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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

井戸の蓋が新しくなった

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 「井戸の蓋を作ってあげる」とUさんが言われたが、できあがるまで、どのような蓋になるのかイメージが浮かばなかった。

 できあがってから、こういう蓋のことだったのかと始めて理解できた。

 つくづく自分には、こういう物を作る能力がないと思う。

 1時間ほどでできた。

 材料代は2枚のコンパネと木材代だけ。

 コンパネを蓋にするのはわかったが、木材を何に使うのか、実際にできあがるまで、わからなかった。

 木材は蓋の裏に、蓋が風で飛ばないようにするために、井戸の内径にきちんと合わせるような仕組みだった。

 こういう知恵が自分には全く浮かばない。

 Uさんは従来の井戸の蓋を見て、すぐにこんな蓋をイメージされたようだった。

 今までの蓋は画像に見えるように、2枚の戸板を重ねて置いていただけ。ちょっと重かったが、そんなに困ってはいなかった。ただ、重ね合わせた2枚の空間から、枯れ草などの「ゴミ」がよく井戸に落ちた。

 新しく作ってもらった井戸の蓋だと、ゴミが落ちることもなく、上に乗っても大丈夫である。

 井戸を7対3ほどの2枚の蓋にしてくれたのも、エンジンポンプを使わない11月下旬~3月中下旬の間は、時々「つるべ」を利用していると話したからだった。小さい方の蓋を開ければ、つるべで水が汲み上げれるように考案してくれた。

 曲線を切る鋸(のこぎり)があることも始めて知った。大きい方の蓋はUさんが切り、小さい方の蓋は使い方を教えてもらって自分が切ったが、切り終わったのはUさんの方が大分早かった。

 日曜大工をするといっても、曲線を切るという作業がしばしばあるのだろうかと思った。2本のうち1本はわざわざ今日のために買ってくれたような気がした。

 コンパネは1枚でもできるが、2枚あった方が簡単だと言われた意味が、鉛筆につけた糸で円を描きだしてからわかった。

 井戸の内径、外径という言葉を前回の援農の時に言われて、何のことか意味がわからなかったが、蓋の裏に内径に合わせた木材を打ちつけるのを見て、やっと理解できた。

 こういう領域の仕事でUさんと居合わせたら、勝負にならないと感じた。 

  
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 新しい鳥小屋の天井は「露天」なので、雨の日は寝床の木枠(画像のようなトタン板を張った3~4羽用の鳥小屋)から外へ出れないかもしれないと話したら、使っていないトタン板をキーウイの棚(13年ほど前に大工さんに有料で作ってもらっていたが、今回のヤギ小屋作りにも、トリ小屋作りにも、このパイプ支柱が利用できた)の上に乗せたら、かなり雨が防げると言われ、さっそく2枚を乗せて、その上に3本の他のパイプ支柱を乗せて針金で留め、その上に大きな石を乗せて、トタン板が風でばたばたしないようにしてくれた。

 何も完全に雨を防げなくても、これだけ防げれば十分だと思った。この作業は井戸の蓋よりもっと短時間でできた。

 これも自分のイメージ外のことだった。Uさんのような能力が少しでも自分にあったら、また違った農業展開をしていただろうと思う。

 つくづく、のっぺらぼう(平面的)な農業をしてきたと思う。そういう農業しかできなかった。


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 コンパネの廃材をトリ小屋の出入口につけた。Uさんが考案してくれたカーテン式の出入口から、ニワトリが飛び出すことが3回ほどあり、近くにつないだヤギも、頭をこのカーテンの中に入れるので入れないようにした。
 どうしたらいいか尋ねると、
(1)スライド式(引き戸)にする
(2)片方を2箇所、キリで穴を開け、それに針金を通してくくる
 の2通りを提案してくれたので、(2)にした。
 
 こんなちょっとしたことでも、なかなか知恵と工夫がいる。自分の頭はこういうことに全く働いてくれない。

    
    
    
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 ヤギ小屋の上に名前入りの表札を付けたらおもしろいよと、小さな板と取り付ける鎖を持ってきてくれた。想像もしなかったことを提案されて、自分には「遊び心」が全くないと気付かされた。

 長い人生において、時間的余裕、金銭的余裕、精神的余裕をまだ経験したことがない。経験せずに終わるだろう。

   
 
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 4年間使うと「止まり木」も虫食いが多くなる。山の木を切って、止まり木も全て新しくする。ニワトリも楽しめて、画像アップにも堪えうる止まり木にしたい。それと今回導入のニワトリは通常の外来種に比べて1.2倍ほどの大きさになり、トリ小屋の上部の空間を利用しないと、32羽では「狭く」なる。

 渡り廊下で片屋根の高い方(藪側)の空間の天井近くにも止まり木を設置して、立体的でニワトリも楽しめる止まり木をUさんと相談しながら考案中。


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 白いエンジェル?


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驚愕の7個産卵

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 午前9時にはまだ1個も産んでいなかった。それが午後3時には7個。一瞬目を疑った。老婆なのに、淘汰した残りなのに、ヒヨコから満4年が来るのに、まさかの100%産卵。いじめられていたニワトリまで産んでいる。
 
 こんなに産むのなら、もう1年飼えばよかったというのは結果論。今回淘汰したのは、
(1)今まで最長でも4年しか飼っていない。
(2)満4年で少々、飽きがきていた。
(3)新聞で羽装の異なるニワトリを見て、急に飼いたくなった。
(4)ヒヨコから産卵までの6ヶ月間をブログで公開したかった。

 こんなに産んだのは、
(1)昨日も今日も夕方頃にエサがなくなるくらいの量を与えていた。
(2)コゴメだけでなく、市販の飼料も少し与えた。
(3)青菜は切らさず、ヤーコンのクズもあったので与えた。

 それにしても、心配した環境変化のストレスはなかったのだろうか。


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 左の画像のように、金網を上にあげて出入口を増やした。これが気に入ってくれたようだ。ほとんどこっちから出入していた。

 手前の石は、夕暮れ時に金網をおろした時に、その金網を押さえる石である。
 
 日当たりは前の小屋ほどではないが、まずまず。
 
 風通しは一面はコンパネでふさがれているが、床上30センチまで前の小屋は板を張っていたので、比較するとこっちの方が風通しはよい。


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 午後7時、今日は木枠の中に入った。ニワトリが自主的に入ってから、金網を下ろす。朝が早くないので、せめて夕暮れ時は薄暗くなるまで遊ばしてあげる。ヤギも同じ。
 ただ、木枠の中の止まり木は好まないようで、地べたに寝ている。

 

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 ニワトリと同じ感覚でヤギの糞尿を捉えていたが、
(1)ヤギの糞尿の方が臭いような気がする。
(2)ニワトリには尿はないが、ヤギには尿がある。
(3)同じく菜食でもこれだけ違う。
(4)ヤギの糞尿には「蚊」が発生する。
(5)鶏糞には、我が家では蚊もハエも発生しない。
(6)鶏糞は年に1回の糞出しで十分だが、ヤギの糞尿は月に2回の間隔でする必要があると思う。
(7)32羽でも有機物混じりの鶏糞がかなり取れるが、ヤギ1頭で夜間だけ舎飼いでも、32羽のニワトリと同じくらいの肥料が取れると思う。2頭だから2倍。

 
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 16、26、36、56才、末尾に6の数字が来る年は、大きな節目の年だった。その56才の大きな節目はヤギだったかもしれない。

 降って湧いたようなヤギとの遭遇 
 
  タイミングよく麦を5アールほどまいていた不思議
 
 作付が減り休耕田が増えていたタイミング
 
 物置がヤギ小屋に転用できた不思議
 
 キーウイの北側がヤギ用にあつらえたようなスペースだった
 
 絶好のタイミングでUさんがヤギの見学に来られた
 
 ヤギを飼いたいという高揚感と、紹介してくれたタイミングが見事に一致した

 次々に生じた問題を次々にクリアできたのは、いろんな好条件が重なったから。自分一人の力だけでは、ヤギは飼えなかった。「偶然の多くの出会い」がヤギに関して重なってくれた。


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 しばらく記憶にないくらい、タマネギに病気が発生していない。これはタマネギのコンパニオンプランツのカモミールのせいでは決してないと思う。今日ヤギを見学に来られた農業仲間が、数日前の雨の後、低温が続いたから病気が発生しない。もし高温が続いていたら病気が発生していると言われた。
 効果はあってもなくても、カモミールというハーブはその美しさが目の保養になる。タマネギを収穫する頃には、こぼれ種をいっぱい落とし、その後何回耕運しても、今年のタマネギを定植する11月中旬頃には、そのこぼれ種からたくさん発芽するというたくましいハーブである。まさにタマネギと共に育ち、タマネギと共に終わる、タマネギのヤドリギ。


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新しい鳥小屋に移動

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 今日、新しい鳥小屋へ移した。残ったニワトリをすぐ移動するつもりだったが、他の農作業が忙しく、後手になった。
 1坪ほどのスペースなので7~8羽が限界である。

 新しい鳥小屋もUさん作。Uさんが作ってくれなかったら、ヒヨコの導入までにすべて淘汰していたはず。今まではそうしていた。

 場所と大きさ、大体のイメージをUさんに説明したら、こんな鳥小屋ができあがった。

 左の画像のような出入口も、自分ならイメージできなかった。蚊帳のように、かがんで入ればよいと思ったが、これだと立ったまま入れる。

 今日まで、たいてい1日5個産んでいたが、環境の変化に耐えて産み続けてくれるだろうか。明日の産卵数で、どれだけストレスを受けたかわかる。 

 「4坪に28羽」と、「1坪に7羽」では等しいように思えるが、4坪に28羽の方が動ける範囲ははるかに大きい。 

 産卵箱は木箱の上に雨避けのトタンを置き、飛ばないように2個の石をのせた。今度は地面に近い産卵箱なので、これも気に入ってもらえるかどうかわからない。 

 周囲を囲んだブルーネットは、スイカをタヌキやイタチ等から防御する時に利用していたものであり、ニワトリの防御には弱すぎる。

 だから画像の奥に見える金網で囲んだ木枠の中に入ってもらわないと、夜が危険である。

 午後7時、結局、木枠の中には入ろうとせず、木枠の外でかたまって寝ようとしたので、木枠の中に入れて帰った。
 この木枠は和気町のNさんにもらったもので、3羽ほどなら、この木枠の中だけで飼える。ただ、ニワトリにとって最も大切な空間は「高さ」であり、上部に大きな空間があることがストレスからの解放になる。

 夕方薄暗くなってヤギを入れる時に、ニワトリも木枠の中に入れればよいが、朝はニワトリは夜明けとともに活動を始めるので8時半ではちょっと遅いが、早く起きれない。

 夕暮れには木枠の中の止まり木にとまって寝るように仕向けたいが、そうするには、木枠の出入口をもう少し工夫する必要がある。

 戻ってきた1羽を入れて7羽になったが、その内の1羽が「頭つつき」のいじめを受けている。大部屋(4坪半)の時は「いじめ」に気付かなかったが、新しい小屋に移動してからいじめがわかった。

 ニワトリのいじめは凄惨で、他のニワトリも加わって、よってたかって鋭い口ばしで突付くので、死ぬことも多々ある。

 あまりひどくなるようだと、メスヤギの小屋でいっしょに飼うか、つぶす(絞める)か、どちらかになる。

 この小屋の一番の問題は、「雨の日はニワトリはどうするだろうか」という点。露天なのでずぶ濡れになる。しかし木枠の中(ここは露天ではない)に留まり続けることはないと思う。


  
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 ニワトリは卵をすでに産んでいる巣箱で卵を産む割合が高い。だから一箇所に集中する。
 
 5月12日か15日に送られてくるから、後2週間ほど。明日は鳥小屋の糞の持ち出しと掃除が主な農作業になる。

 ヒヨコは2ヶ月でハトくらいの大きさになり、6ヶ月で卵を産み始める。まる4年が来るニワトリがこんなに卵を産むとは認識不足だった。朝やったエサが3~4時頃まで残っているようなエサのやり方をすると、まる4年が近くなっても7割もの産卵率があるようだ。

 ニワトリ1羽が産む生涯の産卵個数は決まっているらしいが、それなら今までエサが不足気味であまり産まなかったことが、現在よく産んでいる原因かもしれない。

 新しいヒヨコが卵を産み始める11月中旬には、この7羽も淘汰する予定にしている。


  
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 5月5日で、導入して3ヶ月が来る。途中何度かくじけそうになったが、ブログの体面上、簡単に手放すわけにはいかなかった。


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初期投資400万円助成

 新規就農者へ、初期投資400万円助成

 こんなことをしてはいけない。新規就農者の首をしめることにつながる。農協や行政が指導することは、初期投資をそんなにしてはいけないと戒めることにある。これでは逆に「引こうに引けない状態」に追い詰められる。

 初心者が農業にそんなに投資してはいけない。農業は始めてからでないとわからない点が多い。投資して必ず回収できる補償はないし、行政や農協は決して責任など取ってくれない。責任は農業者自身が取る。もらえる、もらえると進められても、決してその気になってはいけない。
 
 400万円助成されても、残り半分の400万円は自己資金になる。200万円の助成なら、残り半分の200万は自己資金になる。農業は小さく投資して小さく稼ぐものであり、小さければ、農業が楽しみや癒しになる。
 
 たとえば農業以外の自営業を始める場合、400万円も自己投資するのはよくよく考えると思う。そんな大金をいともたやすく農業に投資してはいけない。

 4月27日の農業新聞によると、
『新規就農者が農機や施設を導入する場合に経費の半額を助成し、就農への高いハードルとなっている初期投資の軽減を図る。上限は400万円で、地域協議会などを通じて個人を支援する』

 400万円もらって得なのではなく、残り半分の自己投資額400万円の損失と考えた方がよい。農業はそれくらい厳しい職業である。

 

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 ヤギは糞尿をよくする。尿がよく出るのは雑草で水分を多く取るからだろう。戸外に「けい牧」しているので、糞尿肥料はあまり取れないように見えるが、計算上は、
 夕方6時半~朝8時半(14時間は小屋)
 朝8時半~夕方6時半(10時間は戸外)
 だから小屋の中でも、糞尿混じりの稲ワラや落ち葉や枯れ草が結構取れる。
 
 ヤギは牛と同じ反芻動物なので、一度食べた物をまた口に戻してぐっちゃりぐっちゃり噛んでいる。だから、夜昼となく糞尿をしていると思う。


イノシシ対策、集落運動に

 神奈川県というと大都会というイメージがあるが、神奈川県南足柄市ではイノシシの被害に悩まされ、住民基金も検討しているらしい。
 現在、設置作業が続いている防護柵は高さ約150センチ。被害の目立つ場所を中心に全長約3キロを防備する。将来的には集落全体を包囲し、侵入を完全にシャットアウトする考えだ。(農業新聞4月25日)

 都会から田舎へ移住する場合、イノシシ、シカ、サル等の害獣の被害が必ず待ち受けていると覚えておく必要がある。頭では理解していても、実際に体感しないとこの現実が身に迫ってこない。

 20年前に当地でイノシシやシカの被害がすでに出ていたら、農業への転身にもっと悩んだと思う。シカは10年ほど前から時々被害が出ていたが、イノシシの初めての被害はブログを始めた2006年の8月末であるから、まだ3年にならない。
 当地では害獣の密度はまだ低いので助かっている。


人それぞれの適正面積(定植本数)

 他の農業者と比較して、各作物の作付面積は随分少ないかも知れない。しかし自分にはこれが限界である。これでも、
(1)雨の日以外はたいてい田んぼに出ている。
(2)出歩くことも少ない。
(3)ゆっくりマイペースでやっているわけではない。

 農業で大事な要素は「手早なこと」。手先の器用さが要求される仕事も多いが、農業では「手早」が最も重要な項目と思う。

 人と比較しても仕方がない。その人なりの「定植本数」があると思う。
 
 顧客に応じた適正本数ではなく、自分の適正本数に応じた顧客の数にする必要がある。

 


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 ナンキンとキュウリの育苗は失敗したが、スイートバジルは150本ほど「鉢上げ」することができた。先日、市販の苗も80本ほど定植しているが、うまく活着するかどうかわからないので、今日3回目の蒔き直しをした。
  
 
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 苗箱を小屋から出したら、中にこんな生き物がひそんでいた。イモリかヤモリかわからなかったのでグーグルで検索したら「ヤモリ」だった。爬虫類であるが毒はないようである。ごくたまに出くわす。

 逆にしばしば出くわすのが蜂。それでも刺されるのは稀。その稀に昨日遭遇した。ハーブの草取りをしていたら、セージに小さな巣があり、気付かず刺された。小さな蜂でも今日はぷくっと腫れてかゆい。
 
 農業は危険な職業と言われているが、農具事故の他に、蜂やムカデ、ハミ(マムシ)に咬まれることがある。ボクはまだ蜂だけだが、5回は刺されている。


ネキリムシ
 

 購入苗をすでに100本以上定植しているが、まだ「ネキリムシ」の被害が1本もない。ネキリムシの多い田んぼでは、定植した苗の半分ほどがやられることがある。
 
 自分で育てた苗なら予備苗があり補充できるが、購入した苗には予備苗などはない。
 
 以前、定植したスイートバジルの3分の1の100本ほどがネキリムシにやられたことがある。
 
 今年もジャガイモはネキリムシに切られている茎が目立つ。切られていたらその周辺の土をほじくれば、たいていネキリムシが出てくる。

 ネキリムシ増減の原因はわからないが、前年に休耕田にしていた場合などに多いような気がする。逆に前作の後に不耕起で後作を植えると、ネキリムシは少ないと思う。


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著作権

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 あぜ草と木の葉と両方食べれるような場所が最高である。ここの細い水路沿いはそんな場所である。ドングリの小木、ツバキの小木、ヒサカキの小木、フジの小木、グイ、カズラのような柔らかい草以外の山に生える草木が池に上がる道の「のり面」にはある。

 あまり好き嫌いなく食べる。たとえば「グイ」など痛そうにみえるがヤギは平気。ゼンマイのようなものも食べる。
 
 鎖が短いので、こののり面を駆け上がらないが、4メートルの鎖をつなげば、これくらいの斜面は簡単に駆け上がる。

 1週間が経過して、オスは大分元気になった。信頼関係が崩れたら困るので、撫でたりさすったりは、1日に何回もしている。


 雨が少なかったので、今年は竹の子があまり生えなかった。生えた竹の子は全てイノシシに掘り返された。だから1本も収穫できなかったが、近所でもらった竹の子を食べた。


春夏作、秋冬作
 
 春夏作の多くは秋深くまで収穫したり、イモ類のように秋になってから収穫期に入るものもあるので、秋冬作にはあまり使えない。使えるのは、
(1)ナンキン、トウガンの跡地
(2)春ジャガイモの跡地
(3)タマネギの跡地

 秋冬作の用地は(1)~(3)の他にもう少し用地があれば足りる。
 
 秋冬作は4段階で捉えるとわかりやすい。
(第1段階)8月15日~
ニンジンやインゲンの種蒔き、秋ジャガイモの植え付け、ネギの定植、レタスやシュンギクの育苗

(第2段階)9月12日~
ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ

(第3段階)10月~
ホウレンソウ、ロケット定植

(第4段階)11月15日~
タマネギ、春キャベツ、ソラマメの定植、エンドウ類や冬越しレタスの種蒔き


路上脱出ガイド

路上脱出ガイド(大阪編)
路上脱出ガイド(東京23区編)

 失業などによる路上生活者に生活・自立のための情報を提供しようと「NPO法人・ビッグイシュー基金」と「NPO法人・自立生活サポートセンターもやい」は、路上脱出ガイドを路上生活者に配った。

 必要な情報が、どこを探せば出てくるのかわからないという経験は自分も多い。

ブログ・・・どこを探せばブログが出てくるのか最初はわからなかった。

検索
・・・困っ時にはネットで検索するという知恵が働かなかった。

ブログランキング
・・・これに出会って始めてブログの面白さがわかった。それ以前は、「まぐまぐ」とか「デジタル書房」という電子書籍を扱う会社しか知らなかった。 


著作権

著作権・・・あまり考えたことはない。インターネットで公開しているのだから著作権などあってないような。

自費出版だったら、小冊子を100冊作るには、1冊千円とすると10万円かかる。そして完売できたとしても100人の目にしか触れない。

ブログだったらデジカメ代くらいで、印刷はしないのでインク代もかからない。

ブログだったら、不特定多数の人が見てくれる可能性もある。

ブログは書類はないので整理する必要もない。

本にした活字の重さは、ネットの活字の重さより数段重そうに見えるが、他人が読んでくださるという「重さ」に変わりはない。

書籍にしようとすると「かたまってしまう」が、ブログはかたまることはない。

書籍には「締め切り」という期限があるが、ブログも毎日書こうとすると、今日一日という「締め切り」がある。

ブログで方向転換や心の整理ができたりする。

今日あったことは今日書かないと、後日では書けない。

自分はブログ的な書き方しかできない。つまり後日まとめたり、整理して目次をつけたり、起承転結をあらかじめ考えて書いたりはできない。

ブログは点、書籍は線。点には点の、線には線の役割があり優劣はないと思う。点でも毎日点点していれば線のようになる。

「単なるメモ書き」や「記録の断片」という書籍では拾い上げれないタイプの書き手を、ブログは登用してくれる。

ブログはカラー画像をふんだんに取り入れることができる。これこそ、単なる猫や犬の愛好家(ペットブログ)を芸術家に押し上げている。

書籍という表現形式では修まらない、ページからはみ出した新しい領域をブログは創出した。

ブログに出会えたから、今も書くことができている。

ブログは修正が簡単で、指先から脳に響く感じがするし、従来の農書では表示できなかった画像をいっぱい入れれるし、無料だし、不特定多数の人が見てくださるし、永遠?に残るし、日々の励みになる。

これで著作権料がもらえるなら・・・。


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雨の日の、田んぼぐるぐるまわり

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 昨夜の雨は吹き降りだった。1畳ほどのこの小屋は、左右がパレットなので、雨が吹き込んでいた。だからヤギは小屋の真ん中にいた。
 南側にコンパネを使い、これが風通しを悪くしていると感じたが、こんな吹き降りの日もあるので、一箇所はコンパネにしてよかったのかなと思う。



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 入り口の扉を開けているが、雨の日は戸外に出たがらない。ドングリの枝とクヌギの枝を折って、小屋の前に置いた。

 ヤギは木の葉を好むので、冬でもそんなにエサに困らないと思う。クヌギは落葉樹で、当地の落ち葉のほとんどはクヌギだが、ニワトリとヤギの敷き床には、籾殻でなく落ち葉を使おうと思う。籾殻より自然であるし、動物が喜ぶし、集めるのが簡単で、ヤギはクヌギの枯れ葉(落ち葉)もよく食べるから。

 自分を100%待ってくれているのはニワトリとヤギだけ。雨の日でも田んぼに行かなければならないのは、半分負担であるが、来るのを待っていると思うと、少しうれしい。


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 この場所に今年は「ハヤトウリ」を植える予定。ハヤトウリが成り始めるのは10月10日頃からで、その頃にはトマトもニガウリも終わっているのでその棚に伸ばそうと思う。
 ハヤトウリは1鉢が598円もした。ハヤトウリは新聞紙に包んで台所の冷蔵庫の上など、真冬でもあまり低温にならない場所に保存しておけばサツマイモと同じように春まで保存が可能であるが、去年は草にまかれて途中で投げ出してしまい、種瓜を残すことができなかった。

 ハヤトウリを買いに行った時、ヒマワリとコスモスの種を少し買った。景観作物として不耕起で麦の株間に蒔く予定である。ヒモケイトウ(アマランサス?)も探したがなかった。

 今年の育苗失敗で痛感したことは、何種類かの育苗を放棄すれば、1ヶ月ほど春夏作の育苗の手間を省くことができ、2~3週間ほど早くそれらの出荷ができるという事実だった。
 頭でわかっていながら判断が鈍かった。

 

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 秋は彼岸花だけだが、春は桜とツツジが終わるとタンポポ、タンポポが盛りを過ぎる頃には藤の花が満開になる。


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 赤いエンジンポンプの隣に井戸がある。時々援農に来てくださるUさんが、井戸の蓋を作ってあげると言われる。
 井戸の上には、今のヤギ小屋ほどの小さな小屋があったが、2004年10月20日の台風23号で跡形もなく吹き飛んでしまった。残骸は100メートルほど離れた個所に散らかっていた。その後は画像のような戸板をのせているだけだった。


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 ものすごく不器用だから、立体的な農業ができず、ずっと平面的な農業しかしてこなかった。時々友人たちの田んぼを訪問すると、小さな育苗ハウスがあったり、本格的なハウスがあったり、キュウリやインゲンの支柱が立派だったり、ナスビやピーマンも少々の風では倒れないようにパイプが組んであったり、オクラも同じような工夫がしてあった。
 ボクはそのような作物は苦手で、必要最低限しか作っていない。支柱のいらないエンサイ、ツルムラサキ、青シソのような葉物なら苦労しない。
 秋冬作は地面に張り付いたような作物ばかりだから、春夏作のように困ることはなかった。

 そういう理由で画像のエンドウ類も苦手だったが、3種類(エンドウ、グリンピース、スナップエンドウ)とも、各10メートルに減らしてから楽になった。竹の節を利用してそれにパイプ支柱をのせ、それに竹の先端を30本(翌年も使える)ほどくくりつける方法にしてから短時間でできるようになった。

 パイプはキュウリの支柱を作るのに便利と進められて、スタートした年に購入したが、一度も使わずだった。それでもこのパイプ支柱は無駄にはならず、「黒マルチの押さえ」などに重宝している。


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 彼岸の少し前に植えたジャガイモは、ここまでの成長はゆっくりだが、これからいっきに大きくなる。今日の雨はジャガイモにとって、とても貴重だった。



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 チマサンチュ(摘み取り系レタス)は収穫期間が1ヶ月余りと長いので、他のレタスより重宝しているが、少し栄養失調である。前作のツルムラサキの肩に植え、中央部分を破って液肥を施したが足らなかったようだ。

 
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 昨晩の雨は雨量が多かったようだ。追加して植えたキクイモの畝間や、麦の谷間に植えたナンキンの畝に水がたまっている。 
 

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 月桂樹、ユズ、キンカン、カリンを植えている田んぼの一角を「生ごみ捨て場」にしている。全部リサイクルすると言っても、台所で出るタマネギの根、キャベツの外葉や芯、ニンジンの皮、卵の殻、茶の出がらし、リンゴやバナナの皮等、田んぼに捨てたり、動物にやってはいけないものは、ここを生ごみ捨て場にしている。


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土の上には戻れない

 明日は雨なので少しゆっくりできる。晴れていれば、日曜祭日に関係なく田んぼに出るので、雨の日が休みである。

 ただ、明日が雨となると、今日の仕事が忙しかった。
 

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 ビール麦を1列刈り取ってヨツメで耕し、ナンキンとトウガンにトリ小屋の鶏糞をふった。

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 トマトとニガウリに稲ワラを敷いた。
 


農業はこれからどうなるのだろうか。

農業をスタートした頃には全く被害のなかったイノシシやシカによる被害が出始めたので、作る手間も増えている。

この辺りでは、家庭菜園を始めるのはたいてい定年後からである。

稲作をしている人は最も若い人で60才である。

稲作もさびれ、野菜の出荷農家などほとんどなく、果樹農家も現役世代でやっているのは1人。

農業では食べれないというのは常識であり、骨の髄までしみこんでいる。

庭先で飼われていた10~20羽養鶏が姿を消したように、

玄関先で飼われていた1頭の使役牛が姿を消したように、

ニワトリもウシも飼い方が大型化されていった。

それが良い方向であったなら、鳥インフルエンザで苦しめられることもなく、酪農家の廃業が相次ぐ事態も起こらなかったはずである。

稲作や果樹農家も大型化していった。それが良い方向であるなら、自給率はこんなに下がらなかったはずである。

つまり、単なる大型化では、海外の安い輸入作物に対抗できなかった。なのにまだ懲りずに、大規模化、組織化、企業化のオンパレードである。

結果はすでに出ているのに、それに抗うように認定農家や集落営農、農業法人に支援を集中させようとしている。

農業に投じられる莫大な補助金は、ほとんど無駄になるだろう。それによって淘汰されるべき農業形態が存立し続ける。

最も大切なことは、家庭菜園への回帰であり、家庭菜園型農業を勃興させるような支援が今まさに求められている。しかしその一番大事な分野のことは顧みられない。

いったい、この国の農業にJA(農協)の果たした役割は何だっただろうか。

出荷農家のためだけの農協なら、すでに出荷農家は激減している。

農協はとっくに農業ではなく、農業以外の多角経営が経営の柱になっている。農協収益に農業の占める割合など3%もあるだろうか。

すでに家庭菜園型農業者からは、農協はかけ離れた存在である。

家庭菜園でも、一通り分かるようになるまでには3年ほどの年月が必要である。

農業は技術を追い求めることではなく、自分の食べるものは自分で作ろうとする姿勢である。

つまり農業は、

土に親しむ
旬の物を旬に楽しむ
春夏秋冬の季節の変化を楽しむ
10羽ほどのニワトリを飼ってリサイクルをする
土が癒しになる
最低限の自給活動をする
無農薬、無化学肥料などあくまで少数派
必要最低限の化学の恩恵は利用する 
主食の米は作れなくても、野菜は作れる
今だったら、ナスビ、ピーマン等の苗を3本ほど買い
とにかく無茶苦茶でいいから植えてみる
でもこれができない世の中になった
野菜を作ることは買うことよりかなり高くつく 

高い技術ではなく、ごく初歩的な技術こそが農業では大切
その初歩的な技術さえ、大半の人が知らない
自分も36才の時までそうだった
田んぼの場所も忘れてしまっていた
ナスビやピーマンが成っている姿を全く知らなかった
ナスビやピーマンが木の様になるとは思わなかった
タマネギが1年も保存できるとは知らなかった
野菜のことなど何もしらなかった
商工業の社会に早々と落ちこぼれたおかげで
にわか百姓になった
今は、そうなった運命に感謝できる
日々のこの充実感
土に接しているからか
しかし多くの人はもう土の上に戻れない 

 
 
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 今日は昨日と同じ場所につないだ。
 田んぼのどこにいてもヤギが見える。ヤギもたえずこっちを見ている。


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育苗の失敗 

 今は専門農家でも、「育苗」からではなく「定植」からスタートする人も多いようである。つまり苗は業者から購入する。
 その方が効率的で経済的であることが多い。 

(1)育苗のため外出が拘束される。
(2)ちょっとの油断でアウトになることも多い。
(3)種代が結構高い。育苗期間も1ヶ月以上と長い。 
(4)鉢に腐葉土や市販の土を入れる手間
(5)苗箱からポットに鉢上げする手間
(6)毎日の水やりの手間
(7)毎日のポリの開閉の手間
(8)夜間の寒さ避けの手間
(9)かなり早く定植でき、かなり早くから出荷可能。
(10)いろんな品種が手に入る。

 今年、育苗に立て続けに失敗し、苗の多くを購入することになった。それでも、1本が58円の苗を100本購入しても5800円。種からスタートするよりはるかに効率的で経済的である。今年購入したのは、
キュウリ・・・・・・・10本
ナスビ・・・・・・・・ 40本(2品種)
ピーマン・・・・・・・・20本(2品種)

ナンキン・・・・・・・・20本(2品種)
ニガウリ・・・・・・・・・・6本
トウガン・・・・・・・・・・6本

スイカ・・・・・・・・・・・・6本(3品種・接ぎ木苗)
トマト・・・・・・・・・・・20本(5品種)

スイートバジル・・・・6ポット(これだけで80本も定植できた)
 合計で134本(ポット)。スイカの接ぎ木苗やニガウリの苗など高い苗もあるが、それでも購入した方がかなり安い。

(注1)キュウリの2、3、4回目は高温になるので簡単に発芽する。
(注2)青シソはこぼれ種から発芽したのを定植する。
(注3)エンサイ、ツルムラサキ、オクラは5月3日蒔きは低温で失敗することも多いが、10日ほど遅らせて暖かい日に蒔けばまず成功する。この3種類は自分で育苗している。

 購入した方が効率的、経済的と書いたが、毎年、買ったり、もらったりしていた苗も多く、今年蒔いたのは、キュウリ、ナンキン、スイートバジルの3種類だけだった。 

 
 
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 竹でトマトの支柱を20本、ニガウリの支柱を6本立てた。

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 ハーブは小面積で足りる。トリ小屋の隣の1アールほどのスペースに、
 レモンバーム、レモンバーベナ、レモンタイム、コモンタイム、スペアミント、アップルミント、ブラックミント、セイジ、その他にルバーブ、ステビア、コンフリー。

 この場所以外の春夏作ハーブは、
スイートバジル・・・250~300本定植予定
イタリアンパセリ・・・120株ほど直播
ローズマリー・・・永年草で50株ほどある
レモングラス・・・5月末に株分け定植予定16株


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 ヤーコン、サトイモ、インゲンに敷き藁をした。

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 ナンキンを追加で10本購入した。



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 購入したトウガン6本はビール麦の谷間に定植した。

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 スイートバジルは6ポット購入しただけで80本も定植できた。

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 ニワトリはヤギ小屋の隣なので、オスヤギの状態がよくなるまでもう少し待って移そうと思う。オスヤギの感情が敏感になっているから。



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 4日目、今日はみちがえるように元気になった。朝、田んぼに着いて入り口の扉を開けるとすぐに外に出たので、戸外につないだ。だから今日はビワの葉を少し与えただけで、麦や畦草をよく食べていた。



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 その間に小屋の敷き草を入れ替えた。3日間はほとんど小屋の中で過ごしたので糞尿が多く、蚊やブトの原因となるので、早めに替えることにした。といっても一畳だからすぐに終わる。
 ヤギを飼い始めてから、画像の「かいば切り」が活躍し始めた。子供の頃、麦を「かいば切り」で切って牛に与えていた。だからこの農具はすでに50年以上にわたって我が家で活躍している。

 
 薄暗くなってから小屋に戻した。


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帰ってきた1羽

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 昨日帰らなかったことで、あきらめていた1羽が、何と今日現れた。草刈が終わって物置の方に戻ると、ヤギのすぐそばにいた。

 ちょっと感激した。よく死ななかったと。原因として、
(1)天敵のタヌキが伝染病でほとんど死んだらしいこと。
(2)元々当地では、キツネはあまり見かけないこと。
(3)シカやイノシシはニワトリを襲わない?
(4)ヌートリアや野良猫に出くわさなかったこと。

 出てきたのは、見つけて欲しかったからのような気がする。

 エサ箱にコゴメを入れてニワトリの近くに置くと、あまり警戒もせずに近寄ってきた。腹も減っていたのだろう。

 こんなに簡単に捕まえれたのは始めてだった。


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 今日も5個産んでいた。29羽いた時も、これくらいしか産んでいなかったのに、エサが十分に足りるとこんなに産むのかと再認識した。


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 午後7時の画像。


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 上の画像は時計回りに、卵を産んだ後の行動である。

 ニワトリは90センチくらいの高さなら、普通に飛び上がる。だからハシゴを置く必要はない。

 ニワトリの糞出しは1年に1~2回でいいと思う。鶏糞が臭ければ頻繁に糞出しをする必要があるが、「菜食中心」に育てればほとんど臭わない。

 ニワトリの敷き床は、「籾殻」より「落ち葉」の方がいいと思う。

 このニワトリ(ヒヨコ)を導入したのは、愛媛県の、㈱南伊予という種鶏場だったが、生存率がきわめてよかった。自分の飼い方のレベルも上がっていたのかも知れないが、ヒヨコになる前の「卵」それ自体がよかったから、こんなに丈夫だったと思う。

 この色の鶏に「飽き」がきていなかったら、今回の導入はもちろん同じ南伊予からだったと思う。



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 午前中は左の画像のような状態が多かったが、午後には時々、小屋の外に出た。しかしまだまだ回復にはほど遠い。

 小屋の中でも鎖につないでいる。小屋の中には別に2メートルの鎖があり、それにつないでいるので合計4メートル。だから、小屋の入り口を開けておけば、いつでも出入できる。

 小屋の中では鎖をはずしてやればいいが、そうすると今度は、なかなか捕まらないような気がする。


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 ヤギの看板を2箇所に立てた。場所の設定と字は自分が書いたが、看板の設置は、援農に来てくださったUさんがしてくれた。

 自分はこのまま2本の支柱を上から打ちつけるだけと思っていたが、Uさんに、まず別の支柱を立てて、それに針金でくくりつけた方がよいと言われた。


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 野の花。上の2種類の名前がよくわからない。下はタンポポ。タンポポは夕方4時には花が閉じる。

 
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 ハーブのカモミールとロケットであるが、この2種類は簡単に雑草化するので野の花とも言える。



 
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 ウメの枝に害虫の卵のようなものがいっぱいついていた。Uさんが来られたので相談したら、これは「玉カイガラムシ」で農薬では防げない。人海戦術で、タワシでこするか、軍手のままこするしかないと言われたが、やってもきりがないほど大半の枝についているので、途中で投げ出した。2本しか植えていないが、梅の木には害虫が多い。

 右の画像は、ハッサクの幹に鉛筆ほどの大きさの穴が空いており、ガーゼに木酢液を浸して、その穴に埋め込んだ。効果は?


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農業では真似ることは難しい

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 今日もあまり元気がなかった。昨日と同じように、好物のビワを中心に与えた。ヤギは草類より木の葉を好んで食べる習性がある。ビワは葉だけでなく、鉛筆くらいの太さの茎もガリガリと奥歯で噛み砕く。その他、タンポポ、イタドリ、クローバ、麦、スイバ、カラスのエンドウ、ドングリの葉、等を与えた。

 今日は小屋から出て、メスと「頭突き」をして遊んだが、それもすぐに終わり、ほとんどこの状態で横になっていた。
 明日で3日目が来るので、少しは回復してくれるだろう。


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 昨夜の雨でジャガイモの芽が急に大きくなった。あまり被害はなかったが、台風のような烈風も吹いた。

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 今年はまだタマネギに病気がきていない。近年になく上出来である。もう少し先には発生すると思うが、今の時点で病気が来ていないことは、収量は例年より多いはず。


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藤の花が咲き始めた。
 

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 ツルナシインゲンの種を蒔いた。
 

 6羽しかいないのに、今日は5個も卵を産んでいた。エサが存分に食べれた証だろう。家から出る食べ残りも29羽なら行き渡らないが、6羽だから十分食べれたのだろう。

 29羽の時は10分ほどでエサがなくなってしまうくらいの量しかやっていなかったが、今日は数時間もエサが床に残っている状態だった。いつもなら青菜も跡形もなくなっているが、今日は食べ残っていた。

 日曜日に軽四に積み込み中に1羽が竹薮に逃げたが、今日も1日、姿を見ることはなかった。長く飼っていると「帰趨本能」があり、逃げ出しても夕方には帰ってくることがあるが、今日も一度も姿が見えなかったということは襲われたのだろう。帰ってくるかも知れないと、夕方鶏舎周辺を2回ほど見回ったがいなかった。今までには、翌朝もしくは翌翌朝に捕まえた事がある。

 
ネパールから帰国

 帰国予定日が過ぎたので安否の確認の電話を入れたら、3ヶ月に渡る、ネパールの長期農業指導から元気に帰国されていた。もう古希なのにパワーあふれる人である。ただ65キロの体重が7キロ落ちたらしい。

 帰国してまだ4日目だというのに、メタンガス発生装置に投入する米ヌカを買いに市内に出て、キュウリ200本とサツマイモ100本の苗も注文してきた。キュウリは2回目、3回目は直播で各200本。サツマイモは早めに100本を購入して植え、6月上旬に伸びた苗を切り取って400本ほどをタマネギの後に植える。そのタマネギは8000本ほど植えている。タマネギの大半はネパールでの活動を支援してくれている人にあげるらしい。他にゴボウを作っている。
 秋冬作では、ホウレンソウ(10アール)とニンジン(5アール)が主である。

 野菜の作り方も懇切丁寧に教えてもらったが、真似ができた野菜は、たった1種類もない。一つだけ真似ができたのは、もらってきた廃液を種菌にして作っているメタン菌液肥だけ。
 
 全て完全無農薬、完全無化学肥料。それなのに外観があまりにりっぱ。キュウリやインゲンの多少の曲がりでも「はね」ている。加えて、安全と両立しないと思える「味」の追及がすごい。
 ニンジン・・・まびき菜も出荷している。
 キュウリ・・・朝夕の2回収穫。そうしないと大きくなりすぎるらしい。
 ホウレンソウ・・・マルチ栽培だが、年に3回、3年使う。つまり1枚のマルチを9回使って廃棄している。自分の場合は1回使って廃棄。どうしても2回目がうまく使えない。
 ゴボウ・・・最初から作る気なし。
 タマネギ・・・全く病気の出ないタマネギ。奇跡的と思う。

 農業では、人の真似はなかなかできない。これは自分だけでなく、他の人も同じようである。真似できる人は、ちょっと見ただけで、あるいはちょっと教えてもらうくらいで、やってのける。
 農業では、
(1)スタート時の年令
(2)農家出身、非農家出身、田舎出身、都会出身
(3)学歴
 等に関係なく、できる人はできるのである。


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ヤギとニワトリの比較

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 今日は1日中、小屋の中だった。朝、入り口を開けて外に出したが、すぐにまた小屋の中に戻った。入り口はずっと開けっ放しだったが、小屋から外に出ることはなかった。

 だから麦や草を口元に置いた。今日もビワの葉をよく食べた。動く元気はなかったが食欲はあった。

 よく見える所にメスを配置した。近くにいないと寂しがるから。

 今日は10回ほど草木を手に持って食べさせた。同じくらい頭や背中を撫でた。

 早く元通りに元気になって欲しい。景観、草刈等まだまだ果たす役割は多い。

 ヤギは自分にとっては、「一つの専門作物の導入」である。ただ専門作物と違って、1日の世話も「有限」であり、命も「有限」である点がいい。野菜や果樹の専門作物は、やってもやっても「きりがない」ように思う。

 ここまで来たのだから、とにかく3年は飼おうと思う。3年という月日が経過すれば、ヤギに関して一通りのノウハウが蓄積できる。

 75才頃までの、あと20年ほどの人生と考えると、ヤギに1日20~30分の時間を捧げようとする今後の3年間は、安易な時間の捻出ではない。しかし5年若かったら、こういう動物のために1日20~30分の時間を提供する余裕はなかった。

 いっぱいいっぱいに仕事や予定を入れていたら、新しいことにチャレンジする時間は取れない。

 

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 ヤギに比べてなんとニワトリの世話は手間がかからないのだろう。ヤギより数段アホだからと思う。

 ニワトリは農業を始めて1年後、まだ小屋もできないうちから飼い始めた。小屋ができたのは2ヵ月後だった。子供の頃に家で飼っていた思い出深い動物である。

 鳥インフルエンザも、今は全く怖くない。こんな飼い方をしていてかかるはずがないと思うし、万一かかっってもブログで戦える。

 ニワトリとヤギではニワトリの方がはるかに飼いやすい。
(1)ヤギのように出し入れという手間がない。
(2)命は4~5年。ヤギはその3倍。
(3)サトイモのクズ以外はほとんど何でも食べる。
(4)卵は集めるだけ。ミルクは搾るのに20分ほど必要。
(5)青菜もヤギほどいらない。
(6)ヤギのように頻繁に敷き床を変える必要がない。
(7)ヤギは敷き床のために、枯れ草か落ち葉を月に2回は集める必要がある。
(8)1泊2日でもニワトリは問題ないが、ヤギは誰かにエサを与えてもらう必要がある。
(9)晴れでも雨でもニワトリは関係ないが、ヤギは雨の日は外に出せないので、降り続くとストレスになる可能性もある。
(10)ニワトリ30羽の年間のエサ代より、ヤギグッズや種付料の方が高くつく。

 ただ、目的が違う。
ニワトリ・・・・卵・クズ野菜処理
ヤギ・・・・・・・ミルク・草刈・景観・ペット

 農業は誰でもできない贅沢な職業なのに、その上まだ、ニワトリ、ブログ、ヤギなどカネにならないことに多大な時間を使っている。

 ならば、それらを全て切り捨て、特定の専門作物に集中すればカネになるか。なかなかそうはいかないのが農業である。
 専門作物は、
(1)多額の投資が必要になる。
(2)回収できずに借金だけ残ることも多いと思う。
(3)道を追求しても自然災害や害獣被害が多い。
(4)技術の追求は農薬、化学肥料とセットの可能性が高い。


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天を切り裂く叫び

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 5月12日か15日のどちらかでヒヨコが入るので、遅くとも今週中には、今のニワトリを処分する必要があった。

 鶏舎の床の鶏糞を外に出し、塵やクモの巣のついた金網を掃除する。空気転換には3週間ほどの期間が必要である。

 朝、和気町のリンゴ園に電話して都合を聞いたら、今日でもいいと言われるので、すぐに用意して持って行くことにした。
 6羽だけ残すことにした。1羽ずつ捕まえて、軽四に積んだ黄色のコンテナに2~3羽ずつ入れたが、最初に、手ごわいオンドリを捕まえることにした。
 コンテナに入れようとした時、1羽が逃げ出した。だから持参したのは合計22羽。


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 連休までには行けると言われていた獣医さんが昼前に急に立ち寄られた。

まだ、心の準備ができていない

でもそんなことは言っておれない

銀ちゃん、ごめん

しかし、特に最近はスキンシップを多くとっていた

獣医さんと2人で近づくと、一瞬後ずさりしたが、背中と頭を撫でながら、頭をわきの下に入れて動けないようにし、背中を撫でながら足を捕まえた。獣医さんが後にまわり、ヤギには見えないようにした。ボクも注視できなかった

片方ずつ2回

最初の1回、金切り声が出た。しかし処置も1~2秒で終わった

5秒ほど経過してまた金切り声が出た

でも獣医さんは実に手際がよかった

これなら、トラウマにはならないはず


今日はこれから夕方まで出かけなければならないが

そばにいなくても、出かけても大丈夫ですか

全く問題ない


これが最もストレスのかからない方法と言われた

本当にありがたかった 


帰ってきたのは夕方6時

帰途、ずっと気にかかっていた

田んぼに近づくと、遠くから2頭の姿が見えた

着くとすぐ小走りで向かった

頭と背中を撫でた

でも、いつものような反応がない

目もとろんとしている

起き上がろうともしない

しかし、もう小屋に入れる時間

動かない

抱き上げて小屋に入れることにした

小屋に入れても動こうとしない

今日はまだ食べていない麦を口元に運んだが食欲を見せない

米ヌカを口元に持っていったが、食べようとしない

水の容器を口元に持っていくと、これは飲んだ

ビワの葉を取ってきて与えたら、今度は元気よく食べ始めた

その間、頭や背中を撫で続けた 


トラウマにならなければよいがと心配だが

2度の、天を切り裂く叫びは、ほんの一瞬だった



  

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 りんご園では春のお彼岸に、374号線沿いに「店開き」をした。リンゴジャムや山菜、手作り加工品等を売っている。


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 店をのぞいてから、山頂のリンゴ園に上がった。
22羽のうち、このヤギ小屋に入れたのは16羽。

  
         
  
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  残りの6羽はここに入れた。ここにもオスヤギが1頭。
ニワトリが1羽、逃げ出した。ニワトリはメッシュの高さだと
ゆうに飛び越える。

  
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 リンゴ園の土は「赤土」。こんな土質でサツマイモを作るとおいしい。その他、ヤーコンやキクイモもこんな高原地帯向きの野菜。


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 帰りは、田土の棚田コースを通って帰った。


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農地法等改正案の審議

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 今日は日中留守にしていたので、木陰ができる場所につないだ。

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ヤギを飼うにもハードルは高い。
(1)小屋を自分で建てるか、建ててもらうか。
(2)1頭飼うか2頭飼うか。1頭は3~6万円らしい。
(3)どういう飼い方をする予定か。
(4)飼う前の意識と飼った後の意識のギャップ。
(5)1日20~30分の世話時間がとれるか。
(6)ペットかミルクか草刈かヤギのいる風景か。
(7)10年後、2頭のヤギは?

 

農地法等改正案の集中審議

 一般企業に農地の所有権の取得は認めないことについて、石破茂農相は、「法人一般は個人とは異なる大きな資本力を有する。将来の転用期待のために、農業経営が赤字でも長く保有することが可能で、その弊害に対する危惧が結構大きいのではないか」と述べ、現行の所有権規制を維持する考えを示した。

 一般企業に農地の取得を認めたら、過疎地の農地など「買い占められてしまう」だろう。田舎の土地など、売りたい人ばかりではなかろうか。もちろんボクも、いま耕作している土地以外は売ってもいい。全部でなくとも8割ほどは、売れるのなら売りたい。

 田舎の土地はすでに、資産ではなく負債である。自分の場合も今は近所の親戚が稲を作ってくれているが、すでに70代半ばなので、いつまで作ってくれるかわからない。そして、他に委託できる人はいない。

 作ってもらえなくなったら、年に何回かの耕運と、畦草刈りくらいはする必要がある。稲作はできても野菜が作れるような田んぼは少ない。畑作のできる田んぼもいくらかあるが、これ以上作付を広げることはできないし、第一、軽四での移動は、農作業においても、収穫においても、とても不便なので、現実にはできない。

 7反(70アール)ほど委託しているが、その内、残しておいてもいい田んぼは10アールほどで、残りの60アールは売りたい。

 譲渡所得に対して税金がかかってくるなら話は少し違ってくるが、10アールを50万円で購入してくれるなら、売りたくなるかもしれない。

 10アールが40万円なら60アール売るとして240万円。この金額なら売りたくない。先祖代々の土地を自分の代で手放してしまうのも、ちょっと申し訳ない気分。

 子供も田んぼはいらないと言うだろう。保有しているだけで、草刈等の管理の負担がかかってくる。

 田舎の土地などほとんど売れない。それを企業が購入したいと言えば、売りたいと名乗りを上げる人がかなり出てくると思う。

 企業なら、条件不利な田んぼでも、安く買えるなら買っておいて、未来の転用緩和まで、保持し続ける可能性もある。

 条件不利な田んぼは企業でも作付はしない。大体、企業農業が個人農業より「儲かる」なら、すでに多数の企業が参入しているはずである。あまり儲からないから企業が参入してこない。
(1)企業農業は、人件費が高くついて、個人農業より儲からないと思う。
(2)時間回転率や設備回転率は企業も個人も変わらない。
(3)確かに企業は大規模投資が可能であるが、投資のリスクは大きいと思う。企業だから安く作れることはなく、到底、中国野菜には対抗できないだろうし、「価格より安全を重視する顧客層」は少ないと思う。
(4)企業がする農業は「経済性」しか追求しないと思う。生物多様性や景観の維持など考慮の対象にいれない。
(5)「有機汚泥」など、田んぼが「捨て場」になる危険性もある。土を大事に扱うのは個人営農だけである。


過疎対策

 過疎をなくそうと思えば、カネが無くても生きていける方法を提示する必要がある。現実は、
(1)国民年金、国民健康保険料の負担がほぼ全国一律
(2)ライフラインの負担がほぼ全国一律

 これでは雇用の場の少ない過疎地では生きていけない。そして、
(1)過疎地ほど生活の諸物価が高い。
(2)スーパーや病院が近くになく、交通機関を利用すると、時間もカネも高くつく。
(3)田舎では冠婚葬祭費が欠かせない。
(4)害獣が出没して、野菜も無防備では作れない。

 加えて過疎地まで「下水道」がごり押しされて、ますますライフライン料金が高くなっている。


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ヤギが与えた心理効果

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 ヤギの世話が少し楽しくなった。

 50年前の田舎では、ほとんどの家に牛やニワトリ、ヤギのような動物がいた。しかし今、このような動物を見かけることは少ない。

 抜け毛問題もあるが、だんだんとヤギの可愛さにはまりつつある。ニワトリには感じたことのない感情である。

 いかに貧しくても、50年前には自給自足的な生活ができたことは、最小限の食は賄えたと思う。

 それに比べて、現代の世の中はなんと厳しいのだろう。組織から一度ドロップアウトすると、生活の糧を得る場所をほとんど失ってしまう。

 そして現代は年金や健康保険等の「高負担社会」であり、ライフラインも高額な固定費になっている。

 配偶者に定期収入がなかったら、我が家の生活はどうなっているだろうかとしばしば思う。

 自分の農業収入では食べていけない。かといって、56才という年令で他に何ができるだろう。ほんの少しの収入にしかならなくても、現実はすでに農業にしがみついて続けていくしかない。

 そんな境遇に飛び込んできたヤギ。ヤギは農業に楽しさを持ち込んでくれた。
 ヤギがたたずむ風景
 ヤギが作る風景
 ヤギの見える風景

 手を休めればヤギが見える
 あぜ岸を歩けばヤギが見える
 田んぼのどこにいてもヤギが見える

 ヤギが与えた経済効果はマイナスかも知れないが、
 ヤギが与えた心理効果ははかりしれない。

 どちらかと言えば無味乾燥だった農業に、バックミュージックが流れ出した感じ。
 
   
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 昨日購入したナンキンを麦の谷間に植えた。麦は、
(1)風除けや寒さ避けになる
(2)ウリバエを防ぐ
(3)アブラムシを防ぐ
 等が言われている。
 
  
 
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 ニンジンが発芽した。

 
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 ナスビとピーマンを定植した。

 
 
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 タンポポが満開。4月15日~4月25日頃までの10日間ほどが見ごろ。

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 竹薮のねきの半日陰には、こんな花がたくさん咲いている。

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 カリンの花も咲いた。


 
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 新タマネギとエンドウをたるほど食べれるのは農家の喜び。

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白色は防御色

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 黒マルチを張った。使用後は産業廃棄物になるが、どうしても手放せない。メリットは10項目以上あると思うが、特に
(1)1ヶ月ほど前から準備しておくことも可能。
(2)翌年、黒マルチをはがした後、ちょっとヨツメで耕すとすぐに植え付けが可能。黒マルチの後作は草も少ない。


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 タマネギの通路に植え、麦踏みのように踏みつけると生育がよくなるというハーブのカモミール。11月定植と3月定植ではサイズがかなり異なる。やはりタマネギと同じ時期に定植した方がよい。


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 踏込み温床に伏せたムラサキ芋の芽が出た。冷床だと毎年、5月連休の頃になるので、20日間ほど早い。植え付けの場所の準備が整わないので、早すぎても困る。



 
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 午後から、御津町のYさんを訪問した。非農家出身で、まだ30代半ばという若さなのに、野菜の作付はすでにヘクタール規模。その他、稲作、麦、大豆に加え、加工品の「せんべい」も。加工品は新たに加わったスタッフに任せているようだ。
 1次+2次+3次=6次産業化を視野に入れている。つまり、野菜や米や麦を作り、それらを加工し、独力で販売するという6次産業化である。

 多方面に能力があると、いろんな事に手を広げるようになるのだろう。

 「出来過ぎる人」だと思う。すでにボクのレベルとは違う次元を歩き始めている。
 
 レベルが違いすぎたり、目指す農業の方向が違ってくると、参考になることが少ない。
 
 「里山農場」というブログも始めている。

  
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 以前はニワトリ200羽ほどと、土手でヤギも1頭飼っていたが、忙しくなったのか、現在はニワトリだけで18羽ほどに減っていた。
  
 

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 帰り道で、このヤギさんを写そうと寄り道した。

 
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 ヤギは白い方が目立ち、「防御色」になると思う。猟師さんが誤って銃で撃つことも少ないように思う。
 
 今日は上の茶色のヤギがいつもの場所にいなかったので、帰ろうと思ってよく見ると別の場所につながれていた。
 茶色という色は自然の中ではあまり目立たない。

 白いと、田んぼのどこにいても目立つので、目をかけることができる。

 ヤギに関する所要時間は目標の20~30分以内に納まりつつある。
(1)杭の移動
(2)朝・夕の出し入れ
(3)数分ずつ3~4回の触れ合い
(4)夕方、ヌカ一掴みと水の入れ替え



 
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 帰途、ホームセンターにより、ナスビの苗40本とナンキンの苗10本を買った。
黒陽・・・・・・・・・・・・・・33本×58円=1914円
千両2号・・・・・・・・・・・・7本×58円= 406円
坊ちゃんナンキン・・10本×128円=1280円
 合計で3600円。前回の苗代が5000円ほど。あとハヤトウリを1個買う(400円ほど)ので、総合計で9000円ほどになる。

 農家なのに自分で作らずに買うばっかりして「もぐり?」と思われるかも知れない。しかし、苗作りは本当に難しいし、一瞬の油断もできない。
(1)育苗から始めると、1~2ヶ月「拘束」されてしまう。
(2)それでも育苗業者のように早く大きくするのは難しい。
(3)苗半作、苗8分作と言われるくらい苗作りは重要。
(4)苗を作る「土代」と「手間代」と「種代」を考えると、種からスタートするのは割りにあわない。
(5)ニワトリでも養鶏業者は、ヒヨコを購入するのではなく、中雛や大雛を購入してスタートする場合が多い。
 


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井戸掃除

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 今日は懸案だった井戸掃除ができた。井戸ができたのは9年目の9月だから、今年の9月で11年が来る。初めて井戸の底に降りた。

 業者に支払った代金・・・276150円

 井戸を掘るなど、スタート時点では想像もしなかったが、「水を巡る稲作農家との口論」が、井戸を掘らなければという決心になった。

 作った時は「高くついた」と思ったが、今振り返ってみても、あの時に井戸を作っていたから、現在も農業が継続できている。理由は、
(1)池の水は6月15日~9月20日頃までの3ヶ月間しか、田んぼのそばの水路を流れない。
(2)秋冬野菜の定植が終わった9月20日以降に雨が降らない年も多く、井戸のおかげで水やりができた。
(3)春夏作の育苗や定植でかなりの水がいる。井戸ができるまでは近くの川からタゴで汲んできたり、ちょろちょろと流れ続ける池の落ち水を汲みにいっていた。
(4)メタン菌液肥の導入は、この井戸ができた後である。
(5)梅雨明け後の夏野菜の水やり。

 井戸の候補地を4箇所用意していたが、この場所だけ水が出た。

 この井戸は3つの下水管でできている。下水管は150センチ×3個=4メートル50センチの井戸であるが、現実の水の深さは2メートル30センチほどで、底の方は泥でかなり埋まっている。水の高さは地下1メートル50センチの所までである。
 
 エンジンポンプで水をかい出しながら、援農に来てくださったUさんに、井戸水が残り少なくなってから画像のような容器で、底の泥や小石を吊り上げてもらった。この赤い容器は農具入れにUさんが作ってきてくれたものである。

 井戸水が空になるまでのエンジンポンプの稼働時間は、高速回転で約2時間。途中1回ガソリンタンクが空っぽになった。
      

            
 
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 Uさんが高校を卒業する頃まで、家ではヤギが飼われていたので、ヤギ談義の一つ一つが参考になる。きょうは「タワシ」を持参してくれて、ヤギブラッシングを実演してくれた。

 ヤギのリラックスした寝相を見ると気持ちがやわらぐ。


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 午前中にヤーコン70個、キクイモ64個を植えた。
  
   
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 左はホド芋(アピオス)で、右はもらったムカゴ。出荷は難しいので、植えようか植えまいか迷っている。


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 2万円ほど出して購入した電熱温床(マットとサーモスタット)であるが、2年連続して育苗に失敗し、またもとの踏込み温床に戻したが失敗。去年は業者に育苗を依頼したが、今年はまた踏込み温床に挑戦し、またも失敗して蒔き直した。
 

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水田通年放牧技術

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 昼から雨があがったので、サトイモを掘り上げ、40センチ間隔で150個ほど伏せた。
 サトイモを堀り上げた時、土はさほど湿っていなかった。朝は雨脚の強い時もあったがたいした雨量ではなかったようだ。それでも多くの作物にとって久しぶりの慈雨だった。
 3時半頃からまた雨が降り出したので、ヤーコンの定植はやめた。

  
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  昼から外に出したが、草は濡れていた。こういう状態はあまり好まないようで、地面に横たわるようなことはなかった。雨がまた降り始めたので小屋に戻した。
 それにしても「蚊」が多い。敷き床は早めに代えて衛生的にしているし、風通しもそんなに悪くないはずだが。


農業に投資するなら寝ていた方がまし
 
 あまり無理して(がんばりすぎて)、病気にでもなったら、農業はそれが一番困る。
 かといって、マイペースでできるほど農業はのん気な職業ではない。旬の時期に植えたり伏せたりしないと、旬を外すと余計に手間がかかり、収穫量も減る。

 農業に投資をするのなら「寝ていた方がまし」と思う。収入を上げるより「経費を少なく」したい。

 投資しても、それを回収するには高い能力がいると思う。自然災害や害獣被害も多いので、その人の努力を超えたものが農業には発生する。

 技術を追求しても、20年で20回しか経験できないのが農業である。

 農業をビジネスと捉えるのではなく、自給自足を中心とした小さな生活を心がけると、農業が癒しになり楽しみにもなる。

 自給自足的な農業をしていたのでは生活ができないなら、農業は止めておいた方がいいと思う。

 農業にいい時代は来ない。

 害獣は増え続ける
 高騰すれば盗まれる
 自然災害はますます増える
 環境悪化に伴い病害虫も増えている
 水を巡る問題が浮上してくる
 安い輸入農産物がいくらでも入ってくる
 企業農業でも輸入農産物には価格で対抗できない
 集落営農は補助金がなければ成り立たない


ミツバチ不足

 
 今日は朝日新聞にも第一面に「ミツバチ不足」が載っていた。
 イチゴ、スイカ、ナシ、リンゴ、ナス、サクランボ、メロンなどにミツバチが使われているらしい。
 
 大量死の原因はまだ不明で、
(1)寄生ダニの影響やウイルス
(2)ネオニコチノイド系農薬
(3)受粉作業のストレス
(4)温暖化の影響
 等が指摘されている。
 
 害虫駆除能力が高いため、幅広い作物で使われるネオニコチノイド系農薬説では、巣箱を中心に半径2~3キロと行動範囲の広いミツバチが、農薬のかかった水や花粉を摂取し大量死に至った可能性があるという。

 ヤギでも「除草剤」と「農薬」のかかった雑草や野菜は大敵と思う。


水田通年放牧技術
 
 繁殖牛の「水田通年放牧技術」というのが、今日の農業新聞に載っていた。それによると、
(1)田んぼの周囲に電気牧柵を張る。
(2)1ヘクタールあたり4頭。
(3)放牧に慣れた牛の確保。
(4)牧柵に触れないように教える。
(5)秋には立毛中の飼料用稲を水田で食べさせる。
(6)冬場はホールクロップサイレージを水田で与える。
 これにより年間を通じて放牧が可能だ。

 これはヤギにも応用できるかも知れない。
(1)田んぼの周囲に電気牧柵を張る。
(2)ヤギなら0.1ヘクタールあたり2頭くらいか。
(3)放牧に慣れたヤギの確保。
(4)牧柵に触れないように教える。
(5)秋でも草はたくさんある。
(6)ヤギは12月中旬~3月中旬の3ヶ月が問題だが、サイレージが簡単にできるなら一考の余地あり。2頭だから、土手の枯れ草、樹木(主にドングリの枝葉)、冬雑草、野菜クズの4点で十分いけると思う。

 ただし、牛でもヤギでも田んぼの一角に「雨避け施設」はいると思う。
 
 

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春夏作の定植

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 午後から、黒マルチと苗を買いに行った。

(トマト)合計20本で1300円
ミニトマト赤・・・・・3本×58円=174円
ミニトマト黄・・・・・3本×58円=174円
サターン・・・・・・・・6本×58円=348円
ホーム桃太郎・・・6本×58円=348円
中玉トマト・・・・・ 2本×128円=256円

(スイカ)合計6本で1188円(接ぎ木苗)
ブラックボール・・2本×198円=396円
ラグビースイカ・・2本×198円=396円
赤大玉スイカ・・・ 2本×198円=396円

(ニガウリ)
あばしゴーヤ・・・6本×128円=768円

(キュウリ)
地這いキュウリ・・10本×58円=580円

(ピーマン)
京波・・・・・・・・・・・・10本×58円=580円
京みどり・・・・・・・・ 10本×58円=580円

 総合計は4996円だった。品種も色々と手に入り、苗もかなり大きくなっているので、1ポットが58円という価格は安い。

 ナンキンとキュウリは発芽に失敗して蒔き直したが、キュウリは早く収穫したいので10本購入した。

 苗は4月中旬になったら買いに行かないと、下旬では良い苗がない。寒ければポリをかぶせて管理しながら、定植を遅らせる。


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 ピーマン以外は夕方定植した。

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 トマトはヤギ小屋の隣に20本を、ニガウリはトマトの隣に6本定植した。
 
 ナスビは良い苗がなかったので、後日また買いに行くことにした。黒陽ナス40本予定×58円=2320円 
 

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 サツマイモの「すいおう」という品種を友人が送ってくれたので、画像のように「冷床」に伏せた。今からでも5月連休明けには発芽し、6月上旬には苗切りができる。
 
 送ってくれた人によると、ベニアズマよりおいしく、収量も1.5倍ほどになると聞いた。葉と葉軸も食べれる品種で、おひたしや炒め物に使える。貯蔵性や種芋の出芽もよいらしい。秋が楽しみ。
 
 なお、葉取り用は苗床(冷床)の苗を使う。


 
 画像の黒マルチは0.03ミリの厚さで、150幅、100メートル。単価2180円×2本=4360円。ちょっと高いような気がしたが購入した。春夏作はこの2本の他に、サツマイモに120幅を1本購入する。

 サツマイモ以外の春夏作で使った黒マルチの畝は崩さずに、使う直前に黒マルチをはがして翌年も使う。

 
 春夏作は、
1類・・・タマネギ・ジャガイモ
2類・・・キュウリ・ナスビ・ピーマン・オクラ
3類・・・ナンキン・ニガウリ・トウガン
4類・・・エンサイ・ツルムラサキ・青シソ
(その他、小物としてミョウガとニンニク)
(期間の短い作物としてインゲンとニンジン)

 ハーブは、
1類・・レモンバーム・レモンバーベナ・レモングラス
2類・・タイム類・ミント類・セイジ
3類・・スイートバジル・イタリアンパセリ・ローズマリー 
4類・・ロケット・ディル・チャービル

 1類、2類は永年草であり、いくらでも伸びるので、ごく小面積で足りる。3類のローズマリーは小低木。4類は秋冬作しか作っていない。
 つまり春夏作のハーブは、スイートバジルとイタリアンパセリの2種類だけ種蒔きをする。


 サツマイモ、サトイモ、ヤーコン、キクイモの4種類の芋は、出荷は秋冬だが、作るのは春夏作。



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 午前と午後で、つなぐ場所を移した。

 明日は雨の予報。あまり降らなければ、
サトイモ・・・・・・・150個
ヤーコン・・・・・・・・70個
キクイモ・・・・・・・ 70個
 を定植するつもり。 



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家族はヤギに反対

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 150センチの畝幅で17メートルほどの長さの畝に、2荷(約18リットル×4杯=72リットル)ほどこしている。

 今朝、12荷を担いだ。こんなに担ぐとえらい。1回につき8荷ほどに留めて置いた方が楽だが、仕事の段取りでこうなった。

 タンクが半分ほどになったらまた仕込む。半分は残して仕込んだ方が次の出来上がりが早い。

 今回は米ヌカは1袋半ずつにし、菜種カスは画像の容器に5杯ずつ入れた。米ヌカを入れすぎると混ぜにくくなるので、2~3日経過して、薄いようだったらその時に追加する。雑草は今回は入れなかった。

 井戸水をポンプアップして完了。仕込んでから1週間ほどは毎日1回は混ぜる。

 作るのは簡単で、米ヌカ代(1袋100円)も菜種カス代もさほどかからないが、施す時が重労働なので、万人向きではない。それに、施した後でかなり臭うので住宅地周辺では使えない。もちろん井戸水のような水の便がないと作れない。

 ただ自分は気に入っている。「仕込んで待つ」というのが農業らしくていい。盛夏なら仕込んで1週間ほどで使える。
 
 

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 1円にもならないこんな動物に時間をかけていいのだろうか。しかし、導入した以上は簡単には手放せない。これが現実。人生にこんなことは多い。

 ただ、手間はあまりかからなくなった。小屋からの出し入れと、1日3~4回の義務的?な触れ合い。1回につき5分ほど費やす。

 家族はヤギに反対する。もう少し農業で稼ぐことに集中すべきだと。

 自分はペットとして導入したわけではなく、草刈機として導入したのに、極めて性能の悪い草刈機である。

 年齢的には今の年で導入して、まだよかったと思う。ヤギの世話には結構体力がいる。小屋に入れる時に今日はどちらのヤギも「抱きかかえて」入れた。というのが、小屋に入れようとすると猛ダッシュをして嫌がり、無理やりに鎖を引っ張ると、首が絞まるのか、小屋に入れた後にゼイゼイと死にそうな息をする。ヤギの歩調に合わせて入れようとすると、いつまでたっても入らない。

 抱えると、重く感じるようになった。しかしまだ30キロ入り米袋より軽い。

 杭は40センチと60センチを併用するようになってから、随分と楽になった。打ち込みやすく、抜きやすい状態になっている。短い40センチの杭でも、打ち込んだ時の感じで、今のヤギの力で抜けるか抜けないかわかるようになった。

 今の季節、朝方や夕暮れ時、特に夕暮れ時に「ブト」が異様に多い。季節的なものか、急な暑さも少し関係しているのかもしれない。

 ヤギも嫌がって、しょっちゅう、身体全体をブルルッと震わせている。自分も夕暮れ時の農作業が手につかないほどブトに襲われた。夜が深まるとブトは少なくなると思うが、ヤギにはどうしてやることもできない。

 ニワトリには4~5年という自分が決めた命の寿命がある。しかしヤギの寿命はわからない。

 ニワトリは閉じ込めておけばすむ。その日のエサをやり、水を入れ替え、青菜を適当に刈って入れ、卵を回収すれば世話は完了。

 ヤギのいる風景はニワトリよりかなり優れる。

 ヤギは抜け毛が多いので、それが大きな欠点。

 草刈は半径2メートルの鎖の範囲内しかしてもらえない。

 卵は集めるだけだが、ヤギの乳は1万円ほどの「種付け料」を支払い、5ヶ月経過して出産すると、20分ほどかけて乳を搾らなければならない。それも毎日欠かさず。

 家族は、ヤギの乳には反対する。ヤギを入れた以上今さらどうすることもできないが、これ以上ヤギに手間をとられるようなことはして欲しくないと。 

 すでに50年前とは時代が変わってしまったのだ。

 玄関先に牛が1頭いて、庭先に20羽ほどのニワトリがいた時代の空気とは違ってしまった。

 とにかく世知辛い時代なのだ。

 ヤギの導入という選択は誤ったかもしれない。

 ニワトリだけに留めておいた方がよかったかも知れない。
 ただ、ヤギが入ってから、田んぼへ行くことが、より楽しくなったのは事実。

 しかし負担は自分一人にかかってくる。他に「目」になってくれる人はいない。この現実が50年前の時代と現代との大きな違い。

 ヤギは単なる「ぜいたく品」だったかも知れない。それも取り返しのつかない「ぜいたく品」。

 しかし、多くのブログネタを提供してくれているのも事実。
 1頭より2頭だからこそヤギから学べることも多いし、ヤギが寂しがらないと思う。

 オスの去勢についても、いくらかの情報を提供できる。

 しかし「実験」で入れたわけではない。

 あくまで、草刈で楽をしようと思って入れた。

 副産物として「景観」もアップすると思った。

 現実には、草刈機に比べて、ひどい草刈。

 自分はまだ現役であり、微々たる年金でも、もらえるようになるまでは働き続ける必要があるのだ。 



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日射病になるような暑さ

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 今日は4月11日とは思えないような暑さだった。こんな炎天下にヤギを「けい牧(鎖等でつないだ放牧のこと)」して放任してもいいのかと思い、昼に帰った時、同じようにけい牧しているKさんに電話で聞いてみた。

 こんな暑さだと日射病にかかる可能性があると言われ、午後から柿の木の下に移した。

 柿の木はまだ芽吹いたばかりだが、老木で太く、枝も多いので、案外と日陰ができる。他は日陰になる場所が少ない。

 今日のヤギは日陰を選んで横たわっていたようだ。なおヤギは60~70度くらいの勾配は平気で上がり降りする。高い所も好きで、柿の木に足をかけた、あんなポーズをしばしばする。

 柿の木の下は集落共有の土地である。この田んぼの米は、一世代前には「お大師講」や「お伊勢講」などの集落のお講(親睦を深めるための共同の食事)で使われたのだと思う。

 今は誰も作り手がなく、草ぼうぼうであるが、年に2回(7月と1月)だけ皆で草刈をしてくれる。午前中はここにつないでいた。

 この共有田は1ヶ月ほど前に「草焼き」をしたが、草焼きと言えば、3月17日午後、大分県湯布市湯布院町で4人死亡という痛ましい事故が起きたが、自分も始めての草焼きで、ちょっとあぶない思いをした。燃え広がるのがものすごく早い。そして枯れ草が重なったりしていたら「大火」になり火柱が1~2メートルも上がる。だから、近くに山があると危険だった。それと、火をつけるのは1人でしないと、何人かですると、下手をすると逃げ場がなくなる。枯れ草が燃え広がらない「境界」も、火をつける前によく確認しておく必要があると思った。

 草焼き(野焼き)をした理由は、この休耕田が害虫の発生源のような気がしたことと、ヤギの草刈場に使わせてもらおうと思い、春の新芽が息吹く前に草焼きをした。

 日射病について電話をした時に、ほかの疑問点も尋ねた。
(1)蚊、ぶと、小バエについて
 ぶとや小バエはあまり問題にならないが、蚊は梅雨明け頃から蚊取り線香(業務用で60枚が600円ほど)をつけた方がいいらしい。

(2)水とエサについて
 Kさんは水は与えていないが、子ヤギの時は少し与えた方がいいかもしれないと聞かされた。
 エサの米ぬかは一握りか二握りで十分と言われる。

(3)去勢オスなので異臭はしないと言われた。

(4)雨の日は戸外につながない方がいいらしい。

(5)野犬だけが問題だが、生後8ヶ月ほどになれば、小さな野犬には負けないと言われた。

(6)野犬や猟犬がいなければ、夜間でも戸外につないだままでよいと言われた。

(7)ある程度、毛が抜けるのは仕方がない。帚で掃いていると言われた。

(8)Kさんはボックス型の軽四に積んで、毎日家に連れ帰り、朝、その日につなぐ場所に連れ出している。
 


  
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 ヤギは、こんな雑草は食べないだろうと思うものまで食べる。上の画像はオオバコ。むしゃむしゃ食べていた。 


    
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 ビール麦が出穂した。麦はいろいろ変遷があった。

(1)最初、敷き藁用に緑肥エンバクを蒔いたが、数年前の種だったので発芽しなかった。
(2)急きょ、農協へ電話して、麦の種が残っていないか尋ねると、小麦とビール麦の種をくださった。
(3)できた麦はニワトリにやるつもりだった。
(4)2月に「岡崎おうはん」という品種を農業新聞で見て、飼いたくなり、従来のニワトリを5年飼うつもりだったが、4年(今年)で淘汰することにした。
(5)そうなると麦は少しあればよい。だから今、ヤギに食べさせている。

 右の画像で、麦を刈った後から、また麦が伸びてきている。肥料をやればもっと大きくなるはず。

 何年かぶりに蒔いた麦はクリーンヒットだった。麦は目の保養になった。毎朝見る麦に元気づけられた。

 麦がこれほど「冬の景観」になるとは思いもしなかった。

 途中、イノシシやシカの餌場になり、その後ヒヨドリの餌場にもなったが、山に新芽が息吹き始めた3月中旬頃にはこれらの被害が出なくなった。そして3月のお彼岸以降はヤギの餌場になった。

 
 こんな暑さが続くと、今後ヤギをどこに「けい牧」しようかと、田んぼを一巡しながら考えた。ところが日陰になる場所が少ない。日陰になるのは丸い城山の北側周辺(トリ小屋の南側周辺)しかなく、夕方、地主さん(山の所有者)に貸してもらえるようお願いに行った。


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家庭菜園型農業が最も重要

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 この数日間の暑さでエンドウが生り始めた。エンドウの隣はイタリアンパセリであるが、種を蒔いたら、このようなべた掛け資材をかぶせておくと、保温になったり、雨にたたかれるのを防いだり、害獣の被害を防いだりできる。

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 早生タマネギが食べれるようになった。この時期のタマネギは「葉」も食べれる。つまり葉タマネギ。アゲと煮て食べる。
  雨が少なく、あまり湿気がないので病気はまだ発生していないが、雨がないので太りが悪い。
 

 
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 オスの方がよく懐いている。うれしい時は真ん中の画像のように耳が立つ。

 

農業に道を追求したり
特定の技術を追求したり
専門的に特化したり
旬から離れすぎたり
ビニールやポリを使いすぎたり
高額な設備投資をしたり
機械に依存したり
化学肥料や農薬を多投したり
逆にそれらを全否定してみたり
特定の農法にこだわりすぎたり
規模が大きすぎたり
 そんな農業は止めておいた方がいいと思う。

 本来の農業は「家庭菜園型農業」や「定年帰農型農業」だと思う。こんな農業形態がもっと広まっていく必要がある。

 農業に投下されている莫大な補助金は、家庭菜園型農業を増やすために使われるべきだと思う。

 しかしこの国が向いている方向は、それとは逆に、認定農業者であったり、集落営農であったり、農業法人であったりする。

 農業は個人が独立自営業でしないと、環境も安全も守れない。

 家庭菜園こそが癒しの場であり、食べ物の自給の場であり、土に触れるという人間の根源の欲求を満たすものである。

 田舎でも、家庭菜園さえ維持できなくなっている。


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朝、夕の出し入れという「拘束」と「抜け毛」

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 犬や猫のようなペットは嫌いである。理由は、
(1)毛が抜けて不潔
(2)猫はどこでもあがるので油断できない
(3)犬は散歩の時間がかかる
(4)両方ともエサ代が高くつく
(5)12~15年と長生きしすぎる

 それなのにヤギを飼い始めた。

 2ヶ月過ぎて大分慣れた。

 朝、夕の出し入れという「拘束」があるが、外泊をしない限り問題ない。

 雨の日でも田んぼに行って、戸外に出さないなら、エサを刈って与える必要がある。これはニワトリと一緒だが、ヤギ1頭はニワトリ30羽に匹敵する青菜を食べると思う。2頭だから2倍。

 朝、夕の出し入れという拘束は、かなり重い背負い物と言える。ヤギが生きている以上続く。でもそんなに先のことまで考えない。とにかく1年間はそれをするつもりである。

 朝、夕の出し入れよりもっと大きな「負担」と考えるのが「抜け毛」。飼おうと思った時、抜け毛までは考えが及ばなかった。
(1)自給用の野菜なら問題ない。
(2)道の駅等の一元の客ならあまり構わない。
(3)野菜の個人客は、多少は理解してくれるだろう。
(4)問題なのはイタリア料理店への出荷。

 今でも、
(1)ヤギの体を撫でた後は、手を洗っている。
(2)ヤギの体を撫でる時は、それ専用の服でしている。
(3)抜け毛が多く着いた上着は、使い捨てにする。
(4)出荷が始まったら、小屋から出す時、それ専用の服を着る。
(5)収穫、仕分が終わるまでヤギに近づかない。

 これはヤギを嫌っているのではない。不潔に思っているわけでもない。ヤギは人間との触れ合いを特に喜ぶということがわかるし、ヤギと触れ合うことは「抜け毛を考えなければ」楽しい。

 一昔前は、自給用の野菜が主だった。だから抜け毛など、さしたる問題にもならなかっただろう。

 しかし、自分の出荷には問題がある。

 とにかく、
(1)朝、夕の出し入れという時間的拘束
(2)抜け毛
 この二つのハードルを「1年間は」、楽しくクリアしていくつもり。

 「2020年、日本農業史にヤギが復活」と何度か書いたが、この二つのハードルを自分がクリアできないなら、復活はありえない。

 今まで農業新聞で「草刈用のレンタルヤギ」が何回も登場し、そのつど、このシステムは良いと思ったが、実際に自分も飼ってみて始めて、記事と現実とのギャップに気付かされている。特に「抜け毛問題」など1行も書いてなかった。
 しかし、ペットの犬や猫に比べてヤギの方がはるかに衛生的である。というのは、ヤギは毎日、太陽光線や風にあたり、「土浴び」もしばしばしているので、体にダニやシラミはつかない。加えて、エサは「青菜や木の葉」であり、犬や猫のような素性のわからない「フード」を食べることもないので、糞もオシッコも、犬や猫より数段きれい。3週間に1度ほど床敷きを入れ替えれば臭うこともない。

 つまり、犬や猫の抜け毛に比べて、ヤギの抜け毛はきれいだが、自分の場合は野菜の出荷があるから問題なだけである。

 犬や猫を飼う気は全くないが、猫ブログのアメショッスはよく見る。あんなに有名になって欲しいと、オスヤギは「銀ちゃん」、メスヤギは「ラムちゃん」と名付けたくらいだから。

 ニワトリにはハードルは一つもない。あるとするなら「鳥インフルエンザ」という恐怖心のマインドコントロール。青菜と太陽と土の上で飼うなら鳥インフルエンザはありえない。

 大飢饉が発生したら、20~30羽養鶏は必ず復活してくるはず。卵と肉と残飯処理とクズ野菜処理に加えて鶏糞という肥料ももらえる。まさに最強のリサイクルマシーンである。それに比べ、ヤギはインパクトが弱い。

 ヤギよ、御主は、
(1)癒しのペットとして生きるつもりか。
(2)草刈機として生きるつもりか。
(3)ミルクの提供を主目的に生きるつもりか。

 ミルクは卵ほど必要とされない。
 肉にするには、ニワトリほど簡単ではない。
 残飯処理やクズ野菜処理はニワトリよりかなり劣る。
 草刈機としての性能もあまりよくない。
 糞尿も鶏糞には及びそうにない。
 田んぼのあちこちにばら撒かれた糞尿は、野菜の肥料というより雑草の肥料になるだろう。 
 



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 ネギとレタス(チマサンチュという摘み取り系レタス)とチンゲンサイを蒔いた。チンゲンサイは育苗と直播の両方で蒔いた。

 ナンキン、キュウリ、スイートバジルの温床育苗が失敗。なぜ失敗したのか原因がよくわからない。今日、蒔き直しをした。今日は4月9日だし、この時期になると温床でなくても発芽する。蒔いた後、ポリのトンネルをかぶせた。

 失敗した温床には、2回目となるサツマイモを伏せた。サツマイモは1回目の温床がうまくいっていると思うが、芋が残っていたので2回目を伏せた。


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野菜産地の農業

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 私用で、同じ瀬戸内市の義兄(姉の嫁ぎ先)宅に行った。すでにシロウリの出荷最盛期。ハウス内のトンネル栽培で、加温なしでも育っている。右のウリは不良品。
 シロウリだけで、50メートルハウスが4本。他に春キャベツの作付が数反。すでに、メイン作物である「トウガン」の定植は終わったようだ。
 この規模を夫婦2人でまわしている。

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 大きな納屋にはすでにツバメが飛来して巣作りをしているが、その数50個以上。



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 野菜産地の農業を見ると、農業は「技術」と思う。それに比べて自分の農業は何と規模が小さく、何年経過しても上達しない。

 脱サラして都会から来た、農業経験ゼロの新規就農者でも、7~8年のうちに、産地の農業者に負けないほどの規模と技術力を身に付けていく人もいる。

 こういう人をしばしば見ると、農業は、農家出身であるとか、農業高校や農業専門学校を出たとかはそれほど関係なく、その人の能力と適性だと思う。

 自分の場合は、元々の農家であり、子供の時に農業経験もたくさんあり、身近に農業を見てきたにもかかわらず、農業の能力が低い。

 もちろん、農業が嫌いではなかったから農業を始めたわけだが、産地のような農業は、スタート時点でも今でも、やってのける自信は全くない。

 真似をしようにも、どうしても真似ができないことが多い。

 自分でもできるような農業しかできなかった。 

 カネになるにこしたことはないから、カネになる農業をしたかったが、できそうに思えなかった。

 だから、配偶者に定期収入がなかったら、とっくに農業をあきらめざるを得なかったかも知れない。

 追い込まれても、他に逃げ場がなくても、できないものはできない。

 好きであることと、向いていると思うことと、能力があることは、比例はしない。

 自分のできるやり方で作った野菜を、何とかして売らなければ、農業を続けることはできない。それが100万にも満たなかったとしても、その能力しかないのだから、それ以上は稼げない。それで生活が回らないなら、農業は続けれない。

 現実には、田舎でも自給自足できるものは一つもない。自給自足をしようとすると、かえって何倍も高くついてしまう。

 結局、スタート時点でイメージした農業から一歩も脱出できなかった。そして、あまり進歩することなくワンパターンの農業を20年近く続けてきたが、今後もそれを踏襲していくしか術がなく、後10年ほど続けて第一線からの引退となるだろう。

 それでも8~9年めに大きな出会いや出来事があった。

 Kさんとの出会い・・・・・メタン菌液肥の指導を受けた
 ハーブの導入・・・・・・・・顧客の不安定や減少が原因
 ドラム缶炭焼き・・・・・・・この頃ブームが起きた
 百姓塾の立ち上げ・・・・希望者ほとんどなし
 井戸の完成・・今も農業が続けれるのは井戸のおかげ
    
    
    
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 今日も40センチの長さの杭にした。60センチの杭に比べて、打ち込む時も抜く時も随分と楽である。

 小屋に戻すのは夕暮れ時の6時がまわってからである。その前に、水を入れ代え、米ぬかを少量与え、ドングリの枝を折って入れておく。

 朝6時頃から草場に出してあげるのが理想だが、現実は8時半頃なので、2時間半遅い。
 
 5時間睡眠、2時間昼寝で、早朝に連れ出し、夕暮れに戻し入れが可能である。5月下旬頃からこんなパターンにしたいと思う。


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 昨日蒔いたニンジンに今日、液肥を施した。近日中に蒔く予定のチンゲンサイやネギの畝には、前もって液肥を施した。
 右の麦はヤギが食べたのではなく、刈ってニワトリに与えた。
 識別できなかった小麦とビール麦であるが、この大きさになって特徴が出てきた。


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ヤギと意思疎通する最後のステージに漕ぎつけた

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 杭はこれだけ用意している。左の2本の杭は40センチの長さしかなく、抜けると思っていたが、今日はこれを使っても抜けなかった。

 60センチの杭では途中で岩盤に突き当たって、それ以上打ち込みづらい時があり、それでも無理して打ち込むと、杭が多少曲がったり、杭を抜く時にとても抜きづらかったりする。そんな時は無理せずに少し場所を変えて打ち込むが、それでも打ち込みづらい時は、今日のように40センチの杭を使う。

 仮に抜けても、途中で何かに引っかかって、遠方には行けない。

 もう一頭がいる場所から、遠くへ離れることはない。離れても、もう一頭がいる場所に戻ってくる。

 あぜ岸につなぐ飼い方(家畜福祉の観点では、これがヤギの正しい飼い方)では、杭の打ち込みやすさ、杭の抜きやすさが特に重要なので、杭の選択はポイントになると思う。


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 今日はこの小屋の糞出しをした。移ってまだ2週間なので、そんなに汚れてはないが、「蚊・ぶよ・小バエ」が多いので代えることにした。1畳だから、すぐに終わる。
 ススキのようなごそごそした床敷きを好むようだが、今日は手っ取り早く、保存している稲ワラを敷いた。

 ニワトリには「蚊・ぶよ・小バエ」はほとんど来ないのに、牛、豚、ヤギのような哺乳類を好んで来る。

 同じような飼い方をしているKさんが、業務用の蚊取り線香を進めてくれたので、梅雨入り頃には買おうと思う。

 雨が降り込むと思って、南側だけコンパネにしたが、「風通し」を考えれば、南側も竹かパレットの方がよかったかも知れない。

 動物は冬の寒さはほとんど問題なく、夏の暑さが問題。寒いと思ったら、小屋の外側に稲ワラなどを立てかければよいが、夏の暑さは防ぎようがないので、夏の暑さに合わせた小屋作りが必要と思う。

 去勢手術が終わり次第、こっちにメスヤギを移す。あれだけ頭突きをくらわされていたのに、分けてからはしきりに求め合っている。

 寝る場所は1畳しかないが、2頭でも狭くはないと思う。暑苦しければ、小屋の外で寝るだろう。


 
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 昨日耕運(3回め)した春夏作予定地を管理機で畝上げした後、昨日購入した消石灰をふり、クン炭もふった。消石灰はホウレンソウのような酸性土を嫌う作物に使うと生育がよいが、今までほとんど使わずにきた。ニワトリに使うといっても、ごく少量なので、春夏作で少し使うことにした。

 春夏作の畝幅は150センチであるが、黒マルチを抑える土がいるので、画像のように抑える土を確保して畝立てしている。



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 サツマイモの温床と苗物の温床をヌートリア?に荒らされたので、周辺にネットを置いたら、その後は入っていない。

 4月2日に蒔いたスイートバジルが5日過ぎた今日も発芽していなかったので、蒔き直そうと思って、少し土を探ってみたら、発芽しかかっていた。



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 春のニンジンは6月20日~7月31日と出荷期間が短いので、少ししか蒔いていない。
 ニンジンは好光性種子なので、種蒔き後は土をかぶせず、片足でよく鎮圧だけする。その後、クン炭をふり、水やりをする。



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  戸外に出すようになってから、簡単に触れるようになった。だからかなりスキンシップができるようになっている。ただ、入れる時がまだ一苦労。

 2ヶ月が経過して、ヤギと意思疎通する最後のステージに入ってきていると思う。つまり出し入れ時に犬の散歩のように、ヤギが言うことを聞いてくれるようになること。
   

 
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 花見に行く余裕はないので、池の上の葉タバコ跡地の山に1本だけある山桜の花見をしようと登ったら、すでに葉桜になっていた。山ツツジは満開だった。ワラビもちらほら出ていたが、竹の子はまだ出ていなかった。かなりイノシシが歩いた形跡があったので、竹の子は食べれるかどうかわからない。
 シイタケは3月によく出たが、お彼岸以降あまり雨が降らないので、今年のシイタケはそろそろ終わり。

 

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自分の認識間違い

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 サツマイモ予定地と、春夏作の定植予定地を耕運した。自分の持っている農具で最も値段が高いのがこの乗用トラクタ。しかし自分が買ったものではなく、25年ほど前に父が買っていたものである。60代後半になって、よくこんな物を買ったと思う。その時には農業の跡継ぎはいなかったはずなのに。
 稲作のためにどうしても必要だったのだろう。集落ではとっくに、どこの家でも乗用トラクタを持っていたが、我が家はまだ歩行トラクタだった。歩行トラクタが使えなくなったのかどうか、その辺の事情はわからないが、なけなしのカネを奮発して購入したのだろう。
 何の因果か、この乗用トラクタは今も現役でフルに活躍してくれている。自分の農業収入ではこんな農具は買えないので、自分の一代(後20年)は持たす必要がある。5年に1度ほど購入先の農機具店で点検整備をしておれば、何とか持ってくれると思う。
 
 
  
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 ニワトリも、この場所にいるのはあとわずか。4月20日頃には7羽ほどをおいて残りは、欲しいと言われる人がいるので持っていく。
 このニワトリは、四国の南伊予という種鶏場から送ってもらったが、今まで飼った中では最も健康的なニワトリだった。それが証拠にまだ1羽しか死んでいない。ヒヨコから導入して5月26日で丸4年が来るのに、これは「奇跡的」である。
 1羽のオンドリは闘鶏で負けて、もらわれていった先で客死し、2羽は2月の炭焼きイベントで料理した。だから現在の羽数は、33羽-(1+1+2)=29羽である。
 「岡崎おうはん」という品種を新聞で見なかったら、南伊予にまたお願いしていたと思う。

  新しいヒヨコを迎え入れることは、また新鮮な気持ちになる。導入前に3週間ほどは鶏舎を開けて、4年間の塵を落とす。クモの巣をとったり、金網を掃除したり、床の鶏糞を全部持ち出した後、今回は初めて「消石灰」を少し蒔いて消毒してみようと思う。
 止まり木も新しい木に変える。

 
 昼からホームセンターに買い物に行った。

菜種油かす(20キロ)@1080円×2袋=2160円
消石灰20キロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・498円
たねまき培土40L・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1380円
ニワトリのエサ20キロ・・・・・・・・・・・・・・・・・1280円
看板用ベニヤ板・・・・・・・・@235円×2個=470円
看板を留めるネジクギ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・298円
 合計で6086円。「菜種油かす」はメタン菌液肥用であるが、2袋買えば春夏作は足りる。
 消石灰は買う気はなかったのに、目に入ったので衝動買いした。
 たねまき培土は苗ポットの上部1~2割で使う。下部の8割は山の腐葉土を取ってくる。
 ニワトリのエサは、コゴメが残り1袋になり、ヒヨコのために残したいから。
 ちょっと買ったつもりでも、こんな値段になる。



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 朝、昼、夕と数分ずつ、ヤギを撫でている。これを続けていかないとヤギが懐いてくれない。本当に手間を取る動物だ。
 
 「ヤギの草刈」も自分の認識間違いだった。草刈機で刈る草刈より、ヤギの草刈は5倍以上手間がかかり、刈りムラも多い。
 
 鳥取県の「草刈用のレンタルヤギ」を見て、何と牧歌的ですばらしい発想と思ったが、新聞記事やネットで見るのと、現実にやってみるのとでは大違い。騙された。言葉に語弊があるかもしれないが、騙されたという気がする。
 レンタルヤギ事業はあまり広がらないだろう。
(1)草刈機の方がはるかにスピーディ。
(2)牧歌的と言っても、通り道でない限り、
人目に触れない。
(3)場所を毎日移動させることに手間がかかる。

 ただ、そんなに後悔ばかりではない。飼い続けているうちにまた心境の変化もあるだろう。
 
     
 

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農業は個人(1人)でするもの

 農業は個人でするものと思う。個人でするから面白みがあり、生きがいになり、癒しにもなる。 
 
 自分の農業は一つの理想型だと思っている。こういう農業でも生活が成り立っていかないと、環境も景観も守れない。

 農業法人に勤めることは一般企業に勤めることと同じ。

 農協における農業の占める経済比率は5%ほどと思う。

 農協が農業者の役に立っているとするなら、それは一部の農協出荷の農業者だけだろう。

 
農業には莫大な補助金がおりているのだから、どういう形の補助金がどこの誰(個人・企業・集落営農)に、どれくらいおりているのか、明瞭に公開表示される必要がある。

 農業を始めることが簡単ではなくなった。大上段に構えて、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで農業に新規参入する時代である。そして、そういう農業の多くは、経済一点張りの農業になっている。

 農業は本来「売るため」ではなく、戦前までは、自分や家族が食べるための「自給用」に作っていた。売るために作ることが主体になってから、農業がおかしくなった。

 農業では食えないから、次の世代のほとんどは農業を継がず、他の産業に従事する。だから農業の「技術の継承」も途絶える。


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 2月5日にもらってきたので、今日でちょうど2ヶ月目。もらってきた時には、こんな姿を想像することはできなかった。1ヵ月後の5月5日には、どういう姿を見せてくれるだろうか。

 年度末で忙しいので半月後になると獣医さんが言われたが、今週中もしくは来週中には来られると思う。

 オスヤギがこの大手術をスムーズに通過してくれればよいが、このことが今は気がかりになっている。

ヤギに教えられたこと
(1)多種類の草を好む。だから麦畑の中につなぐより、畦につないだ方がよい。
(2)蚊かブヨのような虫が今の時期でもヤギの周辺に集まってくる。ヤギは、しっぽを振ったり、体をぶるるっと震わせたり、頭を振ったり、足をしきりに動かしたりしながら、これらの蚊を追い払っている。
(3)糞尿が小屋の中では意外と臭ってくさい。3週間に1度は床敷きの入れ替えが必要なようである。鶏糞はほとんど臭わないのに。
(4)水は少ししか飲まないのに、おしっこの量と回数が多いように思う。
 

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 金曜日に焼いたクン炭を袋に入れて保存。肥料は「クン炭」と「メタン菌液肥」が柱である。

 

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 液肥を仕込んだら、毎日、もしくは2~3日に1度は混ぜると、出来上がり早い。

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 今日、イタリアンパセリの種を蒔いた。前年のスイートバジルを抜いて片付けた後、その足元に不耕起、無肥料で蒔いた。2週間経過しても発芽しなかったら蒔き直しをする。
(1)育苗して定植より、直播の方がいいように思う。
(2)ニンジンと同じく、種を蒔いたら土をかけず、片足でよく鎮圧した後、クン炭をふり、その上からパオパオをかぶせて保温と鳥避けをした。
(3)発芽が揃ったのを確認したらマルチの中央部分を破り液肥を施す。



 今、食べている野菜
(1)春キャベツ・・・青菜として毎日の必需品
(2)ジャガイモ・・・去年12月に収穫した秋ジャガイモ
(3)タマネギ・・・・・去年5月に収穫したタマネギ
(4)ニンジン・・・・・・4月末頃まで食べれる
(5)ダイコン・・・・・・4月中旬頃まで食べれる
(6)ヤーコン・・・・・ 4月末頃まで食べれる
(7)サトイモ・・・・・・4月末頃まで食べれる
(8)ワケギ・・・・・・・4月末頃まで食べれる


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専門作物とヤギ

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 炭焼きは、炭窯(画像の2つ)を作っただけで終わった。トータルで十数回しか焼かなかった。
(1)ドラム缶窯でも、材料の切り出しと寸法に切るために半日ほどの時間を要した。
(2)焼き始めて、窯止め(焚くのを止める)、窯出し、保存に結構手間がかかった。
(3)販路の獲得が難しかった。
(4)要する時間を考えると採算が全く合わなかった。
(5)一連の工程に不得意な作業が何ヶ所かあった。
 以上のことが理由で続けることができなかった。

 
 専門作物も結局、持てなかった。19年間も農業をしてきたのだから、チャンスやタイミングはいくらでもあったはずなのに。
(1)特定の作物の販路をどう開拓すればいいのかわからなかった。
(2)農協や市場ではなく、直接の販路しか売りたくなかった。
(3)野菜の中でも、多量に作れそうなのは5作物しか思い浮かばなかった。
(4)しばらくはワンパックと並行して続ける必要があった。
(5)専門作物を軌道にのせる自信がなかった。
(6)あめんぼ通信が不必要になる状況は避けたかった。
(7)作物を絞り、技術を追求する方向に興味が持てなかった。
 多分これらの理由は、自分の心の計らい事。19年間に変えれなかったことが現実であり、能力がなかった、もしくは、そうしたくなかったのである。

 農業がひらめいた後の2年間の準備期間中に、特定の専門作物を持つことにどうしても自信がなく、ワンパック宅配を知った時に始めて「自分の農業はこれ」と直感した。それがずっと今でも続いている。途中、何度か岐路があったが、専門作物への移行ができなかった。

 ヤギのような導入の仕方にならないと、専門作物も導入できないのかも知れない。つまり、わけのわからないうちに(実際をよく知らないうちに)、トントン拍子で進んでいくという状況・・・。

 そして導入後に、いくつかの「負の側面」を始めて実感し、それでも、乗りかかった船だから(専門作物の場合は大きな投資をしたから)、もう下船もできず、前え前えと進むしかない。

 安易な選択であったとしても、計画的に進めた選択であったとしても、多大な時間や、多大なカネを投資した以上、簡単に放棄すると「大きな挫折」だけが残る。
    
  
 

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 タマネギに今のところは病気の兆候は全く見えない。しかし毎年4月中下旬頃から病気が見え始め、たった2週間ほどで蔓延し、5月中旬頃には無残な姿をさらけ出す。

 タマネギを完全無農薬で貫くことは難しい作物だと思う。ただ、何十年も完全無農薬を続けて、それでいて見事なタマネギを作っている人も中にはいる。しかし極少数の人だと思う。使っている肥料、土質、作っている場所(寒暖の差が大きいとか、高原地帯であるとか、湿気ない斜面であるとか)等が影響していると思う。

 アブラナ科野菜以外は農薬を使っていないが、タマネギやジャガイモのような作物に対して、果たして、病虫害をそのまま見過ごし続けていいのだろうか、いつもこの時期には疑問に思う。


 
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 今朝見たら、ナンキンやスイートバジルを蒔いた温床に害獣が侵入して、ポットがこかされたり、苗箱の上を踏みつけられていた。多分、ヌートりアの仕業と思う。一昨年も同じ被害に会い、それが理由で去年は一部の育苗を業者に依頼したが、今年また同じ被害に会った。
 発芽状況を見て対応する必要がある。

  
  
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 田んぼがよく乾いていたので、昨日、ポンプアップしてエンドウとレタスに水遣りをしたが、今日は雨が降った。
 植え付け後、ほとんど雨がなかったジャガイモにもいい雨だった。
  
   
 

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 私用で出かけるため、7時過ぎに小屋から出し、帰ってきたのは3時半頃だった。田んぼに着くと、うらめしそうにこっちを見た。朝は雨が降っていなかったが、その後しとしと降り、ずぶ濡れだった。
 すぐに小屋に戻し、タオルで拭いた。

  
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 やはり、雨が嫌だったのか、小屋に戻すと外(遊び場)に出ようとしなかった。 
 

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 雨に打たれながらでは、こういうポーズでリラックスできなかったかも知れない。

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麦の様子で、つないだ箇所がわかる。

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 朝、田んぼに到着した時や、夕暮れに帰る時、こういうポーズをしてくれる。エンジン音に反応してだと思う。


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おだやかな春の一日

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 左の2列にトマト、右の1列がニガウリの予定地。今日、メタン菌液肥とクン炭を施して畝上げをした。
 この状態で雨を待ち、黒マルチをして、定植は4月末頃。


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  今日またクン炭作りをした。風が少なくおだやかな1日で、4月にしては珍しい「クン炭びより」だった。

 
 
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 今期初の液肥を仕込んだ。ただ、温度が低いのでメタン菌はあまり活躍してくれない。水温が35度の時、最も活動する。

 米ヌカが2袋しかなかったので、500リットルタンクに1袋ずつ入れた。ナタネカスは米ヌカ5に対して1くらいの割合で入れている。

 井戸はクン炭を作った田んぼの下にある。エンジンポンプを稼動してホースでタンクに注ぐ。

 
 その後、秋に定植した残りのソラマメと麦(通常は周辺の雑草)をタンクに投入した。効果のほどはわからないが「天恵緑汁」も取り込めると思って。


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 ボランティアで援農してもらっているUさんが作ってくれた「つるべ」。バケツはホームセンターで売っている。
 井戸水を汲み上げる時、少しでいい時は、いちいちエンジンポンプを使わず、「つるべ」を使う。とても重宝している。
 ボクは手先の仕事が極めて不得意なので大助かり。ヤギ小屋、つなぎのニワトリ小屋もUさん作。

  
  
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 小屋に入れようと杭から鎖をはずすと、オスもメスも猛ダッシュをして逃げようとする。手綱を引きつつ、ヤギにひこずられるように走るが、今日は足を滑らせて2回も転んだ。それでも鎖は離さなかった。驚いたのかヤギもこっちを見た。もう10年年令が高かったら骨折でもしていたかも知れない。ヤギの調教?も体力勝負。

 


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ナンキン等の種蒔き

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 去勢手術が終わったら、この小屋でオス、メスを同居させようと思う。

 もう少し慣れたら(簡単に首の鎖が取り外せるようになったら)、小屋の中では鎖を外して自由にしてあげようと思う。

 ニワトリはスキンシップをする必要がないが、ヤギ(哺乳類)は大人になってからもスキンシップは必要と思うので、その時間がかかる。
 
 小屋は狭い(1畳)が、遊び場を広く(3坪弱)とってあるので、成長しても2頭が飼える。雨の日はこの小屋でどう過ごすか、ちょっと気になる。

 雨の日でも遊び場にいることが多いようなら戸外へ出すし、そうでなく、屋根のある1畳のスペースにいることが多いようなら、戸外へ出さない。

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 今日、ナンキン、韓国ナンキン、キュウリをポットに蒔き、スイートバジル、レタスを育苗箱に蒔き、1昨日作った温床に並べた。

 ナスビ40本、ピーマン20本、トマト18本、スイカ6本は、苗を購入するつもりである。購入しても、合計84本×60円=5040円。
種代、ポットに入れる土代、1ヶ月以上にわたる育苗の手間を考えたら、これくらいの本数なら苗は購入した方がかなり安くつく。

  育苗土は市販品にクン炭を加えて増量させている。蒔いた上からもクン炭をふり「保温」する。

 育苗ポットの8分目までは、山で取ってきた腐葉土を入れている。

 
 4月中旬頃、サトイモ150個、ヤーコン70個、キクイモ50個ほどの種芋を植えつける。

 4月20日頃、エンサイ、ツルムラサキ、トウガンの温床を作り、ポット育苗をする。

 
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耳から入ると記憶に残る

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 昼から援農に来てくださったUさんが、ヤギの毛について「全然問題ないよ」と言ってくれた。

 6月末頃を境に「夏毛」に代わるので、それまでに今の毛は全部抜けて生え変わるらしい。

 人間が風呂に入るように、ヤギも毎日ブラッシングをする必要があるらしい。ヤギは特にブラッシングを喜ぶという。

 ブラッシングは櫛がなければタワシでもよい。それは全然手間ではない。手で撫でるかわりにブラッシングをすればよいだけのこと。

 生まれた時からヤギがいて、高校を卒業する頃までずっとヤギの乳を搾っていたと言われるUさんの口から出る言葉には含蓄がある。

 ハーブでもヤギでも「耳学問」はよく記憶に残る。

 今日は9時半頃に雨脚の強い雨が降り、ヤギがずぶ濡れになって寒そうだった。Uさんに聞くと、雨に濡れても全く問題はない。それよりも小屋に閉じ込めておく方がよくないと言われた。

 鎖が2メートルは少し短い。3~4メートルあった方がいいし、杭をせっかく4本買っているのだから、午前と午後で、つなぐ場所を変えてあげたらと言われた。

 ここ数日忙しかったが、明日からまたスキンシップを増やそうと思う。

 特にオスは去勢手術が近いので、回数多くスキンシップを取る必要がある。

 去勢手術は悪いことばかりではない。手術が終わったらオスとメスをまた同居させようと思う。交尾の危険を避けるために360日離れ離れにするのなら、去勢をして365日、同じ小屋に住まわせたい。


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 トリ小屋の下の田んぼは山で日陰になるので、秋冬作は作れず、春夏作のウリ類を主体に作ってきたが、ここは盛夏にヤギをつなぐ場所に適する。
 今は「フキ」と山菜の「シシウド」が育っている。

 
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  二晩過ぎたので、今朝、クン炭をポリ袋に詰めた。6分目ほど入れて12袋(6袋×2窯)あった。もう一度、クン炭を作るので、物置に入れると結構、場所をとる。


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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