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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

松丘保養園  佐藤風柳子さん



もう一度癒ってみたい汽車の音




黄昏を軍歌で戻るランドセル




見送りの母の涙が目に残り




温泉の街のひっそり暮れてなまめく灯




豊作が早めてくれた嫁の口




貧しくも一家賑わす子が生まれ




母の智慧子の智慧慰問文が出来




鐘の音淋しく人生観に触れ



佐藤風柳子さんの略歴
松丘保養園 明治44年秋田県生れ。昭和9年10月北柳吟社入社。『浮雲』第一集(昭和15年)に採録。


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松丘保養園  坂本無茶さん



面会の母せめてもの荷をほどき




病友のとんちんかんな朗かさ




金の要る話へ母の押し黙り




物運ぶ蟻の力を見届ける




朝顔が咲いたと母は子を起し




今日迄の日記涙の日の多し




降る雨をほめて銃後の田植笠




子の玩具軍さの出来るものばかり




救はれて療養院の飯うまし




炭をつぐ音はっきりと夜の吹雪



坂本無茶さんの略歴
明治40年青森県生れ。昭和5年11月北柳吟社入社。昭和17年2月22日没。『浮雲』第一集(昭和15年)『浮雲』第二集(昭和35年)に採録。


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松丘保養園  築館奇骨さん



どこまでも嘘が嫌ひで苦労性




療養所これきりの世を皆悟り




朝霧の中働けた日もありし




子はみんな破れ障子へよく育ち




無一文憎らしいほど空は晴れ




四十代筋道の立つ嘘をつき




女房の機嫌番茶の色も冴え




運命を天に任せて寝転がり



築館奇骨さんの略歴
松丘保養園 明治31年5月青森県生れ。昭和6年1月北柳吟社入社。『浮雲』第一集(昭和15年)『浮雲』第二集(昭和35年)『浮雲』第三集(昭和45年)『浮雲』第四集(昭和55年)に採録。


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松丘保養園  小野みつるさん



故郷からの手紙へ外に泣きに出る




新患の話我が身へ突き当り




反省を妻も静かに聴いてくれ




古写真こんな若さもあったのか




争ったその夜を妻も寝そびれる




尺八の音がもれてくる療の雨




嘘一つ澄んだ子の瞳に突き当り




なつかしくラジオに座る故郷の唄




除夜の鐘心は故郷の炉に座り



小野みつるさんの略歴
松丘保養園 明治28年山形県生れ。昭和8年北柳吟社入社。『浮雲』第一集(昭和15年)『浮雲』第二集(昭和35年)に採録。


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松丘保養園  為田北星さん



長廊下不義理な人にふと出会い




座蒲団へ小さく座る女客




淋しさは故郷の夢の醒めたあと




末席は末席だけの輪ができる




故郷とは寂しいときに思ふとこ




窓開けて看護婦さんの春の歌




黙祷の
しばし白紙の心にて




すぐ笑ふそれも女の若さなり



為田北星さんの略歴
松丘保養園 明治35年北海道生れ。昭和5年北柳吟社設立時に同人となる。昭和20年10月17日没。『浮雲』第二集(昭和35年)に採録。短歌が『白樺』第一集(昭和32年)に採録。


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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