あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

松丘保養園  青葉香歩さん(3)



唇でさぐればタンポポ咲いていた




点字一つ一つたしかむ舌の先




舌読の点字へ誰が泣くものか




点字聖書ここにいのちの泉あり




白杖で雪の深さをはかり春




盲人は瞼の中に地図を持ち




足さぐり手探りに来て陽を感じ




讃美歌がひびく朝日の当る部屋




白杖を磨いている手明日の手か




杖持てば今日の命の骨が鳴る




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松丘保養園  青葉香歩さん(2)




崩れゆく身に似て流れ星哀れ




失明に泣くどん底で神を見た




視野真っ暗耳の中から世をみつめ




眼帯に生きよ生きよと陽がとどき




盲導線今日も鳴ってる生きている




誰が死ぬものかあんなに星きれい




失明十年両手で熱い茶をすする




盲導鈴音痴の耳にリズムあり




どの指も歴史をひめて曲ってる




つまずいた石もいとしいもののうち





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松丘保養園  青葉香歩さん(1)



笑う友泣く友唄う友が好き




夢はいいもの五指あり鍬を振っていた




眼を閉じて聞けば地球の廻る音




眼をとられ音にも色彩のあるを知る




だれが死ぬものかある日は膝を抱き




うすれゆく視力拡大鏡を買い




眼帯の中からじっと陽を信じ




盲導線今日は丘まで行って来た




尿瓶ちろちろいのちの中の音




五指曲る吾が手いとしく見て独り




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松丘保養園  天地聖一さん(3)



早死にのあなたと語る恐山




五指無いが卑下する気持ち捨てて生き




この命素敵な出会い有り難う




天地聖一さんの略歴
松丘保養園 昭和8年11月19日青森県三戸の商家に生れる。太平洋戦争末期に少年時代を送り、家業の塩つくり奉仕。昭和20年長男出征。家業の跡を継ぐ覚悟を決めるが発病。翌21年大火傷を負う。25年6月松丘保養園に入園、15畳間の5人部屋で園生活。治療薬プロミンを受けるも副作用で三叉神経痛や手足の神経痛で重病棟へ。入退室を繰り返すうち、短文芸でも学ぼうと決意。「でこぼこの人生歩む義肢を撫で」とばかり、昭和32年からNHKの通信講座を受講、同時に詩の会「夕星会」に入会し詩歌作法を学ぶ。昭和34年県立弘前高校通信教育を受講、太宰治の研究家・相馬正一に大きな影響を受ける。自身の向学心やさまざまな縁により平成12年、詩歌・短文集『満ち潮』を発刊。2003年3月死去。


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松丘保養園  天地聖一さん(2)




餌付けした君の思いを継いでいる




遠い日に葉煙草巻いた指が萎え




底抜けに明るい人の重い過去




郷の秋父母の墓石の風に逢い




人権を叫んで渡る瀬戸の島(邑久長島架橋)




法廃止ああ変わらない差別の目




法廃止生家へ続く道険し




新雪にたら汁盛った誕生日




ワープロで刻んだ過去の苦い文字




夢でいい五体が欲しい床に臥す




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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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