杭は合計7本あるが、どれも使っている。だから、どこに打ち込んでいるか、よく覚えておかないと草にまぎれてわからなくなってしまう。1日に1回は頭の中で杭の場所を反復している。
ヤギにかかる手間は、杭を抜く、打つ、つなぐという一連の行動だけであるが、午前と午後の2回、抜く、打つ、つなぐをすると短時間ではすまない。
ヤギはたいてい何でもよく食べる。夕方、ハチク(竹の子の一種)をやった。
ハーブの、セイジ、レモンバーべナ、ステビアの3種類の挿し木をした。ポットは発芽しなかった育苗ポットを使い、1ポットに2本立ちにした。例年、セイジとステビアの成功率は9割だが、レモンバーベナの成功率は4割ほど。
その他、ビワ、クワ、月桂樹等の挿し木(地植え)をした。ヤギ用にビワとクワの木を増やしたい。初めてなのでうまくいくかどうかわからない。
蒔き直したので10日ほど遅れたが、エンサイを定植した。40本で足りる。
同じく蒔き直したツルムラサキの発芽状況が悪い。明日の出荷の帰りに20本ほど購入するつもり。70本定植予定であるが、50本ほどは苗が上がると思う。うまくいかなくても、ツルムラサキは挿し木が簡単なので増やせる。
明日はもう6月。6月は田植えの季節でもある。稲は作っていないが、水を張った田んぼを見るとほっとする。
3月、4月、5月と少雨が続いたが、6月はどうだろうか。最近の気候はおかしいので、6月は梅雨入りだから雨が降るとは限らなくなった。
ヤギは雨や湿気を嫌うので梅雨の長雨は困るが、野菜には適度の雨が降らないと水やりをする必要がある。
いつもの農家民宿に泊まって棚田めぐりをしたり、ぶら~っとドライブしたり、農業仲間の田んぼ訪問などをしたいが、なかなか時間が取れない。各野菜の作付量(面積)はここ数年一定しており、そんなに減っても増えてもいないが、今年はヤギに関わる時間が新たに発生している。
農業者としてこの選択がよかったのか悪かったのかわからない。現在、1日に40分ほどの時間は確実に「自分の時間」を削られている。