「香山末子」の検索結果 19件中 1 - 10件表示
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香山末子さんのこと
新聞を見て、大きな縁を感じたり、「きっかけ」を感じたりすることがある。その人の名は邑久光明園の榎本初子さん(77歳)。読み進めているうちに、この人の母は、栗生楽泉園の詩人、香山末子さんと知った。詩を通して榎本初子さんと話がしたい。朝日新聞 10月9日 22面抜粋家族の絆 奪われ半世紀あなたには実の母
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栗生楽泉園 香山末子さん(6)
私が二十三歳だったとき浅間山を眺めるのによい縁側真白い雪の山馬の背に似ている枯枝がいっぱい大きな岩山がごろごろ私は青く澄んだ空が白くぼやけていくまで眺めたため息とながいキセルをふかす母その頬に大きな涙がおちた発病のわかった私は赤ん坊を背負って母のもとを去った私は二十三歳だったうれしい便り戦争で死んだ
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栗生楽泉園 香山末子さん(5)
空に座って澄んでいる空 真っ青な空二十何年も見ないんでおあずけ おあずけこれからも何年も何年も死ぬまでおあずけしたまま見るのはもう夢だけ真っ青で澄んでいる空色があの空の上でピーンと張っている手でさわったらどんな感じだろうな毎日毎日外科通いしている繃帯を今日も巻いてもらって帰るうっとおしいことあのピー
terayama2009.blog79.fc2.com//blog-entry-7842.html
栗生楽泉園 香山末子さん(4)
唐辛子のある風景私の古里は わら屋根ばかり秋になると わら屋根に真赤な唐辛子が干されるどの家の屋根も秋空のもとに唐辛子が映えて眼に痛い程だった日本の屋根には真赤な梅干がかごに詰まって土用干しされている私は発熱のたびにあの赤い梅干を口にする韓国のあの真赤な景色は今どうなっているだろうか?眼に浮んで消え
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栗生楽泉園 香山末子さん(3)
私の誕生日 一月二十七日電話が入ってハイどうぞ言ったとたんに━━誕生日おめでとうございます今日は香山さんの誕生日よ東京の友だちの声━━当の私が忘れていたのに━━私は忘れないわよ━━ほほほ忘れられない声が電話の向こうで明るくした私の心四十九歳の時訳もわからず書き始めて二十年が過ぎた夢
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栗生楽泉園 香山末子さん(2)
朝湯朝の四時から五時が私の入浴の時刻やっと支度をととのえて窓を開けて外を眺める外はそよそよと風が吹いてはるか遠くまで流れて行く草の色や葉の恰好までがみんな見えそうな感じビニール袋を足に被せ足首のところでゴム紐で止めるそんな苦労もあの風にのってとんでいってしまったようだ梅の花なぜても感じのうすくなった
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栗生楽泉園 香山末子さん(1)
カラーテレビ初めて東京から来てくれたお客さん暫く話をしていたが「香山さん、失礼な事聞いていいですか」失礼な事聞いていいかと言われた時私は男のことばしか言えず俺が俺がと使っていることかそれとも、頭を刈り上げていることかてっきりその話だろうそう思い込んでしまった「見えないのにどうしてカラーテレビが入って
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栗生楽泉園 桜井哲夫さん(10)
山葵がきいています独身寮の食堂十人の療友が夕餉の食卓を囲む今夜の献立は鮪と烏賊のお刺身二十年も三十年も同じ釜の飯を食べてきた療養所家族故郷も年齢も違っているけれどいつも一緒に食卓を囲む療養家族御馳走さまと補装具のついたスプーンをテーブルに外す哲っちゃん お刺身が一切れ残っているあーんと口を開けてごら
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栗生楽泉園 香山末子さん(6)
私が二十三歳だったとき浅間山を眺めるのによい縁側真白い雪の山馬の背に似ている枯枝がいっぱい大きな岩山がごろごろ私は青く澄んだ空が白くぼやけていくまで眺めたため息とながいキセルをふかす母その頬に大きな涙がおちた発病のわかった私は赤ん坊を背負って母のもとを去った私は二十三歳だったうれしい便り戦争で死んだ
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栗生楽泉園 香山末子さん(5)
空に座って澄んでいる空 真っ青な空二十何年も見ないんでおあずけ おあずけこれからも何年も何年も死ぬまでおあずけしたまま見るのはもう夢だけ真っ青で澄んでいる空色があの空の上でピーンと張っている手でさわったらどんな感じだろうな毎日毎日外科通いしている繃帯を今日も巻いてもらって帰るうっとおしいことあのピー
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