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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

もう後戻りはできない

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昨日4時半の温床      今日4時半の温床
A地点の地温・・・22度・・・・・・・・28度
B地点の地温・・・31度・・・・・・・・36度
空中温度・・・・・・29度・・・・・・・・31度

 地温を見る限り、今日の方が明らかに発熱している。

 今日また、新たに温床を作った。4月2日にスイートバジルとナンキンとキュウリを蒔く予定。

 3つ目の温床を4月20日頃に作る予定。これには、ツルムラサキ、エンサイ、トウガン、オクラを蒔く予定。

 この温床でうまくいくかどうかわからない。一昨年はヌートリア?のような動物に温床に入られ、ポットをひっくり返されたりした。去年は苗物店に育苗を委託した。

 杭を4本打ち、竹などで枠をこしらえ、稲藁や麦藁で周囲を編む方法が不得意なので、穴掘り温床にしている。

 2万円ほどで購入した電気マットとサーモスタットでの育苗は、3年連続して失敗し、使わなくなった。


 
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 農業の片手間として飼える家畜は、ニワトリかヤギしかないと思う。
 ヤギを飼って始めて、ニワトリを飼うことの簡単さが理解できた。だから18年間飼い続けて来れた。

 ヤギは、
(1)毛が驚くほど抜ける。5月になり出荷が始まれば、朝一番にヤギを小屋から外に出す時、上着には雨合羽のようなものを着て対応する必要があると思う。毛1本でも、ワンパックに混入することは許されない。

(2)朝、戸外に連れ出して以後は、当日の収穫と仕分が終わるまでヤギには触れない。

(3)真夏の出荷では5時半には起きて、5時50分頃には田んぼに到着している必要があるが、今後は、ヤギの戸外連れ出しに2頭で10分の余分の時間を見ておく必要がある。

(4)4月~12月の餌場(草場)には困らないが、1月~3月の餌場(草場)は少ない(秋冬雑草は春夏雑草ほど伸長しない)ので、ヤギ用に麦などの飼料作物を作る必要があることと、ヤギの好む野菜で手間のかからないものを多めに作っておくことが必要になる。


 ヤギを戸外に出すようになって、今日でちょうど1週間が過ぎた。出す時と入れる時にまだかなり抵抗するが、いったん出ると、うれしそうにしている。

  60センチの杭を打ち込むのも、ごく簡単に打ち込めて、ごく簡単に抜ける。しかし今のところ、ヤギの力では抜けない。

 10アールほどは、ヤギ専用の草場にすることもできる。

 1年は経過してみないとわからないが、ヤギは自分の農業形態にはちょっと不適格かも知れない。ただ、もう後戻りはできない。


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クン炭作り

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 今頃になって、クン炭を作ったが、2月末頃までにすませておくことが望ましい。
(1)気温が低い時の方が、ゆっくり焼けるので、よいクン炭ができる。
(2)3月になると、風の強い日が多い。風のある日は、クン炭は適さない。
(3)籾殻が乾きすぎていない方が、ゆっくり焼けて、歩留まりがよい。

 今日は少し風があったが、4月からは忙しくなるので、これ以上遅らせることはできない。もう一度焼くと(2×2回)、1年間に利用するクン炭の量になる。

 クン炭は2昼夜戸外に置いて、消えているのをよく確認してから物置等にしまう。昔から、「クン炭で家が丸焼け」というのは枚挙に暇がないくらい多い。

 10時前から始めて3時頃まで5時間で焼けた。6時間ほどかけて焼くのがいいと思う。ただ、山にする籾殻の量も焼けあがるまでの時間に関係する。

 クン炭を消火する方法は、9部通り籾殻が焼けたら、煙突をとり、山を崩して広げ、タゴに2杯(1荷)の水をかけて、大まかに消し、すぐまた山に戻して、今度はジョロで全面にすばやく散水し、表面だけを消す。ジョロいっぱいの散水が終わったら間髪をいれず、ポリで表面を被い、周りに土をかぶせて一気に酸欠状態にして消火する。すばやくしないとポリが焼けてしまう。

 水をタゴに何杯もかけて消火するより、このように空気を遮断して消す方が、確実に消せるし、できあがりもぱらぱらになる。

 

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 今日は煙たかったろうと思う。煙の方向を確認してつなごうと思ったが、風向きによって、ヤギの方向にもよくきた。

 ヤギはソラマメの葉を食べない。ニワトリも食べないし、ヒヨドリも食べない。つまりソラマメは、鳥の被害も、シカやイノシシの被害も、害虫の被害もない。しかしながら「
病気」が多い。

 

 2昼夜過ぎた今日夕方には、サツマイモの踏込み温床が発熱を始めていた。
 4時半に、ポリの中の温度計を見たら、
A地点の地温・・・22度
B地点の地温・・・31度
空中温度・・・・・・・29度

 温度計をさした場所によって地温が異なるのは、踏込みの不具合だろうから仕方がない。夜間は寒さ避けに「コモ掛け」をしている。

 サツマイモの温床の失敗は、温度が出ない失敗より、温度が出すぎて「煮える」失敗の方が多い。昼間には地温を何回か見て、暑すぎるようならポリのすそを開閉する。

 
 ヤギばかりにあまり構ってはおれない。

 出かけることもあるので、いつも目になることはできない。
 怖いのは犬だけ。3箇所に立て看板を設置しようと思う。

 「ヤギ放牧中、犬を近づけないで下さい」

 これで被害にあったら、もう飼えない。

 これだけしたら、後は運に任すだけ。

 被害者はいつも泣き寝入り。

 野犬や猟犬にやられたという話をすでに3人の人から聞いた。


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ヤギに教えられる子育て

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 新しいことに挑戦すると、最初の頃に山が多い。そしてその山の数々は、自分で超えて行かなければならない。他人の援助や指導はありがたいが、自分で超えないと、親や他人ではどうすることもできないことがあるので、とにかく自分で、ある程度進めていかないことには、次の段階には進めない。
 そして自分で進めていく過程で、困ったことを質問したり指導してもらう。

 野菜でもそうだが、動物の場合でも、飼い続けて、見続けているうちに、動物自身が教えてくれることも多い。第一次産業の多くはそうだと思う。



 このところ、3月末とは思えないような寒さが続いているが、春夏作はまだジャガイモを植えているだけなので、あまり影響は受けていない。この寒さがやわらいでから、ニンジンやチンゲンサイ、イタリアンパセリの種を蒔こうと思う。
 ナンキン、キュウリ、スイートバジルの種蒔きは、4月1日に温床を作り、4月2日に蒔こうと思う。 

   
   
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 昨日踏込みをした1畳ほどの温床に、ムラサキ芋(8個)、 オレンジ芋(4個)、普通種(8個)を伏せた。芋がかくれるくらいの土をかぶせ、その上にたっぷりクン炭をふった。温度計を2本さし、1本は逆さにして空中温度を測る。その後、簡易なポリで密閉する。1昼夜過ぎた午後5時にはまだ発熱していなかった。  
 

 
 家にいても、頭は田んぼのヤギの方に向いている。外敵は犬だけと思うが、目になることは必要なので、夜間を除いて3時間以上は田んぼから離れないようにしている。
 
 朝8時半頃に小屋から出して、夕暮れの6時前に小屋に入れている。だから、1日10時間ほどを、直径4メートルの世界で暮らしている。ただし、日替わりメニューの直径4メートルである。
 
 ヤギは、麦だけとか特定の雑草だけでなく、いろんな種類の雑草が生えている畦や田んぼの中を好む。いろんな栄養素はいろんな種類の雑草から摂取できる。

 直径4メートルの小宇宙でも、小屋の中に閉じ込められているより、はるかに幸せだと思う。

 朝、田んぼに到着してから、その日につなぐ場所を決定し、60センチの杭を木槌で打ち込み、ヤギを連れ出して、鎖を杭のシャックルにつなぐと作業完了。

 今はまだ小屋の近辺につないでいる。出し入れ時に少し暴れるので遠方まで連れて行けないし、もし、杭が抜けたりフックが外れた時でも、住み慣れた小屋の周辺からあまり離れないだろうと思って。

 とにかく、今の時期に徹底して手をかけておれば、その後の10数年はほとんど手間がかからないと思っている。生まれてから6~7ヶ月間の育て方は特に大切だと思う。

 草を刈って与える必要がない分、かなり時間短縮になっている。ただ、1日に5~6回、2~3分ずつ、ヤギの遊び相手をしている。このスキンシップが大切だと思う。動物園の飼育係を見習う必要がある。

 ヤギに教えられ、今頃になって、自分の子供育てを深く反省している。


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サツマイモの踏込温床

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 ヤギは首が細い。今は犬用の適応体重:~7kg(首回り23~29センチ)を使っている。ヤギの体重は20kgほどと思うが、今の所、これでまにあっている。
 もう少し大きくなったら、適応体重:~35kg(首回り42~52センチ)の画像の首輪を使おうと思う。

 上の画像のようにロープも買ったが、鎖の方が圧倒的に便利。だいたい「紐の結び方」がわからない。 

 

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 左の画像から、右の画像のように鎖をつなぐ金具を変更した。これで金具が外れることはないと思う。


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 つまり上の画像で、左から右の金具にそれぞれ変更した。

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 杭も、左の60センチの長さの杭で十分だと思う。らせん状の杭は「地盤の弱い場所」で機能を発揮すると思う。硬い所は入りづらい。

 60センチの杭を抜く時は、最初に買って役に立たなかった短い方の杭を穴に差し込んで抜いている。


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 杭は画像の木槌をつかって首まで土中に埋めている。大きい木槌の方が楽である。

 


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 ヒヨコが大きくなるまでの、つなぎの鳥小屋は1坪ちょっとで、周囲と上部はブルーの網で囲んで、ニワトリが逃げないようにする。寝場所は、和気町のNさんにもらった4羽ほど飼える1畳ほどの鳥小屋。夕方にはこの中に追い込んで金網を閉め、朝また出すつもり。つまりヤギ同様、朝、小屋から出し夕方入れる。

 1畳の寝床の金網は、もっと強いものにする。弱い金網は破られる。


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 サツマイモの温床を作った。毎年4月8日頃に「冷床」にサツマイモの種芋を伏せているが、今年は一部を踏込み温床にした。
 踏込み温床の材料は、
(1)クン炭(焼きすくも)
(2)籾殻(すくも)
(3)米ヌカ
(4)鳥小屋の鶏糞
(5)水を2荷(つまり、タゴに4ハイ)
(6)山の枯れ草4束
(7)稲ワラ3束
 これらを適当にサンドイッチ状にしながら、随時、水をかけ、よく踏込みをする。完成したのが右の画像。
 踏込みが終わったら、その上にまんべんなく薄く稲ワラを並べ、その上に掘った土を戻す。
 最後に温床の上に稲ワラを多めに置いて保温する。明日の朝には発熱が始まると思う。明日の朝、種芋を伏せて、その上から簡易なポリをかぶせ、発芽まで密閉する。



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 ヤギは犬を怖がる。たまにこの道を犬の散歩コースにしている人に、事情を話して、コース変更してもらった。

 集落で1軒だけ、犬を放し飼いにしているので、小型犬であるが、その犬だけ要注意。

 11月の狩猟解禁日の前には、犬を連れてくる隣集落の猟師さんに、事情を説明しておく必要がある。

 ヤギのエサは、1頭につき、パイナップル缶に半分ほどの米ヌカでいいと思う。水も少ししか飲まない。

 夜中の9時頃、レタスに寒冷紗をかぶせに行った。今朝、寒冷紗をとったばかりだが、あまりに冷え込むので。


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風景を作るヤギ

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 杭が打ちやすく

 杭が抜けづらい

 これは両立しないらしい。ヤギのエサ場を日々代えるためには、杭が打ちやすく、ヤギが杭を抜きづらいという両方必要である。

  昨日の画像でアップした60センチの杭は木槌で簡単に打ち込めて、ヤギが少々暴れても抜けない。なのに、自分が抜こうすると案外抜きやすい。杭と同じ材質の杭を杭の穴に差し込み、「てこの原理」を利用して抜くと比較的簡単に抜ける。

 仮に杭が抜けても、2メートルの鎖と杭の重さで逃げ足は遅い。

 鎖は2メートルあればよいと思う。つまり直径4メートルの範囲内の草を食べることになる。今のヤギの大きさでは、1日にこの範囲の草を全ては食べきれないようである。

 11月末に麦を蒔いた時、ニワトリのエサが主目的で、ヤギはまだ脳裏になかったが、現在、この麦がヤギのとてもよい飼料になっている。


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 左のらせん状の杭は、右に回しながら土中に入れ、左に回しながら土中から抜く。これなら力を入れずに操作できるかもしれないと思い、400円もしなかったので1本ためしに買ってみた。

 画像は新たなヤギグッズ。今度買ったフックは杭や鎖からはずれにくいと思う。なお、鎖は2メートルを2本買った。メスヤギにもこの重い鎖を付けようと思う。
 理由は、
(1)これより小さい(軽い)鎖では、鎖の穴にフックが入らない。
(2)少し重い方が、鎖が外れた時に捕まえやすい。
(3)重いといっても、2メートルの全重量がヤギにかかるわけではなく、首のフックから土に届くまでの鎖の重さがヤギにかかるだけで、50センチほどの長さの重さ分である。残りの150センチは土の上にあるので、実際にはヤギに重量はかからない。



去勢をしてもらう獣医さんは同級生


 メールで紹介してもらった動物病院に電話をすると、農協の経済連には酪農専門の獣医さんがおられるので、そこに電話してみたらと教えてくれた。農協に電話をすると、「岡山酪農組合」の電話番号を教えてくれた。そこの獣医さんは、小・中と同級生だった。高校は農業高校へ行かれたが、その後、獣医さんになったということを風の便りに聞いていたが、まさか岡酪(岡山酪農組合)の獣医さんだとは思わなかった。

 今は年度末で忙しいから半月後くらいになると言われた。
 電話で、
(先生)どういう状態になるか、1年経過してからでもいいのではないか・・・
(先生)タマタマは麻酔をせずに取る・・・
(自分)高くなってもいいから、麻酔をしてほしい・・・
(先生)麻酔をすると、後がよくない場合がある・・・

 
 農業のスタートは「37才直前」と遅かったが、子供の時に貴重な体験をしている。
 それは、
(1)家の門先で3~4人がかりでしていた「牛の去勢手術」を2回ほど見ている。
(2)豚の種付け(交配)も数回見ている。
(3)豚の出産も数回見ている。
(4)祖父がニワトリを肉にしていたのを何回も見ている。

 だから、今回のヤギの去勢についても、だいたいイメージできる。ヤギはまだ30キロになっていないから、去勢の介助者は自分1人でよく、獣医さんの指示で2人でするようになると思う。ただ、直視できないだろう。

 30キロになっていないと感じるのは、小屋からの出し入れの時いつも暴れる(と言ってもまだ3日目)が、今日も途中から抱きかかえるようにして宙に浮かして小屋に入れた。30キロを超えていたら、容易には抱えれないと思う。

 ヤギが、外へ出て草を食べることを「楽しみ」として早く「覚えて」ほしいと思うが、小屋から出す時も恐れて飛び跳ねるし、小屋へ戻す時も恐れて飛び跳ねる。

 原因は、
(1)もらって帰るまでの3ヶ月間、広いスペースで自由放任で育ったこと。
(2)生まれて1ヶ月くらいの間に購入あるいはもらえば、もっと懐きやすいと思う。
(3)子ヤギがたくさんいて、飼育者がなでたり、さわったりの機会が少なかったと思えること。

 どういう飼い方をするかイメージして、生まれた時から、そのような方針で育てられている子ヤギが望ましい。

 例えば、自分が子ヤギの生産者である場合には、「あぜ道でつなぐ」という飼い方をする人にしか売らない(あげない)。
 そうするには、
(1)生まれてからずっと、朝、昼、夕と毎日1分でいいから、なでたり、さわったりのスキンシップを欠かさない。
(2)早くから鎖に慣れさせる(鎖を付けるようにする)。
(3)早くから戸外に出して「あぜ道飼育」をする。  

 
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 ヤギに比べて、何とニワトリは手間いらずな動物か。手間がかからない分、感動や進歩はヤギより少ないと思う。ただ、ヤギより優れた面も多い。
(1)卵が食べれる。
(2)肉にすることもできる。
(3)根菜類、葉菜類、果菜類等、好き嫌いなく食べる。

 とにかくニワトリは、1に青菜、2に青菜、3に青菜である。毎日たらふく、雨の日でも青菜を与えることができる羽数は30羽ほどと思う。

 ニワトリでもヤギでも「家畜福祉」の概念がない人は、飼ってはいけない。


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麦畑のヤギ

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 つなぐ場所はできれば毎日変えたいと思う。今日は麦畑の畦につないだ。 麦を与えるのは惜しいが、まだこの時期は雑草があまり伸びていないから。
  

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 左の画像のような60センチの長さの杭を首元まで木槌で打ち込み、右の画像の大きいフックをつなぎ、その大きいフックに、その右の小さいフックをつなぎ、それに鎖をつなぐ。
 ところが今日の午前中、小さいフックから鎖がはずれるというアクシデントが発生(昨日に続き2回目)し、午後には、大きいフックが杭からはずれるというアクシデントが発生した。つまり、どちらのフックも、特定の方向から加わった力によって、容易に外れてしまうという欠陥を露呈した。こんなに頻繁に外れたのでは役に立たない。

 この事故はどちらもオスヤギの方だった。しかしオスヤギにはメスヤギより少し大きい(重い)鎖をつけていて、外れても、鎖の重さで逃げ足は遅くなり、長さは2メートルあるので、比較的簡単に鎖をつかむことができた。

 もう一つは、小屋を分けられたメスヤギが近くにいるので、メスヤギの近辺からあまり離れたくなかったのかも知れない。

 とにかく、近日中にまた、鎖を杭につなぐ別の形のフックを購入する必要がある。



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 暑い日と寒い日の差が大きい。お彼岸が過ぎたのに、今日の寒さは2月に逆戻り。
 1週間前の木曜日に定植したレタス(苗床で冬越ししたレタス)は、暑さ除けと寒さ除けを兼ねて、黒い寒冷紗をトンネル状にしてかぶせていたが、もう1週間が過ぎたので、明日は取り外そうと思う。



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 今年は一部のサツマイモ(種芋)は、近所の芋穴に保存させてもらわずに、家の冷蔵庫の上に、左の画像のような状態で置いていた。麻袋の中には籾殻を入れており、その中に3種類の芋を入れている。
 今日、その芋の状態を確認したら、1個も腐っていなかった。今年くらいの寒さだったら、台所の冷蔵庫の上でも越冬できることを確認できた。

 右の画像のように、今年はいつもの冷床だけでなく、半分は温床作りにしてみようと思う。画像のように掘って、この中に踏込温床を作る。

  
 

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 サクランボはすでに花が散り、代わってスモモの花が咲き始めた。


  ヤギは風景に映える。田んぼにヤギをつなぎ始めて3日目。今日は午前中に3人、午後1人の見学者が見えた。いずれも集落の人である。近くを通ったらヤギが見えたから懐かしくなった。「ちょっと見せて」と言われる。

 45~50年ほど前までは、鶏や牛ほどではないが、ヤギもだんだん飼っていた。ところが現在では当地域の5集落の中でヤギを飼っている家は1軒もない。牛を飼っている家も1軒もない。鶏も確か1軒も飼っていない。

 あまりに無味乾燥すぎる。全ては経済生活のために、手間や時間がかかりカネにならないことは身辺から切り捨てられてきた。

 確かにヤギは1円にもなりそうにない。そして現時点では草刈効果はまだ少なく、手間だけを取られている。しかし近未来にヤギは、自分の中の何かを変えてくれそうな予感がする。

 ニワトリは鳴き声は聞こえるが、小屋の中なので姿はあまり見えない。ところが畦岸につないだヤギは、田んぼのどこにいてもその姿を目にすることができる。生き物が動いているのを見るのは、農作業にも張りが出る。 近くを通ると、手を振ったり奇声を上げたりしながら反応を見る。

 
 近くに動物病院はたくさんあるが、今は犬猫専用のような動物病院が多い。家畜はごく少なくなっているし、犬や猫の方がはるかに儲かるのだろう。

 今日、動物病院に電話をしたら、農協の酪農関係の組合には専属の獣医さんがおられるから、そちらに電話をしてみてくださいと言われた。そして去勢手術は2万5千円~3万円くらいだろうと教えてくれた。
 犬の場合、去勢手術より避妊手術の方が高くつくらしい。


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ヤギに振り回される日々

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 メスは今日が野良デビュー。雨の日は出せないが、天気がいい日は毎日出す予定。

 小屋から出す時と入れる時にかなり抵抗するので、少しエネルギーがいる。

 こんなに世話をしているのにと思うと、愛玩動物どころか少しストレス動物になっている。

 今日も午後からUさんが援農に来てくれて、夕方、2頭を小屋に入れる様子を見て、首輪を持つ時は首輪の上を持つのではなく、首輪の下か横を持たないと、ヤギが首吊り状態になると言われたが、言われるまで気付かなかった。

 暴れた時に首吊り状態になったのは、首輪が少しきついのかも知れない。ただ、首輪のベルトをゆるくするには、ヤギを抱きかかえるようにして動けなくしないと、穴を一つ広げることはできない。暴れるのでこれがまた大変。 

 今朝行ったら、鎖と鎖をつないだフックが外れていた。これが戸外だったら逃げられている。

 フックとか鎖とか杭とか首輪とか、これらの選択や、どういう器具で「連結する(つなぐ)」かなど、こんな点の頭の働きが全く乏しい。だから今朝のように、鎖と鎖をつないだフックが外れたりする。

 導入して今日で50日目。5月5日までの後40日で何とか手懐けないと、連休明けから出荷が始まり
忙しくなる。

 小屋から出す時と入れる時にエネルギーを使う以外は、日中はほとんど手はかからない。

 ただ、首輪がはずれることと、首輪と鎖をつなぐフックがはずれることの2点だけは、何としても防がないと、こうなるともう捕まえれない。

 ヤギに振り回されて、この1週間、新聞に目を通す時間がない。こんなことは始めて。

 多分、ヤギの飼育に自分の苦手な部分が多く出てくるからだろう。今後の40日を通過すれば、その後は楽になると思いながら世話をしている。

 

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 しばしば援農にきてくださっているUさんの庭と家庭菜園。なんでこんなにきれいにできるんだろうと思うくらい草が生えていないし、庭木や花や菜園の配置がハイセンス。これは年数を経過したらうまくなるというものではない。

 左の画像の「割り木」は暖炉にくべる(入れる)木材。1シーズンに使う木材はこの3倍ほどらしい。
 
 
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 Uさんは農業的にはサラブレッドのような人と思う。農業高校の林業科を出て国家公務員となり、全国を転々とする傍ら、20代の後半にはすでに家庭菜園を始めている。
 農業高校で学んだことが大変役に立ち、学んだことを今でもよく覚えていると言われる。
 ボクは工業高校の機械科で学んだことが何も生かせず、学んだことも全く記憶に残らず白紙。でも仕方がない。これも人生の一こま。工業→商業→今、農業。


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野良デビュー

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 今朝、小屋から外に出した。最初はぐずったが、杭につなぐとまもなく草を食べ始めた。ただ、無理やり連れ出したので、近寄ると警戒してなかなか触らせてもらえない。

 杭は長いのを再購入したので、これは今のところ抜けないようである。


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 寝る場所だけ、少し土入れをして、枯れ草を敷き詰めた。  

  
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 夕方、新しい小屋に入れた。夜8時半頃、気になって田んぼに出かけたが、鎖も別段問題は起きていないようだった。
 
 
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 オスヤギを新しい小屋へ入れることを決断してから、メスヤギにも鎖を付けた。

 いつも頭突きばかり食らっているのに、いざ分離させられると、お互いを呼び合ってしばしば甲高い声で鳴く。

 オスヤギの方は新しい小屋なので、ちょっと心配。今はタヌキは病気で激減したらしいし、イノシシやシカは出没するが、肉食動物ではないので、まず大丈夫。
 
 ヌートリアやイタチのような小動物もいるが、これらにはヤギは負けないと思う。
 
 近所に放し飼いの犬がいるが、何回頼んでもつながないのだから、どうすることもできない。


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お伊勢参り

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 ホテルの窓から写した。朝、太陽が昇った瞬間。まるで西から昇ったように感じたが、この方向が東なのだろう。方向感覚が自分には無い。

 今回は両備バスフレンドツアーで「南鳥羽・相差温泉一泊と伊勢参り」に行ってきた。スポンサーはマルミさんだった。少しの土産物も合わせて2人で6万円ほどかかった。

 一泊二日の小旅行でも、出かけると結構な出費になる。なお、フレンドツアーだけでは2人で49600円だった。

 伊勢も伊勢神宮も始めてだったが、伊勢神宮は写したいめぼしいものが何もなかった。1度行けばもう十分で、2度と行くことはないだろう。

 これほど何もないところとは思わなかった。一応、建前上拝んだが、神頼みしたいことは別になく、お布施もばかばかしく、10円玉と1円玉で財布が重くなっていたので、軽くするために数十円のお布施をした。非国民?

 一泊したのは南鳥羽の「相差温泉」だったが、帰ってから地図帳で探したが、相差(おうさつ)という地名は出ていなかった。

 困った時の「神頼み」でなく「グーグル頼み」したが、グーグルの地図の見方がよくわからなかった。志摩半島の伊勢志摩国立公園の海岸沿いのホテル。

 ホテルの料理は夕食も朝食もおいしかった。ホテルの目の前に海岸が広がっていて、いつもなら熟睡中の6時前に目が覚めると、昨日の雨模様とうってかわって快晴だった。ちょうど日の出だったので写した。

 行程の半分は車中だった。岡山→兵庫→大阪→京都→滋賀→三重と6県をまたがるバスの旅だった。

 家に着いたのは午後7時前だった。大急ぎで野良着に着替え、田んぼへ直行した。お彼岸が過ぎ、多少、日が長くなったといっても、7時はもう薄暗い。軽四のライトを小屋の方に向けた。

 軽四が着くと同時に「メエ~」という声を何回も聞いた。大急ぎで、ビワの木を切って投げ込み、池の土手に上がりドングリの枝を切り、イタリアンパセリを2株収穫し、麦を1メートルほど刈った。そして、米ヌカ少々と水を入れた。

 その後、懐中電灯でそれらを照らしながら、麦やイタリアンパセリを手に持って30分ほど相手をした。オスもメスも背中に触れるようになっている。とにかく今は、短時間でも回数多くスキンシップを図る事が大事だと思っている。土曜日にオスヤギに付けた鎖も少しは慣れてきたようだ。

 明日はオスヤギを戸外に出そうと思う。杭ももっと長いのを新たに買っている。仮に杭が抜けたとしても、2メートルの鎖もついているので簡単に捕まえれるはず。首輪さえ抜けなければ大丈夫。

 オスヤギに1日でも早く戸外に慣れさせ、新しく作った小屋に入れたら、今度はメスヤギにも鎖をつける。3月末までにはそうなっているようにしたい。


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正しい選択だったか自問自答

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  一昔前、ヤギは「貧農のヤギ」と言われていた。元手もかからず、扱いやすく、愛くるしい動物と思っていた。しかし意に反してなかなか扱いづらく、かなり手間を取られる。

 昨日の昼、鎖を付けてから、オスヤギがどことなく警戒し、コンパネに前足をのせて歓迎してくれるポーズを一度もしてくれない。

 2メートルの少し重い鎖が首についたのだから、いやで仕方がないだろう。

 見るたびに、鎖にドングリの木がまとわりついて、より重そうに見える。

 この時期に2日間留守にするのは心配で、隣の集落の人に、日曜日の夕方か月曜日の朝、どちらか都合のいい方で、エサやりをお願いした。
 こんなことをいざ頼もうとすると、なかなか頼めれる人がいない。 

 ヤギを飼い始めてから、ニワトリは何と手のかからない生き物なのだろうと思う。ヤギに比べたらニワトリは「屁」のように簡単。

 今はヤギを飼う楽しみより負担の方がかなり大きい。

 あまり手間をかけないようにと思うが、振り回されている。
 新しいことへの挑戦が、特定の専門作物を持つことでなく、ヤギになってしまった。

 初めてのことにトライすると膨大な時間をとられると、今さらながら思う。

 47年ほど前、我が家には黒い牛1頭と、豚2頭、ニワトリ20羽ほどがいたが、祖父母と両親の4人の手と目があった。

 牛や豚は飼えないが、ヤギなら飼えると安易に考え過ぎた。
 

 趣味で飼う気など毛頭ないのに。

 家人にも不平が出始めた。

 でもこれは最初の大きなハードルだろう。このハードルを越えたらしばらくは通過できそう。

 今までの人生において、犬や猫を飼う経済的、精神的余裕などなかった人間が、犬猫と同じくらい、あるいはそれ以上に手間を取られるかも知れないヤギを飼い始めている。

 残り20年ほどの人生だから、正しい選択だったかどうか、この1年は自分自身に問い続けることになるだろう。


 

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蚊が消えた

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 昨日電話した酪農家が、今日昼に来てくださった。首輪をつかみ、暴れるオスヤギに動じる風もなく、鎖をすぐに付けてくれた。

 頑健で柔和な若い酪農家。毎日、あの巨体の牛を25頭ほど操っているのだから、ヤギぐらい朝飯前なのかも知れない。

 とにかく、鎖に慣れさせる必要があると言われた。

 2メートルの鎖をしばらくつけたままにしておく。

 いやがっても、慣れさせるしかない。

 2頭同時には付けれない。2つの鎖がまくいつくから。

 とりあえず、外へ出してつないでみようと言って、懸命に抵抗するオスヤギを引きずるようにして外に連れ出してくれた。

 いままで見たこともないような顔をして、聞いたこともないような鳴き声を出して、怒っているのか、威嚇しているのか、抵抗しているのか・・・。それに同調してメスヤギも同じ鳴き声を出す。

 つれて入ってくださいと言われて、今度は自分が引きずるようにして、小屋に戻した。

 24日の火曜日に「野良デビュー」させる。しかしその前に、

 この杭では抜ける可能性があるので、らせん状の杭に買い換えるように言われた。

 杭が抜けるよりもっと困ることは「首輪」が抜けること。首輪がゆるすぎるからと、首輪のベルトの穴を一つ狭くしてくれた。

 杭が抜けても鎖がついているので簡単に捕まえれるが、首輪が抜けると簡単には捕まえれない。これもよくある例だと言われる。

 外へ出たらおいしい物がたくさん食べれると覚えたら、進んで小屋の外に出るようになるらしい。

 鎖をつけたり、はずしたりができないのなら、鎖を付けたままにしておくしかない。

 オスとメスを早く分離させるようにと言われた。

 すでに妊娠している可能性もあると言われた。

 とにかく、オスヤギを早く戸外に慣れさせ、新しい小屋に移したら、次にメスヤギにも鎖を付けて戸外に出す。

 この囲いでは、上から飛び出したり、下から出たりする事も考えられるから、鎖ははずさないほうがよい。そして、下図の出入口は1箇所にしないと、鎖が絡むと言われた。

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 杭や鎖の状態、新しい小屋を見て、すぐに適切なアドバイスをしてくれた。


 
 今日はお彼岸。忙しくて墓掃除もできず、今朝田んぼに着いてから、草削りで墓まわりの草を抜き、山の榊(金光教なので)を生けた。

 10時過ぎから1時間ほどかかって、ヤギ小屋の「前出し(糞出し)」をした。「不潔にしているから蚊が発生する」と、援農してもらっているUさんに言われていたが、今朝始めて「臭い」と感じた。朝の8時半頃でもまだかなりの蚊が飛んでいた。

 敷き床の状態を確認しながら粗大有機物を各種果樹の根元に施した。
発酵(温度が上がる)まではしていなかったが、地面と接している部分はかなり湿気て、多少の熱を感じた。

 前だし(糞出し)の効果は抜群だった。昨日は蚊がわんわんしていた夕方6時半頃、今日は1匹も確認することはなかった。 

  下敷きは床全面に敷くのではなく、一部だけ敷いてみることにした。ただ、カヤとか笹のようなものが多いのでどうしても鎖にからんでしまう。しかし、現状に慣れてもらうしかない。

 きれいになった床がうれしそうなヤギ。しかし、この1時間半後、オスヤギに鎖がついた。

 2頭のほほえましい光景もあとわずか。

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 オスは発情期には「異臭がする」と何回か聞いた。今日来られた酪農家に聞くと、10月頃から翌年2月頃まで5ヶ月間ほど続くらしい。そして臭う距離は、向こうに見えるここから最も近い家でも、風向きによっては臭うだろうと言われる。

 発情期にメスに居場所を知らせるためらしいが、「家畜」としては、何と不幸な星の下に生まれたのだろう。この臭いのために「去勢」されたり、ある程度大きくなるとすぐに「肉」にされる運命にある。
   
 
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 貴重なお話をいろいろ聞かせてもらった。質問を30項目以上用意していたが、そのほとんどを聞く間もなく、またたく間に1時間半が過ぎていた。

 「オスヤギの去勢」に気持ちが傾きつつある。手術代はどのくらいするか、獣医さんに聞いてもらうことにした。


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ヤギに鎖がつなげれない

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 あまりにおだやかな陽光だったから、戸外で春の草を食べさせてあげたいと思った。
 
 まず、購入していた杭を田んぼの2箇所に打ち込んだ。そして軽い方の鎖を手に取ったが、軽い方の鎖穴では、ヤギの首輪のフックにスムーズに入らない。だから重い方の鎖とエサの青菜を持って、小屋の中に入った。
 
 まずメスからと思い、好物のイタリアンパセリを夢中になって食べている時に、うまく鎖をフックにつなぐことができた。その後、オスにも鎖を付けようとしたが、どうしても付けれない。

 とにかくメスだけでも戸外に出してやろうと鎖を引っ張ると、急に暴れ出したが、無理やり外へ連れ出した。その様子と鳴き声を聞いたオスも異様に興奮している。

 これでは無理と思い直し、何とか力付くでやっと小屋に戻した。そして、やっとのことで鎖をはずした。

 この間、すごいエネルギーの消耗だった。ただ、手に持ったエサを差し出すと、何事もなかったように近寄ってくる。

 今日も夕方、「蚊」が大発生した。明日は何はともかくヤギ舎の下敷きの入れ替えをする必要がある。朝の件もあって、もうどうしてよいかわからなくなり、夕飯の後、日曜日に訪問した酪農家へ電話をしたら、近日中に一度行ってみてあげますと言ってくれた。
 ヤギにも詳しい酪農家が、家から15分ほどの所におられて、とてもありがたい。



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 エンドウの支柱を立てた。長年エンドウの支柱が負担になっていたが、3種類とも各10メートルに減らしたことと、今のやり方になってから、あまり負担にならなくなった。それでも10メートル×3種類で3時間ほどかかった。
 竹の節をそろえて切り、19ミリのパイプ支柱をのせている。


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 夕方、レタス(チマサンチュ、下葉から順次かいでいくレタス)を定植した。去年、ツルムラサキを植えていた箇所の黒マルチを利用して、レタスを定植した。
 ツルムラサキの植え穴と株間に、メタン菌液肥を施した。


  
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 麦の肥料をどうしようかと考えていたが、化成肥料を使った。去年の6月に購入したものが、1袋は手付かずで、もう1袋は画像。
(1)メタン菌液肥はこれからの春夏作で必要なので、麦にはまわせない。
(2)トリ小屋の鶏糞は使ったので今はない。あっても麦にはまわせない。
 結局、化成肥料しかなかった。2枚で5アールほどの田んぼに、画像の容器で2杯入れた。

 完全無農薬、完全無化学肥料は、生産者に体力や労力の負担をかけすぎる。 

 自家生産でない鶏糞や牛糞を使うなら、化成肥料の方が安全と考えている

 完全無農薬、完全無化学肥料だから安全と考えるのは、あまりに短絡的。トータルで安全性を考えるなら、農薬、化学肥料の占める割合は8割ほどと考える。

 

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 つなぎのトリ小屋は、Nさんにもらった3~4羽飼いの1畳トリ小屋を8羽の寝床にして、残りはブルーネットで囲んだだけの露天にした。雨の日以外はここで遊ぶだろう。
 ネットの周囲は石や瓦等を置き、外敵の侵入を防ぐ。
 
   

 

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ヤギ小屋作り パート4

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 オスヤギ用の小屋が今日完成した。隣接の鳥小屋(約1坪)もほぼ完成した。

 午後から援農してもらって今日で4回目。Uさんのおかげで作ることができた。こういう日曜大工が極端に不得手な自分としては大助かりだった。
 
 動物を飼い始めるとき、簡単な日曜大工が自分でできるかどうかも、飼う上でのポイントになる。だからニワトリは30羽から増やすことができなかった。
 
 小屋作りが負担でなければ、場所はいくらでもあるので、もっとニワトリを増やしていた可能性も考えられる。

  Uさんが、竹の切り時が悪いから長く持たないと言われるが、将来の補修作業はあまりしたくない。

 ヤギ小屋を作ることと、ヤギを飼うことは、また異なった能力を要求される。

 もう一つヤギ小屋が必要と気付いたのは、オスとメスの2頭をもらってきてからだった。

 ただ、オスの発情期には異臭がするので、かなり遠方で飼う必要がありそうで、その場合には、日曜日に案内してもらった酪農家が放牧場に置かれていたような、トラックの屋根の廃物利用のような小屋がもう一つ必要になるかも知れない。

 去勢したオスなら異臭はないようだが、それでは「草刈目的」だけになる。

 同じく日曜日に訪問させてもらったKさんは、野菜の残渣の処理が目的で「去勢したオス1頭」を飼っているが、Kさんは、
(1)15年(ヤギの平均寿命)飼うことを決めて飼い始めた。
(2)乳を搾る時間的余裕はないので、メスを飼う気はなかった。
 と言われる。Kさんはいつも自分より3歩先を行っているような人で、ハーブも3年ほど早かったが、ヤギを飼い始めたのも3年早い。

 ただ、後で思ったことだが、野菜の残渣処理が目的なら、ヤギ1頭(約60キロ)とニワトリ32羽(1.8キロ×32羽=57キロ)なら、同じくらいの野菜の残渣処理能力であると思う。そして、
(1)ニワトリの方が好き嫌いなく食べると思う。
(2)ニワトリの方が手間は少ないと思う。
(3)卵という副産物も手にすることができる。

 ただ、
(1)ニワトリの場合は最初に小屋が必要。世話は1日10分ほど。
(2)ヤギの場合、Kさんは5箇所ほど「つなぐ場所」を決めて、毎朝家から連れ出し、夕方には軽四に乗せて家に連れ帰っている。世話は1日?分。
 (1)と(2)を比較した場合、(1)の方が楽なような気がするが・・・。


 ニワトリの場合、飼い始めてから「うろたえる」ことはなかった。何年飼おうというふうに力むこともなかった。

 それに比べてヤギは少し「重く」感じる。
 
   
   
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 昨日用意していたジャガイモを今日午前中に伏せた。12キロ、4列。

  
 

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 日曜、月曜と1泊2日で出かける。日曜日は朝7時頃にエサやりを済ませてから出かけるが、月曜日に帰ってくるのは夜7時頃。
 
 ヤギはニワトリと違って夜でも目が見えるらしいので、月曜日の夜7時以降にエサやりはできるが、その間がかなり心配。

 ニワトリは朝7時に、2日分のコゴメ、2日分の水、それに、ダイコン5~7本とニンジンを20本ほど入れておけば、それで大丈夫だが、ヤギが心配。

 前日にエサを用意して誰かに頼むしかない。飲み水と米ぬかは2日目はパスしてもよい。
 ①ドングリの木 ②ニンジン ③ダイコンを食べるかどうか明日確認しておく ④ヤーコンを食べるかどうか明日確認しておく 



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ヤギに問題発生 4項目

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  今日、ジャガイモを包丁で切った。小さいのは半分、大きいのは4等分、中くらいのは3等分にした。一晩、切り口を乾かして明日の午前中に植える。例年16キロの種芋を植えていたが、今年は12キロ。品種もいろいろにした。
 ダンシャク・・・・8キロ
 デジマ・・・・・・・ 2キロ
 セトユタカ・・・・1キロ
 アンデス赤・・・1キロ


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 今日、エンドウ類にかぶせていたパオパオを取り除いた。ヒヨドリもまだ少し残っているようだが、もう山の中に新芽が出始めたので、田んぼの被害は少なくなる。
 
  エンドウにはすでに花が咲いていた。右の画像はスナップエンドウとグリンピース。どちらも花はまだ咲いていない。
 
  3種類とも各10メートルで、オクラの後作に不耕起で蒔いた。2~3日内に急いで支柱を立てる必要がある。



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 キャベツにかぶせていたパオパオも今日取り除いた。極早生品種の春キャベツがかなり結球している。収穫して保存している秋冬キャベツが終わる頃には春キャベツが食べれる。
 
  秋に極早生品種と中早生品種の2種類を定植しておけば、4月、5月の2ヶ月間、キャベツが途切れない。ただ、秋冬キャベツには病気はほとんどないのに、春キャベツには病気と青虫の被害が出る。


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 自給用のラッキョ。30株しか植えていないが「ラッキョ漬け」をするので必需品。ニンニク、ラッキョ、ワケギの3種類は10月末頃、同一日に植えている。同一日に植えると手間がかからないし、忘れることもない。3種類とも「植え付け適期幅」は比較的長い。

 
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  被害が少ないのは、左の画像の手前の方だけで、全般にシカやヒヨドリの被害が大きい。麦は再生力があるが、成長が遅れてしまう。
 
 

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 今日の暑さで、サクランボの花が満開になった。
桜は植えていないが、サクランボで代用できる。サクランボは鳥の被害にあい、口に入れることは難しいが、花が楽しめるので、その価値も大きい。


   

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 今日、オスヤギの背中をかいてやったら、じっとしていた。初めての大きな進歩。メスヤギはまだ。

 ただ、解決すべき問題点が4つ発生した。
(1)蚊が大発生。
 原因を考えたら、ヤギの糞尿しかない。まだ寒いこんな時期から蚊が発生するようでは先が思いやられる。

 ニワトリの場合は半年ほど床の入れ替えをしなくても、蚊やハエは全く発生せず、匂いも全くしない(四面オール解放の金網鶏舎で風通しと日当たりがよく、しかも菜食主義を主体にしているから)。

 ヤギは導入してまだ1ヶ月と10日ほどなのに、なぜ?と考えると、
①ヤギはニワトリのように床を足でひっかきまわしたりしないで、単に踏みつけるだけ。三面が金網でかなり風通しもよく、ほとんど臭わないのに、蚊が多い。

②ヤギの糞尿の方が、蚊が好むのかも知れない。

③ヤギはほとんど木の葉と草だけ。ニワトリも濃厚飼料を今はほとんど与えず、コゴメと米ぬかと草だけの草食である。だから、どちらも臭わないはずだが、糞尿の質が違うのだろう。なおニワトリは鳥なので「糞」だけ。

④蚊が大発生しているのだから、床の枯れ草類を入れ替えるしかない。これから夏場に向けて、床の出し入れをもっと頻繁にする必要がある。

(2)オスがメスにする頭突き・・・ズドンと音がするくらい激しいあたりをくらわす。メスが巧みにかわしてはいるが、かわしきれない時は倒されたり、サイドの板に体をぶつけられる。

(3)毛・・・毛が良く抜ける。野菜の出荷が始まったら、これは特に注意する必要がある。

(4)臭い・・・オスはいつでも種付けが可能であるが、9月下旬~12月までがもっとも精力旺盛で、受胎率がよい。この期間は性質が荒々しくなり、前足の被毛は放尿のため赤褐色に染まり、オスヤギ独特の強烈な臭気がある。
 秋になるとこの「臭い」の問題が発生するようである。オスヤギ飼育者に相談する必要がある。

 

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棚田に思う

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 午後から、ヤギの実家のリンゴ園に行った。兄弟だけあって、もらったヤギと顔がよく似ている。

 現在、子ヤギ3頭、母ヤギ2頭、父ヤギ2頭(父ヤギの1頭は自宅の方)がいる。これだけいると、青菜や野菜くず、木の葉等、エサもたくさん必要になる。ヤギ舎の中に大きな2本のビワの木があるが、木の皮をヤギがかじってしまっていた。
 
 ニワトリは木の根元を掘り返すし、ヤギは木の皮を食べる。だからどちらも果樹園では飼いづらい。
 
 ヤギは「メッシュ(鉄柵)」ほどの高さがあれば、飛び出さない。


 下の画像は、リンゴ園に到着するまでの「田土」の棚田。いつの時代に作り上げたのか知らないが、美しい石垣棚田である。

 当地でも石垣でできた田んぼはあるが、平野部なので数は少ない。田土の棚田は山の斜面に沿って頂上まで棚田があるので、石垣の量は相当のものである。昔の人はこんな大きな石をどのように工夫して積み上げたのだろう。

 石垣棚田を作り上げるには、百年以上の歳月を費やして、増やし続けたのだろうが、放棄が始まると、たった十数年ほどで無残な姿になる。

 こういう棚田を維持するには「補助金」は必要かもしれない。

 この棚田を作り続けているのは60~70代の人たちと思う。

 現役世代でこんな棚田の稲作は経済的に厳しいだろう。

 たとえば集落営農だったら、こんな棚田が維持できるだろうか。

 たとえば農業法人なら、こんな棚田が維持できるだろうか。

 経済効率一辺倒の経営なら、補助金がないと維持できないだろう。


 45年前、田植えや稲作がまだ「手作業」の時代だったら、

 平野部の広い面積の正方形や長方形の田んぼより、

 曲がりくねった小さい田んぼの方が効率がよかった。
 その理由は、 
(1)曲がった田んぼの方が楽しいから、作業も進む。
(2)同じ面積で手作業なら、定型より変形が高能率。

 現在は経済効率一辺倒で、他の価値はすべて無視される


 集落営農や農業法人で機械化、大規模化すればするほど農業はつまらなくなる。

 農業に商工業的手法を持ちこんで、農作業を細分化すればするほど、農作業者はますます面白くなくなる。

 農業は独立自営業であるから面白い。組織でする農業など、サラリーマンと同じである。

 独立自営業の農業が、経済的な問題で次の世代が後を継がず、経験や技術の伝承が途切れようとしている。これは次の世代にとって大きな損失である。 
 
 集落営農が地域農業を守ってくれますか

 農業法人が増えたら自給率が上がりますか

 従業員として、サラリーマンのような農業がいいですか

 日本の農業が守れるのは家庭菜園型農業(自給自足型農業)がもっともっと増えた時である。

 軒先の30羽養鶏から、工場の10万羽養鶏になって、今、いい結果になっていますか。鳥インフルエンザで50~100万羽が瞬時に殺処分になって、平気でおれますか。

 第一次産業は、大規模集中でなく、小規模分散という、反資本主義的(反経済効率的)行動をしないと、環境も景観もやりがいも自給率も現状維持ができない。

 そういう意味では逆転の発想を続けない限り、農業に未来はない。

 

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ヤギ三昧

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 ここは同じ瀬戸内市。家から15分ほど。こんな近くに、ヤギを飼っている人が4人もいるなど、知らなかった。

 このヤギを知ったきっかけは、仕事で瀬戸内市内を車で走ることが多いマルミさんが、道路沿いでよくヤギを見かけると言うので、さっそく訪ねた。

 まさにこのヤギを知ったことが、近くの3軒のヤギ訪問となった。

 画像のヤギの飼い主は、このヤギを京都まで買いに行かれたらしい。右が母ヤギで、左はその母ヤギから去年の5月に生まれた子ヤギ。

 まもなく1年が来るのに、母ヤギからまだ搾乳できているらしい。実際に手を添えて、ヤギの乳の搾り方まで教えて頂いた。残さないように搾らないと乳房炎にかかりやすいと言われた。

 乳が出るのは生まれて半年間ほどと聞いていたが、この母ヤギは10ヶ月経過しても乳が出ている。個体差が大きいのかも知れない。

 この母ヤギは妊娠中で今年の5月にまた生まれるらしい。

 種付料は5千円ほどと話された。

 雨の日以外は、このように道沿いの田んぼにつないでいると言われる。2頭同時に連れ出すことはできず、1頭ずつ連れてきているらしい。

 このヤギはとても従順そうに見えた(うちのヤギと違ってすぐに触らせてくれた)が、家に連れて帰る途中で、好物の野菜を見つけると、強情になり、鎖の引き合いになったりするらしい。 



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 その方が連れて行ってくださったのが、すぐ近くの酪農家で、乳牛を25頭ほど飼っておられて、ヤギも4頭飼われていた。その内の1頭の母ヤギから、今朝、子ヤギが3頭生まれたばかりといって、子ヤギを見せてくれた。

 子ヤギを産んだのは左の母ヤギ。ヤギは普通、初産では1頭、その後は2~3頭産むらしく、今回は全部オスヤギだったらしい。

 ここのオスヤギはどうされるのか聞かなかったが、普通、オスはニワトリと同じようにヤギでも一定の大きさになると「肉」にされる運命にあるらしい。

 その後、この酪農家が放牧場へ案内してくれた。同じ瀬戸内市でもこんなに雄大な風景がある。

 これだけ広い牧草地があっても、購入飼料も必要になるらしい。

 ヤギは自宅近くの牧舎に2頭と、この放牧場に2頭いた。小屋は、トラックの荷台の「かぶせ」の廃物利用で、草を食べ終わったら、ヤギと共に随時動かす。ここは海に近く、一面に春の草が伸びていた。電気柵で囲んだ牛の行動範囲内の草はほとんど伸びていなかったので、やはり体のサイズで青草を食べる量が大分違う。

 ここの酪農の後継者は、若い人だった。「酪農にとって冬の時代」であるが、未来を切り開く予感を感じさせる人だった。



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 最初のヤギを見せてもらっていた時、偶然、前の道を通りかかったのがKさん。Kさんとは同じ頃に農業を始めたが、いつのまにか水をあけられてしまい、今の農業収入は雲泥の差。

 スタートして4~5年頃のレベルで止まってしまい、その後はほとんどレベルアップさせることができなかった自分であるが、Kさんの能力とセンスは高かった。奥さんは勤められていて、農業は本人と多少応援してくれる両親の3人で1ヘクタールの規模をされている。「オクラ」の話が出て、400本(1箇所4本立ちで100株)のオクラを収穫するのに20分ほどかかると話したら、4000本ほど作っているが、1人で1時間もかからずに収穫できると言われた。手が早すぎる・・・。

 3年前から、野菜の残渣の処理でオスヤギを飼い始めたと言われるので、見せてもらった。最初の人も、酪農家も、Kさんも同じ集落である。

 オスヤギは「去勢」していると話されたが、それでもかなり強い頭突きをしてきた。Kさんが頭突きに対して足でヤギの頭を蹴ったので、「そんな乱暴な」と言ったら、しっぽを振って喜んでいると言われる。見たらしきりにしっぽを振っていた。これも個体差? それともKさん流の愛玩方なのかも知れない。

 Kさんに、水は必要ないし、反芻動物だから米ぬかはあまり与えてはいけないと言われた。それと、7月、8月、9月の炎天下に弱いので、もし熱射病になっていたら、すぐに水を体にかけるようにと言われた。

 Kさんも日中は田んぼの傍らにつなぎ、夜だけ家に連れ帰る。軽四にすんなり乗るらしい。


 
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 Kさんの案内で訪問したのが、近くの農園。ここの農園主はミュージシャンであり農業者でもある。ライブ活動もされているらしい。才能が豊かなのだろうと思う。まだ30代前半の方。

 有機農産物を扱う有名な農園であるが、まだ顔は拝見したことがない。今日も昼時でおられなかった。 

 地元出身でもなく、農業経験もないのに、音楽の傍ら、早くから農業にめざめ、こんな動物の小屋も建てることができる才能を持たれている。


 今日は本当に有意義な一日だった。1時半には家に着いたが、昼食後すぐに今日の画像をアップし、ブログを書き始めてもう5時。

 お彼岸が近くなり、日が暮れるのも遅くなった。これからまた田んぼに出向き、ヤギの世話をして、ニワトリに草を与える。


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ヤギの見学

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 赤磐市の友人に連れられて見に行ったヤギ。最初は気付かなかったが、ふと見上げるとあんな所に。

 ヤギは絶壁のような所も平気と聞いていたが、人間なら落ちそうな所で木の葉を食べていた。バランス感覚が抜群なのだろう。しかもこのヤギは、りっぱなあご髭と、ふさふさした毛を持った格調の高そうなヤギだった。


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 友人は木工作家。ただ、木工だけで食べていくのは厳しいらしい。

 

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 4年前に一緒に買って分けたニワトリ。しかし、こっちの方が太って見え、トサカも大きくて赤い。自分のより大分栄養が足りていて、ストレスもないのだと思った。
 「写すのなら外に出してもいいよ」と言ってくれて、トリ小屋の入り口を開けてくれたが、外に出しても、飛びはねたり、走り回ったりせず、随分と落ち着いている。触っても逃げず、まさにペットのようだった。

 Nさんは知人から買った有精卵をウコッケイに抱かせて「ヒヨコ」を生ませたりもしているが、今回も6羽ほどなら飼ってもよいと言ってくれた。

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 動物好きのNさんは、台所の一角でウサギを、田んぼの一角で金魚を飼っている。


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 田んぼの中にこんな物があったので尋ねたら、害獣避けの照明であるらしい。ホームセンターのコメリで10個2千円で売っていて、ソーラー発電で2年間ほど使えるらしい。これを設置してから被害を全く受けていないという。5メートルに1個として25個あれば10アールほどの田んぼが囲える。

 実際に効果があるなら電柵より随分簡単で安くつく。サツマイモは従来通りの電柵にして、他に危険率の高いジャガイモとナンキンに、この照明を設置してみようと思う。

 

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 ヤギのネットワークを作ろうと思う。そうしたら、子ヤギがどこに生まれたとか、どこにどういう種類のオスヤギがいるとか、ヤギの状態がおかしい時などに相談することもできる。

 そういうネットワークが片道30キロほどの地域内に10軒もできれば、それは大きな情報である。

 10年後までには、ヤギがブレークするだろうと思う。それくらい魅力のある家畜である。
(1)小さくて扱い安い。
(2)ペットとして愛玩動物にもなる。
(3)エサ代がほとんど無料。
(4)散歩をさせる必要もない。
(5)乳搾りの手間はかかるがミルクが飲める。
(6)ミルクでいろんな加工食品が楽しめる。
(7)鎖でつなぐと田んぼの草刈をしてくれる。
(8)ヤギのいる風景は心がなごむ。
(9)小屋も小さくてよいので安くつく。
(10)夜間だけ小屋に入れても、少し堆肥も取れる。

 誰彼と無く、「ヤギを飼っている人を知られんですか」と話題に出して、知っていると言われればすぐに住所を聞いて訪ねて行く。それを半年~1年も続ければ、ヤギの飼育者にたくさん出会えると思う。自分が知らないだけで、案外、近くに飼っている人がいる。明日も、家から12キロほどの所に見学に行く。

 ハーブを始めた時もそうだった。いろんな人に「誰かハーブを作っている人を知られんですか」と声かけした。そして紹介してもらった何人かの人からハーブのほとんどの知識を吸収することができた。本を読むことも必要だが、現場を見聞することはもっと役立つ。

 それぞれの人の話を聞かせてもらえば、どういう飼い方がヤギにとって最も適切かわかると思う。そして、別のオスヤギに種付けを依頼して、違った性質や顔を持ったヤギを育てることも可能になる。

 「有畜・小農・複合・自給」がごく普通に営まれていた50年ほど前のような農業が21世紀のこれからの農業に求められる。つまり、何種類かの動物がいて(有畜)、規模は小さく(小農)、多種類の農作物を作り(複合)、自給自足的な農業をベースにするという農業形態である。現実には、こういう農業形態でないと、地域の環境や景観は守れない。大規模経営とか、集落営農とか認定農家では、どうしても「経済効率一辺倒の農業形態」になってしまう。
  



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「岡崎おうはん」導入決定

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 「岡崎おうはん」、導入決定。入荷日は5月12日か5月15日。第1回目から通算して今回は7回目の導入。

 2月1日の農業新聞を見てすぐに「飼いたい」と思った。このニワトリ、何か品格が漂っている。

 この新聞記事を見なかったら、もう1年、現在のニワトリを飼い続けていたかも知れない。今までとは違った羽のニワトリを飼いたいという気持ちが強くわき起こった。

 その後、「岡山地どり」の紹介も受けて、「羽装が美しい」という長所にちょっと迷ったが、産卵より肉鳥と言われて止めた。


 送ってもらえるのは「50羽から」と聞いていたが、自分は32羽しか飼えない。農業仲間が6羽と12羽を購入してくれることになり、今日、長野県の小松種鶏場に電話を入れた。

(1)西濃運輸の備前営業所まで送られてくる。着払い。
(2)メス48羽、オス2羽を注文した。
(3)口ばしは「デービーク」しないようお願いした。
(4)オンドリはメンドリの羽装と変わらないらしい。
(5)オンドリの鳴き声も一般の鶏と同じらしい
(6)産卵率は外国産鶏と比較して遜色はない
(7)メンドリ、オンドリとも1羽が250円
(8)通常の鶏は1.8キロ、岡崎おうはんは2.2キロ
(9)体躯が大きい分、エサを多く食べるかも知れない

 到着が楽しみである。5月12日もしくは5月15日到着なら、加温する必要がないと思う。ヒヨコは初期の1週間は30度ほどの温度があった方がよいが、今まで加温しなくても死んだりすることはなかったので、今回も加温はしない。

 ヒヨコが入ったら2ヶ月ほどは成育状況を毎日アップします。

 半年ほどで卵を産み始める。今までの経験からすると、
(1)オンドリの初鳴き
(2)メンドリの初産
(3)オンドリどうしの決闘
 の3つは、ほとんど同時期になる。

 オンドリは1羽でもよかったが、大きくなるまでに死んだら困るので2羽入れることにした。

 ヒヨコは、今の鶏舎の中に、100サイズのダンボール箱を置いて、小さな区画を作り、箱の周囲は毛布で覆って寒さ避けをする。 大きくなるにつれて、区画をだんだん大きくする。

 現在のニワトリは29羽。メスを8羽だけ残し、残りの21羽をリンゴ園で引き取ってもらう。

 ヒヨコを入れるまでに、3週間ほどは
「空白日」を設けて、鶏舎の金網や巣箱の掃除、床の掃除をして、空気転換?をする。だから4月20日頃までに今のニワトリを動かす予定である。新しい場所でまた元気に活躍して欲しい。

 8羽を残したのは、ヒヨコが大きくなり卵を産み始めるまでのつなぎである。卵が食べれなくなるのは、やっぱり寂しいから。

 つなぎのトリ小屋は1坪ほどのスペースしか取れなかったので、8羽が限界。10羽入れると密飼いになる。

 6~7ヶ月後は、この8羽も引き取ってもらおうと思う。


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 和気町のNさんが、ニワトリはしばらく飼う予定がないから、手作りのトリ小屋をあげると言われるので、今日、借りに行ってきた。1畳ほどの大きさなので3~4羽まで飼える。
 ボクはこれを8羽の寝床にしようと思う。寝床だけならこのスペースがあれば十分。

 Nさんが、口のある生き物は時間の制約があると言われる。確かに1日1回のエサやり(ヤギは朝、夕の2回)という拘束はあるが、その負担を超える「プラスアルファー」を自分は感じている。このように感じる間は、飼い続けるだろう。

 昔の農家は、ニワトリにしろ牛にしろ、主たる世話人以外に、お年寄りや子供等、たくさんの「手」と「目」があった。だから急な用事や外泊の時、いつでも代わりがいた。このことは動物を長く飼う上で重要な事項かも知れない。

 ヤギ小屋が完成してから、つなぎの鳥小屋作り(竹とネットで覆うだけ)をするので、完成は3月末~4月上旬頃。

 
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 Nさんの田んぼ。今は1年で最も野菜の少ない時期。食べれる青菜はアブラナ科野菜の「菜の花のつぼみ」くらい。
 Nさんの農法は「耕さず」、「肥料を与えず」という農法。草や落ち葉を畝や畝間に敷き詰めている。

 Nさんの農業は「ライフスタイルとしての農業」。つまり、農業は自給程度にして、農閑期を中心としたアルバイトを主たる収入とされている。とても器用な人なので、それを生かした仕事である。


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 これご存知ですか「ドビン」。来客はここでもてなしている。

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  Nさんは米作りに、かなり情熱を注いでいる。これは古代米の「赤米」の藁。長くて、縄を編むのによいらしい。この「縄ない機」もなつかしい。50年近く前、我が家でも祖父がよく編んでいた。

 Nさんは異なる次元を生きている風流人。
 
      
 

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  雨の日の田んぼ
 

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 後1ヶ月ほどと思うと、やっぱり哀愁。
 

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枯れ草焼き

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 こんな画像を残せるのは後2ヶ月もない。遅くとも5月の連休には、オスとメスを分離させる必要がある。5月連休で生後半年が来るから。

 それに、いつまでも小屋の中に留めておくわけにはいかない。こっちの方も、遅くとも5月連休までには「あぜ道デビュー」をさせる必要がある。

 子ヤギの期間は、実に半年間ほど。だからこの時期の画像をたくさん残しておきたい。



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 明日が雨の予報なので、枯れ草を燃やした。よく乾燥していたのか、ライターで火をつけると、あっという間に燃え広がり、30分ほどで終わった。

 そして「草焼き」の危険性を始めて感じた。
(1)風のあまりない日を選んで
(2)翌日が雨なら最適
(3)その田んぼ以外への類焼を防ぐ
(4)あまり「大火」にしない
(5)山のねきの田んぼは特に気をつける
 
 この田んぼは集落共有の田んぼであり、今は作り手がいないので休耕田になっている。年に2回、7月のクリーン作戦の時と、1月の土手の草刈の時に刈ってもらえるが、2回くらいでは草ぼうぼう。秋口にアブラナ科野菜の害虫が多いのは、この原因もあるかもしれないと思い、今日、焼かせてもらった。広く見えるが3アールほどの面積。

 昔の集落では、「お伊勢講」や「お大師講」があり、その時に出された料理は多分、集落共有の田で取れた米を売って、その費用にあてたものと思う。
 
 ボクが子供の頃は「伊勢参り」というのが、集落の中で順番に回ってきて、何軒かでいっしょにお参りしていたようだ。旅行などする機会はなかなかなかった昔の人は、これを楽しみにして、我が家でも両親がお参りしていた。

 まだ伊勢に行ったことがない。年1回の2人旅行は、今年はお彼岸に伊勢参りを計画。一昨年は四国の祖谷温泉、去年は京都、いずれも一泊二日で、毎年3月に行っている。


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 春夏作はジャガイモの植え付けからスタートする。午前中に耕運し、昼から畝立てをし、夕方液肥を散布した。明日は雨の予報なので、液肥が適当に薄まる。来週16日~18日頃に植える予定。

 今日は6荷、担いだ。6荷担ぐのはちょっとしんどい。一度に担ぐのは「4荷」ほどが適当と思う。ひしゃくで施す時も、片手にタゴを持つので、結構えらい。



公立高校 入試問題

 
 今日、岡山県の公立高校の入試問題と解答が新聞に出ていた。自分が15才の時、こんな難しい問題が出ていたのだろうかと思った。
 
 社会に出て何の役にも立たないのに、こんな難しい勉強を強制されて、ほんとうに「時間の無駄」と思う。

 それよりか、どんなに景気が悪い時でも、最低限は食っていけるような「手に職」をつけた方がいいと思うが、今は「手に職」があまり必要でなくなった時代かもしれない。

 何のための勉強なのだろうか。中学の時、そんな疑問が長く続いた。しかしみんなが高校へ進学するので、受験勉強をせざるをえなかった。そして高校へ入ったら、やっぱり勉強など全くしなかった。

 勉強が嫌いなら高校を出て就職すればいいのに、働く事は勉強するよりもっと嫌で、仕方なく、一浪して大学入試の勉強をした。入ったら、やっぱり元の勉強嫌いが出て、4年間ほとんど勉強しなかった。そして何となく4年間が過ぎ、今度は就職しないわけにはいかず、何となく就職した。そして働くこともすぐに嫌になって、就職、退職を繰り返してしまった。

 勉強など、中学校卒業程度の学力で十分と思う。それ以上勉強しても社会に出てから使うことはほとんどない。要は、必要に迫られた時に、勉強の進め方がわかれば、それで十分と思う。

 ホームレスやネットカフェ難民は、学歴に関係なく発生する。今は「大卒のホームレスがごろごろ」という時代だと思う。


ウズラ、3例目も高病原性

 豊橋のウズラは3例目も高病原性鳥インフルエンザ。この農場のウズラ11万羽はすべて殺処分される。1例目、2例目合計は53万羽、今回の11万羽を逢わせると64万羽。

 30羽に対して64万羽という数が、どうしてもイメージできない。

 鳥インフルエンザが発生すると、必ず「野鳥」が犯人視されるが、何万羽と飼う飼育方法では、野鳥と接する機会はほとんどないと思う。逆に20~30羽飼う方法では、野鳥とふんだんに接触していると考えられる。それなのに、「20~30羽養鶏が発生源」というのはほとんどない。

 当方のニワトリの場合、鶏舎内に野鳥が入り込むことはないが、野鳥の糞がかなり落ちている青菜や野菜クズを与えている。2月は特にヒヨドリの糞がキャベツ等にたくさん落ちている。いちいち糞がついているかどうか確認しながら青菜や野菜クズを与えているわけではない。

 つまり、ニワトリの「抵抗性」の問題が大きいと思う。「土との接触」、「青菜が食べれる」、「太陽にあたる」、「動き回れる」、これが大切だと思う。ケージ飼いのニワトリは、これら4項目が一つもクリアできない。

 
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ヤギ小屋作り パート3

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 今日も午後からUさんの援農でヤギ小屋作り。今日は屋根のトタン張りが中心だった。次回で完成予定。

 コンパネはサイドに置き、両サイドは物置の下敷きにしていたパレットを利用することにした。後は、小屋の周囲に竹を横にくっつけて並べて、雨が降り込まないようにする。

 ブルーのネットは、ヤギ小屋の隣に、1坪ほどのニワトリを囲う場所をを作り、8羽ほど飼う予定。

  
  
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 エサは米ぬか5%、草50%、木の葉45%ほどを与えている。戸外に連れ出せるようになったら、米ぬか5%は変えずに、草75%、木の葉20%ほどにする予定。

 他に岩塩(塩)が少し必要らしいが、もう少し大きくなったら与え始めようと思う。

 オスヤギがメスヤギに「頭突き」をして困る。メスヤギがそれを避けようとして敏感になっている。頭突きはヤギ特有のものらしい。



ブログの更新、6パターン


(1)田んぼ画像・・・・・・・春夏秋冬の野菜説明
(2)動物画像・・・・・・・・・・農村風景の要
(3)新聞感想文・・・・・・・要する時間を短縮したい
(4)読書感想文・・・・・・・・今後の目標
(5)田んぼ見学記・・・・・少し増やしたい
(6)限界集落見聞記・・・今後の目標

 

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 野の花タンポポ。ブルーの花色の草の名は知らない。

 当地では、ツツジ→山桜→タンポポ→フジの順に咲く。ツツジが咲くのは4月上旬から。その後山桜が咲き始める。タンポポが満開になるのは4月中旬~20日頃、フジが満開になるのは4月末~5月頭。

 ワラビは4月上旬~4月中旬頃、竹の子は4月10日~4月25日頃。竹の子が食べれるかどうかはイノシシ次第。

 昨晩はシカが出て、麦をたくさん食べられた。麦が害獣の「餌場」になっている。麦は目の保養になるし、ニワトリのエサ、ナンキン等の敷き藁にするので、やめてしまうわけにはいかない。

 ヒヨドリもまだ当地に留まっているので、パオパオを取り除いて支柱を立てることができない。一日も早くエンドウの支柱が必要な状態である。

 金曜日が雨のマーク。だから明日は、ジャガイモ予定地をもう一度耕運して、畝立てをする予定。畝立てをしておけば雨後の乾きも早い。
 


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確定申告(経費明細)

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 今日、ホームセンターに行った時、またヤギグッズを買った。今日買ったのは鎖(2メートル×2個=712円)。
 鎖は以前に買ったのがあるが、もっと軽い鎖にしようと思った。


 ノーベル物理学賞を受賞した益川教授が、「九条科学者の会」の発足4周年記念で約1時間講演し、「戦争は突然起きるわけではない。一つのかけらを見た時に、人間としてそこから何を想像できるか。鋭い目を持てば戦争の予兆は見える。その時、反応しなければならない」と締めくくった。

 今はブログがあるから、凡人でも自己発信して戦うことができる。そういう意味でブログは「唯一の社会への窓口」である。

 最近思うことだが、新聞は漫然と読んでいたら興味のあるところしか読まない。しかし新聞をネタに何かを書こうと思ったら、読み方が俄然変わってくる。感想をブログに書くことによって頭の中も整理できる。

 

 農業では、
(1)いつ種を蒔いて(旬を知る)
(2)どんな肥料を使い(肥料をどう作るか)
(3)途中で、どんな手を加えて (ちょっとで足りる)
(4)いつどのようにして収穫するか
 そんなごく基礎的なことさえわかれば、その後は、その人のセンスがあれば、専門性を自ずから、深めていくことができる。


 
 あまり、人のブログは見ないようにしている。
(1)意志が薄弱になるような気がするから
(2)自分のブログに集中したいから
(3)真似ることは難しいから

 農業でもそうしている。
(1)スペシャリスト型の農業者は訪問していない
(2)農業法人とか集落営農には興味がない
(3)農業の技術的なことを追求するタイプでもない。農業ではプロが5取れるものは、駆け出しでも2~3は取れる職業である。


稲作は日本人の郷愁
 
 田植え後の風景や、稲が実った田んぼを見るのは心がやすらぐ。いつもそれを享受しているから、日常はあまり感じないが、もしそんな光景が見られなくなったら、自分の心まで荒廃していくように思う。稲作風景はそれくらい日本人の心の郷愁である。
 その稲作は10アールで手取り3万ほどにしかならないから、あまりに安い。稲作は野菜と違って「機械が何種類も必要」なので、機械代(毎年の減価償却費)が高くつく。



確定申告
 
 今日、確定申告が終わった。今年も税額は出なかった。
 作成手順をわかりやすく書いた(わかりづらかったら読み飛ばして下さい)。
(1)毎月の経費の領収書はポリ袋に入れている。12袋。

(2)経費の領収書を見ながら、現金出納帳に1ヵ月ごとに日付順に書き写す。

(3)現金出納帳から、元帳に、今度は経費科目別に書き写す。

(4)経費科目別の合計と、現金出納帳の12か月分の合計金額の一致が確認できたら、転記が誤り無くできたことになるから、その経費科目を青色申告決算書に書き写す。

(5)その次に売上集計表を合計して、その合計金額を青色申告決算書に書き写す。

(6)前年の決算書を見ながら、今年の減価償却費を計算する。

(7)棚卸(12月31日付け)をして、翌年度の経費になるものは翌年にまわす。自分の場合は、「箱代」と「クロネコ回数券」の2つだけが棚卸項目。

(8)軽四の任意保険料と、軽自動車税(乗用トラクタと軽四)と電話代(農業用途に8割計上)の3項目は普通預金からの自動落ちなので、現金出納帳に書き写す。

(9)自家消費金額(売上扱い)は、1人年間22650円を計上。4人で90600円。

(10)売上と自家消費売上の合計金額から経費合計を引いて、それから青色申告特別控除額65万円(給与所得者の供与所得控除の金額と同一金額)を引くと所得金額が出る。

(11)所得金額が出たら、それを確定申告書に書き写す。

(12)所得金額から、社会保険料(国民年金、国民健康保険)と基礎控除(38万円)等を引くと、課税される所得金額が出る。

(13)課税される所得金額の5%が納める税額。

 
 青色申告決算書のうち損益計算書は簡単だが、経験がないと貸借対照表が難しい。しかし小規模な農業者の場合、貸借対照表には、
(1)現金
(2)減価償却費の固定資産科目
(3)棚卸(12月31日付け)で翌年の経費になる科目(自分の場合は箱代と運賃のみ)
 の3項目だけを貸借対照表に記入すればよい。

 
今年の青色申告決算書の概略

(1)箱代と運賃を除けば(先方負担だから)、経費合計は60万ほど。つまり年間の農業運転資金が60万ということ。

(2)60万のうち、減価償却費の約10万は支出を伴わないので、当年の農業運転資金は60万-10万=50万。

(3)ワンパック宅配者は、年間の減価償却費が10万以下、農業運転資金が50万以下のようなランニングコストの低い農業にした方がよい。

(4)約50万の内訳は、
軽自動車税・・・・・・・・・5600円
種苗費・・・・・・・・・・・・・39854円
肥料費・・・・・・・・・・・・・4840円
飼料費・・・・・・・・・・・・・11930円
農薬費・・・・・・・・・・・・・・398円
農具消耗品費・・・・・ 40837円
農機具店支払い・・・・19016円
ガソリン代・・・・・・・・・ 60267円
作業用衣料費・・・・・・・12729円
車検代・・・・・・・・・・・・ 56180円
自動車保険・・・・・・・・ 18360円
借地料・・・・・・・・・・・・・12523円
消耗品・通信・雑費・・103541円
パソコン教室代・・・・・・18000円
電話代・・・・・・・・・・・・・ 56220円
田んぼ見学費・・・・・・・ 17086円
月刊誌・本代・・・・・・・・・・7980円 

 消耗品・通信・雑費では、デジカメ2台(5万円)が大きい。経費はこれ以上は削れないような気がする。そういう点では「固定的経費」。
 
 自分の場合、売上が増えても経費はほとんど変わらないので、売上次第と言える。

 

 
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小さな農業 大きな自由

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 農業は1人でするものだと思っている。夫婦でするなど想像もしなかった。
 子供の手が離れたら、いずれ働きに出てくれるだろうと思った。ところが、パートではなく運よく定職につけれた。その時、長女は小学校1年になったばかりだった。次女は保育園に入れることにした。次女の保育園は父がオートバイで送り迎えしてくれた。その時自分はまだ働いていて、就農準備期間中であり、その1年後に就農した。
 
 子供の相手が最も必要な時に、2人ともゆとりがなかった・・・。
 
 友人や知人には、1人で農業をしている人の方が多い。




農業の基本は自給自足型の農業


これから離れすぎると農業の漂流が始まる

農業はごく少ない「独立自営業」ができる仕事である

農業は癒しや楽しみが半分を占める

雇用される農業は「自営農業」とはまるで異次元


農業は本来、そんなに稼げるものではない

小さく稼いで小さく暮らす

それが成り立たないのは社会がおかしい

あまり農法にこだわらず

規模を拡大せず

100万を超える大きな投資をせず

定年帰農型の農業を現役世代も真似る方がいい


行動範囲を広げすぎない方がいい 

頑張りすぎない方がいい

交際も広げすぎない方がいい

人生の円をあまり大きくしない

いつまでも成長し続ける必要はない

現状維持ができればいい

今以上に何を求めようとするのか

小さな生活圏

小さな行動

小さな農業

小さな収入


大きな自由

大きな戦い

大きな安らぎ

大きな内面世界

 
 

ホームレス歌人の「返歌」届く

 以前に紹介したホームレス歌人の返歌が、今日の朝日新聞に載っていた。
『ホームレス歌人の記事を他人事のやうに読めども涙零しぬ』・・・この歌を記した投稿のはがきに、「皆様の御厚意本当にありがたく思います。が、連絡をとる勇気は、今の私にはありません。誠にすみません」 と書かれていたらしい。

 ホームレス歌人の公田耕一さんは、横浜市中区寿町(寿町は、東京の山谷、大阪の釜ケ崎と並ぶドヤ街です)辺りにいることをあかしている。
 今も週1、2回のペースで投稿があり、片道ではあるが、朝日歌壇との回路は開いている。
 しかし気になることがある。
『胸を病み医療保護受けドヤ街の柩のやうな一室に居る』

『我が上は語らぬ汝の上訊かぬ梅の香に充つ夜の公園』
(朝日新聞3月9日)

 「インテリ」であることと「カネを稼ぐ能力」は、公田耕一さんのように反比例する場合も多いと思う。


今日の風景

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社会から排除される2つの形

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 15年後、70才になった時、2頭のヤギは生きているだろうか。ニワトリは4年もしくは5年サイクル(プロ農家は2年ほど)なので、先のことをあまり考える必要はないが、ヤギは犬や猫と同じくらい長生きをするので、先のことも時々考える。 
 ペット感覚でないと、ヤギも飼い続けれないかも知れない。
 
 

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 ヤギの大好物のビワは簡易トイレの右側にある。この田んぼは名ばかりの果樹園。



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 ニワトリは9千年前ぐらいに東南アジアで飼い始めたらしい。日本にニワトリが入ってきたのは2千年以上前。江戸時代にはたくさんの品種が作られ、ペットにしたり、色や姿、鳴き声を楽しんだり、闘鶏もあった。
 
 ニワトリは品種によって色も姿も鳴き声もさまざまで、同じニワトリとは思えないくらいだ。社会が経済性ばかりを求め、ニワトリなら食べることだけになっているので、こういう品種はなかなか見られなくなった。(山陽新聞3月8日)

 まさしく経済性の観点でしかニワトリを見ていない。他の特徴(長所)はほとんど顧みられなくなった。いろんな特性を持つ品種が消えつつある。



  
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 左から、4アール、8アール、5アールの田んぼ。
 我が家の田んぼに道を隔てて隣接している4枚の田んぼ(もう1枚は麦を植えている田んぼで4アール)の合計は22アールほどあり、全て借地である。借地料として1年間で12523円(10アールで5千円)を支払っている。
  
 

社会から排除される2つの形(岩田正美著「社会的排除」)

(1)最初はレールに乗っていた人が、失業、離婚、借金、病気など、多様な要因が複合的に絡んでレールからはずれる。
(2)最初からレールに乗れず、不安定就労を繰り返す。

 自分も30代中頃までは、一応、レールの上を走っていた。しかし、
(1)レールの上をうまく走れなくなった。
(2)この先のレールが途切れているように感じた。
(3)違うレールにまた乗り換えようにも、履歴書が汚れすぎて、乗り換えれなかった。
(4)もっと自分に適したレールに乗り換えたかったが、現実にそれは不可能だった。 

 一旦、レールからはずれると、
(1)もとのレールに復帰することは極めて困難。
(2)よほど才能がないと収入は激減。
(3)カネがないという悪循環に陥りやすい。
(4)レールの上を走っている人と付き合いたくなくなる。
(5)配偶者に定職があれば、レールから外れてもなんとか生活はまわる。
(6)しかし、65才になってももらえる年金はごくわずか。

 レールから外れると、学歴など何の役にも立たない。 

 
JA(農協)

 JA(農協)とは、19年間、ほとんど関係なくやってきた。農協に出荷したことは一度もない。出荷しようにも、規格や外観や一定量が要求されるので、そういう野菜を作る自信がなかった。今でも作れていない。

 農協に全く出荷しないのに、指導を受けるわけにはいかない。それと、教えてもらうのは同業者で十分だったし、教えてもらいたいようなことは、あまり発生しない。作物自身が教えてくれるし、動物自身が教えてくれる。

 専門作物を持っていたら、農協や行政の指導員の指導を受けた方がいいのかもしれないが、そういう農業ではないから指導員と付き合うこともなかった。

 ならば農協を脱退してもよさそうだが、脱退していない。一時、脱退しようと考えたことがあるが、脱退手続きや、一部のライフラインの自動落ちや、車の保険等、いろいろ変更するのが面倒くさくて、そのままになっている。

 だいたい今の農協は、農業(農作物)以外の、金融、保険、小売、葬祭、農協観光、通信販売、墓石、介護等、ありとあらゆる分野に進出していて、本体の農業の占める割合は2~3%では?

 田舎の集落(元農家)を網の目のように網羅したネットワークを駆使して、田舎の生活の中に入り込んでいる。ただ、田舎自体が崩壊を始めているので、今後のビジネス展開は難しくなるだろう。

 
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70代、80代は人生の旬

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 農閑期なのに何かと忙しく、なかなか出歩けない。まだ、クン炭作りも、確定申告も、家のそばの堀池(防火用水)の泥上げもできていない。ハーブの株分けもお彼岸後になりそうである。

 忙しかった原因は、1月下旬の下水道工事、2月5日のヤギ導入。ニワトリのようにヤギも空気のような存在になってくれることが理想である。
 
 「負うた子(ヤギ)に教えられ・・・」、ひたすら待つということを今さらながら教えられている。

  
  
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 タマネギの早生品種。今はまだ病気は出ていないが、1ヵ月後の4月10日頃から病気の兆候が出始めて、2週間ほどで蔓延する。毎年同じパターン。そして収量は半減する。


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 今年は渡り鳥のヒヨドリが多く来て、まだ一部が当地に留まっている。ヒヨドリがいなくなったら、エンドウ類や春キャベツにかぶせているパオパオを取り除く。そしてすぐエンドウ類の支柱をたてる。


70代、80代は人生の旬

 作家で評論家の吉武輝子さん(77才)は、「70代、80代は人生の旬」が口癖だ。今も年3冊の書き下ろしを自らに課し、呼吸障害を抱えつつ携帯用の酸素ボンベを持って、講演に飛び回る。

 膠原病との付き合いは30年来で、右の肺は自然気泡ですでに無く、左も半分以上が肺気腫。3年前には大腸がんの手術もした。

 病と向き合うコツは「病気はするけど、病人にはならない」ことです。

 4か条を実行している。
(1)おしゃれをする。
(2)ハードルが少し高くても新しいことに挑戦して、「自分もまんざらではない」と自信をつける。
(3)医師と信頼関係を結ぶ。
(4)自分が必要とされる場所に進んで出て行き、エネルギーをもらう。

 年を重ねるということは、変な社会的制約から解き放たれて得をしていく。どんどん楽しくなり、だんだん自分らしくなっていく感じです。
(朝日新聞3月7日)



100万円の攻防

※ライフライン・・・・・・・・・・・・・・60万(約5万×12ヶ月)
※国民年金・国民健康保険・・・25万
※固定資産税・・・・・・・・・・・・・・・・・5万
※家屋火災保険料・・・・・・・・・・・・・4万

 自分の生命保険などいらない。しかし、葬式費用くらいは自分で工面する必要があるので、月2千円の掛け捨ての生命保険に入っている。これに入っておけば、入院した時に1日5千円、死亡した時に確か300万おりるはず。割戻金もあるので、年間2万円ほどの支払い。


ワンパック宅配の場合

ワンパック平均3200円-800円(送料)=2400円
2400円-経費は25%の600円=1800円(純利益)
月に60パック送ると60×1800円=10万8千円
10ヶ月送るとすると(3月、4月は端境期)108万円

 つまり、月間60パック送ると年間で108万円、月間70パック送ると126万円、月間80パック送ると144万円

 たったこれだけ稼ぐにも、
(1)農具故障等、急な出費がないこと
(2)害獣の大きな被害がないこと
(3)台風等による自然災害がないこと
(4)病害虫による失敗をしないこと

 (1)が発生すれば経費が増え、(2)~(4)があれば売上が減る。

 ワンパック宅配ではそんなに収入にはならない。ブドウやトマト等のスペシャリスト農家がどれくらいの年収になるのかは知らない。


岡山県の養鶏場

 岡山県畜産課は、県内の206養鶏場(約1100万羽)で鶏の異常死などは発生していないことを確認したと発表した。
 1100万羽÷206養鶏場=約5万3千羽。新聞の記事からすると、岡山県では1農場平均5万3千羽飼っていることになる。
 206養鶏場とは1農場で1000羽以上飼っている農場と思う。


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大規模から小規模へ「緑の内需」創出

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 1件目、26万羽の殺処分
 2件目、27万羽の殺処分

  合計で53万羽の殺処分。あまりにも残酷過ぎる。もっと少羽数の飼い方に切り替えるべきだ。

 いったい、全国の農学部の教授たちは何をしているのだろう。こういう飼い方に対する批判的な論壇がなぜ新聞に登場しないのだろう。
 

 鳥インフルエンザは、こういう飼い方に対する痛烈なしっぺ返し。

 鳥インフルエンザの発生の多くは、こんな大羽数の飼い方である。

 1農場で25万羽ほどの単位で飼うなら、それを1000の農場(農家)
で、250羽ずつ飼う方法に切り替えができないだろうか。

 これこそ緑の雇用(自給)創出になる。

 こういう飼い方に切り替えて、被害を少なくする方法
を考える必要がある。


畜産・酪農経営

 畜産・酪農生産者が一貫して訴えてきたことは、飼料価格が高止まる一方で、畜産物価格が下落し、経営が悪化していることだ。

 動物を飼う場合、「飼料は購入」を前提とするなら、経営は常に飼料価格の動向に左右される。「飼料が自給できるだけの頭数」に減らす必要があると思う。

 
 10年後、20年後の農業ビジョンを持った補助金にしないと、農業の未来は見えない。

 農業を大規模系から、小さな個人の手に取り戻す必要があると思う。そうしないと、農業も環境も維持できない。政府が進めている支援は逆であり、これでは21世紀の農業に多くの若い農業者を取り込むことはできない。

 
 農業の進む方向が誤っている。

 大規模から小規模へ

 一箇所集中から多数分散へ

 ビジネス農業から自給農業主体へ

 経済効率から環境効率へ

 農業のあり方を根本から変えることが、「緑の内需」につながる。


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ハチの大量死 福岡伸一さんの視点

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 今日でちょうど1ヶ月。ヤギにふりまわされた1ヶ月だった。昨日の心配は杞憂だった。今朝はもう元気になっていた。

 なかなか警戒をゆるめてくれない。後一歩の距離が縮まらない。これでは鎖も付けれない。「お彼岸には草原デビュー」を予定していたが、かなり遅れそうである。

 だんだんと「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の心境になってきた。平均生存年数15年間の2ヶ月ほどと思えば長くはない。

 手のひらにのせたキンカンはよく食べるのに、右手で背中に触ろうとすると、どこに目がついているのか、瞬間に離れる。



ジャガイモ予定地の耕運

 今日やっと、ジャガイモ予定地の耕運をした。毎年、ぎりぎりにならないと春夏作の準備ができない。春夏作はジャガイモの植え付けからスタートする。

ジャガイモ・・・・・・・・・・3月16~3月20日頃までに
レタス・・・・・・・・・・・・・・3月末に種を蒔き、ポリをかぶせる
キャベツ・・・・・・・・・・ 春は蒔かない
ニンジン・・・・・・・・・・・ 3月末に蒔く
菜っ葉・・・・・・・・・・・・  3月末に蒔く

ナンキン・・・・・・・・・・4月上旬に蒔く
キュウリ・・・・・・・・・・ 4月上旬に蒔く
サツマイモ・・・・・・・・4月7日頃、冷床に伏せ込む
サトイモ・・・・・・・・・・ 4月中旬に種芋を伏せる
ヤーコン・キクイモ・4月中旬に種芋を伏せる

スイートバジル・・・・4月上旬に蒔く
イタリアンパセリ・・・4月上旬に蒔く



ハチの大量死 福岡伸一さんの視点 

 蜂の大量死のことが今日も新聞に出ていた。それで思い出したのが、「蜂の一刺し」と「ハチのムサシは死んだのさ」の二つ。若い方なら知らないでしょうが、年配の方ならご存知と思います。

 「蜂の一刺し」はロッキード事件で田中角栄の有罪判決が確定した三恵子夫人の証言が、そんな表現で扱われた。

 「ハチのムサシは死んだのさ」は、一昔前に流行った歌。

 どちらもグーグルで検索したら一発で出てきた。今はもう辞書がいらない時代である。ただ、困った時に「グーグルで検索しよう」と頭に思い浮かばなかったらだめ。

 前置きが長くなったが、ハチの大量死について分子生物学者の「福岡伸一さんが、今日の山陽新聞で次のように述べられていた。
『ミツバチは今や極端に工業化された現代農業の中に組み込まれている。ダンボール箱にパッケージされて、あたかも農薬や肥料と同じような商品として売り買いされる。
 病気の原因はなお不明だ。未知のウイルスかあるいは大量に使用された薬物の副作用ではないかとされる。ハチは特別な品種だけが選抜され、極端に均一化されていた。病気はこの脆弱さに襲いかかってきたのだ。
 均一性、同じ品質、等しい規格、大量生産。工学的・機械論的発想の求めるところである。
 つまり、効率性の追求が最も大切な価値となる。しかし、私たちを含む環境と生命現象は、本来、この発想の対極にあるしくみである。
 異なるもの、多様なものが互いに他を律しながらも連携しているがゆえに、外部からの攻撃や干渉に対して、抵抗力や復元力を内包しうる。動きながらも全体として恒常性を維持するしくみ。私は、これを「動的平衡」と呼んでいる。動的平衡の思考は、環境や生命だけでなく、社会や経済の問題にも適用しうる。ハチの大量死は、機械論に振れすぎた私たちの思考に、ある種のパラダイムシフトを迫っているように思える。』

 
 農業も経済性追求の一点張りである。経済の視点でしか捉えない。だから、経済効率が悪く儲からない農業は無視され、収益力のある農業形態だけが補助金の対象となる。
 景観維持や生物多様性保持といった側面の高い農業形態を選択していても、経済性が低ければ、劣等な農業形態、もしくは趣味や遊びの農業と評価される。

 我々、反経済効率の農業者は、行政や農協の支援する農業形態とは対極に位置する。

 グリーン・ニューディール(緑の内需)政策と言っても、大きな話ばかり。しかし現実には小規模の農業者が地球環境を支えているのである。

 我々が望んでいるのは、ごくささやかな生活であり、大きな家は必要でない。快適な家でなくてもよい。カネも最低限あればよい。出世や名誉や地位や権力なども全く望まない。ただ、小さな質素な生活がまわっていけば、それで十分なのに、一昔前のような自給自足的な生活はままならなくなった。生きていくために最低限必要なライフラインや、強制的な社会保険料の金額が高額になり、これらの支払いのためには、どうしても外貨収入を稼ぐ必要に迫られている。
 
 企業資本が、均一性、大量生産の製品を怒涛のように日本全国に広げ、それぞれの地域の地域内自給や特性を片っ端から駆逐して、今やローカリズムなど日本のどこを探してもない。

 大量生産した品物が海外で売れなくなると、国内でさばく必要がある。その時、大資本はカネの力で時の権力と結託して、国民に、買えよ買い換えよと大運動を起こす。定額給付金はそのよい例である。「使えや使え」と2兆円をばらまいて「内需の拡大」という大合唱。
 我々は使わない。
 そんなに欲しい物はない。
 そんなに物を求めない。
 つつましい日々の生活がまわりさえすれば
 それで十分である。
 
 しかしたった一時の、自然を慈しんだり、家畜と戯れたり、ぼう~っとした時間を持つ自由が、生活のために許されなくなっている。

 農業が農業であるためには、高額なライフラインの支払いと、高額な社会保険料の支払いが「大きな壁」になる。

 「ベルリンの壁」より高い「ライフラインと社会保険料の壁」を崩さない限り農業者の自由はないし、現役世代が農業に参入することを極めて難しくしている。

 我々、反資本主義、資本主義難民(農業者)は、年間100万円を越えようとしている「ライフラインと社会保険料」の支払いのために、今まさに農業現場から駆逐されようとしている。


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集落営農の疑問点

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 今朝、ヤギの様子がいつもと違った。到着する前に道でクラクションを鳴らしても反応がなく、到着してすぐ手を振っても反応がなく、ヤギ小屋に顔をのぞけても、いつものように近寄って来ない。

 おかしいと思って、昨日のエサを頭の中に描いたら、下図の草が思い当たった。

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 今の時期は田んぼの中にも畦(あぜ)にもあまり草が伸びてなく、畦にたくさん生えて青々としているこの草を与えてみた。この草がよくなかったかも知れない。それと昨日、キンカンを多量に与えすぎたのが原因かも知れない。

 とにかくビワを取ってきて、ヤギ小屋にのぞけた。今度は反応してくれた。しかし、オスの方はあまり元気がない。
 それでもメスは普通に食べ、いつもの愛想をしてくれた。


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 ニワトリを飼う楽しみは、卵の他に、
(1)羽装が美しい
(2)オンドリの鳴き声がきれい
 という、2つの要素も大きい。

 紹介してもらっていた「岡山地鳥」について、岡山県総合畜産センターに電話をして尋ねてみた。
(1)オス、メスともに1羽が130円。これは通常の半額。
(2)卵用種でなく肉用種であり、卵用種の産卵率が最盛期に9割の産卵率なら、肉用種は最盛期でも6割の産卵率と言われた。
(3)オス、メスの区別は5週間(35日)ほど経過してみないとわからない。つまり、1羽130円であるが、オスかメスかわからない。
(4)ロードアイランドレッドのオスと黄班プリマスロックのメスを掛け合わせて生まれたメスに、白色プリマスロックのオスを掛け合わせて生まれたのが岡山地鳥らしい。
(5)サイズは普通のニワトリの2倍の3キロほどあるらしい。サイズが2倍あれば、トリ小屋の面積から考えて飼える羽数は16~17羽。
 サイズが大きいのだから、エサも通常の2倍近く食べるかも知れない。

 
 50年前なら、食べれる肉といえばニワトリの肉しかなかった。牛肉や豚肉は高くて庶民の口には入らなかった。だからその当時なら、卵肉兼用種でも売れただろう。

 当時の集落では、どこの家でも20~30羽ほどのニワトリを飼っていたが、そのすべてが「白色レグホーン」だった。この品種は卵をよく産むらしかった。だから、農業を始めるまで、茶色のニワトリの実物を見たことがなかった。

 地べたで飼うには茶色のニワトリの方が適するので、ずっと茶色のニワトリを飼ってきた。

 ニワトリを肉にして食べようという意識が全くない自分は、やはり卵用種になるが、20年近くも同じ茶色のニワトリを飼っていると、毛色の変わったニワトリを飼ってみたくなる。

 そんな時に目に入ったのが、2月1日の農業新聞に出ていた「岡崎おうはん」という品種である。
(1)卵肉兼用種であるが、赤玉を産む外国産鶏と比較しても、産卵率で遜色がない。
(2)サイズは1.5倍ほど。

 エサの食い量、オンドリのサイズ、オンドリの鳴き声等、気になる点もあるが、このニワトリに気持ちが傾きつつある。 

  

集落営農の疑問点

 集落営農がしばしば農業新聞に取り上げられているが、疑問な点が9点ほどある。
(1)集落全体が入らなければならないのか。それとも2~3割入らない人がいてもかまわないのだろうか。
(2)一部の田んぼは自分で作付し、残りの田んぼだけ集落営農に入るというようなことはできるのだろうか。 
(3)集落営農ができてしまうと、新たな移住者がその集落に入ってきた場合、どういう扱いをされるのだろうか。
(4)農業は一人もしくは家族という最小限の単位でするものだと思う。組織ですると、農業の起承転結の全てに関わることはできず、各々の持ち場が分散し、生産性が逆に上がらない原因になると思う。楽しみや癒しになるのは個人農業だけ。
(5)個人で成り立たないことが、組織にしたら成り立つとは思えない。この点では農業と企業は逆だと考える。
(6)作物が収穫できるまでの時間回転率と設備回転率は、個人でしても組織にしても同じ。
(7)補助金が出るから集落営農ができるが、補助金がなくなったら、集落営農が成り立つだろうか。
(8)集落営農は誰を育てようとしているのだろうか。ジリ貧の自分たちの農業をこれ以上ジリ貧にさせないための現状維持の方策が集落営農なのか。集落営農の後継者が果たして育つだろうか。
(9)農業は最小限の家族単位(もしくは1人)でしないと、地域の環境も地域の農業も守れない。集落営農も農業法人も、利益一辺倒にならざるをえないだろうから。
 集落営農ではなく、若い個人農家(主に自給自足農家)を育てるための「支援(補助金)」こそ必要なのであり、地域内の不採算田畑は集落営農によって、逆に切り捨てにつながる恐れが大きい。 
 

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今日の風景


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ヤギ小屋作り パート2

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 今日も午後から「援農」を受けて、ヤギ小屋作りの続きをしてもらった。
 
  「援農してもらえるのも能力のうち」という言葉を、ありがたく受けとった。

 竹で囲んだ枠の外に1畳のコンパネを置き、その上にトタン板を載せて雨避けにする。周囲は竹をくっつけて並べて、雨が降り込まないようにする。

 ヤギ小屋に扉もつけてもらった。

 今回の費用は、
長さ2メートル・6本の木材・・・1080円×2束=2160円
1畳のコンパネ1枚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・880円
トタン板・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・680円×4枚=2720円 
扉を開閉する丁番・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・528円

 今気づいたが、小屋の下はコンパネでなく、土入れをして少し床上げをし、物置の中のヤギ小屋と同じ枯れ草などを敷いた方が、おしっこは地面に吸収され、糞も枯れ草と混じり合って、ヤギはその方が喜ぶ(その方が床がきれい)と思った。

 まだ進行形なので、製作者のUさんと案を出し合いながら進めようと思う。

 新しいヤギ小屋(オスをここに移すつもり)はあと半日で完成予定。

 ヒヨコ導入による、つなぎの10羽(1坪半ほどのスペースを予定)の鳥小屋は、ヤギの寝床の隣にしようと思う。これは「蚊帳」のような簡素な作りを予定している。  

 

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 ビワとキンカンとイタリアンパセリとカモミールが大好きなヤギ。


菜の花プロジェクト

 岡山県ではJAを中心に「菜の花プロジェクト推進協議会」ができた。今後は農商工連携、消費者の参加も伴ったプロジェクトを推進していく。
(1)耕作放棄地での菜の花栽培
(2)菜種油の供給
(3)廃食油の活用
(4)ミツバチ生育環境の整備

 ドライブをしていても「菜の花」がいっぱい咲いている田んぼは目を惹かれる。秋に蒔くと今頃から咲くのだろうが、菜の花は「アブラナ科」なので、アブラナ科の害虫が「常駐」もしくは「増えそうで」、それが心配。
 アブラナ科ではないレンゲ、ヒマワリ、コスモス、ソバなどは全く問題ないと思う。

 アブラナ科は特に害虫が多いと思うし、景観作物としての菜の花に農薬散布もありえると思う。

 自分の場合は、春夏作ではチンゲンサイだけ。秋冬作では、ダイコン、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの5種類だけ。そして秋蒔きして冬を越し春に収穫する春キャベツ。それにダイコン類と同じ時期に蒔くハーブのロケット。アブラナ科野菜の作付はそれだけである。

 アブラナ科野菜をたくさん作ることは、それだけ害虫に「エサ」をたくさん供給することになる。

 麦と同じように、イノシシやシカやヒヨドリの「エサ場」になる危険性もある。

 アブラナ科野菜の大産地である瀬戸内市の牛窓町では、そんなプロジェクトはされないだろう。

 野菜産地ではない休耕田や稲作地帯では、菜の花プロジェクトは景観的にも素晴らしいと思うが、成功するかどうかは、害獣の動向如何のような気がする。



酪農と稲作

 酪農や稲作のような「重厚長大産業」は、一度廃業すれば再び始めるのは難しい。だから、灯を絶やさないことが重要と言われる。
 酪農・・・飼料の多くが輸入物
 稲作・・・肥料の多くが輸入物
 どちらも海外市場の動向を受けやすい。


おくりびと 

 「おくりびと」でちょっと浮かんだことがある。それは土葬と火葬について。
 
 25年ほど前までは当地では「土葬」だった。しかし、その頃を境に、
(1)埋める場所がなくなった。
(2)穴を掘る事が大変。
 この二つの理由で土葬から火葬に変わった。

 土葬の方がはるかに人間的であると思う。土葬はそのまま土をかけるが、火葬は焼かれて骨になる。骨を見るのは残酷である。

 ニワトリを全羽淘汰した時も、「土葬」か「火葬」かちょっと迷った。しかしニワトリの場合、土葬の方が簡単だった。ニワトリはサイズが小さいので、ちょっと穴を掘れば、20~30羽なら埋めれる。火葬なら、
(1)風の心配
(2)焼きあがりに要する時間
(3)焼くための木や竹の準備
(4)焼く工程が目に見える残酷さ
(5)後処理の問題

 これが人間の場合、
(1)風の心配などしなくてよい
(2)焼き上がりに要する時間は2時間ほど
(3)焼くための木や竹の準備はいらない
(4)焼く工程も目に見えない
(5)後処理は骨を拾うだけ

 こう考えると、ニワトリは土葬の方が簡単なのに、人間は火葬の方がはるかに簡単で場所もとらない。

 日本では何千年にもわたって土葬だった。それがここ50~25年ほどの間に都会でも田舎でも火葬に代わった。 

 人間は死ぬと土に戻り、やがて土から新しい命が芽生えてくるという輪廻転生の思想は火葬によって途絶え、人間は生きている間だけでなく、死んでからも土に帰依することができなくなった。

 土(大地)から離され過ぎた人間の心は、危険な宗教の虜となったり、特定の人物や物(形)を崇拝する全体主義に陥る危険性もある。


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カエルに新脅威「ラナウイルス」

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 これからは折り返しの農業である。新しいことはあまり取り入れず、今までやってきたことの延長線上で「後20年ほど」という、引き算の農業を始めている。

 農業における自分の立つ位置

(1)家庭菜園型の農業を少し大きくした規模。

(2)完全無農薬、無化学肥料に徹しない。
 秋のアブラナ科野菜は最小限の農薬を使用し、化学肥料も年間で1~2袋は使用予定。

(3)除草剤は使わないが、黒マルチは使う。

(4)旬に忠実に露地放任栽培、農作業は3月中旬~11月中旬の8ヶ月間が主体。


 人生のランニングコストも農業のランニングコスト(運転資金)も、できるだけ小さくすると、人生にも農業にも「自由度」が増す。

 大がかりな農業をすると、売上も大きいかも知れないが、経費も大きい。
 できれば年間50万以内の運転資金が理想である。概算で、
種苗費・・・・・・・・・・・30000円 (春夏作、秋冬作)
肥料費・・・・・・・・・・ 10000円(米ヌカ、ナタネカス等)
農具消耗品費・・・・・60000円
事務消耗品、雑費・・50000円
電話代・・・・・・・・・・・ 40000円
研修費(見学費)・・・ 30000円
月刊誌・本代・・・・・・ 20000円
作業用衣料費・・・・・・20000円
パソコン関連費・・・・・60000円
ガソリン代・・・・・・・・・ 60000円
自動車関連費・・・・・・ 50000円


  今日、春ジャガイモの種を買った。毎年キタアカリ(16キロ)を購入していたが、どうも病気が多い気がする。今年は下記12キロを購入した。
(1)ダンシャク 8キロ×1キロ単価258円=2064円
(2)デジマ   2キロ×1キロ単価298円= 596円
(3)セトユタカ 1キロ×1キロ単価298円= 298円
(4)アンデス赤1キロ×1キロ単価398円= 398円

 遅れていた春夏作の種を注文をした。合計で5805円。ただし以下の作物は苗を購入してスタートする。その方が単価的にも労力的にも安くつく。 今までは義兄にもらっていた。
トマト・・・・・18本
ナスビ・・・・40本
ピーマン・・・20本
ニガウリ・・・・
6本
スイカ・・・・・・6本(接ぎ木)

 合計84本×60円=5040円 。接ぎ木6本×150円=900円 。総合計で6000円ほどかかる。
 だから春夏作は、種代と苗代で合計12000円ほど。

マクワウリ・・・・・カラスが狙うので作らない
トウモロコシ・・・カラスが狙うので作らない
エダマメ・・・・・・あまり食べない
ダイコン・カブ・・春は作らない
ホウレンソウ・・・春は作らない
春キャベツ・・・・・秋に蒔いて定植している


 
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 水路の掃除をした。左の画像の水路掃除に手間取った。

 
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 今日、タマネギの通路にカモミールを植えた。カモミールはタマネギの病害虫を防ぐといわれているが、ほとんど効果がない思う。ただ、植えておくと花がきれいである。
 例年、秋に定植しているが、今年は今頃定植した。


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 残っていたダイコンを抜いて、葉を落とし、邪魔にならない場所に伏せた。

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 この黒マルチは片付けないで、春夏作に利用する。



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 昨日の夕方、田んぼから帰ったら、こんなものが飾ってあった。十数年ぶり。
 いいご縁がありますようにという、母親の願い。
 

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 20~30羽養鶏での鳥インフルエンザはまだ発生していない。今までの発生源はすべて何十万羽を飼うシステム養鶏である。
 鳥インフルエンザと戦うポイントは、以下の3点だと思う。
(1)太陽の光
(2)大地(土)との接触
(3)たらふく青菜


  後2年で定年になる近所の人が、定年になったらこっちに帰って農業をするといわれる。そしてすでに、着々と準備を始めている。
 ※ブルーベリーの苗木を50本ほど育成中。
 ※去年の秋にレンゲを蒔いている。
 ※ニワトリ10羽、ヤギ1頭、それにミツバチを飼いたいと話される。

 家も近くだし、田んぼも近く、年令も近い。こんな人が定年後に農業を始めてくれると、何かと心強い。牧歌的風景も広がるし、急な外泊の時など、ニワトリとヤギの世話を頼むこともできる。



カエルに新脅威「ラナウイルス」
 

 魚もいない、トーチカもいない、ドジョウもいない、蛍もいない。しかし、カエルは夏~秋の間、よく目にする。目にするのは草色の「アマガエル」が多い。
 
 そのカエルに新たな脅威が迫っているらしい。以前は「カエルツボカビ病」だったが今回は「ラナウイルス」。野生のカエルが大量死したことを国内で初めて確認した。(朝日新聞3月1日)

 カエルの生存環境を手助けするには、農薬や除草剤は使わず、黒マルチではなく隠れ場になる敷き藁(稲藁、麦藁)にする必要がある。そして、多種類の作物を作ると、それぞれの作物を好む、害虫、普通の虫、益虫といろんな虫が集まってくる。それらを求めてカエルもやってくる。カエルは害虫退治にどれくらい貢献してくれているだろう。

(1)ビオトープ(水辺)もない
(2)6月15日~9月20日頃の3ヶ月間しか、水路に水が走らない
(3)池からは遠い

 それでもカエルはどこからかやって来る。カエルが作ってくれる生態系のバランスは農業に極めて重要である。カエルの死は農業の死。


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ヤギの詩

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ヤギでも牛でも、家畜動物は「人間の気配」を好む。頻繁な気配が大切だと思う

ヤギ小屋の前を通る時は、ヤギに手を振り

物置に入った時は、いつも顔をのぞけて

朝、田んぼに到着する前にヤギの顔が見えたら、車の中から手を振り

着いたらすぐに小屋に入り、顔色を見る

夕方、田んぼから帰る直前にも小屋に入り状況を確認する
しばしば、草を与えたり、ドングリの木を折って与える

そして、車や物置に用があれば、そのつど、ヤギにちょっかいを出し、愛想をする

ヤギは頭が小さいから、あまり賢くないかもしれない

ニワトリより随分賢いとは思うが、牛よりかなり低レベルと思う

それでもヤギはかわいい

このスナップ写真が取れるのは、大きくなるまでの、ほんの短い期間だし

2頭そろっての写真も、残り期間が短い

だから今日も写す

家に帰って夜パソコンに取り込み、スライドショーで見たら、 2度楽しめる

そしてこの画像は、選ばれた5%の今日のヤギ

確かにヤギはカネにはならない

しかし、自分に与えた心理的効果を換算したら

測ることのできない効果

20年目のゆとりだろうか

いや、ブログがヤギを連れて来た




皮を簡単にむける「便利グッズ」

(サトイモ)・・・樹脂製の手袋の表面がざらざらしており、これをサトイモなどの野菜にこすりつけて皮をむく。

(ニンニク)・・・ゴム製の筒の中にニンニクの粒を入れ、転がすだけで皮がむける。

(柑橘の外皮・薄皮)・・・刃がついた器具を横に滑らす。

 今度ホームセンターへ行ったら、サトイモの皮むき手袋を買おう。これはヒット商品らしい。
 
 野菜や果物の消費が低迷する理由の一つは「皮をむいたりするのが面倒くさいこと」らしいが、実際、好物のサトイモを食べたいと思っても、皮をむくのが面倒なので敬遠し、簡単なダイコンの煮物になってしまうことが多い。

 確かに野菜の中では、サトイモの皮むきが最も面倒だと思う。サトイモの皮むき手袋なら「キクイモ」にも代用できそうな気もする。ただ、キクイモは皮をむかずに調理してもあまり変わらない。

 ニンニクはニンニク醤油を作る時に皮むきをするが、これは年に2回ほどなので手間は知れている。



ミツバチ、謎の大量死

 ミツバチの謎の大量死が各地から報告されている。日本だけでなく米国でも同じようなことが起こっているらしい。
 原因は除草剤とか農薬とか、いろいろ言われているが、詳しいことはわかっていない。



美しい森林づくり推進国民運動


今日からやろう! 森のための4つのアクション(林野庁)

(1)森にふれよう→森で行われるイベントや活動に参加してみよう。

(2)木を使おう→間伐材などの国産材で作られた製品を使ってみよう。

(3)森をささえよう→募金やボランティアをしたり、ふるさとの森を手入れして森を作ろう。

(4)森と暮らそう→農山村の暮らしに触れたり、森で働いてみよう。

 京都議定書で日本が温室効果ガスの削減を約束した6%の約3分の2にあたる3.8%は、国内の森林で吸収しなければなりません。今こそ、森に手を入れ、使い、育てるというサイクルを取り戻し、森林本来の力を発揮させることが必要です。あなたも一緒にサポートしてください。

 「森」も「牛」も生活の必需品でなくなったから、投げ捨てられてしまった。
 
 一昔前の森は、
(1)落ち葉・・・クドの炊きつけ
(2)下刈り・・・クドの煮炊きに利用、及び風呂焚き
(3)太い木・・・割り木にしてクドの煮炊きに利用、炭焼き
(4)秋にはマツタケがたくさん生えた
(5)山ナスビ(現在のブルーベリー?)、アケビ等を取りに行った

 一昔前の牛は、
(1)牛で田畑を耕すため必需品
(2)売って生活費にもなった
(3)牛の糞尿が田畑の大切な肥料だった
(4)1軒あたり平均7~9反の田んぼの畦草は、1頭の牛を飼うのがやっとだった。足らずは、集落共有の池の土手や道の草を分けて使った

 森はプロパンガスにとって変わられ、牛はトラクターにとって変わられ、それぞれの歴史的使命は終わった。

 今、森や牛に関わる人は、単にビジネス目的のためだけである。

 自分が森を利用するのは、
(1)落ち葉かき・・・ほんの少量で足りる
(2)腐葉土・・・1年に2~3回、山に取りに行くだけ
(3)シイタケの原木・・・これも数年に1回、5本も切れば25本ほどの原木ができる。

 だからほとんど、森を活用することがない。それでもたまに山の中を歩くと気持ちがよい。これは人間のDNAだと思う。

 現在、田舎に住んでいても山に入る人はほとんどいない。山はすでに「ごそ」になり、荒れ果てている。今さら何を救うのか。

 京都議定書で日本が温室効果ガスの削減を約束した6%の約3分の2にあたる3.8%は、国内の森林で吸収しなければなりません・・・他の削減には企業等の圧力が大きいから、「森に振った」のだろうが、それはあまりに胡散臭い。
 従来貢献してきた森の効果以上に、いったい、それ以上の効果をどうやって森に求めようというのか。


「イノシッ士」、34人誕生

 イノシシなど鳥獣害対策の先頭に立つ「イノシッ士」が2月27日、鳥取県で誕生した。
 鳥取県が創設した独自の資格で、昨年5月から全10回開いた「鳥獣・里山塾」を受講し、鳥獣害の侵入を防ぐ防止策の設置方法や捕獲方法、獣肉の解体処理方法を学んだ。合わせてカラスや外来生物のヌートリア対策も身に付けた。(農業新聞3月1日)

 こんなことがなぜ「他県にも広がらないのか」と思う。「ヤギのリース事業」も鳥取県がしているだけで、岡山県に問い合わせても、その気がないらしい。

 ヤギのリース事業は、同じ「草刈目的(草食動物)」として、減反田や休耕田に放つ「牛」との競合があり、酪農家の反対もあるのかもしれないが、鳥獣害対策は全国共通であり、鳥獣害を防ぐ専門家を大幅に増やす必要がある。 鳥取県がしているような講習を全国的に広めてほしい。

 
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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