要があるし、蚕部屋も必要になるだろう。蚕部屋は最初にヤギを飼い始めた物置の4分の1のスペースが適する。南にキーウイが植えてあって西日があたらず、冬の太陽は8時にはあたりはじめ、北に竹藪があるので北風は直接あたらず、物置の周囲は金網をしているのでカラスも防御できる。



お盆が過ぎたら蒔く予定のニンジン、インゲン、レタス、シュンギク等が暑すぎて蒔けない。ひと雨きてからと、ひたすら雨を待ちわびているが、8月20日を過ぎても雨が降らなければ、蒔かざるをえない。


今日の出荷

エンサイ15単位(単価90円)
ツルムラサキ15単位(単価120円)
青シソ12単位(単価90円)
オクラ10単位(単価95円)
バジル7単位(単価80円)
 合計で約60単位、平均単価が100円とすると全部売れて6000円ほど。これだけの荷をするのに、収穫から袋詰めまで6時~8時半頃までの2時間半ほどかかった。荷にするための単価率が悪いと思うが、これこそ生産者の能力である。 
 
自分の荷は、2時間半ほどかかって5000~6000円ほどにしかならない。少なくとも50単位は出荷して5000円にはしたいと思う。 

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大スズメバチを10匹ほど仕留めた

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呑気なように見えるが、農業は作物だけではなく、他にいろんな楽しみがある。

今日はお盆だし、たっぷりな時間をミツバチに費やした。

山に上がったのは午後3時。画像の「蠅たたき」で、大スズメバチを10匹ほど仕留めた。

近くに3群いるのに、一番上の巣箱のミツバチだけを狙っている。

できれば、午前と午後の2回、大スズメバチの退治に山に上がればいいのだが、出荷があって午後しか上がれない。
とにかく今は、1日に1回はこのミツバチの助っ人に行かないと、やられてしまう。

日本ミツバチに「逃去」が多いのは、スムシか大スズメバチのどちらかが原因である。1~2日に1回の見回りを欠かさなければ、逃去は確実に防げる。

ラケットや網より、蠅たたきは弾力があって、あまり巣箱に衝撃を与えず、うまく叩き落とせる。

巣門の前に大スズメバチが入れない金網をセットする方法もあるようだが、これでは「防御」にすぎない。蠅たたきを使って積極的に「攻撃」して戦う方が効果ははるかに大きい。
金網をセットする方法は、あまり見回りをしない(できない)人のやり方であり、これでは「逃去」は防げない。

そういう意味では巣箱は、目の届く範囲(1日1回、楽しく見回える場所)にセットするのがいいと思うが、日々の行動圏にセットすると「気が散る」し、「少し危険」でもある。

ミツバチの2大天敵である「スムシ」と「大スズメバチ」は、たくさんのことを学ばせてくれている。かなり時間を取られているが、今後長く飼育していくには、どうしても通過しなければならない関所である。 

なお、興味深いことは、巣箱に侵入されると日本ミツバチは集団でスズメバチに襲いかかり、摂氏45度程度の温度まで上げて、蒸し殺すそうです

これに対して西洋ミツバチは明治初期に輸入されたため、遺伝的にスズメバチに対する防御方法は知らず、単独で攻撃をかけ壊滅的な打撃を受けやすいそうです。


人間は遺伝的に「土着性」があると思う。その遺伝子があるにもかかわらず、土から強制的に離された生活を強いられるので、ストレスは嵩じ、肉体も精神も解放されることがない。

そんな生活を強いられる「都市住民」とは一体何だ。

誰もが大地に帰依できる生活は、一人一人の基本的人権が、年間80万円ほどの「ベーシックインカム(基礎年金)」で保障された時である。

あらゆる農業補助金を全廃し、農作物の関税もなくして完全自由化をする。その見返りをベーシックインカムで保障したらよい。

農業関連の莫大な補助金には既得権益が群がり、これが日本の農業をつぶした。それにかかわる膨大な事務関連費。

農作物を完全自由化すれば、確かに農業は壊滅的な打撃を受けるかもしれないが、この国の「自給率」を維持することに何の意味があるだろうか。

安全は自分で守るしかない。食も一人一人が自給力をつけるしかない。ベーシックインカムはいわゆる「過疎問題」も解決する方向にむかい、「土に回帰する」という21世紀の最大の課題も解決の道筋をつけてくれる。

ベーシックインカムで最低限の生活が保障されれば、田舎で自給自足的な生活を望む都市生活者は多いと思う

ベーシックインカムは職業に関係なく、一人一人の全国民にという考え方であり、例えば夫婦と子供一人なら、80万円×3人=240万円

税制を少し変えるだけで可能と試算されている。生活保護費、母子(父子)家庭補助、各種所得控除の廃止等。


   
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蚕は7匹でなく8匹生存していた。不注意でした。

だいぶ大きくなったが、それでも桑の葉が1枚あれば十分足りる。

この蚕から次の世代が生まれることを楽しみにしている。
  
 


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助っ人

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ツルムラサキの助っ人、アマガエル。

ツルムラサキは害虫がほとんど来ない野菜であるが、盛夏から初秋にかけてのこの時期、ヨトウムシの食害が目立つことがある。そんな時に決まって来てくれるのがアマガエルというハンター。

虫害が広がらなければ、アマガエルが頑張ってくれた証拠。

  
    
  
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オクラのハンターはカマキリ。それでもオクラの葉はすでに、かなりの害虫被害が出ている。


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巣箱を動かした近くには、太いクヌギがあり、今日はカブトムシがいた。もちろん捕まえたりせず見るだけにした。


スムシが原因で動かした巣箱は、群がかなり弱まっていた。それを大スズメバチが狙っていたが、今日山に上がったら、巣門をスズメバチが占拠したみたいに2匹が陣取り、周囲にもスズメバチが飛びまわり、ミツバチの姿は見えなかった。 

やられたと思い、すぐに山から下りて防御ネット等をかぶり、冬用のジャンバーを着て、大スズメバチをたたく箒を持って再度上がった。

巣箱の近くに置いていた網で捕まえるか、箒でたたく戦法だったが、30分ほど待機している間に、6匹ほど捕まえて殺した。

大スズメバチがいなくなるとすぐに、ミツバチが巣門から出入りするようになった。まだ巣箱を占拠されてはいなかったようだ。占拠されたら容易に近づけなくなる。

とにかく、ここ2~3日はボクが助っ人になって、大スズメバチを撃退するしかない。これもスムシへの対応が遅れた自分の責任。

この巣箱の近くにスズメバチ捕獲器を移動させた。

大スズメバチは強い群には攻撃できない(逆に集団で襲われるから)が、群が弱い場合はそれを狙ってくる。
 
   

 
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家畜にお盆はない。その家畜の世話をさせてもらっている自分も、お盆はあってないようなもの。朝夕の電柵ゲートの開閉もあるし、毎日、4種類の出荷もしている。


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蚕 7匹生存中

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昨日、巣箱を移動したミツバチは今日も「逃去」はしていなかった。

日本ミツバチは1年のうちに半数近くが逃げ出すと聞いたが、毎日1回は見回ることで、「逃去」はかなり防げると思う。

ミツバチは野生の生き物であるが、いったん巣箱に入れば、その日から「家畜」になる。

1~2日に1回、見回ることを楽しみにしている。急坂を上るので「運動」にもなる。

1日1日は別にたいした変化もないのに、毎日見回って「楽しいか」と聞かれると、楽しいから毎日上っている。

なぜ楽しいのか。

それは、この場所にミツバチがいることを去年まで20年間も気づかなかったのに、存在を気づかせてくれたからである。

そして、ミツバチの生態に初めて触れ、とても新鮮な気持ちになった。


日本ミツバチと西洋ミツバチの区別もよく知らなかった。

でも、ここにいるのは全て野生の日本ミツバチ。

日本ミツバチは西洋ミツバチの7分の1~10分の1ほどしか蜜が取れないので、プロの人は西洋ミツバチしか飼わないらしいが、ボクは日本ミツバチだけを飼いたい。

日本ミツバチは日本に古来からいるミツバチ 。

森林のミツバチ。

山の中の目立たない木の花を主な密源にするミツバチ。

農業歴21年目にして初めて気付かせてくれた野生の息吹。

放棄されてすでに45年になる葉タバコ跡地の山の斜面が、ミツバチの飛び交う空間として再生し、本当にうれしい。

盗難被害にあうのは全て「西洋ミツバチ」であり、日本ミツバチはメリットが少ない(蜜量が格段に少なく、逃去も多い)ので盗難の心配はまずないだろうと言われる。

このことは、逆に大変なメリットだと思う。野生のミツバチなのだから、蜜量が少なく、逃去が多いのは当然と言えば当然。ここに魅かれる。


  
 
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夕方2時間ほどヤギを放牧場の外に出し、ニワトリの水を入れ替え、草か野菜くず(今日は劣化したナンキン)を与え、米ぬかと市販の飼料を半分ずつほどの割合で与え、ミツバチの見回りに山へ上がり、夕飯後、蚕の箱を台所のテーブルの上に置いて、古い葉を取り出し、新しい葉と入れ替える。

12個の卵が京都から送られてきて、現在7匹が生存中。6割の生存率。初めてにしては上出来。

今後は1匹も脱落してほしくない。

無事に7匹が大きくなれば、オスばっかり、メスばっかりはあまり考えられないので、9月のお彼岸の頃には1匹で400~500個の産卵がある。

つまり、孵化して21日後くらいには繭作りを始め、それから21日後には産卵が始まる。


今日の夜頃から、第2ステージ(繭作りが始まるまでに5ステージがあり、その間に4回の眠・脱皮を繰り返す)に突入したようだ。眠・脱皮の時はあまり動かず、期間は1日ほどで終わる。夕飯後に見たら動いていたので、第2ステージに入った(状況よりも届いた小冊子に書いてあった日数計算で)と思い、また桑の葉を与えた。


送られてきたは箱の中には、たくさんの桑の葉が入っており、届いたポリ袋のまま冷蔵庫に入れておいたら、いまだに傷みは少ないが、やはり蚕を飼うなら、1本は桑の木があった方が新鮮な桑の葉が与えれる。繭作りを始めるまでの約21日間は桑の葉が必要であり。その間、届いた桑の葉を持たすのは大変だと思う。


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巣箱の移動

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昨日、ペットボトルを利用したスズメバチ捕獲器をセットしたら、今朝、早くも1匹とれた。

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夕方もう一度あがってみたら、スズメバチ3匹とアブが1匹入っていた。木からつたわって入ったのか、アリもたくさん入っていた。

ペットボトルに入れた誘引剤は、日本酒150cc、米酢50cc、砂糖75gをブレンドしたものである。
 


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一昨日、巣虫の掃除をした巣箱が、今朝見たらミツバチの出入りがほとんどない。

きれいに掃除したのに、あれでは気に入らなかったのだろうか。

いったん下りて防虫ネット等をかぶり、もう一度上がり、巣箱を移動させることにした。

夏分蜂を期待して3メートルほど下に置いていた巣箱の上2段をとり、その上にミツバチの出入りがなくなっていた(巣箱の中はミツバチの羽音がかなりしていたので女王蜂はまだいると思う)巣箱2段を置いた。

その巣箱がどうなっているか気になって、夕方また上がったら、画像のようにミツバチが出入りしていた。この巣箱を気に入ってくれるかどうかは3~5日経過してみないとわからない。



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7月20日に採蜜して、小さい方の冷蔵庫に入れていた蜂の巣に、今日見たらウジがわいていた。蜂蜜がなくなったら食べようと思っていたのに。


採蜜時期が早すぎて、蜜が充実していなかったせいだろうか。

惜しかったがニワトリにやった。ニワトリは蜂の巣もウジも大好物である。ただ、ヤギは匂いを嗅ぐだけで食べようとはしない。このことはとてもありがたい。同じ偶蹄類であるシカやイノシシが巣箱を狙わないのは、ヤギと同類だからかも知れない。

しかし油断はできない。熊は蜂蜜が大好物なのだから。ただ、熊は「偶蹄類」ではない。



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 昨晩、台風は来なかったが、雨が少しだけ降った。これだけの雨量では土に多少湿り気を与えた程度であるが、今日の水やりはパスできた。

乾きすぎて耕運できなかった田んぼも、昨晩の雨で耕運できたのだから、少しの雨量でもありがたい雨だった。


暦の上ではあすからお盆であるが、出荷は続くのでお盆のような気がしない。墓の真下にいるのに、忙しくて墓参りもできない。

榊か花くらいは供えておかないと集落の人の目がうるさい。

だいたい、あまり先祖供養の気持ちがない。生きている世代が現在を充実して過ごすことが最大の供養だと思う。



蚕は孵化して4日が経過し、第一回目の「脱皮」の時期に入った。脱皮の時期は桑の葉を与えず、湿度は乾燥ぎみにした方がいいらしく、さわったり動かしたりしないようにと書いてあった。

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伏線

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蚕が4匹いるのがわかると思います。合計で7匹と思う。脱皮を4回繰り返して繭づくりを始める頃にはボールペンほどの太さになるようです。それまでに3週間ほどかかる。 

このまま生き抜いて欲しい。

途中で死んだら、その先が学べない。

(1)糸を吐きはじめて約3日で繭が完成し
(2)4~5日で脱皮してサナギになり
(3)10~12日で蛾になって出てくる
(4)オスとメスがいれば交尾し400~500個を産む
(5)蛾になって5日ほどで死ぬ


もしうまくいけば、9月20日頃には新しい卵が400~500個産まれているはず。

蚕を育てるのはとても繊細な作業だと思う。それの繰り返し。

桑の木の成長過程に合わせて、国産100%の餌で育つ。

桑の木の導入が、蚕を購入する伏線となった。桑の木の導入はヤギを飼い始める1年ほど前のことである。

 
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ヤギはこの岩場が大好きである。転がっている中小の岩は大きな岩の一部を切り取ったものだと思うが、何に使ったのかわからない。周囲の石垣の岩とは岩の材質が異なる。

岩の手前までは我が家の田んぼであるが、岩から下の湿地は我が家の所有地ではないので、当初ここはヤギの放牧場としては考えていなかった。

去年の10月7日の台風の夜のイノシシの大襲撃までは、物置に隣接したヤギ小屋に自由に出入りできるように、その隣を放牧場にする予定だったが、電柵で囲うなら、もったいないので、その中はすべて作物を作り、電柵で囲いづらい場所を放牧場にしようと急遽場所を変えることを考えた。それがこの場所だった。

だからこの放牧場はイノシシの襲撃が伏線になった。


ブログを始めたことが、農業新聞の購読につながり、その後、朝日新聞の購入(ネタを増やすため)にもつながる伏線となった。

農業新聞にしばしば出ていたヤギに関する記事で、ヤギを飼ってみようという潜在意識がめばえたと思う。その後、ヤギを無料でもらえるという話があって、すぐにとびついた。

ヤギの導入は、20年目にして農業人生を大きく変える伏線になった。
(1)Uさんにまた援農(ヤギ小屋作り)にきてもらえるようになった。
(2)ヤギを見学に行った先でスロー人さんに出会い、ミツバチ導入のきっかけになった。
(3)同じくヤギを見学に行った先でKさんに再会し、スーパーの直売所を紹介され、ワンパック宅配から直売所主体へ農業形態を変えるきっかけとなった。


ミツバチの導入は、巣箱の置き場所ともからんで、山仕事(山の整備)を始める伏線となった。

ヤギの導入は、桑の木を挿し木で増やす(餌にするため)原因になったが、蚕導入の伏線にもなった。

  

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20年目にしてボクの農業人生を大きく展開させる伏線になったのは、まさにヤギ。ブログのトップページの画像に使おうという考えが主だったのに。 
 


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懸案だった巣門の掃除ができた

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頭に防虫ネットをかぶり、冬用のジャンバーを着て、

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黄色のコンテナ(収穫容器)に、百均の掃除道具、ガムテープ、プラスのドライバーを入れ、手に百均のゴム手をつけ、その上から軍手をはいて、いざ山へ出陣。

ミツバチの巣門の掃除が緊急を要していた。


1~2日に1回は巣箱の見回りをしているが、その時、1箱だけ、巣門からミツバチがあまり出入りしていない巣箱があった。

おかしい、何か原因があると思った。

原因を調べなければと思いつつ、数日が過ぎた。

今日は意を決して山に上がることにした。


まずプラスのドライバーでネジ釘をはずし、巣門の扉を開けたら、やっぱりミツバチの害虫の「巣虫」がたくさんいた。掃除がしづらかったので、隣に同じ高さの黄色のコンテナを置き、それに4段の箱を移して、巣門のある箱や台座を掃除することにした。この箱は軽かったので難なく4段の箱を隣に移すことができた。

書いてみると簡単にできたように見えるが、自分一人でこの作業ができるだろうかと不安だった。それでずるずると引き延ばしていた。

今日、この作業が一人でできたことは大きな自信になった。初めてだったらとてもできそうに思えないが、これまでに、「継箱」と「採蜜」という2回の作業をUさんに援農してもらって経験済みだったので、これが大きな経験となり、今回一人でもできた。

ポイントになったことは、
(1)毎日のように見回っていたから、他の巣箱との違いを認識することができた。
(2)鑑賞ではなく観察をするようにと、スロー人さんからよく言われていた。

あと半月も放任していたら、巣虫が原因で「逃去」という現実を招いたかも知れないが、「足音が肥し」という作物を作る上での諺が、ミツバチ飼育に関しても生きた。

今日は、ミツバチを怖いとは全く思わなかった。重装備しているから刺されないという安心感もあったかもしれないが、ミツバチは驚かせたり刺激を与えたりせずに、常にゆっくりとやさしく取り扱えば、刺したりすることはまずないと言われる。

現にスロー人さんは、先日の採蜜見学会の時、半袖で作業をしていたし、素手だった。分蜂で大きな蜂玉ができていた時にも、その蜂玉の中に指を挿入してもどうもなく、ボクにもそうするように言われ、おそるおそる挿入したが、何事も起こらなかった。


このところ懸案になっていた巣門の掃除(巣虫の排除)ができたことでうれしくなり、他の3箱もチェックする気になった。

1箱は、先日採蜜をした巣箱であるが、巣門を開けてみたら、早くも台座近くまで巣が伸びていた。緊急にもう1箱「継箱」する必要がある。この箱には巣虫はほとんどいないようだった。

もう1箱は巣門が開閉できるようになっていなかったので、横に置いた黄色のコンテナに4段箱を移して巣虫の確認をしたが、これも巣虫の掃除はほとんど必要なかった。

もう1箱も巣門が開閉できるようになってなく、5段箱を持ち上げようとしたが、重くて持ち上がらなかった。この箱は、今月末頃に採蜜をして継箱をする時に巣門の状況を確認するしかない。

採蜜作業は最上段の箱の蜜ろうをケプラー糸(針金)で切り離す時に、それより下段の箱が動かないように誰かに持ってもらう必要があるので、一人ではまだできそうにないが、巣門の掃除や継箱なら、今後は一人でもできそうに思う。今日の作業が大きな自信になった。


この1時間ほどの作業のため今日は、毎日欠かさなかった「1時間ほどの水やり」をする時間が取れなかった。



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これは家から20分ほどの「とれたて市場」に出荷したツルムラサキ。240~250グラム入りで単価は120円にしている。

週に2回、10袋ずつほどしか出荷していないのに、ここの直売所はツルムラサキがよく売れ残る。今日は4袋売れ残っていた。

4日前の金曜日に出荷したツルムラサキであるが、まだほとんど傷んでいなかったので持ち帰って食べることにした。

ここの直売所は、夜は冷蔵庫に入れてくれるので、傷みが少ないのだと思う。

こういう純然たる直売所の場合は店がある程度は管理してくれるが、ホームセンターの直売所は自分で管理する必要がある。それもあってホームセンターの方は1日おきに出荷している。

売れても売れなくも、自分が出荷しようと決めた野菜を出荷し続ける。この点に迷いはない。他の野菜は他人と勝負する自信は全くないから。

4種類(エンサイ、ツルムラサキ、青シソ、オクラ)を100円前後の価格で合計50単位ほど出荷し、そのうち8割が売れることを目標にしたい。

とれたて市場は正午と午後6時の2回、その日の売上状況が無料でメール配信されるが、ホームセンターの方はメール配信がないので、当日にどれだけ売れたかわからない。 

このメール配信は意外と大きな意味を持つ。今度ホームセンターに「有料でもいいから」と掛け合ってみようと思う。家から5~7分と近いし、当日の売り上げがわかれば毎日でも出荷が可能であるが、行ってみないとわからないなら、今まで通り1日おきに出荷するしかない。


今日の蚕

「全部の卵が白っぽく成り出したら、紙に包んだまま小箱の蓋をして光を当てないように暗くします。翌日または翌々日に蛍光灯の明りを当てると一斉に蚕が卵から孵化することでしょう」

蚕の卵が入っていた小箱にはこのように書いてあったが、卵が破られた形跡もないのに、昨日の早朝みたら、数匹の蚕が動いていた。

現在、全部の卵が白っぽくなっている。ということは、現在動いている虫は蚕ではないのだろうか?

全部で6匹ほど動いている。まだ残りは孵化していないような気がする。

午前6時・・・蚕の葉の交換
午後3時・・・蚕の葉の交換

蚕の葉は1枚あれば十分である。葉を交換する時に、目をよく凝らして、いるかいないか確認をしないと、うっかり捨ててしまうことになる。今日もまた2匹もうっかり捨ててしまうところだった。

これを防ぐために、交換する葉を皿に移し、捨てる時にもう一度いるかいないかを確認する。この2重のチェックで、昨日と今日で合計4匹ほど救うことができた。 

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甘い3種類

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甘いものは蜂蜜だけではない。他に2種類の甘い作物を作っている。ただ、それをあまり利用していないだけ。


ステビア
・・・砂糖の200倍の甘さがあり、カロリーは砂糖の100分の1と言われる。葉をちぎって湯のみに入れ、熱湯を注ぐと、甘い砂糖湯ができる。

ステビアは挿し木や株分けがとても簡単なので、いくらでも増やせる。耐寒性もかなりあり、当地では株元に少し籾殻を置いて防寒すれば越冬する。地上部は初冬には枯れるが、翌春にはまた芽が出てくる。

ステビア(ハーブの一種)はほとんど売れないので、コレクションとして数株だけ保持している。収穫期間は長く、6月上旬~11月中旬頃まで連続して収穫が続く。


ルバーブ
・・・フキに似ていて、フキと同じように茎を利用する。ただ、フキのように皮をむく必要はなく、小口切りして目方の半分の砂糖を加え、弱火で20分ほど煮ると、酸味のあるおいしいルバーブのジャムができあがる。

ルバーブは株分けに強く、手で引きちぎるように株分けしても、翌春にはたくましく芽が出てくる。株分けは10月末~11月上旬が最適期。5月に野菜の種類がまだ揃わない頃、ルバーブがあるとワンパックで送る時に重宝する。

ルバーブ(ハーブの一種)は種からスタートしても翌春には収穫できる。

ルバーブの収穫期間は、春の5月、6月と、秋が深まる11月、12月上旬頃の年2回であるが、数日前に収穫してジャムにしたら普通に食べれた。だから株が元気であれば盛夏でも収穫可能。


ルバーブやステビアなど、少し手を加えるだけの素材が常時あるのだから、市販のアンパンはやめなければ・・・。


麦茶を飲むのなら、ハーブティを作って冷蔵庫で冷やしておけば、その方がはるかに身体にいいのに、その一手間がかけれていない・・・。 

   
   
  
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サツマイモは直売所出荷野菜の構想からはずれているのに、今年もたくさん植えてしまった。来年こそ減らさなければ。
タマネギ、ジャガイモ、ナンキン、トウガン、サツマイモのような長期保存野菜は、安い値段で直売所に大量に置かれていることが多い。 





蚕は今朝、3匹ほどが孵化したようだ。

午前6時・・・孵化を確認し、桑の葉を与えた
午前9時・・・田んぼから帰って、葉の新しいのを与えた
午後3時・・・田んぼへ行く前、葉の新しいのを与えた

目を凝らさないと幼虫が確認できなかった。葉を入れ替える時、うっかり捨ててしまうところだった。幼虫はそれくらい目につきにくい。

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定植本数・収穫時間・水やり時間は3本の矢


昼寝から起き、台所でぼう~っとしている時にいい案が浮かぶことが多いので、忘れないうちにメモしておく。

ブログの更新はこの「メモ書き」の公開でいいと思う。それが2行であっても3行であっても。

ツイッターの140文字ほど長くなくていいし、俳句の17文字や短歌の31文字という凝縮した文学性も必要ない。

単なる思いつきやひらめきが当人の文学であると思う。



 
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左からエンサイを260本定植、ツルムラサキを187本定植、青シソを100本定植、スイートバジルを110本定植している。

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オクラは133株(1株2~3本仕立て)定植している。 

(1)定植本数
(2)収穫時間
(3)水やり時間

この3項目は、3本の矢というか、ヤジロベエというか、常に関係してくるので「暗記」しておく必要があると思う。このバランスが崩れると、収穫時間が取れなくなって無駄になったり、水をまわせなくなったりする。

来年は、
エンサイ・・・このまま
ツルムラサキ・・・60本ほど定植本数を増やす。
青シソ・・・20本ほど定植本数を減らす
スイートバジル・・・20本ほど定植本数を減らす
モロヘイヤ・・・30本ほど定植本数を新たに加える。
オクラ・・・200株ほど定植本数を増やす。

ツルムラサキを少し増やし、オクラを今年の2倍余りにする予定だが、収穫に要する時間と、水やり時間(水をまわせる量)とのバランスはぎりぎりで崩れない。 



今日はパソコン教室だった。操作がわからなくなる質問事項が10項目ほどたまったらメールを入れて、大学生のO君にマンツーマンの指導を受けている。

自分にとって最適な先生に巡り合えることは本当に難しいし、定期的な教室ではなくピンポイントで受けさせてもらえるパソコン教室はまことにありがたい状況である。ブログの更新ができるのも4人目の先生であるO君のおかげである。自分にとって最も若い先生であるが、今までのどの先生よりも説明がわかりやすい。遠隔操作で教えてもらったこともあるが、県外でなく地元に就職が決まってうれしい。 


  
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画像はキクイモ。余分の水はないので全く散水はしていないが、乾燥には滅法強いように思える。そういう点では「日照りイモ」と呼ばれるサツマイモに似ている。

  
  
 
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草山になっているが、去年の春に挿し木をして秋にこの場所に定植した桑。1年でこれだけ大きくなっている。今年も9本ほど挿し木をしてすでに定植をしているので、合計で桑の木は15本になった。

コメントに書いてくださった「なぜ蚕を」ということですが、「桑の木」に特別の思い入れを持たれている方は案外と多いのではないでしょうか。岡山県でもちょっと県北にいけば戦前の頃まで飼っていた家がだんだんとあるようです。

我が家は蚕(桑)ではなく葉タバコですが、葉タバコは蚕の天敵らしく、葉タバコがカネになり始めて蚕(桑)を駆逐していったようです。

社会の教科書に出てきた蚕ー絹の道(シルクロード)はいつのまにか空想やロマンになった。蚕(桑)はその頃から記憶の底に沈んだり浮上したりしていた。それが農業新聞を見て衝動買いとなった。


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蚕飼育キットが届いた

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京都の織物業者「塩野屋」から蚕飼育キットが届いた。正式には「有限会社 織道楽 塩野屋」。 

最初、蚕の卵がどこにあるのかわからなかった。入れ忘れたのではないかと思ったほど小さかった。 

クール宅急便で送られてきて、その中に「蚕のかいかた」という小冊子と桑の葉が入っていた。


蚕の孵化予定日は8月10日(火曜日)で、25度以下の場合は孵化日は遅れ、25度以上の場合は早くなりますと書いてあった。

まゆを作るようになるまで3週間ほどかかるが、その間に脱皮を4回繰り返して大きくなるらしい。


家の納屋で飼うか、田んぼの物置で飼うか思案中。

8月10日前後にうまく卵からかえるかどうかもわからない。

針の穴でも通りそうな小さな卵が3週間ほどで、数千年に渡って世界史を動かしてきた存在に脱皮する。

4つ目の家畜?
 


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農業における「2007年問題」

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野菜は意外と数が少ない。旬の野菜はせいぜい12種類。8月を例にとれば、

(1)タマネギ(5月末収穫、長期保存野菜)
(2)ジャガイモ(6月中旬収穫、長期保存野菜)

(3)キュウリ(果菜類)
(4)ナスビ(果菜類)
(5)ピーマン(果菜類)
(6)オクラ(果菜類)

(7)ナンキン(ウリ科、7、8月収穫、長期保存野菜)
(8)トウガン(ウリ科、7、8月収穫、長期保存野菜)
(9)ニガウリ(ウリ科)

(10)エンサイ(葉野菜)
(11)ツルムラサキ(葉野菜)
(12)青シソ(葉野菜)


(注)トマトを入れなかったが、トウガンかニガウリの代わりにトマトと考えてもよい。



12月を例にとっても、やっぱり12種類。

(1)ハクサイ(アブラナ科四天王)
(2)キャベツ(アブラナ科四天王)
(3)ダイコン(アブラナ科四天王)
(4)カブ(アブラナ科四天王)

(5)ニンジン
(6)サトイモ

(7)ネギ(葉野菜)
(8)シュンギク(葉野菜)
(9)ホウレンソウ(葉野菜)

(10)秋ジャガイモ
(11)レタス(ブロッコリー)
(12)サツマイモ(ヤーコン・キクイモ)



大卒就職率低下60.8%

今日の朝日新聞に、今春、4年制大学を卒業した学生の就職率が60.8%で、進学も就職もしていない人は約8万7千人。高卒も合わせると約15万人が不安定な立場にいる状況が浮かび上がったと出ていた。

「大卒のホームレスがごろごろ」の時代がすでに到来している。

君たちに明日はないし、未来もない。

それがこの国の資本主義(企業社会)の現実である。

表面化しないのは、親の世代がカネを持っているからだろう。パラサイトシングルでいけるなら路上暮らしになることはない。

現に就職氷河期が続いたロストジェネレーション(30代)世代の親は団塊の世代であり、最も「得をしている世代」でもある。その親が顕在ならパラサイトシングルで十分に食べていける。 



いったん、システム(組織)のレールから外れたら、元のレールにはなかなか復帰できない。能力がなければ直のこと復帰はできない。

仮にレールに復帰できたとしても、でこぼこのレールが多く、長くレールに乗り続けることは難しい。だから、新卒の時のレールにしがみついていなければ、この国では社会的にも経済的にも落ちこぼれてしまう。

本当におかしな国の、おかしな企業社会である。おかしいと思っても属していないと、現実問題として生きていくのは厳しい。



転職を繰り返していた20代、30代前半の頃、転職をすればするほど「転げ落ちていく」ような感覚だった。そんな30代の半ば頃に突然、農業がひらめいたが、それは我が家に、農業ができる土地と農具と父(家庭菜園を続けていた)という三拍子がそろっていたから、ひらめいたのだと思う。

大多数の人は「農業がひらめく」境涯にはない。

その人たちは今後どうやって生きていけばいいのだろう。どう考えても、未来はスペードのエースしか見えてこない。




国民年金の納付60%


厚生労働省は、2009年度の国民年金保険料納付率は60%で、過去最低を更新したと発表した。(朝日新聞8月6日)

毎年、この年金の支払いに四苦八苦してきた。やっと後2回(58才と59才)にこぎつけた。

65才になれば、年間84万ほど(厚生年金の期間も多少あるので)の年金が下りる予定。

農業収入から年金収入にスムーズに移行できるように、それまで農業を続けざるをえない。ここ数年の農業収入より年金の額の方が多い。

現役世代にも、年間80万ほどの基礎年金(ベーシックインカム)が支払われるべきである。税制をちょっと変えれば可能である。

これが実現されないなら、毎年出続けるであろう「進学も就職もしていない約15万人」のホームレス予備群が社会に放出され続けて、弱肉強食のすさまじい資本主義社会の中で、生存をかけた戦いが繰り広げられることになるだろう。



現役世代の年間80万ほどの基礎年金(ベーシックインカム)は、雇用と農業と環境を同時に解決する画期的な政策である。
(1)雇用・・・独立自営農民として組織から脱出
(2)農業・・・年間80万ほどあれば自給自足型農業が可能(3)環境・・・第一次産業従事者を一人でも多く育てることが環境保全になる。 

ベーシックインカムの導入はすでに一刻を争う時期に来ている。それは、農業でも「企業の2007年問題」と同じ問題が生じており、現在まだ第一線で頑張っている団塊の世代の農家の技術やノウハウの継承問題があるからである。

自分の場合でも、農業スタート時点の3年間は父が健在だったので、その後の農業にはかり知れないほど役立った。タスキがつながらないと、3年ですむことが5年6年とかかってしまう。 

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エンサイの株間に「尿素」を追肥

10ヶ所ほどの直売所から2~3店を自分で選べる状態がいい。

近くに1~2店の直売所しかなく、選択の余地が少ないなら、自分のような能力の劣る農業者ははじき出される。

田舎へ行けば行くほど、
(1)消費者が少ないので直売所も少ない。
(2)直売所があっても比較的遠い。

つまり、消費地に近い地方都市近郊で農業をしていないなら、宅急便を利用して顧客に直接届ける方法を選択した方がよい。顧客を見つけるのが大変でも、そのための営業をし続けた方がいいと思う。



直売所にはなかなか多種類は出荷できない。せいぜい4種類ほどではなかろうか。春夏秋冬で考えて見ても4種類ほどずつしか、自分の場合は出荷できそうにない。不得意な作物が多いし、何とか他の生産者についていけそうな野菜は3~4種類しかない。長く農業をしているので、その選択はすぐにできる。

恥ずかしながら、トマトなどは食べ量もまともに作れていない。もちろんワンパックにトマトを入れたことは一度もない。

キュウリも自分には難易度の高い作物である。シーズンに欠かさずキュウリを送るには、4月~7月の間に3~4回は蒔く必要がある。ほとんど地這いキュウリを蒔いている 



野菜の単価ははすべて自分で決めれるが、これ以上さげるとボランティア価格になってしまうというぎりぎりの単価にしている。自分よりもっと安い単価の人もいるし、自分と同じような単価であっても量が多い人もいる。そんな場合でも、ぎりぎりの価格設定にしているので、他の生産者の単価に惑わされることは少ない。
 


夏野菜はまだ7月の第1ステージが終わったばかり。8月、9月、10月と残りは3ステージもある。

早くもバテバテでは先が思いやられる。

長丁場を乗り切るには、水やりと追肥がポイントになる。 

数日前、エンサイの株間のマルチを手で破りながら、化学肥料の「尿素」の追肥をした。作物に近過ぎて肥料があたることを心配したが、それは少しだけだった。黄緑色の葉色が一気に色を増した。

ワンパック宅配だけをしていた時は追肥などほとんどしなかったが、直売所出荷では葉色等の外観も「見栄え」や「日持ち」に関係してくる。  

  

毎日出荷をするようになったのは直売所へ出荷するようになってからである。

2日に1回、たくさん収穫するより、毎日少しずつ収穫した方が野菜にも身体にもよい。

特にオクラは2日に1度収穫では、大きくなりすぎて出荷ロスが多くなる。


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農家民宿のご案内

2年前までよく泊まりに行かせてもらっていた農家民宿の「園田ファーム」から暑中見舞いのハガキをもらった。

うれしかったのでお礼の電話を入れた。

彼岸花の咲く頃、また栗ご飯を食べに行きたい。

園田ファームは岡山県 久米郡 久米南町 上籾にある限界集落の1軒宿。


大都会の安ホテルで朝を迎え、モーニングコーヒーを飲みたいと常々思っているが、超ひなびた過疎集落をドライブするのも好き。

久米南町上籾は、「日本棚田百選」に選ばれている美しい棚田が広がっている。そして、この上籾から30分も行かないうちに同じく「日本棚田百選」に選ばれている大併和西の棚田と、北庄の棚田がある。

この3つの棚田を何度もドライブしたが、2年も行っていないうちに道を忘れたような気がする。

1年半前の2月からヤギを飼い始めたことと、昨年の11月24日から村道をふさぐような形で電柵を張り巡らしたことで、なかなか家を開けれなくなった。

それでも、休息は必要である。放牧場ができたことでヤギは1日くらいは放っておけるし、電柵のゲートも1昼夜くらいなら村道をふさいでいてもよい。この農道を通る集落の人はめったにいないから。

たまには出かけないと、農業仲間とも疎遠になってしまう。


もし棚田めぐりに興味があるなら、この農家民宿を拠点にして3ヶ所の棚田をドライブしたらいかがでしょう。特に大併和西の棚田は「すり鉢状」の大面積の棚田で圧巻です。ドライブコースもできており、見たことのない人は驚嘆するでしょう。

これからの季節の見頃は、畦岸に彼岸花が咲き誇る9月中旬~9月下旬頃で、稲穂が黄金色に輝く季節でもある。

2年も行っていないが、料金は1泊2食付きで5500円と思います。とても豪華な夕食と品数の多い朝食です。確か、1日に1家族しか受け入れてなくて、離れの隠居部屋のような所に泊めてもらえます。もちろんお風呂もあります。野菜は家庭菜園のとれたて野菜です。朝起きたら農家民宿周辺を歩いたり、家庭菜園を見回っても楽しいです。

いったん道に迷うと、わけがわからなくなるので、県内の方も県外の方も地図帳が必須です。ナビ?というのが案内してくれるのかどうかは知りません。

もし園田ファームに行かれるなら車でしか行くことはできません。車は農家民宿の上にある道に止めてください。道が細いので農家民宿に直接乗り入れることは危険です。わかりづらいので、電話をして道をよく聞いてみてください。

ボクの「隠れ宿」ですが、あなたに気に入ってもらえるかどうかはわかりません。

農家民宿に泊まって、「日本棚田百選」に選ばれている3ヶ所の棚田巡りをして「日本の原風景」を満喫してみませんか。
 
確か神戸の方で、定年帰農で田舎探しをして、当地で農家民宿を始められて8年ほどになるようです。

岡山県 久米郡 久米南町 上籾 359
民宿「園田ファーム」
電話 0867-28-4808


追伸
8月7日の土曜日に「蚕」が京都から届きます。今日の農業新聞に「蚕飼育キット」が紹介されていて、衝動的に電話したら送料込みで2000円だったので送ってもらうことにした。

蚕はまだ実物を見たこともなく生態も全く知らないが、8月7日から毎日、ブログで紹介します。悠久の絹の道(シルクロード)を旅する気分です。

2年前に植えた桑の木と、ヤギのためにそれを挿し木にした5本の桑の木が役に立つ。潜在意識ではヤギより蚕だった。
 
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直売所に出荷できそうな野菜をシミュレーション

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昼寝から目覚めるのは2~3時頃。3時半頃に田んぼに出てもまだ暑く、物置の日陰でぼう~としている。ぼう~っとしていたらすぐに30分ほど過ぎてしまう。

ミツバチの見回りをしてもすぐに10~15分が経過する。

来年以降の巣箱の置き場所を考えたら、38ヶ所ほどになった。

このあたり一帯で38群のミツバチが飼える「蜜源」が果たしてあるだろうか。

春にはミツバチの「分蜂」があるので、38群まで増やすことは可能だと思う。

4月15日~5月15日頃の1ヶ月間に多い「分蜂」は2時間ほどかけてするらしいので、この1ヶ月間だけは、10時半頃と3時頃の2回、山に上がるようにすれば、分蜂を見逃すことはないと思う。

「38ヶ所」というのは、山を上がり下りしながら考えた置き場所である。

現実には、38群もの蜂を世話ができるかどうかはわからない。今はまだ夢のような数字である。 



ミツバチの置き場所と同じように、直売所に出荷できそうな春夏秋冬の野菜をしばしばシミュレーションしている。

8月・・・エンサイ・ツルムラサキ・青シソ・オクラ
9月・・・エンサイ・ツルムラサキ・花穂シソ・オクラ
10月・・エンサイ・ツルムラサキ・オクラ・レタス類
11月・・レタス・シュンギク・ホウレンソウ・菜っ葉類
12月・・レタス・シュンギク・ホウレンソウ・菜っ葉類
1月・・・ホウレンソウ・菜っ葉類
2月・・・ホウレンソウ・菜っ葉類
3月・・・菜花3種類
4月・・・菜花3種類・春キャベツ
5月・・・タマネギ・春レタス・春キャベツ・菜っ葉類
6月・・・ジャガイモ・タマネギ・エンサイ
7月・・・エンサイ・ツルムラサキ・青シソ・オクラ 

ワンパック宅配の場合は、少なくとも8種類はないと送れないので3月、4月の2ヶ月間は出荷を休んでいた。

直売所の場合は1種類でも出荷できるので、3月、4月は菜花が出荷できる。この場合、3月中旬頃から出荷するには黒マルチをしておく必要があると思う。

直売所に出荷するなら年間を通して出荷した方がいいと思う。それでもハウスがないので、3月、4月は比較的ゆっくりできる。

菜っ葉類とはアブラナ科の4種類で、雪白体菜、ビタミン菜、水菜、ちぢみ菜。

ハーブの「ロケット」はレタス類とサラダにするとおいしいので、11月、12月を中心に出荷したい。

秋冬作のアブラナ科四天王(ハクサイ・キャベツ・ダイコン・カブ)は重量野菜であるし、直売所向きではないように思う。

 
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不得意作物を克服する必要性は少ない

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午前8時、銀ちゃん(オスヤギ)は毎日、岩の上でうつらうつらしている。満ち足りている時は、近づいても何の愛想もしてくれない。

ラムちゃん(メスヤギ)は、岩の上に上がらせてもらえない。序列ができているので遠慮しているのだろう。

ヤギにはほとんど触らない。それがボクとヤギの関係。ブラッシングもしないし、撫でると手を洗う必要もあるので、ほとんど撫でない。

米ヌカも全く与えなくなった。草と雑木と水と塩(鉱塩)だけで育てている。

去年は使っていた蚊取り線香も今年は止めた。

かわいがっていない?・・・そんなことはない。いつもヤギの立場になって考えている。快適に過ごしているからヤギはリラックスした顔を見せてくれる。

ブラッシング・・・柵に身体をこすりつけたり、草の上でごろんごろんしたりしてヤギ自身で解決している。

蚊取り線香・・・自然の中で育てているので必要ないと思う。



それほど豊富でない井戸水は、畝間潅水より葉面散布の方が効率がいい。雨が降るまで、毎夕1時間余りのシャワー潅水(葉面散布)をしようと思う。


去年までは月、水、金と週に3回の出荷だったが、6月頃から毎日出荷するようになった。1日おきの出荷より毎日の方がリズムができる。

遅くとも9時頃までに田んぼから帰り、電熱シーラーで袋を閉じ、それぞれの直売所の単価シールを貼り、配送に出る。帰ってから朝食と昼食の兼用の食事をする。

苦手な作物を克服するという考えはなく、直売所には比較的得意な作物だけを出荷している。苦手な作物はワンパック宅配の必要分だけ作ればよく、大体、比較的得意な作物だけでも手がまわらないと思うので、不得意作物を克服する必要性は少ない。

どんな農業形態でも自分の稼げる金額というのは数年のうちに大体決まると思う。

ワンパック宅配から直売所出荷に切り替えつつあるが、自分の稼げる金額の攻防はやはり100万円という数字である。

1日5000円にはしたい。1ヶ月に25日出荷すれば125000円。どこの直売所でも15%の売上手数料を取られるので、差し引き手取り10万円ほど。

月に8~10万で生活ができているわけではない。家人に定期収入があるので我が家の生活はまわっているが、財布は全く別なので、自分の小遣い、日用品の買い物、冠婚葬祭費、ライフラインの口座落ち(家族で分担)、国民年金保険料、国民健康保険料(大幅な減額有り)、土地家屋の固定資産税と火災保険料(合わせて年間9万円ほど)は自分で稼ぐ必要がある。

それでも、生まれ変わったらやはり農業をしたい。

土曜日の朝日新聞に、「生まれ変わって、20歳から人生をやり直せるなら、何になりたいですか?」と、人生経験を積んだ40歳以上の人に聞いたら、
第1位・・・大学教授・研究者
第2位・・・医師
第3位・・・弁護士
第4位・・・ パイロット
第5位・・・学芸員
第6位・・・公務員
第7位・・・ジャーナリスト
第8位・・・アナウンサー
第9位・・・通訳・翻訳
第10位・・・俳優
と、出ていた。

ボクはやっぱりドン百姓がいい。農業は無から有を生む芸術。

次の世代は、大学教授や医師や弁護士になるのと同じくらい農業者になるのは難しいと思う。理由は、
(1)補助金は、農業法人や集落営農が受け皿
(2)中国から大量の輸入農産物の流入
(3)天候異変の増加
(4)害獣のおびただしい進出
(5)ライフライン料金、特に上下水道料金のアップ
(6)自給自足はかえって高くつき、物価は田舎の方が高い 

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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